JP3241966U - 熱処理炉の運転制御装置 - Google Patents

熱処理炉の運転制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3241966U
JP3241966U JP2023000828U JP2023000828U JP3241966U JP 3241966 U JP3241966 U JP 3241966U JP 2023000828 U JP2023000828 U JP 2023000828U JP 2023000828 U JP2023000828 U JP 2023000828U JP 3241966 U JP3241966 U JP 3241966U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line speed
metal plate
heat treatment
treatment furnace
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023000828U
Other languages
English (en)
Inventor
順一 山本
将輝 田尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Primetals Technologies Japan Ltd
Original Assignee
Primetals Technologies Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Primetals Technologies Japan Ltd filed Critical Primetals Technologies Japan Ltd
Priority to JP2023000828U priority Critical patent/JP3241966U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3241966U publication Critical patent/JP3241966U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)

Abstract

【課題】金属板変更時の板温を安定させやすい熱処理炉の運転制御装置を提供する。【解決手段】第1金属板と、第1金属板の尾端に接続され、第1金属板と板厚及び目標板温が異なる第2金属板と、を含む金属板を連続的に熱処理するための熱処理炉の運転制御装置20であって、第1金属板の板厚と第1金属板が熱処理炉で熱処理される際の第1ライン速度との積と、第2金属板の板厚と第2金属板が熱処理炉で熱処理される際の第2ライン速度との積とが等しくなるように、第2ライン速度を計算する速度計算部31と、ライン速度の変更開始タイミング、及び、第1ライン速度から第2ライン速度に変更する間のライン速度変更パターンを取得する速度変更パターン取得部32と、必要熱量変更パターン取得部34と、熱量変更指令を熱処理炉に出力する指令部36と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、熱処理炉の運転制御装置に関する。
鋼板等の金属板を連続的に熱処理する熱処理炉(例えば焼鈍炉等)において、製品の需要等に合わせて、金属板の搬送速度(ライン速度)を変更することがある。
特許文献1には、ライン速度が変更された後の目標炉温になるまでの所要時間を算出及び通知することにより、オペレータの利便性を向上させることが記載されている。
特許第7048721号公報
ところで、板厚や目標板温が互いに異なる先行の金属板と後行の金属板とが接続されたものを熱処理炉で連続的に熱処理することがある。一般的に、熱処理炉における処理対象が先行の金属板から後行の金属板に変わるとき、ライン速度が変更されることが多い。このとき、金属板の温度(板温)が目標板温に安定するまでの間は、板温が不安定となりやすい。
上述の事情に鑑みて、本考案の少なくとも一実施形態は、処理対象の金属板変更時における板温を安定させやすい熱処理炉の運転制御装置を提供することを目的とする。
本考案の少なくとも一実施形態に係る熱処理炉の運転制御装置は、
第1金属板と、前記第1金属板の尾端に接続され、前記第1金属板と板厚及び目標板温が異なる第2金属板と、を含む金属板を連続的に熱処理するための熱処理炉の運転制御装置であって、
前記第1金属板の板厚と前記第1金属板が前記熱処理炉で熱処理される際の第1ライン速度との積と、前記第2金属板の板厚と前記第2金属板が前記熱処理炉で熱処理される際の第2ライン速度との積とが等しくなるように、前記第2ライン速度を計算するように構成された速度計算部と、
前記第1ライン速度から前記第2ライン速度へのライン速度の変更開始タイミング、及び、前記ライン速度を前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更する間のライン速度変更パターンを取得するように構成された速度変更パターン取得部と、
前記ライン速度の前記変更パターンに基づいて、前記ライン速度を前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更する間における前記熱処理炉の必要熱量変更パターンを決定するように構成された必要熱量変更パターン取得部と、
前記変更開始タイミング、前記ライン速度変更パターン、及び、前記必要熱量変更パターンに基づいて、前記ライン速度を変更するためのライン速度変更指令、及び、前記熱処理炉に与える熱量を変更するための熱量変更指令を前記熱処理炉に出力するように構成された指令部と、
を備える。
本考案の少なくとも一実施形態によれば、処理対象の金属板変更時における板温を安定させやすい熱処理炉の運転制御装置が提供される。
幾つかの実施形態に係る運転制御装置が適用される熱処理炉の概略図である。 一実施形態に係る運転制御装置の概略構成図である。 一実施形態に係る運転制御装置の機能ブロック図である。 一実施形態に係る運転制御装置による熱処理炉の運転制御フローの一例を示すフローチャートである。 金属板の板厚、熱処理炉の炉温及びライン速度の時間変化の一例を示すグラフである。 金属板の板厚、熱処理炉の炉温及びライン速度の時間変化の一例を示すグラフである。 一実施形態に係る運転制御装置の表示部に表示される情報の一例を示す図である。 一実施形態に係る運転制御装置の表示部に表示される情報の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本考案の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本考案の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(熱処理設備の構成)
図1は、幾つかの実施形態に係る運転制御装置が適用される熱処理炉の概略図である。図1に示す熱処理炉1は、帯状の金属板S(例えば鋼板等)を連続的に熱処理するための熱処理炉である。熱処理炉1は入口2及び出口3を含み、入口2を介して金属板Sが熱処理炉1に導入され、出口3を介して金属板Sが熱処理炉1から排出される。熱処理炉1には、複数の搬送ロール6が設けられており、搬送ロール6を介して金属板Sに張力を与えることで、この張力に応じた搬送速度(ライン速度)で金属板Sが搬送されるようになっている。
熱処理炉1は、不図示の加熱装置によって熱処理炉1内を搬送される金属板Sを加熱するように構成される。
加熱装置は、燃料を燃焼させるためのバーナであってもよい。この場合、燃料の燃焼熱で熱処理炉1が加熱され、その結果、金属板Sが加熱される。また、バーナへの燃料供給量を増減させることにより、熱処理炉1の温度(炉温)を調節し、これにより金属板Sの温度を調節することができる。
あるいは、加熱装置は、電磁誘導コイルを含む誘導加熱装置であってもよい。この場合、金属板Sのうち電磁誘導コイルに近い部位を局所的に加熱することができる。また、誘導加熱装置への供給電力量を増減させることにより、金属板Sの温度を調節することができる。
図1に示す例示的な実施形態では、熱処理炉1の内部は、仕切り壁4によって、第1ゾーンZ1と第2ゾーンZ2とに区切られており、第1ゾーンZ1及び第2ゾーンZ2のそれぞれに、金属板Sを加熱するための加熱装置が設けられている。
熱処理炉1は、連続焼鈍炉の一部であってもよく、例えば、連続焼鈍炉の加熱帯であってもよい。この場合、金属板Sの搬送方向における加熱帯(熱処理炉1)の上流側には、加熱帯で加熱する前の金属板Sを予熱するための予熱帯が設けられるとともに、金属板Sの搬送方向における加熱帯(熱処理炉1)の下流側には、加熱帯で加熱された金属板Sを徐冷又は急冷するための冷却帯が設けられる。連続焼鈍炉では、予熱帯、加熱帯及び冷却帯を金属板Sが通過することにより、金属板Sの焼鈍処理が行われる。
あるいは、熱処理炉は、焼き入れ、焼き戻し、焼きならし等の焼鈍以外の熱処理を行うための熱処理炉であってもよい。
図1に示すように、熱処理炉1における処理対象の金属板Sは、板厚及び目標板温が互いに異なる第1金属板S1及び第2金属板S2を含む。第1金属板S1の尾端と第2金属板S2の先端とが、溶接等により接続部Wを介して接続されている。第1金属板S1及び第2金属板S2はこの順に熱処理炉1に導入されて熱処理される。
図1に示すように、熱処理炉1には、熱処理炉1の出口3における金属板Sの温度を計測するための板温計測部54が設けられる。また、特に図示しないが、熱処理炉1には、熱処理炉1内の温度を計測するための炉温計測部52、及び、金属板Sの搬送速度(ライン速度)を計測するためのライン速度計測部56が設けられていてもよい(図3参照)。
熱処理炉1は、金属板Sの搬送速度(ライン速度)を制御するためのライン速度制御部48(図3参照)を備えていてもよい。ライン速度制御部48は、例えば、後述する運転制御装置20からの指令を受け取り、該指令に基づいてライン速度を制御するように構成されてもよい。ライン速度制御部48は、例えば熱処理炉1の搬送ロール6により金属板Sに与える張力を調節することで、ライン速度を制御するように構成されていてもよい。
熱処理炉1は、熱処理炉1に与えられる熱量を制御するための熱量制御部50(図3参照)を備えていてもよい。熱量制御部50は、例えば、後述する運転制御装置20からの指令を受け取り、該指令に基づいて上述の熱量を制御するように構成されてもよい。
ここで、金属板Sを加熱するための加熱装置としてバーナを用いる場合、上述の熱量は、熱処理炉1の炉温を用いて表現されてもよい。即ち、熱量制御部50は、熱処理炉1の炉温を制御するように構成されてもよい。この場合、熱量制御部50は、熱処理炉1の炉温が目標値となるように、熱処理炉1のバーナへの燃料の供給量を調節するように構成されていてもよい。
あるいは、金属板Sを加熱するための加熱装置として誘導加熱装置を用いる場合、上述の熱量は、誘導加熱装置への供給電力を用いて表現されてもよい。即ち、熱量制御部50は、誘導加熱装置への供給電力を制御するように構成されてもよい。この場合、熱量制御部50は、誘導加熱装置への供給電力が目標値となるように、誘導加熱装置への供給電力を調節するように構成されていてもよい。
ライン速度制御部48及び熱量制御部50は、後述する運転制御装置20と同一の筐体に実装されていてもよく、あるいは、運転制御装置20とは別の筐体に実装されていてもよい。
(運転制御装置の構成)
次に、幾つかの実施形態に係る運転制御装置について説明する。以下に説明する運転制御装置20は、上述した熱処理炉1の運転を制御するための装置である。図2は、一実施形態に係る運転制御装置の概略構成図であり、図3は、一実施形態に係る運転制御装置の機能ブロック図である。
図2に示すように、運転制御装置20は、プロセッサ(中央演算処理装置(CPU)等)22と、メモリ24と、I/Oインターフェース26と、通信インターフェース28と、を含む計算機を備える。プロセッサ22、メモリ24、I/Oインターフェース26及び通信インターフェース28は、バス(不図示)を介して接続され、相互に通信可能になっている。
プロセッサ22は、種々の計測器(例えば、炉温計測部52、板温計測部54又はライン速度計測部56等)から受け取る情報を処理するように構成される。
メモリ24は、プロセッサ22によって処理される情報や命令を格納及び転送するために用いられる。また、メモリ24は、上述の計測器から受け取った種々のデータを格納するために用いられる。
I/Oインターフェース26は、運転制御装置20と上述の計測器を含む各種外部機器との間の接続を可能とするインターフェースである。I/Oインターフェース26は、例えば、上述の計測器から受け取ったアナログ信号を、プロセッサ22が処理可能なデジタル信号に変換する機能を有していてもよい。
通信インターフェース28は、運転制御装置20がネットワークに接続される場合に、該運転制御装置20と、ネットワークとの間の通信を可能とするインターフェースである。
図3に示すように、一実施形態に係る運転制御装置20は、計測データ取得部30と、速度計算部31と、速度変更パターン取得部32と、必要熱量変更パターン取得部34と、指令部36と、運転モード切替部38と、を含む。また、運転制御装置20は、記憶部40、出力部42,表示部44及び/又は入力装置部46を含んでいてもよい。
計測データ取得部30、速度計算部31、速度変更パターン取得部32、必要熱量変更パターン取得部34、指令部36及び運転モード切替部38等の機能は、プログラムとして実装される。運転制御装置20のプロセッサ22は、メモリ24(主記憶装置)に展開されるこれらのプログラムを処理するように構成される。これらのプログラムは、補助記憶装置に記憶され、プログラム実行時に主記憶装置に展開されるようになっていてもよい。
なお、上述の記憶部40は、運転制御装置20を構成する計算機の補助記憶装置を含んでもよい。記憶部40は、上述のプログラムに加え、各種データや情報を記憶するように構成されていてもよい。
計測データ取得部30は、熱処理炉1に設けられた炉温計測部52、板温計測部54又はライン速度計測部56等の計測部による計測結果を取得するように構成される。計測データ取得部30は、上述の計測部によって所定のサンプリング周期毎に計測される時系列データを取得するように構成されていてもよい。
速度計算部31は、熱処理炉1での金属板Sの処理時におけるライン速度(金属板Sの搬送速度)を算出するように構成される。具体的には、第1金属板S1の板厚ST1と第1金属板S1が熱処理炉1で熱処理される際の第1ライン速度V1との積(ST1×V1)と、第2金属板S2の板厚ST2と第2金属板S2が熱処理炉1で熱処理される際の第2ライン速度V2との積(ST2×V2)とが等しくなるように、第2ライン速度V2を計算するように構成される。すなわち、第2ライン速度V2は、第1金属板S1の板厚ST1、第1ライン速度V1及び第2金属板S2の板厚ST2を用いて、下記式で表せる。
V2=(ST1×V1)/ST2
速度変更パターン取得部32は、熱処理炉1での金属板Sの処理時における第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度の変更を開始する変更開始タイミング、及び、ライン速度を第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変更する間のライン速度変更パターンを取得するように構成される。
速度変更パターン取得部32は、第1ライン速度V1及び第2ライン速度V2に基づいてライン速度変更パターン取得するようになっていてもよい。ライン速度変更パターンは、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変化するまでの期間における、時間に対するライン速度の変化のしかたを表すものである。
速度変更パターン取得部32で取得されるライン速度変更パターンにおいて、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に到達するまでのライン速度が複数段のステップ状に変化するようになっていてもよい。複数段のステップの幅(隣り合う段の間の速度の差、あるいはライン速度の変化率)は、運転実績等の経験から決まる規定値であってもよい。ステップの幅の規定値は、記憶部40に記憶されており、速度変更パターン取得部32は、記憶部40からこの値を読み取ることによって取得してもよい。
あるいは、取得されるライン速度変更パターンにおいて、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2まで線形にライン速度が変化するようになっていてもよい。ライン速度変更パターンにおけるライン速度の変化率は、運転実績等の経験から決まる規定値であってもよい。ステップの幅の規定値は、記憶部40に記憶されており、速度変更パターン取得部32は、記憶部40からこの値を読み取ることによって取得してもよい。
速度変更パターン取得部32は、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度の変更を終了する変更終了タイミング、及び、上述のライン速度変更パターンに基づいて、ライン速度の変更開始タイミングを算出してもよい。
速度変更パターン取得部32は、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度の変更が、第1金属板S1と第2金属板S2との接続部Wが熱処理炉1の出口3に到達するまでに完了するように、ライン速度の変更終了タイミングを決定してもよい。また、速度変更パターン取得部32は、上述のように取得されたライン速度変更パターンに、決定された変更終了タイミングを当てはめることで、変更開始タイミングを取得するようにしてもよい。
速度計算部31で算出された第2ライン速度V2、並びに、速度変更パターン取得部32で取得された変更開始タイミング及びライン速度変更パターンは、ライン速度を制御するためのライン速度制御部48に対して送られるようになっていてもよい。
必要熱量変更パターン取得部34は、第1金属板S1の板温、速度変更パターン取得部32で取得されたライン速度変更パターン、及び、第2金属板S2の板厚及び目標板温に基づいて、ライン速度を第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変更する間における熱処理炉1の必要熱量変更パターンを決定するように構成される。必要熱量変更パターンは、ライン速度が第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変化するまでの期間における、時間に対する熱処理炉1の必要熱量(金属板Sを加熱するために必要な熱量)の変化のしかたを表すものである。
ここで、金属板Sを加熱するための加熱装置としてバーナを用いる場合、必要熱量変更パターンとして、炉温変更パターン(時間に対する熱処理炉1の炉温の変化を示すパターン)を用いてもよい。あるいは、金属板Sを加熱するための加熱装置として誘導加熱装置を用いる場合、必要熱量変更パターンとして、供給電力変更パターン(時間に対する誘導加熱装置への供給電力の変化を示すパターン)を用いてもよい。
必要熱量変更パターン取得部34は、第2ライン速度V2、熱処理炉1の入口から出口までの金属板Sの加熱長、第2金属板S2の板厚、熱処理炉1の入口における第2金属板S2の板温及び熱処理炉1で熱処理後の第2金属板S2の目標板温から、第2金属板S2の熱処理に必要な熱量(必要熱量;すなわちライン速度変更後の必要熱量)を算出してもよい。そして、第1金属板S1の熱処理に必要な熱量、第2金属板S2の熱処理に必要な熱量、及び、上述のライン速度変更パターンを用いて必要熱量変更パターンを取得してもよい。
必要熱量変更パターン取得部34で取得された必要熱量変更パターンは、熱処理炉1に与える熱量を制御するための熱量制御部50に対して送られるようになっていてもよい。
必要熱量変更パターン取得部34は、処理終了時間に端数が発生する場合、処理終了時間をセクション出口に合わせるように(即ち、接続部Wが熱処理炉1の出口3に到達する時刻に必要熱量の変更が終了するように)必要熱量変更パターン(温度変化率を含む)を決定するものであってもよい。
指令部36は、上述の変更開始タイミング、ライン速度変更パターン、及び、必要熱量変更パターンに基づいて、ライン速度を変更するためのライン速度変更指令、及び、熱処理炉1に与える熱量を変更するための熱量変更指令を熱処理炉1に出力するように構成される。指令部36は、上述のライン速度変更指令を、ライン速度制御部48に送るようになっていてもよい。指令部36は、上述の熱量変更指令を、熱量制御部50に送るようになっていてもよい。
図3に示すように、運転制御装置20は、さらに、運転モード切替部38、出力部42、表示部44及び/又は入力装置部46を備えていてもよい。
運転モード切替部38は、熱処理炉1の運転モードを手動操作モードと自動操作モードとで切り替えるように構成される。自動操作モードでは、例えば、速度計算部31でライン速度を自動的に計算し、あるいは、適切なタイミングで指令部36からの指令をライン速度制御部48や熱量制御部50に自動的に送る。手動操作モードでは、例えば、ライン速度の計算や、指令部36からの指令の出力タイミングを、オペレータが決定し、後述する入力装置部46等を介して運転制御装置20に入力する。
入力装置部46は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパッド等を含む。入力装置部46は、オペレータからの入力を受け取り、これを入力信号として運転制御装置20に送るように構成される。
出力部42は、運転制御装置20が受信又は生成したデータ又は情報等を、視覚又は聴覚で認識可能な形で、後述する表示部44(ディスプレイ)や、スピーカ(不図示)等に送出するように構成される。
表示部44は、出力部42から受け取ったデータ又は情報等を表示するように構成される。
(熱処理炉の運転制御のフロー)
次に、上述の運転制御装置20を用いた熱処理炉1の運転制御フローについて説明する。図4は、一実施形態に係る運転制御装置20による熱処理炉1の運転制御フローの一例を示すフローチャートである。図5及び図6は、それぞれ、図4に示すフローチャートに従い運転制御する場合における金属板Sの板厚、熱処理炉1の第1ゾーンZ1の炉温、第2ゾーンZ2の炉温、及び、ライン速度の時間変化を示すグラフである。なお、図5は、第2金属板S2の板厚ST2が第1金属板S1の板厚ST1よりも厚い場合の例を示すものであり、図6は、第2金属板S2の板厚ST2が第1金属板S1の板厚ST1よりも薄い場合の例を示すものである。
なお、以下においては、金属板Sを加熱するための加熱装置としてバーナを用いる場合について説明する。
図4に示すように、先ず、運転制御装置20は、処理対象の第1金属板S1の板厚ST1及び目標板温、及び、第2金属板S2の板厚ST2及び目標板温を取得する(S2)。一実施形態では、運転制御装置20は、記憶部40に記憶された第1金属板S1及び第2金属板S2の板厚及び目標板温を、該記憶部40から読み出すことで取得してもよい。
次に、速度計算部31は、第1金属板S1を熱処理するとき(図5の時刻t0-t1、図6の時刻t10-t11)のライン速度である第1ライン速度V1を取得する(S4)。速度計算部31は、第1ライン速度V1を、ライン速度計測部56から取得してもよい。
次に、速度計算部31は、第1金属板S1の板厚ST1と第1ライン速度V1との積(ST1×V1)と、第2金属板S2の板厚ST2と第2金属板S2が熱処理炉1で熱処理される際の第2ライン速度V2との積(ST2×V2)とが等しくなるように、第2ライン速度V2を計算する(S6)。なお、図5に示す例では、第2金属板S2の板厚ST2が第1金属板S1の板厚ST1よりも厚いので、第2ライン速度V2は第1ライン速度V1よりも小さい。また、図6に示す例では、第2金属板S2の板厚ST2が第1金属板S1の板厚ST1よりも薄いので、第2ライン速度V2は第1ライン速度V1よりも大きい。
次に、速度変更パターン取得部32は、熱処理炉1での金属板Sの処理時における第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度の変更を開始する変更開始タイミング、及び、ライン速度を第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変更する間のライン速度変更パターンを取得する(S8)。
ステップS8では、第1ライン速度V1及び第2ライン速度V2に基づいて、ライン速度変更パターン取得する。
ステップS8で取得されるライン速度変更パターンは、例えば、図5又は図6に示すものであってもよい。
図5に示すライン速度変更パターンは、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に到達するまで、ライン速度が複数段のステップ状に減少するようになっている。図5に示す例において複数段のステップの幅(隣り合う段の間の速度の差)はvaであり、時間twaの間(時刻t1~t2、t2~t3及びt3~t4の間)にライン速度がvaだけ減少するようになっている。言い換えると、図5に示す例において、ライン速度の変化率は-va/twaである。また、ライン速度変更パターンより、ライン速度がV1からV2に変化するまでの所要時間tRaが算出できる。図5の例では所要時間tRaは、tRa=3×twaで表される。
図6に示すライン速度変更パターンは、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に到達するまで、ライン速度が複数段のステップ状に増加するようになっている。図6に示す例において複数段のステップの幅(隣り合う段の間の速度の差)はvbであり、時間twbの間(時刻t11~t12、t12~t13及びt13~t14の間)にライン速度がvbだけ増加するようになっている。言い換えると、図6に示す例において、ライン速度の変化率はvb/twbである。また、ライン速度変更パターンより、ライン速度がV1からV2に変化するまでの所要時間tRbが算出できる。図6の例では所要時間tRbは、tRb=3×twbで表される。
上述のステップの幅(va又はvb)や変化率(-va/twa又はvb/twb)は、予め記憶部40に記憶されていてもよい。速度変更パターン取得部32は、ライン速度変更パターンを取得するにあたり、記憶部40からこれらの値を読み出して取得してもよい。
また、ステップS8では、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度の変更が、第1金属板S1と第2金属板S2との接続部Wが熱処理炉1の出口3に到達するまでに完了するように、ライン速度の変更終了タイミングtを決定する。図5及び図6に示す例では、時刻t4及びt14がそれぞれ変更終了タイミングtとして決定される。
また、ステップS8では、上述のように取得されたライン速度変更パターンと、決定された変更終了タイミングtとに基づいて、変更開始タイミングtを算出する。すなわち、変更開始タイミングtは、変更終了タイミングtよりもライン速度変更パターンから算出されるライン速度変更の所要時間(tRa又はtRb)だけ前の時刻として算出される。
次に、必要熱量変更パターン取得部34は、第1金属板S1の板温、ステップS8で取得されたライン速度変更パターン、及び、第2金属板S2の板厚ST2及び目標板温に基づいて、ライン速度を第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変更する間における熱処理炉1の必要熱量変更パターンを決定する(S10)。ここでは、金属板Sを加熱するための加熱装置としてバーナを用いるため、必要熱量変更パターンとして、炉温変更パターンを取得する。
ステップS10で取得される炉温変更パターン(必要熱量変更パターン)は、例えば、図5又は図6に示すものであってもよい。
図5及び図6に示すように、炉温変更パターン(必要熱量変更パターン)は、熱処理炉1のゾーン毎に設定されてもよい。図5及び図6に示す例では、上流側の第1ゾーンZ1と下流側の第2ゾーンZ2のそれぞれについて、炉温変更パターンが決定される。
図5及び図6に示す炉温変更パターンでは、第1ゾーンZ1及び第2ゾーンZ2において、ライン速度V1の期間(時刻t1又はt11までの期間)と、ライン速度V2の期間(時刻t4又はt14からの期間)は、同一の温度T01又はT02で一定であり、ライン速度が第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に到達するまで、炉温は、ライン速度変更パターンに合わせて、複数段のステップ状に変化するようになっている。
図5に示す炉温変更パターンでは、上流側の第1ゾーンZ1の炉温は、ライン速度変更前後の温度T01よりも高いのに対し、下流側の第2ゾーンZ2の炉温は、ライン速度の変更前後の温度T02よりも低い。このような炉温変更パターンにするのは、以下の理由による。熱処理の対象が第2金属板S2になると、第1金属板S1に比べて板厚が厚くなるために、金属板Sを適切に熱処理するためにライン速度を減少することになるが、この際、下流側の第2ゾーンZ2を通過する第1金属板S1は、熱処理炉1における滞在時間が長くなるため、金属板Sの加熱を控えめにする必要がある。一方、上流側の第1ゾーンZ1を通過する第2金属板S2は板厚が厚いため、より一層加熱する必要がある。このため、上述した炉温変更パターンになる。図6に示す炉温変更パターンについても、同様の説明ができる。
図5に示す例において、炉温変更パターンの複数段のステップの幅(隣り合う段の間の炉温の差)は、第1ゾーンZ1についてはTa1、第2ゾーンZ2についてはTa2であり、時間twaの間(時刻t1~t2、t2~t3及びt3~t4の間)に炉温がTa1又はTa2だけ減少するようになっている。言い換えると、図5に示す例において、炉温の変化率は-Ta1/twa又は-Ta2/twaである。
図6に示す例において、炉温変更パターンの複数段のステップの幅(隣り合う段の間の炉温の差)は、第1ゾーンZ1についてはTb1、第2ゾーンZ2についてはTb2であり、時間twbの間(時刻t11~t12、t12~t13及びt13~t14の間)に炉温がTb1又はTb2だけ増加するようになっている。言い換えると、図6に示す例において、炉温の変化率はTb1/twb又はTb2/twbである。
次に、指令部36は、ステップS8で取得した変更開始タイミング及びライン速度変更パターン、及び、ステップS10で取得した必要熱量変更パターンに基づいて、ライン速度を変更するためのライン速度変更指令、及び、熱処理炉1に与える炉温(熱量)を変更するための炉温変更指令(熱量変更指令)をライン速度制御部48及び熱量制御部50にそれぞれ出力する(S12)。ライン速度制御部48及び熱量制御部50は、受け取った指令に基づいて、ライン速度変更パターン、及び、必要熱量変更パターンに合致するように、ライン速度及び炉温(熱処理炉1に与える熱量)を制御する。
上述の実施形態に係る運転制御装置20によれば、先行の第1金属板S1についての板厚ST1とライン速度(第1ライン速度V1)との積と、後行の第2金属板S2についての板厚ST2とライン速度(第2ライン速度V2)との積とが等しくなるように、第2金属板S2のライン速度(第2ライン速度V2)を算出する。したがって、熱処理炉1での処理対象の金属板Sが第1金属板S1から第2金属板S2に変更される際に、ライン速度の変更前後での熱処理炉1の負荷(熱処理炉に与える熱量)の変動を抑えることができる。また、上述の実施形態に係る運転制御装置20によれば、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度変更パターンに応じて熱処理炉1の炉温変更パターン(必要熱量変更パターン)を決定し、これらの変更パターンに従って熱処理炉1にライン速度変更指令及び熱量変更指令を与えるようにしたので、第2金属板S2の目標板温に安定するまでの板温の変動(振動)が抑制され、板温が安定しやすくなる。よって、上述の実施形態に係る運転制御装置20によれば、処理対象の金属板Sの変更時における板温を安定させやすくなる。
また、熱処理炉1において処理対象の金属板Sを変更するに際し、熱処理炉1にて第2金属板S2の熱処理を適切に行うために、第1金属板S1と第2金属板S2との接続部Wが熱処理炉1の出口3に到達するまでに、ライン速度の変更(第1ライン速度V1から第2ライン速度V2への変更)を完了させることが望ましい。この点、上述の実施形態に係る運転制御装置20によれば、第1金属板S1と第2金属板S2との接続部Wから熱処理炉1の出口3までの金属板Sの長さ、第1ライン速度V1、及び、第2ライン速度V2に基づいて、接続部Wが熱処理炉1の出口3に到達するまでにライン速度変更を完了させるための適切なライン速度の変更開始タイミング及びライン速度変更パターンを算出することができる。
また、上述の実施形態に係る運転制御装置20では、第1金属板S1の板温、第2金属板S2の板厚ST2及び目標板温に基づいて、ライン速度変更後において必要な熱処理炉1の炉温(熱処理炉1に与えることが必要な熱量(必要熱量))を算出することができる。また、ライン速度変更パターン及びライン速度変更後の炉温(必要熱量)に基づいて、ライン速度変更時に板温を安定させるために適切な炉温変更パターン(必要熱量変更パターン)を算出することができる。
また、上述の実施形態に係る運転制御装置20では、ライン速度を第1ライン速度V1から第2ライン速度V2に変更するときに、複数段のステップ状に変化させるので、第2金属板S2の板温のオーバーシュートやアンダーシュートを抑え、板温の変動を効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、指令部36は、第2金属板S2の板厚ST2が第1金属板S1の板厚ST1よりも厚く、かつ、第2金属板S2の目標板温が第1金属板S1の目標板温よりも低いとき、第1ライン速度V1から第2ライン速度V2へのライン速度の変更終了タイミングよりも前に、熱処理炉1に与える熱量の変更を終了するための指令を熱処理炉1に出力するように構成される。
第1金属板S1に比べて第2金属板S2の板厚が厚くなり、かつ、目標板温が低くなる場合は、処理対象の金属板Sの変更後における熱処理炉1の必要熱量(又は炉温)も少なく計算される。しかし、上述の実施形態のように、ライン速度の変更終了タイミングよりも前に、熱処理炉1に与える熱量の変更を終了する(例えば炉温の変更を終了する)ので、熱処理炉1に与える熱量を、第1金属板S1の目標板温に対応する必要熱量より低い下限許容値以上、且つ第2金属板S2の目標板温に対応する必要熱量より高い上限許容値以下の熱量に調整し易くなる。よって、第1金属板S1の熱処理不足(例えば焼鈍不足)を生じ難くすることができる。
幾つかの実施形態では、指令部36は、第2金属板S2の板厚ST2が第1金属板S1の板厚ST1よりも薄く、かつ、第2金属板S2の目標板温が第1金属板S1の目標板温よりも高いとき、ライン速度変更指令を出力する前に、熱量変更指令を出力するように構成される。
第1金属板S1に比べて第2金属板S2の板厚が薄くなり、かつ、目標板温が高くなる場合は、処理対象の金属板Sの変更後における熱処理炉1の必要熱量(又は炉温)も多く計算される。しかし、上述の実施形態のように、ライン速度の変更開始タイミングよりも前に、熱処理炉1に与える熱量の変更(例えば炉温の変更)を開始することで、第2金属板S2が熱処理炉1の出口3に到達するまでに目標板温に到達しやすくなる。よって、第2金属板S2の熱処理不足(例えば焼鈍不足)を生じ難くすることができる。
図7は、一実施形態に係る運転制御装置20の表示部44に表示される情報の一例を示す図である。なお、図7に示す情報は、出力部42から出力されたものである。
一実施形態では、運転制御装置20の出力部42は、現在時刻がライン速度の変更開始タイミングよりも所定時間前であることを示す情報を出力するように構成されていてもよい。運転制御装置20の出力部42は、例えば、現在時刻がライン速度の変更開始タイミングよりも60秒前、30秒前、18秒前、6秒前、0秒前等の各時刻であることを示す情報を、順次出力するように構成されてもよい(即ち、カウントダウン情報を出力するように構成されてよい)。例えば図7に示す例では、このような情報として、ライン速度変更開始までの時間68が表示部44に表示されている。
一実施形態では、運転制御装置20の出力部42は、ライン速度が第2ライン速度V2に到達したことを示す情報を出力するように構成されていてもよい。例えば図7に示す例では、このような情報として、ライン速度の目標値62(即ち第2ライン速度V2)及びライン速度の現在値64が表示部44に表示されている。ライン速度の目標値62と現在値64とを比較することで、ライン速度の現在値64が目標値62(第2ライン速度V2)に到達したか否かを判断することができる。
一実施形態では、運転制御装置20の出力部42は、第1金属板S1と第2金属板S2との接続部Wが熱処理炉1の出口に到達したことを示す情報を出力するように構成されていてもよい。例えば図7に示す例では、このような情報として、接続部Wから熱処理炉1の出口3までの金属板Sの長さ80が表示部44に表示されている。
なお、図7に示す例では、金属板Sの板厚とライン速度との積を示す情報66が表示部44に表示されている。
なお、これらの情報は、音声としてスピーカー等から出力されてもよい。
上述の実施形態によれば、変更開始タイミングよりも所定時間前であること、ライン速度が第2ライン速度に到達したこと、又は、第1金属板と第2金属板との接続部が熱処理炉の出口に到達したこと、の何れかを示す情報が出力される。よって、これらの情報をオペレータによる操作に役立てることができる。
幾つかの実施形態では、運転制御装置20の記憶部40は、熱処理炉1での熱処理の対象が第1金属板S1から第2金属板S2に変更されることに伴う熱処理の変更履歴を記憶するように構成される。また、表示部44は、記憶部40に記憶された変更履歴を表示するように構成される。
図8は、一実施形態に係る運転制御装置20の表示部44に表示される情報の一例を示す図であり、上述の変更履歴を示すものである。図8に示す例では、表示部44に、熱処理炉1における熱処理の変更履歴として、熱処理対象の金属板S(コイル)毎に、第1ライン速度から第2ライン速度への速度変更の開始時刻(開始タイミング)及び終了時刻(タイミング)、板厚とライン速度との積、第1ライン速度(図8中の第1速度)、第2ライン速度(図8中の第2速度)及びライン速度変更時のライン速度の変化率の設定値、第1ライン速度及び第2ライン速度の実績値、及び、ライン速度変更後の板厚(即ち第2金属板S2の板厚)が表示されている。
上述の実施形態によれば、処理対象の金属板Sの変更に伴うライン速度の変更履歴が記憶部に記憶されるので、この変更履歴を、金属板の品質管理や熱処理設備の点検に役立てることができる。
幾つかの実施形態では、運転制御装置20の記憶部40は、第1金属板S1の板厚ST1と第1ライン速度V1との積を目標値として記憶するように構成され、速度計算部31は、第2金属板S2の板厚ST2と第2ライン速度V2の積が前述の目標値に等しくなるように、第2ライン速度V2を計算するように構成される。
上述の実施形態によれば、第1金属板S1の板厚ST1と第1ライン速度V1との積を特定の目標値として記憶するとともに、第2金属板S2の板厚ST2と第2ライン速度V2の積が目標値に等しくなるように第2ライン速度V2を計算する。したがって、目標値を用いて第2ライン速度V2を自動的に計算することができ、ライン速度の変更操作を自動化することができる。
幾つかの実施形態では、運転制御装置20は、既に述べたように、熱処理炉1の運転モードを手動操作モードと自動操作モードとで切り替えるように構成された運転モード切替部38を備える。また、入力装置部46は、運転モードの入力(運転モードが手動操作モード又は自動操作モードの何れであるかを示す入力)を受け取るように構成される。
上述の実施形態によれば、入力装置部46を介して熱処理炉1の運転モードを手動操作モードと自動操作モードとの間で切り替え可能であるので、オペレータ等の判断により、熱処理炉1の運転自由度が増す。例えば、運転モードを自動操作モードから手動操作モードに変更し、ライン速度を変更後、板厚とライン速度の積の目標値をそれまでとは異なる値に変更し、再度、運転モードを自動運転モードに変更することで、新たな目標値に基づく自動運転を再開できる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本考案の少なくとも一実施形態に係る熱処理炉の運転制御装置(20)は、
第1金属板(S1)と、前記第1金属板の尾端に接続され、前記第1金属板と板厚及び目標板温が異なる第2金属板(S2)と、を含む金属板(S)を連続的に熱処理するための熱処理炉(1)の運転制御装置であって、
前記第1金属板の板厚(ST1)と前記第1金属板が前記熱処理炉で熱処理される際の第1ライン速度(V1)との積と、前記第2金属板の板厚(ST2)と前記第2金属板が前記熱処理炉で熱処理される際の第2ライン速度(V2)との積とが等しくなるように、前記第2ライン速度を計算するように構成された速度計算部(31)
と、
前記第1ライン速度から前記第2ライン速度へのライン速度の変更開始タイミング、及び、前記ライン速度を前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更する間のライン速度変更パターンを取得するように構成された速度変更パターン取得部(32)と、
前記ライン速度変更パターンに基づいて、前記ライン速度を前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更する間における前記熱処理炉の必要熱量変更パターンを決定するように構成された必要熱量変更パターン取得部(34)と、
前記変更開始タイミング、前記ライン速度変更パターン、及び、前記必要熱量変更パターンに基づいて、前記ライン速度を変更するためのライン速度変更指令、及び、前記熱処理炉に与える熱量を変更するための熱量変更指令を前記熱処理炉に出力するように構成された指令部(36)と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、先行の第1金属板についての板厚とライン速度との積と、後行の第2金属板についての板厚とライン速度との積とが等しくなるように、第2金属板のライン速度(第2ライン速度)を算出する。したがって、熱処理炉での処理対象の金属板が第1金属板から第2金属板に変更される際に、ライン速度の変更前後での熱処理炉の負荷(熱処理炉に与える熱量)の変動を抑えることができる。また、上記(1)の構成によれば、第1ライン速度から第2ライン速度へのライン速度変更パターンに応じて処理炉の必要熱量変更パターンを決定し、これらの変更パターンに従って熱処理炉にライン速度変更指令及び熱量変更指令を与えるようにしたので、第2金属板の目標板温に安定するまでの板温の変動(振動)が抑制され、板温が安定しやすくなる。よって、上記(1)の構成によれば、処理対象の金属板変更時における板温を安定させやすくなる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記速度変更パターン取得部は、前記第1金属板と前記第2金属板との接続部から前記熱処理炉の出口までの前記金属板の長さ、前記第1ライン速度、及び前記第2ライン速度に基づいて、前記変更開始タイミング、及び、前記ライン速度変更パターンを算出するように構成される。
熱処理炉において処理対象の金属板を変更するに際し、熱処理炉にて第2金属板の熱処理を適切に行うために、第1金属板と第2金属板との接続部が熱処理炉の出口に到達するまでに、ライン速度の変更(第1ライン速度から第2ライン速度への変更)を完了させることが望ましい。この点、上記(2)の構成によれば、第1金属板と第2金属板との接続部から熱処理炉の出口までの金属板の長さ、第1ライン速度、及び、第2ライン速度に基づいて、接続部が熱処理炉の出口に到達するまでにライン速度変更を完了させるための適切なライン速度の変更開始タイミング及びライン速度変更パターンを算出することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記必要熱量変更パターン取得部は、前記第1金属板の板温、前記ライン速度変更パターン、及び、前記第2金属板の板厚および目標板温に基づいて、前記ライン速度が前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更されるまでの前記必要熱量変更パターンを算出するように構成される。
上記(3)の構成では、第1金属板の板温、第2金属板の板厚及び目標板温に基づいて、ライン速度変更後において熱処理炉に与えることが必要な熱量(必要熱量)を算出することができる。また、ライン速度変更パターン及びライン速度変更後の必要熱量に基づいて、ライン速度変更時に板温を安定させるために適切な必要熱量変更パターンを算出することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記ライン速度変更パターンにおいて、前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に到達するまでのライン速度は、複数段のステップ状に変化する。
上記(4)の構成によれば、ライン速度を第1ライン速度から第2ライン速度に変更するときに、複数段のステップ状に変化させるので、第2金属板の板温のオーバーシュートやアンダーシュートを抑え、板温の変動を効果的に抑制することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記指令部は、前記第2金属板の板厚が前記第1金属板の板厚よりも厚く、かつ、前記第2金属板の目標板温が前記第1金属板の目標板温よりも低いとき、前記第1ライン速度から前記第2ライン速度へのライン速度の変更終了タイミングよりも前に、前記熱処理炉に与える熱量の変更を終了するための指令を前記熱処理炉に出力するように構成される。
第1金属板に比べて第2金属板の板厚が厚くなり、かつ、目標板温が低くなる場合は、処理対象の金属板の変更後における熱処理炉の必要熱量も少なく計算される。しかし、上記(5)の構成のように、ライン速度の変更終了タイミングよりも前に、熱処理炉に与える熱量の変更を終了するので、熱処理炉に与える熱量を、第1金属板の目標板温に対応する必要熱量より低い下限許容値以上、且つ第2金属板の目標板温に対応する必要熱量より高い上限許容値以下の熱量に調整し易くなる。よって、第1金属板の熱処理不足を生じ難くすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記指令部は、前記第2金属板の板厚が前記第1金属板の板厚よりも薄く、かつ、前記第2金属板の目標板温が前記第1金属板の目標板温よりも高いとき、前記ライン速度変更指令を出力する前に、前記熱量変更指令を出力するように構成される。
第1金属板に比べて第2金属板の板厚が薄くなり、かつ、目標板温が高くなる場合は、処理対象の金属板の変更後における熱処理炉の必要熱量も多く計算される。しかし、上記(6)の構成のように、ライン速度の変更開始タイミングよりも前に、熱処理炉に与える熱量の変更を開始することで、第2金属板が熱処理炉の出口に到達するまでに目標板温に到達しやすくなる。よって、第2金属板の熱処理不足を生じ難くすることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記運転制御装置は、
現在時刻が前記ライン速度の前記変更開始タイミングよりも所定時間前であること、前記ライン速度が前記第2ライン速度に到達したこと、又は、前記第1金属板と前記第2金属板との接続部が前記熱処理炉の出口に到達したこと、の少なくとも何れかを示す情報を出力するように構成された出力部(42)
を備える。
上記(7)の構成によれば、変更開始タイミングよりも所定時間前であること、ライン速度が第2ライン速度に到達したこと、又は、第1金属板と第2金属板との接続部が熱処理炉の出口に到達したこと、の何れかを示す情報が出力される。よって、これらの情報をオペレータによる操作に役立てることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、
前記運転制御装置は、
前記熱処理炉での熱処理の対象が前記第1金属板から前記第2金属板に変更されることに伴う熱処理の変更履歴を記憶するように構成された記憶部(40)と、
前記変更履歴を表示するように構成された表示部(44)と、
を備える。
上記(8)の構成によれば、処理対象の金属板の変更に伴うライン速度の変更履歴が記憶部に記憶されるので、この変更履歴を、金属板の品質管理や熱処理設備の点検に役立てることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記運転制御装置は、
前記第1金属板の板厚と前記第1ライン速度との積を目標値として記憶する記憶部(40)を備え、
前記速度計算部は、前記第2金属板の板厚と前記第2ライン速度の積が前記目標値に等しくなるように前記第2ライン速度を計算するように構成される。
上記(9)の構成によれば、第1金属板の板厚と第1ライン速度との積を特定の目標値として記憶するとともに、第2金属板の板厚と第2ライン速度の積が目標値に等しくなるように第2ライン速度を計算する。したがって、目標値を用いて第2ライン速度を自動的に計算することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、
前記運転制御装置は、
前記熱処理炉の運転モードを手動操作モードと自動操作モードとで切り替えるように構成された運転モード切替部(38)と、
前記運転モードを入力するための入力装置部(46)と、
を備える。
上記(10)の構成によれば、入力装置部を介して熱処理炉の運転モードを手動操作モードと自動操作モードとの間で切り替え可能であるので、オペレータ等の判断により、熱処理炉の運転自由度が増す。例えば、運転モードを自動操作モードから手動操作モードに変更し、ライン速度を変更後、板厚とライン速度の積の目標値をそれまでとは異なる値に変更し、再度、運転モードを自動運転モードに変更することで、新たな目標値に基づく自動運転を再開できる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 熱処理炉
2 入口
3 出口
4 仕切り壁
6 搬送ロール
20 運転制御装置
22 プロセッサ
24 メモリ
26 I/Oインターフェース
28 通信インターフェース
30 計測データ取得部
31 速度計算部
32 速度変更パターン取得部
34 必要熱量変更パターン取得部
36 指令部
38 運転モード切替部
40 記憶部
42 出力部
44 表示部
46 入力装置部
48 ライン速度制御部
50 熱量制御部
52 炉温計測部
54 板温計測部
56 ライン速度計測部
62 ライン速度の目標値
64 ライン速度の現在値
66 板厚とライン速度の積を示す情報
68 ライン速度変更開始までの時間
80 金属板の長さ
S 金属板
S1 第1金属板
S2 第2金属板
W 接続部
Z1 第1ゾーン
Z2 第2ゾーン

Claims (10)

  1. 第1金属板と、前記第1金属板の尾端に接続され、前記第1金属板と板厚及び目標板温が異なる第2金属板と、を含む金属板を連続的に熱処理するための熱処理炉の運転制御装置であって、
    前記第1金属板の板厚と前記第1金属板が前記熱処理炉で熱処理される際の第1ライン速度との積と、前記第2金属板の板厚と前記第2金属板が前記熱処理炉で熱処理される際の第2ライン速度との積とが等しくなるように、前記第2ライン速度を計算するように構成された速度計算部と、
    前記第1ライン速度から前記第2ライン速度へのライン速度の変更開始タイミング、及び、前記ライン速度を前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更する間のライン速度変更パターンを取得するように構成された速度変更パターン取得部と、
    前記ライン速度変更パターンに基づいて、前記ライン速度を前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更する間における前記熱処理炉の必要熱量変更パターンを決定するように構成された必要熱量変更パターン取得部と、
    前記変更開始タイミング、前記ライン速度変更パターン、及び、前記必要熱量変更パターンに基づいて、前記ライン速度を変更するためのライン速度変更指令、及び、前記熱処理炉に与える熱量を変更するための熱量変更指令を前記熱処理炉に出力するように構成された指令部と、
    を備える熱処理炉の運転制御装置。
  2. 前記速度変更パターン取得部は、前記第1金属板と前記第2金属板との接続部から前記熱処理炉の出口までの前記金属板の長さ、前記第1ライン速度、及び前記第2ライン速度に基づいて、前記変更開始タイミング、及び、前記ライン速度変更パターンを算出するように構成される
    請求項1に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  3. 前記必要熱量変更パターン取得部は、前記第1金属板の板温、前記ライン速度変更パターン、及び、前記第2金属板の板厚および目標板温に基づいて、前記ライン速度が前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に変更されるまでの前記必要熱量変更パターンを算出するように構成された
    請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  4. 前記ライン速度変更パターンにおいて、前記第1ライン速度から前記第2ライン速度に到達するまでのライン速度は、複数段のステップ状に変化する
    請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  5. 前記指令部は、前記第2金属板の板厚が前記第1金属板の板厚よりも厚く、かつ、前記第2金属板の目標板温が前記第1金属板の目標板温よりも低いとき、前記第1ライン速度から前記第2ライン速度へのライン速度の変更終了タイミングよりも前に、前記熱処理炉に与える熱量の変更を終了するための指令を前記熱処理炉に出力するように構成された
    請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  6. 前記指令部は、前記第2金属板の板厚が前記第1金属板の板厚よりも薄く、かつ、前記第2金属板の目標板温が前記第1金属板の目標板温よりも高いとき、前記ライン速度変更指令を出力する前に、前記熱量変更指令を出力するように構成された
    請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  7. 現在時刻が前記ライン速度の前記変更開始タイミングよりも所定時間前であること、前記ライン速度が前記第2ライン速度に到達したこと、又は、前記第1金属板と前記第2金属板との接続部が前記熱処理炉の出口に到達したこと、の少なくとも何れかを示す情報を出力するように構成された出力部
    を備える請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  8. 前記熱処理炉での熱処理の対象が前記第1金属板から前記第2金属板に変更されることに伴う熱処理の変更履歴を記憶するように構成された記憶部と、
    前記変更履歴を表示するように構成された表示部と、
    を備える請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  9. 前記第1金属板の板厚と前記第1ライン速度との積を目標値として記憶する記憶部を備え、
    前記速度計算部は、前記第2金属板の板厚と前記第2ライン速度の積が前記目標値に等しくなるように前記第2ライン速度を計算するように構成された
    請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
  10. 前記熱処理炉の運転モードを手動操作モードと自動操作モードとで切り替えるように構成された運転モード切替部と、
    前記運転モードを入力するための入力装置部と、
    を備える請求項1又は2に記載の熱処理炉の運転制御装置。
JP2023000828U 2023-03-20 2023-03-20 熱処理炉の運転制御装置 Active JP3241966U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023000828U JP3241966U (ja) 2023-03-20 2023-03-20 熱処理炉の運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023000828U JP3241966U (ja) 2023-03-20 2023-03-20 熱処理炉の運転制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3241966U true JP3241966U (ja) 2023-05-18

Family

ID=86325541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023000828U Active JP3241966U (ja) 2023-03-20 2023-03-20 熱処理炉の運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3241966U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI224144B (en) Heat treating device, heat treating method, recording medium recording heat treating program and steel product
JP6146553B1 (ja) 鋼板の温度制御装置及び温度制御方法
KR20160004289A (ko) 강 스트립의 가열 또는 냉각 이후의 페라이트 상 분율의 판정
JP4598586B2 (ja) 冷却制御方法、装置、及びコンピュータプログラム
JP3241966U (ja) 熱処理炉の運転制御装置
JP6102650B2 (ja) 連続ラインにおける板温制御方法及び板温制御装置
JP2005297015A (ja) 巻取温度制御装置
JP2011157590A (ja) 連続焼鈍炉の板温制御装置および板温制御方法
JP7048721B2 (ja) 熱処理炉の運転支援装置及び運転支援方法並びに熱処理設備及びその運転方法
JP4598580B2 (ja) 冷却制御方法、装置、及びコンピュータプログラム
JP2019209372A (ja) 熱間エンドレス圧延ラインの鋼板温度制御装置
JP2013087319A (ja) 直火型連続加熱炉の制御方法および制御装置
JP6784182B2 (ja) 鋼板の温度制御方法、及び、鋼板の温度制御装置
JP2014148731A (ja) 熱処理炉の操業支援システム
JPH1088236A (ja) 加熱炉の制御装置
JP4258341B2 (ja) 鋼板長手方向の材質均一性に優れた高強度鋼板の製造方法
US20210032720A1 (en) Method of heating steel sheet in continuous annealing and continuous annealing facility
JP7207335B2 (ja) 板温制御方法、加熱制御装置、及び金属板の製造方法
JP7095651B2 (ja) エッジヒータの制御システム
JP3072680B2 (ja) 加熱炉温度制御方法及び装置
JP2004283846A (ja) 熱間圧延方法およびその設備
JP2744415B2 (ja) 熱延鋼材の巻取温度制御装置
JPH0759722B2 (ja) 先にガス加熱されたスラブの後続の誘導加熱時の誘導加熱制御方法
JP2006122987A (ja) 金属板の冷却制御装置及び冷却制御方法
JP2018094608A (ja) 圧下レベリング制御装置および圧下レベリング制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3241966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150