JP3241891U - ポールスタンド - Google Patents
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Abstract
【課題】本体部が曲がることなく硬い地面でも容易に突き刺すことができると共に、用具入れへの抜き差しを円滑に行えることができるポールスタンドを提供する。【解決手段】一端側に先細り形状の尖鋭部2を有する長尺棒状の本体部1と、本体部1の他端側に連接されたアーチ状の保持部3とを備えたポールスタンドPSであって、ポールスタンドPSの全高Hの1/2から2/3の位置に、尖鋭部2を突き刺すときに把持するための把持部4を有し、この把持部4は、微小凸部又は微小凹部を含むと共に、把持部4以外の本体部1よりも摩擦抵抗が大きい。【選択図】図1
Description
本考案は、ゴルフクラブや釣り竿などの長尺の棒状用具を一時的に立て掛けておくポールスタンドに関するものである。
ゴルフ場において、プレイヤーはフェアウェイやグリーン等でボールを打つために、複数本のゴルフクラブを持ったまま移動することがある。そして、ボールを打つ際に、使用しないクラブを地面に直置きせずに一時的に立て掛けておくためのポールスタンドが知られている。(特許文献1~3参照)
しかしながら、特許文献1に記載のポールスタンドのような長尺棒状のポールを地面に突き刺す際、上方の湾曲部分を把持して押し込むと、直線状の本体部分が曲がってしまうことがある。また、本体部分の中間位置を把持して押し込むと、地面が硬い場合は指が滑って十分に押し込めないことがある。一方、特許文献2や特許文献3に記載のゴルフクラブ立て掛け用具は、足で踏み込むための突起が下方に設けられているので、本体部分が曲がることなく硬い地面でも容易に突き刺すことができる。ところが、このようなゴルフクラブ立て掛け用具をキャディーバッグに挿入したり取り出したりする際、突起部分が他のクラブと干渉してスムーズに抜き差しが出来なくなったり、他のクラブを傷つけたりしてしまう虞がある。
本考案はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、ゴルフクラブや釣り竿等の棒状用具を一時的に立て掛けておくためのポールスタンドであって、本体部分が曲がることなく硬い地面でも容易に突き刺すことができると共に、キャディーバッグや釣り具ケース等の用具入れへの抜き差しを円滑に行えることができるポールスタンドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案にかかるポールスタンドは、一端側に先細り形状の尖鋭部を有する長尺棒状の本体部と、前記本体部の他端側に連接されたアーチ状の保持部とを備えたポールスタンドであって、当該ポールスタンドの全高の1/2から2/3の位置に、前記尖鋭部を突き刺すときに把持するための把持部を有し、この把持部は微小凸部又は微小凹部を含むと共に前記把持部以外の前記本体部よりも摩擦抵抗が大きいことを特徴とする。
本考案によれば、ポールスタンドの全高の1/2から2/3の位置に摩擦抵抗が比較的大きい把持部が設けられているため、この把持部を掴んで地面に突き刺すことで本体部が曲がることなく硬い地面でも容易に突き刺すことができる。加えて、把持部の微小凸部や微小凹部は用具入れへの抜き差しの邪魔にならず、円滑に出し入れを行うことができる。
また、本考案において前記アーチ状の保持部は、前記本体部の軸線方向に対して、15度~50度の範囲内で傾斜していることが望ましい。
このような構成とすることで、ゴルフクラブや釣り竿等の棒状用具をアーチ状の保持部で確実に保持することができる。
また、本考案において前記アーチ状の保持部は、折り返し部を挟んで開放端と閉鎖端とを有し、前記閉鎖端が前記本体部の他端側に連接され、前記開放端と前記閉鎖端との間に形成される開口部が前記尖鋭部の側に開口していることが望ましい。
このような構成とすることで、本体部を用具入れに収納したとき、用具入れの縁部に保持部を掛けることができるので、当該ポールスタンドが用具入れの奥まで入ることなく、容易に用具入れから取り出すことが可能となる。
また、本考案において前記アーチ状の保持部の前記開放端には、透孔を有する係止部が形成されていることが望ましい。
このような構成とすることで、係止部に直接的またはクリップ等を介して間接的に、タオルやグローブ等の身の回り品を付帯させることができる。
また、本考案において前記アーチ状の保持部は、弾性を有する保護部材で被覆されていることが望ましい。
このような構成とすることで、棒状用具を保持部に立て掛ける際、保護部材の緩衝作用により棒状用具の損傷を抑止することができる。
また、本考案において前記把持部は、前記本体部に挿嵌固定された円筒部材からなることが望ましい。
このような構成とすることで、特殊な加工を施すことなくシンプルな構造で、かつ本体部と円筒部材との段差の存在により確実に当該ポールスタンドを押し込むことができる。
本考案によれば、一時的に立て掛けておくためのポールスタンドであって、本体部が曲がることなく硬い地面でも容易に突き刺すことができると共に、用具入れへの抜き差しを円滑に行えることができるポールスタンドを実現できる。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施の形態を説明する。
図1は本考案の実施形態にかかるポールスタンドの斜視図である。図2はポールスタンドを押し込む様子を示す説明図である。図3はポールスタンドの側面図である。図4はその利用状態を示す図である。図5はポールスタンドの保持部の形態を示す図であり、図6はポールスタンドの把持部の他の実施形態を示す図である。なお、以下の説明において、同じ構成を示す場合には同じ符号を付し、重複する構成の説明を省略することがある。
本考案の実施形態にかかるポールスタンドPSは、図1に示すように、一端側(図示下方)に先細り形状の尖鋭部2を有する長尺棒状の本体部1と、本体部1の他端側に連接されたアーチ状の保持部3とを備えている。このポールスタンドPSは、ステンレス、鉄、アルミニウムなどの金属やカーボン素材からなり、尖鋭部2以外の太さは直径5~10mmの中実または円筒状の棒材で、その全高Hは70~100cmであることが望ましい。
ポールスタンドPSは、全高Hの1/2の位置p1から2/3の位置p2の範囲内の本体部1に把持部4を有している。把持部4は、尖鋭部2を地面へ突き刺すときに使用者が手指で把持する部位である。本実施形態において、把持部4は本体部1に挿嵌固定された円筒状のスリーブであり、全長は10~30mm、内径と外径の差すなわち肉厚は1~5mmとしており、この肉厚に相当する分の段差すなわち微小凸部が把持部4によって形成されている。そして、この微小凸部が存在することで、本体部よりも大きな摩擦抵抗が生じ、使用者は図2に示すように、この把持部4の微小凸部に指先の一部をあてがってポールスタンドPSを容易に地面へ突き刺すことが可能となる。
なお、本実施形態のように本体部1と別体の把持部4を挿嵌固定する場合は、固定強度を高めるために、接着や溶接などの手法で両者を固着することが望ましい。また、微小凸部を含む把持部4に替えて、後述する図6に示すように、溝などの微小凹部を含む把持部を用いてもよい。微小凸部や微小凹部の段差や溝の深さは、0.5~5mmの範囲にすることが望ましい。段差や溝の深さが0.5mm未満になると、把持部4を手指で掴んでポールスタンドPSを地面に押し込むとき、摩擦抵抗が小さくて容易に突き刺せないことがある。また、段差や溝の深さが5mmを超えると、ポールスタンドPSを用具入れから出し入れがし難くなったり、他の用具を傷つけたりする虞があるからである。
本体部1の他端側(尖鋭部2の反対側)には、本体部1と同一素材のアーチ状の保持部3が連接されている。この保持部3は図3に示すように本体部1に対して傾斜しており、本体部1の軸線方向CLと保持部3とが成す傾斜角θは15度~50度の範囲内であることが望ましい。このような角度で保持部3を傾斜させることで、図4に示すように、ゴルフクラブや釣り竿等の棒状用具Aを保持部3で確実に保持することができる。しかしながら、傾斜角θが15度未満であると保持部3が立ち過ぎてしまい、棒状用具Aを容易に保持し難くなる。また、傾斜角θが50度を超えると保持部3が寝過ぎてしまい、ポールスタンドPSの運搬に支障をきたしたり、利用頻度が増すにつれて傾斜角θが大きくなって損傷したりする虞がある。
また、アーチ状の保持部3は折り返し部5を挟んで開放端6と閉鎖端7とを有し、閉鎖端7が本体部1の他端側に連接され、開放端6と閉鎖端7との間に形成される開口部8が尖鋭部2の側、換言すると、尖鋭部2を地面に突き刺したときの地面側に開口している。開口部8の幅は、棒状用具Aを容易に受け入れて保持できるように、7~14cmであることが望ましい。また、アーチ状の保持部3の奥行き、すなわち開口部8から折り返し部5までの距離は、棒状用具Aを安定して保持する観点から、8~16cmであることが望ましい。開口部8が尖鋭部2の側に開口する構成とすることで、本体部1をキャディーバッグ等の用具入れへ収納したとき、用具入れの縁部にアーチ状の保持部3を掛けることができるので、ポールスタンドPSが用具入れの奥まで入ることなく、容易に用具入れから取り出すことが可能となる。
本実施形態のポールスタンドPSは、尖鋭部2、本体部1、保持部3が一体的な棒材からなり、尖鋭部2と本体部1は直線上に位置し、保持部3を本体部1に対して傾斜角θを成すように曲げ加工すると共に、保持部3を折り返し部5でアーチ状に形成することで、比較的容易に製造することができる。
本実施形態において、保持部3の開放端6には、透孔10を有する係止部9が設けられている。係止部9の透孔10にフック付きのタオルやポーチを引っ掛けたり、クリップを介してグローブ等の身の回り品を付帯させたりすることができる。係止部9は、アーチ状の保持部3の開放端6側をリング状に曲げ加工したり、開放端6に別体のリングを固着したりしてもよい。
本実施形態において、アーチ状の保持部3は、図5に示すように弾性を有する保護部材11で被覆されていることが望ましい。保護部材11はゴム、ビニール、ウレタン等の弾性を有するものであれば材質を問わない。保護部材11を保持部3に被覆することで、その緩衝作用により棒状用具Aの損傷を抑止することができる。
以上、本考案を実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更を加えることができる。
たとえば、上記実施形態において、把持部4として、図1に示したように本体部1に挿嵌固定された円筒部材からなる例を示したが、図6に示すように、本体部1の一部に所定の加工を施して把持部4を形成してもよい。図6(A)は、本体部1に周方向の溝12を形成して把持部4とした例である。この溝12の深さは、0.5~3mmの範囲内であることが望ましい。図6(B)は、本体部1の一部に潰し加工を施して把持部4とした例である。潰し加工による凹み量と出っ張り量は0.5~3mmの範囲内であることが望ましい。図6(C)は、本体部1の一部に綾目模様のローレット加工を施して把持部4とした例である。このローレット加工による溝の深さは0.5~1.5mm範囲内であることが望ましい。このように、把持部4が微小凸部又は微小凹部を含むことで、把持部4以外の本体部1よりも摩擦抵抗が大きくなり、使用者は把持部4を把持して容易にポールスタンドPSを差し込むことができる。
PS ポールスタンド
1 本体部
2 尖鋭部
3 保持部
4 把持部
5 折り返し部
6 開放端
7 閉鎖端
8 開口部
9 係止部
10 透孔
11 保護部材
12 溝
H ポールスタンドの全高
CL 軸線方向
1 本体部
2 尖鋭部
3 保持部
4 把持部
5 折り返し部
6 開放端
7 閉鎖端
8 開口部
9 係止部
10 透孔
11 保護部材
12 溝
H ポールスタンドの全高
CL 軸線方向
Claims (6)
- 一端側に先細り形状の尖鋭部を有する長尺棒状の本体部と、前記本体部の他端側に連接されたアーチ状の保持部とを備えたポールスタンドであって、
当該ポールスタンドの全高の1/2から2/3の位置に、前記尖鋭部を突き刺すときに把持するための把持部を有し、この把持部は微小凸部又は微小凹部を含むと共に前記把持部以外の前記本体部よりも摩擦抵抗が大きいことを特徴とするポールスタンド。 - 前記アーチ状の保持部は、前記本体部の軸線方向に対して、15度~50度の範囲内で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のポールスタンド。
- 前記アーチ状の保持部は、折り返し部を挟んで開放端と閉鎖端とを有し、前記閉鎖端が前記本体部の他端側に連接され、前記開放端と前記閉鎖端との間に形成される開口部が前記尖鋭部の側に開口していることを特徴とする請求項1又は2に記載のポールスタンド。
- 前記アーチ状の保持部の前記開放端には、透孔を有する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のポールスタンド。
- 前記アーチ状の保持部は、弾性を有する保護部材で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のポールスタンド。
- 前記把持部は、前記本体部に挿嵌固定された円筒部材からなる請求項1又は2に記載のポールスタンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023000818U JP3241891U (ja) | 2023-03-01 | 2023-03-01 | ポールスタンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023000818U JP3241891U (ja) | 2023-03-01 | 2023-03-01 | ポールスタンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3241891U true JP3241891U (ja) | 2023-05-15 |
Family
ID=86325605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2023000818U Active JP3241891U (ja) | 2023-03-01 | 2023-03-01 | ポールスタンド |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3241891U (ja) |
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2023
- 2023-03-01 JP JP2023000818U patent/JP3241891U/ja active Active
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