JP3241761U - おきあがりこぼし - Google Patents

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Abstract

Figure 0003241761000001
【課題】重りの配置位置により、起き上がり方又は揺れ方が異ならせることができるおきあがりこぼしを提供する。
【解決手段】おきあがりこぼし10の外形は卵形であり、中空状の外形部12を有している。外形部12の内部には重り13が配置されている。重り13は、例えば、起き上がった状態において、おきあがりこぼし10の全体から重り13を除いた重り除去部分の重心を通る垂線Lからずれた位置に配置された少なくとも1つの変位重り13a、又は、重り除去部分の重心を通る垂線L上に配置された複数の中心重りを有している。
【選択図】図1

Description

本考案は、重心を利用して傾けても起き上がるおきあがりこぼしに関する。
従来より、玩具又は置物等として、傾けても起き上がるおきあがりこぼしが知られている。おきあがりこぼしは、例えば、下側に外表面が凸曲面状の起き上がり部を設け、内部に重りを配置して重心を下方に偏らせたものであり、一般に、重りは下部中央に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3186611号公報
しかしながら、従来のおきあがりこぼしでは、例えば、重りを下部中央に配置していたので、起き上がり方や揺れ方が画一的で変化及び面白みに欠けるという問題があった。
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、重りの配置位置により、起き上がり方又は揺れ方が異ならせることができるおきあがりこぼしを提供することを目的とする。
本考案のおきあがりこぼしは、重心を利用して傾けても起き上がるものであって、下側に外表面が凸曲面状の起き上がり部を有し、内部に重りが配置され、重りは、起き上がった状態において、全体から前記重りを除いた重り除去部分の重心を通る垂線からずれた位置に配置された少なくとも1つの変位重り、又は、前記垂線上に配置された複数の中心重りを有するものである。
本考案のおきあがりこぼしによれば、少なくとも1つの変位重り、又は、複数の中心重りを有するようにしたので、重りの配置位置により、起き上がり方又は揺れ方を異ならせることができる。よって、起き上がり方や揺れ方に変化や面白みを持たせることができる。
また、側部に少なくとも1つの磁石を設けるようにすれば、複数のおきあがりこぼしを磁石により接合することができ、更に、起き上がり方や揺れ方に変化や面白みを持たせることができる。
本考案の一実施の形態に係るおきあがりこぼしの構成を表す図である。 図1に示したおきあがりこぼしに係る重りの配置位置例を表す図である。 図1に示したおきあがりこぼしに係る重りの他の配置位置例を表す図である。 図1に示したおきあがりこぼしに係る重りの更に他の配置位置例を表す図である。 本考案の第1の変形例を表す図である。 本考案の第2の変形例を表す図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(一実施の形態)
図1は、本考案の一実施の形態に係るおきあがりこぼし10の構成を表すものであり、図1(A)は正面から見た外観構成を表し、図1(B)は縦に切断した断面構成を表している。図2及び図4は、おきあがりこぼし10の重り13の配置位置の例を表すものである。このおきあがりこぼし10は、重心を利用して傾けても起き上がるものであり、下側に外表面が外側に向かい凸曲面状とされた起き上がり部11を有している。起き上がり部11は、例えば、半分よりも下側に設けることが好ましい。下側というのは、おきあがりこぼし10が起き上がった状態における下側を意味している。起き上がり部11の上側は、どのような形状でもよいが、例えば、おきあがりこぼし10の外形を卵形としてもよい。単純な形状とすることにより、個体による起き上がり方や揺れ方の違いをきわ立たせることができるからである。なお、本実施の形態では、卵形の外形の長尺側を縦にして膨らんだ方を下にして立てた姿勢を起き上がった状態とした場合を示している。
起き上がりこぼし10は、例えば、中空状の外形部12を有している。外形部12は、例えば、和紙により構成することができる。見た目を柔らかく暖かい印象とすることができると共に、重さを軽くすることができ、優しく揺らすことができるからである。外形部12の外表面には絵や模様が描かれていてもよく、装飾が施されていてもよい。
おきあがりこぼし10の内部、具体的には、例えば、外形部12の内部には重り13が配置されている。重り13は、例えば、金属により構成することができる。重り13は、例えば、外形部12の内部に発泡スチロール等よりなる台座部14を設け、この台座部14に対して埋設等することにより所定の位置に配置することができる。台座部14は、例えば、図1に示した例では、起き上がった状態における下側の起き上がり部11の内部に配設されている。
重り13は、例えば、起き上がった状態において、おきあがりこぼし10の全体から重り13を除いた重り除去部分の重心を通る垂線Lからずれた位置に配置された少なくとも1つの変位重り13a、又は、重り除去部分の重心を通る垂線L上に配置された複数の中心重り13bを有していることが好ましい。図1では2個の変位重りを配置した場合を示している。少なくとも1つの変位重り13a、又は、複数の中心重り13bを備えることにより、起き上がり方や揺れ方に変則性を持たせることができるからである。なお、重り除去部分の重心を通る垂線Lからずれた位置に配置されたというのは、変位重り13aの重心位置が重り除去部分の重心を通る垂線Lからずれているという意味であり、重り除去部分の重心を通る垂線L上に配置されたというのは、中心重り13bの重心位置が重り除去部分の重心を通る垂線L上に位置しているという意味である。
変位重り13a又は中心重り13bの数は任意である。変位重り13a又は中心重り13bの配置位置も任意であり、例えば、図2から図4に示したように様々に配置することができる。図2及び図3は台座部14を上から見た図であり、図4は台座部14を縦に切断した断面図である。図2から図4では、わかりやすくするために、台座部14には網掛けを付し、重り13は白抜きで表している。なお、図2から図4に示した重り13の配置位置は例であり、これらに限定されるものではない。重り13は、少なくとも1つの変位重り13aと、少なくとも1つの中心重り13bとを有するようにしてもよい。このように個体によって重り13の配置位置を変えることにより、全体における重心の位置を変化させて、起き上がり方や揺れ方を変化させることができる。
このおきあがりこぼし10は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、例えば、卵形の成形型の周りに和紙を貼り、外形部12を形成する。次いで、外形部12を半分よりも下側の位置において切断し、成形型を取り除く。続いて、外形部12の下側の内部に台座部14を配設し、台座部14に重り13を埋め込んで配置する。次に、外形部12の下側と上側とを合わせ、外側に和紙を貼って接合する。これによりおきあがりこぼし10が得られる。
このおきあがりこぼし10では、例えば、起き上がった姿勢から傾けても重心を利用して自動的に起き上がる。その際、重り13の配置位置に応じて、重心位置が異なり、それにより起き上がり方や揺れ方が異なる。
このように本実施の形態によれば、少なくとも1つの変位重り13a、又は、複数の中心重り13bを有するようにしたので、重り13の配置位置により、起き上がり方又は揺れ方を異ならせることができる。よって、起き上がり方や揺れ方に変化や面白みを持たせることができる。
(第1の変形例)
図5は、本発明の第1の変形例に係るおきあがりこぼし20の構成を表すものである。このおきあがりこぼし20は、例えば、側部に少なくとも1つの磁石25を備えたことを除き、他は、上記一実施の形態と同一の構成を有している。よって、一実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一部分についての説明は省略する。磁石25は、例えば、外形部12の側部の内側に配設することが好ましい。具体的には、例えば、磁石25は、外形部12に隣接させて台座部14に対して配設することにより安定して固定することができる。図5では、2個の磁石25を対向するように設けた場合について示したが、磁石25は1個でもよく、また、3個以上でもよい。
このように第1の変形例によれば、側部に少なくとも1つの磁石25を設けるようにしたので、複数のおきあがりこぼし20を磁石25により接合することができ、起き上がり方や揺れ方に更に変化や面白みを持たせることができる。
(第2の変形例)
図6は、本発明の第2の変形例に係るおきあがりこぼし30の構成を表すものであり、起き上がった姿勢を示している。このおきあがりこぼし30は、台座部14の配設位置、重り13の配置位置、及び、起き上がった状態における姿勢が異なることを除き、他は、上記一実施の形態と同様の構成を有している。よって、一実施の形態と対応する構成要素には同一の符号を付し、同一部分についての説明は省略する。
台座部14は、例えば、重り13を配置しやすい任意の位置に配設することができる。図6では、外形部12に対して上記一実施の形態と同一の位置に台座部14を配設した場合を示している。重り13は、例えば、卵形の外形の長尺側を縦にした一方の側部側に偏って配置されている。重り13は、変位重り13aでも中心重り13bでもよい。これにより、このおきあがりこぼし30は、重り13が配置された側部側を下にした姿勢が起き上がった状態となり、上記一実施の形態とは起き上がった姿勢を異ならせることができる。よって、起き上がり方又は揺れ方を異ならせることができる。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
10,20,30…おきあがりこぼし、11…起き上がり部、12…外形部、13…重り、13a…変位重り、13b…中心重り、14…台座部、25…磁石

Claims (3)

  1. 重心を利用して傾けても起き上がるおきあがりこぼしであって、
    下側に外表面が凸曲面状の起き上がり部を有し、
    内部に重りが配置され、
    前記重りは、起き上がった状態において、全体から前記重りを除いた重り除去部分の重心を通る垂線からずれた位置に配置された少なくとも1つの変位重り、又は、前記垂線上に配置された複数の中心重りを有する
    ことを特徴とするおきあがりこぼし。
  2. 側部に少なくとも1つの磁石が設けられたことを特徴とする請求項1記載のおきあがりこぼし。
  3. 外形は卵形であり、
    前記重りは、前記卵形の外形の長尺側を縦にした一方の側部側に偏って配置された
    ことを特徴とする請求項1記載のおきあがりこぼし。
JP2023000633U 2023-03-01 2023-03-01 おきあがりこぼし Active JP3241761U (ja)

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