JP3241689B2 - 液体回収装置及び方法 - Google Patents

液体回収装置及び方法

Info

Publication number
JP3241689B2
JP3241689B2 JP11711799A JP11711799A JP3241689B2 JP 3241689 B2 JP3241689 B2 JP 3241689B2 JP 11711799 A JP11711799 A JP 11711799A JP 11711799 A JP11711799 A JP 11711799A JP 3241689 B2 JP3241689 B2 JP 3241689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
roll
manifold
belt
legend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11711799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000305363A (ja
Inventor
敏美 渡部
Original Assignee
米沢日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 米沢日本電気株式会社 filed Critical 米沢日本電気株式会社
Priority to JP11711799A priority Critical patent/JP3241689B2/ja
Priority to US09/552,417 priority patent/US6314260B1/en
Publication of JP2000305363A publication Critical patent/JP2000305363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3241689B2 publication Critical patent/JP3241689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/10Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a liquid developer
    • G03G15/107Condensing developer fumes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体をある場所か
ら蒸気にして回収し、さらに蒸気を液体に戻して元の場
所に返す液体回収装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真記録技術を用い
た画像形成装置等の一部に、液体をある場所から回収し
て蒸気にし、さらに蒸気を液体に戻して元の場所に返す
機能を持つ液体回収装置が用いられている。
【0003】現像剤(インク)は、微粒子固体のトナー
とキャリア電子を含む溶媒とその他の物質から構成され
る。感光面上に可視化された画像上のインクは、溶媒が
残っていてはそのまま紙には転写できない。転写するた
めには一度感光体上で固形分だけを選択的に残留させ、
不必要な溶剤を取り除き、画像をフィルム状に形成する
必要がある。この機能を司るのが液体回収装置である。
【0004】キャリア溶媒を用いた画像形成装置で画像
を紙に転写するには、キャリアをもれなく回収すること
が画像品質においてもキャリア再利用においても重要な
課題となっている。
【0005】本発明と技術分野が類似する従来例1とし
て、特開平8−166721号公報の湿式画像形成装置
におけるキャリア液蒸気回収装置がある。本従来例は、
湿式画像形成装置におけるキャリア液蒸気回収装置にお
いて、回収したキャリア液蒸気を液化する液化手段と、
該液化手段により生成された液体を、キャリア液と水と
に分離する分離手段とを設け、上記液化手段を、回収し
たキャリア液蒸気の通過路中に配設された冷却用のフィ
ンを有する冷却装置で構成し、かつ、該フィンの表面の
少なくとも一部を、キャリア液に濡れにくい材質で形成
したことを特徴としている。
【0006】また、本発明と技術分野が類似する従来例
2として、特開平8−166722号公報の湿式画像形
成装置におけるキャリア液蒸気回収装置、及び、該装置
を用いた湿式画像形成装置がある。本従来例は、湿式画
像形成装置におけるキャリア液蒸気回収装置において、
装置内の定着部などのキャリア液蒸気が発生しやすい箇
所を可及的気密状態となるように覆部材で覆って蒸気収
集室を形成すると共に、該蒸気収集室から蒸気液化手段
側への気流排出口を形成し、かつ、該気流排出口を介し
て回収したキャリア液蒸気を液化する液化手段と、該液
化手段により生成された液体を、キャリア液と水とに分
離する分離手段とを設け、上記液化手段が配設されたキ
ャリア液蒸気の通過路に、気流を発生させる気流発生装
置を、該液化手段よりも気流方向下流側に設けたことを
特徴とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例1は、蒸気回収をスムーズに行う、従来例2
は、液化効率を効率的に行うと記載されているのみであ
り、キャリア溶媒の回収効率を向上させるための具体的
な手段の開示がなされていない。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、キャリア溶媒の回収効率を向上させた液体回収装
置及び方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、現像器により感光ベルトの
表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を吸収する吸
収手段と、吸収手段により吸収されたキャリア溶媒を蒸
気にする蒸気化手段と、蒸気化手段により蒸気にされた
キャリア溶媒を回収し、冷却して液体に変える冷却手段
と、蒸気化手段により蒸気となったキャリア溶媒を冷却
手段へと導く管部材と、蒸気化手段により蒸気に変えら
れたキャリア溶媒を冷却手段へと導く吸引手段と、蒸気
化手段により発生した蒸気が外部へ逃げないように吸収
手段及び蒸気化手段を取り囲む外部部材とを有し、蒸気
化手段の乾燥温度を85℃以上、吸引手段の吸引風量を
22l/分から38l/分としたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、蒸気化手段の乾燥温度を85℃以上で、吸
引手段の吸引風量を22l/分から45l/分としたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、管部材は、本数が4本から12本
で、内径が7mmから12mmであることを特徴とす
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
何れか一項に記載の発明において、外部部材は、耐熱性
樹脂からなることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、耐熱性樹脂は、ポリカーボネート、または
ポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とす
る。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
何れか一項に記載の発明において、外部部材は、蒸気化
手段の略直下に、蒸気化手段により発生した蒸気を逃が
すための空気出口が形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
何れか一項に記載の発明において、吸収手段は、一方の
端部が感光ベルトと当接するように設けられた環状のド
ライングベルトであり、外部部材が、ドライングベルト
を所定の間隔をおいて取り囲むことで、ドラングベルト
の上下に、ドライングベルトの感光ベルトとの当接部側
が空気入口となる通気路が形成され、ドライングベルト
の上側に形成された第1の通気路の容積を、ドライング
ベルトの下側に形成された第2の通気路の容積よりも広
くとり、第1の通気路から取り込む風量の、第1の通気
路から取り込む 風量と第2の通気路から取り込む風量と
の和に対する比が、40%から50%であることを特徴
とする。
【0016】請求項8記載の発明は、現像器により感光
ベルトの表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を吸
収する吸収手段と、吸収手段により吸収されたキャリア
溶媒を蒸気にする蒸気化手段と、蒸気化手段により蒸気
にされたキャリア溶媒を回収し、冷却して液体に変える
冷却手段と、蒸気化手段により蒸気となったキャリア溶
媒を冷却手段へと導く管部材と、蒸気化手段により蒸気
に変えられたキャリア溶媒を冷却手段へと導く吸引手段
と、蒸気化手段により発生した蒸気が外部へ逃げないよ
うに吸収手段及び蒸気化手段を取り囲む外部部材とを有
し、管部材は、本数が4本から12本で、内径が7mm
から12mmであることを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、外部部材は、耐熱性樹脂からなることを特
徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、耐熱性樹脂は、ポリカーボネート、また
はポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とす
る。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項8から1
0の何れか一項に記載の発明において、外部部材は、蒸
気化手段の略直下に、蒸気化手段により発生した蒸気を
逃がすための空気出口が形成されていることを特徴とす
る。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項8から1
1の何れか一項に記載の発明において、吸収手段は、一
方の端部が感光ベルトと当接するように設けられた環状
のドライングベルトであり、外部部材が、ドライングベ
ルトを所定の間隔をおいて取り囲むことで、ドラングベ
ルトの上下に、ドライングベルトの感光ベルトとの当接
部側が空気入口となる通気路が形成され、ドライングベ
ルトの上側に形成され た第1の通気路の容積を、ドライ
ングベルトの下側に形成された第2の通気路の容積より
も広くとり、第1の通気路から取り込む風量の、第1の
通気路から取り込む風量と第2の通気路から取り込む風
量との和に対する比が、40%から50%であることを
特徴とする。
【0021】請求項13記載の発明は、現像器により感
光ベルトの表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を
吸収する吸収手段と、吸収手段により吸収されたキャリ
ア溶媒を蒸気にする蒸気化手段と、蒸気化手段により蒸
気にされたキャリア溶媒を回収し、冷却して液体に変え
る冷却手段と、蒸気化手段により蒸気となったキャリア
溶媒を冷却手段へと導く管部材と、蒸気化手段により蒸
気に変えられたキャリア溶媒を冷却手段へと導く吸引手
段と、蒸気化手段により発生した蒸気が外部へ逃げない
ように吸収手段及び蒸気化手段を取り囲む外部部材とを
有し、外部部材は、耐熱性樹脂からなることを特徴とす
る。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明において、耐熱性樹脂は、ポリカーボネート、ま
たはポリエチレンテレフタレートからなることを特徴と
する。
【0023】請求項15記載の発明は、請求項13また
は14記載の発明において、外部部材は、蒸気化手段の
略直下に、蒸気化手段により発生した蒸気を逃がすため
の空気出口が形成されていることを特徴とする。
【0024】請求項16記載の発明は、請求項13から
15の何れか一項に記載の発明において、吸収手段は、
一方の端部が感光ベルトと当接するように設けられた環
状のドライングベルトであり、外部部材が、ドライング
ベルトを所定の間隔をおいて取り囲むことで、ドラング
ベルトの上下に、ドライングベルトの感光ベルトとの当
接部側が空気入口となる通気路が形成され、ドライング
ベルトの上側に形成された第1の通気路の容積を、ドラ
イングベルトの下側に形成された第2の通気路の容積よ
りも広くとり、第1の通気路から取り込む風量の、第1
の通気路から取 り込む風量と第2の通気路から取り込む
風量との和に対する比が、40%から50%であること
を特徴とする。
【0025】請求項17記載の発明は、現像器により感
光ベルトの表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を
吸収する吸収手段と、吸収手段により吸収されたキャリ
ア溶媒を蒸気にする蒸気化手段と、蒸気化手段により蒸
気にされたキャリア溶媒を回収し、冷却して液体に変え
る冷却手段と、蒸気化手段により蒸気となったキャリア
溶媒を冷却手段へと導く管部材と、蒸気化手段により蒸
気に変えられたキャリア溶媒を冷却手段へと導く吸引手
段と、蒸気化手段により発生した蒸気が外部へ逃げない
ように吸収手段及び蒸気化手段を取り囲む外部部材とを
有し、外部部材は、蒸気化手段の略直下に、蒸気化手段
により発生した蒸気を逃がすための空気出口が形成され
ていることを特徴とする。
【0026】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の発明において、吸収手段は、一方の端部が感光ベルト
と当接するように設けられた環状のドライングベルトで
あり、外部部材が、ドライングベルトを所定の間隔をお
いて取り囲むことで、ドラングベルトの上下に、ドライ
ングベルトの感光ベルトとの当接部側が空気入口となる
通気路が形成され、ドライングベルトの上側に形成され
た第1の通気路の容積を、ドライングベルトの下側に形
成された第2の通気路の容積よりも広くとり、第1の通
気路から取り込む風量の、第1の通気路から取り込む風
量と第2の通気路から取り込む風量との和に対する比
が、40%から50%であることを特徴とする。
【0027】請求項19記載の発明は、湿式画像形成装
置における液体回収方法であって、現像器により感光ベ
ルトの表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を吸収
する吸収工程と、吸収工程により吸収されたキャリア溶
媒を蒸気化手段により蒸気化する蒸気化工程と、吸引手
段により、蒸気化工程により蒸気にされたキャリア溶媒
を回収し、冷却する冷却手段へと導く吸引工程と、吸引
工程により吸引された蒸気のキャリア溶媒を冷却手段に
回収し、冷却して液体に変える冷却工程とを有し、蒸気
化工程の乾燥温度を85℃以上、吸引手段の吸引風量を
22l/分から38l/分としたことを特徴とする。
【0028】請求項20記載の発明は、請求項19記載
の発明において、蒸気化工程の乾燥温度を85℃以上
で、吸引手段の吸引風量を22l/分から45l/分と
したことを特徴とする。
【0029】請求項21記載の発明は、請求項19また
は20記載の発明において、蒸気化手段により蒸気化さ
れたキャリア溶媒を冷却手段へと導く管部材を、本数が
4本から12本で、内径が7mmから12mmとしたこ
とを特徴とする。
【0030】請求項22記載の発明は、湿式画像形成装
置における液体回収方法であって、現像器により感光ベ
ルトの表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を吸収
する吸収工程と、吸収工程により吸収されたキャリア溶
媒を蒸気化手段により蒸気化する蒸気化工程と、吸引手
段により、蒸気化工程により蒸気にされたキャリア溶媒
を回収し、冷却する冷却手段へと導く吸引工程と、吸引
工程により吸引された蒸気のキャリア溶媒を冷却手段に
回収し、冷却して液体に変える冷却工程とを有し、蒸気
化手段により蒸気化されたキャリア溶媒を冷却手段へと
導く管部材を、本数が4本から12本で、内径が7mm
から12mmとしたことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照しながら本発
明の液体回収装置及び方法に係る実施の形態を詳細に説
明する。図1〜図10を参照すると本発明の液体回収装
置及び方法を画像形成装置に適用した実施形態が示され
ている。
【0032】図1に示されるように本発明を画像形成装
置に適用した実施形態は、感光ベルト2の表面に現像剤
を現像する現像器1と、現像器1により現像剤を表面に
現像される感光ベルト2と、現像剤中のキャリア溶媒を
吸収するドライングロール3と、ドライングロール3に
より吸収されたキャリア溶媒に熱を加え、液体から気体
に変化させるレジェンロール4と、ドライングロール3
とレジェンロール4とを覆い、レジェンロール4により
蒸気に変えられたキャリア溶媒を集めるマニホールド5
と、マニホールド内に発生した蒸気をコンデンサ7に導
くチューブ6と、マニホールド5内に発生した蒸気を回
収し、蒸気を冷却して液体に変えるコンデンサと、
ンデンサ7とエアポンプ9とをつなぐチューブ8と、マ
ニホールド5内の蒸気をコンデンサへと導くエアポンプ
9と、コンデンサにより回収しきれなかった蒸気に含ま
れるキャリア溶媒を除去するフィルタ11と、エアポン
プ9の突出側とフィルタ11とを結ぶチューブ10とを
有して構成される。
【0033】また、感光ベルト2に塗布された現像剤の
内のキャリア溶媒を吸収するものとして、図1に示され
たドライングロール3以外に、図2に示されるようなド
ライングベルト15を用いたものであってもよい。
【0034】図3には、図2に示されたレジェンロール
4とマニホールド5との部分拡大図が示されている。図
3に示されるようにマニホールド5は、レジェンロール
4により発生する蒸気が外部に逃げないようにレジェン
ロール4の一端側を包むように設けられている。また、
マニホールド5は、図3に示された空気入口12及び1
3からは外気を取り込めるように構成されており、レジ
ェンロールにより蒸気となったキャリア溶媒がエアポン
プ9に吸引され、空気出口14からマニホールド5外に
排気される。
【0035】次に、上記構成の画像形成装置による動作
を説明する。現像器1で感光ベルト2の表面に現像剤を
現像する。現像剤は感光ベルト2により搬送され、ドラ
イングロール3で現像剤中のキャリア溶媒を吸収しなが
ら搬送される。さらに、レジェンロール4に吸収され、
加熱、乾燥され、液体から蒸気に変化する。ドライング
ロール3及びレジェンロール4はマニホールド5に覆わ
れており、マニホールド内で発生した蒸気はチューブ6
を介してコンデンサ7に回収され、冷却される。ここで
キャリア溶媒は蒸気から液体に変化する。コンデンサ7
からの排気は、チューブ8を介してエアポンプ9に吸引
され、エアポンプ9の突出側はチューブ10を介してフ
ィルタ11に行き、装置外に排出される。エアポンプ9
は、この装置全体の空気の流れを作る。
【0036】本発明は、マニホールドでの回収効率、コ
ンデンサでの蒸気の液化回収効率、それらを総合したト
ータル効率を従来の液体回収装置よりも向上させるため
に、以下に述べる改善を行った。
【0037】<レジェンロールの温度とエアポンプの風
量> キャリア溶媒の供給量を一定とすると蒸気を発生させる
ための必要熱量が決まり、蒸気を搬送するための必要風
量が決まる。キャリア溶媒の回収量Nvは風量Qc、蒸
気濃度Cs、乾燥温度Tの関数であり、この要因の最適
化で回収効率を向上させる。 Nv=f(Qc,Cs,T)
【0038】上述した関係に従って、例えば、溶媒供給
量が900mg/min、乾燥温度85℃以上の場合、
図4に示されるように風量22l/min〜38l/m
inでトータルの回収効率90%以上を確保することが
できた。また、38l/min〜45l/minとして
もトータルの回収効率86%以上を確保することができ
た。なお、風量が大きいほどマニホールドの回収効率が
上がる。一方、27l/min以上ではコンデンサから
蒸気が逃げる量が増加するために、コンデンサ効率が低
下する。図5には風量27l/minとした場合のマニ
ホールドでの回収効率と、コンデンサでの回収効率と、
それらを総合したトータルの回収効率とが示されてい
る。図5に示されるように風量27l/minとした場
合、乾燥温度は85℃以上が最適となる。
【0039】<チューブ6の径と本数> チューブ径、本数、風量の関係で回収効率が決まる。径
が細すぎると回収面積の低下、チューブ潰れが発生す
る。また、太すぎると流速の低下が発生する。本数は多
すぎると各チューブ内の流速が下がり、少なすぎると回
収面積が下がる。風量Qcはチューブ径Dt、本数N
t、エアポンプの能力Ipの関数であり、この要因の最
適化で風量が決まり、回収効率が向上する。 Qc=f(Dt,Nt,Ip)
【0040】図6には、チューブ6の本数を12本、エ
アポンプ9の風量を27l/minとした際のチューブ
6の内径とマニホールド5での回収効率との関係が示さ
れている。図6に示されるように、チューブの本数を1
2本、エアポンプの風量を27l/minとした場合、
チューブ内径7〜12mmとすることによりマニホール
ド5での回収効率99%以上を確保することができた。
【0041】また、図7には、チューブ6の内径を10
mm、エアポンプの風量を27l/minとした際のチ
ューブの本数とマニホールドでの回収効率との関係が示
されている。図7に示されるように、チューブの内径を
10mm、エアポンプの風量を27l/minとした場
合、チューブ本数を4〜12本とすることでマニホール
ドでの回収効率99%以上を確保することができた。
【0042】上述のように、マニホールド5内に発生す
る蒸気をコンデンサ7に導くチューブの内径を7〜12
mm、本数を4〜12本とすることでマニホールドでの
回収効率99%以上を確保することができる。なお、図
8に示されるようにチューブの内径10mm、本数12
本が最適な条件となる。
【0043】<マニホールドの材質> 材質の熱伝導率によって内壁結露量が変化し、蒸気回収
効率が変化する。ここでは、従来用いられていたアルミ
ニウム、アルミナよりも熱伝導率の低いポリカーボネー
トやポリエチレンテレフタレート等の耐熱樹脂を使用す
ることで、図9に示されるようにマニホールド内壁結露
量を減少させ、蒸気回収効率を99%以上に向上させ
た。
【0044】<マニホールド出口構造> 環境の変動等により、マニホールド5の内壁が結露して
しまったとしても、図3に示されるように結露が自重で
落ちる構造とすることにより、回収効率99%以上を確
保することができる。この場合、図3に示されるように
マニホールド5の空気出口14を下向きにすることによ
り、内壁結露を空気出口14に自重で落とし、マニホー
ルド回収効率99%以上を確保する。
【0045】その場合、空気入口13を空気入口12よ
りも容積を広くする。これによって、空気入口13を通
る空気の圧力損失と、空気入口12を通る空気の圧力損
失が等しくなり、回収ムラを防ぐことができる。なお、
風量Qcは圧力損失Pdとエアポンプの能力Ipの関数
である。 Qc=f(Pd,Ip)
【0046】図10には、図3に示された空気出口14
の風量を27l/minと固定し、空気入口13と空気
入口12から吸引する風量に対する空気入口13の風量
と、マニホールドでの回収効率との関係が表されてい
る。図10に示されるように空気入口13の入口風量の
比率を全体の40%から50%とすることにより、マニ
ホールド回収効率99%以上を確保することができた。
なお、風量の比を40%から50%とすることは、圧力
損失の比率を全体の40〜50%にすることを意味す
る。
【0047】以上のようにレジェンロールによる乾燥温
度、チューブの径と本数の改善、マニホールドの材質、
マニホールドの構成および入口での圧力損失の比率の調
整により、マニホールド内壁結露量をほぼ0にして、マ
ニホールド効率が従来70%であったのが、99%以上
に改善した。そして、コンデンサ効率と総合したトータ
ル効率を90%とすることができた。
【0048】なお、上述した実施形態は、本発明の好適
な実施の形態である。但し、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
形実施が可能である。例えば、本発明をドライクリーン
グ装置等、液体を蒸気に変化させ、蒸気を液体に戻す装
置のすべてにおいて、効率をあげるための最適化手段と
してこの技術は適用される。
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明
は、レジェンロールによる乾燥温度、チューブの径と本
数、マニホールドの材質によって、マニホールド内結露
をほぼゼロにして、マニホールド効率が従来70%であ
ったのが、99%以上に改善することができる。また、
コンデンサ効率と総合したトータル効率を90%とする
ことができる。
【0050】また、マニホールドは、環状のドライング
ベルトの感光ベルトとの当接部側に開口部が形成され、
開口部から取り込まれた外気の通路が形成されるように
環状に形成されたドライングベルトの外面と所定の間隔
をおいて配置され、ドライングベルトの上側の外面上に
形成された第1の通路の容積は、ドライングベルトの下
側の外面下に形成された第2の通路の容積よりも広くな
るように形成されていることにより、回収ムラを防ぐこ
とができる。また、マニホールドのレジェンロールの垂
直下部に吸引手段により吸引された蒸気がマニホールド
の外に出るための空気出口が形成されていることによ
り、マニホールドの内壁が結露してしまったとしても、
結露が自重で落ちる構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体回収装置を画像形成装置に適用し
た実施形態の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の液体回収装置を画像形成装置に適用し
た他の実施形態の構成を表す図である。
【図3】レジェンロールとマニホールドの部分拡大図で
ある。
【図4】エアポンプの風量とマニホールド回収効率、コ
ンデンサ回収効率、トータル回収効率との関係を表す図
である。
【図5】レジェンロールの温度とマニホールド回収効
率、コンデンサ回収効率、トータル回収効率との関係を
表す図である。
【図6】チューブの内径とマニホールドでの回収効率と
の関係を表す図である。
【図7】チューブの本数とマニホールドでの回収効率と
の関係を表す図である。
【図8】チューブの内径と本数を変更した際のマニホー
ルドでの回収効率と風量との関係を表す図である。
【図9】マニホールドの材質と回収効率との関係を表す
図である。
【図10】空気入口13の入力風量の、空気入口13の
入力風量と空気入口12の入力風量との和に対する比
と、マニホールドでの回収効率との関係を表す図であ
る。
【符号の説明】
1 現像器 2 感光ベルト 3 ドライングロール 4 レジェンロール 5 マニホールド 6、8、10 チューブ 7 コンデンサ 9 エアポンプ 11 フィルタ 12 空気入口 13 空気入口 14 空気出口 15 ドライングベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−73024(JP,A) 特開 平8−166722(JP,A) 特開 平8−166721(JP,A) 特開 平11−327402(JP,A) 特開 平11−344868(JP,A) 特開 平11−184344(JP,A) 特開 平11−184260(JP,A) 特開 平11−282256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/10 G03G 21/10 G03G 21/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部が前記感光ベルトと当接する
    ように設けられるとともに、現像器により感光ベルトの
    表面に現像された現像剤中のキャリア溶媒を吸収する環
    状のドライングベルトと、 前記ドライングベルトにより吸収されたキャリア溶媒を
    蒸気にするレジェンロールと、 前記レジェンロールにより蒸気にされたキャリア溶媒を
    回収し、冷却して液体に変えるコンデンサと、 前記レジェンロールにより蒸気となったキャリア溶媒を
    前記コンデンサへ導く経路となる管部材と、 前記レジェンロールにより蒸気に変えられたキャリア溶
    媒を前記コンデンサへと吸引するエアポンプと、 前記レジェンロールにより発生した蒸気が外部へ逃げな
    いように前記ドライングベルト及び前記レジェンロール
    を取り囲むように設けられたマニホールドとを有し、 前記マニホールドにより、前記レジェンロールにより発
    生した蒸気を逃がすための空気出口を前記レジェンロー
    ルの略直下に形成するとともに、 前記マニホールドが前記ドライングベルトを所定の間隔
    をおいて取り囲むことにより、ドライングベルトの感光
    ベルトとの当接部側が空気入口となる第1及び第2の通
    気路を前記ドライングベルトの上下にそれぞれ形成し、
    前記第1及び第2の通気路を通る空気の圧力損失がそれ
    ぞれ等しくなるよう、前記第1及び第2の通気路の容積
    を調整したことを特徴とする液体回収装置。
JP11711799A 1999-04-23 1999-04-23 液体回収装置及び方法 Expired - Fee Related JP3241689B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11711799A JP3241689B2 (ja) 1999-04-23 1999-04-23 液体回収装置及び方法
US09/552,417 US6314260B1 (en) 1999-04-23 2000-04-19 Vapor capture subsystem and method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11711799A JP3241689B2 (ja) 1999-04-23 1999-04-23 液体回収装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000305363A JP2000305363A (ja) 2000-11-02
JP3241689B2 true JP3241689B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=14703854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11711799A Expired - Fee Related JP3241689B2 (ja) 1999-04-23 1999-04-23 液体回収装置及び方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6314260B1 (ja)
JP (1) JP3241689B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060059365A1 (en) * 1999-12-06 2006-03-16 Bsi2000, Inc. Facility security with optical cards
JP2001228715A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Nec Yonezawa Ltd 湿式電子写真画像形成装置のキャリア回収機構およびキャリア回収方法
JP3721063B2 (ja) * 2000-09-13 2005-11-30 株式会社東芝 電子写真画像形成装置
US6752853B2 (en) 2002-10-31 2004-06-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Article and method for elimination of hydrocarbon emissions from printer exhaust
JP5077191B2 (ja) * 2008-10-29 2012-11-21 コニカミノルタホールディングス株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08166721A (ja) 1994-12-14 1996-06-25 Ricoh Co Ltd 湿式画像形成装置におけるキャリア液蒸気回収装置
JP3468482B2 (ja) 1994-12-14 2003-11-17 株式会社リコー 湿式画像形成装置におけるキャリア液蒸気回収装置、及び、該装置を用いた湿式画像形成装置
US5552869A (en) * 1995-09-29 1996-09-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Drying method and apparatus for electrophotography using liquid toners
US5737674A (en) * 1995-11-20 1998-04-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Vapor control system for and a liquid electrographic system
KR100234281B1 (ko) * 1997-08-27 1999-12-15 윤종용 습식 전자사진방식 인쇄기의 액체 캐리어 회수장치
KR100234324B1 (ko) 1997-08-27 1999-12-15 윤종용 습식 전자사진방식 프린터
KR100252098B1 (ko) 1997-12-12 2000-04-15 윤종용 습식 현상기의 현상액 공급장치
KR100261095B1 (ko) 1997-12-13 2000-07-01 윤종용 습식 전자사진방식 프린터의 캐리어 회수장치
US6141518A (en) * 1997-12-13 2000-10-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Carrier recovery apparatus of liquid electrophotographic printer
KR100261103B1 (ko) * 1997-12-27 2000-07-01 윤종용 습식 전자사진방식 프린터의 캐리어 회수장치
KR100497343B1 (ko) 1998-02-27 2005-09-08 삼성전자주식회사 습식 전자사진방식 칼라 인쇄기용 잉크전달시스템
JP3100957B2 (ja) 1998-03-24 2000-10-23 三星電子株式会社 湿式電子写真方式プリンタのキャリア回収装置
JP2928234B1 (ja) * 1998-06-02 1999-08-03 新潟日本電気株式会社 電子写真装置の溶媒回収装置
JP3174040B2 (ja) * 1998-07-03 2001-06-11 三星電子株式会社 湿式電子写真方式プリンタのキャリア回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6314260B1 (en) 2001-11-06
JP2000305363A (ja) 2000-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4462675A (en) Process and apparatus for thermally fixing toner images
JP3241689B2 (ja) 液体回収装置及び方法
JP2892644B1 (ja) 湿式電子写真方式プリンタのキャリア回収装置
US6085055A (en) Carrier recovery apparatus of liquid electrophotographic printer
US6889019B2 (en) Carrier vapor diluting unit of a liquid printer and liquid printer employing the same
KR100234281B1 (ko) 습식 전자사진방식 인쇄기의 액체 캐리어 회수장치
US20020090232A1 (en) Carrier recovery apparatus of liquid electrophotographic printer
US6141518A (en) Carrier recovery apparatus of liquid electrophotographic printer
JPH0635361A (ja) 水滴収集および除去システムを含む加熱加圧定着器
US6041201A (en) Apparatus for filtering solvent of liquid electrophotographic printer
KR100261095B1 (ko) 습식 전자사진방식 프린터의 캐리어 회수장치
KR100261083B1 (ko) 화상형성장치의 증기회수장치용 응축장치
KR100224870B1 (ko) 습식 전자사진 프린터의 캐리어 회수장치
JPH04501458A (ja) 蒸発金属を再生するためのヒートパイプ
KR200187153Y1 (ko) 화상형성장치의 증기회수장치용 응축장치
JPH09274393A (ja) 湿式画像形成装置
KR100234300B1 (ko) 습식인쇄기의 캐리어 회수용 응축장치
KR100362391B1 (ko) 습식 화상형성장치의 캐리어 회수장치
KR100297760B1 (ko) 습식 전자사진방식 프린터의 캐리어 회수장치
JP2000321944A (ja) 電子写真印刷機の溶剤回収装置
JP2001056610A (ja) 画像形成装置及びその感光体クリーニング方法
FR2561758A1 (fr) Pompe de chaleur associee a un recuperateur statique
JPH0672393B2 (ja) 液体内の固形分の懸濁液を脱気する方法および装置
JPH06182134A (ja) 炭酸ガス濃縮装置
JPH06201224A (ja) 凝縮・吸収器

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010911

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees