JP3241223B2 - モータの制御方法 - Google Patents

モータの制御方法

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JP3241223B2 JP32955094A JP32955094A JP3241223B2 JP 3241223 B2 JP3241223 B2 JP 3241223B2 JP 32955094 A JP32955094 A JP 32955094A JP 32955094 A JP32955094 A JP 32955094A JP 3241223 B2 JP3241223 B2 JP 3241223B2
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機の圧縮機
(コンプレッサ)等に用いるモータ、例えば直流ブラシ
レスモータ(以下ブラシレスモータと記す)の回転制御
技術に係り、特に詳しくは負荷状態に応じて最適なトル
ク制御を可能とするモータの制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のモータの回転制御においては、
例えば図5に示す制御装置が用いられている。同図にお
いて、この制御装置は、直流電源Vccをスイッチング
してブラシレスモータ1に印加するインバータ部2と、
ブラシレスモータ1がセンサレスである場合同ブラシレ
スモータ1の電機子巻線の端子電圧(誘起電圧)に基づ
いて回転子1aの位置を検出して位置信号を出力する位
置検出回路3と、その位置信号に基づいてブラシレスモ
ータ1の電機子巻線の通電を切り替えるための駆動信号
を出力するとともに、同駆動信号のうちの所定駆動信号
をチョッピングするためのPWM信号を出力する制御回
路(マイクロコンピュータ)4とを備えている。
【0003】インバータ部2は、上アームのスイッチン
グ素子U,V,Wおよび下アームのスイッチング素子
X,Y,Zをブリッジ接続した駆動回路2aと、制御回
路4からのPWM信号により下アームのスイッチング素
子X,Y,Zを駆動する駆動信号のオン区間をチョッピ
ングするチョッピング部2bと、このチョッピングされ
た駆動信号を含む駆動信号により駆動回路2aの各複数
のスイッチング素子を駆動するドライバ部2cとを備え
ている。
【0004】制御回路4は、入力位置信号がどの相によ
るものであるかを判別する位置信号判別部4aと、この
判別された位置信号を所定位相だけシフトする位相シフ
タ部4bと、この位相シフトされた信号をもとにして駆
動回路2aの各スイッチング素子U,V,W,X,Y,
Zを駆動してブラシレスモータ1の電機子巻線の通電を
切り替えるための駆動信号を発生する駆動信号発生部
cと、ブラシレスモータ1の回転速度の指令を出す回転
数指令部4dと、この速度指令および所定位相シフトれ
さた信号によりPWM信号のデューティ比を設定する制
御部4eと、この設定デューティ比のPWM信号を出力
するPWM信号発生部4fとを有している。
【0005】上記構成の制御装置によると、ブラシレス
モータ1の回転制御においては、ブラシレスモータ1の
回転数を位置検出信号に基づいて算出し、この算出回転
数が目標回転数と異なっているときには、速度指令のP
WMオン時間(デューティ比)を可変し、同ブラシレス
モータ1の回転数を目標回転数に調整することができ
る。
【0006】ところで、上記制御装置におけるトルク制
御の方法として大別すると、その1つとしては予めトル
クパターンを有し、オープンループでトルク制御を行っ
て速度変動を軽減する方法がある。
【0007】この方法の場合、図6に示すように、ブラ
シレスモータ1の1回転中を等分割し、例えば三相四極
のモータである場合1回転中を12等分割し、この等分
割の区間毎に速度変動を小さくするトルクパターンを予
め決定する。そして、このトルクパターンを繰り返し用
いてブラシレモータ1のトルク制御を行う。
【0008】他の1つとしては、回転速度やブラシレス
モータ1の電流を検出し、この検出回転速度や電流をフ
ィードバック制御量として逐次的にトルク制御を行う方
法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記モ
ータの制御方法によるトルク制御を実現しようとする
と、前者の場合には、ブラシレスモータ1の負荷状態が
変動したとき、1つのトルクパターンで対応することが
できないという欠点がある。また、例えば複数のトルク
パターンを用意したとしても、駆動系がどのような状態
のときにどのトルクパターンに切り替えればよいかが難
しく、かつ最適なトルクパターンに切り替えることが困
難である。
【0010】後者の場合には、ブラシレスモータ1の負
荷変動等に対しては確かに対応することができるが、逐
次的にトルク制御を行うアルゴリズム(推定アルゴリズ
ム)が複雑な上、回転制御のための速度フィードバック
がかかった状態ではトルク制御のための速度評価関数が
安定せず、回転速度の収束が遅くなることもある。すな
わち、ブラシレスモータ1の回転速度には本来の速度制
御に負荷変動等による速度制御系自体の変動によるもの
が含まれているからである。
【0011】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はブラシレスモータの負荷状態に応じた
最適なトルク制御を行うことができ、かつ広範囲なトル
ク制御を可能とすることができ、ひいては振動や騒音を
抑えることができ、かつ安価に済ませることができるよ
うにしたモータの制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1発明はモータを回転制御する際、同モ
ータの負荷変動に応じてトルク制御を行なうモータの制
御方法において、前記モータの速度制御時に速度定常状
態となったときには、前記速度制御のフィードバックを
一時的に停止し第1回目として前記モータの1回転
時間を検出し、次に前記モータの印加電圧を変化させて
第2回目として前記モータの1回転時間を検出した後、
前記第1回目の1回転時間と前記第2回目の1回転時間
との時間差に基づいて前記トルク制御のためのトルクパ
ターンを生成し、前記速度制御のフィードバックを再開
して前記生成されたトルクパターンにてトルク制御を行
なうことを特徴としている。
【0013】また、本願の第2発明は、空気調和機用コ
ンプレッサを駆動するブラシレスモータを回転制御する
際、同ブラシレスモータの負荷変動に応じてトルク制御
を行なうモータの制御方法おいて、前記ブラシレスモー
タの速度制御時に速度定常状態となったときには、前記
ブラシレスモータ速度制御用のPWM信号のデューティ
比を現在値に一時的に固定して第1回目として前記ブラ
シレスモータの1回転時間を算出し、次に前記デューテ
ィ比を所定値だけ変更して第2回目として前記ブラシレ
スモータの1回転時間を算出した後、前記各1回転中を
複数に分割した区間毎の時間を算出するとともに、そ
の各区間毎の時間差を算出して平均処理し、前記第2回
目の1回転時間算出後の所定時点で前記デューティ比を
前記第1回目の1回転時間算出時点のデューティ比に元
す処理を行なったうえで、前記平均処理された値と前記
各区間毎の時間差に基づいて前記デューティ比の可変量
を算出し、該可変量を加味して前記デューティ比を変更
してトルク制御を行なうことを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、上記モータ(ブラシレ
スモータ)の速度制御およびトルク制御を行なっている
場合、回転速度が定常状態になったときにはその速度
制御のためのフィードバックがオフ(停止)され、例え
ばPWM信号のデューティ比が固定される。この回転速
度の定常状態時に、第1回目の1回転時間が算出され
る。
【0015】次に、上記デューティ比所定値だけ変更
され、第2回目として1回転時間が算出される。そし
て、デューティ比変更前の第1回目の1回転時間と、デ
ューティ比変更後の第2回目の1回転時間との差分が算
出され、かつ、その差分が所定値で除算され、1回転中
を複数に等分割した各区間毎の差分がそれぞれ得られ
る。
【0016】しかる後、上記デューティ比が第1回目算
出時点の元の値に戻され、各区間の差分が平均処理さ
れ、この平均処理された値と上記各区間毎の差分の値を
もとにして各区間におけるデューティ比の可変量が算出
される。すなわち、各区間毎の負荷状態に応じてその可
変量が変更、設定されることから、ブラシレスモータの
トルク制御が負荷状態に対応したものとなる。換言すれ
ば、トルク制御のためのトルクパターンが負荷状態に応
じて変更され、つまり新たなトルクパターンが生成され
たことになる。
【0017】
【0018】
【実施例】この発明のモータの制御方法は、図2に示す
ように、ブラシレスモータの起動に際し、位置検出によ
る運転にモード移行するが、このモードにおいては既存
のトルクパターンに基づいてトルク制御を行い、ブラシ
レスモータの回転速度が過渡状態にあるときにはそのト
ルクパターンを変更せず、その回転速度が定常状態にな
ったときにはそのトルクパターンを変更し、この変更ト
ルクパターンにしたがってトルク制御を行う。
【0019】そこで、この発明の一実施例を図1ないし
図4を参照して詳しく説明する。なお、図中、図5と同
一部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
【0020】図1において、この制御装置は、図5に示
す制御回路4の機能の他に、ブラシレスモータ1の速度
制御時に回転速度が定常状態になったとき、速度制御の
フィードバックをオフとして1回転の時間を算出し、P
WM制御のためのデューティ比を所定量だけ可変して1
回転の時間を算出するとともに、そのデューティ比の変
更前の1回転の時間と変更後の1回転の時間との差分を
算出し、かつこの差分を1回転を複数に等分割した区間
毎の時間差で得、この時間差を平均処理し、しかる後デ
ューティ比を元に戻してその平均処理した値と時間差と
により負荷変動を判断し、この負荷変動を小さくするデ
ューティ比の可変量を算出し、この可変量により現デュ
ーティ比を変更、設定してトルク制御を行う制御回路
(マイクロコンピュータ)10を備えている。
【0021】制御回路10は、位置検出回路3からの位
置信号がブラシレスモータ1のどの相に対応しているも
のであるかを判別する位置信号判別部10aと、この判
別された位置信号を所定位相角(例えば30度)シフト
する位相シフタ部10bと、この位相シフトされた信号
をもとにしてインバータ部2のスイッチング素子U,
V,W,X,Y,Zの駆動信号を発生する駆動信号発生
部10cと、その位相シフトされた信号により1回転の
時間tを計測する1回転時間計測部10dおよび1回転
中の複数区間(例えば12区間)における各区間の時間
を計測する区間時間計測部10eと、1回転の時間tを
12等分割して区間平均時間とする除算部10fと、各
区間の時間と区間平均時間との差分を算出する加算部1
0gと、この差分を平均処理した値Δtiを算出する区
間時間平均部10hと、ブラシレスモータ1の回転速度
の指令を出す回転数指令部10iと、この速度指令に基
づいてPWM信号のオン、オフ比(デューティ比)を設
定するとともに、1回転の時間tおよび各区間の差分の
平均処理値Δtiをもとにしてブラシレスモータ1の負
荷変動(例えば1回転中における変動)を検出し、この
負荷変動を小さくするトルクパターンを作成する一方、
このトルクパターンを用いて現PWM信号のデューティ
比を変更、設定する制御部10jと、この制御部10j
で設定されたデューティ比に基づいてPWM信号を発生
するPWM信号発生部10kとを有している。
【0022】なお、上記御回路10の構成はアルゴリズ
ム的に表したものである。また、位置信号判別部10
a、位相シフタ部10b、駆動信号発生部10c、回転
数指令部10iおよびPWM信号発生部10kは図5に
示す位置信号判別部4a、位相シフタ部4b、駆動信号
発生部4c、回転数指令部4dおよびPWM信号発生部
4fと同じ動作をする。さらに、制御回路10jは所定
時間(所定回転数)後に区間時間平均部10hをリセッ
トし、区間時間平均部10hはそのリセットまでの各区
間における差分Δtiの平均処理した値を制御部10j
に出力する。
【0023】次に、上記構成のブラシレスモータの制御
装置の動作を図3のフローチャート図および図4のタイ
ムチャート図を参照して詳細に説明すると、制御回路1
0は従来同様にブラシレスモータ1を起動する。
【0024】しかる後、位置検出回路3からの位置信号
を確認し、つまり電機子巻線の端子電圧に誘起電圧が発
生していることを確認すると、位置検出による運転にモ
ード移行し、また予め制御回路10の内部R0Mに記憶
されている1つのトルクパターンにしたがってトルク制
御を行う。なお、上記R0Mのトルクパターンとしては
モード移行後の負荷状態等をもとにして予め得たもので
ある。
【0025】上記運転(位置検出による運転)モード移
行の速度制御においては速度過渡状態と速度定常状態と
があり、速度定常状態になる度に図3に示すルーチンを
実行し、新たなトルクパターンを作成する。
【0026】まず、ブラシレスモータ1の回転制御にお
いて、まだ速度過渡状態にあるとき、トルクパターンを
変更しないためにステップST1からST2に進み、制
御部10jは回転数指令部10iからの指令に応じてP
WM信号のデューティ比(PWMパルス幅)を設定し、
かつ内部ROMのトルクパターンを加味したデューティ
比を変更、設定する(ステップST3)。
【0027】上記速度フィードバック処理によりブラシ
レスモータ1の回転数が例えば目標回転数に保たれる
と、つまり速度定常状態になると、トルクパターンを変
更するためにステップST1からST4に進み、現PW
M信号のデューティ比を固定する。
【0028】続いて、位相シフタ部10bからの位相3
0度遅れ信号により、1回転時間計測部10dはブラシ
レスモータ1の1回転の時間tを検出して制御回路10
内のレジスタ等に記憶する(ステップST5)。
【0029】続いて、制御部10jは固定していたデュ
ーティ比を所定量ΔPだけ増加(あるいは減少)させる
(ステップST6)。このデューティ比を所定量ΔPだ
け増加した場合にはブラシレスモータ1の回転速度が僅
かに上昇し、このときの1回転の時間taをレジスタ等
に記憶する(ステップST7)。さらに、1回転の時間
t,taを用いて区間当りの変化分Δt=(t−ta)
/n(n=12)を算出する(ステップST8)。
【0030】続いて、制御部10jはデューティ比を元
に戻すとともに、区間時間平均部10hをリセットする
(ステップST9)。このとき、区間時間平均部10
はそのリセットまでの間に各区間の差分を平均処理し、
この平均処理値Δtiを制御部10jに出力する。続い
て、制御部10jは平均処理された値Δtiを算出変化
分Δtで除算してα(比例係数)を算出する(ステップ
ST10)。
【0031】ところで、ブラシレスモータ1の印加電圧
をΔVだけ上昇させる前の1回転の時間がtであり、そ
のΔVだけ上昇させた後の1回転の時間をtaとする
と、基準電圧当りの時間変動Δtは((t−ta)/
n)/ΔV(区間当り、ΔV当り)となる。また、各区
間時間(速度)と区間平均時間との差分Δtiは(ti
−t/n)で求められ、Δti/Δtは(ti−t/
n)/((t−ta)/n)/ΔVとなり、時間差分を
電圧差分に変換することができる。
【0032】また、PWM調整時にあってはΔVとΔP
(デューティ可変ステップ数)とが比例関係にあるとす
れば、上記ΔVをΔPに置き換えることができる。した
がって、Δti/Δt=(ti−t/n)ΔP/((t
−ta)/n)の比例係数α=(ti−t/n)/
((t−ta)/n)を計算すれば、直接デューティ可
変ステップ数ΔPを求めることができる。すなわち、そ
のデューティ可変ステップ数Piは整数処理したα値を
ΔPに乗算して得ることができる。
【0033】そこで、制御部10jは上記算出比例係数
αをデューティ比の増加量ΔPに乗算し、かつ各区間毎
に演算して各区間におけるデューティ可変量(可変ステ
ップ数)Piを算出する(ステップST11)。
【0034】続いて、現トルク制御において設定されて
いるデューティ比ステップ数に上記算出値Piを符号付
加算を行う(ステップST12)。これにより、例えば
区間時間と平均時間との差分Δtiが図4のまん中に示
す図の形である場合、デューティ比ステップ数(PWM
パルス幅)が図4の下方に示す図に各区間毎に可変され
る。そして、上述した速度フィードバック処理に戻し
(ステップST13)、上記変更トルクパターンを加味
されたデューティ比ステップ数(PWMパルス幅)を設
定する(ステップST3)。
【0035】すると、PWM信号発生部10kはその設
定されたデューティ比ステップ数(PWMパルス幅)に
基づいたチョッピング信号を発生する。これにより、ブ
ラシレスモータ1が通常運転(位置検出による運転)と
され、しかも負荷状態に応じたトルク制御とされる。こ
れにより、現トルク制御が図4の下方に示す図だけ変え
られ、結果トルクパターンを変更したと同じ作用、効果
が得られる。
【0036】ここ、例えばブラシレスモータ1の速度
変動回転ムラが図4の上方に示す図である場合における
トルク制御について説明する。まず、回転速度の定常状
態で、デューティ比を可変量ΔPだけ増加し、このとき
の1回転の時間taを算出し、その増加前の1回転の時
間tとの差Δtを算出する。この差分ΔtがΔP(デュ
ーティ可変量(可変ステップ数))、電圧増加のため回
転が加速した変化量である。これを各区間の平均増加量
とするために、Δt=ta/n(1回転の等分割した区
間の数)とする。
【0037】そして、デューティ比ステップ数を元に戻
すと、1回転の時間がtになり、加算部10gの出力信
号(Δti=ti−t/n)が図4のまん中に示す図と
なる。この信号(Δti=ti−t/n)の平均が区間
時間平均部10hで算出され、この算出平均がほぼ図4
のまん中に示す図の形をもつと考えられる。
【0038】さらには、ΔtiをΔtで除算して比例係
数αを算出し、この比例係数αをデューティ可変量ΔP
に対する時間変化で除算すると、デメンジョンが1とな
り、ΔPの係数が算出される。その係数を現デューティ
比ステップ数に符号付加算すると、図4の下方に示す図
となり、つまり図4の上方向に示す図の変動に応じたト
ルク制御が行われる。
【0039】なお、この発明を実現する方法としては、
式変形で種々考えられるが、上述したものと本質的には
同じである。
【0040】このように、ブラシレスモータ1をトルク
制御するためのトルクパターンを変更する際、速度制御
フィードバックによる影響を抑えるために、ブラシレス
モータ1が速度定常状態になったときにその速度制御フ
ィードバックをオフとし、上述した方法で新たなトルク
パターンを生成するような処理、つまりトルクパターン
を変更する。しかる後、その速度制御フィードバックを
オンとし、その変更トルクパターンによるトルク制御を
行う。
【0041】したがって、ブラシレスモータ1の負荷状
態に対応した種々のトルク制御が可能となり、1つのト
ルクパターンによるトルク制御と比較して広範囲なトル
ク制御が可能であり、また複数のトルクパターンを必要
とせず、原理的には無制限のトルクパターンをもってい
ると同様の作用、効果が得られる。
【0042】また、クローズドループの手法と比較して
頻繁に演算を行う必要がないことから、制御回路10と
してのマイクロコンピュータの能力を他の処理に利用す
ることができ、またこの発明の手法が簡易的に方程式を
解くので、高速にトルクパターンを変更することができ
る。
【0043】さらに、全ての処理をマイクロコンピュー
タのソフトウェアで実現できるため、この発明の手法の
適用に当り、コストアップは問題とならない。
【0044】さらにまた、上記ブラシレスモータ1を空
気調和機のコンプレッサのモータに用いた場合、モータ
トルクは印加電圧に対して一定のトルクを発生するた
め、空気調和機のコンプレッサの1回転中における冷媒
の吸入、圧縮および排出の一連の動作(コンプレッサ負
荷)により回転速度が変動し、振動が発生する。しか
し、この発明の手法によれば、空気調和機の室外機にお
ける振動や騒音を軽減することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のモータ
制御方法によれば、1回転中の回転むら変動以外の速度
変動を抑えるため、ブラシレスモータの回転速度が定常
になったときに速度制御フィードバックをオフとし
、この速度定常状態で負荷状態に応じトルクパタ
ーンを生成した後、速度制御フィードバックをオンと
し、その生成されたトルクパターンによるトルク制御を
行うようにしたことにより、ブラシレスモータの負荷状
態に応じて最適なトルク制御を広範囲にわたって行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示し、ブラシレスモータ
の制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線
図。
【図2】この発明のブラシレスモータの制御方法を説明
すための概略的原理図。
【図3】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的フローチャート図。
【図4】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイムチャート図。
【図5】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図。
【図6】図5に示す制御装置の動作を説明するための概
略的グラフ図。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ(モータ) 1a 回転子 2 インバータ部 2a 駆動回路 2b チョッピング回路 2c ドライバ回路 3 位置検出回路 4,10 制御回路(マイクロコンピュータ) 10a 位置信号判別部 10b 位相シフタ部 10c 駆動信号発生部 10d 1回転時間計測部 10e 区間時間計測部 10f 除算部 10g 加算部 10h 区間時間平均部 10i 回転数指令部 10j 制御部 10k PWM信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを回転制御する際、同モータの負
    荷変動に応じてトルク制御を行なうモータの制御方法
    おいて、 前記モータの速度制御時に速度定常状態となったときに
    は、前記速度制御のフィードバックを一時的に停止し
    第1回目として前記モータの1回転時間を検出し、
    次に前記モータの印加電圧を変化させて第2回目として
    前記モータの1回転時間を検出した後、前記第1回目の
    1回転時間と前記第2回目の1回転時間との時間差に基
    づいて前記トルク制御のためのトルクパターンを生成
    し、前記速度制御のフィードバックを再開して前記生成
    されたトルクパターンにてトルク制御を行なうことを特
    徴とするモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 空気調和機コンプレッサを駆動する
    ラシレスモータを回転制御する際、同ブラシレスモータ
    の負荷変動に応じてトルク制御を行なうモータの制御方
    おいて、 前記ブラシレスモータの速度制御時に速度定常状態とな
    ったときには、前記ブラシレスモータ速度制御用のPW
    M信号のデューティ比を現在値に一時的に固定して第1
    回目として前記ブラシレスモータの1回転時間を算出
    し、次に前記デューティ比を所定値だけ変更して第2回
    目として前記ブラシレスモータの1回転時間を算出し
    前記各1回転中を複数に分割した区間毎の時間を
    算出するとともに、その各区間毎の時間差を算出して平
    均処理し、前記第2回目の1回転時間算出後の所定時点
    で前記デューティ比を前記第1回目の1回転時間算出時
    点のデューティ比に元す処理を行なったうえで、前記平
    均処理された値と前記各区間毎の時間差に基づいて前記
    デューティ比の可変量を算出し、該可変量を加味して前
    記デューティ比を変更してトルク制御を行なうことを特
    徴とするモータの制御方法。
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