JP3241150U - 内部循環式ボールねじ及びその還流アセンブリ - Google Patents

内部循環式ボールねじ及びその還流アセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】小型化され、且つ組み立て速度が早い内部循環式ボールねじを提供する。【解決手段】内部循環式ボールねじは、ねじ軸3と、筒状のナット4と、複数の転動部材5と、少なくとも1つの還流蓋6と、を備え、ナット4は、ねじ軸3に貫設され、筒内面41と、筒外面42と、筒内面41に形成されているねじ溝43と、少なくとも1つの孔44と、を備え、孔44は、複数の当接部442を備え、少なくとも1つの還流蓋6は、数が孔44の数に対応し、且つ、径方向Rに沿って前記孔44に差し込まれるように取り付けられ、外部の方に向かっている第1の表面601と、第1の表面601と反対の第2の表面602と、複数の転動部材5が沿って通過することができる循環溝611と、それぞれが第2の表面602から遠ざかる方向へ第1の表面601から延伸して当接部442のそれぞれに係止している複数の係止部62と、を備える。【選択図】図6

Description

本考案は、ボールねじに関し、特に内部循環式ボールねじ及びその還流アセンブリに関する。
図1及び図2に示されるように、特許文献1には、ナット11に取り付けられている駒部材12を備えるボールねじの還流アセンブリが開示されている。ナット11は孔111を備え、孔111の周面には互いに相対する2つの凹部112が形成されている。
駒部材12は、孔111に取り付けられており、2つの凹部112のそれぞれに対応する2つの舌片121を備え、各舌片121が弾性的に変形した状態で凹部112に係止されていることにより、ナット11に固定されている。
2つの舌片121は、駒部材12の左右両側面に形成されているので、駒部材12の幅が長くなり、且つ、ボールねじの作動を確保するために、ナット11の長さを長くする必要がある。従って、該ボールねじは、部品の小型化が要求されている特定領域(例えば車用製品)に応用することに不適である。
図3に示されるように、特許文献2では、特許文献1の駒部材12に相当するコマ22の左右両側面に爪221が形成されていて、2つの爪221でナット21に係止するので、コマ22の幅が長くなり、同じく部品の小型化が要求されている特定領域に応用することに不適である。
特開第2016-142378号公報 特許第6237112号公報
上記問題点に鑑みて、本考案は、小型化且つ組み立て速度が早い内部循環式ボールねじ及び体積が小さく且つ組み立て速度が早い内部循環式ボールねじの還流アセンブリの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案は、ねじ軸と、筒状のナットと、複数の転動部材と、少なくとも1つの還流蓋と、を備え、
前記ねじ軸は、ねじ部を備え、
前記ナットは、前記ねじ軸が貫設されているものであって、筒内面と、径方向で前記筒内面と反対する筒外面と、前記筒内面に形成されているねじ溝と、前記筒外面から前記筒内面まで貫通していて外部と前記ねじ溝とに連通する少なくとも1つの孔と、を備え、
前記ねじ部と前記ねじ溝とは、共に転動通路を画成しており、
前記孔は、複数の当接部を備え、
複数の前記転動部材は、前記転動通路内に転動可能に設置されており、
少なくとも1つの前記還流蓋は、数が前記孔の数に対応し、且つ、前記径方向に沿って前記孔に差し込まれるように取り付けられているものであって、外部の方に向かっている第1の表面と、前記第1の表面と反対して前記ねじ部の方に向かっている第2の表面と、前記第1の表面と前記第2の表面とを囲繞且つ連接している外周面と、前記ねじ溝に対応的に連通するように前記第2の表面に形成されていて前記ねじ溝との間を複数の前記転動部材が通過することができる循環溝と、それぞれが前記第2の表面から遠ざかる方向へ前記第1の表面から延伸して前記当接部のそれぞれに係止している複数の係止部と、を備えることを特徴とする内部循環式ボールねじを提供する。
また、本考案は、筒内面と、径方向で前記筒内面と反対する筒外面と、前記筒内面に形成されているねじ溝と、前記筒外面から前記筒内面まで貫通して、外部と前記ねじ溝とに連通する少なくとも1つの孔と、を備え、前記孔が複数の当接部を有する筒状のナットに取り付けられる内部循環式ボールねじの還流アセンブリであって、
数が前記孔の数に対応し、前記径方向に沿って前記孔に差し込まれるように取り付けられている還流蓋であって、外部の方に向かっている第1の表面と、前記第1の表面と反対する第2の表面と、前記第1の表面と前記第2の表面とを囲繞しながら連接する外周面と、前記ねじ溝に対応的に連通するように前記第2の表面に形成されていて、前記ねじ溝との間を複数の前記転動部材が転動することができる循環溝と、それぞれが前記第2の表面から遠ざかる方向へ前記第1の表面から延伸していて前記当接部のそれぞれに係止する複数の係止部と、を備える少なくとも1つの還流蓋を含むことを特徴とする内部循環式ボールねじの還流アセンブリを提供する。
上記の構成により、本考案の内部循環式ボールねじは、還流蓋の複数の係止部が第1の表面に設置されているので、係止部が当接部に係止できる上、還流蓋の幅や長さが係止部の設置により変わることがなく、小型化できる利点がある。また、係止部で当接部に係止する局所接触の設計を採用してナットに取り付けるので、ナットに取り付ける際の摩擦力を低減できて、組み立て速度が向上する。
特許文献1のボールねじの還流アセンブリを示す断面図である。 特許文献1のボールねじの還流アセンブリを示す断面図である。 特許文献2のボールねじの還流アセンブリを示す部分断面図である。 本考案の内部循環式ボールねじの第1の実施形態を示す部分部品分解図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじを示す断面図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおけるナット及び還流蓋を示す部分部品分解上視図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋を示す斜視図である。 図6における線VIII―VIIIの断面図である。 図6における線IX―IXの部分断面図である。 本考案の内部循環式ボールねじの第2の実施形態を示す部分部品分解図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋を示す側視図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋の設置を示す図9に類似する断面図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋の設置を示す図8に類似する断面図である。 本考案の内部循環式ボールねじの第3の実施形態を示す部分部品分解図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋を示す側視図である。 上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋の設置を示す図13に類似する断面図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の内部循環式ボールねじの実施形態について詳しく説明する。
図4は本考案の内部循環式ボールねじの第1の実施形態を示す部分部品分解図である。図5は上記実施形態の内部循環式ボールねじを示す断面図である。図6は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおけるナット及び還流蓋を示す部分部品分解上視図である。図7は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋を示す斜視図である。図8は図6における線VIII―VIIIの断面図である。図9は図6における線IX―IXの部分断面図である。
本考案の内部循環式ボールねじの第1の実施形態は、図4~図6に示されるように、ねじ軸3と、ねじ軸3が回転可能に貫設されている筒状のナット4と、ナット4に設置されている複数の転動部材5と、ナット4に取り付けられている複数の還流蓋6と、を備える。還流蓋6は、還流アセンブリである。
ねじ軸3は、図4~図5に示されるように、軸方向Xに沿って延伸し、且つ、外周面にねじ溝を有するねじ部31を備える。
ナット4は、軸方向Xに沿ってねじ軸3に設置され且つねじ部31が回転可能に貫設されている。また、ナット4は、筒内面41と、軸方向Xと直交する径方向Rで筒内面41と反対する筒外面42と、筒内面41に形成されているねじ溝43と、筒外面42から筒内面41まで貫通していて外部とねじ溝43とに連通する4つの孔44と、を備える。ねじ部31とねじ溝43とは、共に転動通路30を画成している。
孔44は、筒外面42と筒内面41との間に位置する2つの第1の当止部441と、各第1の当止部441より筒内面41から離れている2つの当接部442と、を備える。
この第1の実施形態において、図6に示されるように、2つの第1の当止部441と2つの当接部442とのそれぞれは、4つの方角に散在している。
また、この第1の実施形態において、各第1の当止部441は、筒内面41へ向かっており且つ実質的に階段面であり、各当接部442は、半円状の凹槽であり且つ筒外面42まで延伸している。
複数の転動部材5は、スチールボールであり、且つ、転動通路30内に転動可能に設置されている。
図5~図7に示されるように、複数の還流蓋6は、数が孔44の数に対応し、且つ、径方向Rに沿って各孔44に差し込まれるように取り付けられている。
各還流蓋6は、蓋本体61と、蓋本体61に一体的に接続されている2つの係止部62と、を備える。
蓋本体61は、外部の方に向かっている第1の表面601と、第1の表面601と反対してねじ部31の方に向かっている第2の表面602と、第1の表面601と第2の表面602とを囲繞且つ連接している外周面603と、を備える。
第1の表面601の前後両端には、それぞれが各第1の当止部441に当止するための2つの第2の当止部63が形成されている。第2の表面602には、ねじ溝43に対応的に連通してねじ溝43との間を複数の転動部材5が通過することができる循環溝611が形成されている。
外周面603は、互いに前後相対する2つの端面部604と、互いに左右相対しながら2つの端面部604と接続している2つの側面部605と、を備える。
循環溝611は、一方の端面部604から他方の端面部604へ前後延伸している。
2つの係止部62は、左右に間隔を空けて、第2の表面602から遠ざかる方向へ第1の表面601から真っ直ぐに延伸している。
各係止部62は、一側の外表面が一体的に隣接の側面部605まで延伸し、もう一側の外表面が傾斜状に形成されている。
図7~図9に示されるように、各還流蓋6の各係止部62は、弾性的に押されて各孔44の各当接部442に係止することができる。
各係止部62は、第1の表面601に接続している接続端621と、接続端621より第1の表面601から離れて、対応の当接部442に係止している係止端622と、を備える。
各係止端622は、当接部442を引っ掛けるためのフック状に形成されている。
各係止部62における第1の表面601から各係止部62の頂点までの垂直距離H1は、2.0mm~3.5mmである。係止部62の垂直距離H1が2.0mm未満になると、係止部62が変形しすぎて弾性復帰しにくくなる。垂直距離H1が3.5mmを超えると、ナット4の外径が本考案の内部循環式ボールねじに客先で求められる規格を超えて客先で採用できなくなる恐れがある。
また、係止部62の垂直距離H1と係止部62の第1の表面601に接続している部分の厚さH2との比の値(H1/H2)を、3を超え且つ5未満の範囲にすることにより、係止部62がより優れた係止強度を有する上、ナット4の外径が上記求められる規格に適するようになる。
組み合わせる際、この実施形態の還流蓋6を、ナット4の筒内面41から筒外面42に向かって孔44に差し込んで取り付けることができるが、その際、各係止部62の係止端622は、先ず孔44に押されて互いに向かって接近し、係止端622が当接部442に進入すると、係止端622が弾性により外側へ移動して当接部442に係止し、且つ、各第2の当止部63が内側から外側への方向で第1の当止部441に当止するので、係止固定の機能が発揮される。
この実施形態において、還流蓋6は、エンジニアリングプラスチック(engineering plastic)で一体的に成形されたもので、騒音が減り且つコストが低い利点があり、従来の金属還流蓋と比べて、この実施形態においては作動中の騒音値が3dB下がり且つ還流蓋6の材料コストが67%低減できる。
還流蓋6がナット4に取り付けられている時の強度を評価するために、この第1の実施形態を、加速度7G、振幅2.1mm、頻度40Hzの振動条件で係止強度テストを行った。50万回の振動を経ても還流蓋6に脱落や一部の係止部62が当接部442から外れることが起きず、良好な係止強度が示された。また、この第1の実施形態に対して13500回の回転による寿命テストを更に行った結果においても、作動が良好で異常が起きなかった。
本考案の還流蓋6は、係止部62で当接部442に係止する局所接触の設計を採用してナット4に取り付けるので、ナット4に取り付ける際の摩擦力を低減できて、組み立て速度が向上する。
一部の実施形態において、更に摩擦力を低減して組み立て速度を向上させるために、還流蓋6の各側面部605と孔44とを隙間ばめとする設計と、各係止端622の前記フック状とする突出を、図9に示されるように該突出の長さL(即ち係止部62の外側へ向かっている面から当接部442へ突出する長さ)が各当接部442の槽の最大幅Wの1/2未満になるよう形成する設計と、の一者または両者を更に採用することができる。
上記の構成によれば、還流蓋6の複数の係止部62が蓋本体61の第1の表面601に設置されており、且つ、各第2の当止部63が、還流蓋6の前後に設計されているので、還流蓋6の左右の幅と前後の長さとが係止部62と第2の当止部63との設置により変わることなく、小型化できる利点がある。本考案の還流蓋6は、係止部62で当接部442に係止する局所接触の設計を採用してナット4に取り付けるので、ナット4に取り付ける際の摩擦力を低減できて、組み立て速度が向上する。
図10は本考案の内部循環式ボールねじの第2の実施形態を示す部分部品分解図である。図11は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋を示す側視図である。図12は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋の設置を示す図9に類似する断面図である。図13は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋の設置を示す図8に類似する断面図である。
本考案の内部循環式ボールねじの第2の実施形態は、第1の実施形態と類似し、ここでは第1の実施形態と同じ構成の説明を省略し、第1の実施形態との相違点を説明する。
図10~図12に示されるように、ナット4の孔44の各当接部442は、筒外面42にまで延伸しない短冊状の凹槽である。
各第1の当止部441は、階段状に形成されており且つ筒外面42へ向かっている。
還流蓋6は、蓋本体61の反対する前後両端から外側へ延伸する2つの半円状の張出し台部64を更に備える。
各張出し台部64は、各端面部604に位置し、且つ、各張出し台部64には、第2の当止部63が形成されている。
各係止部62は、第1の表面601に対して傾斜した板状に形成されており、各係止端622は、平面状に形成されている。
各係止部62は、実質に均一な厚さを有する。
各係止部62における第1の表面601から各係止部62の頂点までの垂直距離H1と係止部62の第1の表面601に接続している部分の厚さH2との比の値(H1/H2)を、2.5を超え且つ5未満の範囲にあるようにすれば、係止部62がより優れた係止強度を有する上、ナット4の外径が上記客先で求められる規格に適することができる。
図10、図12及び図13に示されるように、組み合わせる際、この第2の実施形態の還流蓋6を、ナット4の筒外面42から筒内面41に向かって孔44に差し込んで取り付けることができるが、その際、各係止部62の係止端622は、先ず孔44に押されて互いに向かって接近し、係止端622が当接部442に進入すると、係止端622が弾性により外側へ移動して当接部442に係止し、且つ、各第2の当止部63が外側から内側への方向で第1の当止部441に当止するので、係止の固定機能が発揮される。
この第2の実施形態は、第1の実施形態と同じく小型化且つ組み立て速度が向上する利点を有する上、還流蓋6は外部から孔44に取り付けられるので、全自動化生産に導入することに有利である。
図14は本考案の内部循環式ボールねじの第3の実施形態を示す部分部品分解図である。図15は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋を示す側視図である。図16は上記実施形態の内部循環式ボールねじにおける還流蓋の設置を示す図13に類似する断面図である。
本考案の内部循環式ボールねじの第3の実施形態は、第2の実施形態と類似し、ここでは第2の実施形態と同じ構成の説明を省略し、第2の実施形態との相違点を説明する。
図14~図16に示されるように、ナット4の孔44の各第1の当止部441は、各当接部442の真下に位置している。各当接部442は、弧状の槽である。
還流蓋6の各係止部62は、各第2の当止部63の真上に位置している。
一部の変化例において、各係止部62及び各第2の当止部63の数は、適切に増やすことができ、それに応じて、孔44における増やした係止部62及び第2の当止部63に対応する位置に第1の当止部441及び当接部442の数を増やす必要がある。
上記実施形態は例示的に本考案の原理及び効果を説明するものであり、本考案を制限するものではない。本技術を熟知する当業者であれば本考案の精神及び範囲から離れないという前提の下、上記の実施形態に対して若干の変更や修飾が可能で有る。従って、当業者が本考案の主旨から離れないという前提の下、行った全ての変更や修飾も本考案の保護範囲に含まれるものとされるべきである。
本考案の内部循環式ボールねじは、部品の小型化が要求されている特定領域に応用することができる。
3 ねじ軸
30 転動通路
31 ねじ部
4 ナット
41 筒内面
42 筒外面
43 ねじ溝
44 孔
441 第1の当止部
442 当接部
5 転動部材
6 還流蓋
601 第1の表面
602 第2の表面
603 外周面
604 端面部
605 側面部
61 蓋本体
611 循環溝
62 係止部
621 接続端
622 係止端
63 第2の当止部
H1 垂直距離
H2 厚さ
L 長さ
W 幅
X 軸方向
R 径方向

Claims (10)

  1. ねじ軸と、筒状のナットと、複数の転動部材と、少なくとも1つの還流蓋と、を備え、
    前記ねじ軸は、ねじ部を備え、
    前記ナットは、前記ねじ軸が貫設されているものであって、筒内面と、径方向で前記筒内面と反対する筒外面と、前記筒内面に形成されているねじ溝と、前記筒外面から前記筒内面まで貫通していて外部と前記ねじ溝とに連通する少なくとも1つの孔と、を備え、
    前記ねじ部と前記ねじ溝とは、共に転動通路を画成しており、
    前記孔は、複数の当接部を備え、
    複数の前記転動部材は、前記転動通路内に転動可能に設置されており、
    少なくとも1つの前記還流蓋は、数が前記孔の数に対応し、且つ、前記径方向に沿って前記孔に差し込まれるように取り付けられているものであって、外部の方に向かっている第1の表面と、前記第1の表面と反対して前記ねじ部の方に向かっている第2の表面と、前記第1の表面と前記第2の表面とを囲繞且つ連接している外周面と、前記ねじ溝に対応的に連通するように前記第2の表面に形成されていて前記ねじ溝との間を複数の前記転動部材が通過することができる循環溝と、それぞれが前記第2の表面から遠ざかる方向へ前記第1の表面から延伸して前記当接部のそれぞれに係止している複数の係止部と、を備えることを特徴とする内部循環式ボールねじ。
  2. 前記孔は、前記筒外面と前記筒内面との間に位置する複数の第1の当止部を更に備え、
    各前記当接部は、各前記第1の当止部より前記筒内面から離れており、
    前記還流蓋は、それぞれが各前記第1の当止部に当止している複数の第2の当止部を更に備え、
    各前記係止部は、前記第1の表面に接続している接続端と、前記接続端より前記第1の表面から離れて、対応の前記当接部に係止している係止端と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の内部循環式ボールねじ。
  3. 前記ナットは、2つの前記第1の当止部と2つの前記当接部とを備え、
    前記還流蓋は、2つの前記第2の当止部と2つの前記係止部とを備え、
    前記還流蓋の前記外周面は、互いに相対して設置されている2つの端面部と、互いに相対して設置されながら前記2つの端面部と接続している2つの側面部と、を備え、
    前記循環溝は、一方の前記端面部から他方の前記端面部へ延伸し、
    各前記係止部の外表面は、対応の前記側面部まで延伸していることを特徴とする請求項2に記載の内部循環式ボールねじ。
  4. 前記還流蓋の各前記側面部と前記孔とは、隙間ばめとなっていることを特徴とする請求項3に記載の内部循環式ボールねじ。
  5. 前記ナットの各前記当接部は、前記筒外面まで延伸しており、
    各前記第1の当止部は、前記筒内面へ向かっており、
    前記還流蓋の各前記第2の当止部は、前記第1の表面に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の内部循環式ボールねじ。
  6. 前記ナットの各前記当接部は、凹槽であり、
    前記還流蓋の各前記係止部の前記係止端は、前記当接部を引っ掛けるためのフック状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内部循環式ボールねじ。
  7. 各前記係止端の前記フック状とする突出は、該突出の長さが各前記当接部の槽の最大幅の1/2未満に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の内部循環式ボールねじ。
  8. 前記ナットの前記第1の当止部は、前記筒外面へ向かっており、
    前記還流蓋は、蓋本体と、前記蓋本体の反対する両端から外側へ延伸する2つの張出し台部と、を更に備え、
    各前記張出し台部には、前記第2の当止部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内部循環式ボールねじ。
  9. 筒内面と、径方向で前記筒内面と反対する筒外面と、前記筒内面に形成されているねじ溝と、前記筒外面から前記筒内面まで貫通して、外部と前記ねじ溝とに連通する少なくとも1つの孔と、を備え、前記孔が複数の当接部を有する筒状のナットに取り付けられる内部循環式ボールねじの還流アセンブリであって、
    数が前記孔の数に対応し、前記径方向に沿って前記孔に差し込まれるように取り付けられている還流蓋であって、外部の方に向かっている第1の表面と、前記第1の表面と反対する第2の表面と、前記第1の表面と前記第2の表面とを囲繞しながら連接する外周面と、前記ねじ溝に対応的に連通するように前記第2の表面に形成されていて、前記ねじ溝との間を複数の前記転動部材が転動することができる循環溝と、それぞれが前記第2の表面から遠ざかる方向へ前記第1の表面から延伸していて前記当接部のそれぞれに係止する複数の係止部と、を備える少なくとも1つの還流蓋を含むことを特徴とする内部循環式ボールねじの還流アセンブリ。
  10. 各前記係止部は、前記第1の表面に接続している接続端と、前記接続端より前記第1の表面から離れて、対応の前記当接部に係止する係止端と、を備えることを特徴とする請求項9に記載の内部循環式ボールねじの還流アセンブリ。
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