JP3241067B2 - 弾性表面波変換器 - Google Patents
弾性表面波変換器Info
- Publication number
- JP3241067B2 JP3241067B2 JP20295591A JP20295591A JP3241067B2 JP 3241067 B2 JP3241067 B2 JP 3241067B2 JP 20295591 A JP20295591 A JP 20295591A JP 20295591 A JP20295591 A JP 20295591A JP 3241067 B2 JP3241067 B2 JP 3241067B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic wave
- surface acoustic
- wave converter
- taps
- tap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスバーサル型弾
性表面波フィルタ、特にその弾性表面波変換器の重み付
け方法に関する。
性表面波フィルタ、特にその弾性表面波変換器の重み付
け方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、トランスバーサル型弾性表面フ
ィルタは、任意の振幅、位相特性が容易に実現できるこ
とから、通信、民生の様々な分野で使用されているが、
その適用周波数はＶＨＦ、ＵＨＦ帯であることから、通
信用を中心に狭帯域特性が要求されることが多い。
ィルタは、任意の振幅、位相特性が容易に実現できるこ
とから、通信、民生の様々な分野で使用されているが、
その適用周波数はＶＨＦ、ＵＨＦ帯であることから、通
信用を中心に狭帯域特性が要求されることが多い。
【０００３】フィルタの設計においては、原理がディジ
タルフィルタと同じトランスバーサルフィルタであるこ
とから、同一思想、若しくは共通の設計法を使用する
が、弾性表面波フィルタは狭帯域の場合が多く、タップ
数は多かった。
タルフィルタと同じトランスバーサルフィルタであるこ
とから、同一思想、若しくは共通の設計法を使用する
が、弾性表面波フィルタは狭帯域の場合が多く、タップ
数は多かった。
【０００４】従来、この種の弾性表面波フィルタの設計
方法としては、与えられた規格を満足する重み付け係数
を、弾性表面波フィルタを構成する弾性表面波変換器に
そのまま施していた。すなわち、複数の（ｎ個の）タッ
プすべてに、規定の重み付け係数を，施していた。例え
ば、図５に示すように、１００（ｎ＝１００）のタップ
を有する弾性表面波変換器の場合、すべてのタップに行
み付け係数が施されておいる。同様に、１００（ｎ＝１
００）のタップを有するハミング関数型の弾性表面波変
換器の場合にも、図７に示すように、すべてのタップに
ハミング関数に基づく重み付け係数が施されている。な
お、図６および図８は、図５および図７の重み付けによ
るフィルタ特性をそれぞれ示す。
方法としては、与えられた規格を満足する重み付け係数
を、弾性表面波フィルタを構成する弾性表面波変換器に
そのまま施していた。すなわち、複数の（ｎ個の）タッ
プすべてに、規定の重み付け係数を，施していた。例え
ば、図５に示すように、１００（ｎ＝１００）のタップ
を有する弾性表面波変換器の場合、すべてのタップに行
み付け係数が施されておいる。同様に、１００（ｎ＝１
００）のタップを有するハミング関数型の弾性表面波変
換器の場合にも、図７に示すように、すべてのタップに
ハミング関数に基づく重み付け係数が施されている。な
お、図６および図８は、図５および図７の重み付けによ
るフィルタ特性をそれぞれ示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような重み付け係
数を施した弾性表面波変換器を用いて弾性表面波フィル
タを構成したとき、狭帯域フィルタの場合には、弾性表
面波変換器のインピーダンスが低くなり、終端インピー
ダンスに近づく。このとき、弾性表面波変換器と終端電
気回路との電気的反射が大きくなり、ＴＴＥ（トリプル
・トランジット・エコー）が大きくなり、弾性表面波フ
ィルタの通過帯域内に遅延時間をτとしたとき、１／
（２τ）の周期のリップルが発生する。
数を施した弾性表面波変換器を用いて弾性表面波フィル
タを構成したとき、狭帯域フィルタの場合には、弾性表
面波変換器のインピーダンスが低くなり、終端インピー
ダンスに近づく。このとき、弾性表面波変換器と終端電
気回路との電気的反射が大きくなり、ＴＴＥ（トリプル
・トランジット・エコー）が大きくなり、弾性表面波フ
ィルタの通過帯域内に遅延時間をτとしたとき、１／
（２τ）の周期のリップルが発生する。
【０００６】このように、従来の重み付け方法による弾
性表面波変換器を用いた弾性表面波フィルタにおいて
は、通過帯域内にＴＴＥによるリップルが発生し、所望
のフィルタ特性が得られない。
性表面波変換器を用いた弾性表面波フィルタにおいて
は、通過帯域内にＴＴＥによるリップルが発生し、所望
のフィルタ特性が得られない。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、トラン
スバーサル型弾性表面波フィルタを構成するタップ数が
ｎ（ｎは正の整数）の弾性表面波変換器において、前記
弾性表面波変換器のｎ個のタップのうち、（３ｍ−２）
番目のタップ（ただし、ｍは、３ｍ−２≦ｎを満足する
正の整数であり、タップ番号は、ｍが複数個存在するよ
うに任意のタップを１番目のタップとして数える）にの
み重み付け係数を施したことことを特徴とする弾性表面
波変換器が得られる。
スバーサル型弾性表面波フィルタを構成するタップ数が
ｎ（ｎは正の整数）の弾性表面波変換器において、前記
弾性表面波変換器のｎ個のタップのうち、（３ｍ−２）
番目のタップ（ただし、ｍは、３ｍ−２≦ｎを満足する
正の整数であり、タップ番号は、ｍが複数個存在するよ
うに任意のタップを１番目のタップとして数える）にの
み重み付け係数を施したことことを特徴とする弾性表面
波変換器が得られる。
【０００８】
【実施例】次に、本発明の実施例を示した図面を参照し
て、より詳細に説明する。
て、より詳細に説明する。
【０００９】図１を参照すると、本発明の第一の実施例
は、１００個のタップを有する弾性表面波変換器（ｎ＝
１００）に、正規型の重み付け係数を施す際に、本発明
を適用した例である。第一の実施例においては、１００
個すべてのタップに正規型の重み付け係数を施すのでは
なく、タップ番号（３ｍ−１）および３ｍ（ｍは正の整
数である）のタップには重み付け係数を施さず、タップ
番号（３ｍ−２）のタップにのみ正規型の重み付け係数
を施している（ただし、３ｍ−２≦ｎ）。すなわち、第
一の実施例では、ｎ＝１００であるから、重み付け係数
が施されるタップは、タップ番号が「１，４，７，１
０，…，１００」のタップのみである。このように、第
一の実施例においては、従来すべてのタップに施してい
た重み付け係数から、（３ｍ−１）番目および３ｍ番目
の重み付け係数を間引いている。
は、１００個のタップを有する弾性表面波変換器（ｎ＝
１００）に、正規型の重み付け係数を施す際に、本発明
を適用した例である。第一の実施例においては、１００
個すべてのタップに正規型の重み付け係数を施すのでは
なく、タップ番号（３ｍ−１）および３ｍ（ｍは正の整
数である）のタップには重み付け係数を施さず、タップ
番号（３ｍ−２）のタップにのみ正規型の重み付け係数
を施している（ただし、３ｍ−２≦ｎ）。すなわち、第
一の実施例では、ｎ＝１００であるから、重み付け係数
が施されるタップは、タップ番号が「１，４，７，１
０，…，１００」のタップのみである。このように、第
一の実施例においては、従来すべてのタップに施してい
た重み付け係数から、（３ｍ−１）番目および３ｍ番目
の重み付け係数を間引いている。
【００１０】第一の実施例における弾性表面波変換器の
インピーダンスは、図５に示した従来例に対し、９倍の
インピーダンスとなる。したがって、第一の実施例によ
る弾性表面波変換器を用いて、弾性表面波フィルタを構
成した場合には、弾性表面波変換器と終端電気回路との
電気的反射は少なく、ＴＴＥによる通過帯域のリップル
を低減できる。
インピーダンスは、図５に示した従来例に対し、９倍の
インピーダンスとなる。したがって、第一の実施例によ
る弾性表面波変換器を用いて、弾性表面波フィルタを構
成した場合には、弾性表面波変換器と終端電気回路との
電気的反射は少なく、ＴＴＥによる通過帯域のリップル
を低減できる。
【００１１】図２は、第一の実施例によるフィルタ特性
を示す。通過帯域の近傍は、図６の場合と比較しても同
じであり、間引いたことによるフィルタ特性への影響は
ない。中心周波数をｆ0 としたときに、間引いたことに
よって、ｆ0 ／３および（５ｆ0 ）／３にスプリアスが
発生するが、スプリアスの抑圧を要求されない所に使用
するか、または本実施例による弾性表面波変換器を入力
側あるいは出力側のどちらか一方に使用し、他方に従来
の弾性表面波変換器を使用してスプリアスを抑圧するこ
とで回避できる。
を示す。通過帯域の近傍は、図６の場合と比較しても同
じであり、間引いたことによるフィルタ特性への影響は
ない。中心周波数をｆ0 としたときに、間引いたことに
よって、ｆ0 ／３および（５ｆ0 ）／３にスプリアスが
発生するが、スプリアスの抑圧を要求されない所に使用
するか、または本実施例による弾性表面波変換器を入力
側あるいは出力側のどちらか一方に使用し、他方に従来
の弾性表面波変換器を使用してスプリアスを抑圧するこ
とで回避できる。
【００１２】図３を参照すると、本発明の第二の実施例
は、１００個のタップを有する弾性表面波変換器（ｎ＝
１００）に、ハミング関数型の重み付け係数を施す際
に、本発明を適用した例である。第二の実施例において
は、１００個すべてのタップにハミング関数型の重み付
け係数を施すのではなく、タップ番号（３ｍ−１）およ
び３ｍ（ｍは正の整数である）のタップには重み付け係
数を施さず、タップ番号（３ｍ−２）のタップにのみハ
ミング関数型の重み付け係数を施している（ただし、３
ｍ−２≦ｎ）。すなわち、第二の実施例でも、ｎ＝１０
０であるから、重み付け係数が施されるタップは、タッ
プ番号が「１，４，７，１０，…，１００」のタップの
みである。このように、すべてのタップに施していた重
み付け係数から、（３ｍ−１）番目および３ｍ番目の重
み付け係数を間引くことにより、フィルタ特性は、図８
に示される特性から図４に示される特性に改善される。
は、１００個のタップを有する弾性表面波変換器（ｎ＝
１００）に、ハミング関数型の重み付け係数を施す際
に、本発明を適用した例である。第二の実施例において
は、１００個すべてのタップにハミング関数型の重み付
け係数を施すのではなく、タップ番号（３ｍ−１）およ
び３ｍ（ｍは正の整数である）のタップには重み付け係
数を施さず、タップ番号（３ｍ−２）のタップにのみハ
ミング関数型の重み付け係数を施している（ただし、３
ｍ−２≦ｎ）。すなわち、第二の実施例でも、ｎ＝１０
０であるから、重み付け係数が施されるタップは、タッ
プ番号が「１，４，７，１０，…，１００」のタップの
みである。このように、すべてのタップに施していた重
み付け係数から、（３ｍ−１）番目および３ｍ番目の重
み付け係数を間引くことにより、フィルタ特性は、図８
に示される特性から図４に示される特性に改善される。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による弾性
表面波変換器のインピーダンスは、従来例に対し、大幅
に高くできる。したがって、本発明による弾性表面波変
換器を用いて、弾性表面波フィルタを構成した場合に
は、弾性表面波変換器と終端電気回路との電気的反射は
少なく、ＴＴＥによる通過帯域のリップルを低減でき
る。
表面波変換器のインピーダンスは、従来例に対し、大幅
に高くできる。したがって、本発明による弾性表面波変
換器を用いて、弾性表面波フィルタを構成した場合に
は、弾性表面波変換器と終端電気回路との電気的反射は
少なく、ＴＴＥによる通過帯域のリップルを低減でき
る。
【図１】本発明の第一の実施例における重み付け係数の
施し方法を示す図である。
施し方法を示す図である。
【図２】図１に示した第一の実施例によるフィルタ特性
を示す図である。
を示す図である。
【図３】本発明の第二の実施例における重み付け係数の
施し方法を示す図である。
施し方法を示す図である。
【図４】図３に示した第二の実施例によるフィルタ特性
を示す図である。
を示す図である。
【図５】正規型１００タップの重み付け係数の施し方法
を示す図である。
を示す図である。
【図６】図５に示した重み付けによるフィルタ特性を示
す図である。
す図である。
【図７】ハミング関数１００タップの重み付け係数の施
し方法を示す図である。
し方法を示す図である。
【図８】図７に示した重み付けによるフィルタ特性を示
す図である。
す図である。
Claims (3)
- 【請求項１】 トランスバーサル型弾性表面波フィルタ
を構成するタップ数がｎ（ｎは正の整数）の弾性表面波
変換器において、 前記弾性表面波変換器のｎ個のタップのうち、（３ｍ−
２）番目のタップ（ただし、ｍは、３ｍ−２≦ｎを満足
する正の整数であり、タップ番号は、ｍが複数個存在す
るように任意のタップを１番目のタップとして数える）
にのみ重み付け係数を施したことことを特徴とする弾性
表面波変換器。 - 【請求項２】 前記重み付け係数が、正規型である請求
項１記載の弾性表面波変換器。 - 【請求項３】 前記重み付け係数が、ハミング関数型で
ある請求項１記載の弾性表面波変換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20295591A JP3241067B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 弾性表面波変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20295591A JP3241067B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 弾性表面波変換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0548385A JPH0548385A (ja) | 1993-02-26 |
| JP3241067B2 true JP3241067B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=16465934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20295591A Expired - Fee Related JP3241067B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | 弾性表面波変換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3241067B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-13 JP JP20295591A patent/JP3241067B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0548385A (ja) | 1993-02-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Ruppel et al. | SAW devices for consumer communication applications | |
| Adams et al. | Some efficient digital prefilter structures | |
| US5831493A (en) | Surface acoustic wave ladder filter utilizing a generated spurious component of the parallel arm | |
| US6104260A (en) | Surface acoustic wave filter with first and second filter tracks and balanced or unbalanced terminals | |
| US4729112A (en) | Digital sub-band filters | |
| US4954793A (en) | Filter bank | |
| US3987376A (en) | Acoustic surface wave device with harmonic coupled transducers | |
| US5666091A (en) | Structure of surface acoustic wave filter | |
| JP3033424B2 (ja) | 平衡−不平衡変換器 | |
| JPH088452B2 (ja) | Ｓｓｂ変調装置及びｓｓｂ復調装置 | |
| JP3241067B2 (ja) | 弾性表面波変換器 | |
| KR100371857B1 (ko) | 탄성 표면파 필터, 듀플렉서 및 통신기 장치 | |
| JPS6238621A (ja) | デイジタル平衡回路を有するｐｃｍ符号復号器 | |
| US5175711A (en) | Surface acoustic wave apparatus and method of productivity and adjustment of the same | |
| JP3208936B2 (ja) | 弾性表面波装置およびそれに接続された回路およびその測定方法および通信装置 | |
| US4577169A (en) | Small ripple surface acoustic wave filter with low insertion loss | |
| US20040169570A1 (en) | Dual track SAW reflector filter using weighted reflective gratings | |
| JP2004135259A (ja) | 時間スプリアス応答を消去するためのカスケード型表面弾性波フィルタ・システム | |
| Reddy | Design of SAW bandpass filters using new window functions | |
| JP2000091869A (ja) | 弾性表面波フィルタとこれを用いた通信機器 | |
| RU2157046C2 (ru) | Фильтр на поверхностных акустических волнах | |
| JP2000091882A (ja) | 弾性表面波装置、通信受信機およびテレビジョン受信機 | |
| JPH0429033B2 (ja) | ||
| JPH08139557A (ja) | 弾性表面波フィルタ装置 | |
| JPS6150536B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010321 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010919 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071019 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019 Year of fee payment: 8 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |