JP3240860U - 支持具 - Google Patents

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謙一 末松
二朗 宇佐美
直人 山端
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University of Hyogo
Suematsu Electronics Co Ltd
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Suematsu Electronics Co Ltd
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Abstract

【課題】柵に線状物を簡単に張ることができる支持具を提供する。【解決手段】ロープ支持具10は、長手部20と、ロープ支持部30と、引掛部40とを備える。長手部20は第1のステンレス線状体21を有する。ロープ支持部30は、第1のステンレス線状体21の一端から延びた第2のステンレス線状体31を有し、螺旋領域32が形成されている。引掛部40は第3のステンレス線状体47を有し、第3のステンレス線状体47には、第1の湾曲領域41と、第2の湾曲領域42と、第3の湾曲領域43と、第4の湾曲領域44とが形成されている。第1のステンレス線状体21を挟んで第2の湾曲領域42が位置する側と第4の湾曲領域44が位置する側とを結ぶ方向であり第1のステンレス線状体21が延びた方向に対して略直交する方向線dに対する、螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αは45度である。【選択図】図3

Description

本考案は支持具に関する。詳しくは、例えばワイヤーメッシュフェンスに取付けられると共に線状物を支持する支持具に係るものである。
農作物などを害獣例えばイノシシや鹿から守るために、農作物などの周囲に柵を設置することが行われている。
このような柵として、メッシュフェンスなどの格子状の柵が設置されている。
メッシュフェンスは、支えとなる支柱の一部を地面に打ち込み、支柱の露出した部分にメッシュ状のフェンス本体を取付けるだけで設置できるため、その設置の手軽さから農園など土壌が露出した場所において広く使用されている。
そして、メッシュフェンスに関して様々な技術が提案されている。
例えば特許文献1には、図8に示すようなワイヤーメッシュフェンスが記載されている。
すなわち、特許文献1に記載のワイヤーメッシュフェンス131は、横方向へ延びて配設されたワイヤーから成る複数本の横格子132と、縦方向へ延びて配設されたワイヤーから成る複数本の縦格子133とを備える。
また、横格子132は、縦方向全幅に及んで同一ピッチ例えば150mmのピッチで平行に配設されている。
一方、縦格子133は、縦方向下段部134において、横格子132の略1/2ピッチ例えば75mmのピッチで平行に配設されている。また、縦格子133は、縦方向下段部134を越えて縦方向上端まで延びる縦方向上段部135において、横格子132と略同一ピッチ例えば150mmのピッチで平行に配設されている。
従って、縦方向上段部135の格子目138は、ピッチが縦横それぞれ例えば150mmに形成され、例えば鹿が通り抜けようとする力で横格子132または縦格子133が多少変形しても、鹿が通り抜けできない寸法に形成されている。
また、縦方向下段部134の格子目136は、縦のピッチが例えば150mm、横のピッチが例えば75mmとなるように形成されている。格子目136の横のピッチが格子目138の横のピッチの略1/2の大きさとなり、例えば鹿が通り抜けようとする力で横格子132または縦格子133が多少変形しても、成体のイノシシや鹿は勿論のこと、ウリボウが通り抜けできない寸法に形成されている。
実用新案登録第3168832号公報
しかしながら、特許文献1に記載のワイヤーメッシュフェンスにおいては、横格子や縦格子が多少変形したり損傷したりすることを前提としており、変形したり損傷したりすることで横格子や縦格子が劣化し易くなり、その結果、頻繁にワイヤーメッシュフェンスを取り替えなければならないという問題が発生する。
そこで、農作物が存在する側とは反対側に、例えば電気柵を設置してワイヤーメッシュフェンスに接触させないようにすることが行われている。
しかし、電気柵の機種によっては、日中、電線に電気を流さないものがあり、電気が流れていないときにイノシシが農作物に近づくべく電気柵に接触すると、電気柵は細い紐が張られた柵と同じであることから、電気柵は損壊してしまう。
また、このことでイノシシに「電気柵は危険ではない」と学習させてしまうと、次にイノシシが農作物に近づこうとやって来たときには、電気を通し易い鼻を使って安全か否かを確かめないので、電気が流れていても電気柵の効果を発揮し難いという問題があった。
このように効果が低下した電気柵の効果を再び取り戻すためには、イノシシに「電気柵は危険である」と学習させる必要があり、そのためには環境に変化をつけることが重要となる。
なぜなら、イノシシはとても警戒心が強い生き物であり、今までに見たことがない「新しいモノ」を見つけると、まず鼻を使って、その「新しいモノ」が安全か否かを確かめようとするからである。
環境に変化をつける方法としては、例えば、電気柵の電線近くにビニール製の紐を張ることが挙げられる。
そこで、柵に紐などの線状物を簡単に張ることができる技術が求められていた。
本考案は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、柵に線状物を簡単に張ることができる支持具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の支持具は、長手方向へ延びた第1の線状体を有する長手部と、該長手部の前記第1の線状体の一端から延びた第2の線状体を有し、同第2の線状体が螺旋状に湾曲した螺旋領域が形成されており、同螺旋領域で被支持物を支持可能である支持部と、前記長手部の前記第1の線状体の一端とは反対側の他端から延びた第3の線状体を有し、同第3の線状体には、同長手部に連接されていると共に同第1の線状体の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第1の湾曲領域と、該第1の湾曲領域に連接されており、同第1の湾曲領域が位置する第1の仮想平面と交差して延びた第2の仮想平面に位置しており、かつ、同第1の線状体の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第2の湾曲領域と、該第2の湾曲領域に連接されており、同第2の仮想平面と交差して延びた第3の仮想平面に位置しており、同第1の線状体の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第3の湾曲領域と、該第3の湾曲領域に連接されており、同第1の仮想平面と交差して延びた第4の仮想平面に位置しており、同第1の線状体の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第4の湾曲領域とが形成されており、同第1の湾曲領域と同第3の湾曲領域とを結ぶ第1の仮想直線と、同第2の湾曲領域と同第4の湾曲領域とを結ぶ第2の仮想直線とが交差または立体交差する、引掛部とを備え、前記長手部の前記第1の線状体を挟んで前記第2の湾曲領域が位置する側と前記第4の湾曲領域が位置する側とを結ぶ方向であると共に同第1の線状体が延びた長手方向に対して略直交する方向に対する、前記支持部の前記螺旋領域の中心を通る仮想螺旋中心軸線の傾斜角度が0度超90度未満となるように同螺旋領域が形成されたものである。
ここで、湾曲した、第1の湾曲領域と第2の湾曲領域と第3の湾曲領域と第4の湾曲領域とが形成された第3の線状体を有する引掛部によって、第3の線状体を格子状の柵の縦部材や横部材に引掛けることができたり、第3の線状体の引掛けを解除できたりする。
また、第1の線状体の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第1の湾曲領域と第1の線状体の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第3の湾曲領域とを結ぶ第1の仮想直線と、第1の線状体の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第2の湾曲領域と第1の線状体の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第4の湾曲領域とを結ぶ第2の仮想直線とが交差または立体交差するので、第1の湾曲領域及び第3の湾曲領域が、縦部材と横部材の交点を挟んで互いに同一の縦部材に接触する場合、第2の湾曲領域及び第4の湾曲領域が、縦部材と横部材の同じ交点を挟んで互いに同一の横部材に接触することができる。
また、第1の湾曲領域と第3の湾曲領域とを結ぶ第1の仮想直線と、第2の湾曲領域と第4の湾曲領域とを結ぶ第2の仮想直線とが交差または立体交差するので、第1の湾曲領域及び第3の湾曲領域が、縦部材と横部材の交点を挟んで互いに同一の横部材に接触する場合、第2の湾曲領域及び第4の湾曲領域が、縦部材と横部材の同じ交点を挟んで互いに同一の縦部材に接触することができる。
従って、本考案の支持具を格子状の柵に取付けたときに、安定させることができる。
また、第1の湾曲領域と第3の湾曲領域とを結ぶ第1の仮想直線と、第2の湾曲領域と第4の湾曲領域とを結ぶ第2の仮想直線とが交差または立体交差しており、第3の線状体の第1の湾曲領域が長手部に連接されているので、設置された格子状の柵に本考案の支持具が取付けられたときに、鉛直方向以外の方向へ、すなわち柵を境にした両側の空間へ、長手部の第1の線状体が柵から延びた状態とすることができる。
そして、長手方向へ延びた第1の線状体を有する長手部と、長手部の第1の線状体の一端から延びた第2の線状体を有し、第2の線状体が螺旋状に湾曲した螺旋領域が形成されており、螺旋領域で被支持物を支持可能である支持部と、長手部の第1の線状体の一端とは反対側の他端から延びた第3の線状体を有する引掛部とによって、第1の線状体の長手方向の長さほど引掛部から離れた位置において被支持物を支持できる。
また、長手部の第1の線状体の一端から延びた第2の線状体を有し、第2の線状体が螺旋状に湾曲した螺旋領域が形成されており、螺旋領域で被支持物を支持可能である支持部によって、螺旋領域に線状物を挿通することができる。
また、長手部の前記第1の線状体を挟んで前記第2の湾曲領域が位置する側と前記第4の湾曲領域が位置する側とを結ぶ方向であると共に同第1の線状体が延びた長手方向に対して略直交する方向に対する、支持部の螺旋領域の中心を通る仮想螺旋中心軸線の傾斜角度が0度超90度未満となるように螺旋領域が形成されていることによって、第3の線状体を格子状の柵の縦部材や横部材に引掛けて、本考案の支持具が柵に取付けられたときに、支持部の螺旋領域の仮想螺旋中心軸線が延びた方向が、水平方向や鉛直方向と一致しない状態となり、支持部の螺旋領域に挿通された線状物が、支持部を構成する第2の線状体に引掛り難いと共に支持部から外れ難い。
また、本考案の支持具において、仮想螺旋中心軸線の傾斜角度が45度である構成とすることができる。
この場合、支持部の螺旋領域に挿通された線状物が、特に第2の線状体に引掛り難いと共に、特に支持部から外れ難い。
本考案に係る支持具によって、柵に線状物を簡単に張ることができる。
本考案を適用したロープ支持具の一例を示す概略斜視図である。 本考案を適用したロープ支持具の第1~3の湾曲領域の概略部分拡大図(a)、及び本考案を適用したロープ支持具の第4~5の湾曲領域の概略部分拡大図(b)である。 本考案を適用したロープ支持具をロープ支持部側から見たときの概略図である。 本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第1の工程図(a)及び第2の工程図(b)である。 本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第3の工程図(c)及び第4の工程図(d)である。 本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第5の工程図(e)及び、このときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す概略図(f)である。 第2の方法でワイヤーメッシュフェンスに取付けられた、本考案を適用したロープ支持具の部分概略図(a)及び、このときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す部分概略図(b)である。 第3の方法でワイヤーメッシュフェンスに取付けられた、本考案を適用したロープ支持具の部分概略図(a)及び、このときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す部分概略図(b)である。 第4の方法でワイヤーメッシュフェンスに取付けられた、本考案を適用したロープ支持具の部分概略図(a)及び、このときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す部分概略図(b)である。 従来のワイヤーメッシュフェンスを示す概略図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本考案の理解に供する。
図1は、本考案を適用したロープ支持具の一例を示す概略斜視図である。
また、図2(a)は、本考案を適用したロープ支持具の第1~3の湾曲領域の概略部分拡大図であり、図2(b)は、本考案を適用したロープ支持具の第4~5の湾曲領域の概略部分拡大図(b)である。
また、図3は、本考案を適用したロープ支持具をロープ支持部側から見たときの概略図である。
図1に示す本考案のロープ支持具10は、長手部20を備える。
ここで、長手部20は、長手方向へ延びた第1のステンレス線状体21を有する。
第1のステンレス線状体21は、ステンレス鋼で構成された線状体であり、その線径は例えば1.5mm~4.0mmである。
また、第1のステンレス線状体21は第1の線状体の一例である。
第1の線状体は、長手方向へ延びたものであれば必ずしもステンレス鋼で構成されていなくてもよく、例えば鉄で構成されていてもよい。
また、本考案のロープ支持具10は、ロープ支持部30を備える。
ここで、ロープ支持部30は、長手部20の第1のステンレス線状体21の一端から延びた第2のステンレス線状体31を有する。
第2のステンレス線状体31は、ステンレス鋼で構成された線状体であり、また、その線径は第1のステンレス線状体21の線径と同じであり、例えば1.5mm~4.0mmである。
また、第2のステンレス線状体31は第2の線状体の一例である。
第2の線状体は、必ずしもステンレス鋼で構成されていなくてもよく、例えば鉄で構成されていてもよい。
また、ロープ支持部30には、第2のステンレス線状体31が螺旋状に湾曲した螺旋領域32が形成されており、螺旋領域32にロープを挿通して、螺旋領域32でロープを支持できる。
ここで、本考案のロープ支持具10は、本考案の支持具の一例であり、ロープ支持部30は支持部の一例である。
例えば、本考案の支持具が備える支持部が有刺鉄線を支持する場合は、本考案の支持具は有刺鉄線支持具であり、本考案の支持具が備える支持部は有刺鉄線支持部である。
すなわち、支持部は必ずしもロープを支持しなくてもよく、線状物であれば電線や有刺鉄線を支持することもできる。
また、本考案のロープ支持具10は、引掛部40を備える。
ここで、引掛部40は第3のステンレス線状体47を有する。
第3のステンレス線状体47は、ステンレス鋼で構成された線状体であり、また、その線径は第1のステンレス線状体21の線径及び第2のステンレス線状体31の線径と同じであり、例えば1.5mm~4.0mmである。
また、第3のステンレス線状体47は第3の線状体の一例である。
第3の線状体は、必ずしもステンレス鋼で構成されていなくてもよく、例えば鉄で構成されていてもよい。
また、第3のステンレス線状体47は、長手部20の第1のステンレス線状体21の一端とは反対側の他端から延びている。
また、引掛部40の第3のステンレス線状体47には第1の湾曲領域41が形成されている。
ここで、第1の湾曲領域41は、長手部20に連接されていると共に第1のステンレス線状体21の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲している。
また、図2(a)に示すように、第1の湾曲領域41は第1の仮想平面Aに位置している。
また、引掛部40の第3のステンレス線状体47には第2の湾曲領域42が形成されている。
ここで、第2の湾曲領域42は第1の湾曲領域41に連接されている。
また、図2(a)に示すように、第2の湾曲領域42は第2の仮想平面Bに位置している。
ここで、第2の仮想平面Bは、第1の仮想平面Aと交差して延びている。すなわち、図2(a)に示すように、第2の仮想平面Bは、第1の仮想平面Aに対して略平行に延びていない。
また、第2の湾曲領域42は、第1のステンレス線状体21の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲している。
また、第2の湾曲領域42は、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対し、第1のステンレス線状体21の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ傾斜している。
すなわち、このような第2の湾曲領域42が位置する第2の仮想平面Bも、図2(a)に示すように、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対し、第1のステンレス線状体21の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ傾斜している。
また、引掛部40の第3のステンレス線状体47には第3の湾曲領域43が形成されている。
ここで、第3の湾曲領域43は第2の湾曲領域42に連接されている。
また、図2(a)に示すように、第3の湾曲領域43は第3の仮想平面Cに位置している。
ここで、第3の仮想平面Cは第2の仮想平面Bと交差して延びている。すなわち、図2(a)に示すように、第3の仮想平面Cは、第2の仮想平面Bに対して略平行に延びていない。
また、第3の湾曲領域43は、第1のステンレス線状体21の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲している。
また、図2(a)に示すように、第1の湾曲領域41が位置する第1の仮想平面Aと、第3の湾曲領域43が位置する第3の仮想平面Cとは互いに対して略平行に延びており、互いに交差することはない。
また、引掛部40の第3のステンレス線状体47には第4の湾曲領域44が形成されている。
ここで、第4の湾曲領域44は、同じく第3のステンレス線状体47に形成された直線領域46を介して第3の湾曲領域43に連接されている。
また、直線領域46は、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対して略直交する方向へ略直線状に所定の長さほど延びている。
また、直線領域46の長さは、例えばワイヤーメッシュフェンスの縦鉄筋と横鉄筋の一の交点と他の交点の間の長さよりも短い長さである。
また、図2(b)に示すように、第4の湾曲領域44は第4の仮想平面Dに位置している。
ここで、第4の仮想平面Dは第1の仮想平面Aと交差して延びている。すなわち、第4の仮想平面Dは、第1の仮想平面Aに対して略平行に延びていない。
また、第1の仮想平面Aと第3の仮想平面Cは互いに略平行に延びているので、第4の仮想平面Dは、第3の仮想平面Cとも交差して延びている。
また、第4の湾曲領域44は、第1のステンレス線状体21の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲している。
また、第4の湾曲領域44は、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対して略平行に位置している。
また、第1の湾曲領域41と、第2の湾曲領域42と、第3の湾曲領域43と、第4の湾曲領域44の互いの位置関係は、第1の湾曲領域41と第3の湾曲領域43とを結ぶ第1の仮想直線aと、第2の湾曲領域42と第4の湾曲領域44とを結ぶ第2の仮想直線bとが交差または立体交差する位置関係である。
この場合、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対する直線領域46の傾斜角度は特に限定されないが、傾斜角度が小さいと、本考案のロープ支持具10を格子状の柵に取付ける作業が困難となるので、傾斜角度は70度以上90度以下であることが好ましい。
換言すれば、直線領域46は、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対して略直交する方向から30度以下に傾斜して延びた形態が好ましい。
また、引掛部40の第3のステンレス線状体47には第5の湾曲領域45が形成されている。
ここで、第5の湾曲領域45は、第4の湾曲領域44に連接されている。
また、図2(b)に示すように、第5の湾曲領域45は第5の仮想平面Eに位置している。
ここで、第5の仮想平面Eは、第4の仮想平面Dに対して略直交する方向へ延びていると共に第1の仮想平面Aまたは第3の仮想平面Cと交差して延びている。すなわち、第5の仮想平面Eは、第1の仮想平面A及び第3の仮想平面Cに対して略平行に延びていない。
また、第3のステンレス線状体47の先端47Aが、第2の湾曲領域42と第4の湾曲領域44とを結ぶ第2の仮想直線b上に位置するように、第5の湾曲領域45は湾曲している。
また、第1のステンレス線状体21と第2のステンレス線状体31と第3のステンレス線状体47とで一本の線状体を構成しており、長手部20とロープ支持部30と引掛部40は一本の線状体で構成されているが、この態様に限定されないことは勿論である。
また、長手部20の第1のステンレス線状体21を挟んで第2の湾曲領域42が位置する側と第4の湾曲領域44が位置する側とを結ぶ方向であると共に第1のステンレス線状体21が延びた長手方向に対して略直交する方向である方向線dに対する、ロープ支持部30の螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αは45度である。
すなわち、仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αは、螺旋領域32に対する視線の方向が、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じときの角度である。
ここで、方向線dは実体の無い仮想の線である。
また、本考案のロープ支持具10において、仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αは必ずしも45度でなくてもよく、0度超90度未満であれば様々な傾斜角度とすることができる。
しかし、仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αが45度であれば、ロープ支持部30の螺旋領域32に挿通されたロープが、特に第2のステンレス線状体31に引掛り難いと共に、特にロープ支持部30から外れ難いので好ましい。
また、図には1つの螺旋領域32が示されているが、螺旋領域32の数は必ずしも1つでなくてもよいことは勿論である。
例えば1つの螺旋領域32から第2のステンレス線状体31が、第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向へ延び、第2のステンレス線状体31がさらに螺旋状に湾曲して別の螺旋領域が形成され、螺旋領域の数を2つ以上とすることも可能である。
また、本考案のロープ支持具10において、引掛部40の第3のステンレス線状体47には、必ずしも第5の湾曲領域45が形成されていなくてもよい。
しかし、第3のステンレス線状体47に第5の湾曲領域45が形成されていれば、本考案のロープ支持具10を柵に取付けたり柵から取外したりするときに、第5の湾曲領域45が位置する第5の仮想平面Eが被押圧面になるので、作業者の指に第3のステンレス線状体47の先端が刺さらず、作業者へ痛みを与えないため好ましい。
また、第3のステンレス線状体47の先端47Aが、第2の湾曲領域42と第4の湾曲領域44とを結ぶ第2の仮想直線b上に位置するように、第5の湾曲領域45は湾曲していれば、本考案のロープ支持具10を格子状の柵に取付けたり柵から取外したりするときに、第5の湾曲領域45が邪魔にならないので好ましい。
また、本考案のロープ支持具10において、第2の湾曲領域42は、必ずしも長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対し、第1のステンレス線状体21の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ傾斜して位置しなくてもよい。
しかし、第2の湾曲領域42がこのように傾斜して位置していれば、第2の湾曲領域42が、第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対して略平行に位置するときよりも、第3のステンレス線状体47の第1の湾曲領域41や第3の湾曲領域43を、柵の径が大きい縦部材または横部材に引掛け易くすることができるので好ましい。
また、本考案のロープ支持具10において、第4の湾曲領域44は、必ずしも長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対して略平行に位置していなくてもよい。
しかし、第4の湾曲領域44がこのように位置していれば、第4の湾曲領域44が、第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に対して傾斜して位置するときよりも、第3のステンレス線状体47が斜め方向へ延びていない分、第4の湾曲領域44における第3のステンレス線状体47の長さを短くできて第4の湾曲領域44の押圧力が高まるので、第3のステンレス線状体47の第4の湾曲領域44を、柵の縦部材または横部材に強く押し当てることができ好ましい。
次に、本考案を適用したロープ支持具10を、格子状の柵であるワイヤーメッシュフェンスに取付ける方法を、図面を参照しながら説明する。
図4-1(a)は、本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第1の工程図であり、図4-1(b)は、本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第2の工程図である。
また、図4-2(c)は、本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第3の工程図であり、図4-2(d)は、本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第4の工程図である。
また、図4-3(e)は、本考案を適用したロープ支持具をワイヤーメッシュフェンスに取付ける第1の方法の第5の工程図であり、図4-3(f)は、図4-3(e)のときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す概略図である。
なお、図4-1、図4-2において、ロープ支持部の図示を省略している。
また、図4-1、図4-2及び図4-3において、図の奥側は農作物が存在する側である。
図4-1(a)に示すように、本考案のロープ支持具10が備える引掛部の直線領域46の一部を、ワイヤーメッシュフェンス50の中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の右側の横鉄筋52よりも農作物に近い方である奥側に配置すると共に、直線領域46の他の部分を、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の上側の縦鉄筋51よりも農作物から遠い方である手前側に配置する。
このとき、長手部20の第1のステンレス線状体は、横鉄筋52よりも手前側に配置された状態となる。
次に、図4-1(b)に示すように、引掛部の第2の湾曲領域42を横鉄筋52に引掛けると共に、長手部20の第1のステンレス線状体を縦鉄筋51よりも手前側に配置する。
すなわち、凸状に湾曲した第2の湾曲領域42の、湾曲頂部とは反対側であり内側を横鉄筋52に接触させると共に、第2の湾曲領域42を縦鉄筋51へ近づける。
さらに、図4-2(c)に示すように、直線領域46を傾けて、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の左側の横鉄筋52に対して略平行に延びた状態と成すと共に、引掛部の第1の湾曲領域41と第3の湾曲領域43を縦鉄筋51に引掛ける。
すなわち、直線領域46を、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の左側の横鉄筋52に沿った状態と成すと共に、凸状に湾曲した第1の湾曲領域41の内側と第3の湾曲領域43の内側を縦鉄筋51に引掛ける。
このとき、図4-2(c)に示すように、長手部20の第1のステンレス線状体は、横鉄筋52が延びた方向に対して略直交すると共に手前側へ向けて水平方向へ延びた状態となる。
また、このとき、引掛部の第4の湾曲領域44は、横鉄筋52よりも手前側に配置されている。
最後に、図4-2(d)に示すように、直線領域46を撓らせて第4の湾曲領域44を動かし、図4-3(e)に示すように、第4の湾曲領域を横鉄筋52よりも奥側に配置して、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の左側の横鉄筋52に引掛ける。
すなわち、第4の湾曲領域の内側を横鉄筋52に接触させる。
なお、図4-2(c)及び図4-2(d)において、長手部20の第1のステンレス線状体は断面で示されている。
図4-3(e)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス50に取付けた状態であるが、このときの本考案のロープ支持具10のロープ支持部30がロープ60を支持した状態の様子を図4-3(f)に示す。
ここで、図4-3(f)に示すロープ支持部30は、長手部20の第1のステンレス線状体が延びた方向と同じ方向に、かつ、ワイヤーメッシュフェンス50へ向くように、ロープ支持部30を見たときのものである。
また、図4-3(f)に示すように、方向線dに対して、ロープ支持部30の螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cは一定の角度を成して傾いている。すなわち、その傾斜角度αは例えば45度である。
そして、方向線dに対する仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αが45度すなわち、0度超90度未満となるよう螺旋領域32が形成されているので、第3のステンレス線状体47の各湾曲領域をワイヤーメッシュフェンス50の縦鉄筋51あるいは横鉄筋52に引掛けて、本考案のロープ支持具10がワイヤーメッシュフェンス50に取付けられたときに、ロープ支持部30の螺旋領域32の仮想螺旋中心軸線cが延びた方向が、水平方向や鉛直方向と一致しない状態となり、ロープ支持部30の螺旋領域32に挿通されたロープ60が、ロープ支持部30を構成する第2のステンレス線状体31に引掛り難いと共にロープ支持部30から外れ難い。
また、ワイヤーメッシュフェンスの設置方法としては、ワイヤーメッシュフェンスの横鉄筋が縦鉄筋よりも農作物に近い位置となるように設置したり、縦鉄筋が横鉄筋よりも農作物に近い位置となるように設置したりする方法がある。
このような設置方法の中で、横鉄筋が縦鉄筋よりも農作物に近い位置となるようワイヤーメッシュフェンスを設置することで、ワイヤーメッシュフェンスの破損を抑えることができる。
なぜなら、イノシシなどの害獣は横鉄筋に噛み付き易く、イノシシなどの害獣が横鉄筋に噛み付いて横鉄筋を引っ張っても、縦鉄筋が抑えとなり、すなわち縦鉄筋と横鉄筋の交点において横鉄筋が縦鉄筋に押し付けられ、横鉄筋と縦鉄筋とが分離し難いからである。
また、本考案のロープ支持具10は、どちらの設置方法で設置されたワイヤーメッシュフェンスであっても、農作物とは反対方向へ向けて支持部が位置するよう取付けられることができる。
図5(a)は、第2の方法でワイヤーメッシュフェンスに取付けられた、本考案を適用したロープ支持具の部分概略図であり、図5(b)は、図5(a)のときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す部分概略図である。
なお、図5(a)において、ロープ支持部の図示を省略しており、長手部20の第1のステンレス線状体は断面で示されている。
また、図5において、図の奥側は農作物が存在する側である。
また、図5(a)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス50に取付けた状態であるが、直線領域46が延びた方向が、図4-3(e)に示す直線領域46が延びた方向とは反対方向となっている。
すなわち、第2の方法で本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス50に取付ける場合、図4-1(a)に示す場合とは異なり、直線領域46の一部を、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の左側の横鉄筋52よりも奥側に配置すると共に、直線領域46の他の部分を、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の上側の縦鉄筋51よりも手前側に配置する。
第2の方法では、図4-1(a)に示す直線領域46の傾きとは反対側に直線領域46が傾いている状態となる。
このとき、長手部20の第1のステンレス線状体は、横鉄筋52よりも手前側に配置された状態となる。
その後は、第1の方法の第2~5の工程のように、凸状に湾曲した第2の湾曲領域42の、湾曲頂部とは反対側であり内側を横鉄筋52に接触させると共に、第2の湾曲領域42を縦鉄筋51へ近づけ、直線領域46を、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の右側の横鉄筋52に沿った状態と成すと共に、凸状に湾曲した第1の湾曲領域41の内側と第3の湾曲領域43の内側を縦鉄筋51に引掛け、最後に直線領域46を撓らせて第4の湾曲領域44を動かし、第4の湾曲領域を横鉄筋52よりも奥側に配置して、第4の湾曲領域の内側を、中央の縦鉄筋51と中央の横鉄筋52の交点の右側の横鉄筋52に接触させる。
また、図5(a)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス50に取付けた状態であるが、このときの本考案のロープ支持具10のロープ支持部30がロープ60を支持した状態の様子を図5(b)に示す。
ここで、図5(b)に示すロープ支持部30は、長手部20の第1のステンレス線状体が延びた方向と同じ方向に、かつ、ワイヤーメッシュフェンス50へ向くように、ロープ支持部30を見たときのものである。
また、図5(b)に示すように、方向線dに対して、ロープ支持部30の螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cは一定の角度を成して傾いている。すなわち、その傾斜角度αは例えば45度である。
従って、第2の方法で本考案のロープ支持具10がワイヤーメッシュフェンス50に取付けられたときでも、ロープ支持部30の螺旋領域32に挿通されたロープ60が、ロープ支持部30を構成する第2のステンレス線状体31に引掛り難いと共にロープ支持部30から外れ難い。
図6(a)は、第3の方法でワイヤーメッシュフェンスに取付けられた、本考案を適用したロープ支持具の部分概略図であり、図6(b)は、図6(a)のときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す部分概略図である。
なお、図6(a)において、ロープ支持部の図示を省略しており、長手部20の第1のステンレス線状体は断面で示されている。
また、図6において、図の奥側は農作物が存在する側である。
また、図6(a)に示すワイヤーメッシュフェンス70は、図4-3(e)や図5(a)に示すワイヤーメッシュフェンス50とは異なり、横鉄筋72よりも縦鉄筋71の方が農作物に近い方である奥側に配置されている。
また、図6(a)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス70に取付けた状態であるが、直線領域46が延びた方向は、図4-3(e)に示す直線領域46が延びた方向や図5(a)に示す直線領域46が延びた方向に対して90度回転した方向、すなわち鉛直方向となっている。
ここで、第3の方法で本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス70に取付ける場合、直線領域46の一部を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の上側の縦鉄筋71よりも奥側に配置すると共に、直線領域46の他の部分を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の左側の横鉄筋72よりも手前側に配置する。
このとき、長手部20の第1のステンレス線状体は、縦鉄筋71よりも手前側に配置された状態となる。
その後は、凸状に湾曲した第2の湾曲領域42の、湾曲頂部とは反対側であり内側を縦鉄筋71に接触させると共に、第2の湾曲領域42を横鉄筋72へ近づけ、直線領域46を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の下側の縦鉄筋71に沿った状態と成すと共に、凸状に湾曲した第1の湾曲領域41の内側と第3の湾曲領域43の内側を横鉄筋72に引掛け、最後に直線領域46を撓らせて第4の湾曲領域44を動かし、第4の湾曲領域を縦鉄筋71よりも奥側に配置して、第4の湾曲領域の内側を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の下側の縦鉄筋71に接触させる。
また、図6(a)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス70に取付けた状態であるが、このときの本考案のロープ支持具10のロープ支持部30がロープ60を支持した状態の様子を図6(b)に示す。
ここで、図6(b)に示すロープ支持部30は、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に、かつ、ワイヤーメッシュフェンス70へ向くように、ロープ支持部30を見たときのものである。
また、図6(b)に示すように、方向線dに対して、ロープ支持部30の螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cは一定の角度を成して傾いている。すなわち、その傾斜角度αは例えば45度である。
従って、第3の方法で本考案のロープ支持具10がワイヤーメッシュフェンス70に取付けられたときでも、ロープ支持部30の螺旋領域32に挿通されたロープ60が、ロープ支持部30を構成する第2のステンレス線状体31に引掛り難いと共にロープ支持部30から外れ難い。
図7(a)は、第4の方法でワイヤーメッシュフェンスに取付けられた、本考案を適用したロープ支持具の部分概略図であり、図7(b)は、図7(a)のときの本考案を適用したロープ支持具のロープ支持部がロープを支持した状態の一例を示す部分概略図である。
なお、図7(a)において、ロープ支持部の図示を省略しており、長手部20の第1のステンレス線状体は断面で示されている。
また、図7において、図の奥側は農作物が存在する側である。
また、図7(a)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス70に取付けた状態であるが、直線領域46が延びた方向が、図6(a)に示す直線領域46が延びた方向とは反対方向となっている。
すなわち、第4の方法で本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス70に取付ける場合、直線領域46の一部を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の下側の縦鉄筋71よりも奥側に配置すると共に、直線領域46の他の部分を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の右側の横鉄筋72よりも手前側に配置する。
このとき、長手部20の第1のステンレス線状体は、縦鉄筋71よりも手前側に配置された状態となる。
その後、凸状に湾曲した第2の湾曲領域42の、湾曲頂部とは反対側であり内側を縦鉄筋71に接触させると共に、第2の湾曲領域42を横鉄筋72に近づけ、直線領域46を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の上側の縦鉄筋71に沿った状態と成すと共に、凸状に湾曲した第1の湾曲領域41の内側と第3の湾曲領域43の内側を横鉄筋72に引掛け、最後に直線領域46を撓らせて第4の湾曲領域44を動かし、第4の湾曲領域を縦鉄筋71よりも奥側に配置して、第4の湾曲領域の内側を、中央の縦鉄筋71と中央の横鉄筋72の交点の上側の縦鉄筋71に接触させる。
また、図7(a)に示した状態が、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス70に取付けた状態であるが、このときの本考案のロープ支持具10のロープ支持部30がロープ60を支持した状態の様子を図7(b)に示す。
ここで、図7(b)に示すロープ支持部30は、長手部20の第1のステンレス線状体21が延びた方向と同じ方向に、かつ、ワイヤーメッシュフェンス70へ向くように、ロープ支持部30を見たときのものである。
また、図7(b)に示すように、方向線dに対して、ロープ支持部30の螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cは一定の角度を成して傾いている。すなわち、その傾斜角度αは例えば45度である。
従って、第4の方法で本考案のロープ支持具10がワイヤーメッシュフェンス70に取付けられたときでも、ロープ支持部30の螺旋領域32に挿通されたロープ60が、ロープ支持部30を構成する第2のステンレス線状体31に引掛り難いと共にロープ支持部30から外れ難い。
以上のように、本考案のロープ支持具10は、第1の湾曲領域41と第2の湾曲領域42と第3の湾曲領域43と第4の湾曲領域44とが形成された第3のステンレス線状体47を有する引掛部40を備えるので、第3のステンレス線状体47をワイヤーメッシュフェンス(50、70)の縦鉄筋(51、71)や横鉄筋(52、72)に引掛けることができたり、第3のステンレス線状体47の引掛けを解除できたりする。
また、本考案のロープ支持具10において、第1の仮想直線aと第2の仮想直線bとが交差または立体交差するので、第1の湾曲領域41及び第3の湾曲領域43が、縦鉄筋51と横鉄筋52の交点を挟んで互いに同一の縦鉄筋51に接触する場合、第2の湾曲領域42及び第4の湾曲領域44が、縦鉄筋51と横鉄筋52の同じ交点を挟んで互いに同一の横鉄筋52に接触することができる。
また、本考案のロープ支持具10において、第1の仮想直線aと第2の仮想直線bとが交差または立体交差するので、第1の湾曲領域41及び第3の湾曲領域43が、縦鉄筋51と横鉄筋52の交点を挟んで互いに同一の横鉄筋72に接触する場合、第2の湾曲領域42及び第4の湾曲領域44が、縦鉄筋51と横鉄筋52の同じ交点を挟んで互いに同一の縦鉄筋71に接触することができる。
従って、本考案のロープ支持具10をワイヤーメッシュフェンス(50、70)に取付けたときに、安定させることができる。
また、本考案のロープ支持具10において、第1の仮想直線aと第2の仮想直線bとが交差または立体交差しており、第3のステンレス線状体47の第1の湾曲領域41が長手部20に連接されているので、設置されたワイヤーメッシュフェンス(50、70)に本考案のロープ支持具10が取付けられたときに、鉛直方向以外の方向へ、すなわちワイヤーメッシュフェンス(50、70)を境にした両側の空間へ、長手部20の第1のステンレス線状体21がワイヤーメッシュフェンス(50、70)から延びた状態とすることができる。
また、本考案のロープ支持具10は、長手部20と、ロープ支持部30と、引掛部40とを備えるので、第1のステンレス線状体21の長手方向の長さほど引掛部40から離れた位置においてロープ60を支持できる。
また、本考案のロープ支持具10は、螺旋領域32が形成されたロープ支持部30を備えるので、螺旋領域32にロープ60を挿通することができる。
そして、長手部20の第1のステンレス線状体21を挟んで第2の湾曲領域42が位置する側と第4の湾曲領域44が位置する側とを結ぶ方向であると共に第1のステンレス線状体21が延びた長手方向に対して略直交する方向である方向線dに対する、ロープ支持部30の螺旋領域32の中心を通る仮想螺旋中心軸線cの傾斜角度αが45度、すなわち0度超90度未満であるので、本考案のロープ支持具10がワイヤーメッシュフェンス(50、70)に取付けられたときに、ロープ支持部30の螺旋領域32の仮想螺旋中心軸線cが延びた方向が、水平方向や鉛直方向と一致しない状態となり、ロープ支持部30の螺旋領域32に挿通されたロープ60が、ロープ支持部30を構成する第2のステンレス線状体31に引掛り難いと共にロープ支持部30から外れ難い。
従って、本考案のロープ支持具10が備えるロープ支持部30の螺旋領域32にロープ60を挿通し易く、またロープ60を螺旋領域32に挿通するだけで、本考案のロープ支持具10は、外れ難い状態でロープ60を支持することができるので、本考案のロープ支持具10によって、ワイヤーメッシュフェンス(50、70)にロープ60を簡単に張ることができる。
10 ロープ支持具
20 長手部
21 第1のステンレス線状体
30 ロープ支持部
31 第2のステンレス線状体
32 螺旋領域
40 引掛部
41 第1の湾曲領域
42 第2の湾曲領域
43 第3の湾曲領域
44 第4の湾曲領域
45 第5の湾曲領域
46 直線領域
47 第3のステンレス線状体
47A 第3のステンレス線状体の先端
50 ワイヤーメッシュフェンス
51 縦鉄筋
52 横鉄筋
60 ロープ
70 ワイヤーメッシュフェンス
71 縦鉄筋
72 横鉄筋
A 第1の仮想平面
B 第2の仮想平面
C 第3の仮想平面
D 第4の仮想平面
E 第5の仮想平面
a 第1の仮想直線
b 第2の仮想直線
c 仮想螺旋中心軸線
d 方向線
α 傾斜角度

Claims (2)

  1. 長手方向へ延びた第1の線状体を有する長手部と、
    該長手部の前記第1の線状体の一端から延びた第2の線状体を有し、同第2の線状体が螺旋状に湾曲した螺旋領域が形成されており、同螺旋領域で被支持物を支持可能である支持部と、
    前記長手部の前記第1の線状体の一端とは反対側の他端から延びた第3の線状体を有し、同第3の線状体には、同長手部に連接されていると共に同第1の線状体の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第1の湾曲領域と、該第1の湾曲領域に連接されており、同第1の湾曲領域が位置する第1の仮想平面と交差して延びた第2の仮想平面に位置しており、かつ、同第1の線状体の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第2の湾曲領域と、該第2の湾曲領域に連接されており、同第2の仮想平面と交差して延びた第3の仮想平面に位置しており、同第1の線状体の他端から一端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第3の湾曲領域と、該第3の湾曲領域に連接されており、同第1の仮想平面と交差して延びた第4の仮想平面に位置しており、同第1の線状体の一端から他端へ向かう方向と同じ方向へ凸状に湾曲した第4の湾曲領域とが形成されており、同第1の湾曲領域と同第3の湾曲領域とを結ぶ第1の仮想直線と、同第2の湾曲領域と同第4の湾曲領域とを結ぶ第2の仮想直線とが交差または立体交差する、引掛部とを備え、
    前記長手部の前記第1の線状体を挟んで前記第2の湾曲領域が位置する側と前記第4の湾曲領域が位置する側とを結ぶ方向であると共に同第1の線状体が延びた長手方向に対して略直交する方向に対する、前記支持部の前記螺旋領域の中心を通る仮想螺旋中心軸線の傾斜角度が0度超90度未満となるように同螺旋領域が形成された
    支持具。
  2. 前記仮想螺旋中心軸線の前記傾斜角度が45度である
    請求項1に記載の支持具。
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