JP3240263B2 - 不純物濃縮・分析方法およびこれに用いる装置 - Google Patents

不純物濃縮・分析方法およびこれに用いる装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン結晶のよ
うな半導体結晶に含まれる微量の不純物を濃縮する不純
物濃縮方法とこれに用いる濃縮装置、さらには濃縮され
た不純物を分析する不純物分析方法およびこの分析方法
に用いる分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリコン結晶は半導体基板の材
料として広く用いられているが、このシリコン結晶中に
超微量の鉄 (Fe) 、銅 (Cu) 、クロム (Cr) など
の不純物が存在しても、半導体基板上に作られた半導体
素子の電気的特性は大きく影響を受けてしまう。従っ
て、超LSI素子等の性能を高めるためには、シリコン
結晶に含まれるこれら不純物の濃度をできる限り低く抑
えなければならないが、そのためには、シリコン結晶中
に含まれる不純物の濃度を正確に測定する必要がある。
【0003】これまで、半導体結晶等に含まれる不純物
を測定する方法として、分析試料を酸溶液若しくは酸蒸
気で溶解し、その中に含まれている不純物を分離濃縮し
た後、フレームレス原子吸光分析法や誘導結合プラズマ
質量分析法等により不純物濃度を測定する湿式化学分析
法と、2次イオン質量分析法 (SIMS、Second
ary Ion Mass Spectrometr
y) 、全反射蛍光X線分析法 (TRXRF、Total
Reflection X−ray Fluores
cence Spectrometry) 、オージェ電
子分光分析法 (AES、Auger Electron
Spectrometry) 、粒子励起X線分光分析
法 (PIXE、Particle Induced X
−rayEmission Spectrometr
y) 等の物理分析法が一般的に行われている。
【0004】しかしながら、上記湿式化学分析法は、分
析試料が多量に必要であり、また、分析試料の溶解や不
純物の分離濃縮が非常に煩雑であるので、このような化
学処理操作技術の習得には熟練を要し、また、分析時間
も非常に長くなっていた。さらに、酸溶液若しくは酸蒸
気を使用するので、環境や安全の面から、酸専用のドラ
フトや排ガス処理設備及び酸処理設備を設置しなければ
ならなかった。
【0005】一方、上記湿式化学分析法とは異なり、物
理分析法は上述した化学処理操作をする必要がなく、固
体の分析試料から不純物濃度を直接測定することができ
るので、迅速性の点で上記湿式化学分析法より優れてい
るといえる。また、少量の分析試料で行うことができ、
さらに深さ方向分解能も上記湿式化学分析法より優れて
いる。しかし、SIMS法を除いて、上記物理分析法の
分析感度は10ppm 〜10000ppm 程度のものであ
り、超微量不純物成分の検出には適していなかった。ま
た、SIMS法においてもppb 以下の不純物分析は不可
能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の湿式化学分析法では、分析試料が多量に必要であ
り、さらに化学処理操作技術の習得には熟練を要すると
いう問題があった。
【0007】また従来の湿式化学分析法では酸専用のド
ラフトや排ガス処理設備及び酸処理設備を設置しなけれ
ばならないという問題があった。
【0008】一方、従来の物理分析法では、分析感度が
不十分で超微量不純物成分の検出を行うことができない
という問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、その目的は、半導体結晶等の固体試料を溶解する
ことなく、その試料に含まれる不純物を濃縮することが
できる不純物濃縮方法およびこれに用いる濃縮装置を提
供することにある。
【0010】本発明の他の目的は半導体結晶等の試料中
の不純物を、迅速、簡便かつ高感度に分析を行うことが
できる不純物分析方法およびこれに用いる分析装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、キャリアガスの供給口及び排気口が設け
られた密閉容器と、前記密閉容器の上部に設けられた窓
と、前記密閉容器内に前記窓に対向して設けられた、レ
ーザ光の照射前後で移動しないように半導体結晶試料を
固定保持する試料固定保持部と、前記キャリアガスの供
給量を制御するガス制御手段と、前記試料の所定の位置
に前記窓を通して繰り返しレーザ光を照射するレーザ発
振器と、前記試料の表面状態の変化を前記窓を通して観
察する観察手段とを有する不純物濃縮装置およびこれを
用いた濃縮方法であることを第1の特徴とする。
【0012】第1の特徴において、前記レーザ発振器
は、互いに異なる波長の複数のレーザ発振器であり、異
なる波長のレーザ光を前記試料に照射することが好まし
い。複数のレーザ発振器を用いた濃縮装置の一例を図3
に示すが、図3に示すように2台のレーザ発振器13
a,13bに限られず、3台以上であってもかまわな
い。
【0013】さらに、第1の特徴において、前記試料に
磁界を印加する磁界発生手段を有することが好ましい。
このような装置の一例を図6に示す。図6においては密
閉容器1の上部に磁界発生手段25が設けられている
が、強磁性物質を試料表面に移動するように磁気力が働
くのであれば、密閉容器の外部側壁や下部等他の場所に
磁界発生手段を設けてもよい。
【0014】ここで、前記キャリアガスとしては、水
素、アルゴン、ヘリウム、酸素、窒素等を挙げることが
できるが、後述するように水素が最も好ましい。
【0015】本発明の第1の特徴における不純物濃縮方
法は、上記の不純物濃縮装置を用いて、前記密閉容器内
にキャリアガスを所定の流速となるように供給及び排出
しながら、半導体結晶の蒸発気化を開始できるエネルギ
ー強度よりも弱いレーザ光を半導体結晶試料表面の所定
位置に繰り返し照射する半導体結晶の不純物濃縮方法で
ある。
【0016】上記の本発明の第1の特徴の濃縮方法によ
れば、半導体結晶等の試料表面にレーザ光を繰り返し照
射することにより、試料中に含まれる不純物を非接触で
局所的に濃縮することができる。これは、試料表面にレ
ーザ光を照射してその表面を溶融し、その後冷却してゲ
ッタリングサイトとなる欠陥を結晶中表面近傍に発生さ
せ、レーザ光照射による熱で結晶中を拡散しやすくなっ
ているFe、Cu、Cr等の不純物をその欠陥近傍に析
出させているのである。試料を試料固定保持部で固定す
るのは、レーザ光の熱衝撃により、レーザ光照射中に試
料が動くことを防止するためである。これは試料が動く
とレーザ光照射条件がばらついてしまい、本来均一であ
るべき所定範囲の濃縮の度合いが不均一となってしまう
からである。
【0017】特に図3に示すように複数のレーザ発振器
13a,13bを用い、最初に短い波長のレーザ発振器
13aを用いて半導体結晶の蒸発気化を開始できるエネ
ルギー強度よりも弱いレーザ光を半導体結晶試料表面の
所定位置に繰り返し照射(第1工程)した後、次に長い
波長のレーザ発振器13bを用いて半導体結晶の蒸発気
化を開始できるエネルギー強度よりも弱いレーザ光を半
導体結晶試料表面の所定位置に照射(第2工程)するこ
とが好ましい。つまり試料表面に最初に短い波長のレー
ザ光を繰り返し照射し、次に長い波長のレーザ光を繰り
返し照射することにより、結晶中のより深い領域に含ま
れる不純物を非接触で局所的に濃縮することができるの
である。これは、最初に、試料表面に短い波長のレーザ
光を照射して結晶表面を溶融し、その後冷却してゲッタ
リングサイトとなる欠陥を結晶中に発生させ、次に、長
い波長のレーザ光を照射し熱を与えることで、結晶中の
より深い領域に含まれるFe、Cu、Cr,Ni,M
n,V,Ti等の不純物を拡散させて欠陥近傍に析出さ
せているのである。
【0018】また、キャリアガスを流すことにより、半
導体結晶表面を冷却するので、結晶試料が蒸発気化する
事を抑制することができる。したがって、使用するレー
ザ光のエネルギー強度を相対的に高めることができ、結
晶中の金属不純物の濃縮効率を高めることができる。さ
らに、キャリアガスにより密閉容器、結晶試料固定保持
部材等を冷却するので、それらからの不純物汚染も抑制
できる。
【0019】特にキャリアガスとして100%水素又は
水素を含むアルゴン、ヘリウム等のキャリアガスを流し
ながら、長い波長のレーザ光を照射すると、結晶中のよ
り深い領域からのFe、Cu、Cr等の金属不純物も熱
と水素のためにより拡散しやすくなり、上記の欠陥部分
に移動し濃縮される。したがって、半導体結晶表面に上
記のようなレーザ光を繰返し照射することによって、結
晶中の金属不純物を非接触で表面近傍に局所的に高密度
に濃縮することができる。
【0020】また本発明の第1の特徴において図6に例
示するように密閉容器1の外部又は内部に磁界発生手段
25を付加し磁界発生手段25により試料表面に磁界を
印加しつつ試料表面にレーザ光を繰り返し照射すること
により、結晶中に含まれる不純物を非接触で局所的に濃
縮することもできる。これは、磁界発生手段25により
半導体結晶試料表面に磁界を印加し、結晶中のFe、N
i等の強磁性物質を磁気力により結晶表面に移動させる
ことで、さらに濃縮効率を向上させているのである。
【0021】本発明の第1の特徴の半導体結晶の不純物
濃縮方法は、半導体結晶を溶解せずに、不純物を迅速、
簡便かつ高密度に濃縮する方法であるが、その際レーザ
光照射前にあらかじめ半導体結晶試料表面をシリコン酸
化膜(SiO2 膜)、シリコン酸化窒化膜(SiON
膜)又はシリコン窒化膜(Si3 4 膜)等のレーザ光
に対して透明な絶縁膜で被覆することがより好ましい。
半導体結晶試料表面をあらかじめシリコン酸化膜、シリ
コン窒化膜あるいはシリコン酸化窒化膜等のレーザ光に
対して透過効率が高く、光の吸収効率が低い絶縁膜で被
覆することにより、レーザ光により半導体結晶試料のみ
を効率的に加熱することができる。したがって半導体等
の、結晶中の金属不純物の濃縮効率を高めることができ
る。同時に半導体結晶表面に形成されたこれらの絶縁膜
は、半導体結晶中の不純物の蒸発損失を抑制すると共
に、半導体結晶試料に対する環境や器具からの二次汚染
を抑制することができる。シリコン酸化膜、シリコン酸
化窒化膜あるいはシリコン窒化膜は半導体結晶試料表面
を酸素やアンモニア等のガスを流しながら、レーザ光を
照射して光励起プロセスで作製し、そのまま同一密閉容
器内で濃縮することもできる。
【0022】本発明の第2の特徴は、キャリアガスの供
給口及び排気口が設けられた密閉容器と、前記密閉容器
の上部に設けられた窓と、前記密閉容器内に前記窓に対
向して設けられた、レーザ光の照射前後で移動しないよ
うに半導体結晶試料を固定保持する試料固定保持部と、
前記キャリアガスの供給量を制御するガス制御手段と、
前記試料の所定の位置に前記窓を通して繰り返しレーザ
光を照射するレーザ発振器と、前記試料の表面状態の変
化を前記窓を通して観察する観察手段からなる不純物濃
縮装置と、前記レーザ光を照射した試料中の不純物を分
析する分析手段とを有する不純物分析装置およびこれを
用いた分析方法である。
【0023】本発明の第2の特徴においては不純物濃縮
装置により不純物濃縮した試料を2次イオン質量分析
法、全反射蛍光X線分析法、オージェ電子分光分析法、
粒子励起X線分光分析法等の物理分析手段を用いて分析
を行う。ここで、分析を開始する前に、不純物濃縮装置
により、結晶の蒸発気化が開始するエネルギー値のレー
ザ光を試料表面の不純物濃縮範囲の外側周辺に照射して
マーキングしておくことが望ましい。なぜなら半導体結
晶の蒸発気化を開始できるエネルギー強度のレーザ光を
半導体結晶試料表面の所定位置の外側周辺に照射しマー
キングすることにより、半導体結晶試料表面の不純物濃
縮範囲すなわち分析範囲の位置決めが一層容易になり、
分析感度や精度をより高めることができるからである。
【0024】本発明の第2の特徴においては、密閉容器
内でレーザ光照射を行うので、大気からの汚染も抑える
ことができ、極めて微量な不純物の高感度検出が可能と
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0026】第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る不純物濃縮装
置の一構成例を示す図である。図1において、この不純
物濃縮装置は、密閉された円筒状の密閉容器1と、密閉
容器1の上部に設けられた窓3と、密閉容器1の側壁に
設けられた、半導体結晶等の試料11の表面を冷却する
キャリアガスの供給口5a及び排気口5bと、密閉容器
1内に窓3に対向して底面7上に設けられた、レーザ光
の照射前後で移動しないように試料11を固定保持する
試料固定保持部9と、試料11に照射されるレーザ光を
照射するレーザ発振器13と、レーザ発振器13から照
射されたレーザ光の光路上に設けられた、試料11にレ
ーザ光を照射するための集光レンズ15及び反射板(ハ
ーフミラー)17と、密閉容器1内に供給されるキャリ
アガスの供給量を制御するガス制御手段19と、試料1
1の表面状態の変化を窓3を通して観察するTVカメラ
21及びTVモニタ23とを有している。尚、ここで試
料11は、複数回のレーザ光照射中に正確に位置決めさ
れている必要がある。なぜならばレーザ光の熱衝撃によ
り試料11が動く可能性があり、試料11が動くと、所
定範囲におけるレーザ光照射条件がばらついてしまい、
本来同じであるべき所定範囲の濃縮の度合いにばらつき
が生じてしまうからである。
【0027】上記窓3の材料としては、目的成分の分析
を直接的にも間接的にも妨害せず、かつレーザ光を効率
よく通過するものであればいかなるものでも良い。具体
的には、石英、サファイア、パイレックスガラス等が好
ましい。また、窓3は、Oリングやメタルガスケットを
用いて密閉容器に対し交換可能とする構造とすることが
望ましい。上記密閉容器1の材質については、目的成分
の分析を直接的にも間接的にも妨害しないものであれば
いかなるものでも良く、例えば、フッ素系樹脂、石英、
サファイア、パイレックスガラス、金属、合金等を用い
ればよい。
【0028】上記試料固定保持部9の材質については、
目的成分の分析を直接的にも間接的にも妨害しないもの
であればいかなるものでも良い。加工性の点からPTF
E等のフッ素系樹脂、金属、合金等が望ましい。また、
試料固定保持部9は密閉容器1や試料11に対して、交
換可能とする構造が望ましい。上記キャリアガスとして
は、例えば酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、水素等を
挙げることができる。上記レーザ発振器13としては、
エネルギー値を任意に変化できるとともに、半導体結晶
試料を蒸発気化できるレーザエネルギー値を有するもの
であればいかなるものでも良く、例えば、Nd−YAG
レーザ、ルビーレーザ、エキシマレーザ等を用いればよ
い。上記TVカメラ21及びTVモニタ23はレーザ光
照射による結晶試料の表面状態の変化を窓を通して観察
するためのものであればいかなる形状のものでも良い。
【0029】なお、図1には示していないが、この不純
物濃縮装置により不純物濃縮した試料11の不純物分析
を行う2次イオン質量分析装置(SIMS)、全反射蛍
光X線分析装置(TRXRF)、オージェ電子分光分析
装置(AES)、粒子励起X線分光分析装置(PIX
E)等の物理分析手段を、この不純物濃縮装置に隣接し
て配置し、不純物濃縮装置とで不純物分析装置を構成し
てもよい。
【0030】また図2に示すように濃縮装置の密閉容器
41とSIMS,TRXRF,AES,PIXE等の分
析手段の分析用チャンバー42とをゲートバルブ62で
接続して不純物分析装置を構成してもよい。図2に示す
本発明の第1の実施の形態の不純物分析装置の分析用チ
ャンバー42にはイオン,X線,電子線等の電離放射線
源51と分析検出器52が設けられ、密閉容器41と分
析用チャンバー42とはゲートバルブ63,64を介し
てターボポンプやクライオポンプ,イオンポンプ等を用
いて真空排気できるようになっている。図2に示す円筒
状の密閉容器41の上部には窓3が設けられ、密閉容器
41の側壁には、半導体結晶等の試料11の表面を冷却
するキャリアガスの供給口5a及び排気口5bが設けら
れている。また、密閉容器41内には窓3に対向してレ
ーザ光の照射前後で移動しないように試料11を固定保
持する試料固定保持部9が配置されている。本発明の第
1の実施の形態の不純物分析装置は図1と同様に試料1
1に照射されるレーザ光を照射するレーザ発振器13
と、レーザ発振器13から照射されたレーザ光の光路上
に設けられた、試料11にレーザ光を照射するための集
光レンズ15及び反射板17が配置され、さらには密閉
容器41内に供給されるキャリアガスの供給量を制御す
るガス制御手段19と、試料11の表面状態の変化を窓
3を通して観察するTVカメラ21及びTVモニタ23
とを有している。
【0031】また密閉容器41にはゲートバルブ61を
介して試料準備室43が設けられ、電磁駆動等の真空搬
送系(トランスファーロッド)44を用いて濃縮後の試
料11が密閉容器41から分析用チャンバー42に真空
中で搬送できるようになっている。図2に示すような構
成にすれば、濃縮後の試料表面に大気中の微量不純物が
付着することもなく、極めて微量の不純物を測定するこ
とが可能となる。なお図示を省略しているが、分析用チ
ャンバー42および密閉容器41には真空搬送用の試料
受け渡しに用いる試料上下機構が設けられている。たと
えば密閉容器41中の試料固定保持部9は試料上下機構
により上下してトランスファーロッド44から試料を受
け渡すことができる。分析用チャンバーについても同様
に上下移動可能な試料固定保持部が具備されていること
はもちろんである。
【0032】図1および図2に示した本発明の第1の実
施の形態の不純物濃縮装置および不純物分析装置によれ
ば、半導体結晶等の試料表面にレーザ光を繰り返し照射
することにより、試料中に含まれる不純物を非接触で局
所的に濃縮し、分析することができる。これは、試料表
面にレーザ光を照射してその表面を溶融し、その後冷却
してゲッタリングサイトとなる欠陥を結晶表面近傍に発
生させ、さらにレーザ光照射による熱で結晶中を拡散し
やすくなっているFe、Cu、Cr等の不純物をその欠
陥近傍に析出させているのである。
【0033】なお、レーザ光のエネルギー値が大きいほ
ど濃縮効率は大きくなるが、試料が蒸発気化してしまう
と分析ができなくなるので、レーザ光のエネルギー値は
結晶が蒸発気化を開始するエネルギー値の80〜97%
が望ましい。また、密閉容器1,41内に供給口5aお
よび排気口5bを用いてキャリアガスを流すことによ
り、試料表面を冷却して結晶試料の蒸発気化を抑えるこ
とができる。キャリアガスの流量はマスフローコントロ
ーラやニードルバルブ等のガス流量の制御手段(ガス制
御手段)19により所定の流量に制御する。このため、
使用するレーザ光のエネルギー値が相対的に高まるの
で、不純物の濃縮効率を向上させることができる。その
上、密閉容器1,41、試料保持部9等も同時にキャリ
アガスにより冷却することになるので、それらからの不
純物汚染を抑えることができる。さらに、本発明の第1
の実施の形態の濃縮装置によれば密閉容器1の内部でレ
ーザ光照射を行うので、大気からの汚染も抑えることが
できる。
【0034】本発明の第1の実施の形態においては、図
1に示した不純物濃縮装置により不純物濃縮した試料1
1を不純物濃縮装置に隣接して配置した2次イオン質量
分析法、全反射蛍光X線分析法、オージェ電子分光分析
法、粒子励起X線分光分析法等の物理分析法を用いて分
析を行えば、簡便かつ高感度な分析が可能となる。この
際不純物濃縮装置により、結晶の蒸発気化が開始するエ
ネルギー値のレーザ光を用いて試料表面の不純物濃縮範
囲の外側周辺に照射してマーキングしておけば、その後
の分析開始時における濃縮範囲の検索、認定が容易とな
る。
【0035】(実施例1.1)p型基板の分析 上記不純物濃縮装置を用いて、硼素ドープSi単結晶基
板 (比抵抗:6.9Ωcm、厚さ:320μm ) に含まれ
る金属不純物を濃縮し、2次イオン質量分析装置 (SI
MS) で分析した。なお、不純物濃縮した範囲をSIM
Sで測定する際、不純物濃縮範囲の認定を容易にするた
めには上記不純物濃縮装置により予めマーキングを行え
ばよい。
【0036】以下に、Si単結晶基板の不純物濃縮条
件、マーキング条件およびSIMSの測定条件を示す。
【0037】(1) 不純物濃縮条件 レーザ発振器:YAGレーザ (波長:1064nm) パルスエネルギー:170mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:10パルス/秒、パルス照射時間:
600秒 ビーム径:100μm 、密閉容器の空間体積:約80cm
3 キャリアガス (Ar) :2リットル/分 (2) マーキング条件 レーザ発振器:YAGレーザ (波長:1064nm) パルスエネルギー:210mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:2パルス/秒、パルス照射時間:1
秒 ビーム径:100μm 、マーキング範囲:1mm×1mm (3) 測定条件 装置:カメカIMS4F、1次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm ×500μ
m 電流:0.5μA 、2次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記測定条件を用いてSi基板表面から10nmまでの
Cu、Fe、Crのイオン強度 (cps)を測定した結果を
表1に比較例と共に示す。
【0038】
【表1】 (実施例1.2)n型基板の分析 次に、上記不純物濃縮装置を用いて、リンドープSi単
結晶基板 (比抵抗:1.9Ωcm、厚さ:430μm ) に
含まれる金属不純物を濃縮し、SIMSで分析した。
【0039】以下に、Si単結晶基板の不純物濃縮条件
およびSIMSの測定条件及び分析結果を示す。
【0040】(1) 不純物濃縮条件 レーザ発振器:YAGレーザ (波長:1064nm) パルスエネルギー:180mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:10パルス/秒、パルス照射時間:
600秒 ビーム径:100μm 、密閉容器の空間体積:約80cm
3 キャリアガス (Ar) :2リットル/分 (2) 測定条件 装置:カメカIMS4F、1次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm ×500μ
m 電流:0.5μA 、2次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSi基板表面から10nmまでのC
u、Fe、Crのイオン強度 (cps)を測定した結果を表
2に比較例として共に示す。
【0041】
【表2】 第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る不純物濃縮装
置の一構成例を示す図である。図3において、この不純
物濃縮装置は、密閉された円筒状の密閉容器1と、密閉
容器1の上部に設けられた窓3と、密閉容器1の側壁に
設けられた、試料表面を冷却するキャリアガスの供給口
5a及び排気口5bと、密閉容器1内に窓3に対向して
底面7上に設けられた、レーザ光の照射前後で移動しな
いように試料11を固定保持する試料固定保持部9と、
試料11に照射されるレーザ光を照射するレーザ発振器
13a、13bと、レーザ発振器13a、13bから照
射されたレーザ光の光路上に設けられた、試料11にレ
ーザ光を照射するための集光レンズ15a、15b及び
反射板(ハーフミラー)17a、17bと、密閉容器1
内に供給されるキャリアガスの供給量を制御するマスフ
ローコントローラ等のガス制御手段19と、試料11の
表面状態の変化を窓3を通して観察するTVカメラ21
及びTVモニタ23とを有している。
【0042】尚、ここで試料11は複数回のレーザ光照
射で正確に位置決めされている必要がある。なぜなら、
位置がずれると所定範囲におけるレーザ光照射条件がば
らついてしまい、所定範囲で正確な分析値が得られず誤
差が大きくなってしまうからである。
【0043】上記窓3の光学材料としては、目的成分の
分析を直接的にも間接的にも妨害せず、かつレーザ光を
効率よく通過するものであればいかなるものでも良い。
具体的には、石英、サファイア、パイレックスガラス等
が好ましい。また、窓3は、Oリングやメタルガスケッ
トを用いて密閉容器1に対して交換可能とする構造とす
ることが望ましい。上記密閉容器1の材質については、
目的成分の分析を直接的にも間接的にも妨害しないもの
であればいかなるものでも良く、例えば、PTFE等の
フッ素系樹脂、石英、サファイア、パイレックスガラス
等の耐熱ガラス、金属、合金等を用いればよい。試料固
定保持部9の材質については、目的成分の分析を直接的
にも間接的にも妨害しないものであればいかなるもので
も良い。加工性の点からフッ素系樹脂、金属、合金等が
望ましい。また、試料固定保持部9は密閉容器1や試料
11に対して交換可能とする構造が望ましい。上記キャ
リアガスとしては、例えば酸素、窒素、アルゴン、ヘリ
ウム、水素等を挙げることができる。
【0044】上記レーザ発振器13a,13bとして
は、エネルギー値(出力)を任意に変化できるととも
に、半導体結晶試料を蒸発気化できる程度の高エネルギ
ー値が出力できるものであればいかなるものでも良く、
例えば、Nd−YAGレーザ、SHG−YAGレーザ、
ルビーレーザ、ダイレーザ、アルゴンレーザ、炭酸ガス
レーザ、エキシマレーザ等のうちから短波長レーザ発振
器13aおよび長波長レーザ発振器13bを選択すれば
よい。具体的には短波長レーザ発振器13aとして波長
532nmのSHG−YAGレーザ,長波長レーザ発振
器13bとして波長1064nmのNd−YAGレーザ
の組み合わせを、一例として用いればよい。TVカメラ
21及びTVモニタ23はレーザ光照射による結晶試料
の表面状態の変化を窓を通して観察するためのものであ
ればいかなる形状、機能のものでも良い。
【0045】なお、図3には示していないが、この不純
物濃縮装置により不純物濃縮した試料11の不純物分析
を行うSIMS、TRXRF、AES、PIXE等の物
理分析手段が、この不純物濃縮装置に隣接して配置され
不純物分析装置を構成している。なお、図2と同様に、
ゲートバルブを介して濃縮装置の密閉容器1と物理分析
手段の分析用チャンバーを結合して不純物分析装置を構
成してもよい。
【0046】本発明の第2の実施の形態においては、図
3に示す密閉容器1内にキャリアガスを供給及び排出し
ながら、最初に短波長レーザ発振器13aを用い、短い
波長にて半導体結晶の蒸発気化を開始できるエネルギー
強度よりも若干弱いレーザ光を半導体結晶試料表面の所
定位置に繰り返し照射する(第1工程)。短波長レーザ
発振器13aの波長は100〜1100nm、望ましく
は150〜600nmが良い。次に長波長レーザ発振器
13bを用い、長い波長にて半導体結晶の蒸発気化を開
始できるエネルギー強度よりも若干弱いエネルギー光を
半導体結晶表面の所定位置に照射する(第2工程)。長
波長レーザ発振器13bの波長としては500〜150
00nm、望ましくは500〜11000nmとする。
図3に示した不純物濃縮装置を用い、第1工程で半導体
結晶表面に短い波長のレーザ光を最初に照射すると、結
晶表面が溶融した後、冷却する際にゲッタリングサイト
となる欠陥が結晶表面近傍に発生する。次に、第2工程
でキャリアガスを流しながら、長い波長のレーザ光を照
射すると、結晶中のより深い領域からのFe、Cu、C
r、Ni、Mn、V、Ti等の金属不純物が熱により拡
散しやすくなり、上記の欠陥部分に移動し濃縮される。
したがって、半導体結晶表面に上記のようなレーザ光を
繰返し照射することによって、結晶中の金属不純物を非
接触で表面近傍に局所的に高密度に濃縮することができ
る。上記第1工程及び上記第2工程のレーザ光照射は、
上記欠陥部形成効率及び上記濃縮効率を向上する目的か
ら、それぞれ多数回行うのが好ましい。レーザ光照射を
多数回行う場合は、第1工程と第2工程を交互に行って
もよいが、最後の照射は第2工程でなければならない。
レーザ光のエネルギー強度が高いほど、その効果は大き
い。しかし、エネルギー強度が高すぎる場合、結晶試料
が蒸発気化するため、レーザ光のエネルギー強度は蒸発
気化を開始できるエネルギー強度80〜97%が実用上
好ましい。
【0047】本発明の第2の実施の形態においてはあら
かじめ半導体結晶等の試料11の表面にシリコン酸化膜
(SiO2 膜),シリコン酸化窒化膜(SiON膜)や
シリコン窒化膜(Si3 4 膜)を形成しておくことが
好ましい。シリコン酸化膜,シリコン酸化窒化膜やシリ
コン窒化膜は半導体結晶中からの不純物の蒸発による損
失を抑制すると共に、半導体結晶試料に対する環境から
の二次汚染を抑制することができる。この膜厚は、不純
物損失抑制や二次汚染抑制の観点から、できる限り厚い
膜厚が望ましい。しかしながらあまり厚くすると半導体
結晶の分析所要時間が長くなるため、300nm以下、
特に10nm〜200nmの範囲が好ましい。これらの
膜の被覆は、CVD法、スパッタ蒸着法、塗布−焼成
法、熱酸化法、熱酸化窒化法、熱窒化法、光励起酸化
法、光励起酸化窒化法や光励起窒化法等いかなる方法で
行っても良い。たとえば光励起酸化法の場合はSHG−
YAGレーザの266nmの波長を用いるとよい。さら
にシリコン酸化窒化膜は酸化膜をまず形成し、その後N
2 O中又はNO中で熱処理することにより形成してもよ
い。半導体結晶試料表面をあらかじめシリコン酸化膜、
シリコン酸化窒化膜あるいはシリコン窒化膜等のレーザ
光の透過効率が高く光の吸収効率が低い絶縁膜で被覆す
ることにより、レーザ光による半導体結晶試料のみを効
率的に加熱することができる。したがって半導体結晶中
の金属不純物の濃縮効率を高めることができる。
【0048】シリコン酸化膜、シリコン酸化窒化膜やシ
リコン窒化膜を光励起酸化法、光励起酸化窒化法や光励
起窒化法を用いて形成する場合は、密閉容器1中に酸素
やアンモニア等のガスを流しながら、レーザ光を照射し
て作成することもできる。同一の密閉容器中でシリコン
酸化膜等の透明絶縁膜の形成と不純物濃縮を行うには図
4に示すような透明石英管又は透明石英管にサファイア
の窓のついた反応管(密閉容器)49を用いることが好
ましい。図4において反応管49は高周波誘導加熱がで
きるように水冷コイル91が巻かれている。高周波誘導
加熱を行う場合は試料保持部9はSiCコートされたカ
ーボンサセプタを用いればよい。高周波誘導加熱以外に
もハロゲンランプ等の赤外線ランプ加熱方式でもよく、
また光励起酸化等の場合は水冷コイル91や赤外線ラン
プ等の加熱装置は不要であることはもちろんである。図
4において反応ガスやキャリアガスの流量はマスフロー
コントローラ等のガス制御手段71,72,73,7
4,75,76により行う。良質な酸化膜、酸化窒化
膜,窒化膜を形成するためには半導体表面を清浄にする
ことが好ましく、酸化や窒化の直前にHClガスとH2
ガスの混合ガスを半導体基板の表面に導入し、基板表面
の自然酸化膜(native Oxide)等を除去す
るのがよい。窒化膜を形成するためにはNH3 ガス又は
Ar希釈のNH3ガスを流し、700〜1300℃に加
熱するか、400℃以下の低温で基板表面に紫外線を照
射すればよい。図4のような反応管を用いる場合はレー
ザ光用の窓を取りはずし可能とすることは一般的には不
要であるが、取りはずし可能とした方が洗浄の手間がは
ぶける。なぜなら反応管全体の洗浄の頻度は、窓の洗浄
の頻度よりも一般に少ないからである。図4のような石
英管等の反応管を用いることによりNH3 やHCl等の
反応性の高いガスも容易に取り扱えるので、同一容器中
での被膜形成と不純物濃縮が容易となる。あるいは図5
に示すように成膜用チャンバー45と濃縮装置の密閉容
器41とをゲートバルブ61を介して結合してもよい。
図5において半導体結晶試料11は成膜用チャンバー4
5中でハロゲンランブ82により加熱され、NH3 ガス
を流すことにより窒化膜を形成することができる。ハロ
ゲンランプ82の光は回転情円体ミラー等の反射鏡81
で効率よく半導体結晶試料11の表面に集光できるよう
になっている。ハロゲンランプ以外の赤外線ランプを用
いてもよい。また酸素ガスを流せば酸化膜が形成でき、
酸素とNH3 ガスを同時に流せば酸化窒化膜が形成でき
る。酸化窒化膜は酸化膜をN2 O中又はNO中で850
℃〜1000℃で熱処理しても形成できる。850℃,
30分のN2 O中の熱処理で約10nmの酸化窒化膜が
形成できる。成膜後はゲートバルブ61を開け密閉容器
41に半導体結晶試料11を移し、不純物濃縮を行なえ
ばよい。
【0049】さらに図5に示すように濃縮装置の密閉容
器41とSIMS,TRXRF,AES,PIXE等の
分析手段の分析用チャンバー42とをゲートバルブ62
で接続して不純物分析装置を構成してもよい。図5にお
いて分析用チャンバー42にはイオン、X線、電子線等
の電離放射線源51と分析検出器52が設けられ、密閉
容器41と分析用チャンバー42とはゲートバルブ6
3,64を介してターボポンプやクライオポンプ,イオ
ンポンプ等を用いて真空排気できるようになっている。
図5において半導体結晶試料11はトランスファーロッ
ド44を用いて成膜用チャンバー45から密閉容器41
へ、密閉容器41から分析用チャンバー42へと真空中
で搬送できる。図5に示す本発明の第2の実施の形態の
不純物分析装置の円筒状の密閉容器41の上部には窓3
が、密閉容器41の側壁には、試料表面を冷却するキャ
リアガスの供給口5a及び排気口5bが設けられ、密閉
容器41内には窓3に対向してレーザ光の照射前後で移
動しないように試料11を固定保持する試料固定保持部
9が配置されている。密閉容器41の上方には、試料1
1に照射するレーザ光を照射するレーザ発振器13a、
13bと、レーザ発振器13a、13bから照射された
レーザ光の光路上に設けられた、試料11にレーザ光を
照射するための集光レンズ15a、15b及び反射板1
7a、17bが配置されている。また試料11の表面状
態の変化を窓3を通して観察するTVカメラ21及びT
Vモニタ23とが光路を共通するように配置されてい
る。
【0050】図5に示すような構成にすれば、濃縮後の
試料表面に大気中の微量不純物が付着することもなく、
極めて微量の不純物を測定することが可能となる。なお
図示を省略しているが、成膜用チャンバー45、分析用
チャンバー42および密閉容器41には真空搬送用の試
料受け渡しに用いる試料上下機構が設けられている。た
とえば密閉容器41中の試料固定保持部9は試料上下機
構により上下してトランスファーロッド44から試料を
受け渡すことができる。分析用チャンバー42について
も同様に上下可能な試料固定保持部が具備されているこ
とはもちろんである。
【0051】図3〜5に示した不純物濃縮装置、あるい
は不純物分析装置によれば供給口5aおよび排気口5b
を用いて密閉容器1中にキャリアガスを流すことによ
り、半導体結晶表面を冷却するので、結晶試料が蒸発気
化する事を抑制する効果がある。したがって、使用する
レーザ光のエネルギー強度を相対的に高めることがで
き、結晶中の金属不純物の濃縮効率を高めることができ
る。さらに、密閉容器1,41,49、結晶試料固定保
持部材9等も冷却するので、それらからの不純物汚染も
抑制できる。特に、水素を含むキャリアガスを流しなが
ら、長い波長のレーザ光を照射すると、結晶中のより深
い領域からのFe、Cu、Cr等の金属不純物も熱と水
素のためにさらに拡散しやすくなり、上記の欠陥部分に
移動し濃縮される。
【0052】これは以下のような理由によると思われ
る。つまり水素はアルゴンや窒素などよりも、もともと
Siウェハに吸収されやすく、しかもウェハ内部での拡
散速度が大きい。レーザ光照射等にキャリアガスを水素
に変えることによってSiウェハ内部での水素の拡散速
度が大きくなる。また、水素は還元性ガスであるため、
上記の結果、Siウェハ内部の欠陥密度(酸素に起因す
るものが大部分)が少なくなり、Cu、Feなどの還移
金属成分の拡散速度が大きくなるためと推定される。し
たがって、半導体結晶表面に水素ガスを流しながらレー
ザ光を繰返し照射することによってウェハ中の還移金属
不純物が欠陥密度が大きいウェハ表面近傍部に局所的に
高濃度に濃縮することになると考えられる。
【0053】本発明の第2実施の形態によれば、密閉容
器1内でレーザ光照射を行い、結晶中の金属不純物を非
接触で表面近傍に局所的に高密度に濃縮するため、環境
からの不純物汚染も抑制できる。さらに、前もって図3
〜5に示した不純物濃縮装置又は不純物分析装置を用い
て、半導体結晶の蒸発気化を開始できるエネルギー強度
のレーザ光を半導体結晶試料表面の所定位置周辺に照射
しマーキングすることにより、半導体結晶試料表面の不
純物濃縮範囲すなわち分析範囲の位置決めが一層容易に
なり、分析感度や精度をより高めことができる。マーキ
ングする際のレーザ光の波長は100〜15000n
m,望ましくは500〜11,000nmである。図3
〜5には2台のレーザ発振器しか図示していないが、マ
ーキング用にCO2 レーザ等の第3のレーザ発振器を加
えてもよい。また、図3〜4に示した半導体結晶の不純
物濃縮装置を用いて、局所的に不純物濃縮した半導体結
晶試料を濃縮装置に隣接して配置されたSIMS、TR
XRF、PIXE、AES等で測定することにより、簡
便かつ高感度な分析が可能となる。なお、マーキングは
濃縮工程のレーザ光照射(第1工程、第2工程)の前で
も後でもよい。しかし濃縮工程の前に行う方が効率的で
ある。
【0054】(実施例2.1)p型基板の分析 上記不純物濃縮装置を用いて、硼素ドープSi単結晶基
板 (比抵抗:2.0Ωcm、厚さ:330μm ) に含まれ
る金属不純物を濃縮し、2次イオン質量分析装置 (SI
MS) で分析した。
【0055】以下に、Si単結晶基板の不純物濃縮条件
およびSIMSの測定条件及び分析結果を示す。
【0056】(1) 不純物濃縮条件 レーザ発振器 (13a) :SHG−YAGレーザ (波
長:532nm) レーザ発振器 (13b) :YAGレーザ (波長:106
4nm) パルスエネルギー:170mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:10パルス/秒、パルス照射時間:
300秒 ビーム径:100μm 、密閉容器の空間体積:約80cm
3 キャリアガス (Ar) :2リットル/分 (2) 測定条件 装置:カメカIMS4F、1次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm ×500μ
m 電流:0.5μA 、2次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSi基板表面から10nmまでのC
u、Fe、Crのイオン強度 (cps)を測定した結果を表
3に比較例と共に示す。
【0057】
【表3】 (実施例2.2)n型基板の分析 次に、上記不純物濃縮装置を用いて、リンドープSi単
結晶基板 (比抵抗:3.7Ωcm、厚さ:420μm ) に
含まれる金属不純物を濃縮し、SIMSで分析した。
【0058】以下に、Si単結晶基板の不純物濃縮条件
およびSIMSの測定条件及を示す。
【0059】(1) 不純物濃縮条件 レーザ発振器 (13a) :SHG−YAGレーザ (波
長:532nm) レーザ発振器 (13b) :YAGレーザ (波長:106
4nm) パルスエネルギー:170mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:10パルス/秒、パルス照射時間:
300秒 ビーム径:100μm 、密閉容器の空間体積:約80cm
3 キャリアガス (Ar) :2リットル/分 (2) 測定条件 装置:カメカIMS4F、1次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm ×500μ
m 電流:0.5μA 、2次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSi基板表面から10nmまでのC
u、Fe、Crのイオン強を測定した結果を表4に比較
例と共に示す。
【0060】
【表4】 (実施例2.3)p型基板の分析 比抵抗2.6Ωcm、厚み350μmの硼素ドープSi
単結晶ウェハの表面にCVD法で作成したSiON膜
(20nm)を被覆し、このSiウェハ(1辺10mm
の正方形)中の金属不純物を図3に示す装置を用いて、
最初に短波長、次いで長波長のレーザ光を下記の条件で
照射して濃縮した後、SIMSを用いて下記の条件で不
純物のイオン強度を測定した。
【0061】(1) 濃縮条件 第1工程:SHG−YAGレーザ(波長355nm) キャリアガスAr 第2工程:YAGレーザ(波長1064nm)、キャリ
アガスH2 照射条件:パルスエネルギー170mJ、パルス幅20
0μ秒 パルス繰返し速度10パルス/秒、パルス照射時間30
0秒 ビーム径約100μm(第1,第2工程共通) 密閉容器の空間体積約80cm3 、キャリアガスの供給
速度2l/分なお、上記第1工程及び第2工程のレーザ
光照射の前に、Siウェハ表面内の1辺2mmの正方形
の4点に、パルスエネルギー200mJのレーザ光(波
長1064nm)を各1パルスずつ照射して、マーキン
グを行う。
【0062】(2) 測定条件 分析装置:カメカ社製、機種番号IMS4F 一次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm×500μ
m 電流:0.5μA、二次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSiウェハ表面から10nmまでのC
u、Fe、Crのイオン強度を測定した結果を表5に比
較例、参考例と共に示す。
【0063】
【表5】 (実施例2.4)n型基板の分析 比抵抗3.4Ωcm、厚み390μmのリンドープSi
単結晶ウェハを図3の装置の試料固定保持部9に置き、
酸素とアンモニアとの混合ガスを供給しながら、レーザ
光を照射してSiウェハ表面を酸化窒化し、その表面に
厚さ11nmのSiON膜を形成した。
【0064】このSiウェハを実施例2.3と同様にし
て濃縮操作を行い、得られたSiウェハについて実施例
2.3と同様にして不純物のイオン強度測定した。Si
ウェハ表面から10nmまでのCu、Fe、Crのイオ
ン強度を表6に参考例、比較例と共に示す。
【0065】
【表6】 (実施例2.5)p型基板の分析 比抵抗2.3Ωcm、厚さ330μmの硼素ドープSi
単結晶ウェハの表面に、CVD法で作製したSiO2
(20nm)を被覆し、このSiウェハ(一辺10mm
の正方形)中の金属不純物を、図3に示す不純物濃縮装
置を用いて、最初に短波長、次いで長波長のレーザ光を
下記の条件で照射して濃縮した後、SIMSを用いて下
記の条件で不純物の金属強度を測定した。
【0066】(1)濃縮条件 第1工程:SHG−YAGレーザ(波長355nm) 第2工程:YAGレーザ(波長1,064nm) 照射条件:パルスエネルギー170mJ、パルス幅20
0μ秒、パルス繰り返し速度10パルス/秒、パルス照
射時間300秒、ビーム径約100μm(第1,2工程
共通) 密閉容器の空間体積約80cm3 、キャリアガスAr、
キャリアガスの供給速度2l/分 なお、上記第1工程及び第2工程のレーザ光照射の前
に、Siウェハ表面内の一辺2mmの正方形の4点に、
パルスエネルギー200mJのレーザ光(波長1,06
4nm)を各1パルスずつ照射して、マーキングを行っ
た。
【0067】(2)測定条件 分析装置:カメカ社製、機種番号IMS4F、一次イオ
ンビーム:O2 + 、加速電圧:12KV、走査範囲:5
00μm×500μm、電流:0.5μA、二次イオン
加速電圧:4.5KV、その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSiウェハ表面から10nmまでのC
u、Fe、Crのイオン強度を測定した結果を表7に比
較例、参考例と共に示す。
【0068】
【表7】 (実施例2.6)n型基板の分析 比抵抗3.7Ωcm、厚さ420μmのリンドープSi
単結晶ウェハを図3の装置の試料固定保持部9に置き、
キャリアガスとして酸素ガスを供給しながら、レーザ光
を照射して、Siウェハ表面を酸化し、その表面に厚さ
10nmのSiO2 膜を形成した。
【0069】このSiウェハを実施例2.5と同様にし
て濃縮操作を行い、得られたSiウェハについて、実施
例2.5と同様にしてSiウェハ表面から10nmまで
の金属イオン強度を測定した結果を表8に比較例参考例
と共に示す
【表8】 第3の実施の形態 図6は、本発明の第3の実施の形態に係る不純物濃縮装
置の一構成例を示す図である。図6において、この不純
物濃縮装置は、密閉された円筒状の密閉容器1と、密閉
容器1の上部に設けられた窓3と、密閉容器1の側壁に
設けられた、試料表面を冷却するキャリアガスの供給口
5a及び排気口5bと、密閉容器1内に窓3に対向して
底面7上に設けられた、レーザ光の照射前後で移動しな
いように試料11を固定保持する試料固定保持部9と、
試料11に照射されるレーザ光を出射するレーザ発振器
13と、レーザ発振器13から出射されたレーザ光の光
路上に設けられた、試料11にレーザ光を照射するため
の集光レンズ15及び反射板17と、密閉容器1内に供
給されるキャリアガスの供給量を制御するガス制御手段
19と、試料11の表面状態の変化を窓3を通して観察
するTVカメラ21及びTVモニタ23と、密閉容器1
の上部に設けられた、試料11に磁気力を及ぼす磁界発
生手段25とを有している。磁界発生手段は強磁性物質
が試料表面に移動するように磁気力が働くのであれば、
密閉容器の底部又は側壁を囲んで形成してもよい。
【0070】ここで、前記キャリアガスとしては、水
素、アルゴン、ヘリウム、酸素、窒素等を挙げることが
できるが、必要に応じてアルゴン、ヘリウム等に少量の
水素を添加しても良い。密閉容器1は、目的成分の分析
を直接的にも間接的にも妨害することがない点で、フッ
素系樹脂、石英、サファイア、パイレックスガラス、金
属、合金等を用いればよいが、金属、合金の場合は非磁
性の材料が望ましい。窓3は、目的成分の分析を直接的
にも間接的にも妨害することがなく、レーザ光を効率良
く通過させることができる点で、石英、サファイア、パ
イレックスガラス等の透光性材料で構成されることが望
ましい。また、窓3は、Oリングやメタルガスケットを
用いて前記密閉容器1に対して交換可能とする構造とす
ることが望ましい。試料固定保持部9の材質は、目的成
分の分析を直接的にも間接的にも妨害しないものであれ
ばいかなるものでも良い。加工性の点で、フッ素系樹
脂、金属、合金等が望ましい。また、試料固定保持部9
は密閉容器1や試料11に対して交換可能とすることが
望ましい。
【0071】レーザ発振器13は、エネルギー値が任意
に変化できると共に、試料を蒸発気化できるエネルギー
値を有することが必要である点で、Nd−YAGレー
ザ、ルビーレーザ等が望ましい。TVカメラ21及びT
Vモニタ23は、レーザ光照射による試料の表面状態の
変化を観察するためのものであればよく、形状等は問わ
ない。
【0072】磁界発生手段25は、試料に含まれるF
e、Ni等の強磁性物質を表面に吸引するために配設さ
れるものであり、永久磁石、電磁石のいずれでも良い。
なお、磁界発生手段25は、汚染防止の点で、図6に示
すように密閉容器1の外部に配設されることが望ましい
が、テフロン等の耐熱性、耐酸化性及び耐薬品性に優れ
たもので被覆されている場合には、密閉容器1内部に配
設しても良い。内部に配設すれば、より試料11の近傍
に磁界発生手段を近ずけることが可能で、磁界の強さを
高めることが可能となる。
【0073】なお、図6には示していないが、この装置
により不純物濃縮した試料11の不純物分析を行うSI
MS、TRXRF、AES、PIXE等の物理分析手段
が、この不純物濃縮装置に隣接して配置され、不純物分
析装置を構成している。
【0074】図6に示した構成によれば、半導体結晶等
の試料表面にレーザ光を繰り返し照射することにより、
試料中に含まれる不純物を非接触で局所的に濃縮するこ
とができる。これは、試料表面にレーザ光を照射してそ
の表面を溶融し、その後冷却してゲッタリングサイトと
なる欠陥を結晶中表面近傍に発生させ、レーザ光照射に
よる熱で結晶中を拡散しやすくなっているFe、Cu、
Cr等の不純物をその欠陥近傍に析出させているのであ
る。特に、磁界発生手段25により試料11の表面に磁
界を印加しつつ試料表面にレーザ光を繰り返し照射する
ことにより、結晶11中に含まれる不純物を非接触で局
所的に濃縮することもできる。これは、磁界発生手段2
5により半導体結晶試料11の表面に磁界を印加し、結
晶中のFe、Ni等の強磁性物質を磁気力により結晶表
面に移動させることで、さらに濃縮効率を向上させてい
るのである。なお、レーザ光のエネルギー値が大きいほ
ど濃縮効率は大きくなるが、試料が蒸発気化してしまう
と分析ができなくなるので、レーザ光のエネルギー値は
結晶が蒸発気化を開始するエネルギー値の80〜97%
が望ましい。
【0075】本発明の第3の実施の形態においては、図
6に示した不純物濃縮装置により不純物濃縮した試料1
1を不純物濃縮装置に隣接して配置したSIMS、TR
XRF、AES、PIXE等の物理分析手段を用いて分
析を行えば、簡便かつ高感度な分析が可能となる。この
際、不純物濃縮装置により、結晶の蒸発気化が開始する
エネルギー値のレーザ光を用いて試料表面の不純物濃縮
範囲の外側周辺に照射してマーキングしておけば、その
後の分析領域の認定が容易となる。
【0076】(実施例3.1)p型基板の分析 上記不純物濃縮装置を用いて、硼素ドープSi単結晶基
板 (比抵抗:2.0Ωcm、厚さ:330μm ) に含まれ
る金属不純物を濃縮し、SIMSで分析した。
【0077】以下に、Si単結晶基板の不純物濃縮条件
およびSIMSの測定条件を示す。 (1) 不純物濃縮条件 レーザ発振器:YAGレーザ (波長:1064nm) パルスエネルギー:170mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:10パルス/秒、パルス照射時間:
600秒 ビーム径:100μm 、密閉容器の空間体積:約80cm
3 キャリアガス (Ar) :2リットル/分 磁界発生手段:テフロンコートした永久磁石 (8kGaus
s、縦20mm×横20mm×厚さ3mm、中央部に3mmφの
穴有り) (2) 測定条件 装置:カメカIMS4F、1次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm ×500μ
m 電流:0.5μA 、2次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSi基板表面から10nmまでのF
e、Cu、Cr、Niのイオン強度 (cps)を測定した結
果を表9に比較例とともに示す。
【0078】
【表9】 (実施例3.2)n型基板の分析 次に、上記不純物濃縮装置を用いて、リンドープSi単
結晶基板 (比抵抗:3.7Ωcm、厚さ:420μm ) に
含まれる金属不純物を濃縮し、SIMSで分析した。
【0079】以下に、Si単結晶基板の不純物濃縮条件
およびSIMSの測定条件を示す。 (1) 不純物濃縮条件 レーザ発振器:YAGレーザ (波長:1064nm) パルスエネルギー:180mJ、パルス幅:200μ秒 パルス繰返し速度:10パルス/秒、パルス照射時間:
600秒 ビーム径:100μm 、密閉容器の空間体積:約80cm
3 キャリアガス (Ar) :2リットル/分 磁界発生手段:テフロンコートした永久磁石 (8kGaus
s、縦20mm×横20mm×厚さ3mm、中央部に3mmφの
穴有り) (2) 測定条件 装置:カメカIMS4F、1次イオンビーム:O2 + 加速電圧:12kV、走査範囲:500μm ×500μ
m 電流:0.5μA 、2次イオン加速電圧:4.5kV その他:高質量分解能測定 上記条件を用いてSi基板表面から10nmまでのF
e、Cu、Cr、Niのイオン強度 (cps)を測定した結
果を表10に比較例と共に示す。
【0080】
【表10】
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体結晶等の試料を溶解して試料に含まれる不純物を分
離濃縮するのではなく、適切なエネルギー値のレーザ光
を試料表面の所定の位置に繰返し照射して、試料に含ま
れた不純物を非接触で局所的に濃縮することができるの
で、試薬や器具からの汚染を大幅に低減することができ
る。また、密閉容器内で不純物を濃縮するので環境から
の汚染も低減することができる。
【0082】従って、本発明によれば、試料に含まれた
Fe、Cu、Cr等の金属不純物の分析感度を従来より
も大幅に向上させることができる。さらに、試料の不純
物濃縮操作も非常に容易に行うことができ、工業的価値
も非常に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る不純物濃縮装
置の一構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る不純物分析装
置の一構成例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る不純物濃縮装
置の一構成例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る他の不純物濃
縮装置の一構成例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る不純物分析装
置の一構成例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る不純物濃縮装
置の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,41 密閉容器 3 窓 5a 供給口 5b 排気口 7 底面 9 試料固定保持部 11 試料 (半導体結晶試料) 13、13a、13b レーザ発振器 15、15a、15b 集光レンズ 17、17a、17b 反射板 19、71、72、…76 ガス制御手段 21 TVカメラ 23 TVモニタ 25 磁界発生手段 42 分析用チャンバー 43 試料準備室 44 トラスファーロッド 45 成膜用チャンバー 49 反応管(密閉容器) 51 電離放射線源 52 分析検出器 61、62、63、64 ゲートバルブ 81 反射鏡 82 ハロゲンランプ(赤外線ランプ) 91 水冷コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉木 昌彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 土井 清三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 小塚 祥二 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 小沼 雅敬 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 昭61−7639(JP,A) 特開 昭62−118254(JP,A) 特開 平3−237738(JP,A) 特開 平6−27055(JP,A) 特開 平7−161791(JP,A) 特開 平9−21785(JP,A) 特開 平7−260698(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/36 H01L 21/66 JICSTファイル(JOIS)

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアガスの供給口及び排気口が設け
    られた密閉容器と、 前記密閉容器の上部に設けられた窓と、 前記密閉容器内に前記窓に対向して設けられた、半導体
    結晶試料を固定保持する試料固定保持部と、 前記キャリアガスの供給量を制御するガス制御手段と、 前記半導体結晶試料の所定の位置に前記窓を通して、前
    記半導体結晶試料の蒸発気化が開始するエネルギー強度
    よりも低いエネルギー強度で、第1のレーザ光を繰り返
    し照射し、該第1のレーザ光により照射された表面に不
    純物を析出させるためのレーザ発振器と、 前記半導体結晶試料の表面状態の変化を前記窓を通して
    観察する観察手段とを有することを特徴とする不純物濃
    縮装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のレーザ光のエネルギー強度
    は、前記半導体結晶試料が蒸発気化を開始するエネルギ
    ー強度の80〜97%であることを特徴とする請求項1
    記載の不純物濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の位置の周辺部に、前記半導体
    結晶試料の蒸発気化に必要なエネルギー強度若しくはそ
    れ以上の強度の第2のレーザ光を照射して前記半導体結
    晶試料の表面にマーキングするマーキング手段をさらに
    有することを特徴とする請求項1記載の不純物濃縮装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のレーザ光は、共に前
    記レーザ発振器から出力されることを特徴とする請求項
    3記載の不純物濃縮装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリアガスは、前記半導体結晶試
    料の表面を冷却して前記半導体結晶試料の蒸発気化を抑
    えるために用いられることを特徴とする請求項1記載の
    不純物濃縮装置。
  6. 【請求項6】 前記料固定保持部は、前記第1のレーザ
    光の熱衝撃により前記半導体結晶試料が動くことを防ぐ
    構造を具備していることを特徴とする請求項1記載の不
    純物濃縮装置。
  7. 【請求項7】 前記試料固定保持部は、前記半導体結晶
    試料を収納する凹部を有することを特徴とする請求項1
    記載の不純物濃縮装置。
  8. 【請求項8】 前記試料固定保持部は、前記半導体結晶
    試料を確実に固定するためのフランジ形状部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の不純物濃縮装置。
  9. 【請求項9】 キャリアガスの供給口及び排気口が設け
    られた密閉容器と、 前記密閉容器の上部に設けられた窓と、 前記密閉容器内に前記窓に対向して設けられた、半導体
    結晶試料を固定保持する試料固定保持部と、 前記キャリアガスの供給量を制御するガス制御手段と、 前記半導体結晶試料の所定の位置に前記窓を通して、互
    いに異なる波長の複数のレーザ光を前記半導体結晶試料
    の表面の所定の位置に、繰り返し照射するレーザ発振器
    と、 前記半導体結晶試料の表面状態の変化を前記窓を通して
    観察する観察手段とを有することを特徴とする不純物濃
    縮装置。
  10. 【請求項10】 キャリアガスの供給口及び排気口が設
    けられた密閉容器と、 前記密閉容器の上部に設けられた窓と、 前記密閉容器内に前記窓に対向して設けられた、半導体
    結晶試料を固定保持する試料固定保持部と、 前記キャリアガスの供給量を制御するガス制御手段と、 前記窓を通して、前記半導体結晶試料の所定の位置にレ
    ーザ光を繰り返し照射するためのレーザ発振器と、 前記半導体結晶試料の表面状態の変化を前記窓を通して
    観察する観察手段と、 前記半導体結晶試料に磁界を印加する磁界発生手段を有
    することを特徴とする不純物濃縮装置。
  11. 【請求項11】 キャリアガスの供給口及び排気口が設
    けられた密閉容器と、 前記密閉容器の上部に設けられ
    た窓と、 前記密閉容器内に前記窓に対向して設けられた、半導体
    結晶試料を固定保持する試料固定保持部と、 前記キャリアガスの供給量を制御するガス制御手段と、 前記半導体結晶試料の所定の位置に前記窓を通して、前
    記半導体結晶試料の蒸発気化が開始するエネルギー強度
    よりも低いエネルギー強度で、レーザ光を繰り返し照射
    するためのレーザ発振器と、 前記半導体結晶試料の表面状態の変化を前記窓を通して
    観察する観察手段と、 前記レーザ光の照射により、前記半導体結晶試料の表面
    に析出した不純物を分析する分析手段とを有することを
    特徴とする不純物分析装置。
  12. 【請求項12】 密閉容器内に半導体結晶を配置する工
    程と、 該密閉容器内にキャリアガスを所定の流速で供給しなが
    ら、最初に短い波長にて半導体結晶試料の蒸発気化が開
    始するエネルギー強度よりも弱いレーザ光を前記半導体
    結晶試料の表面の所定の位置に繰り返し照射する工程
    と、 次に長い波長にて、前記蒸発気化が開始するエネルギー
    強度よりも弱いレーザ光を前記所定の位置に照射するこ
    とを特徴とする半導体結晶の不純物濃縮方法。
  13. 【請求項13】 水素を含む前記キャリアガスを供給し
    ながら、前記長い波長のレーザ光を照射することを特徴
    とする請求項12記載の半導体結晶の不純物濃縮方法。
  14. 【請求項14】 前記レーザ光照射前にあらかじめ前記
    半導体結晶試料の表面を前記長い波長のレーザ光および
    前記短い波長のレーザ光に対して透明な絶縁膜で被覆す
    ることを特徴とする請求項12記載の半導体結晶の不純
    物濃縮方法。
  15. 【請求項15】 前記レーザ光照射前にあらかじめ前記
    半導体結晶試料の表面を酸化、酸化窒化あるいは窒化の
    いずれかの処理をすることを特徴とする請求項14記載
    の半導体結晶の不純物濃縮方法。
  16. 【請求項16】 酸素もしくは酸素を含むガスを流しな
    がら、前記レーザ光を照射して、あらかじめ前記半導体
    結晶試料の表面を酸化することにより前記絶縁膜を形成
    することを特徴とする請求項15記載の半導体結晶の不
    純物濃縮方法。
  17. 【請求項17】 前記半導体結晶試料の蒸発気化が開始
    するエネルギー強度の80〜97%の前記レーザ光を照
    射することを特徴とする請求項12記載の半導体結晶の
    不純物濃縮方法。
  18. 【請求項18】 半導体結晶試料を密閉容器中に配置
    し、該密閉容器内にキャリアガスを一定の流速で供給し
    ながら、最初に短い波長にて前記半導体結晶試料の蒸発
    気化が開始するエネルギー強度よりも弱いレーザ光を前
    記半導体結晶試料の表面の所定の位置に繰り返し照射し
    た後、次に長い波長にて前記蒸発気化が開始するエネル
    ギー強度よりも弱いレーザ光を前記所定の位置に照射
    し、前記所定の位置に局所的に不純物を濃縮する濃縮工
    程と、 該濃縮工程により前記所定の位置の前記不純物を、二次
    イオン質量分析法、全反射蛍光X線分析法、PIXE法
    もしくはAES法のうちのいずれかで測定する工程とか
    らなることを特徴とする半導体結晶の不純物分析方法。
  19. 【請求項19】 前記濃縮工程において、水素を含む前
    記キャリアガスを流しながら前記長い波長のレーザ光を
    照射することを特徴とする請求項18記載の半導体結晶
    の不純物分析方法。
  20. 【請求項20】 前記濃縮工程の前に前記半導体結晶試
    料の表面に前記長い波長および前記短い波長のレーザ光
    に対して透明な絶縁膜を形成する成膜工程を有すること
    を特徴とする請求項19記載の不純物分析方法。
  21. 【請求項21】 前記濃縮工程の前又は後のいずれかに
    前記所定の位置の外側周辺に、前記半導体結晶試料の蒸
    発気化に必要なエネルギー強度若しくはそれ以上のエネ
    ルギー強度の前記レーザ光を照射して前記半導体結晶試
    料の表面にマーキングすることを特徴とする請求項18
    記載の不純物分析方法。
  22. 【請求項22】 前記長い波長および前記短い波長のレ
    ーザ光のエネルギー強度が、前記半導体結晶試料の蒸発
    気化に必要なエネルギー強度の80〜97%であること
    を特徴とする請求項18記載の不純物分析方法。
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