JP3240059U - 木製家具 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003240059000001
【課題】天板の品質低下を抑止できると共に、天板と脚部を強固に連結可能な木製家具を提供する。
【解決手段】木製家具は天板1と脚部2と一対の連結具とを備え、天板1の段付き貫通孔11に一方の連結具が嵌合し、脚部2の段付き止まり孔21に他方の連結具が嵌合し、一対の連結具が螺合することで天板1と脚部2とが連結固定されている。かかる構成により、天板1において品質低下が生じるおそれがある板厚の薄い部位が排除され、しかも、連結具同士の螺合長さを十分に確保できるため、天板1と脚部2を強固に連結固定することができる。
【選択図】図3

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和3年10月15日より株式会社やまとわのホームページ(DONGURI FURNITUREの特設サイトを含む)にて公開 https://donguri-f.com/ https://yamatowa.co.jp/news/story/mukuzai/ https://yamatowa.co.jp/news/story/koyoujyu/ https://yamatowa.co.jp/news/news/donguri-lease/ https://yamatowa.co.jp/news/story/office-furniture/ https://yamatowa.co.jp/news/news/donguri-furniture-2/ (2)令和3年10月15日に株式会社PR TIMES社のサイトにてプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000054412.html (3)令和3年10月15日より株式会社やまとわのオンラインストアで公開 https://yamatowa36.stores.jp/?category_id=61e4ec0b72c5de4a103cced2 (4)令和3年10月18日~20日に開催された「第13回IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に出展 (5)令和3年12月24日に株式会社小学館が運営するウェブサイト「BE-PAL.NET」に掲載 https://www.bepal.net/archives/192267 (6)令和3年12月24日に株式会社まちなみカントリープレスが発行した月刊誌「KURA」2021年12月号に掲載 (7)令和3年12月25日に長野県松本市の温泉宿「ゲストハウス雷鳥」へ貸与 (8)令和4年2月1日より株式会社やまとわが運営するInstagramで公開 https://www.instagram.com/donguri_furniture/ (9)令和4年3月16日に長野県伊那市の公共施設「ママ&」に販売
本考案は、天板、脚部およびこれらを連結固定する連結具を備えた木製家具に関する。
従来、天板のうら面に複数本の脚部を取り付けたテーブルや椅子などの木製家具が知られている。例えば、特許文献1、2には、天板と脚部のそれぞれに取り付け用金具が固定され、金具に形成されたネジ部同士を螺合することで、天板と脚部が一体化されたテーブルが開示されている。
特開平9-313257号公報 実公昭60-6259号公報
しかしながら、一般に、テーブルや椅子等の天板は厚さが数センチメートル程度と、脚部の長さに比べて薄い板材であるため、天板側に固定する取り付け金具は高さ方向の寸法を十分に確保することができない。そのため、脚部の取り付けが不安定になることがある。
特許文献1において、天板の裏側には鍔部を備えた雌ねじ部材がビス止め固定されているが、天板の表側に雌ねじ部材を露出させないために、雌ねじ部材の天板への埋設寸法は天板の厚さの半分程度にとどまっている。かかる構造にあっては、雌ねじ部材を埋設した箇所における天板の部位が極端に薄いため、その部位にひび割れや変形が生じるおそれがある。加えて、脚部側に固定された雄ねじ部材との螺合寸法が短いため、天板と脚部との連結強度が弱くなったり、脚部がぐらついたりしてしまう。
特許文献2に例示されているような天板を2枚重ねにした場合であっても、一番上の天板における雌ねじ部材(ウッドアンカ)が埋設された部位には止まり孔が形成され、板厚(止まり孔の底部)が他の部位に比べて極めて薄いため、特許文献1と同様に、その部位にひび割れや変形が生じるおそれがある。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、天板においてひび割れや変形等の品質低下が生じるおそれがある板厚の薄い部位をなくすと共に、雌ねじ部材と雄ねじ部材の結合強度を十分に確保することで、天板と脚部を強固に連結できる木製家具を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本考案は以下のような特徴を有する。
すなわち、本考案の木製家具は、天板と、脚部と、前記天板および前記脚部を連結固定する連結具とを備えた木製家具であって、前記連結具は、第1の連結具と第2の連結具とを備え、前記第1の連結具は、第1鍔部と、この第1鍔部の中央に突設されて内周に雌ねじ部が形成された有底円筒部とを有し、前記第2の連結具は、第2鍔部と、この第2鍔部の一方端面に突設されて外周に雄ねじ部が形成された軸部と、前記第2鍔部の他方端面に突設された凸部とを有し、前記天板は、小径部d1と大径部d2を含む段付き貫通孔を複数箇所に有し、前記脚部は、軸方向の端面に小径部d3と大径部d4を含む段付き止まり孔を有し、前記段付き貫通孔に前記第1の連結具と前記第2の連結具のいずれか一方が嵌合するとともに、前記段付き止まり孔に前記第1の連結具と前記第2の連結具のいずれか他方が嵌合し、かつ前記第1の連結具の前記雌ねじ部と前記第2の連結具の前記雄ねじ部が螺合することにより、前記天板と前記脚部とが連結固定されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、天板に連結具があえて露出する段付き貫通孔を設けることで、天板においてひび割れや変形等の品質低下が生じるおそれがある板厚の薄い部位が排除され、しかも、雌ねじ部と雄ねじ部の螺合長さを十分に確保できるため、天板と脚部を強固に連結できる。
また、本考案の木製家具は、前記第1の連結具の前記有底円筒部が前記天板の前記小径部d1に嵌合するとともに、前記第1鍔部が前記大径部d2に嵌合して、前記有底円筒部の外側底面と前記天板のおもて面とが同一平面上にあり、前記第2の連結具の前記凸部が前記脚部の前記小径部d3に嵌合するとともに、前記第2鍔部が前記大径部d4に嵌合するように構成することが望ましい。
第1の連結具の有底円筒部の外側底面と天板のおもて面とが同一平面上にあることで、天板のおもて面に第1の連結具の一部が美観を高めるアクセントとして露出すると共に、第1および第2の連結具がそれぞれ天板の段付き貫通孔および脚部の段付き止まり孔に嵌合して、安定した連結構造を実現できる。
さらに、本考案の木製家具は、前記第1鍔部と前記第2鍔部同士が面接触した状態で、第1の連結具の前記雌ねじ部と前記第2の連結具の前記雄ねじ部とが螺合することが望ましい。
第1鍔部と第2鍔部の外径は、必然的に雄ねじ部の外径もしくは雌ねじ部の内径よりも大きく、これらの鍔部同士が面接触した状態で雌ねじ部と雄ねじ部とが螺合するので、一対の連結具間の結合強度が高まり、相対的なぐらつきを抑止できる。
さらに、本考案の木製家具は、前記第1鍔部および前記第2鍔部はそれぞれ軸方向に穿設された複数の透孔を有し、前記透孔に各々ビス類が挿通されて、前記第1の連結具が前記天板または前記脚部のいずれか一方に固定され、前記第2の連結具が前記天板または前記脚部のいずれか他方に固定されていることが望ましい。
このような構成により、各連結具が天板または脚部に確実に固定されるため、脚部を天板に取り付ける際に、連結具が共廻りして十分に螺合できなくなることを未然に防止できる。
さらに、本考案の木製家具は、前記第1鍔部の厚さと前記第2鍔部の厚さを互いに異なる厚さに形成することが望ましい。
さらに、本考案の木製家具は、前記脚部は、軸方向の両端面にそれぞれ同一形状の前記段付き止まり孔を有し、前記第1鍔部の厚さは、前記段付き止まり孔の前記大径部d4の深さよりも長く形成され、前記第2鍔部の厚さは、前記段付き止まり孔の前記大径部d4の深さと同一に形成され、一方の端面の前記段付き止まり孔に前記第1の連結具が取り付けられるとともに、他方の端面の前記段付き止まり孔に前記第2の連結具が取り付けられ、前記第1の連結具と前記第2の連結具とを螺合して前記脚部同士を連結したとき、一方の前記脚部の端面と他方の前記脚部の端面との間に隙間が形成されることが望ましい。
一方側の端部が天板に連結固定された脚部の他方側の端部に別の脚部を継ぎ足すことで天板の高さを変えることができるが、脚部の端面同士が密着した状態が続くと、木材の経年劣化に伴って膨潤または収縮した際に、破損や亀裂が生じるおそれがある。そこで、2本の脚部を連結したとき、一方の脚部の端面と他方の脚部の端面との間に隙間が形成されることで、脚部の端面同士の密着が回避され、脚部端面の破損や亀裂の発生を防止することができる。
さらに、本考案の木製家具は、前記天板が、前記小径部d1と、前記大径部d2と、前記大径部d2の周囲に形成された環状溝部とを含む段付き貫通孔を有し、前記第1の連結具の前記雌ねじ部と前記第2の連結具の前記雄ねじ部が螺合したとき、前記天板の前記環状溝部に前記脚部の端部が嵌合することが望ましい。
このように天板の環状溝部に脚部の端部が嵌合することで、天板の板厚が厚い木製家具であっても共通の連結具を採用できると共に、天板と脚部の接触面積が増すため、両者の結合強度を高めることができる。
本考案によれば、天板の品質低下を抑止できると共に、天板と脚部を強固に連結可能な木製家具を提供することができる。
本考案の実施形態に係る木製家具を示す全体図である。 本考案の木製家具に用いる連結具の実施形態を示す図である。 本考案の実施形態に係る木製家具の要部を示す断面図である。 本考案の木製家具に用いる天板と脚部の要部を示す断面図である。 本考案の実施形態に係る木製家具の脚部を示す断面図である。 本考案の他の実施形態に係る木製家具の要部を示す断面図である。 本考案の他の実施形態に係る木製家具の要部を示す断面図である。 本考案の他の実施形態に係る脚部同士の連結部を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態を説明する。なお、以下の本実施形態において、特に断りがない場合、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
(天板と脚部の連結構造)
図1は、本考案の実施形態に係る木製家具を示す全体図である。図2は、当該木製家具に用いる連結具の実施形態を示す図であり、図3は、当該木製家具の要部(連結部分)を示す断面図であり、図4は、天板と脚部の要部を示す断面図である。
本形態の木製家具Fは、図1に示すように、天板1と、脚部2と、天板1および脚部2を連結固定する連結具3とを備えたテーブルであり、天板1の四隅付近には連結具3を介して4本の脚部2が取り付けられている。
図2に示すように、本形態の連結具3は、第1の連結具31と第2の連結具32とを備えている。第1の連結具31は、第1鍔部31aとその中央に突設された有底円筒部31bとを有し、有底円筒部31bの内周には雌ねじ部31cが形成されている。また、第1鍔部31aには軸方向に貫通する複数の透孔31dが穿設されている。連結具3の外径や高さは、脚部2の外径や天板1の板厚などを考慮して設計されるが、例えば、連結具3の高さを20~50mm、第1鍔部31aの外径を30mm~50mm、第1鍔部31aの厚さを10~15mm、雌ねじ部31cの内径を12~24mmとすることができるが、かかる範囲に限定されるものではない。また、連結具3は、アルミニウムやステンレス等の金属材、またはエンジニアリングプラスチックなどの素材からなることが望ましいが、本考案において連結具3の材質は特に限定されない。
また、第2の連結具32は、第2鍔部32aと、第2鍔部32aの一方端面に突設されて外周に雄ねじ部31cが形成された軸部32bと、第2鍔部32aの他方端面に突設された凸部32eとを有している。また、第2鍔部32aには軸方向に貫通する複数の透孔32dが穿設されている。雄ねじ部31cと第1の連結具31の雌ねじ部31cは、相互に螺合するように、ピッチや有効径、長さ等が適正に形成されている。なお、本形態において、第1鍔部31aの厚さと第2鍔部32aの厚さが互いに異なる厚さに形成されている。具体的には、第1鍔部31aの厚さは第2鍔部32aの厚さよりも厚くなっている。
図3および図4に示すように、本形態の天板1は、小径部d1と大径部d2を含む段付き貫通孔11を有している。この段付き貫通孔11は図1に示したように、脚部2が取り付けられる位置に対応して複数個形成されている。本形態において、小径部d1には第1の連結具31の有底円筒部31bが嵌合するとともに、大径部d2には第1鍔部31aが嵌合している。また、小径部d1の内径と深さは第1の連結具31の有底円筒部31bの外径と高さと実質的に同じであり、大径部d2の内径と深さは第1の連結具31の第1鍔部31aの外径と高さと実質的に同じである。したがって、天板1の板厚と第1の連結具31の高さも等しくなっている。
天板1に対する第1の連結具31の固定手段としては、第1鍔部31aに穿設した複数の透孔31dにそれぞれセルフタップネジ等のビス類5を挿通してねじ止めしたり、接着剤を用いて接着固定したり、両者を併用するなどの固定手段を用いることができる。これにより、天板1と第1の連結具31が強固に固定される。また、第1鍔部31aをDカット加工するなど非円形とするとともに、大径部d2もそれに対応する形状に加工することで、脚部2を天板1に連結固定(螺合)する際に、共廻りすることを防止できる。
また、本形態の天板1は、例えばコナラ、ミズナラ、クリ、クヌギなどの無垢の木材や集成材、合板等から作製することができ、大きさや板厚は用途に応じて任意に設定できる。本形態の天板1の厚さは、例えば20~50mmとすることができるが、かかる範囲に限定されるものではない。
本形態の脚部2は、軸方向の端面に小径部d3と大径部d4を含む段付き止まり孔21を有している。この段付き止まり孔21は、加工性や組立効率の観点から、両方の軸方向端面に同一形状、同一サイズで形成されている。本形態において、脚部2の一方の端面に形成した段付き止まり孔21の小径部d3には、第2の連結具32の凸部32eが嵌合するとともに、大径部d4には第2鍔部32aが嵌合している。このとき、大径部d4の深さと第2の連結具32の第2鍔部32aの厚さは実質同じである。
また、図5に示すように、脚部2-1の他方(下側)の端面に形成した段付き止まり孔21の小径部d3には、第1の連結具31の有底円筒部31bが嵌合するとともに、大径部4dには第1鍔部31aが嵌合している。なお、脚部2同士の連結構造の詳細については、図5に基づいて後述する。
脚部2に対する第2の連結具32の固定手段としては、上述の天板1に対する第1の連結具31の固定手段と同様に、第2鍔部32aに穿設した複数の透孔32dにビス類5を挿通してねじ止めしたり、接着剤を用いて接着固定したり、両者を併用するなどの固定手段を用いることができる。これにより、脚部2と第2の連結具32が強固に固定される。
本形態の脚部2は、天板1と同様の木材を用いることができ、外径や長さは用途に応じて任意に設定できる。本形態の脚部2の外径は、例えば40~100mmとすることができるが、かかる範囲に限定されるものではない。また、形状は円柱状であることが望ましいが、角柱状、円錐状や中間に太さの異なる部位を有する柱状等の形状であってもよい。
本形態における天板1と脚部2の連結固定構造は、図3に示すように、天板1の段付き貫通孔11に第1の連結具31が嵌合し、脚部2の段付き止まり孔21に第2の連結具32が嵌合し、かつ第1の連結具31の雌ねじ部31cと第2の連結具の雄ねじ部32が螺合することにより、天板1と脚部2とが連結固定されている構造である。
本形態において、第1の連結具31の有底円筒部31bの外側底面(頂面)31btと天板1のおもて面1aは同一平面上にある。すなわち、天板1の段付き貫通孔11から第1の連結具31の円形の頂面が4ヶ所において露出しているが、これは当該木製家具Fの美観を高めるアクセントとして露出している(図1参照)。しかも、かかる構成により、天板1においてひび割れや変形等の品質低下が生じるおそれがある板厚の薄い部位が排除され、かつ、雌ねじ部31cと雄ねじ部32cの螺合長さを十分に確保できるため、天板1と脚部2を強固に連結できる。
さらに、本形態における天板1と脚部2の連結固定構造では、第1鍔部31aと第2鍔部32a同士が面接触した状態で、雌ねじ部31cと雄ねじ部32cとが螺合している。第1鍔部31aと第2鍔部32aの外径は、雌ねじ部31cの内径および雄ねじ部32aの外径よりも大きく、これらの鍔部同士が面接触した状態で雌ねじ部31cと雄ねじ部32cとが螺合するので、一対の連結具31,32間の結合強度が高まり、相対的なぐらつきを抑止することができる。
(脚部同士の連結構造)
つぎに、本考案の木製家具Fにおける脚部2同士の連結構造の実施形態を、図5に基づいて説明する。図5は、上側の脚部2-1の下方に脚部2-2を連結具3で接続した状態の部分断面図である。なお、図5において、連結具3と脚部2を固定するビス類については図示を省略する。
脚部2-1およびの脚部2-2の軸方向両端面のそれぞれに、同一形状、同一サイズの段付き止まり孔21が形成されている。図5に示すように、脚部2-1の下端側の段付き止まり孔21には、第1の連結具31が取り付けられている。具体的には、段付き止まり孔21の小径部d3には第1の連結具31の有底円筒部31bが嵌合するとともに、大径部d4には第1鍔部31aが嵌合している。このとき、小径部d3の内径と深さは有底円筒部31bの外径と高さと実質的に同じであり、大径部d4の内径と第1鍔部31aの外径は実質的に同じであるが、第1鍔部31aの厚さは大径部d4の深さよりも長くなっている。なお、脚部2-1の上端側の段付き止まり孔21には、図3に示したように、第2の連結具32が取り付けられていて、その第2の連結具32が天板1に取り付けられた第1の連結具31と連結されている。
一方、脚部2-2の上端側の段付き止まり孔21には、第2の連結具32が取り付けられている。具体的には、上端側の段付き止まり孔21の小径部d3には、第2の連結具32の凸部32eが嵌合するとともに、大径部d4には第2鍔部32aが嵌合している。このとき、大径部d4の深さと第2の連結具32の第2鍔部32aの厚さ、及び両者の直径は実質同じである。
そして、脚部2-1の下端側に取り付けられた第1の連結具31の雌ねじ部31cに、脚部2-2の上端側に取り付けられた第2の連結具32の雄ねじ部32cを螺合することで、一対の脚部同士が連結される。このとき、第1鍔部31aと第2鍔部32aは面接触しているが、一方の脚部2-1の端面と他方の脚部2-2の端面との間に隙間sが形成されている。すなわち、一対の脚部2-1、2-2の端面同士が非接触の状態で両脚部が連結固定されている。そのため、両脚部が連結固定された部位を側面視すると、連結具3の一部(第1の連結具31の第1鍔部31aの外周面)が目視できる。これにより、連結強度を確保しつつ、脚部2のデザインとして美観を高めることができる。なお、この隙間sの寸法は適宜の寸法に設定できるが、3~10mmとすることが好ましい。
本実施形態のように、脚部2-1の下端側に別の脚部2-2を取り付けることで、天板1の高さを変えることができる。また、2本の脚部同士を連結したとき、一方の脚部2-1の端面と他方の脚部2-2の端面との間に隙間sが形成されることで、脚部端面の密着が回避され、木材の経年劣化に伴って生じる膨潤または収縮に起因する脚部端面の破損や亀裂の発生を防止することができる。
図5に示す実施形態において、脚部2-2の下端側の段付き止まり孔21には、第1の連結具31が取り付けられ、かつ、その第1の連結具31にはアジャスター4が螺合されている。アジャスター4は、第3鍔部4aと、外周に雄ねじ部4cを有する軸部4bと、軸部4bの反対側に埋設されて床面に当接する緩衝部材4eとを備えている。緩衝部材4eは合成ゴム、樹脂材、フェルト材などからなり、その他の部位は連結具3と同様の材質からなる。アジャスター4を回転させることで、脚部2の高さを微調整することができ、複数の脚部2を備える木製家具Fの安定的な設置が確保される。なお、本考案の木製家具Fは、必ずしもアジャスター4を備える必要はなく、脚部2が床面に設置する端面にフェルト材を貼り付けて、床面の損傷防止を図るようにしてもよい。
以上、本考案を実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において実施することが可能である。
(他の実施形態1)
例えば、上記実施形態において、天板1が小径部d1と大径部d2を含む段付き貫通孔11を有する例を示したが、図6に示すように、大径部d2の周囲に環状溝部d5が形成された段付き貫通孔11を有する天板1’を用いてもよい。この環状溝部d5の内径は脚部2の端面の外径とほぼ同等で、環状溝部d5に脚部2の端部を収容できる大きさに形成されている。かかる天板1’に脚部2を連結する構造は、第1の連結具31の雌ねじ部31cと第2の連結具32の雄ねじ部32cが螺合したとき、天板1’の環状溝部d5の端面に脚部2の軸方向の端面が当接して、環状溝部d5に脚部2の端部が嵌合した構造である。
このように天板1’の環状溝部d5に脚部2の端部が嵌合することで、天板の板厚が厚い木製家具であっても共通の連結具3を採用することできる。しかも、天板1’と脚部2の接触面積が増すため、両者の結合強度を一層高めることができる。
(他の実施形態2)
また、本考案にかかる他の実施形態として、図7に示すように、第2の連結具32の凸部32eが天板1の小径部d1に嵌合するとともに、第2鍔部32aが大径部d2に嵌合して、凸部32eの端面(頂面)32etと天板1のおもて面1aとが同一平面上にあり、加えて、第1の連結具31の有底円筒部31bが脚部2の小径部d3に嵌合するとともに、第1鍔部31aが大径部d4に嵌合するように構成することができる。この実施形態において、第2鍔部32aの厚さは第1鍔部31aの厚さよりも厚く、第2鍔部32aの厚さと凸部32eの高さの和は、天板1の板厚と等しくなるように構成されている。
このような形態であっても、図3に示した実施形態と同様に、天板1に連結具3(第2の連結具32)が露出する段付き貫通孔11をあえて設けることで、天板1においてひび割れや変形等の品質低下が生じるおそれがある板厚の薄い部位が排除され、しかも、雌ねじ部31cと雄ねじ部32cの螺合長さを十分に確保できるため、天板1と脚部2を強固に連結できる。
(他の実施形態3)
また、本考案にかかる他の実施形態として、軸方向の両端面にそれぞれ同一形状の段付き止まり孔21を有する脚部2同士を連結するにあたり、図8に示すような構成とすることができる。すなわち、第1鍔部31aの厚さが段付き止まり孔21の大径部d4の深さと同一に形成された第1の連結具31を一方の脚部2-2の段付き止まり孔21に嵌合固定し、第2鍔部32aの厚さが段付き止まり孔21の大径部d4の深さよりも長く形成された第2の連結具32を他方の脚部2-1の段付き止まり孔21に嵌合固定し、第1の連結具31の雌ねじ部31cに第2の連結具32の雄ねじ部32cを螺合するとともに、第1鍔部31aと第2鍔部32aとが面接触するように連結されている。このとき、一方の脚部2-2の端面と他方の脚部2-1の端面との間に隙間sが形成される。
このように、一対の脚部2同士を連結したとき、一方の脚部2-2の端面と他方の脚部2-1の端面との間に隙間sが形成されることで、脚部2の端面同士の密着が回避され、脚部2の端部の破損や亀裂の発生を防止することができる。また、両脚部2が連結固定された部位を側面視すると、連結具3の一部(第2の連結具32の第2鍔部32aの外周面)が目視できることから、脚部2のデザインとして美観を高めることができる。
また、本考案は上記実施形態に示したテーブルのほか、椅子、棚、ワゴンなどの各種木製家具に適用することができる。
1 天板
11 段付き貫通孔
2 脚部
21 段付き止まり孔
3 連結具
31 第1の連結具
31a 第1鍔部
31b 有底円筒部
31c 雌ねじ部
31d 透孔
32 第2の連結具
32a 第2鍔部
32b 軸部
32c 雄ねじ部
32d 透孔
32e 凸部
4 アジャスター
5 ビス類
F 木製家具
d1 天板の小径部
d2 天板の大径部
d3 脚部の小径部
d4 脚部の大径部
d5 環状溝部
s 隙間

Claims (7)

  1. 天板と、脚部と、前記天板および前記脚部を連結固定する連結具とを備えた木製家具であって、
    前記連結具は、第1の連結具と第2の連結具とを備え、前記第1の連結具は、第1鍔部と、この第1鍔部の中央に突設されて内周に雌ねじ部が形成された有底円筒部とを有し、前記第2の連結具は、第2鍔部と、この第2鍔部の一方端面に突設されて外周に雄ねじ部が形成された軸部と、前記第2鍔部の他方端面に突設された凸部とを有し、
    前記天板は、小径部d1と大径部d2を含む段付き貫通孔を複数箇所に有し、
    前記脚部は、軸方向の端面に小径部d3と大径部d4を含む段付き止まり孔を有し、
    前記段付き貫通孔に前記第1の連結具と前記第2の連結具のいずれか一方が嵌合するとともに、前記段付き止まり孔に前記第1の連結具と前記第2の連結具のいずれか他方が嵌合し、かつ前記第1の連結具の前記雌ねじ部と前記第2の連結具の前記雄ねじ部が螺合することにより、前記天板と前記脚部とが連結固定されてなる木製家具。
  2. 前記第1の連結具の前記有底円筒部が前記天板の前記小径部d1に嵌合するとともに、前記第1鍔部が前記大径部d2に嵌合して、前記有底円筒部の外側底面と前記天板のおもて面とが同一平面上にあり、
    前記第2の連結具の前記凸部が前記脚部の前記小径部d3に嵌合するとともに、前記第2鍔部が前記大径部d4に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の木製家具。
  3. 前記第1鍔部と前記第2鍔部同士が面接触した状態で、第1の連結具の前記雌ねじ部と前記第2の連結具の前記雄ねじ部とが螺合することを特徴とする請求項1または2に記載の木製家具。
  4. 前記第1鍔部および前記第2鍔部はそれぞれ軸方向に穿設された複数の透孔を有し、前記透孔に各々ビス類が挿通されて、前記第1の連結具が前記天板または前記脚部のいずれか一方に固定され、前記第2の連結具が前記天板または前記脚部のいずれか他方に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の木製家具。
  5. 前記第1鍔部の厚さと前記第2鍔部の厚さは互いに異なる厚さに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の木製家具。
  6. 前記脚部は、軸方向の両端面にそれぞれ同一形状の前記段付き止まり孔を有し、前記第1鍔部の厚さは、前記段付き止まり孔の前記大径部d4の深さよりも長く形成され、前記第2鍔部の厚さは、前記段付き止まり孔の前記大径部d4の深さと同一に形成され、一方の前記段付き止まり孔に前記第1の連結具が取り付けられるとともに、他方の前記段付き止まり孔に前記第2の連結具が取り付けられ、
    前記第1の連結具と前記第2の連結具とを螺合して前記脚部同士を連結したとき、一方の前記脚部の端面と他方の前記脚部の端面との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項5に記載の木製家具。
  7. 前記天板は、前記小径部d1と、前記大径部d2と、前記大径部d2の周囲に形成された環状溝部とを含む段付き貫通孔を有し、前記第1の連結具の前記雌ねじ部と前記第2の連結具の前記雄ねじ部が螺合したとき、前記天板の前記環状溝部に前記脚部の端部が嵌合することを特徴とする請求項1または2に記載の木製家具。
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