JP3239642U - 回転モータの構造 - Google Patents

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紀政徳
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Abstract

【課題】簡素化された部材で構成され、全体の高さの大幅な削減を達成することができ、狭小スペースの動作環境において使用することが可能な回転モータの構造を提供する。【解決手段】回転モータの構造は、主な技術的特徴として、軸受40と回転モータの固定子20ハウジングと回転子30ハウジングを直接結合させて、固定子ハウジングと回転子ハウジングにより軸受を直接位置決めすると同時に、軸受によって回転子ハウジングに回転における支持を提供する。【選択図】図3

Description

本考案はモータ技術に関し、特に回転モータの構造に関する。
可動子と固定子との間の磁場の相互作用を利用することで回転運動を達成するモータ技術において、軸受によって回転部材に適当な支持を提供することにより、回転運動の安定性が確保され、部材同士の摩擦が減り、動作効率が高まり、耐用年数が延びるなどの効果については、公知で常用されている既知技術に属する。
従来技術の未だ完成されていない軸受部材と回転部材の結合手段がネックとなっているため、モータの全体的な構成も未だに最もシンプルなレベルには達していない。例えば、特許文献1が開示するモータの技術では、軸受部材が回転部材と固定部材の間に挟み込まれているが、同時に適当な抑圧部材によって軸受部材の軸方向の両端から抑圧して軸受部材の所在位置の安定性を確保し、作動過程中の軸受部材の滑脱を回避しなければならない。このようにした場合、モータ全体の厚みを減らすことが難しく、利用スペースに対する要求が高い動作環境では使用することができない。
本考案の主な目的は、簡素化された部材で構成され、モータ全体の高さの大幅な削減を達成することができ、狭小スペースの動作環境において使用することが可能な、回転モータの構造を提供することを主な目的としている。
上述の目的を達成するために、本考案が提供する回転モータの構造は、主な技術的特徴として、軸受と回転モータの固定子ハウジングと回転子ハウジングを直接結合させて、固定子ハウジングと回転子ハウジングにより軸受を直接位置決めすると同時に、軸受によって回転子ハウジングに回転における支持を提供する。
技術的内容について言えば、回転モータの構造は、第1部材、第2部材及び軸受を含む。第1部材は、環状を呈する第1本体部と、第1本体部の片側の円環面によって定義される第1担持面と、第1本体部から半径方向に内側に向かって延在する第1結合部と、を有する。第2部材は、環状を呈し、第1本体部と同軸である第2本体部と、第1担持面と相対し且つ互いに離されており、第2本体部の片側の円環面によって定義される第2担持面と、第2本体部に位置する第2結合部と、を有する。軸受は、第2本体部の内側で同軸に位置しており、外環と内環を有し、外環によって第2結合部と接続固定され、且つ外環の軸方向の一端部上に位置する第1端は第1結合部と離されており、内環の軸方向の一端部上に位置する第1端が第1結合部と接続固定され、且つ内環の軸方向の他端部上に位置する第2端と、外環の軸方向の他端部上に位置する第2端とは互いに半径方向の異なる平面上に位置する。
これにより、第1部材と第2部材を回転モータの固定子ハウジングと回転子ハウジングとすると同時に、軸受を固定子ハウジングと回転子ハウジングに直接結合させることができ、既知技術のように外部の抑圧部材によって軸受をさらに位置決めする必要がなく、全体的な構成要素の数が減り、部材の積み重ねが及ぼす精度への影響が低減され、モータの全体の体積が縮小される。
さらに、軸受は、外環上に設けられて外部の可動部材と相接するのに用いられる第3結合部をさらに含むことができ、これにより外部の可動部材を軸受に直接結合することができ、既知技術のように伝動部材や摩擦を減らす転動部材をさらに設置する必要がなく、これによりモータを使用する際に狭小スペースのニーズを満たせるようにすることができる。
本考案の好ましい実施例の立体図である。 本考案の好ましい実施例における図1中の切断線2-2に沿った断面図である。 図2中のAエリアの部分拡大図である。
図1~図3を参照して、本考案の好ましい実施例中で提供する回転モータの改良構造(10)は、主に第1部材(20)、第2部材(30)及び軸受(40)を含む。
第1部材(20)は回転モータの固定子とされ、構造においては、環状を呈し、且つ軸方向に沿って適当な長さで延在する第1本体部(21)と、第1本体部(21)の内側円環面によって定義される第1担持面(22)と、第1本体部(21)の軸方向の一端から半径方向に内側に向かって適当な長さで延在するリング板状の第1結合部(23)と、第1担持面(22)上に設置される複数のコイル(24)と、を有する。
第2部材(30)は回転モータの回転子とされ、それは、環状を呈し、且つ軸方向に沿って適当な長さで延在し、第1本体部(21)の内側に同軸に位置する、第2本体部(31)と、第2担持面(32)であって、第2本体部(31)の外周円環面によって定義され、第1担持面(22)と相対し且つ適当な距離で離されており、複数の片状の磁石(33)が第2担持面(32)上にそれぞれ固定接続され、且つコイル(24)と離されている、第2担持面(32)と、第2本体部(31)に設けられた、第2結合部(34)と、を含む。
さらに、第2結合部(34)はノッチであり、第2本体部(31)の軸方向の一端部上に凹設されており、且つ第2本体部(31)の環状形に沿って延在して成るものである。
軸受(40)は、外環(41)、内環(42)、及び外環(41)と内環(42)の間に位置する複数の転動部材(43)を含み、そのうち、外環(41)は、外側円環面が第2本体部(31)の内側円環面上に同軸で当接し、且つ第2結合部(23)と相接しており、内環(42)は、軸方向の一端部上に位置する第1端(421)が第1結合部(23)上に当接しており、且つこれにより第1部材(20)と接続固定されている。
さらに、外環(41)は、環状体(411)と、環状体(411)上に半径方向に外側に向かって延在するように突設された環状の凸体(412)を有しており、凸体(412)がノッチ形状を呈する第2結合部(34)中に嵌合接続されることにより、外環(41)と第2部材(30)が締結される。
またさらに、外環(41)の軸方向の一端部上に位置する第1端(413)が第1結合部(23)と離されることで、軸受(40)全体の軸方向長さの0.5%~30%の距離の間隔(C1)が形成されており、同時に、外環(41)の軸方向の他端部に位置する第2端(414)と、内環(42)の軸方向の他端部に位置する第2端(422)とが、互いに半径方向の異なる平面上に位置することで、それらが互いに軸方向上で軸受(40)全体の軸方向長さの0.5%~30%の距離(C2)を形成しており、そのうち、外環(41)の第2端(414)は、内環(42)の第2端(422)に対して軸方向上で外側に位置している。
これにより、回転ユニットとなる第2部材(30)が軸受(40)によって第1部材(20)からの支持を得ることができ、これによって、既知技術のように、複数の抑圧部材によって軸受を固定する場合に派生する複数の部材の組み立て時に生じがちな各部材の公差累積による全体的な精度の低下や、複数の部材の組み立て時に体積が増加する状況を回避し、本考案が提供する技術内容が公差の累積を回避し且つ全体の体積を低減する効果を獲得できるようにしている。
上述の技術や効果以外にも、回転モータの構造(10)の構造により、外部の可動部材(被駆動部材)と直接結合することができ、既知技術のように追加した回転軸部材によって伝動を行う必要がなく、また同じ効果を達成するものとしては、軸受(40)に第3結合部(44)をさらに含めることによって達成することもできる。
第3結合部(44)は複数の結合孔(441)を有し、それぞれは外環(41)の第2端(414)から軸方向沿いに内に向かって適当な深さで延在しており、これにより外環(41)の第2端(414)を、外部部材を担持する結合面として定義することができ、且つそれらの結合孔(441)によって外部部材と軸受(40)間の結合部位が提供される。もちろん、組み立ての便宜上、ボルトを螺合する方法によって組み立てを素早く完成させるため、結合孔(441)をねじ穴にすることができる。
上述の説明を通して、本考案が提供する回転モータの構造(10)はモータ自体の体積を縮小でき、精度を向上し得るだけでなく、軸受(40)によってモータ自体の回転時に必要な回転支持や外部部材の回転時の回転支持も提供可能であり、これにより、単一の軸受部材で第2部材と外部の回転部材に摩擦を減らす具体的な効果を提供することができる。つまり、本考案が主な目的において開示する簡素化された部材とは、モータ自体のみならず、モータと直接結合される被駆動部材間の伝動部分にまで拡げて言えることであり、その効果は明らかである。
上述で開示した具体的な実施形態に加えて、以下の点についても理解されたい。
軸受のタイプに関しては、開示した転がり軸受以外にも、例えば空気軸受や流体軸受、磁気軸受といった他の形態の軸受でもよく、いずれも本考案の保護範囲に属する。
また、上述で開示した実施例中、第2結合部と軸受間の固定が第2結合部のノッチと凸体間の嵌合接続で結合されて成るものであるという技術内容は、その結合手段を限定するものではなく、その他の固定技術・手段によって凸凹の相補的構造の相対位置を入れ替えるなども可能であり、いずれも本考案の保護範囲である。
また、上述で開示した実施例は、ねじ穴で固定する第3結合部について具体的に例示しているが、これについても限定されず、例えば接着、ピンホール、はんだ付け、クランプ、嵌合接続又は他の固定技術・手段によって第3結合部と外部部材間の結合を達成させるなど、その他の結合手段でもよく、それらの技術内容も本考案の保護範囲である。
10 回転モータの改良構造
20 第1部材
21 第1本体部
22 第1担持面
23 第1結合部
24 コイル
30 第2部材
31 第2本体部
32 第2担持面
33 磁石
34 第2結合部
40 軸受
41 外環
411 環状体
412 凸体
413 第1端
414 第2端
42 内環
421 第1端
422 第2端
43 転動部材
44 第3結合部
441 結合孔
C1 間隔
C2 距離

Claims (9)

  1. 環状を呈する第1本体部(21)と、前記第1本体部の片側の円環面によって定義される第1担持面(22)と、前記第1本体部から半径方向に内側に向かって延在する第1結合部(23)と、を有する第1部材(20)と、
    環状を呈し、且つ前記第1本体部と同軸である第2本体部(31)と、前記第1担持面と相対し且つ互いに離されており、前記第2本体部の片側の円環面によって定義される第2担持面(32)と、前記第2本体部に位置する第2結合部(34)と、を有する第2部材(30)と、
    前記第2本体部(31)の内側で同軸に位置しており、外環(41)と内環(42)を有し、前記外環(41)によって前記第2結合部(34)と接続固定され、且つ前記外環(41)の軸方向の一端部上に位置する第1端(413)は前記第1結合部(23)と離されており、前記内環(42)の軸方向の一端部上に位置する第1端(421)が前記第1結合部(23)と接続固定され、且つ前記内環(42)の軸方向の他端部上に位置する第2端(422)と、前記外環(41)の軸方向の他端部上に位置する第2端(414)とは、互いに半径方向の異なる平面上に位置する、軸受(40)と、を含む回転モータの構造(10)。
  2. 前記外環(41)の第1端(413)と、前記内環(42)の第1端(421)とは、互いに半径方向の異なる平面上に位置する、請求項1に記載の回転モータの構造。
  3. 前記第2結合部(34)はノッチであり、前記第2本体部(31)の外側円環面上に凹接され、
    前記外環(41)は、環状体(411)と、前記環状体に半径方向に突設された凸体(412)と、を含み、前記凸体と前記ノッチにより相補的に嵌合接続される、請求項1に記載の回転モータの構造。
  4. 前記ノッチは前記第2本体部(31)の軸方向の一端部上に位置しており、且つ前記第2本体部(31)の環状形に沿って延在して成るものである、請求項3に記載の回転モータの構造。
  5. 前記凸体(412)は前記環状体(411)の軸方向の一端部上に位置しており、且つ前記環状体の環状形に沿って延在して成るものである、請求項3又は4に記載の回転モータの構造。
  6. 前記軸受(40)は、前記外環上に設けられて外部の可動部材と相接するのに用いられる第3結合部(44)をさらに含む、請求項1に記載の回転モータの構造。
  7. 前記第3結合部(44)は、孔軸を前記軸受の軸方向に平行にして前記外環の第2端から内側に向かって所定の深さでそれぞれ延在する複数の結合孔(441)を含む、請求項6に記載の回転モータの構造。
  8. 各前記結合孔(441)はねじ穴である、請求項7に記載の回転モータの構造。
  9. 前記軸受(40)は、前記内環と前記外環の間に位置決めされて挟み込まれた複数の転動部材(43)をさらに含む、請求項1に記載の回転モータの構造。
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