JP3239548U - 果実類の収穫かごの被覆カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】高級果物のように取扱いに細心の注意を要する種々の要緩衝物品を収納する果実類の収穫かごの被覆カバーにおいて、収穫時に硬質の収穫かごへの接触時に生じる果実類の傷付きや破損を防止できる果実類の収穫かごの被覆カバーを提供する。【解決手段】果実類の収穫に用いるかごと、このかごの容器部内面および容器部外面とを一体的に被覆できるサイズの被覆カバー31とからなり、被覆カバーにかごを収納するための開口部32を連結部材33、34で接合して閉鎖できるようにした。【選択図】図4

Description

本考案は、緩衝性に優れた包装材、特に衝撃に対して、例えば非常に高額で充分な保護が要求される物品に好適な果実類の収穫かごの被覆カバーに関するものである。
搬送する際、特に衝撃に対して充分な保護が要求される物品、例えばサクランボや桃、スモモ、メロン等の高級果物の収穫かごには従来から種々な配慮と工夫がなされ、多種多様な包装材や緩衝材が提案されている。
一般的には収穫かごの外側にはめ込む容器状のものや、収穫かごの内側にはめ込むやはり容器状のもが一般的に使用されていたが、それは各農家が工夫して利用しているものであって特に便利なものとして市販されているものは存在しなかった。
特になし
しかしながら、例えばサクランボや桃、スモモ、メロン等の高級果物の収穫かごには、少しでも果実類が傷付くことによって市場価値が極端に低下してしまうため、細心の注意を払ってでも果実類が傷付かないようにすることが望まれていたのである。
ところが、一般的には収穫かごの外側にはめ込む容器状のものや、収穫かごの内側にはめ込むやはり容器状のもが一般的に使用されているばかりであり、果実類が傷付かないようにするという配慮には欠けていたと言わざるを得ないものであった。
すなわち、単に収穫かごの外側にはめ込む容器状のものでは、収穫かごの内側に収納した果実類が硬い収穫かごの内面に突き当たって確実に傷が付いてしまっていたのである。
また単に収穫かごの内側にはめ込む容器状のものでは、収穫かごを積み重ねて搬送しようとしたときに、果実類が硬い収穫かごの外面に突き当たって確実に傷が付いてしまという結果を招来し、輸送時の信頼性を確保することができないという問題が生じていた。
本考案は、収穫かごの外側と内側とに取り付けることができ、果実類が傷付かないようにするという配慮に富むばかりでなく、収穫かごの外側と内側とにワンタッチで取り付けることができるため、極めて操作性に富むものであってすごく便利な果実類の収穫かごの被覆カバーを提供することを目的とする。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、果実類の収穫に用いるかごに装着されるものであって、前記かごの容器部内面および容器部外面とを一体的に被覆できるサイズの被覆カバーとからなり、前記被覆カバーにかごを収納するための開口部を連結部材で接合して閉鎖できるようにしたことを特徴とするものである。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、1枚の布を二つ折りにしてその両端を線状に縫い合わせ、該第1の縫い合わせ部の基部に直角の向きの第2の縫い合わせ部を設け、直角の向きの第2の縫い合わせ部から先を三角状に折り畳むことにより、三角状をなす基部は矩形の一辺となるとともに、対向する基部を両辺とする矩形を作り上げることにより、果実類の収穫かごをはめ込むことのできる容器状の形状とした被覆カバーを得ることをも特徴とするものである。
またこの考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、前記被覆カバーの開口部を接合する連結部材が、面ファスナからなることをも特徴とするものである。
さらにこの考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、前記被覆カバーの開口部を接合する連結部材が、スライドファスナからなることをも特徴とするものである。
この考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、前記被覆カバーが、その裏側にスポンジ等からなる弾性シートが内蔵されていることをも特徴とするものである。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、以上のように構成してあるため、果実の収穫時に特に高価な果実に傷をつける心配がなく、高付加価値の果実等を無傷で市場に提供することができるようになるのである。
また前記被覆カバーの連結端部を接合する連結部材として、面ファスナやスライドファスナ等の接合がし易い上、簡単に外れることのない連結部材を提供することができるのである。
もちろん、前記被覆カバーの裏側にスポンジ等からなる弾性シートを内蔵させておくことにより、なお一層果実の収穫時に特に高価な果実に傷をつける心配がない果実類の収穫かごの被覆カバーを提供することができる。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーの一実施例を示し、(a)の果実類の収穫かごと、(b)の被覆カバーの例を示した概略斜視図である。 果実類の収穫かごとに被覆カバーを取り付けた状態を示し、(a)は面ファスナを、(b)はスライドファスナを用いた概略斜視図である。 ほぼ矩形の果実類の収穫かごの例を示す概略斜視図である。 ほぼ矩形の果実類の収穫かごの容器部内面および容器部外面に被覆カバーを取り付けた状態の概略斜視図であり、(a)は面ファスナを、(b)はスライドファスナを用いた状態を示している。 組付け前に凹部が互いに向き合うように連結された被覆カバーの概略斜視図である。 当初凹部が互いに向き合うように連結された被覆カバーを、その一方を内向きに折り返して果実類の収穫かごの両面に組み付けられるようにした状態の概略斜視図である。 その上で、底部側に位置する一方の被覆カバー上に果実類の収穫かごを載置するとともに、他方の被覆カバーを収穫かごの収納部の内面に組み付けようとする状態の概略斜視図である。
以下本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーについて、図面に基いて詳細に説明する。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、図1(a),(b)ないし図2(a),(b)に示すように、果実類10の収穫に用いる円形の果実類の収穫かご11と、この収穫かご11の容器部内面(裏面)11aおよび容器部外面(表面)11bとを一体的に被覆できるサイズの被覆カバー12とからなり、前記被覆カバー12に収穫かご11を収納するための開口部13を連結部材14で接合して閉鎖できるようにしたものである。
そして前記被覆カバー12の素材としては、使っていて楽しくなるようなカラフルな厚布が望ましく、それを収穫かご11の容器部内面11aおよび容器部外面11bの形状に沿った、いわゆる容器状の形態に縫製等によって形作るのである。
なお、図1(a)は本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーが採用される円形の果実類の収穫かご11の一例を、図1(b)は被覆カバー12を示す概略斜視図である。
図2(a)は把手15を設けた円形の果実類の収穫かご11に被覆カバー12を取り付けた状態の概略斜視図である。この図2(b)においては、図1に示す円形の果実類の収穫かご11の容器部内面(裏面)11aおよび容器部外面(表面)11bの両面に被覆カバー12を取り付け、前記被覆カバー12の接合面を面ファスナ14 aからなる連結部材で閉じた状態を示している。
なお、16は把手15を通すための切欠き部である。
図2(b)はスライドファスナ14bからなる連結部材で閉じた状態を示している。
図3は別の実施例として説明する把手22を設けた矩形(四角形)の果実類の収穫かご21を示すものである。
そして、この実施例の果実類の収穫かごの被覆カバーは、図4(a)に示すように、布製の被覆カバー31の開口部32を接合する連結部材が、面ファスナ33からなるものである。こうすることによって、前記布製の被覆カバー31の収穫かご21への装着が簡単となり、しかも洗いやすくて非常に維持管理が容易となるものである。
また、この考案の果実類の収穫かごの被覆カバーにおける、前記布製の被覆カバー31の開口部32を接合する連結部材は、図4(b)に示すように、スライドファスナ34からなるものであってもよい。
いずれにしても図4(a),(b)のように、果実類の収穫かご21に布製の被覆カバー31を面ファスナ33やスライドファスナ34を介して取り付ければ、本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは完成に至るのである。
図5ないし図7は、この考案の果実類の収穫かごの被覆カバーにおいて、前記布製の被覆カバー31を縫製等の手段で立体的構造に作り上げる方法を示すものである。
すなわち、図5に示すように、1枚の布41を二つ折りにしてその両端を線状に縫い合わせる。42は縫い合わせ部である。
そして縫い合わせ部42の基部43に、該縫い合わせ部42と交差する直角の縫い合わせ部44を設け、直角の縫い合わせ部44から先を三角状に折り畳むのである。そうしておくことにより、三角状をなす基部43は矩形45の一辺となり、対向する基部43を両辺とする矩形(長方形)45が出来上がる。
したがって対向する基部43を両辺とする矩形45をそのまま上方へ引き延ばせば、あるいは対向する基部43を両辺とする矩形45をそのまま下部へ押し込めは容器状の形状46ができる。そして、前記容器状の形状46を二つ用意して、所定の箇所で連結し、底部側となる一方の容器状の形状46内に、収穫かご収納部の内面側となる他方の容器状の形状46を押し込めば、収穫かご21への前記布製の被覆カバー31の取付が完了するのである。
すなわち、図6および図7に示すように、一方の容器状の形状46を他方の容器状の形状46内に押し込めばよい。したがって、容器状の形状46が二つ重ね合わせることのできるものとなり、これを果実類の収穫かご51の両面に被せることにより、果実類の収穫かごの被覆カバーが完成するのである。
なお、53は容器状の形状46の端部に形成した切欠き部であり、この切欠き部53に前記果実類の収穫かご51の把手52をはめ込むことにより、より装飾性に富む、果実類の収穫かごの布製の被覆カバー31を提供することができる。
以上のように、図5ないし図7において、容器状の形状46の端部には前記果実類の収穫かご51の把手52を挿通するための切欠き部53が形成されている。
この考案の果実類の収穫かごの被覆カバーにおいて、前記布製の被覆カバー31が、その裏側に図4(a)または(b)に示すように、スポンジ等からなる弾性シート35が内蔵されていてもよい。このように前記布製の被覆カバー31が、その裏側にスポンジ等からなる弾性シート35を貼付する等の手段で内蔵させておくことにより、なお一層実の収穫時に、特に高価な果実に傷をつける心配がない果実類の収穫かごの被覆カバーを提供することができる。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーは、以上のように構成してあるため、果実の収穫時に特に高価な果実に傷をつける心配がなく、高付加価値の果実等を無傷で市場に提供することができるようになるのである。
また前記被覆カバー31の連結端部を接合する連結部材として、面ファスナ33やスライドファスナ34等の接合がし易い上、簡単に外れることのない連結部材を採用することができるのである。
本考案の果実類の収穫かごの被覆カバーの適用可能な収穫かごは、円形のみならず正方形や矩形、楕円形その他適宜の形状であることができる。
もちろん、前記被覆カバーの裏側に図4に示すようなスポンジ等からなる弾性シート35を内蔵させておくことにより、なお一層果実の収穫時に特に高価な果実に傷をつける心配がない果実類の収穫かごの被覆カバーを提供することができる。
以上、本考案の主要な実施例について詳述したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、考案の目的を達成でき、且つ考案の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然である。
10 果実類
11 収穫かご
11a 容器部内面(裏面)
11b 容器部外面(表面)
12 被覆カバー
13 開口部
14 連結部材
14a 面ファスナ
14b スライドファスナ
15 把手
16 切欠き部
21 1枚の布
22 縫い合わせ部
23 縫い合わせ部の基部
24 矩形
31 布製の被覆カバー
32 開口部
33 面ファスナ
34 スライドファスナ
35 弾性シート
41 1枚の布
42 縫い合わせ部
43 基部
44 直角の縫い合わせ部
45 矩形
46 容器状の形状
51 収穫かご
52 把手
53 切欠き部

Claims (5)

  1. 果実類の収穫に用いるかごと、このかごの容器部内面および容器部外面とを一体的に被覆できるサイズの被覆カバーとからなり、前記被覆カバーにかごを収納するための開口部を連結部材で接合して閉鎖できるようにしたことを特徴とする果実類の収穫かごの被覆カバー。
  2. 1枚の布を二つ折りにしてその両端を線状に縫い合わせ、該第1の縫い合わせ部の基部に直角の向きの第2の縫い合わせ部を設け、直角の向きの第2の縫い合わせ部から先を三角状に折り畳むことにより、三角状をなす基部は矩形の一辺となるとともに、対向する基部を両辺とする矩形を作り上げることにより、果実類の収穫かごをはめ込むことのできる容器状の形状とした被覆カバーを得ることを特徴とする請求項1に記載の果実類の収穫かごの被覆カバー。
  3. 前記被覆カバーの開口部を接合する連結部材が、面ファスナからなることを特徴とする請求項1に記載の果実類の収穫かごの被覆カバー。
  4. 前記被覆カバーの開口部を接合する連結部材が、スライドファスナからなることを特徴とする請求項1に記載の果実類の収穫かごの被覆カバー。
  5. 前記被覆カバーが、その裏側にスポンジ等の弾性シートが内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の果実類の収穫かごの被覆カバー。
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