JP3239468U

JP3239468U - 抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地

Info

Publication number: JP3239468U
Application number: JP2022001326U
Authority: JP
Inventors: 陳鋭玲
Original assignee: 福鋭登（上海）数字科技有限公司
Priority date: 2021-10-14
Filing date: 2022-04-22
Publication date: 2022-10-17
Anticipated expiration: 2032-04-22
Also published as: CN215925232U; NL2031624B1; NL2031624A; US20230122615A1

Abstract

【課題】抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地を提供する。【解決手段】抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地を開示し、両面模様が同じであり、とぅい棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造した綿糸から編まれたいくつかの薄い織物片を含み、各前記薄い織物片は、８つのフィーダ送出糸を含み、各フィーダ送出糸は、４つのループを含み、４つのループは、２つのダイヤルニードルループ及び２つのシリンダニードルループを含む。両面同じ模様の構造を使用し、表裏面の制限をなくし、より柔軟に使用でき、とぅい棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ（登録商標））で製造した綿糸を使用して、８つのフィーダ送出糸と４つのループの構造で編み、抗菌・脱臭・防カビの機能をよりよく発揮できる。【選択図】図１

Description

本考案は、生地の技術分野、特に抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地に関する。

経済や社会の発展、人々の生活水準の向上に伴い、衣料生地の快適性や機能性がますます人々に注目されている。

綿生地は保温性と通気性に優れているため、消費者に好まれている。しかしながら、適切な温度と湿度の下では、綿生地が湿った後、細菌や真菌が繁殖しやすく、微生物の生存と繁殖のための優れた寄生対象になり、増殖する細菌や真菌は人体に有害であり、皮膚病にかかり、そして、汗や人間の分泌物で汚れた布を悪臭にさせる。また、綿生地を汚染し、損傷を引き起こし、それによって綿生地の寿命と品質に影響を与える。

従来技術における綿生地の上記の問題を回避するために、通常、代わりに非綿生地が使用され、例えば、特許文献１（中国実用新案第２０８１２１３０３号明細書）は、抗菌ニット生地を開示し、抗菌ニット生地の表面は親水糸で織られ、親水糸は、親水化処理されたポリエステルフィラメントであり、抗菌生地の裏面は抗菌糸で織られ、抗菌糸は、抗菌繊維と特殊な形状のポリエステル繊維の混紡糸であり、かつ、この解決手段では、抗菌ニット生地はタックステッチを介して両面構造を形成し、抗菌ニット生地の表面は平滑で滑らかであり、裏面は菱形の凹凸模様であり、裏面の最小模様は６つのコース及び３つのウェールを有し、抗菌ニット生地の裏面の最小模様では、１つのサイクルとして６つのフィーダ送出糸があり、したがって、一方で、この解決手段は綿生地を使用しないため、綿生地に湿気の影響で引き起こされるいくつかの問題は回避されるが、保温性および通気性が良好である点で綿生地の利点も失う。他方で、この解決手段の両面の異なる材料は異なる構造を持っているため、プロセスが複雑になり、使用が制限される。

また、特許文献２（中国実用新案第２０８３６２６０５号明細書）は、リブ生地を開示し、表面は表面模様サイクルで構成され、裏面は裏面模様サイクルで構成され、表面模様サイクルと裏面模様サイクルはどちらも４つのウェール及び４つのコースで構成され、また、カム構成図では、表面模様サイクルのステッチカム、タックカム、非編みカムは、裏面模様サイクルのステッチカム、タックカム、非編みカムと対称に配置され、つまり、この解決手段は、表面と裏面の対称構造を採用し、使用では、表面と裏面を区別する必要があり、特定の制限を引き起こし、かつ、この解決手段では、抗菌・脱臭機能のある材料を使用しておらず、抗菌・脱臭機能を発揮できるかどうかは不明である。

中国実用新案第２０８１２１３０３号明細書中国実用新案第２０８３６２６０５号明細書

本考案は、上記の先行技術に存在する問題を解決するために、抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地を提供し、両面同じ模様の構造を使用することにより、表裏面の制限をなくし、より柔軟に使用でき、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ（登録商標））で製造した綿糸を使用して、８つのフィーダ送出糸と４つのループの構造で編み、抗菌・脱臭・防カビの機能をよりよく発揮できることを目的とする。

上記の目的を達成するために、本考案は以下の解決手段を提供する。

本考案は、抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地を提供し、両面模様が同じであり、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造した綿糸から編まれたいくつかの薄い織物片を含み、各前記薄い織物片は、８つのフィーダ送出糸を含み、各フィーダ送出糸は、４つのループを含み、４つのループは、２つのダイヤルニードルループ及び２つのシリンダニードルループを含む。なお、ここでいう「フィーダ送出糸」とは、編地を構成する糸を意味している。

なお、本明細書及び実用新案登録請求の範囲における「▲とぅい▼」の表記は、ＪＩＳ第一水準及び第二水準に含まれない外字であり、中国語表記した場合での文字は、下記の外字に示す文字となる。また、「▲とぅい▼」の表記は、中国語でのピンイン（発音）は「とぅい（tui）」であり、日本語での音読みは「ゼイ」または「セイ」となる文字である。

（外字）

好ましくは、第１フィーダ送出糸から第８フィーダ送出糸で使用されている糸はすべて４０ｓの▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）抗菌糸である。

好ましくは、前記ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ抗菌糸を原材料として開発された海洋綿全綿ニット生地は、１００％全綿で構成される。

好ましくは、ニット生地の同じ面の前の４つのフィーダ送出糸と後の４つのフィーダ送出糸は対称構造である。

好ましくは、第１フィーダ送出糸及び第８フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、フロートカム、およびタックカムであり、第２フィーダ送出糸及び第７フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであり、第３フィーダ送出糸及び第６フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、タックカム、フロートカムであり、第４フィーダ送出糸及び第５フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムである。

好ましくは、前記第１、第３、第５、第７フィーダ送出糸のループ長さは１６ｃｍ／１００個ループである。

好ましくは、前記第２、第４、第６、第８フィーダ送出糸のループ長さは１８ｃｍ／１００個ループである。

従来技術と比較して、本考案は以下の技術的効果を達成した。
（１）本考案で、両面同じ模様の構造を使用して、表裏面の制限をなくし、より柔軟に使用でき、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造した綿糸を使用して、８つのフィーダ送出糸と４つのループの構造で編み、抗菌・脱臭・防カビの機能をよりよく発揮できる。
（２）本考案では、４０ｓ▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）抗菌糸を原料として開発された海洋綿全綿ニット生地は、１００％全綿で構成され、保温性と通気性のニーズを満たすだけでなく、優れた抗菌・脱臭・防カビ機能を備えており、製造された生地の品質を向上させることができる。
（３）本考案のニット生地の同じ面の前の４つのフィーダ送出糸と後の４つのフィーダ送出糸は対称構造であり、テクスチャの多様性を高め、模様の種類を増やす。
（４）本考案で製造した抗菌・脱臭・防カビ機能のある全綿ニット生地は、黄色ブドウ球菌に対して９８．３％、大腸菌に対して９５．８％、肺炎桿菌に対して９６．２％、カンジダ・アルビカンスに対して９１．４％（ＦＺ／Ｔ７３０２３－２００６抗菌ニットウェア）の静菌率があり、それにより、アンモニアガスの減少率は８５％以上、酢酸の減少率は８７％以上（ＧＢ／Ｔ３３６１０．２－２０１７テキスタイルの脱臭性能の測定－パート２：検出管法）であり、防カビレベルはレベル１以上（ＦＺ／Ｔ６００３０－２００９家庭用テキスタイルの防カビ性能の試験方法）に達し、優れた抗菌、脱臭、防カビ機能を備えている。

図１は、本考案の片面編み構造の機器でのカム模式図である。図２は、本考案の他面編み構造の機器でのカム模式図である。

以下に本考案の実施例における添付の図面を参照して、本考案の実施例における技術的解決手段を、明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施例は、本考案の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本考案の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本考案の保護範囲に含まれるものとする。

本考案の実施例または従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、図１及び図２では、実施例で使用する必要がある添付の図面を簡単に紹介し、明らかに、当該図面は、本考案実用新案のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとって、他の図面もまた、創造的な作業なしにこれらの図面から得ることができる。

ここで、図１及び図２において、「∨」は上部ステッチカム、「∧」は下部ステッチカム、「［」はタックカム、「－」はフロートカムを意味する。

本考案は、従来技術に存在する問題を解決するために、抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地を提供し、両面同じ模様の構造を使用し、表裏面の制限をなくし、より柔軟に使用でき、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造した綿糸を使用して、８つのフィーダ送出糸と４つのループの構造で編み、抗菌・脱臭・防カビの機能をよりよく発揮できることを目的とする。

本考案の上記の目的、特徴および利点をより明白かつ理解しやすくするために、以下で添付の図面および具体的な実施形態を参照しながら本考案を、さらに詳細に説明する。

図１～２に示すように、本考案は、抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地を提供し、リブで編み、両面模様が同じであり、すべて同じ織り方を使用する。つまり、片面の編み構造は他面の編み構造と完全に同じである。具体的には、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造した綿糸から編まれたいくつかの薄い織物片を含み、片面の薄い織物片は、他面の薄い織物片と完全に同じである。各薄い織物片は、８つのフィーダ送出糸を含み、各フィーダ送出糸は、４つのループを含み、４つのループは、２つのダイヤルニードルループ及び２つのシリンダニードルループを含む。ここで、ダイヤルニードルループとは、ダイヤルニードルに対応して形成されるループを指し、シリンダニードルループとは、シリンダニードルに対応して形成されるループを指し、例えば、ダイヤルニードルは２／１配列方式で配列され、２本のニードルで１サイクルになり、シリンダニードルは１／２配列方式で配列され、２本のニードルで１サイクルになる。本考案で、両面同じ模様の構造を使用し、表裏面の制限をなくし、より柔軟に使用でき、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造した綿糸を使用して、８つのフィーダ送出糸と４つのループの構造で編み、抗菌・脱臭・防カビの機能をよりよく発揮できる。

第１フィーダ送出糸から第８フィーダ送出糸で使用されている糸はすべて４０ｓの▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）抗菌糸を用いることができ、それは、抗菌・消毒機能に優れた▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）で製造され、例えば、新疆の長繊維綿１００％を原料として製造することができる。

４０ｓ▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ）抗菌糸を原材料から開発された海洋綿全綿ニット生地は、１００％全綿で構成され、保温性と通気性のニーズを満たすだけでなく、優れた抗菌・脱臭・防カビ機能を備えており、製造された生地の品質を向上させることができる。製造した抗菌・脱臭・防カビ機能のある全綿ニット生地は、黄色ブドウ球菌に対して９８．３％、大腸菌に対して９５．８％、肺炎桿菌に対して９６．２％、カンジダ・アルビカンスに対して９１．４％（ＦＺ／Ｔ７３０２３－２００６抗菌ニットウェア）の静菌率があり、それにより、アンモニアガスの減少率は８５％以上、酢酸の減少率は８７％以上（ＧＢ／Ｔ３３６１０．２－２０１７テキスタイルの脱臭性能の測定－パート２：検出管法）であり、防カビレベルはレベル１以上（ＦＺ／Ｔ６００３０－２００９家庭用テキスタイルの防カビ性能の試験方法）に達し、優れた抗菌、脱臭、防カビ機能を備えている。

各薄い織物片における８つのフィーダ送出糸のうち、同じ面の前の４つのフィーダ送出糸と後の４つのフィーダ送出糸は対称構造であり、テクスチャの多様性を高め、模様の種類を増やす。

リブは針盤から針筒の順に配列され、具体的には、第１フィーダ送出糸から第８フィーダ送出糸までの配列順番は以下の通りである。第１フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、フロートカム、およびタックカムであり、第２フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであり、第３フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、タックカム、フロートカムであり、第４フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであり、第５フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであり、第６フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、タックカム、フロートカムであり、第７フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであり、第８フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、フロートカム、およびタックカムである。

第１、第３、第５、第７フィーダ送出糸のステッチ長さは１６ｃｍ／１００個のループにすることができる。

第２、第４、第６、第８フィーダ送出糸のステッチ長さは１８ｃｍ／１００個のループにすることができる。

具体的な実施例では、製造された海洋綿全綿ニット生地は、１００％全綿で構成されており、優れた抗菌、脱臭、および防カビ機能を有し、黄色ブドウ球菌に対する静菌率は９８．３％、大腸菌に対する静菌率は９５．８％、肺炎球菌に対する静菌率は９６．２％、カンジダ・アルビカンスに対する静菌率は９１．４％であり、それにより、アンモニアガスの減少率は８５．１％、酢酸の減少率は８６．５％であり、防カビレベルがレベル１に達する。

本考案では、具体的な例を使用して本考案の原理および実施形態を説明し、上記の実施例の説明は、本考案の方法およびコアアイデアを理解するのを助けるためにのみ使用される。同時に、当業者にとって、本考案のアイデアによれば、具体的な実施形態および適用範囲に変更が生じる。要約すると、本明細書の内容は、本考案に対する制限として解釈されるべきではない。

∨ 上部ステッチカム
∧ 下部ステッチカム
［タックカム
－フロートカム

Claims

抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地であって、両面模様が同じであり、▲とぅい▼棉（ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ（登録商標））で製造した綿糸から編まれたいくつかの薄い織物片を含み、各前記薄い織物片は、８つのフィーダ送出糸を含み、各フィーダ送出糸は、４つのループを含み、４つのループは、２つのダイヤルニードルループ及び２つのシリンダニードルループを含むことを特徴とする抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。
第１フィーダ送出糸から第８フィーダ送出糸で使用されている糸はすべて４０ｓのｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ抗菌糸であることを特徴とする請求項１に記載の抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。
前記ｃｏｔｓｏｌｕｔｉｏｎ抗菌糸を原材料として開発された海洋綿全綿ニット生地は、１００％全綿で構成されることを特徴とする請求項２に記載の抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。
ニット生地の同じ面の前の４つのフィーダ送出糸と後の４つのフィーダ送出糸は対称構造であることを特徴とする請求項１～３のいずれか一項に記載の抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。
第１フィーダ送出糸及び第８フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、フロートカム、およびタックカムであり、第２フィーダ送出糸及び第７フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであり、第３フィーダ送出糸及び第６フィーダ送出糸は順次、上部ステッチカム、上部ステッチカム、タックカム、フロートカムであり、第４フィーダ送出糸及び第５フィーダ送出糸は順次フロートカム、フロートカム、下部ステッチカム、下部ステッチカムであることを特徴とする請求項４に記載の抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。
前記第１、第３、第５、第７フィーダ送出糸のループ長さは１６ｃｍ／１００個ループであることを特徴とする請求項５に記載の抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。
前記第２、第４、第６、第８フィーダ送出糸のループ長さは１８ｃｍ／１００個ループであることを特徴とする請求項６に記載の抗菌・脱臭・防カビ機能を備えた綿ニット生地。