JP3239198U - ブレーキキャリパー用カバー - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は自動車等に用いられているディスクブレーキのブレーキキャリパーに装着可能なブレーキキャリパー用カバーに関するものである。
自動車用のブレーキキャリパーは、ディッシュタイプのホイールのうち、例えばスチールホイールなどが装着されている場合、開口が小さいため外部から視認することができない。しかしながら、特にアルミホールに採用されているスポーク、メッシュ、フィン、開口の大きいディッシュなどのデザインのものを装着した場合、ブレーキキャリパーを外部から視認することができるものである。
近年、自動車メーカーも高グレード車には、前述したようなデザインのアルミホイールを設定したり、ユーザーが自動車購入後、好みのアルミホイールに付け替えるなどすることによりブレーキキャリパーが外部から視認できるようになった。これに伴い、ブレーキキャリパー部分の美観向上の要望が増えてきていた。
ここで、ブレーキキャリパーを大きく分けると、安価な一般車に用いられる片押し型キャリパーと、高性能車やレースカーなどに用いられる対向ピストン型キャリパーがある。美観を向上させるためには、例えば片押し型キャリパーから、目立つ色に塗装されメーカー名などの文字が入っている対向ピストン型キャリパーへ変更することが考えられるが、非常に高価となるため手軽に行えないものであった。
このため、特許文献1には、ブレーキキャリパーに被せるカバーであって、樹脂製のカバー本体のホイールに対向する面に孔部を設け、当該孔部に透光性を有する樹脂板を嵌めこむ共に、当該樹脂板に投光可能な位置に照明具を設けたブレーキキャリパー用カバーが開示されており、これにより装飾性を高めるものが開示されている。
ブレーキキャリパーは、ディスクブレーキ装置を構成する部品の一つで、ブレーキパッドをブレーキローターに押さえつけることにより、摩擦による制動を可能とするため、制動時には高熱が発生することとなる。この特許文献1に開示されているブレーキキャリパー用カバーは、カバー本体が樹脂製でブレーキキャリパーに被せるだけの構造であるため、制動時に発生する高熱により樹脂製のカバー本体が変形し脱落する恐れがあるという問題があった。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、制動時の高熱による変形を抑え、変形による脱落を極力防止できると共に、ブレーキキャリパーの美観を向上させることができるブレーキキャリパー用カバーを提供することを目的とする。
本考案の請求項1にかかるブレーキキャリパー用カバーは、ブレーキキャリパーの外側を覆うように取り付けるブレーキキャリパー用カバーにおいて、前記ブレーキキャリパー側に形成される接着面、及びこの接着面の反対側面に形成され、着色したり、文字などが記入可能な装飾面を備え、前記ブレーキキャリパー外面に沿う形状に折曲形成した金属製のカバー板よりなることを特徴とする。
本考案の請求項2にかかるブレーキキャリパー用カバーは、請求項1において、前記カバー板の接着面に貼り付けられ、前記ブレーキキャリパー外面にカバー板を接着する高耐熱両面テープを備え、かつ、前記折曲形成は、折曲角度を10度~20度とした上部折曲部と、折曲角度を70度~90度とした下部折曲部の2か所であることを特徴とする。
本考案の請求項1にかかるブレーキキャリパー用カバーは、ブレーキキャリパー側に形成される接着面、及びこの接着面の反対側面に形成され、ユーザー好みの色を着色したり、文字、ロゴ、マークなどが記入可能な装飾面を備えているため、ブレーキキャリパーの美観を向上させることができる。更に、ブレーキキャリパー外面に沿う形状に折曲形成した金属製のカバー板よりなるため、制動時の高熱による変形を抑え、変形による脱落を極力防止できる。
本考案の請求項2にかかるブレーキキャリパー用カバーは、カバー板の接着面に貼り付けられ、前記ブレーキキャリパー外面にカバー板を接着する高耐熱両面テープを備えたことにより、制動時の高熱によるカバー板の脱落を極力防止できる。
本考案のブレーキキャリパー用カバーは、自動車などのディスクブレーキ装置のブレーキキャリパーの外側を覆うようキャリパー外面、即ちホイールから見える側に取り付けるものであって、制動時の高熱による変形を抑え、変形による脱落を極力防止できると共に、ブレーキキャリパーの美観を向上させるものである。また、実施例1では片押し型キャリパーを用いて説明するが、対向ピストン型キャリパーに用いても良い。以下、本考案のブレーキキャリパー用カバーについて、図面を参照して実施例を詳述する。
図1は本考案のブレーキキャリパー用カバーを用いるディスクブレーキ装置を示し、ブレーキキャリパー1と、このブレーキキャリパー1により制動されるディスクローター2と、前記ブレーキキャリパー1を取り付けるマウンティングブラケット3を備えているものである。
また、図2、3に示す如く、ブレーキキャリパー1には前記ディスクローター2を挟むブレーキパット4、4と、このブレーキパット4をディスクローター2方向に押し出すピストン5とを備えている。そして、片押し型キャリパーの場合、ピストン5は車体側、即ちホイールとは反対側に位置している。
本考案のブレーキキャリパー用カバーは、このようなブレーキキャリパー1の外面に高耐熱両面テープ6にて接着される金属製のカバー板7よりなるもので、具体的には、入手が容易なアルミ、真鍮、鉄の板を用いる。ここで、材質による熱伝導率(単位:W/m・k)を比較すると、樹脂の一例であるアクリル樹脂は0.21、エポキシ樹脂は0.30、塩化ビニル樹脂(硬質)は0.16であるのに対して、アルミは236、真鍮は106、鉄は67と、熱伝導率の高い金属製にすることによりブレーキキャリパー1の放熱効果も期待できるものである。
また、このカバー板7は、ブレーキキャリパー1側に形成され、前記高耐熱両面テープ6を貼る接着面8と、この接着面8の反対側面に形成され、着色したり文字、ロゴ、マークなどが記入可能な装飾面9を備えるものである。
更に、図4、5に示す如く、カバー板7は、前記ブレーキキャリパー1外面に沿う形状にあらかじめ折曲形成されており、本実施例では、折曲角度を約10度~20度とした上部折曲部Aと、折曲角度を約70度~90度とした下部折曲部Bの2か所を折曲している。特に、この下部折曲部Bによりほぼ断面L字となるため強度の向上を図ることができる。
以上の構成にして、カバー板7を装着する場合、先ず装着するブレーキキャリパー1の寸法を測っておき、ブレーキキャリパー1の外面形状に合うよう上部折曲部Aと下部折曲部Bとを曲げておく。次いで、カバー板7を好みの色に塗装し、装飾面9に好みの文字、ロゴ、マークなどを記入した後、クリア塗装で保護膜を形成する。この状態でカバー板7の接着面8に高耐熱両面テープ6を貼り、前記ブレーキキャリパー1の外面に接着する。
以上詳述した如く、本考案のブレーキキャリパー用カバーによると、ブレーキキャリパー1側に形成される接着面8、及びこの接着面8の反対側面に形成され、ユーザー好みの色を着色したり文字、ロゴ、マークなどが記入可能な装飾面9を備えているため、ブレーキキャリパー1の美観を向上させることができる。更に、ブレーキキャリパー1外面に沿う形状に折曲形成した金属製のカバー板7よりなるため、制動時の高熱による変形を抑え、変形による脱落を極力防止できる。
本考案の請求項2にかかるブレーキキャリパー用カバーは、カバー板7の接着面8に貼り付けられ、前記ブレーキキャリパー1外面にカバー板7を接着する高耐熱両面テープ6を備えたことにより、制動時の高熱によるカバー板の脱落を極力防止できる。
1 ブレーキキャリパー
2 ディスクローター
3 マウンティングブラケット
4 ブレーキパット
5 ピストン
6 高耐熱両面テープ
7 カバー板
8 接着面
9 装飾面
2 ディスクローター
3 マウンティングブラケット
4 ブレーキパット
5 ピストン
6 高耐熱両面テープ
7 カバー板
8 接着面
9 装飾面
Claims (2)
- ブレーキキャリパーの外側を覆うように取り付けるブレーキキャリパー用カバーにおいて、
前記ブレーキキャリパー側に形成される接着面、及び該接着面の反対側面に形成され、着色したり文字などが記入可能な装飾面を備え、前記ブレーキキャリパー外面に沿う形状に折曲形成した金属製のカバー板よりなることを特徴とするブレーキキャリパー用カバー。 - 前記カバー板の接着面に貼り付けられ、前記ブレーキキャリパー外面にカバー板を接着する高耐熱両面テープを備え、かつ、前記折曲形成は、折曲角度を10度~20度とした上部折曲部と、折曲角度を70度~90度とした下部折曲部の2か所であることを特徴とする請求項1記載のブレーキキャリパー用カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002443U JP3239198U (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | ブレーキキャリパー用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002443U JP3239198U (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | ブレーキキャリパー用カバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3239198U true JP3239198U (ja) | 2022-09-26 |
Family
ID=83398824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022002443U Active JP3239198U (ja) | 2022-07-26 | 2022-07-26 | ブレーキキャリパー用カバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3239198U (ja) |
-
2022
- 2022-07-26 JP JP2022002443U patent/JP3239198U/ja active Active
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3239198 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |