JP3239131U - デミスターすすぎ水の循環利用システム - Google Patents

Abstract

【課題】水消費量を低減する、デミスターすすぎ水の循環利用システムを提供する。
【解決手段】デミスターすすぎ水タンク１の出口が、デミスターすすぎ水ポンプ６の入口に連通し、再利用水タンク３の出口が、再利用水ポンプ１７の入口に連通し、再利用水ポンプの出口とデミスターすすぎ水ポンプの出口とが管路によって揃えた後に、清澄水タンクすすぎ水弁８の一端及びデミスターすすぎ水管に連通し、清澄水タンクすすぎ水弁の他端が清澄水タンク２に連通し、デミスターすすぎ水収集水槽４の頂部開口がデミスターの下端に正対し、デミスターすすぎ水収集水槽の底部出口は、収集水槽排水管５の一端に連通し、収集水槽排水管の他端は、清澄水タンク内に挿入される。清澄水タンクの頂部に清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽９が設けられており、清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽の出口は、再利用水タンクに連通している。
【選択図】図１

Description

本考案は、節水技術分野に属し、デミスターすすぎ水の循環利用システムに関する。

一般的に、脱硫吸収塔に高効率な屋根式デミスター（ｄｅｍｉｓｔｅｒ）が配置され、ただし、超低排出改造後、脱硫システムの水収支を保証しにくく、脱硫システムの水使用量が最も大きい装置であるデミスターのすすぎ頻度を低減することしかできず、それにより、デミスターの閉塞、崩壊等の状況が頻発し、ユニットの安全運転が深刻に脅かされる。
従って、脱硫吸収塔内におけるデミスターのすすぎ水循環利用技術を開発する必要があり、デミスターのすすぎ頻度を増加し、さらに連続的にすすぎ、脱硫システムの水収支問題を徹底的に解決し、デミスターを高効率で安定的に運転させ、同時に、ユニットの水消費の減少を実現する。

本考案の目的は、上記従来技術の欠点を克服し、吸収塔内のデミスターすすぎ水の循環利用を実現し、水消費量を低減することができる、デミスターすすぎ水の循環利用システムを提供することである。

上記目的を達成するために、本考案は、以下の技術的解決手段を採用して実現される。
デミスターすすぎ水の循環利用システムであって、デミスターすすぎ水タンク、清澄水タンク、再利用水タンク、デミスターすすぎ水収集水槽、収集水槽排水管、再利用水ポンプ及びデミスターすすぎ水管を含む。
デミスターすすぎ水タンクの出口は、デミスターすすぎ水ポンプの入口に連通し、再利用水タンクの出口は、再利用水ポンプの入口に連通し、再利用水ポンプの出口とデミスターすすぎ水ポンプの出口とが管路によって揃えた後に清澄水タンクすすぎ水弁の一端及びデミスターすすぎ水管に連通している。
清澄水タンクすすぎ水弁の他端は、清澄水タンクに連通し、デミスターすすぎ水収集水槽の頂部開口は、デミスターの下端に正対し、デミスターすすぎ水収集水槽の底部出口は、収集水槽排水管の一端に連通し、収集水槽排水管の他端は、清澄水タンク内に挿入されている。、
清澄水タンクの頂部に清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽が設けられており、清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽の出口は、再利用水タンクに連通する。

再利用水ポンプの出口に、再利用水遮断弁が設けられている。

デミスターすすぎ水ポンプの出口に、デミスターすすぎ水の遮断弁が設けられている。

清澄水タンクの底部出口は、２つの経路に分けられ、そのうち、１つの経路が清澄水タンク底部流れポンプに連通し、もう１つの経路が脱硫島排水ピットに連通する。

清澄水タンクの底部出口と清澄水タンク底部流れポンプとの間に清澄水タンク底部流れポンプ入口弁が設けられている。

清澄水タンクの底部出口と脱硫島排水ピットとの間に、清澄水タンク排出弁が設けられている。

再利用水タンク内に、再利用水タンク撹拌器及び再利用水タンク液面計が設けられている。

清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽の出口が、オーバーフロー水管を介して再利用水タンクに連通する。

従来の技術に比べ、本考案は、以下の有益な効果を有する。
本考案は、具体的に操作する時、まず、清澄水タンク内の液位が設計液位より高くなるまで、デミスターすすぎ水ポンプによって清澄水タンク内に注水し、さらに、清澄水タンクを利用してデミスターを洗浄し、ここで、デミスターすすぎ水収集水槽によってデミスターすすぎ水を清澄水タンクに収集し、清澄後の清水でデミスターを循環洗浄し、デミスターすすぎ水の循環利用の目的を実現し、ユニット脱硫システムの水収支の問題を解決し、水消費量を低減する。

本考案の循環利用システム図である。 実施例１におけるデミスターすすぎ水収集水槽配置の構造概略図である。 実施例２におけるデミスターすすぎ水収集水槽配置の構造概略図である。

以下は、図面を参照しながら、本考案をさらに詳細に説明する。
図１を参照し、本考案のデミスターすすぎ水の循環利用システムは、デミスターすすぎ水タンク１、清澄水タンク２、再利用水タンク３、デミスターすすぎ水収集水槽４、及び、収集水槽排水管５を含む。
そして、デミスターすすぎ水タンク１の出口は、デミスターすすぎ水ポンプ６の入口に連通し、再利用水タンク３の出口は、再利用水ポンプ１７の入口に連通し、再利用水ポンプ１７の出口とデミスターすすぎ水ポンプ６の出口とが管路によって揃えた後に清澄水タンクすすぎ水弁８の一端及びデミスターすすぎ水管２１に連通し、再利用水ポンプ１７の出口に再利用水遮断弁１８が設けられており、デミスターすすぎ水ポンプ６の出口にデミスターすすぎ水遮断弁７が設けられており、清澄水タンクすすぎ水弁８の他端は、清澄水タンク２に連通している。
デミスターすすぎ水収集水槽４の頂部開口は、デミスター２０の下端に正対し、デミスターすすぎ水収集水槽４の底部出口は、収集水槽排水管５の一端に連通し、収集水槽排水管５の他端は、清澄水タンク２内に挿入されている。
清澄水タンク２の頂部に清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽９が設けられており、この清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽９の出口は、オーバーフロー水管１４によって再利用水タンク３に連通する。

清澄水タンク２の底部出口は、２つの経路に分けられ、そのうち、１つの経路が清澄水タンク底部流れポンプ入口弁１１を介して清澄水タンク底部流れポンプ１０に連通し、もう１つの経路が清澄水タンク排出弁１２を介して脱硫島（ｄｅｓｕｌｐｈｕｒｉｚａｔｉｏｎ ｉｓｌａｎｄ）排水ピット１３に連通する。

再利用水タンク３内に、再利用水タンク撹拌器１５及び再利用水タンク液面計１６が設けられている。

本考案における脱硫吸収塔デミスターのすすぎ水循環利用方法は、以下のステップを含む。
循環利用システムを起動する前に、再利用水遮断弁１８を閉じ、デミスターすすぎ水遮断弁７を開き、清澄水タンク底部流れポンプ入口弁１１及び清澄水タンク排出弁１２を閉じる。

清澄水タンクすすぎ水弁８を開き、清澄水タンク２における液位が設計液位より高くなるまで、デミスターすすぎ水ポンプ６により清澄水タンク２内に注水し、続いて、清澄水タンクすすぎ水弁８を閉じる。
ここで、設計液位は、清澄水タンク２内に挿入された収集水槽排水管５の最低箇所に脱硫吸収塔内の最大煙道ガス（ｆｌｕｅ ｇａｓ）圧力を加算して換算された液柱より高い。
デミスターすすぎ水ポンプ６を開き、デミスター２０を断続的にすすぐ。
デミスター２０をすすぎした後のすすぎ水は、デミスター２０の傾斜羽根隙間を介して、デミスターすすぎ水収集水槽４に導流し、かつ、収集水槽排水管５を介して清澄水タンク２に自己流動し、収集水槽排水管５は、清澄水タンク２の液面以下に挿入され、水封機能を果たすことができ、脱硫吸収塔における煙道ガスが清澄水タンク２に逃げることを避ける。
清澄水タンク２が最高液位に達すると、清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽９及びオーバーフロー水管１４を介して、清澄後の清水が再利用水タンク３にオーバーフローする。
デミスターすすぎ水ポンプ６及びデミスターすすぎ水遮断弁７を閉じ、再利用水遮断弁１８及び再利用水ポンプ１７を開き、再利用水でデミスター２０をすすぎはじめる。

なお、断続すすぎ方式又は連続すすぎ方式を採用して再利用水を循環させてデミスター２０をすすぐ。

再利用水タンク３の液位が最低液位より低い場合、再利用水タンク３に直接補水し、再利用水のすすぎシステムを動的平衡に達させ、すなわち、デミスターすすぎ水ポンプ６を起動し、デミスター２０のすすぎ水を用いてデミスター２０をすすぎ、それにより、再利用水タンク３のすすぎ水量を補充し、再利用水のすすぎシステムを動的平衡に達させる。

また、清澄水タンク底部流れポンプ入口弁１１を定期的に開く必要があり、清澄水タンク底部流れポンプ１０によって、脱硫システムの管路、ポンプをすすぎ、清澄水タンク２内の水の固体含有量を低減させ、動的平衡に達する。

同時に、清澄水タンク排出弁１２を定期的に開く必要があり、清澄水タンク２の底部の高固体含有量の水を脱硫島排水ピット１３に定期的に排出し、清澄水タンク２の水における固体含有量を低減させ、動的平衡に達する。

図２を参照すると、第１層デミスター２０及び第３層デミスター２０は、屋根式構造であり、かつ、底層のデミスター支持梁１９に配置され、第２層デミスター２０は、いずれも逆屋根式構造であり、かつ、第３層デミスター２０と共に上部のデミスター支持梁１９に配置される。
デミスターすすぎ水収集水槽４は、底層のデミスター支持梁１９の側面又は底部に配置される。

図３を参照すると、３層のデミスター２０は、いずれも屋根式構造であり、それぞれ、３層のデミスター支持梁１９に配置される。
デミスターすすぎ水収集水槽４は、底層のデミスター支持梁１９の側面又は底部に配置される。

本考案の主な特徴は、以下のとおりである。
本考案は、デミスターすすぎ水収集水槽４を利用してデミスター２０のすすぎ水を清澄水タンク２に収集し、清澄後の清水は、循環されてデミスター２０をすすぎ、清澄水タンク２底部の濁水は、脱硫システムの管路、ポンプをすすぎ又は脱硫島排水ピット１３に排出し、最も簡単で実行可能な方式でデミスター２０のすすぎ水を循環利用するという目的を実現し、大部分のユニットの脱硫システムが直面する水収支問題を解決し、同時に以下の効果を得る。
断続方式を採用してデミスター２０をすすぐ場合、本考案は、デミスター２０をすすぐ頻度を増加させ、デミスター２０の閉塞リスクを低減させ、脱硫システムの全体的な水消費を低減させることができる。
連続すすぎ方式を採用してデミスター２０をすすぐ場合、本考案は、デミスター２０の閉塞リスクを徹底的に解決し、脱硫システムの全体的な水消費を低減させ、デミスター２０を連続すすぐ過程において、同時に煙道ガスを連続洗浄するため、煙ガスにおける粉塵を顕著に低減することができる。

以上は、本考案の実施例に過ぎず、本考案を限定するものではなく、当業者にとって、本考案は、様々な修正及び変更が可能である。
本考案の精神と原則内で行われる任意の修正、同等置換及び改善等は、いずれも本考案の保護範囲内に含まれるべきである。

１…デミスターすすぎ水タンク
２…清澄水タンク
３…再利用水タンク
４…デミスターすすぎ水収集水槽
５…収集水槽排水管
６…デミスターすすぎ水ポンプ
７…デミスターすすぎ水遮断弁
８…清澄水タンクすすぎ水弁
９…清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽
１０…清澄水タンク底部流れポンプ
１１…清澄水タンク底部流れポンプ入口弁
１２…清澄水タンク排出弁
１３…脱硫島排水ピット
１４…オーバーフロー水管
１５…再利用水タンク撹拌器
１６…再利用水タンク液面計
１７…再利用水ポンプ
１８…再利用水遮断弁
１９…デミスター支持梁
２０…デミスター
２１…デミスターすすぎ水管

Claims (8)

1. デミスターすすぎ水の循環利用システムであって、デミスターすすぎ水タンク（１）、清澄水タンク（２）、再利用水タンク（３）、デミスターすすぎ水収集水槽（４）、収集水槽排水管（５）、再利用水ポンプ（１７）及びデミスターすすぎ水管（２１）を含み、
   前記デミスターすすぎ水タンク（１）の出口は、デミスターすすぎ水ポンプ（６）の入口に連通し、
   前記再利用水タンク（３）の出口は、前記再利用水ポンプ（１７）の入口に連通し、前記再利用水ポンプ（１７）の出口と前記デミスターすすぎ水ポンプ（６）の出口とが管路によって揃えた後に清澄水タンクすすぎ水弁（８）の一端及び前記デミスターすすぎ水管（２１）に連通し、前記清澄水タンクすすぎ水弁（８）の他端は、前記清澄水タンク（２）に連通し、
   前記デミスターすすぎ水収集水槽（４）の頂部開口は、デミスター（２０）の下端に正対し、前記デミスターすすぎ水収集水槽（４）の底部出口は、前記収集水槽排水管（５）の一端に連通し、前記収集水槽排水管（５）の他端は、前記清澄水タンク（２）内に挿入され、
   前記清澄水タンク（２）の頂部に、清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽（９）が設けられており、
   前記清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽（９）の出口は、前記再利用水タンク（３）に連通していることを特徴とするデミスターすすぎ水の循環利用システム。
2. 前記再利用水ポンプ（１７）の出口に、再利用水遮断弁（１８）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。
3. 前記デミスターすすぎ水ポンプ（６）の出口に、デミスターすすぎ水遮断弁（７）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。
4. 前記清澄水タンク（２）の底部出口が、２つの経路に分けられ、そのうち、１つの経路が、清澄水タンク底部流れポンプ（１０）に連通し、もう１つの経路が、脱硫島排水ピット（１３）に連通していることを特徴とする請求項１に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。
5. 前記清澄水タンク（２）の底部出口と前記清澄水タンク底部流れポンプ（１０）との間に、清澄水タンク底部流れポンプ入口弁（１１）が設けられていることを特徴とする請求項４に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。
6. 前記清澄水タンク（２）の底部出口と前記脱硫島排水ピット（１３）との間に、清澄水タンク排出弁（１２）が設けられていることを特徴とする請求項４に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。
7. 前記再利用水タンク（３）内に、再利用水タンク撹拌器（１５）及び再利用水タンク液面計（１６）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。
8. 前記清澄水タンク囲い堰オーバーフロー槽（９）の出口が、オーバーフロー水管（１４）を介して前記再利用水タンク（３）に連通していることを特徴とする請求項１に記載のデミスターすすぎ水の循環利用システム。

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