JP3239047U - 空調システム - Google Patents

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敏行 畑
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株式会社不動建設
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Abstract

Figure 0003239047000001
【課題】 室内機から送風される空調後の空気を用いて、床下の冷暖房を行うための空調システムを提供する。
【解決手段】 居室空間S1内に室内機5が設置され、室内機5の送風口5aを覆う態様で送風装置10が取り付けられ、送風装置10は、送風口5aから送風される空調後の空気W(W1~W4)を集める空気収集部11と、空気収集部11に連通して取り付けられ、床2に設けられた穴部2aを通して床下空間S2まで延びる送風ダクト12(12a~12d)とを備えている。
【選択図】図3

Description

本考案は、一般に使用されている室内機を用いて、床下の冷暖房を行うための空調システムに関する。
一般的な家庭で使用されている空調システムとしては、室内(居室)に設置される室内機と、屋外に設置される室外機を共働させることで、居室内の空気を冷暖房するものである。詳細には、室内機は、居室内の空気を取り込んで空調し、空調した冷気或いは暖気を居室空間に向けて送風するものである。
また、ガスや電気を用いて床下を暖めることで、床上の居室内を暖める、所謂床暖房システムも一般的に使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-202890号公報
上述した室内機を用いた空調システムでは、室内機から居室空間に向けて空調後の空気が送風される。そのため、その送風が直接利用者に当たることがあり、利用者に不快感を与えることがある。
また、床下暖房システムでは、上述した送風が直接利用者に当たることはないが、床を暖めるための機器を床下に敷設する必要がある。そのため、上述した一般的な空調システムと比較して、設備コストが割高になるとともに、設置費用も高くなる。
本考案は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、室内機から送風される空調後の空気を用いて、床下の冷暖房を行うための空調システムを提供するものである。
上述課題を解決するため、本考案に係る空調システムは、居室空間内に室内機が設置され、前記室内機の送風口を覆う態様で送風装置が取り付けられ、前記送風装置は、前記送風口から送風される空調後の空気を集める空気収集部と、前記空気収集部に連通して取り付けられ、床に設けられた穴部を通して床下空間まで延びる送風ダクトとを備えたことを特徴とする。
また、前記送風ダクトは、1本或いは複数本で構成され、フレキシブルに屈曲可能な蛇腹ダクトであってもよい。
さらに、前記送風ダクトには、前記床に設けられた穴部を塞ぐ態様で床上に配置され、前記送風ダクトを開閉操作するための開閉弁装置が設けられていてもよい。
本考案による空調システムによれば、居室空間内に室内機が設置され、前記室内機の送風口を覆う態様で送風装置が取り付けられ、前記送風装置は、前記送風口から送風される空調後の空気を集める空気収集部と、前記空気収集部に連通して取り付けられ、床に設けられた穴部を通して床下空間まで延びる送風ダクトとを備えているので、室内機から送風される空調後の空気を、送風装置を介して床下空間に送風することができる。これにより、居室空間にいる利用者に空調後の空気が直接当たることがなく、不快を感じない。また、床下空間を冷暖房することで、間接的に居室空間を冷暖房することができる。
本考案の実施の形態に係る空調システムを備えた居室空間の第1概要図である。 本考案の実施の形態に係る空調システムを備えた居室空間の第2概要図である。 居室空間および床下空間を示す側部断面図である。 床下空間を上側から見た平面図である。
以下、本考案の実施形態に係る空調システム1について、図1~図4を用いて詳細に説明する。図1は、本考案の実施の形態に係る空調システムを備えた居室空間の第1概要図、図2は、第2概要図である。また、図3は、居室空間および床下空間を示す側部断面図である。さらに、図4は、床下空間を上側から見た平面図である。
居室空間S1には、一般的に利用される室内機5が設置されている。また、本空調システムを構成するために新たに設置することもできる。この室内機5は、屋外に設置された室外機(図示せず)と共働して、居室空間S1内の空気を取り込んで、空調後の空気を送風するものである。
この室内機5の送風口5aの付近には、図1および図2に示すように、送風装置10が取り付けられている。この送風装置10は、室内機5の送風口5aの全体を覆う空気収集部11と、空気収集部11から下側に向けて延びる送風ダクト12とで構成されている。
空気収集部11は、アクリル板を折り曲げて形成されたものであり、室内機5に対して、吸盤のような吸着部材、或いはねじ等で着脱可能に取り付けられている。また、空気収集部11は、空調後の空気のほとんどがその内部に取り込めるように、室内機5との間に生じる隙間を粘着テープ(図示せず)等で塞ぐようにしている。
また、空気収集部11は、柔軟性を有するビニール(ビニール袋)などで構成することもできる。ビニールで構成すれば、種々の異なる形状や大きさの室内機5の形状に合わせて柔軟に密着させて送風口5aの全体を覆うことができるので、室内機5との間に生じる隙間を小さくすることができる。そのため、粘着テープ等で塞ぐ作業が軽減される。
なお、粘着テープで塞ぐ作業は、床下を空調するという目的のためにはなるべく密封された状態にするのが好ましいが、敢えて隙間を設けて、居室空間S1にも空調後の空気を供給できるようにしてもよい。
送風ダクト12は、フローリングなどの床2に設けられた穴部2aから床下空間S2まで挿通され、空気収集部11で取り込まれた空調後の空気を床下空間S2まで送風可能なように構成されている。この送風ダクト12は、図1に示すように、1本で床下まで延在している。また、図2に示すように、複数本(本実施例では4本)の蛇腹ダクト12a~12dを床下まで延在させ、蛇腹ダクト12a~12dの送風の向きをそれぞれ調節できるようにしてもよい。
より詳細には、この蛇腹ダクト12a~12dは、フレキシブルに屈曲可能であり、図4に示すように、床下空間S2内で任意の向きに調整することができる。これにより、利用者が居室空間S1の特定の位置に居ることが多い場合には、その特定の位置の下側の床下空間S2が冷暖房されるように、空調後の空気を送る(例えば、送風空気W1~W4など)ようにすることができる。
また、送風ダクト12は、室内機5から床2までの距離が長い場合には、居室空間S1(床上)に位置するダクトを1本のダクトで構成し、床2の穴部2aの位置から床下空間S2内に延びる部分を、複数本の蛇腹ダクト12a~12dで分岐するようにしてもよい。
また、送風ダクト12(蛇腹ダクト12a~12d)には、図3に示すように、床2の穴部2aを塞ぐように蓋3が設けられている。さらには、この蓋3の上側には、蛇腹ダクト12a~12dの開閉を行う開閉弁装置3aが設けられている。この開閉弁装置3aは、例えば、図4で示すW4の送風が不要な場合に、蛇腹ダクト12dの弁を閉めて送風を停止するなど、利用者の使用状況に合わせて適宜選択できるようにしている。
この開閉弁装置3aの開閉操作は、開閉弁装置3aが床上にあるため、利用者が直接手動で行うことができる。また、リモコン等を利用して電動で開閉操作を行うようにすることもできる。
本考案の空調システム1では、居室空間S1内に室内機5が設置され、室内機5の送風口5aを覆う態様で送風装置10が取り付けられ、送風装置10は、送風口5aから送風される空調後の空気W(W1~W4)を集める空気収集部11と、空気収集部11に連通して取り付けられ、床2に設けられた穴部2aを通して床下空間S2まで延びる送風ダクト12(12a~12d)とを備えているので、室内機5から送風される空調後の空気Wを、送風装置10を介して床下空間S2に送風することができる。これにより、居室空間S1にいる利用者に空調後の空気Wが直接当たることがなく、不快を感じない。また、床下空間S2を冷暖房することで、間接的に居室空間S1を冷暖房することができる。
また、送風ダクト12は、1本或いは複数本で構成され、フレキシブルに屈曲可能な蛇腹ダクト12a~12dであるため、床下空間S2で蛇腹ダクト12a~12dの向きを調節することで、居室空間S1の特定部分の床下を冷暖房することができる。
さらに、蛇腹ダクト12a~12dには、床2に設けられた穴部2aを塞ぐ態様で床上に配置され、蛇腹ダクト12a~12dを開閉操作するための開閉弁装置3aが設けられているので、例えば、図4で示すW4の送風が不要な場合(利用者がいない場合)に、蛇腹ダクト12dの開閉弁を閉めて、送風を停止することができる。
以上、本考案の実施形態に係る空調システム1について述べたが、本考案は既述の実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、開閉弁装置3aの位置に、開閉弁装置3aの代わりに、或いは追加で、空調後の空気の送風をサポートするためのサーキュレーター(図示せず)を設置してもよい。このサーキュレーターは、蛇腹ダクト12a~12dのそれぞれに設けられ、例えば、送風空気W2だけをより多く送りたい場合に、蛇腹ダクト12bのサーキュレーターを作動させる。また、複数のサーキュレーターを適宜選択して作動させることもできる。このサーキュレーターの操作も、手動で行うようにしてもよく、電動で行うようにしてもよい。また、開閉弁装置3aとサーキュレーターを一緒に設置してもよい。
また、本空調システム1での室内機5の設置高さは、送風ダクト12の長さを短縮するために、望ましくは床2に近い位置が好ましい。室内機5を新規に設置する場合は、床2から20cmくらいの隙間が空くように設置するのがよい。一方、天井に近い高さに設置された既設の室内機5であっても、送風ダクト12を延長することで、本考案の空調システム1を構成することができる。
1 空調システム
2 床
2a 穴部
3 蓋
3a 開閉弁装置
5 室内機
10 送風装置
11 空気収集部
12 送風ダクト
12a~12d 蛇腹ダクト
S1 居室空間
S2 床下空間
W(W1~W4) 送風空気

Claims (3)

  1. 居室空間内に室内機が設置され、前記室内機の送風口を覆う態様で送風装置が取り付けられ、
    前記送風装置は、前記送風口から送風される空調後の空気を集める空気収集部と、前記空気収集部に連通して取り付けられ、床に設けられた穴部を通して床下空間まで延びる送風ダクトとを備えたことを特徴とする空調システム。
  2. 前記送風ダクトは、1本或いは複数本で構成され、フレキシブルに屈曲可能な蛇腹ダクトであることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記送風ダクトには、前記床に設けられた穴部を塞ぐ態様で床上に配置され、前記送風ダクトを開閉操作するための開閉弁装置が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
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