JP3238752B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置用の画像処理装
置に関し、特に複数のインクによりカラー記録を行うカ
ラー記録装置用の画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー記録装置でよく知
られているものに、例えば被記録面へ複数色のインクを
付着させて記録を行うカラーインクジェット記録装置が
ある。
【0003】これらのカラーインクジェット記録装置で
は、最終的には記録あるいは非記録の2値情報に基づい
て記録を行うので、より多くの階調表現をするために、
各色に対応した濃度データを誤差拡散法等によって2値
化し、この2値情報に応じて記録ヘッドを駆動し、記録
を行うという記録方式をとっているものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の記録装置によって複写機用紙等の普通紙
に記録を行う場合には、インクの染み込みがインクジェ
ット専用紙よりも少ないために、異なる色インクで表現
される領域の境界部分において、混色の量が多くなって
しまい画像の鮮明度が劣化してしまうという欠点があっ
た。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、普通紙への記録におい
て上記のような境界部分においても混色量が少なく、画
像劣化の少ない記録装置の画像処理装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数色に対応する多値データに
基づいて複数のインクによって記録を行う記録装置用の
画像処理装置において、前記複数色に対応する多値デー
に対して少なくとも平滑化処理とエッジ検出処理を行
複数の画像処理手段と、該複数の画像処理手段による
異なる処理の結果により複数色間の境界領域を決定する
領域決定手段と、該領域決定手段により決定された複数
色間の境界領域に対して前記複数色に対応する多値デー
タの値を減少する変更を行うデータ値変更手段とを備え
ることを特徴とする。ここで、前記複数の画像処理手段
は、前記平滑化処理として前記複数色に対応する多値デ
ータの各色データの平均値を求める第1の画像処理手段
と、前記エッジ検出処理として前記複数色に対応する多
値データの各色データの2次微分を求める第2の画像処
理手段とを含むことを特徴とすることができる。また、
前記複数のインクによって記録を行う記録装置は、イン
クジェットヘッドによりインクを吐出するカラーインク
ジェット記録装置であることを特徴とすることができ
る。また、前記データ値変更手段から出力する多値デー
タを2値データに変換する2値化手段をさらに有するこ
とを特徴とすることができる。
【0007】
【作用】本発明では、複数色に対応する多値データに対
して少なくとも平滑化処理とエッジ検出処理を行い、そ
の異なる処理の結果により複数色間の境界領域を決定
し、この決定された複数色間の境界領域に対して複数色
に対応する多値データのレベルを下げるようにしている
ので、色境界(異なる色のインクによって表現される領
域の境界部分)での混色を減らすことができ、例えば普
通紙記録においても画像劣化の少ないカラー記録を提供
できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0009】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例の記録装置の画像処理装置の構成を示す。図1にお
いて、1はインタフェース(I/F)回路であり、ホス
ト装置(不図示)から転送されるR(レッド),G(グ
リーン),B(ブルー)各8ビットのカラー多値データ
を受け取り、色変換手段2に転送する。色変換手段2
は、インタフェース回路1から転送されたR,G,Bの
カラー多値データを内部のマトリクス演算回路により本
記録装置で使用するインクの色、C(シアン),M(マ
ゼンタ),Y(イエロー)の多値データに変換する。3
−1,3−2および3−3は、それぞれC,M,Yの各
色に対応したフレームバッファであり、色変換手段2に
より変換されたC,M,Yの各カラーデータをそれぞれ
1ページ分格納する。4−1は第1の画像処理手段であ
り、フレームバッファ3−1,3−2および3−3に格
納されたカラー多値データを1ピクセルづつ読み出して
画像の平滑化処理を行う。同様に、4−2は第2の画像
処理手段であり、フレームバッファ3−1,3−2およ
び3−3に格納されたカラー多値データを1ピクセルづ
つ読み出して画像のエッヂ検出処理(2次微分)を行
う。これらの画像処理手段4−1,4−2で処理された
画像データは領域決定手段5に送られる。
【0010】領域決定手段5ではその画像データを基
に、フレームバッファ3−1,3−2および3−3から
データ値変更手段6に入力されるC,M,Yの対応する
ピクセルデータが異なるインクによって表現される領域
の境界部分か否かを判断し、その境界部分であると判断
した場合にはデータ値変更手段6に対して指示信号を発
生する。データ値変更手段6はフレームバッファ3−
1,3−2および3−3から1つのピクセルに対応した
多値データを受け取り、領域決定手段5により発生され
た指示信号の有無によりこのカラー多値データの値をあ
らかじめ設定された値にしたがって変更する。7は2値
化手段であり、データ値変更手段6から転送されるC,
M,Yのカラー多値データを誤差拡散法により2値化
し、これにより2値化されたデータはインクジェット記
録装置の如き記録装置(図示せず)に転送され記録され
る。
【0011】図2は本発明が解決しようとしている、異
なるインクによって表現される領域の境界部分を説明す
る図である。図中、左列は色領域が接するパターンを示
しており、ここでは簡略して6つのパターンを示してい
る。また中央の列に示す左列のパターンに対応して、図
1における第1の画像処理手段4−1によって平滑化処
理された平均値を示すグラフであり、一つのパターンに
対してC,M,Yの各色の値が示されている。同様に右
列に示すものは、図1における第2の画像処理手段4−
2によってエッヂ検出処理された2次微分値を示すグラ
フである。
【0012】ここで、本実施例においては図2における
上3つのパターンに対しては、色領域の境界部分におい
て2色以上のインクが接するので、混色量が多くなると
判断して、オリジナルのデータ値を減ずるようにしてい
る。
【0013】一方、図2の下の3つのパターンに対して
は色領域の境界部分はあっても、その領域と接する他の
色領域がないから混色することがないので、オリジナル
のデータ値を減ずることはしない。これらのパターンの
判断基準には図中のグラフで示される各色データの平均
値と2次微分値とが使用され、それは以下のようにして
図1における領域決定手段5によって判断される。
【0014】(1)着目するピクセルにおいて、2次微
分のエッジがある1色に関してだけあり、かつ他の色の
平均値があらかじめ定められた閾値以上にない場合に
は、ある色領域は他の色領域とは接しないと判断する
(図2のホワイト−シアンのパターン)。
【0015】(2)着目するピクセルにおいて、同符号
の2次微分のエッジがある2色に関してあり、かつ残り
の色の平均値があらかじめ定められた閾値以上にない場
合には、ある色領域は他の色領域とは接しないと判断す
る(図2のホワイト−ブルーのパターン)。
【0016】(3)着目するピクセルにおいて、2次微
分のエッジが3色共にあり、かつそれらの符号が同じ場
合には、ある色領域は他の色領域とは接しないと判断す
る(図2のホワイト−ブラックのパターン)。
【0017】(4)上記の(1),(2),(3)以外
で、なおかつ2次微分のエッジを少なくとも1色以上持
つ場合には、ある色領域が他の色領域と接すると判断す
る(図2の上の3つのパターン)。
【0018】図3は本実施例における画像処理手段4−
1,4−2において採用される重み係数を示す。すなわ
ち、同図における左のマトリクスは、画像処理手段4−
1によって処理されるピクセルの範囲とその範囲におけ
るピクセルデータに対して採用される重み係数であり、
各ピクセルのオリジナルデータに対して掛け合わされた
のち合計され、1/9された値が平均値として採用され
る。同様に、図3の右のマトリクスは、画像処理手段4
−2によって処理されるピクセルの範囲とその範囲にお
けるピクセルデータに対して採用される重み係数であ
り、各ピクセルのオリジナルデータに対して掛け合わさ
れたのち合計された値が2次微分値として採用される。
【0019】図4は本発明の第1の実施例におけるデー
タの処理手順を示すフローチャートである。まず、本装
置は、ステップS1においてインタフェース回路1によ
りホスト装置から転送される画像データを入力する。次
に、ステップS2に移行して、色変換手段2によりR,
G,BデータからY,M,Cデータへの変換を行う。さ
らにステップS3に移行して、ステップS2で変換した
C,M,Yデータをフレームメモリ3−1,3−2,3
−3に書き込む。さらに、ステップS4に移行して、フ
レームメモリ3−1,3−2,3−3に1画面分のデー
タをそれぞれ書き込んだか否かをチェックし、もしも書
き込んでない場合には、ステップS1に戻り上記と同様
の処理を繰り返す。
【0020】一方、既に1画面分のデータを書き込んで
いる場合には、ステップS5に進み、フレームメモリ3
−1,3−2,3−3に書き込まれた画像データを1ピ
クセルづつ読み出して、読み出したデータを画像処理手
段1,2(4−1,4−2)およびデータ値変更手段5
の両方に転送する。画像処理手段1,2(4−1,4−
2)に転送されたデータは、それぞれ画像処理されて領
域決定手段5に転送され、領域決定手段5によりオリジ
ナルのデータの値を変更するか否かの判断に使用され
る。一方、データ値変更手段6に転送された画像データ
は、ステップS6において領域決定手段5によって出力
される指示信号に従って入力されたデータの値を変更す
る。次に、ステップS7に進み、変更された画像データ
を2値化手段7に転送する。
【0021】さらにステップS8において、変更された
画像データを1画面分、2値化手段7に転送したか否か
をチェックし、もしもまだ転送していないならば再びス
テップS5に戻って上記と同様の処理を進める。一方、
既に1画面分の画像データを転送している場合には、ス
テップS1に戻り再び次の画像データの入力を始める。
【0022】(第2の実施例)図5の本発明の第2の実
施例の画像処理装置の構成を示す。図5において8−
1,8−2,8−3はラインバッファであり、画像処理
手段1,2(4−1,4−2)で必要なライン数分のピ
クセルデータが格納できるようになっている。このよう
な構成をとることにより、第1の実施例で必要としたフ
レームバッファ3−1,3−2,3−3が不必要とな
り、廉価な構成とすることができる。その他の構成およ
び機能は図1の第1の実施例と同様なので、その詳細な
説明は省略する。
【0023】(第3の実施例)図6は本発明の第3の実
施例の画像処理装置の構成を示す。図6において9はD
/A(デジタル・アナログ)変換器であり、データ値変
換手段6によって出力されたデジタル画像データをアナ
ログ信号に変換し、アナログ信号によってドットサイズ
の大きさを変化させることのできる記録ヘッド、例えば
ピエゾヘッド等に転送する。これにより、第1の実施例
においてはドットデータを記録する、しないの2値デー
タしか扱えない記録装置を想定していたのが、本実施例
によればドットの大きさを可変できる記録装置において
も有効となる。その他の構成は図1の第1の実施例と同
様である。
【0024】(第4の実施例)図7は本発明の第4の実
施例の画像処理装置の構成を示す。図7においては実施
例1の構成に、さらに3−4で示すフレームバッファが
追加されており、これによりC,M,Y,K(ブラッ
ク)の4色のインクで記録する場合にも本発明は利用可
能となる。一般に、インクの色数が増えても領域決定手
段の選択条件を変更することにより本発明は有効であ
る。
【0025】以上述べたように、異なるインクによって
表現される領域の境界部分を画像処理手段4−1,4−
2および領域決定手段5によって識別し、データ値変更
手段6によってオリジナル画像の該当領域のデータの値
を減少するように処理しているので、混色の量を減らす
ことが可能となり、普通紙記録においても画像劣化の少
ないカラー記録装置を提供することが可能となる。
【0026】なお、ここで述べた上記各実施例において
は、異なるインクによって表現される領域の境界部分の
データの値を減ずる場合だけを述べたが、領域決定手段
5の決定条件の変更と、データ値変更手段6によりあら
かじめ定められた値を変更することにより、特定領域で
のエッジ強調、スムージング、あるいは濃度減少なども
行うことができるのは勿論である。また、入力されるデ
ータはR,G,Bデータとしているが色変換手段2によ
り変換可能なデータであれば、これに限らない。また、
直接C,M,Yデータを受け取る場合には、色変換手段
2は省略してもかまわない。さらに、本画像処理装置は
記録装置内に内蔵しても、あるいはホスト装置と記録装
置の中間に独立して置かれても、さらにはホスト装置内
に内蔵する構成としてもかまわない。
【0027】このように、本実施例によれば、複数の画
像処理手段4−1,4−2と、この画像処理手段4−
1,4−2によって処理された結果により選択的に領域
を決定する領域決定手段5と、この領域決定手段5の決
定に従ってオリジナルの多値データの値を変更するデー
タ値変更手段6とを備えるようにしたので、異なるイン
クによって表現される領域の境界部分においても、混色
の量を減らすことが可能となる。
【0028】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0029】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0030】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0031】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0032】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0033】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0034】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0035】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0036】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数色に対応する多値データに対して少なくとも平滑化
処理とエッジ検出処理を行い、その異なる処理の結果に
より複数色間の境界領域を決定し、この決定された複数
色間の境界領域に対して複数色に対応する多値データの
レベルを下げるようにしているので、色境界(異なる色
のインクによって表現される領域の境界部分)での混色
を減らすことができ、例えば普通紙記録においても画像
劣化の少ないカラー記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】異なるインクによって表現される領域の境界部
分を説明するための模式図である。
【図3】本発明の第1の実施例における画像処理手段に
おいて採用される重み係数を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例の制御手順を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の第2の実施例の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施例の画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 インタフェース回路 2 色変換手段 3−1,3−2,3−3,3−4 フレームバッファ 4−1 画像処理手段1 4−2 画像処理手段2 5 領域決定手段 6 データ値変更手段 7 2値化手段 8−1,8−2,8−3 ラインバッファ 9 D/A変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/525 B41J 2/21 H04N 1/40 H04N 1/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色に対応する多値データに基づいて
    複数のインクによって記録を行う記録装置用の画像処理
    装置において、 前記複数色に対応する多値データに対して少なくとも平
    滑化処理とエッジ検出処理を行う複数の画像処理手段
    と、 該複数の画像処理手段による異なる処理の結果により複
    数色間の境界領域を決定する領域決定手段と、 該領域決定手段により決定された複数色間の境界領域に
    対して前記複数色に対応する多値データの値を減少する
    変更を行うデータ値変更手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の画像処理手段は、前記平滑化
    処理として前記複数色に対応する多値データの各色デー
    タの平均値を求める第1の画像処理手段と、前記エッジ
    検出処理として前記複数色に対応する多値データの各色
    データの2次微分を求める第2の画像処理手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のインクによって記録を行う記
    録装置は、インクジェットヘッドによりインクを吐出す
    るカラーインクジェット記録装置であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記データ値変更手段から出力する多値
    データを2値データに変換する2値化手段をさらに有す
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の画像処理装置。
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