JP3238683U - ハンガーネット - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で安価に製造でき、且つ自立して任意の箇所に配置することのできるハンガーネットを提供する。【解決手段】 枠部（横枠１１ａ，縦枠１１ｂ）内に横ワイヤー１２及び縦ワイヤー１３で格子状に形成したネット板１と、ネット板１の下縁に装着する複数の脚体２で構成されるハンガーネットであって、脚体２がネット板１を支持するに十分な前後長を備えた足板部２１の前後中間に、前後面を表裏とする支持板部２２を直立させると共に、支持板部２２の一面にネット板１の下辺横枠１１ａ及びネット板１の横ワイヤー１２を嵌入係止する上方開口の係止鉤部２３ａ，２３ｂを多段に設けてなる。【選択図】図２

Description

本考案は、主として台所に設置してキッチン用具の吊下げ整理する整理家具や、商品陳列台として使用されるハンガーネットに関するものである。
ハンガーネットは、周知のとおりワイヤーを格子状に形成したネット板をハンガーベースとしているもので、前記ネット板の所望位置に吊下げ部材や棚板支持部材を装着し、当該吊下げ部材にキッチン用具や商品を吊下げ、また棚板支持部材に棚板を取付け、商品やキッチン用具を載置するものである。
前記のハンガーネットを使用可能な構造とするために、例えばキッチン用整理家具の場合は、特許文献１には、天井とキッチン台との間に支柱を固定し、支柱間にネット板を装着固定する構造が開示されており、また特許文献２にはネット板を吊下げで設置する手段が開示され、特許文献３には、ネット板を壁面に適宜な間隔を保たせて固定装着する手段が開示されている。
またネット板を自立させてなる商品陳列台としては、特許文献４にはキャスター付き自立台枠内にネット板を設けた商品陳列棚が開示されており、特許文献５には、ネット板の下部に前面側へ煽り開閉動作を行う脚杆を備える商品陳列台が示されている。更に特許文献６には、ネット板の下縁に脚部材を装着して自立させる商品陳列台が開示されている。
特開平７－２９８９３３号公報。 特開２００９－３４２９６号公報。 実開昭５８－１３３０５０号公報。 意匠登録１５１６８３６号公報。 特許４０６１０５８号公報。 実公平４－６６０４号公報。
特許文献１乃至３記載のハンガーネットは台所に固定設置されるもので、所望の位置に簡単には移動できない。商品陳列台のように自立タイプのハンガーネットは、所望位置に配置することができるが、自立構造のためにハンガーネット全体が一体化されており、分解組立が容易ではなく製造が煩瑣であり、安価に製造することができない。また特許文献６の開示構成のように、ネット板と脚体の組み合わせでハンガーネット（商品陳列台）を形成することは、構造が簡易で安価に提供できるが、脚体の装着手段としてネジ締めを以てネット板を挟圧保持する手段を採用しているために、組立時のネジ締め作業が煩瑣であると共に、商品展示に際してネット板に前面側へ倒伏する力が加わるので、ネジ締めの僅かな緩みでもネット板が倒伏してしまう虞がある。
そこで本考案は、ネット板が簡単に装着でき、且つ安定してネット板を起立保持させる脚体を備えたハンガーネットを提案したものである。
本考案の請求項１記載に係るハンガーネットは、枠部内に縦横格子状のワイヤーを備えたネット板と、ネット板の下縁に装着する複数の脚体で構成されるハンガーネットであって、脚体がネット板を支持するに十分な前後長を備えた足板部の前後中間に、前後面を表裏とする支持板部を直立させると共に、支持板部の一面にネット板の下辺横枠及びネット板の横ワイヤーを嵌入係止する上方開口の係止鉤部を多段に設けてなることを特徴とするものである。
而して前記のネット板の下辺横枠及び横ワイヤーを係止鉤部に嵌入装着すると、脚体上にネット板が起立保持され、ハンガーネットとして使用することができる。
また本考案の請求項２記載に係るハンガーネットは、脚部材の支持板部形成位置を足板部の後方に偏った箇所としてなるもので、表面側にキッチン用具の吊下げ商品陳列を行って前面側に力が加わってもハンガーネットの前方倒伏を防止できる。
また本考案の請求項３記載に係るハンガーネットは、脚部材の係止鉤部を、ネット板の横ワイヤーの上下間隔に一致させて設けてなるもので、キッチン用具の吊下げ商品陳列でネット板に加わる倒伏方向の力が各鉤部で均等に支えることになる。
本考案の構成は上記のとおりで、簡単構造の脚体とネット板の組合せで、容易に起立するハンガーネットを提供できるものである。
本考案の実施形態の脚体の斜視図。 同脚体のネット板の係止状態の説明図。 同使用状態の説明図。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示したハンガーネットは、ネット板１と２個（ネット板１の大きさに対応して３個以上とする）の脚体２で構成される。
ネット板１は、枠部１１（横枠１１ａと縦枠１１ｂ）内に、横ワイヤー１２と縦ワイヤー１３を使用目的に対応した縦横間隔の格子状に設けたものである。
脚体２は、足板部２１と支持板部２２と係止鉤部２３ａ，２３ｂで構成される。足板部２１は、ネット板１を支持するのに十分な前後長を有するもので、その前後中間において支持板部２２を立設したものである。支持板部２２の立設位置は、足板部２１の前方部２１ａが後方部２１ｂより長くなる箇所で、支持板部２２の前後が表裏面となるように立設し、立設支持する補強リブ２１ｃを設けたものである。
支持板部２２は、ネット板１の大きさに対応した高さを備えたもので、裏面に係止鉤部２３ａ，２３ｂを設けたものである。係止鉤部２３ａ，２３ｂは上方開口の鉤状で足板部２１と支持板部２２の角部位置に最下方の係止鉤部２３ａを設け、前記最下方係止鉤部２３ａの上方に、横ワイヤー１２の上下間隔に対応して多段に係止鉤部２３ｂを設けてなるものである。
而して前記のネット板１の両側端位置において、ネット板１の下辺横枠１１ａを最下方の係止鉤部２３ａに嵌入装着し、下方側の横ワイヤー１２を多段の係止鉤部２３ｂに嵌入係止すると、脚体２上にネット板１が起立保持されることになる。
従って起立保持させたネット板１に通常のハンガーネット同様に吊下げ金具Ａ等を装着し、前記吊下げ金具Ａに台所用具Ｂや商品を吊下げるものである。
尚、本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、係止鉤部２３ａ，２３ｂの位置は、ネット板１の下辺横枠１１ａと横ワイヤー１２の複数が係止されれば良いもので、係止鉤部２３ｂの位置が横ワイヤー１２の縦間隔と完全に一致しなくとも、横ワイヤー１２が係止鉤部２３ｂ内に納まるものであれば十分である。また下辺横枠１１ａを係止する最下方係止鉤部２３ａも支持板部２２の裏面であれば良く、必ずしも足板部２１上に設ける必要はない。
１ ネット板
１１ 枠部
１１ａ 横枠
１１ｂ 縦枠
１２ 横ワイヤー
１３ 縦ワイヤー
２ 脚体
２１ 足板部
２１ａ 前方部
２１ｂ 後方部
２１ｃ 補強リブ
２２ 支持板部
２３ａ，２３ｂ 係止鉤部

Claims (3)

  1. 枠部内に縦横格子状のワイヤーを備えたネット板と、ネット板の下縁に装着する複数の脚体で構成されるハンガーネットであって、
    脚体がネット板を支持するに十分な前後長を備えた足板部の前後中間に、前後面を表裏とする支持板部を直立させると共に、支持板部の一面にネット板の下辺横枠及びネット板の横ワイヤーを嵌合係止する上方開口の係止鉤部を多段に設けてなることを特徴とするハンガーネット。
  2. 脚部材の支持板部形成位置を足板部の後方に偏った箇所としてなる請求項１記載のハンガーネット。
  3. 脚部材の係止鉤部を、ネット板の横ワイヤーの上下間隔に一致させて設けてなる請求項１又は２記載のハンガーネット。
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