JP3238635B2 - 坑道掘進方法及び穿孔装置 - Google Patents

坑道掘進方法及び穿孔装置

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JP3238635B2
JP3238635B2 JP26656796A JP26656796A JP3238635B2 JP 3238635 B2 JP3238635 B2 JP 3238635B2 JP 26656796 A JP26656796 A JP 26656796A JP 26656796 A JP26656796 A JP 26656796A JP 3238635 B2 JP3238635 B2 JP 3238635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下に坑道を掘進
するための方法、及びこのような坑道掘進作業時の先進
孔と発破孔などのさく孔(穿孔)作業を行なうための穿
孔装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地下に坑道を掘進する場合には、
切羽において、削岩機を用いて発破孔の穿孔作業を行な
い、発破により岩盤を破砕することにより行なわれてい
る。又、坑道掘進において先進ボーリングは実施されて
いるが、先進孔配列などの定型したパターンはなく、穿
孔機械も先進孔の穿孔と坑道掘進の穿孔作業には異なる
機械が使用されており、掘進工程の効率が悪い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、地下450m以上の深部区域における亜鉛鉱石採鉱
現場のように、40℃以上の高温岩盤の坑道掘進におい
ては、温泉、熱水或は水蒸気などの噴出の可能性があ
る。
【0004】発破孔の穿孔作業中に、このような温泉、
熱水或は水蒸気が噴出した場合には、作業者にとって極
めて危険な状態となることが考えられる。
【0005】従って、本発明は、坑道掘進に先立って先
進孔を穿孔し、従って、温泉、熱水或は水蒸気などの噴
出の可能性がある高温岩盤現場においても、事前に温
泉、熱水或は水蒸気などの存在を検知してそれらの圧
力、量を測定したり、又は、温泉、熱水或は水蒸気など
を先進孔より誘導することにより水圧或は水量、ガス圧
或はガス量を事前に低下させることができ、安全に坑道
掘進を行ない得る坑道掘進方法を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、上記先進孔の穿孔作
業を有効に実施することができ、更には坑道掘進時の発
破孔の穿孔作業にも使用することができ、これによっ
て、温泉、熱水或は水蒸気などの噴出の可能性のある坑
道掘進工程を飛躍的に向上させることのできる穿孔装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
坑道掘進方法及び穿孔装置にて達成される。要約すれ
ば、本発明は、(a)坑道切羽において、切羽の中央に
先進孔を、又、前記切羽の左右に前記中央の先進孔に対
して側方へと所定の角度にて拡開して延在する側部先進
孔を、所定の孔長にて穿孔する工程、次いで、(b)前
記中央の先進孔の残存長が所定の長さ以下とならない程
度にまで坑道を掘進する工程、(c)前記(a)工程及
び(b)工程を繰り返して所望長さにわたって坑道を掘
進することを特徴とする坑道掘進方法である。
【0008】好ましくは、前記側部先進孔は、中央の先
進孔に対して例えば最大35°にて側方へと拡開して延
在し、前記中央先進孔と同じ長さにて穿孔される。
【0009】又、好ましくは、前記(a)工程における
前記各先進孔は8m以上穿孔され、前記(b)工程にお
ける残存長は2m以上とされ、又、通常、前記各先進孔
の孔径は38〜50mmとされる。
【0010】本発明の他の態様によれば、高温岩盤の坑
道掘進のために坑道切羽において、切羽の中央に先進孔
を、又、前記切羽の左右に前記中央の先進孔に対して側
方へと所定の角度にて拡開して延在する側部先進孔を、
所定の孔長にて穿孔する穿孔装置であって、作業者のた
めのキャビンが設けられ、坑道内を自走することのでき
る自走車と、自走車の前部に設置された穿孔手段とを有
し、前記穿孔手段は、油圧で駆動される打撃式の削岩機
と、ガイドシェルを介して前記削岩機を担持し、該削岩
機を水平及び上下方向に移動可能に構成されたリンク機
構よりなる支持手段とを備えていることを特徴とする
温岩盤の坑道掘進のための穿孔装置が提供される。好ま
しくは、前記穿孔手段は、継ぎロッドを使用可能とする
ためのロッド脱着装置、即ち、油圧式ロッドキャッチャ
を備えており、それによって8m以上の先進孔を穿孔す
ることができる。
【0011】好ましくは、前記支持手段は、自走車の先
端部に水平方向に揺動自在に取付けられた支持ヨーク
と;一端が前記支持ヨークに枢着されたアウターアーム
と、このアウターアームに対し抜き差し自在に嵌合され
たインナーアームとからなり、上下方向に揺動すること
のできる第1のアームと;前記第1のアームのインナー
アームの先端に固着された支持枠と;一端が前記支持枠
に回転可能に支持され、上下方向に揺動可能とされた第
2のアームと;一端が前記第2のアームの他端に回転可
能に支持され、水平方向に揺動可能とされた第3のアー
ムと;前記第3のアームの他端には、この第3のアーム
に対して水平方向に且つ直交して突出した連結軸を介し
て水平に対して上方へと所定角度だけ揺動可能に取付け
られた、前記ガイドシェルを移動自在に保持するための
ガイドシェルホルダと;を有する。好ましくは、前記支
持手段の各部材は油圧シリンダにて駆動される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る坑道掘進方法
及び穿孔装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0013】先ず、図1を参照して、本発明の坑道掘進
方法を説明する。本発明によれば、坑道100の切羽1
01において、切羽101の中央に、坑道100の掘進
方向Xに沿って先進孔102が穿孔される。先進孔10
2の長さ(L)は、所望に応じて任意とされるが、一般
には8m以上、好ましくは、10〜30mとされる。
【0014】本発明によれば、更に、切羽の左右に、前
記中央の先進孔102に対して側方へと所定の角度
(θ)にて拡開して延在する側部先進孔103が穿孔さ
れる。この角度(θ)は、通常、中央の先進孔102に
対して最大約35°、通常30°とされる。この角度
(θ)が35°を超えた場合には、先進範囲が坑道掘進
予定周辺外となるといった問題が起こり、又20°未満
の場合には、先進範囲が坑道掘進予定範囲だけとなり、
周辺部の温泉、熱水或は水蒸気の検知或は減圧、減量を
行ない得ないといった問題がある。又、この側部先進孔
103は、坑道の掘進方向Xに沿って測った場合に、前
記中央先進孔102と同じ長さLとなるようにされる。
本発明にて、各先進孔102、103の孔径は38〜5
0mmとされるのが好適である。この孔径が50mmを
超えた場合には、削岩機の長孔穿孔能力不足が起こり、
又38mm未満の場合には、長孔の継ぎロッドの径が細
くなりロッドの強度不足といった問題が起こる。
【0015】この先進孔102、103の穿孔により、
先進孔102、103の長さ範囲内に温泉、熱水或は水
蒸気が存在しているか否かが検知される。
【0016】この先進孔穿孔により、温泉、熱水或は水
蒸気の存在が確認された場合には、水圧或は水量、又
は、ガス圧或はガス量を先進孔を利用して抜き出すこと
により事前に水或はガスの圧力、量を低下させることが
できる。
【0017】又、異常がない場合には、次いで、通常の
態様に従って、即ち、坑道掘進のための発破孔が穿孔さ
れ、発破作業により坑道の掘進が行なわれる。このと
き、坑道掘進は、図1に点線で示すように、前記中央の
先進孔102の残存長(L0 )が所定の長さ以下となら
ない程度にまで実施される。この先進孔102の残存長
さL0 は、先進孔の長さLが8m以上とされた場合に
は、2m以上、好ましくは、2〜3mとされる。2mよ
り短い場合には、熱水圧力、水蒸気圧力が強い場合は熱
水、水蒸気などが突出する危険性がある。又、3mを超
えると坑道掘進工程での先進孔穿孔作業の割合が増え
る、といった問題がある。
【0018】以後、上記先進孔穿孔作業と、坑道掘進作
業が繰り返し行なわれ、所望長さにわたって坑道掘進が
実施される。
【0019】次に、上記先進孔102、103或は発破
孔などの穿孔作業を好適に実施することのできる穿孔装
置について説明する。図2〜図6に、本発明に係る穿孔
装置の一実施例を示す。
【0020】先ず、図2及び図3を参照すると、本実施
例で、穿孔装置1は、坑道内を自走することのできる自
走車2と、自走車2の前部に設置された穿孔手段4とを
有する。本実施例で、自走車2は、限定されるものでは
ないが、4輪自動車とされ、自走駆動手段としてディー
ゼルエンジン6を搭載している。自走車2の大略中央部
に位置して、自走車2の台車フレーム8に作業者のため
の空調設備を備えた閉鎖空間、即ち、キャビン(運転
席)10が設けられている。従って、作業者は、キャビ
ン10にいて、キャビン10内に設けられた種々の操作
レバー12などを操作することにより、自走車2の前部
に搭載した穿孔手段4を操作することができ、穿孔作業
時に岩盤より万一高温の熱水或は水蒸気などが噴出した
場合にも、キャビン内にいることにより、その被害を免
れることができる。
【0021】自走車2は、更に、電動モータ14と、こ
の電動モータ14にて駆動される油圧ポンプ16を備え
ている。電動モータ14は、ケーブル18にて地上の電
力源(図示せず)に接続されており、油圧ポンプ16
は、次に説明する穿孔手段4を駆動するための種々の油
圧シリンダ及び油圧式さく(削)岩機20を駆動する。
【0022】自走車2の前部には、上述のように穿孔手
段4が配置され、この穿孔手段4は、油圧で駆動される
パーカッションタイプの、即ち、打撃式の削岩機20を
備えている。削岩機20としては、例えば、古河機械金
属株式会社製の「油圧ドリフタ(HD90)」が好適に
使用可能である。上記削岩機20は、水平及び上下方向
に移動可能に構成されたリンク機構よりなる支持手段3
0に、ガイドシェル32を介して担持されている。次
に、支持手段30について説明する。
【0023】図4及び図5をも合わせて参照するとより
良く理解されるように、支持手段30は、自走車2の台
車フレーム8の先端部に設けた支持フレーム34に垂直
軸36を介して水平方向に揺動自在に取付けられた支持
ヨーク38を有する。本実施例では、限定されるもので
はないが、支持ヨーク38は70°(中心軸線より片側
35°)の範囲内にて揺動自在とされた。又、支持ヨー
ク38の上端には水平軸40を介して第1のアーム42
の一端が回転自在に接続されている。第1のアーム42
は、一端が前記支持ヨーク38に枢着されたアウターア
ーム42Aと、このアウターアーム42Aに対し摺動自
在に嵌合されたインナーアーム42Bとからなる。本実
施例では、インナーアーム42Bは、アウターアーム4
2Aより90cmだけ突出し得るように構成した。この
インナーアーム42Bの突出量は、所望に応じて種々に
選定される。
【0024】前記支持ヨーク38の下端には、油圧シリ
ンダ44及び自在継手46を介して油圧シリンダ48の
一端が接続される。この油圧シリンダ48の他端は、前
記第1のアーム42を構成する前記アウターアームの他
端にピン50により枢着されている。従って、油圧シリ
ンダ44及び48を駆動することによって、第1アーム
42は、インナーアーム42Bがアウターアーム42A
より90cmの範囲内で抜き差しすることにより水平軸
40の回りに上下方向に所定の角度範囲に亙って揺動す
ることができる。本実施例では、限定されるものではな
いが、第1アームは、水平軸から上方へと60°、下方
へと30°揺動可能に構成された。
【0025】第1のアーム42の先端部、即ち、インナ
ーアーム42Bには、支持枠50が固着され、この支持
枠50に水平軸52を介して上下方向に揺動可能に第2
のアーム54の一端が接続される。本実施例では、第2
のアーム54は、水平に対して上方へと30°、下方へ
と60°傾斜可能に構成された。勿論、第2のアーム5
4の傾動可能角度は、これに限定されるものではない。
【0026】又、この第2のアーム54の他端には、垂
直軸56を介して水平方向に揺動自在に第3のアーム5
8の一端が取付けられている。本実施例にて第3のアー
ム58は90°(中心軸線に対して片側45°)の範囲
内にて揺動自在とされた。この第3のアーム58の他端
は、この第3のアーム58に対して水平方向に且つ直交
して突出した連結軸60を介してガイドシェルホルダ6
2がこの連結軸60の回りに回転自在に取付けられてい
る。本実施例では、ガイドシェルホルダ62は、水平に
対して上方へと90°だけ揺動可能に構成された。上記
第3のアーム58及びガイドシェルホルダ62の傾動角
度も上記値に限定されるものではなく、適宜所望に応じ
て任意の値に設定可能である。
【0027】上記支持枠50、第2アーム54、第3ア
ーム58及びガイドシェルホルダ62の運動を可能とす
るべく、支持枠50と第2のアーム54との間に油圧シ
リンダ64を、第2アーム54と第3アーム58との間
に油圧シリンダ66を、又、連結軸60とガイドシェル
ホルダ62との間に油圧シリンダ68がそれぞれ設けら
れる。
【0028】図6をも参照してガイドシェル32につい
て説明すると、ガイドシェル32は、前記ガイドシェル
ホルダ62に対して摺動自在とされた第1のガイドレー
ル70と、この第1のガイドレール70に対して摺動自
在とされた第2のガイドレール72とを有している。本
実施例にて、第1のガイドレール70は、ガイドシェル
ホルダ62より更に所定長だけ、例えば100cmだけ
突出し得るように構成した。この第2のガイドレール7
2には、その上面後方に上記削岩機20が搭載されてお
り、第1のガイドレール70の先端には、ロッド脱着装
置、即ち、油圧シリンダを具備したロッドキャッチャ7
4が設置されている。ロッドキャッチャ74は、削岩機
20に取付けられた穿孔ロッド或は接続ロッドのような
ロッドRを担持し、ロッドの接続或は接続解除作業をな
す。ロッドキャッチャは、一般的に坑道掘進には使用さ
れていないが、このようなガイドシェル4及びロッドキ
ャッチャ74の構造は、当業者には周知であるので、こ
れ以上の説明は省略する。
【0029】上記構成の穿孔装置の作動について説明す
る。
【0030】作業者は、自走者2のキャビン10に乗り
込み、自走車2を所望の坑道の切羽位置へと自走させ
る。次いで、アウトリガー3を下げ、自走車2をその場
に固定する。
【0031】次いで、穿孔手段4の各油圧シリンダ4
4、48、64、66、68を作動させ、第1のアーム
42、支持枠50、第2のアーム54、第3のアーム5
8及びガイドシェルホルダ62を動かして、削岩機20
に取付けられた穿孔ロッドRの先端が切羽の所定位置か
ら、所定方向へと岩盤を穿孔し得るように設定する。
【0032】次いで、削岩機20を作動させ、且つ削岩
機20をガイドシェル32により前方へと移動させなが
ら、穿孔ロッドRに、打撃、回転、送り運動を与える。
これにより、先進孔などの穿孔作業が行なわれる。通
常、穿孔ロッドRは、その長さが1.5m程度とされる
ので、それ以上の長さの先進孔102、103などの穿
孔作業を実施するには、ロッドの継ぎ足しを行なう必要
がある。従って、穿孔ロッドRに接続ロッドを接続する
場合には、穿孔ロッドRによる穿孔作業を一旦中止し、
ロッドキャッチャ74で削岩機20と穿孔ロッドRの接
合部を掴み、螺子部に緩みを付けるために打撃を加え、
削岩機20から穿孔ロッドRを取外し、第2ガイドレー
ル72を調整して一旦削岩機20を初期位置へと戻し、
削岩機20に新たな接続ロッドを装着する。一方、第1
ガイドレール70を調整して穿孔ロッドRの後端部をロ
ッドキャッチャ74に把持し、次いで、第2ガイドレー
ル72を調整して削岩機20を移動して接続ロッドの先
端をもロッドキャッチャ74に把持し、ロッドキャッチ
ャ74を作動させて両ロッドを螺合接続する。
【0033】所定長さの穿孔作業が終わると、岩盤内へ
と挿入されている各ロッドを削岩機20を用いて、又、
接続された各ロッドの接合部をロッドキャッチャ74に
把持して螺子部に緩みを付けるために削岩機20で打撃
をかけ、その後逆回転させて分離しながら引抜く。これ
により、岩盤に先進孔102、103などが穿孔され
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の坑道掘進
方法は、坑道切羽において、切羽の中央に先進孔を、
又、前記切羽の左右に前記中央の先進孔に対して側方へ
と所定の角度にて拡開して延在する側部先進孔を、所定
の孔長にて穿孔し、次いで、前記中央の先進孔の残存長
が所定の長さ以下とならない程度にまで坑道を掘進する
作業を繰り返して所望長さにわたって坑道を掘進する構
成とされるので、坑道掘進に先立って先進孔を穿孔する
こととなり、そのために、温泉、熱水或は水蒸気などの
噴出の可能性がある高温岩盤現場においても、事前に温
泉、熱水或は水蒸気などの存在を検知してそれらの圧
力、量を測定することができる。更に、温泉、熱水或は
水蒸気などを先進孔より誘導することにより水圧或は水
量、ガス圧或はガス量を事前に低下させることができ、
安全に坑道掘進を行ない得るといった特長を有する。
【0035】又、本発明の穿孔装置によれば、高温岩盤
の坑道掘進のために坑道切羽において、切羽の中央に先
進孔を、又、切羽の左右に中央の先進孔に対して側方へ
と所定の角度にて拡開して延在する側部先進孔を、所定
の孔長にて穿孔する穿孔装置であって、坑道内を自走す
ることのできる自走車と、自走車の前部に設置された穿
孔手段とを有し、特に、自走車には作業者のための空調
設備を備えた閉鎖空間、即ち、キャビン(運転席)が設
けられており、作業者は、キャビンにいて、キャビン内
に設けられた種々の操作レバーなどを操作することによ
り、自走車の前部に搭載した穿孔手段を操作することが
でき、穿孔作業時に岩盤より万一高温の熱水或は水蒸気
などが噴出した場合にも、キャビン内にいることによ
り、その被害を免れることができるという特長を有する
ほか、長孔を穿孔するために継ぎロッドを使用可能にす
るためのロッド脱着装置である油圧式のロッドキャッチ
ャを備えることにより、上記先進孔の穿孔作業が可能と
なり、更には坑道掘進時の発破孔の穿孔作業にも使用す
ることができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の坑道掘進方法を説明するための坑道切
羽位置の概略平面図である。
【図2】本発明の穿孔装置の一実施例の全体構成を示す
側面図である。
【図3】図2の穿孔装置の全体構成を示す平面図であ
る。
【図4】図2の穿孔装置にてガイドシェルが取外されて
いる支持手段の構成を示す側面図である。
【図5】図2の穿孔装置にてガイドシェルが取外されて
いる支持手段の構成を示す平面図である。
【図6】図2の穿孔装置にて削岩機が搭載されたガイド
シェルの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 穿孔装置 2 自走車 4 穿孔手段 10 キャビン 20 打撃式削岩機 30 支持手段 32 ガイドシェル 34 支持フレーム 38 支持ヨーク 42 第1のアーム 42A アウターアーム 42B インナーアーム 44、48、64、66、68 油圧シリンダ 50 支持枠 54 第2のワーク 58 第3のワーク 60 連結軸 62 ガイドシェルホルダ 70 第1のガイドレール 72 第2のガイドレール 74 ロッドキャッチャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−243297(JP,A) 特開 平7−229385(JP,A) 特開 平3−81494(JP,A) 登録実用新案3008374(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/00 E21B 15/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)坑道切羽において、切羽の中央に
    先進孔を、又、前記切羽の左右に前記中央の先進孔に対
    して側方へと所定の角度にて拡開して延在する側部先進
    孔を、所定の孔長にて穿孔する工程、次いで、 (b)前記中央の先進孔の残存長が所定の長さ以下とな
    らない程度にまで坑道を掘進する工程、 (c)前記(a)工程及び(b)工程を繰り返して所望
    長さにわたって坑道を掘進することを特徴とする坑道掘
    進方法。
  2. 【請求項2】 前記側部先進孔は、前記中央先進孔と同
    じ長さにて穿孔する請求項1の坑道掘進方法。
  3. 【請求項3】 前記側部先進孔は、中央の先進孔に対し
    て最大約35°だけ側方へと傾斜して穿孔される請求項
    1又は2の坑道掘進方法。
  4. 【請求項4】 前記(a)工程における前記各先進孔は
    8m以上穿孔され、前記(b)工程における残存長は2
    m以上とされる請求項1〜3のいずれかの項に記載の坑
    道掘進方法。
  5. 【請求項5】 前記各先進孔の孔径は38〜50mmと
    される請求項1〜4のいずれかの項に記載の坑道掘進方
    法。
  6. 【請求項6】 高温岩盤の坑道掘進のために坑道切羽に
    おいて、切羽の中央に先進孔を、又、前記切羽の左右に
    前記中央の先進孔に対して側方へと所定の角度にて拡開
    して延在する側部先進孔を、所定の孔長にて穿孔する穿
    孔装置であって、作業者のためのキャビンが設けられ、
    坑道内を自走することのできる自走車と、自走車の前部
    に設置された穿孔手段とを有し、前記穿孔手段は、油圧
    で駆動される打撃式の削岩機と、ガイドシェルを介して
    前記削岩機を担持し、該削岩機を水平及び上下方向に移
    動可能に構成されたリンク機構よりなる支持手段とを備
    えていることを特徴とする高温岩盤の坑道掘進のための
    穿孔装置。
  7. 【請求項7】 前記穿孔手段は、継ぎロッドを使用可能
    とするためのロッド脱着装置を備えていることを特徴と
    する請求項6の穿孔装置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段は、自走車の先端部に水平
    方向に揺動自在に取付けられた支持ヨークと;一端が前
    記支持ヨークに枢着されたアウターアームと、このアウ
    ターアームに対し抜き差し自在に嵌合されたインナーア
    ームとからなり、上下方向に揺動することのできる第1
    のアームと;前記第1のアームのインナーアームの先端
    に固着された支持枠と;一端が前記支持枠に回転可能に
    支持され、上下方向に揺動可能とされた第2のアーム
    と;一端が前記第2のアームの他端に回転可能に支持さ
    れ、水平方向に揺動可能とされた第3のアームと;前記
    第3のアームの他端には、この第3のアームに対して水
    平方向に且つ直交して突出した連結軸を介して水平に対
    して上方へと所定角度だけ揺動可能に取付けられた、前
    記ガイドシェルを移動自在に保持するためのガイドシェ
    ルホルダと;を有することを特徴とする請求項6又は7
    の穿孔装置。
  9. 【請求項9】 前記支持手段の各部材は、油圧シリンダ
    にて駆動され、坑道掘進時の穿孔作業にも使用すること
    ができる請求項8の穿孔装置。
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