JP3238578B2 - 超音波モータおよび超音波モータ付電子機器 - Google Patents

超音波モータおよび超音波モータ付電子機器

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JP3238578B2
JP3238578B2 JP20748394A JP20748394A JP3238578B2 JP 3238578 B2 JP3238578 B2 JP 3238578B2 JP 20748394 A JP20748394 A JP 20748394A JP 20748394 A JP20748394 A JP 20748394A JP 3238578 B2 JP3238578 B2 JP 3238578B2
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賢二 鈴木
政雄 春日
鈴木  誠
美奈子 鈴木
朗弘 飯野
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧電素子の圧電効果
を利用して発生させる振動波により、摩擦を介して移動
体を駆動する超音波モータおよび超音波モータ付き電子
機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、図29および図30に示すよう
に、振動体101に電極パターン104a及び104b
の境界付近の1つおきの位置に移動体に動力を伝達する
ための突起107を配設した構造をとっている。例え
ば、特開昭63ー69472号公報にこのような構造の
超音波モータが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、振動体に電極
パターンの境界付近の1つおきの位置に、移動体に動力
を伝達する突起を配設した構造をとった超音波モータ
は、従来から一般的とされている進行波型超音波モータ
と異なり単一の駆動信号で駆動できるという利点を有し
ている。しかし、振動体の突起の位置を振動体に発生す
る波の1波長分の波中で捉えた場合、片寄って位置して
おり振動体としてはバランスが悪い。そのため振動体の
振動特性は温度、駆動電圧、移動体加圧状態などの変化
の影響を受け安く、強いてはモータの安定駆動が難しく
制御回路も複雑になるなどの課題を有していた。
【0004】そこで本発明は、単一の駆動信号で駆動で
き、環境変化の影響を受け難い安定性に優れた超音波モ
ータを得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、超音波モータにおいて、一方の平面に
ほぼ等間隔で複数の電極パターンを形成した圧電素子
と、圧電素子の電極パターンが形成された平面と反対側
の平面に接合されるとともに、圧電素子と電気的な導通
を有する振動体と、振動体の一方の表面上の、電極パタ
ーン境界付近の1つおきの位置に、移動体に動力を伝達
するために配設された突起と、各突起の間に配設される
とともに振動体の振動状態を調整するためであって、突
起と高さが異なり移動体に動力を伝達しない凸部と、移
動体を振動体に所定の圧力で接触するように配置された
加圧手段とからなる構成とし、環境変化の影響を受け難
い安定性に優れた超音波モータを実現した。
【0006】
【作用】上記のように構成された超音波モータのブロッ
ク図を図1および図2に示す。図1において、圧電素子
102は一方の平面に4の倍数でほぼ等間隔の電極パタ
ーン103a、103bが形成されている。圧力素子1
02の隣接する2つずつの電極パターン103a、10
3bを1組として組ごとに分極方向が交互に逆転してい
る。第1の結線手段104aおよび第2の結線手段10
4bは電極パターン103a、103bを各々ひとつお
きに2つのグループを形成するように短絡する。振動体
は、圧電素子の電極パターンが形成された平面と反対側
の平面に接合されるとともに、圧電素子と電気的な導通
を有する。圧電素子102を有する振動体101の一方
の表面上の、電極パターン103a、103b境界付近
の1つおきの位置に、移動体108に動力を伝達するた
めの突起107が配設されている。各突起107の間に
移動体108に動力を伝達せずに振動状態を調整するた
めの凸部100が配設されている。
【0007】また、移動体108は加圧手段109によ
り、振動体101に突起107を介して所定の圧力で接
触するように配置されている。駆動回路113は、第1
の結線手段で短絡された電極パターン103aに駆動信
号を出力する。
【0008】また図2のブロック図においては、駆動回
路113は第2の結線手段で短絡された電極パターン1
03bに駆動信号を出力し、超音波モータの回転方向は
図1の場合に対して逆方向になる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)第1実施例 図3および図4は、本発明の超音波モータの振動体の第
1実施例の平面図および縦断面図である。
【0010】円板形状の振動体101の平面に円板形状
の圧電素子102が接着、または薄膜形成手段等により
接合してある。本実施例では、圧電素子102は周方向
に8分割して1つおきに第1の電極パターン103aお
よび第2の電極パターン103bを形成し、図に示され
るように分極処理(+)および(−)が施してある。第
1の電極パターン103aは分割パターンa1、a2、
a3、a4から構成され、各分割パターンは第1の結線
手段104aで短絡してある。第2の電極パターン10
3bは分割パターンb1、b2、b3、b4から構成さ
れ、各分割パターンは第2の結線手段104bで短絡し
てある。ここで、図中の(+)、(−)は分極処理の方
向を表しており、圧電素子102の振動体101との接
合面側に対して正の電界、負の電界を印加して分極処理
したものである。振動体101は、圧電素子102の電
極パターン103a、103bが形成された平面と反対
側の平面に接合されるとともに、圧電素子102と電気
的な導通を有する。ただし、電気的な導通は振動体10
1からとっても良いが、圧電素子102からとることも
できる。
【0011】なお、圧電素子は上に記したように円板形
状のものに分割して電極パターンを形成したものの代わ
りに、複数の扇形圧電素子を振動体の平面に円板状に貼
り並べてもよい。振動体101の表面上の、電極パター
ン103a、103b境界付近の1つおきの位置に動力
を伝達するための突起107を設けてある。さらに、突
起107が設けられている位置以外の電極パターン10
3a、103b境界付近の位置に突起107と同形状で
丈の短い突起100が設けてある。
【0012】また、図5は本発明の超音波モータの第一
実施例の縦断面図である。固定台201には中心軸20
2が固定されている。圧電素子102が接着されている
振動体101は中心軸202によって固定台201と一
体となるように中心部近傍で固定支持されている。移動
体108は、中心軸202により回転案内されており、
図示していない外部に一端を固定支持された加圧ばね1
09により振動体101に突起107を介して所定の圧
力で接触する。
【0013】ここで、図6乃至図10を用いて本発明の
超音波モータの動作原理について説明する。図示されて
いない駆動回路113により電極パターン103aに駆
動信号を入力すると、図6および図7に示されるように
振動体101および圧電素子102には2つの縮退モー
ドである、モード1およびモード2の屈曲定在波が励振
される。ここで、図中の実線および破線はそれぞれ屈曲
定在波モード1およびモード2の周方向の節位置を表し
ている。
【0014】突起107を図6及び図7に示す位置に配
置すると、図8に示すように、突起107は屈曲定在波
モード1の腹部に位置するとともに、屈曲定在波モード
2の節部に位置することとなる。そして、突起107の
先端部には、モード1による振動体101の表面に対し
垂直方向の変位とモード2による振動体101の平面に
対し水平方向の変位が生じる。
【0015】このような変位をもつ突起107に、図示
していない加圧ばね109により移動体108を所定の
圧力で接触させると、突起107のもつ運動が移動体1
08に摩擦を介して伝達され、移動体は一方方向に回転
する。しかしながら、図6乃至図8に示すように、突起
107は電極パターン103a、103b境界付近の1
つおきの位置に設けられているため、屈曲定在波の波に
対して突起107の配置が片寄っているためバランスが
悪く、振動状態が不安定になる。そこで本発明では、図
10に示すように波に関して突起107と対称な位置、
つまり突起107が配置された位置以外の電極パターン
103a、103b境界付近の位置に、移動体108に
動力を伝達せずに振動状態を調整するために突起107
と同形状で丈の短い突起100を設けることにより、振
動体101の振動状態の安定化を図っている。
【0016】一方、図示していない駆動回路113から
出力される駆動信号を電極パターン103bに入力した
場合には、屈曲定在波モード1、モード2と突起107
の相対的位置関係は図9のようになり、移動体は先の場
合とは逆の方向に回転する。また、図11に第1実施例
の圧電素子102の電極パターンを示す。
【0017】本実施例では周方向に励振を所望する波数
の4倍の数の分割パターンを有するがため、各々1つお
きに結線する必要があった。しかし、リード線による結
線には全ての分割パターンに対して半田付けや溶接が必
要となり、また振動漏れや損失の増大にもつながり、製
造上の不具合をきたすことにもなる。そこで、圧電素子
102に8分割の電極パターンを蒸着、スパッタリン
グ、印刷等の薄膜形成手段で形成したのち図11のよう
な分極処理を施し、その後に分割パターンの1つおきに
再度同様な薄膜手段により結線して、第1の電極パター
ン103aおよび第2の電極パターン103bを形成し
ている。このように電極パターン103a、103bを
構成することにより、波数に関係なく駆動信号の印加に
必要なリード線は常に2本で済むことになる。
【0018】(2)第2実施例 図12および図13は、本発明の超音波モータの振動体
の第2実施例の平面図および縦断面図である。円板形状
の振動体101の平面に円板形状の圧電素子102が接
着、または薄膜形成手段等により接合してある。圧電素
子102は周方向に8分割して1つおきに第1の電極パ
ターン103aおよび第2の電極パターン103bを形
成した先の図11に示したもの用いている。
【0019】振動体101の表面上の、電極パターン1
03a、103b境界付近の1つおきの位置に動力を伝
達するための突起107を設けてある。さらに、突起1
07の各間に、振動状態を調整するためのものであって
移動体108に動力を伝達しない、突起107より丈が
短い円弧状の突起100が設けられいる。
【0020】このように突起107の間に円弧状の突起
100を配設することにより、周方向にわたり一様な円
環状凸部が構成でき、突起107のみが点在する振動体
101と比較して、より安定な振動状態が得られる。ま
た、従来の切削加工で振動体を製造する場合、このよう
な形状は非常に有効になる。
【0021】(3)第3実施例 図14および図15は、本発明の超音波モータの振動体
の第3実施例の振動体の平面図および縦断面図である。
振動体101の表面上の、電極パターン103a、10
3b境界付近の1つおきの位置に動力を伝達するための
突起107を設けてある。さらに、突起107の各間
に、振動状態を調整するためのものであって移動体10
8に動力を伝達しない、突起107より丈が短い突起1
00が3つずつ等間隔に設けられいる。
【0022】また図16は、本発明の超音波モータの振
動体の第3実施例の圧電素子の電極パターン図である。
圧電素子102は周方向に12分割して1つおきに第1
の電極パターン103aおよび第2の電極パターン10
3bを形成しており、圧電素子の分割数は12である
が、電極パターン103aおよび電極パターン103b
における結線方法は、第1実施例および第2実施例で用
いている分割数8の圧電素子と全く同じである。
【0023】振動体に励振される所望の波数が多い場
合、動力伝達用の突起107の数が増すため、突起10
7の各間に振動状態を調整するためのものであって移動
体108に動力を伝達しない、突起107より丈が短い
突起100を複数設けることにより、第2実施例にある
帯状の突起100を設けるのと同様に、振動体101の
表面上の周方向にわたり見かけ上の一様な円環状凸部が
形成されるとともに、その突起100の数を突起107
の各間に奇数個とすれば、電極パターン103a、10
3bの境界付近の全ての位置が突起107および突起1
00で埋まり振動体101に励振された波に対しても突
起配置のバランスは良くなり、さらに安定した振動状態
が得られる。従って、第3実施例では突起107の間に
振動状態調整用の突起100を各々3つずつ設けている
が、3つでなくとも奇数個であればよく、その数は形状
加工の方法等も考慮に入れて選定することが望ましい。
【0024】(4)第4実施例 図17および図18は、本発明の超音波モータの振動体
の第4実施例の振動体の平面図および縦断面図である。
振動体101の表面上の、電極パターン103a、10
3b境界付近の1つおきの位置に動力を伝達するための
突起107を設けてある。さらに、各突起107間にわ
たって、高さが突起107より低く周方向にわたりその
断面形状が均一な帯状凸部100が設けられていて、振
動状態の調整に寄与し、移動体108に動力は伝達しな
い。
【0025】圧電素子102の電極パターンは、第3実
施例で用いているものと全く同じである。第4実施例に
ある帯状凸部100は、第1実施例ないし第3実施例に
ある凸部に対して形状が比較的単純であり、振動体10
1の製造上非常に優位になる。
【0026】(5)第5実施例 図19は、本発明の超音波モータを用いた超音波モータ
駆動装置の第5実施例の縦断面図である。固定台201
には中心軸202が固定されている。振動体101には
圧電素子102が接着されており、中心軸202によっ
て固定台201と一体となるように中心部近傍で固定支
持されている。移動体108は、出力軸204と出力軸
からのトルクを伝達するための図示しない歯車や摩擦車
などの動力伝達手段を有する。
【0027】移動体108は、加圧ばね109により振
動体101に所定の圧力で接触し、回転可能となってい
る。また、本実施例においては、第一の電極パターン1
03aならびに第二の電極パターン103bへの導通手
段としては、振動体101および圧電素子102の中心
部以外の節部近傍に設けた導通と支持を兼ねた弾性支持
部材203により行うようにしている。このようにする
ことにより、図9に示したような導通短絡パターンを用
いなくても各分割された電極パターンとの導通が実現で
きる。
【0028】ここで、図示していない駆動回路113は
振動体101及び圧電素子102を半径方向に対して中
心部以外に一つの節部を有するような駆動信号を第1の
電極パターン103aもしくは第2の電極パターン10
3bに印加する。駆動信号の印加により振動体101に
屈曲振動波が生じ、回転運動を生じる。さらに、移動体
108に設けられた出力軸204と図示しない歯車など
の動力伝達手段205によりモータの出力が取り出され
る。
【0029】(6)第6実施例 図20は、本発明の超音波モータの第6実施例のブロッ
ク図を示したものである。振動体101、圧電素子10
2、および振動体101の支持構造については先の実施
例に示したものを用いている。
【0030】超音波モータの回転方向を設定するための
正逆転信号を発生するための正逆転信号発生手段110
からの正逆転信号により、第2の結線104bで短絡さ
れた第2の電極パターン103bから振動体101およ
び圧電素子102の励振情報を検出する。検出された励
振情報により発振駆動回路105において、位相調整な
らびに増幅処理を行うとともに、所望の振動モードで振
動体101および圧電素子102を励振させ易くするた
めのフィルタ処理を行い、第1の結線104aで短絡さ
れた第1の電極パターン103aに駆動信号を入力す
る。この駆動信号により振動体101および圧電素子1
02に屈曲振動波を励振し、振動体101に設けた突起
107を介してコイルバネや板バネ等の加圧部材109
により、加圧接触するように配置された移動体108に
回転運動を発生させる。
【0031】また、超音波モータの回転方向を切り換え
るためには、切換回路106により、第1の結線104
aで短絡された第1の電極パターン103aより励振情
報を検出し、第2の結線104bで短絡された第2の電
極パターン103bに駆動周波電圧を印加するように、
発振駆動回路105と第1の結線104aおよび第2の
結線104bとの接続状態を変えればよい。
【0032】さらに、検出回路111は移動体108の
回転情報を歯車などの動力伝達機構205から検出し、
検出回路111から出力される検出信号によりモータ制
御回路112は超音波モータの駆動状態を決定するため
に発振駆動回路105の動作を制御する。
【0033】図21に本実施例で用いている発振駆動回
路105の具体的な回路構成を示す。発振駆動回路10
5は、第1の結線104aで短絡された第1の電極パタ
ーン103aより励振情報を検出する。インバータ21
0と抵抗212は並列に接続されており、検出された信
号の反転増幅を行う。抵抗213とコンデンサ216は
積分回路を構成する。インバータ211と抵抗214は
並列に接続されており、信号の反転増幅を行う。抵抗2
13、コンデンサ216、インバータ211および抵抗
214は、移相器を構成する。抵抗215は、信号の平
滑化処理を行う。
【0034】発振駆動回路105は、移相調整ならびに
増幅処理を行う。平滑化処理を行った信号は、第2の結
線104bにより短絡された第2の電極パターン103
bに駆動信号を出力される。尚、必要に応じて図示して
いないフィルタ回路を組み込むことにより、所望の振動
モードで振動体101および圧電素子102を励振させ
易くするためのフィルタ処理を行うこともできる。
【0035】また、本実施例ではインバータを用いて反
転増幅を行っているが、バッファあるいはコンパレータ
を用いて非反転増幅で同様の回路を構成してもよい。 (7)第7実施例 図22は、本発明の超音波モータの第7実施例のブロッ
ク図を示したものである。振動体101、圧電素子10
2、および振動体101の支持構造については第5実施
例に示したものを用いている。
【0036】振動体101より振動体101及び圧電素
子102の励振情報を検出し、移相調整ならびに増幅処
理を行うとともに、第1の結線手段104aで短絡され
た第1の電極パターン103aまたは第2の結線手段1
04bで短絡された第2の電極パターン103bのいず
れか一方の電極パターンに、振動体101および圧電素
子102を振動させる駆動信号を入力するための発振駆
動回路300が設けられている。超音波モータの回転方
向を設定する正逆転信号を発生するための正逆転信号発
生回路110の出力に基づき、励振情報を検出するとと
もに発振駆動回路300が発生する駆動信号を入力する
電極パターンを切り換えるための切換回路106が設け
られている。
【0037】発振駆動回路300が発生する駆動信号に
より、振動体101および圧電素子102に屈曲振動波
が励振され、振動体101に設けた突起107を介して
コイルバネや板バネ等の加圧部材109により、加圧接
触するように配置された移動体108に回転運動を発生
させる。
【0038】さらに、検出回路111は移動体108の
回転情報を歯車などの動力伝達機構205から検出し、
検出回路111から出力される検出信号によりモータ制
御回路112は超音波モータの駆動状態を決定するため
に発振駆動回路300の動作を制御する。
【0039】図23に本実施例で用いている発振駆動回
路300の具体的な回路構成を示す。振動体101は、
圧電素子102の電極パターン103a、103bが形
成された平面と反対側の平面に接合されるとともに、圧
電素子102と電気的な導通を有する。発振駆動回路3
00は、振動体101より振動体101及び圧電素子1
02の励振情報を検出し、移相調整ならびに増幅処理を
行うとともに、第1の結線手段104aで短絡された第
1の電極パターン103aまたは第2の結線手段104
bで短絡された第2の電極パターン103bのいずれか
一方の電極パターンに、振動体101および圧電素子1
02を振動させる駆動信号を入力する。第1の結線10
4aで短絡された第1の電極パターン103aもしくは
第2の結線104bで短絡された第2の電極パターン1
03bのどちらか一方の電極パターンより振動体101
および圧電素子102の励振情報を交流電圧の信号とし
て検出するとともに反転増幅するためのインバータ21
2は圧電素子102及び振動体101と並列に接続され
ている。さらに、インバータ212の動作点を安定化さ
せるためのものであってインバータ212と並列接続さ
れた抵抗221、ならびに回路内の位相調整を行うため
のものであってインバータ212の入力ならびに出力の
それぞれの端子に直列接続されたコンデンサ222およ
びコンデンサ223で発振駆動回路300が構成されて
いる。
【0040】また、インバータ212の出力端子とコン
デンサ222の間に高周波ゲインを低下させるための抵
抗220を挿入して異常発振を抑制することも可能であ
る。さらに、図22中に示した正逆転信号発生回路11
0から出力される正逆転信号に基づき、インバータ21
2の出力端子と、第1の結線104aで短絡された第1
の電極パターン103aもしくは第2の結線104bで
短絡された第2の電極パターン103bのどちらか一方
の電極パターンとを結線するための切換スイッチ224
が切換回路106として設けられている。
【0041】また、発振駆動回路300内の位相調整を
するためのコンデンサ222、コンデンサ223ならび
に異常発振を抑制するための抵抗220の値を可変可能
な状態にしておき、移動体108の回転情報を検出する
ための検出回路111からの出力信号にもとづいて、モ
ータを安定に駆動するためのモータ制御回路112によ
り、コンデンサ222、コンデンサ223ならびに抵抗
220の少なくても1つを調整することで、より安定し
た駆動を達成することも可能である。ここで、移動体1
08の回転情報のみならず、環境温度や駆動電圧などを
検出することで、モータ制御回路を介してコンデンサ2
22、コンデンサ223ならびに抵抗220の少なくて
も1つを調整してもよい。
【0042】(8)第8実施例 図24は、本発明の超音波モータを用いた超音波モータ
付き電子機器の第8実施例のブロック図である。
【0043】先の実施例に示した超音波モータを用い
て、超音波モータの移動体108と一体に動作する歯車
などの動力伝達機構205と、動力伝達機構205の動
作に基づいて動作する軸などの出力機構206とを設け
る構成とすることにより、超音波モータ付電子機器が実
現できる。
【0044】動力伝達機構205としては、好ましく
は、歯車や摩擦車等の伝達車などを用いる。出力機構2
06としては、好ましくは、電子時計及び計測機におい
ては指針を用い、カメラにおいてはオート・フォーカ等
のレンズ送り装置、工作機械においては刃具送り装置や
加工部材送り装置を用い、ロボットにおいてはアーム等
を用いる。
【0045】本発明の超音波モータ付電子機器として
は、好ましくは、電子時計、計測機、カメラ、プリン
タ、印刷機、工作機械、ロボット、移動装置などが実現
できる。 (9)第9実施例 図25は、本発明の超音波モータを用いた振動発生装置
の第9実施例の縦断面図である。
【0046】図19に示す本発明の第5実施例との相違
点は、出力軸204に代わって偏心おもり209を有す
る点である。移動体108は、偏心おもり209と一体
に回転する。外部から無線情報もしくは時刻情報等によ
り、所定の信号により、超音波モータの移動体108と
偏心おもり209が回転して、使用者に情報を振動で伝
える。
【0047】(10)第10実施例 図26は、本発明の超音波モータを用いたアナログ式電
子時計の第10実施例の縦断面図を示したものである。
先の実施例に示した振動体101を案内ピン302に固
定し、この案内ピンを地板301に止めねじ303でね
じ止めする。移動体108は加圧ばね109により突起
107を介して振動体101に所定の圧力で接触される
とともに、案内ピン302の先端部302aに案内され
て回転可能に組み込まれている。
【0048】圧電素子102に接合された第1の結線手
段104aもしくは第二の結線手段104bを介して、
図示しない源振の出力する基準信号により動作する時計
回路の出力信号を入力して動作するモータ駆動回路から
一定の周波電圧を圧電素子102に与えることにより、
振動体101は変形し、突起107の変形により移動体
108を一定の速度で回転させる。
【0049】移動体108の外周部の移動体歯車108
aが4番車304を回転させ、さらに3番車305、分
車306、図示しない日の裏車、そして筒車307を一
定の速度にて回転させる。圧電素子102に与える周波
電圧の周期と上記の各歯車の歯数を所定の値に定めれ
ば、筒車に取り付けた時針により時を、分車に取り付け
た分針に分を、4番車に取り付けた秒針により秒を表示
することができる。
【0050】なお、時刻情報の表示は、上記のように複
数の輪列と指針により行うほかに、移動体108に直接
指針や指標を付けることによって行え、これは図26の
文字板308のある側から見ることも、逆に加圧ばね1
09のある側から見ることもできる。
【0051】さらに、モータ制御回路によりモータ駆動
回路から圧電素子102に出力される駆動信号の調整を
行うことにより、秒針は毎秒ごとのステップ運針するこ
とも、連続運針することも可能となる。また、時刻表示
以外にも年月日などのカレンダ表示や、電池残量、環境
情報、ならびにからくり等の表示を行うことも可能であ
る。
【0052】(11)第11実施例 図27および図28は、本発明の超音波モータの第11
実施例の振動体の平面図および縦断面図である。本実施
例は、本発明の超音波モータの第1実施例の振動体を、
2枚の積層した圧電素子を用いて構成したものである。
【0053】一方の平面にほぼ等間隔に4分割して、図
に示されるように方向が交互に逆転するように分極処理
を施し電極パターン103を構成した2枚の圧電素子1
02a、102bを、一方の圧電素子102aの電極パ
ターン103と他方の圧電素子102bの電極パターン
103を互いに半ピッチずらして積層し、振動体(10
1)に接合してある。
【0054】また、振動体(101)の一方の表面上に
は、圧電素子102aもしくは圧電素子102bのいず
れか一方の電極パターン103境界付近の1つおきの位
置に、移動体108に動力を伝達するための突起107
が設けてあり、突起107が設けられている位置以外の
圧電素子102aもしくは圧電素子102bのいずれか
一方の電極パターン103境界付近の位置に、突起10
7と同形状で丈の短い突起100が設けてあり、振動体
101の振動状態の安定化を図っている。
【0055】
【発明の効果】本発明による超音波モータによれば、振
動体の表面の、圧電素子の分割パターン境界付近の1つ
おきの位置に、移動体に動力を伝達するための突起を配
設し、突起の各間に移動体に動力を伝達しない凸部を設
けることにより、振動体および圧電素子の振動状態を安
定なものにし、超音波モータ駆動時の環境変化に対する
安定化が図れる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータの代表的な構成の一例を
示すブロック図である。
【図2】本発明の超音波モータの代表的な構成の一例を
示すブロック図である。
【図3】本発明の超音波モータの第1実施例の振動体の
平面図である。
【図4】本発明の超音波モータの第1実施例の振動体の
縦断面図である。
【図5】本発明の超音波モータの第1実施例の縦断面図
である。
【図6】本発明の超音波モータの動作原理の説明図であ
る。
【図7】本発明の超音波モータの動作原理の説明図であ
る。
【図8】本発明の超音波モータの動作原理の説明図であ
る。
【図9】本発明の超音波モータの動作原理の説明図であ
る。
【図10】本発明の超音波モータの動作原理の説明図で
ある。
【図11】本発明の超音波モータの第1実施例の圧電素
子の電極パターン図である。
【図12】本発明の超音波モータの第2実施例の振動体
の平面図である。
【図13】本発明の超音波モータの第2実施例の振動体
の縦断面図である。
【図14】本発明の超音波モータの第3実施例の振動体
の平面図である。
【図15】本発明の超音波モータの第3実施例の振動体
の縦断面図である。
【図16】本発明の超音波モータの第3実施例の圧電素
子の電極パターン図である。
【図17】本発明の超音波モータの第4実施例の振動体
の平面図である。
【図18】本発明の超音波モータの第4実施例の振動体
の縦断面図である。
【図19】本発明の超音波モータ駆動装置の第5実施例
の縦断面図である。
【図20】本発明の超音波モータの第6実施例のブロッ
ク図である。
【図21】本発明の超音波モータの第6実施例の発振駆
動回路の回路図である。
【図22】本発明の超音波モータの第7実施例のブロッ
ク図である。
【図23】本発明の超音波モータの第7実施例の発振駆
動回路の回路図である。
【図24】本発明の超音波モータ付き電子機器の第8実
施例のブロックである。
【図25】本発明の超音波モータ付き振動発生装置の第
9実施例の縦断面図である。
【図26】本発明の超音波モータ付きアナログ式電子時
計の第10実施例の縦断面図である。
【図27】本発明の超音波モータの第11実施例の振動
体の平面図である。
【図28】本発明の超音波モータの第11実施例の振動
体の縦断面図である。
【図29】従来の超音波モータの平面図である。
【図30】従来の超音波モータの縦断面図である。
【符号の説明】
100 凸部 101 振動体 102 圧電素子 103a 第1の電極パターン 103b 第2の電極パターン 104a 第1の結線手段 104b 第2の結線手段 105 発振駆動回路 106 切換回路 107 突起 108 移動体 109 加圧手段 110 正逆転信号発生手段 111 検出回路 112 モータ制御回路 113 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 美奈子 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (72)発明者 飯野 朗弘 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−69472(JP,A) 特開 平2−250679(JP,A) 特開 平2−287281(JP,A) 特開 平4−58770(JP,A) 特開 平5−276769(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子(102)を有する振動体(1
    01)と,圧電素子(102)の伸縮運動により振動体
    (101)に発生する振動波により、移動体(108)
    を摩擦駆動する超音波モータにおいて、 一方の平面に4の倍数でほぼ等間隔の電極パターン(1
    03a、103b)を形成するとともに、隣接する2つ
    ずつの電極パターン(103a、103b)を1組とし
    て組ごとに分極方向が交互に逆転しているように構成さ
    れた圧電素子(102)と、 電極パターン(103a、103b)を各々1つおきに
    2つのグループを形成するように短絡する第1の結線手
    段(104a)および第2の結線手段(104b)と、 圧電素子(102)の電極パターン(103a、103
    b)が形成された平面と反対側の平面に接合されるとと
    もに、圧電素子(102)と電気的な導通を有する振動
    体(101)と、 振動体(101)の一方の表面上の、電極パターン(1
    03a、103b)境界付近の1つおきの位置に、移動
    体(108)に動力を伝達するために配設された突起
    (107)と、 各突起(107)の間に配設されるとともに振動体(1
    01)の振動状態を調整するための、突起(107)と
    高さが異なり移動体(108)に動力を伝達しない凸部
    (100)と、 振動体(101)に突起(107)を介して接触するよ
    うに配置された移動体(108)と、 移動体(108)を振動体(101)に所定の圧力で接
    触するように配置された加圧手段(109)と、を有す
    ることを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波モータにおいて、 凸部(100)が、移動体(108)に動力を伝達する
    ために配設された突起(107)と同形状で丈が短い突
    起である超音波モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2のどちらか1
    項に記載の超音波モータにおいて、 凸部(100)が、移動体(108)に動力を伝達する
    ための突起(107)が配設された位置以外の電極パタ
    ーン(103a、103b)境界付近のすべての位置に
    配設されている超音波モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の超音波モータにおいて、 凸部(100)が、移動体(101)に動力を伝達する
    ために配設された各突起(107)間に等間隔で奇数個
    配設されている超音波モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の超音波モータにおいて、 凸部(100)が、各突起(107)間にわたって高さ
    が均一の帯状凸部である超音波モータ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    記載の超音波モータにおいて、 固定台(201)と、 固定台(201)に固定された中心軸(202)と、 中心軸(202)によって固定台(201)と一体とな
    るように中心部近傍で固定支持された円板形状の弾性部
    材からなる振動体(101)と、 振動体(101)及び圧電素子(102)を振動させる
    駆動信号を入力するための駆動回路(113)と、を有
    することを特徴とする超音波モータ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    に記載の超音波モータにおいて、 第1の結線手段(104a)で短絡された第1の電極パ
    ターン(103a)または第2の結線手段(104b)
    で短絡された第2の電極パターン(103b)のいずれ
    か一方の電極パターンより励振情報を検出し、位相調整
    ならびに増幅処理を行うと共に、第1の結線手段(10
    4a)で短絡された第1の電極パターン(103a)ま
    たは第2の結線手段(104b)で短絡された第2の電
    極パターン(103b)の他方の電極パターンに駆動信
    号を入力するための発振駆動回路(105)を有する超
    音波モータ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    に記載の超音波モータにおいて、 第1の結線手段(104a)で短絡された第1の電極パ
    ターン(103a)より励振情報を検出し、位相調整な
    らびに増幅処理を行うと共に、第2の結線手段(104
    b)で短絡された第2の電極パターン(103b)に駆
    動信号を入力するための発振駆動回路(105)と、 超音波モータの回転方向を設定するための正逆転信号を
    発生するための正逆転信号発生手段(110)と、 正逆転信号発生手段(110)の正逆転信号により第1
    の結線手段(104a)で短絡された第1の電極パター
    ン(103a)と第2の結線手段(104b)で短絡さ
    れた第2の電極パターン(103b)のそれぞれに対
    し、駆動周波電圧を印加するか、もしくは励振情報を検
    出するかを切り換えるための切換回路(106)と、を
    有する超音波モータ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    に記載の超音波モータにおいて、 振動体(101)より振動体(101)及び圧電素子
    (102)の励振情報を検出し、移相調整ならびに増幅
    処理を行うとともに、第1の結線手段(104a)で短
    絡された第1の電極パターン(103a)または第2の
    結線手段(104b)で短絡された第2の電極パターン
    (103b)のいずれか一方の電極パターンに、振動体
    (101)および圧電素子(102)を振動させる駆動
    信号を入力するための発振駆動回路(300)を有する
    超音波モータ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の超音波モータにおいて、 振動体(101)から検出される振動体(101)およ
    び圧電素子(102)の励振情報である電気信号を反転
    増幅し、出力端子が第1の結線手段(104a)で短絡
    された第1の電極パターン(103a)または第2の結
    線手段(104b)で短絡された第2の電極パターン
    (103b)のいずれか一方の電極パターンと並列に接
    続されているインバータ(212)と、 インバータ(212)の動作点を安定させるためのもの
    であってインバータ(212)と並列接続された帰還抵
    抗(221)と、 回路内の位相を調整するためのものであってインバータ
    (212)の入力ならびに出力のそれぞれの端子に直列
    接続したコンデンサ(222,223)と、から構成さ
    れた、振動体(101)および圧電素子(102)を振
    動させる駆動信号を発生させるための発振駆動回路(3
    00)を有する超音波モータ。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10のいずれか
    1項に記載の超音波モータにおいて、 振動体(101)より振動体(101)及び圧電素子
    (102)の励振情報を検出し、移相調整ならびに増幅
    処理を行うとともに、第1の結線手段(104a)で短
    絡された第1の電極パターン(103a)または第2の
    結線手段(104b)で短絡された第2の電極パターン
    (103b)のいずれか一方の電極パターンに、振動体
    (101)および圧電素子(102)を振動させる駆動
    信号を入力するための発振駆動回路(300)と、 超音波モータの回転方向を設定するための正逆転信号を
    発生するための正逆転信号発生手段(110)と、 正逆転信号発生手段(110)の正逆転信号により、発
    振駆動回路(300)からの出力される駆動信号を入力
    する電極パターンを切り換えるための切換回路(10
    6)と、を有する超音波モータ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいづれか
    1項に記載の超音波モータにおいて、 移動体(108)の回転情報を検出するための検出手段
    (111)と、 検出手段(111)の検出信号により超音波モータの駆
    動状態を決定するために発振駆動回路(105)の動作
    を制御するためのモータ制御回路(112)とを有する
    超音波モータ。
  13. 【請求項13】 圧電素子(102)を有する振動体
    (101)と、圧電素子(102)の伸縮運動により振
    動体(101)に発生する振動波により、移動体(10
    8)を摩擦駆動する超音波モータにおいて、 一方の平面に2の倍数でほぼ等間隔に分割された電極パ
    ターン(103)を形成した複数の圧電素子(102
    a、102b)と、 圧電素子(102a、102b)の電極パターン(10
    3)を短絡させる結線手段(104)と、 一方の圧電素子(102a)の電極パターン(103)
    と他方の圧電素子(102b)の電極パターン(10
    3)を互いに半ピッチずらすように接合された振動体
    (101)と、 固定台(201)と、 振動体を中心部近傍で固定台と一体となるように固定支
    持するための、固定台(201)に固定された中心軸
    (202)と、 振動体(101)の一方の表面上の、圧電素子(102
    a)もしくは圧電素子(102b)のいずれか一方の電
    極パターン(103a、103b)境界付近の1つおき
    の位置に、移動体(108)に動力を伝達するために配
    設された突起(107)と、 各突起(107)の間に配設されるとともに振動体(1
    01)の振動状態を調整するための、突起(107)と
    高さが異なり移動体(108)に動力を伝達しない凸部
    (100)と、 振動体(101)に突起(107)を介して接触するよ
    うに配置された移動体(108)と、 移動体(108)を振動体(101)に所定の圧力で接
    触するように配置された加圧手段(109)と、 振動体(101)及び圧電素子(102)を半径方向に
    対して中心部以外に1つの節部を有するように振動させ
    る駆動信号を入力するための駆動回路(113)と、を
    有することを特徴とする超音波モータ。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項13のいづれか
    1項に記載の超音波モータを有し、移動体(108)に
    取り付けた出力軸(204)と、出力軸(204)から
    の出力トルクを伝達するための動力伝達手段(205)
    とを有する超音波モータ駆動装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の超音波モータ駆動装
    置において、 動力伝達手段(205)の回転情報を検出するための検
    出手段(111)と、 検出手段(111)の検出信号により超音波モータの駆
    動状態を決定するために駆動回路(113)もしくは発
    振駆動回路(105、300)の動作を制御するための
    モータ制御回路(112)とを有することを特徴とする
    超音波モータ駆動装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    1項に記載の超音波モータを有し、移動体(108)と
    一体に動作する動力伝達手段(205)と、動力伝達手
    段(205)の動作に基づいて動作する出力手段(20
    6)とを有することを特徴とする超音波モータ付電子機
    器。
  17. 【請求項17】 電源と、 基準信号を出力する源振と、 源振の出力する基準信号を入力して所定の時刻信号を出
    力する時計回路と、 時計回路の出力する出力信号を入力して超音波モータの
    動作のための駆動信号を出力するモータ駆動回路と、 モータ駆動回路の出力する駆動信号を入力して動作する
    請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の超音
    波モータと、 超音波モータの動作により所定の情報を表示する表示手
    段と、を有することを特徴とする超音波モータを用いた
    アナログ式電子時計。
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