JP3238257B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

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JP3238257B2
JP3238257B2 JP24941393A JP24941393A JP3238257B2 JP 3238257 B2 JP3238257 B2 JP 3238257B2 JP 24941393 A JP24941393 A JP 24941393A JP 24941393 A JP24941393 A JP 24941393A JP 3238257 B2 JP3238257 B2 JP 3238257B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は過給機付ディーゼル機関
に適用される蓄圧式燃料噴射装置に係わり、特に過給圧
力を高めて加速性能を向上させることの可能な蓄圧式燃
料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置
として、内燃機関に沿って設置されたコモンレールに接
続された燃料噴射弁から各気筒内に加圧された燃料を噴
射する蓄圧式燃料噴射装置は公知である(例えば特開昭
62−258160公報参照)。
【0003】このような蓄圧式燃料噴射装置は主として
ディーゼル機関に適用され、気筒内に噴射される燃料量
はそれぞれ独立して操作可能なコモンレールに供給され
る燃料の量、圧力および燃料噴射弁の開弁期間によって
制御される。またディーゼル機関の加速性はガソリン機
関に比較して劣るが、この欠点を改善するためにターボ
チャージャあるいはスーパーチャージャによって吸気の
圧力を高めるいわゆる過給吸気を採用することが一般的
である。
【0004】図19はターボチャージャによる過給吸気
装置の概略図であって、内燃機関201の1つの気筒2
50の中には気筒内を上下するピストン251が設置さ
れている。また気筒250の頂部には燃料噴射弁20
2、吸気弁253および排気弁255が設置される。
【0005】吸気弁253には吸入空気を供給する吸気
管252が、排気弁には排気ガスを排出する排気管25
4が接続される。そして吸気管中には圧縮機256が、
排気管254中にはタービン258が設置されており、
圧縮機256とタービン258とは軸257によって直
結されている。
【0006】図20はディーゼル機関のサイクル線図で
あって、横軸に気筒内ガスの比容積vを、縦軸に気筒内
ガスの圧力Pをとる。点fから点gに向かう行程が排気
行程であり、圧力差ΔPがタービン256の駆動力とな
る。しかしながら単段過給では圧力比(大気圧力に対す
る吸気圧力の比)を“4”以上とすることは困難であ
る。
【0007】そこで一層加速性を向上させるために2段
過給をするもの、内燃機関と排気タービンとの間にアフ
ターバーナを設置するもの(例えば特開昭55−153
818公報参照)あるいは2段過給にアフターバーナを
追加するもの(例えば特開昭63−309727)が提
案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記提案
にかかる加速性の改善方法にあっては、アフターバー
ナ、触媒あるいは可動ベーンノズル等の補助装置を追設
することが必要であり構造が複雑となることは避けるこ
とはできない。本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
であって、蓄圧式燃料噴射装置を具備する内燃機関は行
程にかかわらず燃料噴射弁を開弁することが可能である
特徴を生かして補助装置を追設することなく過給圧力を
高めることの可能な蓄圧式燃料噴射装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明にかか
る蓄圧式燃料噴射装置の基本構成図であって、過給機付
きディーゼル機関が所定のタイミングで燃料を噴射する
メイン噴射に加えてアフター噴射を実行することにより
過給機の過給圧を高めて加速性能を向上するべき運転状
態にあるか否かを判定する特定運転状態判定手段11
と、特定運転状態判定手段11によって過給機の過給圧
を高めて加速性能を向上する必要がないと判定された場
合に圧縮工程においてメイン燃料噴射を実行するメイン
燃料噴射実行手段13と、特定運転状態判定手段11に
よって過給機の過給圧を高めて加速性能を向上する必要
があると判定された場合にメイン燃料噴射実行手段13
によるメイン噴射に加えて膨張工程においてアフター燃
料噴射を実行するアフター燃料噴射実行手段14と、を
具備する。
【0010】第2の発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置
は、アフター燃料噴射実行手段14が、アフター燃料噴
に要する時間が、予め定められた閾値時間より長い場
合にはアフター燃料噴射を停止するアフター燃料噴射停
止手段を具備する。
【0011】
【作用】第1の発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置にあっ
ては、運転状態検出手段によって検出された運転状態が
特定の運転状態にある時に、圧縮行程で実行されるメイ
ン燃料噴射に加えて膨張行程においてアフター燃料噴射
が実行される。従って排気される排気ガスのエネルギが
増加するため、ターボチャージャあるいはスーパーチャ
ージャの駆動力が増加して過給圧が高められる。
【0012】第2の発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置に
あっては、アフター燃料噴射を実行する時期が予め定め
られた所定時期以後となった場合にはアフター燃料噴射
を停止する。
【0013】
【実施例】図2は本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置の
実施例の構成図であって、6気筒のディーゼル機関20
1の各気筒に対応して燃料噴射弁202a〜202f
(4本のみ図示する。)が設置されるが、燃料噴射弁2
02a〜202fはディーゼル機関201に沿って設置
されるコモンレール203に接続されていて、噴射制御
用電磁弁204a〜204fが励磁されている間燃料の
噴射が行われる。
【0014】コモンレール203には燃料供給配管20
5および逆止弁206を介して高圧燃料ポンプ207が
接続されている。高圧燃料ポンプ207には低圧燃料ポ
ンプ209によって燃料タンク208に貯蔵されている
燃料が供給される。なお高圧燃料ポンプ207には吐出
量制御装置210が設置されていて、コモンレール20
3に供給する燃料量を調節する。
【0015】コモンレール203にはコモンレール20
3内の圧力を検出するための圧力センサ211が設置さ
れている。またディーゼル機関201の回転数を検出す
る回転数センサ212、アクセル開度センサ213およ
び車速センサ214が設置されている。各気筒への燃料
噴射時期はECU215によって制御される。ECU2
15は、例えばバス215a、CPU215b、メモリ
215c、入力インターフェイス215dおよび出力イ
ンターフェイス215eからなるマイクロコンピュータ
で構成される。
【0016】入力インターフェイス215dには圧力セ
ンサ211、回転数センサ212、アクセル開度センサ
213および車速センサ214が接続される。また出力
インターフェイス215eには噴射制御用電磁弁204
a〜204f、吐出量制御装置210が接続されてい
る。なお、ディーゼル機関201の吸気マニホールド2
16と排気マニホールド217との間にはターボチャー
ジャ(過給機)218が装着されており、排気ガスの有
するエネルギを回収して吸気を加圧している。
【0017】図3はECU215で実行される特定運転
状態検出ルーチンのフローチャートであって、ステップ
301において車速センサ214で検出される車速SP
D、回転数センサ212によって検出される機関回転数
Neおよびアクセル開度センサ213によって検出され
るアクセル開度ACCを読み込む。ステップ302にお
いて、車速SPDが予め定められたしきい値α以上であ
るか否かを判定し、肯定判定されればステップ303に
進む。
【0018】ステップ303において、機関回転数Ne
が予め定められたしきい値β以上であるか否かを判定
し、肯定判定されればステップ304に進む。ステップ
304において、後述するメイン燃料噴射ルーチンで算
出されたメイン燃料噴射量QMFINが予め定められた
しきい値γ以上であるか否かを判定し、肯定判定されれ
ばステップ305に進む。
【0019】ステップ305において、アクセル開度A
CCが予め定められたしきい値δ以上であるか否かを判
定し、肯定判定されればステップ306に進む。ステッ
プ306において、アフター燃料噴射を実行することを
表すフラグAINJを“1”に設定して、このルーチン
を終了する。ステップ302からステップ305のいず
れかで否定判定された時はステップ307に進みフラグ
AINJをリセットして、このルーチンを終了する。
【0020】図4はECU215で実行される第1の燃
料噴射弁制御ルーチンのフローチャートであって、回転
数パルスカウンタCNENOが“0”から“7”の値毎
に実行される。なお回転数パルスカウンタCNENOは
ディーゼル機関の15°カム角度毎に回転数センサ21
2から出力されるパルスをカウントするものであり、
“0”から“7”までを繰り返しカウントする。
【0021】ステップ401で回転数パルスカウンタC
NENOがメイン燃料噴射基準値CNEMに等しくない
か否かが判定される。ステップ401で肯定判定されれ
ば、ステップ402に進みフラグAINJが“1”に設
定されているか否かを判定し、肯定判定されればステッ
プ403に進み、アフター燃料噴射タイマ設定処理を実
行する。
【0022】ステップ401で否定されれば、ステップ
404でメイン燃料噴射余り時間タイマTTMFを、ス
テップ405でメイン燃料噴射通電時間タイマTQMを
それぞれ設定して、このルーチンを終了する。またステ
ップ402で否定判定された場合は直接このルーチンを
終了する。図5は図4の燃料噴射制御ルーチンのステッ
プ403で実行されるアフター燃料噴射タイマ設定処理
の詳細フローチャートである。
【0023】ステップ501では気筒カウンタCCYL
Nが“1”、“3”あるいは“5”のいずれかと等しい
か否かを判定する。ステップ501で肯定判定されれば
ステップ502に進み、回転数パルスカウンタCNEN
Oが第1のアフター燃料噴射基準値CNEP1であるか
否かを判定する。
【0024】ステップ502で肯定判定されればステッ
プ503に進み、回転数パルスカウンタCNENOに
“8”を加算した値が第2のアフター燃料噴射基準値C
NEP2であるか否かを判定する。ステップ503で肯
定判定されれば、直ちにこの処理を終了する。ステップ
501で否定判定された場合はステップ504に進み、
回転数パルスカウンタCNENOが第2のアフター燃料
噴射基準値CNEP2であるか否かを判定する。
【0025】ステップ504で肯定判定されればステッ
プ505に進み、回転数パルスカウンタCNENOに
“8”を加算した値が第1のアフター燃料噴射基準値C
NEP1であるか否かを判定する。ステップ505で肯
定判定されれば、直ちにこの処理を終了する。ステップ
502あるいはステップ505で否定判定されれば、ス
テップ506に進み第1のアフター燃料噴射余り時間タ
イマTTPF1を設定してステップ508に進む。
【0026】ステップ503あるいはステップ504で
否定判定されれば、ステップ507に進み第2のアフタ
ー燃料噴射余り時間タイマTTPF2を設定してステッ
プ508に進む。ステップ508においてアフター燃料
噴射通電時間タイマTQPを設定してこのルーチンを終
了する。
【0027】図6は第2の燃料噴射弁制御ルーチンのフ
ローチャートであって、回転数パルスカウンタCNEN
Oが“6”である時毎に実行される。ステップ601で
メイン燃料噴射設定処理をおこない、ステップ602に
進み気筒カウンタCCYLNが“1”、“3”あるいは
“5”のいずれかに等しくないか否かを判定する。
【0028】ステップ602において肯定判定されれ
ば、ステップ603に進み第1のアフター燃料噴射設定
処理を行い、このルーチンを終了する。ステップ602
において否定判定されれば、ステップ604に進み第2
のアフター燃料噴射設定処理を行い、このルーチンを終
了する。図7は図6に示す第2の燃料噴射弁制御ルーチ
ンのステップ601で実行されるメイン燃料噴射設定処
理のフローチャートであって、ステップ701ではメイ
ン燃料噴射量QMFINおよび機関回転数Neの関数と
した上死点を基準とするメイン燃料噴射カム角度、即ち
上死点基準メイン燃料噴射カム角度TMFINを、ステ
ップ702ではコモンレール内圧力Pcの関数とした燃
料噴射弁作動遅れ時間TDを取り込む。
【0029】ステップ703では、上死点基準メイン燃
料噴射カム角度TMFINを回転数パルスカウンタCN
ENOのカウント値が“0”であるカム角度を基準とす
る基準点基準メイン燃料噴射カム角度TTMに次式によ
り換算する。図21は換算方法の説明図であって、横軸
にカム角度、縦軸に機関回転数パルスNeをとる。
【0030】TTM = 60 − TMFIN ここで“60”は回転数検出基準点から上死点までのカ
ム角度である。次にステップ704において、基準点基
準メイン燃料噴射カム角度TTMを、機関回転数パルス
Neの1周期のカム角度に相当する15で除して、商を
メイン燃料噴射基準値CNEM、余りをメイン燃料噴射
余り角TREMとする。
【0031】CNEM = 〔TTM/15〕 TREM = TMFIN − CNEM・15 ここで〔a〕はaの整数部分を表す。ステップ705に
おいて、メイン燃料噴射余り角TREMをメイン噴射余
り時間TTMFに換算する。
【0032】 TTMF = (TREM/30)・T30 − TD ここで“T30”は30度カム角度回転するのに要する
時間である。図8はメイン燃料噴射設定処理のステップ
701で取り込まれる上死点基準メイン燃料噴射カム角
度TMFINを演算するための上死点基準メイン燃料噴
射カム角度演算ルーチンのフローチャートであって、ス
テップ801で機関回転数Neおよびメイン燃料噴射通
電時間演算ルーチンで演算されたメイン燃料噴射量QM
FINを取り込む。
【0033】ステップ802で機関回転数Neおよびメ
イン燃料噴射量QMFINの関数として上死点基準メイ
ン燃料噴射カム角度TMFINを求める。図9は上死点
基準メイン燃料噴射カム角度TMFINを決定するため
のグラフであって、横軸に機関回転数Neを、縦軸に上
死点基準メイン燃料噴射カム角度TMFINをとる。な
おパラメータはメイン燃料噴射量QMFINである。
【0034】図10は燃料噴射弁作動遅れ時間TDを演
算する燃料噴射弁作動遅れ時間演算ルーチンのフローチ
ャートであって、ステップ1001でコモンレール内圧
力Pcを読み込み、ステップ1002でコモンレール内
圧力Pcの関数として燃料噴射弁作動遅れ時間TDを演
算する。図11は燃料噴射弁作動遅れ時間TDを決定す
るグラフであって、横軸にコモンレール内圧力Pcを、
縦軸に燃料噴射弁作動遅れ時間TDをとる。
【0035】図12は図6に示す第2の燃料噴射弁制御
ルーチンのステップ603で実行される第1のアフター
燃料噴射設定処理のフローチャートである。図21は換
算方法の説明図であって、横軸にカム角度、縦軸に機関
回転数パルスNeをとる。即ちステップ1201でメイ
ン燃料噴射量QMFINおよび機関回転数Neの関数と
した上死点基準アフター燃料噴射カム角度TPFIN
を、ステップ1202でコモンレール内圧力Pcの関数
とした燃料噴射弁作動遅れ時間TDを取り込む。
【0036】ステップ1203では、上死点基準アフタ
ー燃料噴射カム角度TPFINを回転数パルスカウンタ
CNENOのカウント値が“0”であるカム角度を基準
とする第1の基準点基準アフター燃料噴射カム角度TT
P1に次式により換算する。 TTP1 = 60 + TPFIN 次にステップ1204において、第1の基準点基準アフ
ター燃料噴射カム角度TTP1を、機関回転数パルスN
eの1周期のカム角度に相当する15で除して、商を第
1のアフター燃料噴射基準値CNEP1、余りを第1の
アフター燃料噴射余り角TP1REMとする。
【0037】CNEP1 = 〔TTP1/15〕 TP1REM = TPFIN − CNEP1・15 ステップ1205において、第1のアフター燃料噴射余
り角TP1REMを第1のアフター噴射余り時間TTP
F1に換算する。 TTPF1 = (TP1REM/30)・T30 − TD なお図6に示す第2の燃料噴射弁制御ルーチンのステッ
プ604で実行される第2のアフター燃料噴射設定処理
は、第1のアフター燃料噴射設定処理と同一である。
【0038】図22は図12に示す第1のアフター燃料
噴射設定処理のステップ1201で取り込まれる上死点
基準アフター燃料噴射カム角度TPFIN演算のための
上死点基準アフター燃料噴射カム角度演算ルーチンのフ
ローチャートであって、ステップ2201で機関回転数
Neおよびメイン燃料噴射通電時間演算ルーチンで演算
されたメイン燃料噴射量QMFINを取り込む。
【0039】ステップ2202で、機関回転数Neおよ
びメイン燃料噴射量QMFINの関数として上死点基準
アフター燃料噴射カム角度TPFINを求める。図13
はメイン燃料噴射通電時間TQMを演算するためのメイ
ン燃料噴射通電時間演算ルーチンのフローチャートであ
って、ステップ1301で機関回転数Ne、アクセル開
度ACCおよびコモンレール内圧力Pcを読み込む。
【0040】ステップ1302において、機関回転数N
eおよびアクセル開度ACCの関数としてメイン燃料噴
射量QMFINを求める。ステップ1303において、
メイン燃料噴射量QMFINおよびコモンレール内圧力
Pcの関数としてメイン燃料噴射通電時間TQMを求め
る。図14はメイン燃料噴射量QMFINを決定するた
めのグラフであって、横軸に機関回転数Ne、縦軸にメ
イン燃料噴射量QMFINをとる。なおパラメータはア
クセル開度ACCである。
【0041】図15はメイン燃料噴射通電時間TQMを
決定するためのグラフであって、横軸にメイン燃料噴射
量QMFIN、縦軸にメイン燃料噴射通電時間TQMを
とる。なおパラメータはコモンレール内圧力Pcであ
る。図16はアフター燃料噴射通電時間TQPを演算す
るためのアフター燃料噴射通電時間演算ルーチンのフロ
ーチャートであって、ステップ1601で機関回転数N
e、コモンレール内圧力Pc、メイン燃料噴射量QMF
INおよび上死点基準アフター燃料噴射カム角度TPF
INを取り込む。
【0042】ステップ1602において、上死点基準ア
フター燃料噴射カム角度TPFINが予め定められたし
きい値χ以下であるか否かを判定し、肯定判定されれば
ステップ1603に進む。ステップ1603において、
機関回転数Neおよびメイン燃料噴射量QMFINの関
数としてアフター燃料噴射量QPFINを求める。
【0043】ステップ1604において、アフター燃料
噴射量QPFINおよびコモンレール内圧力Pcの関数
としてアフター燃料噴射通電時間TQPを求める。ステ
ップ1602で否定判定されれば、ステップ1605に
進みアフター燃料噴射通電時間TQPをリセットする。
これはアフター燃料噴射が極端に遅くなった場合に、ア
フター燃料噴射によって噴射された燃料が完全に燃焼し
きらず未燃ガスとして排出され、炭化水素を増加させる
こととなることを防止するためである。
【0044】なおアフター燃料噴射通電時間TQPを決
定するためのグラフは図15に示すメイン燃料噴射通電
時間TQMを決定するためのグラフと略同一である。図
17は燃料噴射弁通電時刻および燃料噴射弁通電時間の
演算過程の説明図であって、メイン燃料噴射基準値CN
EMが“2”あるいは“3”であり、第1のアフター燃
料噴射基準値CNEP1が“6”あるいは“8”である
場合を示している。
【0045】図18は本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装
置の動作を説明するタイミング図であって、横軸に回転
カム角度(CA)をとる。縦軸には上から順に回転数パ
ルス、回転数パルスカウンタCNENOのカウント値、
気筒カウンタCCYLNのカウント値、第2のアフター
燃料噴射基準値CNEP2、第1のアフター燃料噴射基
準値CNEP1、回転数パルスカウンタCNENOのカ
ウント値に8を加えた数、メイン燃料噴射基準値CNE
M、燃料噴射弁駆動パルスPULSおよび燃料噴射弁ニ
ードルリフトLIFTをとる。
【0046】即ち気筒カウンタCCYLNが“1”であ
る#1気筒に対しては、気筒カウンタCCYLNが
“6”である#6気筒の回転数パルスカウンタCNEN
Oのカウント値“6”の時点で実行される図6に示す燃
料噴射弁制御ルーチンで決定されるメイン燃料噴射基準
値CNEM、メイン燃料噴射余り時間TTMFおよび第
1のアフター燃料噴射基準値CNEP1、第1のアフタ
ー燃料噴射余り時間TTPF1に基づいてメイン燃料噴
射時期およびアフター燃料噴射時期が決定され、図4に
示す第1の燃料噴射弁制御ルーチンおよび図5に示す第
2の燃料噴射弁制御ルーチンに基づいてメイン燃料噴射
およびアフター燃料噴射が実行される。
【0047】#1気筒において回転数パルスカウンタC
NENOのカウント値が“6”となると#2気筒に対す
るメイン燃料噴射基準値CNEM、メイン燃料噴射余り
時間TTMFおよび第2のアフター燃料噴射基準値CN
EP2、第2のアフター燃料噴射余り時間TTPF2が
決定される。なお上記実施例においては、運転状態を表
す状態量が所定のしきい値以上となった場合に特定運転
であるとしているが、運転状態を表す状態量の変化率が
しきい値以上となった場合に特定運転であるとしてもよ
い。
【0048】また運転者の操作することのできるスイッ
チのオンオフによってアフター燃料噴射の実行を制御す
ることも可能である。さらに上記実施例においては、ア
フター燃料噴射の回数を1回としているが複数回実行す
ることとしてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置によ
れば、過給機付ディーゼル機関において、その機関が特
定の運転状態にある場合にはメイン燃料噴射に加えて膨
張行程においてアフター燃料噴射が行われ排気ガスの圧
力を増加する。従ってアフター燃料噴射により図20の
サイクル線図に破線で示すように排気タービン256の
駆動力はδp増加し、特に補助装置を追設することなく
過給圧力を増加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は蓄圧式燃料噴射装置の基本構成図であ
る。
【図2】図2は本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置の実
施例の構成図である。
【図3】図3は特定運転状態検出ルーチンのフローチャ
ートである。
【図4】図4は第1の燃料噴射弁制御ルーチンのフロー
チャートである。
【図5】図5はアフター燃料噴射タイマ設定処理のフロ
ーチャートである。
【図6】図6は第2の燃料噴射弁制御ルーチンのフロー
チャートである。
【図7】図7はメイン燃料噴射設定処理のフローチャー
トである。
【図8】図8は上死点基準メイン燃料噴射カム角度演算
ルーチンのフローチャートである。
【図9】図9は上死点基準メイン燃料噴射カム角度を決
定するためのグラフである。
【図10】図10は燃料噴射弁作動遅れ時間演算ルーチ
ンのフローチャートである。
【図11】図11は燃料噴射弁作動遅れ時間を決定する
ためのグラフである。
【図12】図12は第1のアフター燃料噴射設定処理の
フローチャートである。
【図13】図13はメイン燃料噴射通電時間演算ルーチ
ンのフローチャートである。
【図14】図14はメイン燃料噴射量を決定するための
グラフである。
【図15】図15はメイン燃料噴射通電時間を決定する
ためのグラフである。
【図16】図16はアフター燃料噴射通電時間演算ルー
チンのフローチャートである。
【図17】図17は燃料噴射弁通電時刻および通電時間
の演算過程説明図である。
【図18】図18は本発明にかかる蓄圧式燃料噴射装置
の動作を説明するタイミング図である。
【図19】図19は過給吸気装置の概略図である。
【図20】図20はディーゼル機関のサイクル線図であ
る。
【図21】図21は燃料噴射弁通電時刻および通電時間
の演算過程の説明図である。
【図22】図22はアフター燃料噴射時期演算ルーチン
のフローチャートである。
【符号の説明】
201…ディーゼル機関 202a〜f…燃料噴射弁 203…コモンレール 204a〜f…噴射制御用電磁弁 205…燃料供給配管 206…逆止弁 207…高圧燃料ポンプ 208…燃料タンク 209…低圧燃料ポンプ 210…吐出量制御装置 211…圧力センサ 212…回転数センサ 213…アクセル開度センサ 214…冷却水温度センサ 215…電子式制御装置(ECU)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/38 F02B 37/12 301S (72)発明者 高橋 岳志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−258160(JP,A) 特開 昭55−153818(JP,A) 特開 昭63−309727(JP,A) 特開 昭60−1351(JP,A) 特開 平5−86932(JP,A) 特開 昭62−70645(JP,A) 特開 平7−12003(JP,A) 特開 昭52−50403(JP,A) 特開 平4−31650(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 23/00 - 45/00 F02B 33/00 - 39/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機付きディーゼル機関が所定のタイ
    ミングで燃料を噴射するメイン噴射に加えてアフター噴
    射を実行することにより、前記過給機の過給圧を高め
    加速性能を向上するべき運転状態にあるか否かを判定す
    る特定運転状態判定手段(11)と、 前記特定運転状態判定手段(11)によって前記過給機
    の過給圧を高めて加速性能を向上する必要がないと判定
    された場合に圧縮工程においてメイン燃料噴射を実行す
    るメイン燃料噴射実行手段(13)と、 前記特定運転状態判定手段(11)によって過給機の過
    給圧高めて加速性を向上する必要があると判定された場
    合に前記メイン燃料噴射実行手段(13)によるメイン
    噴射に加えて膨張工程においてアフター燃料噴射を実行
    するアフター燃料噴射実行手段(14)と、を具備する
    蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記アフター燃料噴射実行手段(14)
    が、 アフター燃料噴射に要する時間が、予め定められた閾値
    時間より長い場合にはアフター燃料噴射を停止するアフ
    ター燃料噴射停止手段を具備する請求項1に記載の蓄圧
    式燃料噴射装置。
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