JP3238012B2 - 軌道形状データ処理方法 - Google Patents

軌道形状データ処理方法

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JP3238012B2 JP18413494A JP18413494A JP3238012B2 JP 3238012 B2 JP3238012 B2 JP 3238012B2 JP 18413494 A JP18413494 A JP 18413494A JP 18413494 A JP18413494 A JP 18413494A JP 3238012 B2 JP3238012 B2 JP 3238012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実際の軌道形状に対応
した鉄道車両の車体傾斜制御などを行うための軌道形状
データを作成する方法に関するものである。特に、一定
距離間隔毎に直接測定した走行線区の軌道の曲率データ
またはカント量データから軌道の制御対象曲線のデータ
を抽出し、該制御対象曲線のデータから車体傾斜制御に
必要な曲線形状データを計算機によりまたは本計算の手
順を記憶させた軌道形状データ処理装置により算出する
ことができるようにした軌道形状データ処理方法を提供
する。
【0002】
【従来の技術】曲線を高速で走行すると、軌道の曲線半
径や速度に応じて発生する遠心加速度により乗心地が悪
くなるため、国内では、コロ式自然振子車を開発し実用
化している。このコロ式自然振子車は、車体をコロ装置
で支持し、車体の傾斜中心高さを高くして、曲線走行時
に車体に作用する遠心力で自然に傾斜させるようにして
おり、曲線高速走行時の乗心地の向上に寄与してきた。
しかし、車体の傾斜制御力が遠心力のみによる自然振子
のため、緩和曲線長さが短い曲線や連続した曲線では、
コロ装置の転動抵抗などにより、曲線入口付近で車体傾
斜の開始が遅れたり、緩和曲線中の車体傾斜角速度が大
きくなり乗心地が悪化する場合があった。そこで、自然
振子車の場合の遠心力による車体傾斜作用に加えて走行
速度や曲線条件に応じて空気圧アクチュエータで車体傾
斜の開始時点や車体傾斜角、車体傾斜角速度の制御を行
う制御付振子方式(特公平3−73511号、特開昭6
1−108053号)を開発し、実用化している。な
お、前述の「円曲線」、「緩和曲線」とは、曲線の構成
要素で、一定半径、一定カント量の曲線部を「円曲
線」、曲線入口および出口の直線部と円曲線部を結ぶ曲
率やカント量が漸増、漸減する曲線部を「緩和曲線」と
称する。「曲率」とは、軌道の曲線半径の逆数で、「曲
率データ」とは、曲率が軌道に沿って変化する状態を表
し、「カント量」とは、曲線部では外側のレールを内側
のレールより高くしているが、その高さの差が「カント
量」で、「カント量データ」とは、カント量が軌道に沿
って変化する状態を表す。「曲率変化率データ」とは、
或る地点間における「曲率」の変化の割合(曲率/距
離)が、軌道に沿って変化する状態を表し、「カント量
変化率データ」とは、或る地点間における「曲率」の変
化の割合(曲率/距離)が、軌道に沿って変化する状態
を表す。「自動列車停止装置」とは、鉄道信号システム
の一種で、線路の間に設置した地上子上を車両が通過す
ると、地上子から車上の車上子に信号情報が伝達され、
信号が「赤」の場合は列車を自動的に停止させる装置
で、以後、ATS(Automatic Train Stop)と称する。
ここでは、一定位置に敷設された地上子上を車両が通過
した際に得られる地上子の検知信号を車両の走行位置を
算出する軌道上の基準点として利用している。
【0003】ただし、前述の制御付振子方式は、軌道形
状データに基づき車体の傾斜制御を行うために、走行線
区の各制御対象曲線の緩和曲線開始位置、円曲線開始位
置、円曲線終了位置、緩和曲線終了位置など曲線の位置
データ、曲率、カント量などの曲線形状データ、各曲線
位置と最寄りの自動列車停止装置(ATS)の地上子位
置との相対距離データなどが必要になる。従来は、これ
らのデータを作成するため、各曲線の半径や向き、カン
ト量などの曲線形状データは軌道の保守部門が管理して
いる軌道管理台帳の数値を読み取って使用し(図8の
、)、各曲線の位置データや最寄りのATSの地上
子位置との相対距離データは、各曲線の緩和曲線開始位
置、円曲線開始位置、円曲線終了位置、緩和曲線終了位
置の各枕木に車上からセンサで検知できるような標識を
貼付して(図8)、これらの距離を測定するための測定
車を走行させ、ATSの地上子検知信号および枕木上の
標識の検知信号とその間の走行距離を車輪の回転数を用
いて実測し(図8の、、、)、前記の曲線形状
データと共にこれらのデータを制御用データとして手作
業で整理して表形式に直し(図9)、車上の記憶装置に
入力している。
【0004】しかし、曲線形状データの基本にしている
軌道管理台帳の数値は、線路敷設時の設計値であり、保
守による変更や車両が走行したことによる線路形状の変
化まで含めた軌道の実態を正確に表しているとは言い難
く、こうしたデータをもとにした車体傾斜制御では、そ
の性能を十分に発揮させることが難しい。また、各曲線
の緩和曲線開始位置、円曲線開始位置、円曲線終了位
置、緩和曲線終了位置などの各枕木に検知用の標識を貼
付して、ATS地上子などとの距離を実測する方式は、
これらの作業を該制御付振子車を投入する線区の全制御
対象曲線に対して実施し、更に、これらのデータを手作
業で整理する必要があることから、膨大な人手と費用が
掛かっていた。
【0005】そこで、台車枠に装架したジャイロスコー
プ等のセンサを用いて、走行線区の曲線の曲率やカント
量などの線路形状を直接測定して軌道形状データをアナ
ログ信号の形で作成し、その軌道形状データ信号に一定
距離間隔のパルス信号やATS地上子の検知信号など距
離の基準信号も同時に記録する「軌道形状データ収集装
置(特願平5−239069号)」を提案した。「軌道
形状データ収集装置」によれば、軌道形状を直接測定し
てそのまま車体傾斜制御用データとするので、データが
正確で、従来のように手作業でデータを整理する必要が
ないので、人手を大幅に省略することが可能であるし、
曲線区間の枕木に標識を貼付する作業も必要が無くな
り、車体傾斜制御の性能向上や省力化に寄与する。しか
し、従来の制御付振子システムの制御用データは、軌道
に沿ったアナログ信号の形で与えるのではなく、制御対
象曲線毎に曲線形状や位置を数値で表形式で与えるよう
にしているため、「軌道形状データ収集装置」の軌道形
状データ信号をそのままの形で用いることはできない。
従来の制御付振子システムの制御用データの入力形態を
前提とすると、「軌道形状データ収集装置」で得られた
軌道形状データ信号を各曲線毎に曲線形状や位置を数値
で表形式で与えるような計算機などによる処理方法を開
発するか、「軌道形状データ収集装置」で得られたアナ
ログ信号を直接制御用データとして利用できる制御付振
子システムを開発する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の制御付振子システムの制御用データ
の収集方法や制御装置への入力方法が、例えば、曲線形
状データの基本にしている軌道管理台帳の数値は軌道の
実態を正確に表しているとは言い難く、車体傾斜制御用
軌道形状データとしては精度が低いことや各曲線の緩和
曲線開始、終了位置、円曲線開始、終了位置などの枕木
に検知用の標識を貼付して、ATS地上子などとの距離
を実測してデータを作成する方法は膨大な人手と費用が
掛かり改善の必要があるため、「軌道形状データ収集装
置」で得られた軌道形状データ信号を従来の制御付振子
システムの制御用データとして使用できるようにする計
算機などによる処理方法を開発することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御付振子シ
ステムなど軌道形状を基に制御を行うシステムで必要と
なる軌道形状データを収集する方法として、従来方式に
代えて、軌道の実態を正確に表し、かつ、その収集に多
くの人手や費用を要しない「軌道形状データ収集装置」
で得られた軌道形状データ信号を計算機などで処理をし
て制御付振子システムの制御用データとして使用できる
ようにする方法を提案するものである。すなわち、台車
に装架したジャイロスコープにより得られる台車枠のロ
ール角信号データやヨー角速度信号データ、ATS地上
子検知信号データ、車軸や主電動機軸に取り付けたパル
ス式速度発電機より得られるパルス信号データを計算機
などで処理をして、軌道データの曲線部分を抽出し、制
御付振子システムの制御用データとして各曲線のカント
量や曲率などの形状やATS地上子との相対距離を数値
データとして作成する。
【0008】
【実施例】本発明による軌道形状データ処理方法の1実
施例を図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7に示
す。図1は、本発明の軌道形状データ処理方法を用い
て、パルス式速度発電機のパルス信号、ATS地上子検
知装置の検知信号、ジャイロスコープで計測した台車枠
ヨー角速度から計算される曲線の曲率信号とジャイロス
コープで計測した台車枠ロール角から計算される曲線の
カント量信号を処理して車体傾斜制御に必要な軌道形状
データ(曲線の位置、曲線の半径、カント量など)を作
成し、車体傾斜制御装置の軌道データ記憶部に入力して
車体傾斜制御を行う場合の制御信号の流れを示してい
る。曲線の曲率と曲線のカント量は、
【0009】
【数1】
【0010】で算出する。本発明の軌道形状データ処理
方法では、まず、軌道形状データ収集装置で収集、処理
したデータの取り込みを図2のように軌道形状データ収
集装置で車軸などに装架したパルス式速度発電機のパル
ス信号から計算した一定距離(例えば軌道に沿った1
m)間隔毎のパルス信号をトリガとしてその地点の曲率
信号、カント量信号、ATS地上子を検知した場合には
検知信号を入力し、図2のフローに従って信号処理をし
て、後の軌道形状データ算出処理をする際に利用するデ
ータ記憶領域にこれらの信号データを格納する。
【0011】前記のデータ記憶領域に格納した曲率信
号、カント量信号、ATS地上子検知信号データから各
曲線部を抽出し、曲線形状と曲線位置を算出するが、曲
率信号データとカント量信号データは、図3の(B)、
図4の(B)のように振動成分を含むため、データを扱
い易くするように両データに移動平均による平均化処理
【0012】
【数2】
【0013】を施す。平均化処理の平均化の個数(2・k
+1)は、その地点を中心として軌道に沿った14mか
ら35mの範囲に相当するデータ個数が適当である。
【0014】平均化処理後の曲率データまたはカント量
データ(図3の(C)または図4の(C))の絶対値が
所定値を超えた部分を曲線部として、当該曲線部とその
前後の軌道データを後の計算処理に用いる記憶装置上に
取り出す。こうして取り出した平均化処理後の曲率デー
タまたはカント量データに対して、
【0015】
【数3】
【0016】のように一定の長さの区間(2・Lh・ΔL
)について曲率またはカント量の差分を求め、その区
間の距離で割ることによって曲率変化率(図3の
(D))またはカント量変化率(図4の(D))を求め
る。曲率変化率またはカント量変化率を求める際の区間
の長さとしては、短い円曲線についても正しく求められ
るように10mから20m程度とする。図3の(D)ま
たは図4の(D)に示す通り、曲率変化率またはカント
量変化率が大きい部分が緩和曲線に対応し、該緩和曲線
に挟まれた曲率変化率またはカント量変化率の小さい部
分が円曲線に相当していることが判る。そこで、曲率変
化率またはカント量変化率の絶対値が所定値を超えた部
分を緩和曲線の区間とみなし、また、曲線部のうち緩和
曲線に挟まれた区間を円曲線の区間とみなして円曲線部
分の曲率データおよびカント量データの平均値を求め、
それぞれ円曲線の曲率平均値およびカント量平均値とす
る。
【0017】次に、緩和曲線とみなされた区間のうちで
平均化処理後の曲率またはカント量が、当該緩和曲線の
前後の直線または円曲線の区間の曲率平均値またはカン
ト量平均値の1/2の値となる点を求め緩和曲線の中間
点とする(図6の(A)、図7の(A))。この緩和曲
線の中間点を基にして、当該円曲線の曲率平均値または
カント量平均値の1/4および3/4となるP1 点およ
びP2 点を求め(図6の(B)、図7の(B))、該P
1 点およびP2 点間の曲率変化率またはカント量変化率
を求め、該緩和曲線前後の曲率平均値の差を算出した曲
率変化率で割ることによりまたは該緩和曲線前後のカン
ト量平均値の差を算出したカント量変化率で割ることに
より、該緩和曲線区間の長さすなわち緩和曲線長を求め
る(図6の(C)、図7の(C))。このようにして求
めた緩和曲線長を先に求めた緩和曲線の中間点(図6の
(A)、図7の(A))を中心に割り振り、その両端を
入口の緩和曲線の場合であれば入口緩和曲線開始点と円
曲線開始点、出口の緩和曲線の場合であれば円曲線終了
点と出口緩和曲線終了点とする。
【0018】以上のようにして求めた曲線形状の円曲線
開始点から円曲線終了点の区間における曲率平均値を当
該円曲線の曲率とし、カント量平均値を当該円曲線のカ
ント量とする。
【0019】さらに、軌道に沿って数キロ置きに設置し
た信号システム用のATS地上子を基準として各曲線の
位置を算出するため、軌道形状データと共に記録してお
いたATS地上子の検知地点のデータの中から当該曲線
の前にある最寄りのATS地上子の位置データと前述の
処理により得られた当該曲線の入口緩和曲線開始点、円
曲線開始点、円曲線終了点、出口緩和曲線終了点との距
離を算出し、各曲線の位置データを作成する。
【0020】以上のように、軌道データ計測装置(ジャ
イロスコープ、ATS地上子検知装置、パルス式速度発
電機など)と軌道形状データ収集装置により計測、信号
処理された軌道データ(図1)は、本発明の軌道形状デ
ータ処理を計算機によりまたは本発明の軌道形状データ
処理手順を記憶させた軌道形状データ処理装置によりデ
ータ解析され、得られた曲線位置、曲率、カント量とい
った曲線形状データは車体傾斜制御装置の軌道データ記
憶部または外部印字装置に出力され、車体傾斜制御装置
の軌道形状データとして利用される(図1)。車体傾斜
制御装置は、該軌道データ記憶部の軌道形状データを基
に、その時の車両の速度に応じた最適な車体傾斜角度や
車体傾斜角速度を実現するため車体傾斜制御用アクチュ
エータを動作させる(図1)。
【0021】
【発明の効果】本発明の軌道形状データ処理方法は、車
両の支持ばね装置の変形による影響を受け難い台車枠上
に装架したジャイロスコープで測定した台車枠のヨー角
速度やロール角のデータを基にして曲線の曲率(曲線半
径)や曲線のカント量、ATS地上子など軌道の基準点
を距離基準とした曲線位置データを表形式の数値データ
として算出できるので、現在、国内で普及している制御
付振子方式(特公平3−73511号、特開昭61−1
08053号)のように実際の軌道形状に対応した車体
傾斜制御を行うために必要な軌道形状データが、新たな
地上設備の付加や多くの人手を要することなく、しか
も、正確な軌道形状データが得られるという利点があ
り、制御付振子方式を実用化する場合の運用コストの低
減と制御付振子方式の乗心地の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軌道形状データ処理方法を用いて、ジ
ャイロスコープ、パルス式速度発電機、ATS地上子検
知装置で計測した信号を処理して制御付車体傾斜制御に
必要な軌道形状データ(曲線の位置、曲線の半径、カン
ト量など)を作成し、車体傾斜制御装置の軌道データ記
憶部に入力して車体傾斜制御を行う場合のデータおよび
制御信号の流れを示しており、本発明の軌道形状データ
処理方法の一実施例を示した説明図である。
【図2】本発明による軌道形状データ処理方法におい
て、軌道形状データ収集装置からのデータの取り込みと
本発明による軌道形状データ処理時に使用するデータ記
憶領域への軌道形状データの書き込み要領など実施例の
うち入力部を示した説明図である。
【図3】本発明による軌道形状データ処理方法におい
て、台車枠で測定した曲率データと該曲率データを平均
化処理した後、各曲線部を抽出し、曲率変化率データを
求め、曲率変化率データから緩和曲線部、円曲線部を推
定する手順を示した図である。
【図4】本発明による軌道形状データ処理方法におい
て、台車枠で測定したカント量データと該カント量デー
タを平均化処理した後、各曲線部を抽出し、カント量変
化率データを求め、カント量変化率データから緩和曲線
部、円曲線部を推定する手順を示した図である。
【図5】本発明による軌道形状データ処理方法におい
て、曲線形状データおよび曲線位置データを算出する場
合の処理の流れと各処理方法の内容についての説明図で
ある。
【図6】本発明による軌道形状データ処理方法におい
て、抽出した各曲線部の曲率と曲率変化率から緩和曲線
長を算出し、曲線形状を推定する場合の処理の流れを示
した説明図である。
【図7】本発明による軌道形状データ処理方法におい
て、抽出した各曲線部のカント量とカント量変化率から
緩和曲線長を算出し、曲線形状を推定する場合の処理の
流れを示した説明図である。
【図8】制御付振子方式の軌道形状データ作成方法とし
て、従来の軌道形状データ収集方法を説明した図で、曲
線の半径やカント量などの軌道形状データは、軌道管理
台帳から読み取り(、)、また、曲線の位置データ
は、曲線の入口緩和曲線開始点、円曲線開始点、円曲線
終了点、出口緩和曲線終了点などを示す軌道上の標識を
目印にして付近の枕木に測定標識を貼付し、該測定標識
を検知できる測定装置を搭載した測定車を走行させて最
寄りのATS地上子からの距離を実測して()、車体
傾斜制御のための軌道形状データを作成する。
【図9】制御付振子方式の軌道形状データ表の一例で、
基準ATS番号、制御対象曲線番号、曲線半径、曲線の
向き、カント量、入口緩和曲線始点、入口緩和曲線長、
円曲線長などを整理して車体傾斜制御装置の軌道データ
記憶部に入力する。本表は、図8で説明した従来の軌道
形状データ収集方法で作成した例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−156277(JP,A) 特開 昭61−108053(JP,A) 特開 平7−65038(JP,A) 特開 平5−319264(JP,A) 特開 平6−107172(JP,A) 特公 平3−73511(JP,B2) 特公 昭46−40365(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61K 9/08 B61F 5/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道の形状情報を軌道の形状測定データ
    から計算機処理により直接求める軌道データ処理方法に
    おいて、 軌道の形状を測定する鉄道車両の車軸や主電導機軸に取
    り付けたパルス式速度発電機が発生するパルス信号と車
    輪の直径から一定距離間隔のパルス信号、その瞬時の走
    行速度、基準点からの走行距離を算出し、 該パルス信号の一定距離間隔毎に、軌道の形状を測定す
    る鉄道車両の支持ばね装置の変形による影響を受け難い
    台車枠上に装架したジャイロスコープで測定した台車枠
    のロール角から走行線区の各曲線のカント量データを、
    また軌道の形状を測定する鉄道車両の台車枠に装架した
    ジャイロスコープで測定した台車枠のヨー角速度と瞬時
    の走行速度から走行線区の各曲線の曲率データを算出し
    て記録し、更に、基準点からの走行距離を補正するた
    め、自動列車停止装置の地上子など軌道に沿って数キロ
    おきに設置した基準点を車上から検知した際に得られる
    基準点検知信号を距離の基準データとして前記の曲率デ
    ータおよびカント量データと同時に記録し、 該測定し、記録した走行線区の各曲線の曲率データまた
    はカント量データの高周波振動成分を除去するための平
    均化処理をした後、該曲率データまたはカント量データ
    の絶対値が基準値を超えた部分を各曲線部のデータとし
    て抽出し、 該抽出した各曲線部の曲率データから曲率変化率データ
    をまたは抽出した各曲線部のカント量データからカント
    量変化率データを求め、該曲率変化率データまたはカン
    ト量変化率データの絶対値が基準値を超えた部分を抽出
    した各曲線部の緩和曲線と見做し、抽出した各曲線部の
    データのうち緩和曲線に挟まれた部分を各曲線部の円曲
    線と見做して、 該抽出した各曲線部の円曲線の曲率およびカント量の平
    均値を求めて各曲線部の円曲線の曲率およびカント量と
    し、更に、該抽出した各曲線部の緩和曲線中の2点間の
    曲率変化率またはカント量変化率を求めて該円曲線の曲
    率またはカント量をそれぞれ該緩和曲線の曲率変化率ま
    たはカント量変化率で割ることにより緩和曲線長さを算
    出して、該抽出した各制御対象曲線部の緩和曲線開始
    点、円曲線開始点、円曲線終了点、緩和曲線終了点を算
    出し、 該算出した各制御対象曲線の緩和曲線開始点、円曲線開
    始点、円曲線終了点、緩和曲線終了点と前記の自動列車
    停止装置の地上子など軌道に設置した基準点の検知信号
    データの中から各制御対象曲線に近い基準点との相対距
    離を算出して、軌道の最寄りの基準点から各制御対象曲
    線の緩和曲線開始点、円曲線開始点、円曲線終了点、緩
    和曲線終了点までの距離を算出するようにしたことを特
    徴とする軌道形状データ処理方法。
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