JP3238004U - 折り畳み式梱包容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】梱包物を安全確実に梱包し、あらゆる現場状況に対応して安全に運搬でき、且つ、未使用時に狭小場所でも保管できる梱包容器を提供する。【解決手段】緩衝材によって直方体形の箱型容器に構成した。容器本体の内部底面に締結バンド53~55を構成し、内部緩衝材を底面及び側面に構成し、外部締結ベルトを構成し、各部署折り畳み可能な様に加工を構成し、組み立ても容易に出来るよう、要所にマジックテープ(登録商標)で組み立てる様に構成し、締結ベルトも簡単に連結できる様、ワンタッチ式バックル56~61で構成した。【選択図】図1
Description
この考案は,たとえば電子顕微鏡のような医療精密機器を梱包して安全に輸送する際に用いられる梱包容器に関するものである。
従来から,たとえばビデオデッキのような電子機器を輸送時の事故から守るための梱包容器が提案せれていた。
特開平9-226878号
特許文献に開示された発明は,電子機器を載置するための底板と,底板に一端が固定されたカバー部材と,カバー部材が電子機器を包み込んだ状態で固定するための固定手段と,底板に一端が固定された帯状固定部材と,底板の表面の中央部に支持脚が跨ぐように配された緩衝材と,底板の裏面に配された緩衝材と,底板が収納される箱型の容器と,容器の上面を覆う蓋体とを有する容器である。
そして前記発明の目的は,電子機器を梱包し,その梱包された電子機器を輸送時の事故から守り,また何回でも再使用可能な梱包容器を提供することにある。
しかしながら前記発明は,内部にカバー部材や緩衝材を取り付けているために内部の構成が複雑である。また,梱包前の梱包容器自体の大きさが大きい為,資機材としての保管場所や,輸送時の搬入場所(梱包作業場所)への持ち込みに,難点があった。
本考案は上記の点に鑑みなされたものであり,対象輸送物(医療精密機器)を安全,確実に梱包して,簡単な組立で箱型保護梱包容器として活用でき,資機材としての未使用時には,格納縮小して保管,資機材準備段階では持ち運びが容易である。また,他の緩衝材を準備しなくても,この梱包容器一つで固定梱包(縦揺れ防止,横揺れ防止及びずれの防止に優れ)運送が可能な梱包容器である。
従来ではこのような輸送の際に,電子機器を発泡スチロールやエアキャップなどの保護材と共に段ボール箱に入れて梱包していた。梱包される電子機器の形状は多数存在する機種毎でそれぞれ異なるが,梱包時に特に機種毎に対応した段ボール箱を用意するというわけではないので,何種類もの保護材が必要となっていたという問題点があった。
機種毎に電子機器の形状が異なるために起因する他の問題点としては,例えば梱包仕様の統一が難しく,梱包のために多くの時間が必要とされるということもあった。また,梱包資材が不足する場合などもあり,輸送に耐えられる梱包ができない場合もあった。このような場合には,輸送中の事故による2次故障が発生する可能性が高くなる。
さらに,梱包を解く際にも,何種類もの保護材を取り出さなければならないため,作業の時間が長くなる問題があった。また,梱包に使用された保護材は,1~2度の使用で廃棄されることが多く,無駄が多かったという問題点もあった。
したがって,この発明の目的は,様々な大きさの精密医療機器を梱包でき、梱包された精密医療機器を輸送時の事故から守り,また,何回でも再使用可能な梱包容器を提供し,且,未使用時には格納縮小して保管,資機材準備段階では持ち運びを容易することにある。
本考案の要旨とするところは,箱型の容器本体の内部底面に緩衝材を貼付けて精密機器を載置して帯状固定ベルトを使用し,縦方向3カ所,横方向3カ所で固定すると共に、箱型容器自体も帯状固定締結ベルトで固縛し,底面,側面(前後左右一体式)および蓋面にて構成され,容易に組み立てが出来る梱包容器であり,また,未使用時はコンパクトに折り畳み出来,収容や持ち運びに利便性がある。
本考案は上記の如き構成であるため,製品梱包物を容器本体内に安全、確実に収納して、締結ベルト等を使用して確実に固定梱包することができる。横ずれ,縦揺れを防ぎ,製品の破損防止を確実に行えます。製品梱包前の資材準備時にも,コンパクトに集約され,また,他の緩衝材も不要なことから,作業員の負担も準備段階から軽減でき,安全と簡易さを両立している。
本考案を実施するための最良の形態は,緩衝材によって直方体形状の容器本体を構成し,この容器本体の内部底面に梱包物を載置する底板を構成し,上端には蓋体を構成する。そして容器本体の底面に底面補強ベルトを,前面と背面には前面補強ベルトと背面補強ベルトをそれぞれ構成した梱包容器である。
以下、本考案の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は実施形態の斜視図,図2は同組立図,図3は同解体時運搬形態図を示す説明図である。
図1は実施形態の斜視図,図2は同組立図,図3は同解体時運搬形態図を示す説明図である。
本実施形態の梱包容器の主要部である容器本体は,直方体形状の箱型であり容器本体を構成する前面板12と緩衝材10,背面板13と緩衝材11,右側面板14,左側面板15,蓋体(天キャップ)1,底板(地キャップ)40と固縛用底板21,緩衝材20によって構成されている。この緩衝材はクッション機能を有した素材によって構成し,この容器本体の内部底面に製品梱包物を載置するためのクッション機能を有する底板20を固定してある。
また、前記緩衝材に断熱機能を有するものを用いれば,寒冷地でも使用できる。
また、前記緩衝材に断熱機能を有するものを用いれば,寒冷地でも使用できる。
前記前面板12には緩衝材10を内側に張り付けており,下部外側には底板(地キャップ)と連結固定できるようにマジックテープ16を張り付けている。
前面板12と対抗する背面板13には,緩衝材11を内側に張り付けている。また,12と同様に,下部外側には底板(地キャップ)と連結固定できるようにマジックテープ17を張り付けている。
一方,容器本体の右側面板14は,中央部分で内側に折り畳める様になっており,前面板12及び背面板13とはリベットで結合されている。また,前面板12及び背面板13と同様に,下部外側には底板(地キャップ)と連結固定できるようにマジックテープ18を張り付けている。
また,左側面板15も前記の右側面板14と同様の構成であり,中央部分で内側に折り畳める様になっている。前面板12及び背面板13とはリベットで結合されていて,下部外側には底板(地キャップ)と連結固定できるようにマジックテープ19を張り付けている。
よって,前面板12と右側面板14,左側面板15,また背面板13は,すべてリベットで結合されており,一体化している構成である。(上記の説明通り,緩衝材10は前面板12へ,緩衝材11は背面板13へ張り付いている。)
蓋体(天キャップ)1は,解体時は平面に展開されているが,梱包時には前面部分,背面部分,各側面部分と折り畳み,マジックテープ2と3を張り合わせ,同様に4と5,6と7,8と9と各々を張り合わせて,被せられる様に変形させる。
さらに,容器本体の底板40は3重構造になっており,地キャップ40と底板▲B▼(固縛用)21,及び底板▲A▼(緩衝材)20で構成される。地キャップは,前期蓋体(天キャップ)1と同様に,平面に展開されているものを,梱包時には前面部分,背面部分,各側面部分と折り畳み,マジックテープ41と42を,同様に43と44,45と46,47と48と各々を張り合わせ,搭載できる様に変形させる。
地キャップには,容器組み立て梱包時に固縛する,締結ベルト53~54の右側面から左側面への2本と,前面から背面への締結ベルト55の1本が,リベットで固定されています。
また,折り畳み時の前側内面に,マジックテープ52を張り付けており,前面板のマジックテープ16と結合し,箱体になる様な構成である。同様に背側内面にはマジックテープ50,右側内面にはマジックテープ51,左側内面にはマジックテープ49を張り付けており,マジックテープ49は左側面板マジックテープ19と,マジックテープ50は背面板マジックテープ17と,マジックテープ51は右側面板マジックテープ18と結合させる。
底板▲B▼(固縛用)21は,製品固定用底板であり,締結ベルト22~24までの前面から背面への3本と,締結ベルト25~27までの右側面から左側面への3本の計6本が,底板へリベットで固定されている。この同じリベットで,底板▲B▼21と上記地キャップ40も固定されていて,上から,底板▲B▼21,締結ベルト22~27,地キャップ40の順になっている。また,その上方に底板▲A▼(緩衝材)20を張り付けた3重構成である。
梱包運搬用に本容器を組み立てるのは,一体型3重構造の底板(底板▲A▼(緩衝材)20,底板▲B▼(固縛用)21,及び地キャップ40)の上に,一体型側板(前面板,背面板,左右側板)を下部マジックテープで固定し,製品梱包物を,底板に止められている締結ベルト22~27で固定した後,天板(天キャップ)を,覆いかぶせる順序で行います。その後,底板(地キャップ40)に取り付けられている,締結ベルト53~55を使用し,固縛します。
製品梱包物は,底板▲A▼(緩衝材)20の上に配置し,締結バンド22~27で固定して,前後左右及び上下への,揺れ,ズレ,振動を防止します。
締結バンド22~27のバンド連結部分の28~29は,各々オス・メスのワンタッチ式バックルで(偶数番号はオス・バックル,奇数番号はメス・バックル),簡単容易に固定できる様に工夫されています。ワンタッチ式バックルは,各個締結バンドの長さを調整できる仕様となっており,製品固縛物の大きさによりその調整が可能で,確実に固縛することが可能です。
外側の締結ベルト53~55についても同様であり,その連結部分の56~61は,各々オス・メスのワンタッチ式バックルーで(偶数番号はオス・バックル,奇数番号はメス・バックル),各個締結バンドの長さを調整できる仕様で,容易に固定できる様に工夫されています。
これによって,容器本体は完全に閉鎖され,内部の製品梱包物は外部のほこりや湿気,また,衝撃等から保護され収納されます。
容器が転倒した場合などでも,蓋体(天キャップ)1と内部締結ベルト22~27,外部締結ベルト53~55により,外部に飛び出す恐れもありません。
外部締結ベルトは,上記の様な飛び出しの防止のみならず,容器本体の強度が増し底抜けの防止にも役立っています。
以上説明したように,この考案により,適宜に配置された緩衝材により,また,締結バンドでしっかりと固定されている為,外部からのショックや輸送にかかわる損傷等による製品の破損が防止されるという効果がある。
また,この考案によれば,本体容器が蓋体,側面,底板の3部分からなり,作業性が簡単容易であるという効果がある。
また,この考案によれば,折り畳めることで,梱包および輸送時以外の場合,また,輸送前の資材準備段階でも,その場所を取らずにコンパクトであるというメリットの効果がある。
また,この考案によれば,製品梱包物の梱包時締結ベルトがワンタッチ式バックルを使用し固定していることにより,作業性が容易に行うことが可能であるという効果があり,作業時間の短縮や工数の削減が図れるという効果がある。
また,この考案によれば,ワンタッチ式バックルは,各個締結バンドの長さを調整できる仕様となっており,製品固縛物の大きさによりその調整が可能で,多種多様な製品を,大きさに係わらず確実に固縛することが可能であるという効果がある。
また,この考案によれば,緩衝材が内包(貼り付けられている)しているので,余分な梱包材の準備や,梱包時に必要であったエアキャップやテープ等が要らなくなったという効果がある。
また,この考案によれば,この容器本体は,何度でも繰り返し使用可能であるという効果がある。
1 天キャップ
2~9,16~19,41~52 マジックテープ
10,11 側板(緩衝材)
12 前面板
13 背面板
14 右側面板(折り曲げ式)
15 左側面板(折り曲げ式)
20 底板▲A▼(緩衝材)
21 底板▲B▼
22~27,53~55 締結バンド(製品固縛用)
28~39,56~61 ワンタッチ式バックル
40 地キャップ
62~73 リベット
2~9,16~19,41~52 マジックテープ
10,11 側板(緩衝材)
12 前面板
13 背面板
14 右側面板(折り曲げ式)
15 左側面板(折り曲げ式)
20 底板▲A▼(緩衝材)
21 底板▲B▼
22~27,53~55 締結バンド(製品固縛用)
28~39,56~61 ワンタッチ式バックル
40 地キャップ
62~73 リベット
Claims (1)
- 運搬時には箱型の形状になり,様々な形状の精密医療機器を梱包するための梱包容器において,
上記精密医療機器を載置するための緩衝材付き底板と,
上記底板に固定するための帯状固定部材を有し,
上記精密医療機器を包み込んだ状態で固定するための固定手段と,
上記容器の上面を覆う蓋体を有し,
梱包運搬時には,簡単な組立で箱型保護梱包容器として活用でき,箱型の形状を保持し,強度を保つための外側帯状固定部材を有し,
上記底板,側板および蓋体が折り畳み式で格納・縮小できる事を特徴とし,
資機材としての未使用時には,格納縮小した部材として保管が可能で,資機材準備段階では持ち運びが容易である。
また,他の緩衝材を準備しなくても,この梱包容器一つで固定梱包(縦揺れ防止,横揺れ防止及びずれの防止に優れ)運送が可能な梱包容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001449U JP3238004U (ja) | 2022-04-06 | 2022-04-06 | 折り畳み式梱包容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001449U JP3238004U (ja) | 2022-04-06 | 2022-04-06 | 折り畳み式梱包容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3238004U true JP3238004U (ja) | 2022-06-22 |
Family
ID=82060545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001449U Active JP3238004U (ja) | 2022-04-06 | 2022-04-06 | 折り畳み式梱包容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3238004U (ja) |
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2022
- 2022-04-06 JP JP2022001449U patent/JP3238004U/ja active Active
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Legal Events
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