JP3237920B2 - ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤおよびその製造方法 - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表層部に酸素を富化さ
せた低スパッタソリッドワイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】Ar、CO2 、Heなどの単独ガス、Ar、C
O2 、He、O2などよりなるAr-CO2、Ar-O2、Ar-He-CO2-O2
などの混合ガスシールドアーク溶接用低スパッタソリッ
ドワイヤは、表層部に酸化物よりなる酸素富化層を有し
ている。ワイヤ表層部に存在する酸化物は溶接時におけ
る溶滴の表面張力を低下させ、溶滴を微細化させる。ま
た、酸素によるアーク安定化により母材への溶滴の移行
をスムーズにし、スパッタ量を低下させている。
【0003】酸素の富化方法としては、 特開昭60-40685号公報に開示された最終製品への塗
油、あるいは伸線段階の油にあらかじめ酸化物を混合さ
せておく方法。 特開昭59-110496 号公報に開示された焼鈍において
表層に生成したスケールを一部残した状態でメッキを施
す方法。
【0004】 特開昭58-187298 号公報に開示された
メッキを施した後に熱処理を行い表面に酸化物を富化さ
せる方法。 特開昭58-128294 号公報、特開昭59-61592号公報、
特開昭59-66996号公報、特開昭60-40685号公報には焼鈍
を200 ℃から950 ℃で行い、粒界酸化をおこさせる方法
が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらから
の方法では、ワイヤ表層部に均一かつ十分な量の酸化
物を付着させることは難しい。すなわち、の方法で
は、潤滑油中に均一に酸化物を混入させることが難しい
こと、また最終製品での油の量はワイヤ重量にたいし、
0.01%ほどしかなくの方法では、低スパッタ化に十分
な量の酸化物を均一に付着させることは困難であるとい
う問題がある。
【0006】また、 の方法では、スケールがワイヤ
表面に均一かつまんべんなく付着している状態ではメッ
キは困難であるので、スケールを部分的に残す必要があ
るが、焼鈍、酸洗のさいのスケール残留量のコントロー
ルが困難であるという問題がある。の方法に関して
は、メッキを施した後に熱処理を加えたのでは、メッキ
層が酸化することは避けがたい。ワイヤ表面部の酸化物
量と給電ノズルチップを介する通電性には相反するもの
であり、低スパッタ化に十分な酸化物量を確保した場
合、通電性が悪くなり、アークが不安定となって十分な
低スパッタ化が計れない。また、富化した酸化物量によ
っては、逆にスパッタを増す結果となる。
【0007】については、熱処理、酸洗後にメッキを
施すことになるので、メッキ層は健全であり、かつメッ
キ層の内側の粒界の酸化物により、スパッタ低減の効果
は、ある程度期待できる。しかし、低スパッタ化のため
には線径 1.2mmの製品で表層部より 3μm 以上の粒界酸
化層が必要であり、720 ℃で3 時間前後の加熱処理が必
要である。 また、粒界酸化の発生は表面層の粒界ピッ
チに左右されるため、その発生は通常断面で見た場合 5
μm 以上 、長手方向で見た場合 100μm 以上と粗くな
り、溶滴移行を細かくして、低スパッタ化を図るには限
界があるという問題がある。
【0008】一方、低スパッタワイヤといえども経済的
に製造されなければならないという制約があり、製造コ
ストの掛からない製造方法が要請されている。ガスシー
ルドアーク溶接用ソリッドワイヤの製造においては、通
常熱間圧延後の線径5.5 〜7.0mm のワイヤを中間伸線に
より線径 2.0〜3.2mm に伸線し、軟化を目的とした焼
鈍、スケール除去のための酸洗、Cuメッキ後所定の製品
径 1.2〜2.0mm まで仕上げ伸線する。
【0009】この焼鈍は軟化を目的としており、次のス
ケール除去のための酸洗を軽減するためスケールの成長
を抑える目的で窒素雰囲気中、あるいは還元性の雰囲気
中で650〜 900℃に加熱、保持を行う。均熱時間は、温
度、および炉形式によって異なるが 650℃では 1時間前
後、 800〜 900℃では 2〜5 分である。低スパッタを目
的とした亀の甲状の亀裂を有するソリッドワイヤの製造
においては、焼鈍において酸素、水蒸気、あるいは、二
酸化炭素ガスの添加により鋼ワイヤ表層部に粒界酸化を
生成させている。このため、均熱時間は長く、 700℃で
は 3時間前後、また、 800〜 900℃でも 1〜2 時間の均
熱が必要である。
【0010】また、粒界酸化よりさらに低スパッタ化の
可能な粒内酸化を得るためには、焼鈍において酸素、水
蒸気、あるいは、二酸化炭素ガスを添加した酸化性の雰
囲気中で1000℃以上に加熱する必要がある。あるいは、
Crを添加することにより粒内酸化反応を促進することが
できるが、それでも粒界酸化と同様な熱処理条件、すな
わち、酸素、水蒸気、あるいは、二酸化炭素ガスを添加
した弱酸化性の雰囲気中で700 ℃×3 時間前後、また、
(800 〜900 )℃×( 1〜2 )時間の均熱が必要であ
る。
【0011】そこで本発明は、よりスパッタの少ない粒
内酸化法により、しかも生産性よく製造できるガスシー
ルドアーク溶接用鋼ワイヤおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】粒界酸化法によるよりさ
らにスパッタ量の少ないワイヤを得るためには、上述の
ように粒界より細かいピッチで表層部に酸化物を有する
ことが必要であり、これには粒内酸化が有効である。ま
た、製造コストの低減を計るためには1000℃未満の温度
範囲で、かつ短時間の熱処理で低スパッタ化に十分な量
(深さと数)の酸化物を得る必要がある。
【0013】一般のガスシールドアーク溶接用ソリッド
ワイヤ組成は、主として重量比で C量0.06〜0.10%、Si
量0.4 〜0.9 %、Mn量0.8 〜1.7 %を含み、さらに溶着
金属の強度向上、耐食性、靱性確保を目的として必要に
応じてCr、Ni、Mo、Ti、Nb、Al、B を添加している。こ
のため、700 ℃前後の加熱によってα(フェライト)+
Fe3C相からα+γ相(オーステナイト)あるいは、γ相
へ変態を起こす。発明者は鋭意研究を重ねた結果、α相
とγ相中の酸素の拡散速度を比較すると、γ相中での拡
散速度の方がα相での拡散速度よりもはるかに遅いの
で、一般のガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ組
成では、700 ℃以上に加熱しても短時間で低スパッタ化
に必要な粒界酸化、粒内酸化深さを得ることができない
という事実を発見した。そして1000℃未満の温度で短時
間の加熱により粒内酸化を得る方法について検討した結
果、α相を700 ℃以上の高温においても維持することに
よって、鋼中の酸素の拡散速度を高くすることが可能で
あることを見いだした。一般に相が変わらなければ温度
が高くなるほど拡散速度が大きくなるからである。
【0014】α相からγ相への変態温度を上昇させるた
めには、まず低炭素化を図ることが考えられる。低炭素
化はワイヤ全体の組成を予め低炭素とすることでも達成
されるが、製造工程の途中でワイヤを脱炭雰囲気で熱処
理することによっても達成される。そして変態温度を上
昇させるためには、低炭素化とともに、他の成分組成を
規制することも有効である。発明者はフェライト安定化
元素とオーステナイト安定化元素のそれぞれについて変
態点上昇効果について定量的な調査を重ねた結果、式1
および式2を導き出した。
【0015】
【数3】
【0016】また一方、発明者は別の研究において、粒
内酸化物によりスパッタの発生を十分低下させるために
必要な粒内酸化物量について研究を進めた結果、 100μ
m2当たり粒内酸化物が10個以上存在する深さがワイヤ表
面から線径の0.2%以上必要であることがわかった。これ
らの観点を総合して、本発明がなされた。
【0017】すなわち本発明は、ガスシールドアーク
溶接用鋼ワイヤにおいて、ワイヤ全体の組成が式1およ
び式2を満足し、さらに該ワイヤの断面を1000倍の顕微
鏡で観察した時に、 100μm2あたり10個以上の粒内酸化
物を有する層の深さが該ワイヤ表面から線径の0.2%以上
であることを特徴とするガスシールドアーク溶接用ソリ
ッドワイヤであり、また加熱処理による脱炭層がワイ
ヤ表面から線径の0.2%以上の深さがあり、かつその脱炭
層の組成が式1および式2を満足し、さらに該ワイヤの
断面を1000倍の顕微鏡で観察した時に、 100μm2あたり
10個以上の粒内酸化物を有する層の深さが該ワイヤ表面
から線径の0.2%以上であることを特徴とするガスシール
ドアーク溶接用ソリッドワイヤであり、上記のソリッ
ドワイヤを製造するにあたって、弱酸化性雰囲気中で 8
00℃を越える加熱処理を加えることを特徴とするガスシ
ールドアーク溶接用ソリッドワイヤの製造方法である。
【0018】
【作用】本発明によるガスシールドアーク溶接用鋼ワイ
ヤは、その素材の組成が式1および式2を満足すこと
によって、α相からγ相への変態が十分遅らされる。た
だし、式1および式2において〔%Ti〕<4〔%C〕な
ら〔%Ti〕−4〔%C〕の項は0として計算する。
【0019】また、通常のガスシールドアーク溶接用鋼
ワイヤは、製造時の熱処理により多かれ少なかれ表面に
脱炭層を有している。脱炭層の炭素含有量は0.02% とし
て計算する。脱炭層の深さがワイヤ表面から線径の0.2%
以上の深さがあり、その組成が式1、2の成分範囲であ
ることによっても、表層部のα相からγ相への変態が十
分遅らされる。
【0020】式1および2を満足した鋼ワイヤにおいて
は、加熱温度が 800℃以下では粒界酸化を主とし、 800
℃を越えると粒内酸化を主とするサブスケール層とな
る。粒内酸化物は、SiあるいはMnの酸化物の形をとるこ
とが大多数の場合で、SiあるいはMnは酸素に比較して拡
散しにくい元素であるため、これらの元素の酸化物は粒
内酸化層の内部では殆ど均一に分布している。したがっ
て、粒内酸化層内部の酸素濃度はほぼ一定と考えられ
る。
【0021】粒内酸化を短時間で形成させるためには、
さらに熱処理前にアルカリ金属、あるいはアルカリ土類
金属の炭酸塩を塗布することも有効である。これらの炭
酸塩としては、K2CO3 、Li2CO3、Na2CO3、CaCO3 、Fr2C
O3、Cs2CO3、SrCO3 、BaCO3 、RaCO3 等がある。このよ
うな方法によって得られた粒内酸化物が、 100μm2当た
り10個以上の粒内酸化物を有する領域が表面から線径の
0.2%以上の深さ存在することによってスパッタ発生量を
十分低減することができる。
【0022】
【実施例】熱間圧延仕上げ線径5.5mm を線径2.6mm まで
中間伸線後、所定の熱処理を行い、酸洗、メッキを施
し、線径1.2mm まで仕上げ伸線しスパッタ発生量の測定
を行った。熱処理は、中間伸線後の線径 2.6mmのワイヤ
を予め6.3 %のK2CO3 水溶液に浸漬、乾燥後、窒素雰囲
気炉中で加熱処理した。
【0023】また、粒内酸化を起こさせるために、水蒸
気を0.01〜1.5 %含む窒素ガスを毎分50lから 100l送
給している。用いた鋼組成を表1に示す。スパッタ発生
量測定時の溶接条件は、表2のCO2およびAr-CO2の2つ
のケースについて評価した。スパッタ発生量は、スパッ
タ粒子全数捕集により評価した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】ワイヤ表層部の粒内酸化物の観察は、1000
倍の顕微鏡で60視野について計測した。試験方法はJIS
Z 0555「鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法」に準じて
倍率のみ変えて行った。粒内酸化物は一般に微細なので
400 倍程度の倍率では識別が困難である。また脱炭層の
観測はJIS Z 0558「鋼の脱炭層深さ測定方法」に従って
行った。
【0027】粒内酸化の成長速度の評価基準を表3に示
す。粒内酸化物の成長速度係数は粒内化深さの実測値
を所要時間の平方根で除したものである。
【0028】
【表3】
【0029】また表2の各条件に対応したスパッタ発生
量の評価基準を表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】表5に実施例1を示す。粒内酸化深さは直
径2.6mm の熱処理後の顕微鏡観察による測定結果であ
る。粒内酸化による低スパッタ化を達成するためには、
線径1.2mm の製品段階で深さ 2.4μm 以上の粒内酸化が
必要であり、線径 2.6mmの段階では 5.2μm 以上の深さ
(線径の 0.2%以上)が必要である。実験結果の評価は
本発明の目的から、粒内酸化速度が十分早い、すなわち
表3による評価と、スパッタ発生量が十分低減されてい
る、すなわち表4の評価との双方を同時に満たすかどう
かという観点からなされる。
【0032】
【表5】
【0033】式1、2を満足する鋼組成No.1〜15を用い
た実施例No.1〜25では粒内酸化の成長速度は早く、線径
2.6mmの段階で粒内酸化深さ 5.2μm 以上(線径の 0.2
%以上)、 100μm2あたり10個以上の酸化物が存在し、
スパッタ発生量も少ない。一方、比較例No.26 、27では
温度 900℃で粒内酸化速度係数 4.0以上と充分高いが、
No.26 では熱処理時間が1分と短いためその深さが 4μ
m と浅く、スパッタ発生量の低減に充分ではない。ま
た、No.27 では 100μm2中の発生数が 9個と少ないため
にNo.26 同様スパッタ発生量の低減に十分ではない。比
較例のNo.28〜32では式1および2を満足していないた
めに、十分な粒内酸化の成長速度が得られておらずスパ
ッタ発生量も少ない。
【0034】表6に実施例2を示す。線径2.6mm の中
伸線後のワイヤを予め600 ℃で、窒素ガス中にCO2 ガス
を 5%、水蒸気を 0.5%添加したガス雰囲気中で脱炭の
ための熱処理を行い、粒内酸化を得るための熱処理を行
った。脱炭深さの測定は上述のJIS による方法を用い、
EPMAライン分析により確認した。粒内酸化の測定は
線径2.6mm の熱処理後、上述と同じ顕微鏡観察により、
スパッタ発生量の測定は線径1.2mm の製品による溶接時
のスパッタの発生量を全量捕集して行った。実施例No.3
3 〜38では脱炭によって実施例No.1〜25同様、粒内酸化
の成長速度は早く、十分な粒内酸化によってスパッタ発
生量も少ない。
【0035】
【表6】
【0036】一方、比較例No.39 、40では、粒内酸化を
得るために十分な脱炭層は確保したが、式2を満足して
いないために、その成長速度は低い。比較例No.41 、42
では、脱 C層が線径2.6mm で深さ 5.2μm (線径1.2mm
換算で 2.4μm )未満(線径の 0.2%未満)であるため
には粒内酸化の成長速度は小さい。比較例No.38 〜41で
は粒内酸化深さが線径2.6mm で 5.2μm (線径1.2mm 換
算で2.5 μm )未満(線径の 0.2%未満)であるために
スパッタ発生量も多い。
【0037】図1は実施例No.4、線径2.6mm で熱処理後
のワイヤの表層部の顕微鏡観察結果である。深さ15.8μ
m の粒内酸化が認められる。図2は、実施例No.34 、線
径2.6mm の熱処理後急冷したワイヤの表層部の組織観察
結果である。急冷により中央部はマルテンサイト組織と
なっているが、表層部は脱炭によりフェライト組織とな
っている。
【0038】粒内酸化では、粒界酸化に起因する亀の甲
状のメッキ亀裂は生じない。本ワイヤ組成では、一般材
の焼鈍と同程度の熱処理条件(時間)で粒内酸化を生成
させることが可能である。また本発明によるガスシール
ドアーク溶接用鋼ワイヤでは、溶接中シールドガス、溶
接条件に関係なく従来のワイヤと比較して、低スパッタ
化が可能であることがこれらの結果からわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、スパッタの非常に少な
いガスシールドアーク溶接用ワイヤが生産性よく製造で
き、溶接および溶接以後のスパッタ除去に関連する作業
が大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例No.4の熱処理後急冷して得たワイヤの表
層部の金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図2】実施例No.34 の熱処理後急冷して得たワイヤの
表層部の金属組織を示す顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 35/02 B23K 35/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスシールドアーク溶接用鋼ワイヤにお
    いて、ワイヤ全体の組成が式1および式2を満足し、さ
    らに該ワイヤの断面を1000倍の顕微鏡で観察した時に、
    100μm2あたり10個以上の粒内酸化物を有する層の深さ
    が該ワイヤ表面から線径の0.2%以上であることを特徴と
    するガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。 【数1】
  2. 【請求項2】 ガスシールドアーク溶接用鋼ワイヤにお
    いて、加熱処理による脱炭層がワイヤ表面から線径の
    0.2%以上の深さがあり、かつその脱炭層の組成が式1
    および式2を満足し、さらに該ワイヤの断面を1000倍の
    顕微鏡で観察した時に、 100μm2あたり10個以上の粒内
    酸化物を有する層の深さが該ワイヤ表面から線径の 0.2
    %以上であることを特徴とするガスシールドアーク溶接
    用ソリッドワイヤ。 【数2】
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のソリッドワイヤ
    を製造するにあたって、弱酸化性雰囲気中で 800℃を越
    える加熱処理を加えることを特徴とするガスシールドア
    ーク溶接用ソリッドワイヤの製造方法。
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