JP3237880U - 乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】集液槽の設計を通じて、空気を内部で循環させて、エネルギー消費を有効に低下させることができる素子を乾燥する乾燥機を提供する。【解決手段】乾燥機は、素子乾燥ユニット2と、集液槽3と、排気管4と、給気管5と、吸送風ユニット6と、加熱ユニット7と、を含み、吸送風ユニットを利用して、素子乾燥ユニットの素子格納槽21内の空気を、集液槽に吸引し、水気を集液槽に集結させて液体を形成し、次に加熱した空気を給気管から素子格納槽に輸送して素子格納槽中の素子を乾燥する。【選択図】図1
Description
本考案は、乾燥機に関し、特に、素子を乾燥する乾燥機に関するものである。
工業技術が徐々に自動化し、精密化するにつれて、その生産製造空間と工程機器の空気の品質に関する要求も高まり、工程の妥当性を確保することが期待されている。ここで、圧縮空気の湿度は、さまざまな工程にとってかなり重要であり、したがって、湿度制御は、各メーカーが工夫する重要項目の1つである。
従来の吸着式圧縮空気乾燥装置は通常、圧縮空気中の水分を吸着するための2つの吸着塔を含み、一般的には、吸着塔内に吸着除湿及び脱着再生可能なシリカゲル粒子又は活性炭等の吸着剤が充填されている。含水率の高い圧縮空気が配管を通ってそのうち1つの吸着塔内に入ると、水気吸着除湿処理が行われ、処理済みの乾燥圧縮空気は、空気貯蔵タンクに導かれて貯蔵される。このとき吸着水気が飽和した吸着塔は、その内部の吸着剤内の水分を熱エネルギー方式により脱着排出することができ、通常は加熱器により行う。つまり、加熱器を利用して加熱して、吸着塔内の吸着剤の脱着再生を行い、脱着再生工程において、熱エネルギーは、放射、対流及び固体熱物質移動等の方式により、脱着用再生空気を吸着剤が水分を脱着可能な温度まで加熱し、さらに吸着塔内に導き、吸着剤の脱着再生処理を行い、処理済みの高温高湿圧縮空気は導かれて吸着塔外へ排出され、吸着剤の再生脱着手順は完了し、この状態の吸着剤は、次の吸着除湿用として使用することができる。
上記からわかるように、脱着再生に使用される高温空気は、輸送中に伝送配管の管壁との間に熱物質移動を発生し、エネルギーロスを引き起こす。さらに、脱着再生時に、熱エネルギーは、高温空気対流方式により吸着剤に伝送される。このため、吸着床には温度分布が不均一という問題が起こりやすく、特に高温空気入口端が最も高温になり、出口端は最も低温になり、このため、再生時間は必然的に長くなり、また加熱中に、余分な低温廃熱空気も排出しなければならず、したがって、従来の吸着式圧縮空気乾燥装置では非常にエネルギーを消耗する。
また、真空乾燥ボックスは、真空ポンプにより真空排気する必要があり、価格が高く、使用しづらい。フレオン除湿機は、電力を消費し、高額で、環境を汚染する。電気加熱除湿器は、温度が高く、ボックス内で使用することができない。化学的乾燥剤を用いて乾燥し、乾燥剤を繰り返し使用する場合、加熱乾燥しにくく、加熱による損傷が起きやすい。
したがって、従来技術における欠点及び不備を克服するためには、本考案は、上記の従来技術に存在する問題を解決した改良された乾燥機を提供する必要がある。
本考案は、集液槽の設計を通じて、空気を内部で循環させて、エネルギー消費を有効に低下させることができる乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達するため、本考案は、少なくとも1つの素子を乾燥するように構成された乾燥機を提供し、前記乾燥機は、少なくとも一つの、素子を格納するように構成された素子格納槽及び前記素子格納槽と連通する集風槽を含む素子乾燥ユニットと、前記集風槽の底部に設けられ、且つ空気中の水気を収集するように構成された集液槽と、前記集液槽に連通し、且つ前記集液槽から送り出された空気を吸引するように構成された排気管と、前記素子格納槽に連通し、且つ空気を前記素子格納槽に送り込むように構成された給気管と、前記排気管と前記給気管の間に接続され、前記排気管から空気を吸引し、前記給気管に空気を輸送するように構成された吸送風ユニットと、前記給気管に設けられ、且つ前記給気管内の空気を加熱するように構成された加熱ユニットとを含み、ここで、前記吸送風ユニットを利用して、前記素子格納槽内の空気を、前記集風槽を介して前記集液槽に吸引し、水気を前記集液槽に集結させて液体を形成し、次に加熱した空気を前記給気管から前記素子格納槽に輸送して、前記素子格納槽中の素子を乾燥する。
本考案の一実施例において、前記素子乾燥ユニットは、前記素子格納槽と前記集風槽との間に設けられるストレーナをさらに含む。
本考案の一実施例において、前記集風槽は、漏斗状であって、上方に素子格納槽が2つ設けられる。
本考案の一実施例において、前記素子乾燥ユニットは、前記素子格納槽を密封するように構成された蓋と、前記蓋に形成され、前記給気管及びこれらの素子格納槽を連通する通風孔径とをさらに有する。
本考案の一実施例において、前記吸送風ユニットはポンプである。
本考案の一実施例において、前記素子格納槽は、囲壁と、ネック壁とを有し、前記ネック壁は、前記囲壁から下方に延伸し、前記ネック壁の径長は、前記囲壁の径長より小さい。
本考案の一実施例において、前記集液槽は、前記集風槽と接続する第1チューブと、前記排気管と接続する第2チューブと、前記第1チューブ及び前記第2チューブの下方に位置する集液部とを含む。
本考案の一実施例において、前記集液槽は、前記集液槽の一側に設けられ、前記集液部の液体を導出するように構成された排水弁をさらに含む。
本考案の一実施例において、前記乾燥機は、筐体をさらに含み、前記素子乾燥ユニット、前記集液槽、前記排気管、前記給気管、前記吸送風ユニット及び前記加熱ユニットは、すべて前記筐体中に設けられる。
本考案の一実施例において、前記乾燥機は、前記筐体に設けられ、前記筐体内の空気を排出する放熱ファンをさらに含む。
上述のように、前記乾燥機の空気は、前記素子乾燥ユニット、前記集液槽、前記排気管、前記吸送風ユニット及び前記給気管中を順に循環し、ここで、前記乾燥機は、さらに外部の空気を導入することはなく、空気中の水気は、すべて前記集液槽に集結されるため、空気の湿度が上昇することはなく、前記素子を乾燥する温度もあまり高くする必要はないので、前記乾燥機のエネルギー消費を有効に低下させ、素子が空気中の水気により酸化されてしまうのを防ぐことができ、また、乾燥剤を追加する必要もない。
本考案の上記及びその他の目的、特徴、長所をさらに明確にわかりやすくするために、以下では特に本考案の好ましい実施例を挙げ、添付図面に基づいて、詳細に説明する。さらに、本考案で言及する方向を表す用語、例えば、上、下、頂、底、前、後、左、右、内、外、側面、周囲、中央、水平、横方向、垂直、縦方向、軸方向、径方向、最上層又は最下層等は、添付図面の方向の参考にすぎない。このため、使用する方向を表す用語は、本考案を説明及び理解するためのものであり、本考案を制限するためのものではない。
図1及び図2に示すように、本考案の一好ましい実施例に係る乾燥機は、例えば、電子部品など、少なくとも1つの素子(図示せず)を乾燥するように構成され、前記乾燥機は、素子乾燥ユニット2と、集液槽3と、排気管4と、給気管5と、吸送風ユニット6と、加熱ユニット7とを含む。本考案は、以下で各素子の細部構造、組立関係及びその作動原理を詳細に説明する。
引き続き図1及び図2に示すように、前記素子乾燥ユニット2は、少なくとも一つの素子格納槽21と、集風槽22とを含み、ここで、前記素子格納槽21は、前記素子を格納するように構成され、前記集風槽22と前記素子格納槽21とは連通し、前記素子格納槽21の空気は、前記集風槽22に集められる。本実施例において、前記素子格納槽21は、囲壁211と、ネック壁212とを有し、前記ネック壁212は、前記囲壁211から下方に延伸し、前記ネック壁212の径長は、前記囲壁211の径長より小さい。
引き続き図1及び図2に示すように、前記素子乾燥ユニット2は、蓋23と、通風孔径24とをさらに有し、前記蓋23は、前記素子格納槽21を密封するように構成され、前記通風孔径24は、前記蓋23に形成され、前記通風孔径24は、前記給気管5及びこれらの素子格納槽21を連通するように構成される。
引き続き図1及び図2に示すように、本実施例において、前記素子乾燥ユニット2は、ストレーナ25をさらに含み、前記ストレーナ25は、前記素子格納槽21と前記集風槽22との間に設けられ、前記集風槽22は、漏斗状であって、上方に素子格納槽21が2つ設けられる。
引き続き図1及び図2に示すように、前記集液槽3は、前記集風槽22の底部に設けられ、且つ前記集液槽3は、空気中の水気を収集するように構成され、具体的には、前記集液槽3は、第1チューブ31と、第2チューブ32と、集液部33とを有し、前記第1チューブ31は、横向きに設けられ、且つ前記集風槽22と前記集液部33との間に接続され、前記第2チューブ32は、前記第1チューブ31から、前記集風槽22から離れた一端が上方に延伸して前記排気管4に接続され、前記集液部33は、前記第1チューブ31及び前記第2チューブ32の下方に位置する。
引き続き図1及び図2に示すように、前記集液槽3は一側に、前記集液部33に設けられた排水弁34をさらに含み、前記排水弁34は、前記集液部の液体を導出するように構成される。
引き続き図1及び図2に示すように、前記排気管4は、前記集液槽3の第2チューブ32に連通し、前記排気管4は、前記集液槽3から送り出されたより乾燥した空気を吸引するように構成され、つまり、前記集液槽3に集められた空気は、空気中の水気を前記集液部33に滞留させ、さらにより乾燥した空気を前記排気管4に排出する。
引き続き図1及び図2に示すように、前記給気管5は、前記素子乾燥ユニット2の素子格納槽21に連通し、前記給気管5は、空気を前記素子格納槽21に送り込むように構成される。
引き続き図1及び図2に示すように、前記吸送風ユニット6は、前記排気管4と前記給気管5との間に接続され、前記吸送風ユニット6は、前記排気管4の空気を吸引し、空気を前記給気管5に輸送するように構成され、本実施例において、前記吸送風ユニット6はポンプであり、前記排気管4内の空気をほぼ真空になるまで吸引するものである。
引き続き図1及び図2に示すように、前記加熱ユニット7は、前記給気管5に設けられ、前記給気管5内の空気を加熱するように構成され、本実施例において、前記給気管5内の空気は、まず前記加熱ユニット7を経て所定温度まで加熱され、さらに前記素子格納槽21に送り出される。
前記乾燥機は、筐体8と、放熱ファン9とをさらに含み、前記素子乾燥ユニット2、前記集液槽3、前記排気管4、前記給気管5、前記吸送風ユニット6及び前記加熱ユニット7は、すべて前記筐体8の中に設けられ、前記放熱ファン9は、前記筐体8に設けられ、前記筐体8内の空気を排出するものである。
上記の構造により、前記吸送風ユニット6を利用して、前記素子格納槽21の空気は、前記集風槽22を介して、前記集液槽3に吸引され、水気は前記集液槽3の集液部33に集結されて液体を形成し、さらにより乾燥した空気は前記給気管5に送り出され、空気は前記加熱ユニット7によって加熱され、前記給気管5から前記素子格納槽21に輸送されて前記素子格納槽21中の素子を乾燥する。
上記のように、前記乾燥機の空気は、前記素子乾燥ユニット2、前記集液槽3、前記排気管4、前記吸送風ユニット6及び前記給気管5の中を順に循環し、ここで、前記乾燥機は、さらに外部の空気を導入することはなく、空気中の水気は、すべて前記集液槽3に集結されるため、空気の湿度が上昇することはなく、前記素子を乾燥する温度もあまり高くする必要はないので、前記乾燥機のエネルギー消費を有効に低下させることができ、素子が空気中の水気で酸化されてしまうことを防ぎ、また乾燥剤を追加する必要もない。
本考案は好ましい実施例により開示されているが、これは本考案を制限するためのものではなく、当業者であれば、本考案の技術的思想の範囲を逸脱することなく、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、このため、本考案の保護範囲は、後に添付する実用新案登録請求の範囲によって決められたものを基準とすべきである。
2 素子乾燥ユニット
3 集液槽
4 排気管
5 給気管
6 吸送風ユニット
7 加熱ユニット
8 筐体
9 放熱ファン
21 素子格納槽
22 集風槽
23 蓋
24 通風孔径
25 ストレーナ
31 第1チューブ
32 第2チューブ
33 集液部
34 排水弁
211 囲壁
212 ネック壁
3 集液槽
4 排気管
5 給気管
6 吸送風ユニット
7 加熱ユニット
8 筐体
9 放熱ファン
21 素子格納槽
22 集風槽
23 蓋
24 通風孔径
25 ストレーナ
31 第1チューブ
32 第2チューブ
33 集液部
34 排水弁
211 囲壁
212 ネック壁
Claims (10)
- 少なくとも1つの素子を乾燥するように構成された乾燥機であって、
前記素子を格納するように構成された少なくとも一つの素子格納槽と、前記素子格納槽と連通する集風槽とを含む素子乾燥ユニットと、
前記集風槽の底部に設けられ、且つ空気中の水気を収集するように構成された集液槽と、
前記集液槽に連通し、且つ前記集液槽から送り出された空気を吸引するように構成された排気管と、
前記素子格納槽に連通し、且つ空気を前記素子格納槽に送り込むように構成された給気管と、
前記排気管と前記給気管との間に接続され、前記排気管から空気を吸引し、前記給気管に空気を輸送するように構成された吸送風ユニットと、
前記給気管に設けられ、且つ前記給気管内の空気を加熱するように構成された加熱ユニットと、
を含み、
前記吸送風ユニットを利用して、前記素子格納槽内の空気を、前記集風槽を介して前記集液槽に吸引し、水気を前記集液槽に集結させて液体を形成し、次に加熱した空気を前記給気管から前記素子格納槽に輸送して前記素子格納槽中の素子を乾燥する乾燥機。 - 前記素子乾燥ユニットは、前記素子格納槽と前記集風槽との間に設けられるストレーナをさらに含む請求項1に記載の乾燥機。
- 前記集風槽は、漏斗状であって、上方に素子格納槽が2つ設けられる請求項1に記載の乾燥機。
- 前記素子乾燥ユニットは、前記素子格納槽を密封するように構成された蓋と、前記蓋に形成され、前記給気管及びこれらの素子格納槽を連通する通風孔径とをさらに有する請求項3に記載の乾燥機。
- 前記吸送風ユニットは、ポンプである請求項1に記載の乾燥機。
- 前記素子格納槽は、囲壁と、ネック壁とを有し、前記ネック壁は、前記囲壁から下方に延伸し、前記ネック壁の径長は、前記囲壁の径長より小さい請求項1に記載の乾燥機。
- 前記集液槽は、前記集風槽と接続する第1チューブと、前記排気管と接続する第2チューブと、前記第1チューブ及び前記第2チューブの下方に位置する集液部とを含む請求項1に記載の乾燥機。
- 前記集液槽は、前記集液槽の一側に設けられ、前記集液部の液体を導出するように構成された排水弁をさらに含む請求項7に記載の乾燥機。
- 前記乾燥機は、筐体をさらに含み、前記素子乾燥ユニット、前記集液槽、前記排気管、前記給気管、前記吸送風ユニット及び前記加熱ユニットは、すべて前記筐体中に設けられる請求項1に記載の乾燥機。
- 前記乾燥機は、前記筐体に設けられ、前記筐体内の空気を排出する放熱ファンをさらに含む請求項9に記載の乾燥機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW11120243 | 2022-03-10 | ||
TW111202433 | 2022-03-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237880U true JP3237880U (ja) | 2022-06-13 |
Family
ID=81988206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001209U Active JP3237880U (ja) | 2022-03-10 | 2022-04-14 | 乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237880U (ja) |
-
2022
- 2022-04-14 JP JP2022001209U patent/JP3237880U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3237880 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |