JP3237779U - 一方向ラチェット - Google Patents
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Abstract
【課題】玉を一個ずつ封入する代わりに軸受を用いることで、組み立て時の利便性を向上させ、また、螺着固定式の封止用蓋体の代わりに係止固定式の止め輪を用いることで、内筒と外筒との相対回転による封止部材の外れを防止することができる、車輪用の一方向ラチェットを提供する。【解決手段】内壁面上に環状ラチェット歯11を有する外筒10と、外筒内に設置され、その外壁面上に環状凹溝22と弾性爪21が設置される内筒20と、外筒と内筒の間に嵌装される軸受30と、軸受に当接するように環状凹溝内に装着されて当該軸受の脱落を防止する止め輪40とを含み、内筒の弾性爪は、外筒の環状ラチェット歯と互いに係止する傾向があることから、内筒と外筒は、順方向に相対回転することが可能で、逆方向の相対回転が防止されることを特徴とする。【選択図】図4
Description
本考案は、車輪用のラチェットに関し、特に、一方向の回転を許容し、逆方向の回転を防止する、一方向ラチェットに関するものである。
台湾実用新案第M462672号公報に掲載されているように、従来技術の一方向ラチェットは、外筒と、外筒の内部に収容される内筒とを備え、外筒の内壁面上にラチェット歯を有し、内筒の外壁面上にラチェット爪が設けられ、このような構成により、内筒と外筒は、順方向に相対回転することが可能であるが、逆方向に相対回転すると互いに係止されて相対回転することができない。当該第M462672号公報の図2及び図4に示すように、内筒の端部に環状溝を有し、環状溝内に複数の玉が、内筒の外壁面と外筒の内壁面の間に当接するように転動自在に収容され、それらの玉の設置により、外筒と内筒との間の相対摺動を相対回動に変換し、両者間の摩擦抵抗を軽減する。さらに、図面によると、その内筒の一端にオスネジ山を有し、複数の玉を外筒と内筒との間に封止するための封止用蓋体が内筒の当該端部に螺合固定されている。
しかしながら、上記構成によると、組み立て時に作業員が玉を一個ずつ入れなければならないので、時間と労力がかかる。それに加え、内筒と外筒が逆方向に係止されている状態下で逆回転力が加えられ続けると(例えば、従来技術の一方向ラチェットが車輪に適用されている場合、当該車輪は傾斜面において、ラチェット爪が係止されることにより停車している状態)、封止用蓋体がねじれて緩んでしまい、内筒から分離する可能性があり、これにより、封止されていた玉がラチェットから脱落し、甚だしくは、当該ラチェット全体が解体してしまう虞もある。
本考案は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、玉を一個ずつ封入する代わりに軸受を用いることで、組み立て時の利便性を向上させ、また、螺着固定式の封止用蓋体の代わりに、係止固定式の止め輪を用いることで、内筒と外筒の相対回転による封止部材の外れを防止することができる、車輪用の一方向ラチェットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本考案は、一方向ラチェットであって、
内壁面上に環状ラチェット歯を有する、外筒と、
前記外筒内に設置され、外壁面上において、少なくとも一つの環状凹溝を有すると共に少なくとも一つの弾性爪が設置される、内筒と、
前記外筒の内壁面と前記内筒の外壁面との間に嵌装される、少なくとも一つの軸受と、
前記少なくとも一つの軸受に当接するように、前記少なくとも一つの環状凹溝内に装着されて、当該少なくとも一つの軸受の脱落を防止する、少なくとも一つの止め輪とを含み、
前記内筒の少なくとも一つの弾性爪は、前記外筒の環状ラチェット歯と互いに係止する傾向があり、これにより、該内筒と外筒は、順方向に相対回転することが可能で、逆方向の相対回転が防止されることを特徴とする。
内壁面上に環状ラチェット歯を有する、外筒と、
前記外筒内に設置され、外壁面上において、少なくとも一つの環状凹溝を有すると共に少なくとも一つの弾性爪が設置される、内筒と、
前記外筒の内壁面と前記内筒の外壁面との間に嵌装される、少なくとも一つの軸受と、
前記少なくとも一つの軸受に当接するように、前記少なくとも一つの環状凹溝内に装着されて、当該少なくとも一つの軸受の脱落を防止する、少なくとも一つの止め輪とを含み、
前記内筒の少なくとも一つの弾性爪は、前記外筒の環状ラチェット歯と互いに係止する傾向があり、これにより、該内筒と外筒は、順方向に相対回転することが可能で、逆方向の相対回転が防止されることを特徴とする。
前記内筒の外壁面上に、凸部が形成され、前記少なくとも一つの軸受が、前記凸部と前記少なくとも一つの止め輪との間に当接するように設置されることを特徴とする。
前記少なくとも一つの環状凹溝の数が、二つであり、前記少なくとも一つの軸受の数が、二つであり、前記少なくとも一つの止め輪の数が、二つであり、該二つの止め輪はそれぞれ、前記二つの軸受に当接するように、前記二つの環状凹溝内に嵌装され、前記内筒の軸方向上において、前記二つの軸受はそれぞれ、前記少なくとも一つの弾性爪の両側に位置し、前記二つの止め輪はそれぞれ、該二つの軸受の外側に配置されることを特徴とする。
前記少なくとも一つの軸受が、ボールベアリングであることを特徴とする。
前記少なくとも一つの軸受が、ニードルベアリングであることを特徴とする。
前記少なくとも一つの止め輪が、弾性を有するC型止め輪であることを特徴とする。
本考案の優れた点は、軸受を内筒の外壁面と外筒の内壁面の間に嵌着するだけで、内外筒間の相対摺動を相対回動に変換して摩擦抵抗を軽減することができ、従来技術においての玉を一個ずつ入れる作業と比べ、組み立て作業の時間と労力を大幅に削減することができる。さらに、係止固定式の止め輪を内筒上の環状凹溝に嵌装することにより、軸受の軸方向移動を防止することができると共に、従来技術においての螺合固定式の封止用蓋体が内外筒の相対回転により緩んだり外れたりしてしまった問題を解消することができる。
本考案の技術特徴及び実用的な効果を深く理解できるように、且つ考案の内容に従って実現できるように、図面に示す好適な実施形態によって、以下のとおり詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本考案に係る車輪用の一方向ラチェットは、外筒10、内筒20、少なくとも一つの軸受30及び少なくとも一つの止め輪40を含む。
図2及び図3に示すように、前記外筒10の内壁面上に、環状ラチェット歯11が設けられており、前記内筒20は、該外筒10内に収容されると共に、該内筒20の外壁面上に、該外筒10の環状ラチェット歯11と係止可能な弾性爪21が少なくとも一つ設けられており、該少なくとも一つの弾性爪21は、それ自体の付勢力により、該環状ラチェット歯11と常に一方向に係止する傾向があることから、該内筒20と外筒10は、順方向に相対回動することが可能であり、逆方向に相対回転することが不可能である。前記内筒20の外壁面上に、少なくとも一つの環状凹溝22がさらに設けられており、本考案の好適な実施例においては、該少なくとも一つの環状凹溝22の数は二つであり、前記少なくとも一つの弾性爪21の数は六つであり、さらに、該内筒20の外壁面上に、凸部23が形成されており、前記六つの弾性爪21は三つを一組として、該凸部23上に環状に配列されることが好ましい。
図2及び図4に示すように、前記軸受30は、前記外筒10の内壁面と前記内筒20の外壁面とに径方向に当接するように、両者間に嵌着されていると共に、前記内筒20の凸部23と前記止め輪40とに軸方向に当接するように、両者間に挟持固定される。前記凸部23及び止め輪40がそれぞれ、前記軸受30の両側に軸方向に当接することにより、当該軸受30の軸方向の移動が防止される。尚、本考案の好適な実施例においては、前記軸受30の数は二つであり、当該両軸受30はそれぞれ、前記凸部23の両側に密着するように取り付けられることが好ましく、さらに、軸受30は、ボールベアリングであっても、ニードルベアリングであってもよい。
図2及び図4に示すように、前記止め輪40は、前記軸受30に当接するように、前記環状凹溝22内に装着されており、このような設置により、前記少なくとも一つの軸受30が前記外筒10の内壁面と前記内筒20の外壁面との間から脱落することを防止する。尚、本考案の好適な実施例においては、前記止め輪40の数は二つであり、当該両止め輪40はそれぞれ、前記両軸受30に当接するように、前記両環状凹溝22内に嵌装されており、また、前記内筒20上において、前記両軸受30はそれぞれ、前記弾性爪21の両側に配置され、前記両止め輪40はそれぞれ、該両軸受30の外側に配置される。尚、前記各止め輪40は、弾性を有する、径方向に拡縮自在なC型止め輪であることが好ましく、前記環状凹溝22に取付ける際に、まず拡径して内筒20の外壁面に仮止めしてから、該環状凹溝22内に滑り落ちるように嵌着すると、簡単に取付け作業が完了する。
本考案の優れた点は、軸受30を内筒20の外壁面と外筒10の内壁面の間に嵌着するだけで、内外筒間の相対摺動を相対回動に変換して摩擦抵抗を軽減することができ、従来技術においての玉を一個ずつ入れる作業と比べ、組み立て作業の時間と労力を大幅に削減することができる。さらに、係止固定式の止め輪40を内筒20上の環状凹溝22に嵌装することにより、軸受30の軸方向移動を防止することができると共に、従来技術においての螺合固定式の封止用蓋体が内外筒の相対回転により緩んだり外れたりしてしまった問題を解消することができる。
以上の説明は、本考案の好適な実施形態に過ぎず、本考案に対して何ら限定を行うものではない。本考案について、比較的好適な実施形態をもって上記のとおり開示したが、これは本考案を限定するものではなく、すべての当業者が、本考案の技術構想を逸脱しない範囲において、本考案の技術の本質に基づいて上記の実施形態に対して行ういかなる簡単な修正、変更及び修飾も、依然としてすべて本考案の技術構想の範囲内にある。
10 外筒
11 環状ラチェット歯
20 内筒
21 弾性爪
22 環状凹溝
23 凸部
30 軸受
40 止め輪
11 環状ラチェット歯
20 内筒
21 弾性爪
22 環状凹溝
23 凸部
30 軸受
40 止め輪
Claims (6)
- 一方向ラチェットであって、
内壁面上に環状ラチェット歯を有する、外筒と、
前記外筒内に設置され、外壁面上において、少なくとも一つの環状凹溝を有すると共に少なくとも一つの弾性爪が設置される、内筒と、
前記外筒の内壁面と前記内筒の外壁面との間に嵌装される、少なくとも一つの軸受と、
前記少なくとも一つの軸受に当接するように、前記少なくとも一つの環状凹溝内に装着されて、当該少なくとも一つの軸受の脱落を防止する、少なくとも一つの止め輪とを含み、
前記内筒の少なくとも一つの弾性爪は、前記外筒の環状ラチェット歯と互いに係止する傾向があり、これにより、該内筒と外筒は、順方向に相対回転することが可能で、逆方向の相対回転が防止されることを特徴とする一方向ラチェット。 - 前記内筒の外壁面上に、凸部が形成され、
前記少なくとも一つの軸受が、前記凸部と前記少なくとも一つの止め輪との間に当接するように設置されることを特徴とする請求項1に記載の一方向ラチェット。 - 前記少なくとも一つの環状凹溝の数が、二つであり、
前記少なくとも一つの軸受の数が、二つであり、
前記少なくとも一つの止め輪の数が、二つであり、該二つの止め輪はそれぞれ、前記二つの軸受に当接するように、前記二つの環状凹溝内に嵌装され、
前記内筒の軸方向上において、前記二つの軸受はそれぞれ、前記少なくとも一つの弾性爪の両側に位置し、前記二つの止め輪はそれぞれ、該二つの軸受の外側に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の一方向ラチェット。 - 前記少なくとも一つの軸受が、ボールベアリングであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の一方向ラチェット。
- 前記少なくとも一つの軸受が、ニードルベアリングであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の一方向ラチェット。
- 前記少なくとも一つの止め輪が、弾性を有するC型止め輪であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の一方向ラチェット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001150U JP3237779U (ja) | 2022-04-09 | 2022-04-09 | 一方向ラチェット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001150U JP3237779U (ja) | 2022-04-09 | 2022-04-09 | 一方向ラチェット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3237779U true JP3237779U (ja) | 2022-06-06 |
Family
ID=81855235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001150U Active JP3237779U (ja) | 2022-04-09 | 2022-04-09 | 一方向ラチェット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237779U (ja) |
-
2022
- 2022-04-09 JP JP2022001150U patent/JP3237779U/ja active Active
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