JP3237721U - マスキングカスタマイズ筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】筆記具の軸筒を個人の好みに合わせてカスタマイズできるようにしたマスキングカスタマイズ筆記具を提供する。【解決手段】筆記具の軸筒1の先部に、グリップ筒3を嵌着する。軸筒の先部には、周方向に延びる複数の区画ガイドが形成され、長手方向に沿って複数の区画部に仕分けされている。該区画部に対応して上記グリップ筒3には、周方向及び長手方向に並列する複数の窓(開口部)9が形成されている。上記区画部に貼り付けできる幅の色彩の相違する複数の識別テープ11が用意されている。該識別テープ11を適宜組み合わせて区画部に貼ると、グリップ筒3の窓9から組み合わされた色彩の識別テープ11が看取され、カスタマイズできる。【選択図】図1
Description
本考案は、シャープペンシルやボールペン等の筆記具において、筆記具を個別にカスタマイズできるようにしたマスキングカスタマイズ筆記具に関するものである。
シャープペンシルやボールペン等の筆記具は、製品ごとに軸筒やクリップの表面に商品名等を印刷したり、シールを貼っているものが多い。この印刷やシールは、製品ごとに共通しているので、個別化されていない。そのため、使用者が自分の筆記具であることを識別させようとするには、例えば、軸筒の表面に名前入りのテープ等を貼らなければ、個性化することができない。また、多色の筆記体を備えた筆記具の場合、色に応じた色彩の軸筒を用意することもできるが、複数の軸筒を準備しなければならない。そのため、差別化できるよう模様や図形等が違う複数の環状部材を形成し、該環状部材の組み合わせを変えて軸筒に装着するようにした筆記具が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。しかし、このような複数の環状部材を組み合わせるものは、構成が複雑になり、部品点数も多くなって、経済的に得られない。また、上記のように、軸筒の外面に識別テープ等を貼った場合には、筆記にともなって剥がれやすい。
軸筒の内面と違う色の筒状片を設け、この筒状片を軸筒の外面に嵌着し、筒状片に形成した孔から軸筒の内面に形成した異色の表面をみられるようにした筆記具も提案されている(例えば特許文献3参照)。しかし、軸筒の内面に設けた色は、固定されており、好みに応じて色を変えられないので、カスタマイズすることができない。
本考案の解決課題は、使用者の好みに応じて軸筒の表面から看取できる識別色等の組み合わせを変えてカスタマイズすることができ、識別テープを貼り付けた構成であっても、テープが剥がれにくく、筆記の際には滑り止め作用もあるマスキングカスタマイズ筆記具を提供することである。
本考案によれば、グリップ筒を保持する軸筒の先部に、周方向に延びる複数の区画ガイドを形成して長手方向に沿って仕分けられた複数の区画部を設け、該区画部に対応して上記グリップ筒に、周方向及び長手方向に並列している複数の窓を形成し、上記区画部に対応する幅で色彩が相違する複数の識別テープを具備し、上記窓から看取できるよう該識別テープを選択的に組み合わせて上記区画部に貼り付けたマスキングカスタマイズ筆記具が提供され、上記課題が解決される。
また、上記区画ガイドは、軸筒の先部の表面に環状に形成された凹溝若しくは突条であり、区画部に貼り付ける識別テープはマスキングテープであり、上記窓は開口部である上記マスキングカスタマイズ筆記具が提供される。
本考案は、上記のように構成され、グリップ筒を保持する軸筒の先部に、周方向に延びる複数の区画ガイドを形成して該先部の表面に長手方向に沿って仕分けられた複数の区画部を設け、該区画部に対応してグリップ筒の周方向及び長手方向に並列した複数の窓を設け、色彩が相違する複数の識別テープを用意し、上記区画部に巻き付けて貼るようにしたから、識別テープを、使用者若しくは製造者が適宜選択して複数の上記区画部に色違いに組み合わせて貼れば、上記窓から看取される識別テープの色彩の組み合わせが変化に富んだものとなり、使用者の好みに応じてカスタマイズした筆記具が得られる。そして、識別テープを貼るとき、区画部により貼り付け箇所が正確に規定されているから、グリップ筒の窓に対応した位置にきれいに貼ることができ、グリップ筒の窓からみえる色彩部分が外れることがない。その上、グリップ筒に設けた複数の窓を開口部とすれば、筆記の際の滑り止めとなり、かつ識別テープの外面はグリップ筒で覆われるので、テープの端部が隠され、剥がれにくくできる。
図1は、本考案のマスキングカスタマイズ筆記具の一実施例を示し、軸筒1内に、筆記体としてボールペンリフィールを収納したボールペンが示されているが、シャープペンシルやマーカーペンその他の筆記体や適宜の化粧用具が収納される軸筒であってもよい。該軸筒1の先部2にはグリップ筒3が嵌着されている。該グリップ筒3は、軸筒の先端側から挿入され、さらにその先端側にテーパー部材4をねじ着等することにより、挟着状態で定位置に保持されている。
上記軸筒1は、図2に示すように、該グリップ筒3を嵌着する先部2が小径に形成され、小径部の後端には、グリップ筒3の後部が嵌合する嵌合部5が形成され、先端側には上記テーパー部材4をねじ着するねじ部6が設けられている。上記嵌合部5とねじ部6間の先部2の表面には、周方向に延びる複数の環状の区画ガイド7が形成されており、該区画ガイド7により、先部2の表面には、長手方向に沿って仕分けられた複数の区画部8が形成されている。該区画ガイ7は、図2に示す実施例では、周方向に環状に凹んだ凹溝7aであり、図3に示す実施例では、外方に少し環状に隆起する突条7bに形成されているが、印刷等により線状に設けることもできる。上記区画部は、軸筒の軸線に対して直交する方向に並んでいるが、斜め方向に傾斜して設けることもできる。
上記グリップ筒3には、図4に示すように、上記区画部8に対応する位置に、周方向に沿って複数の窓9が並列して形成されている。該窓は、グリップ筒をプラスチック材料で構成して透視性のある閉鎖した窓としたり、図4に示す実施例のように、金属材料で構成して、筒部を切り欠いた開口部とすることができる。該窓9は、周方向に間隔aを開けて形成されかつ長手方向にも間隔bを開けて並列している。この窓9は、矩形状に形成されているが、所望により適宜の形状に設けることができる。例えば、図7(A)に示すように、円形状にしたり、同図(B)に示すように三角形状にしたり、同図(C)に示すように周方向に長方形状にしたり、同図(D)に示すように長手方向に長方形状に形成したり、その他適宜の形状に形成してもよい。
上記テーパー部材4は、軸筒1の先端に着脱可能に装着され、図1に示す実施例では、図5に示すように、軸筒1の先端に形成した上記ねじ部6にねじ係合するよう内面にねじ部10が設けられている。ねじ係合に代えて、凹凸係合部材により着脱可能に係合できるようにすることもできる(図示略)。
上記区画部8に巻き付けて貼付するため、色彩や質感、模様、文字等の図柄その他表面の印象が相違する複数の識別テープ11が用意されている。実施例において、該識別テープ11は、好ましくは、図6に示すように巻きテープ状に巻回した色彩が相違する複数のマスキングテープが用意され、このマスキングテープを上記区画ガイド7に沿って各区画部8に巻き付けながら貼り付ける。この貼り付け作業は、使用者がテーパー部材4とグリップ筒3を外して、自分の好みに合わせて色彩を組み合わせたり、リフィールの色に合わせて貼ることができる。また、製造者が筆記具を組み立てる際に生産ラインで組み合わせを変えたり、リフィールの色にあわせて貼ることができる。なお、図に示す実施例では、識別テープ11としては、黄色、赤色、緑色、青色、ピンク色、茶色、白色、黒色その他の多色のテープが用意されており、識別テープ11の幅と区画部8の幅は、ほぼ一致しているが、2つ以上の区画部8の幅に対応する広幅の識別テープを用意して2つ以上の区画部にわたって貼り付けるようにすれば、テープの数を少なくすることができる(図示略)。
上記の構成により、使用者は好みの色彩等のテープを組み合わせて軸筒の先部をマスキングすることにより筆記具をカスタマイズできる。また、同じ筆記具であっても、製造者は多数の色彩が組み合わせた筆記具を提供でき、使用者は自分の好みにあった色彩の組み合わされた筆記具を選択すれば容易にカスタマイズできる。なお、上記識別テープに、シャープペンシルの芯硬度や芯径等を表示したり、個人名やイニシャルその他の名入れをしてグリップ筒の窓から見えるようにすることもできる。
1 軸筒
2 先部
3 グリップ筒
4 テーパー部材
7 区画ガイド
8 区画部
9 窓
11 識別テープ
2 先部
3 グリップ筒
4 テーパー部材
7 区画ガイド
8 区画部
9 窓
11 識別テープ
Claims (5)
- グリップ筒を保持する軸筒の先部に、周方向に延びる複数の区画ガイドを形成して長手方向に沿って仕分けられた複数の区画部を設け、該区画部に対応して上記グリップ筒に、周方向及び長手方向に並列している複数の窓を形成し、上記区画部に対応する幅で色彩が相違する複数の識別テープを具備し、上記窓から看取できるよう該識別テープを選択的に組み合わせて上記区画部に貼り付けたマスキングカスタマイズ筆記具。
- 上記グリップ筒に形成した窓は、開口部である請求項1に記載のマスキングカスタマイズ筆記具。
- 上記識別テープはマスキングテープである請求項1又は2に記載にマスキングカスタマイズ筆記具。
- 上記区画ガイドは、軸筒の先部の表面に環状に形成された凹溝である請求項1又は2に記載のマスキングカスタマイズ筆記具。
- 上記区画ガイドは、軸筒の先部の表面に環状に形成された突条である上記マスキングカスタマイズ筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000701U JP3237721U (ja) | 2022-03-08 | 2022-03-08 | マスキングカスタマイズ筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000701U JP3237721U (ja) | 2022-03-08 | 2022-03-08 | マスキングカスタマイズ筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3237721U true JP3237721U (ja) | 2022-06-03 |
Family
ID=81756909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022000701U Active JP3237721U (ja) | 2022-03-08 | 2022-03-08 | マスキングカスタマイズ筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2022
- 2022-03-08 JP JP2022000701U patent/JP3237721U/ja active Active
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