JP3237637U - トラック・トレーラー荷台における円形貨物安定装置 - Google Patents
トラック・トレーラー荷台における円形貨物安定装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】荷崩れし易い線材コイル等の重量のある円形貨物を、トラック・トレーラー荷台に安定して積載させる簡便な装置を提供する。【解決手段】木口則断面が方形または矩形状で適当な長さを有する躯体であって、上面に載貨面を有するとともに長さ方向左右5箇所に差し穴2を穿設してベース体とし、任意の差し穴2に差込まれ挿入され嵌合して、個々の円形貨物6左右側面に衝立状に係止する転倒防止ストッパー棒3とからなるものであり、これを基本の構成としたことを特徴とする。【選択図】図5
Description
本考案は、トラック・トレーラーの貨物車両における円形貨物は、製鉄所、鋼材メーカー等から出荷させる線材コイル等の重量のある円形貨物を、トラック・トレーラーの荷台に簡便に安定させるための装置に関するものである。
トラック・トレーラー(5)の貨物輸送車両おいて、積載貨物の荷崩れは輸送上の重大交通事故につながるとともに積載貨物の損傷などによる貨物の品質低下にも繋がるため、その防止対策は重要であり従来、重量のある円形貨物(6)を積載するトラック・トレーラー(5)の貨物輸送車両においては台木を幅方向に置き、ワイヤー、ロープ、スリング、荷締め機により貨物の荷崩れ防止を行っていた。このような作業においてはトラック・トレーラー(5)の左右ローリングにより積載貨物の安定を保持できず作業の手間もかかり、それでも積載貨物の安定化の完全を期すことは困難であった。
製鉄所および鉄鋼・鋼材メーカー等から出荷される線材コイル等は、直径0.7~2.5メートルあり、その重量は1~3トン程度の単位で結束されているが、しかしながら円形貨物(6)は、鉄鋼線材の集合体であるため重量があり、また表面疵防止の観点から個々の結束状態が必ずしも頑強でない場合が多く荷崩れが生じ易い貨物である。したがって、トラック・トレーラー(5)に積載都度、ワイヤー、ロープ、スリング荷締め機により積載貨物の安定化の完全を期すことは困難でありその作業では人海戦術的に作業工数も費やしていた。本考案は、これ等の不都合を解消するものであり、積載貨物の疵の発生防止は勿論のこと荷崩れ防止も完全に実行されるようにした、トラック・トレーラー(5)における重量のある円形貨物(6)の積載貨物安定装置を提供するものである。
本考案は、木口側の断面が方形または単形状で適当な長さを有する躯体であって、上面に載貨面を有するとともに、長さ方向に左右5箇所に差し穴(2)を穿設してベース体(1)とし、該ベース体(1)の任意の差込み穴(2)差込まれ挿入されて嵌合して、個々の積載貨物左右側面に衝立状に係止する転倒防止ストッパー棒(3)とからなるものであり、これを基本の構成としたことを特徴とするトラック・トレーラー荷台(4)における円形貨物安定装置である。
以上のように、本考案は、簡便な装置でありながら、積載貨物の安定化は勿論のこと、積み込み作業の迅速化し省力化し、積み荷の固定に要する資材を省資源化し、また積載貨物に対する疵の発生をも皆無とすることが出来る極めてすぐれた考案である。
トラック・トレーラー荷台(4)の多くは縦長であり、上面は平坦である。通常は両サイドと前後部4面にはアオリ(9)が設けられており、積載貨物の転倒防止の配慮がなされているが、これだけでは積載貨物の安定化は困難である。本考案の円形貨物安定装置は、トラック・トレーラー荷台(4)に配設固定されるものであるがその基本構成体は、木口側断面が略矩形状をなすとともに被積載貨物よりも長い長さの載貨面を有する木材等からなる躯体であって、長さ方向左右5か所に差込み穴(2)が穿設されたベース体(1)の差込み穴(2)に挿入嵌合されて積載貨物を支持する転倒防止ストッパー棒(3)とからなるものである。
ベース体(1)における載貨面(10)は、平坦面であることが望ましいが多少の凹凸は許容される。載貨面(10)の反対側は底面(11)を形成する。底面(11)は、簡便な平面状であってもよいが、トラック・トレーラー荷台(4)に固定されるのに有利な形状も採用可能である。本考案においては、以上のような躯体からなるベース体(1)を、2本配設して、転倒防止ストッパー棒(3)とともに、トラック・トレーラー荷台(4)において重量のある円形貨物(6)を安定させるものである。本考案によって、積み込み作業の迅速化、省コスト、省資源の達成が可能である。
以下、図面とともに本考案の詳細について説明する。図1は、本考案のベース体(1)について、その構成示した斜視図である。載貨面(10)は積載貨物を載せ、または保持の役目をなす。載貨面(10)と底面(11)と左右5箇所の差し穴(2)を有することを特徴とする。差し穴(2)には、転倒防止ストッパー棒(3)が挿入されて嵌合状態となるように両者の寸法が定められ形成される。ベース体(1)は、硬質の木材である堅木等から製作されることが好ましいが、合成樹脂等でも採用可能であり、転倒防止ストッパー棒(3)も同様の素材または金属棒にビニールホース(12)等の保護被膜を複合させたものが利用できる。転倒防止ストッパー棒(3)の長さは、積載貨物の大きさに合わせて適宜の長さとする。ベース体(1)には、載貨面(10)幅の1/3ないし1/5程度の大きさの直径を有する差込穴(2)が設けられている。差し穴(2)の深さは載貨面(10)から底面(11)まで貫通させてもよく、途中まで穿設された状態のものであってもよい。ベース体(1)に設ける差し穴(2)の穿設数は、ベース体(1)の長さ方向に5箇所、積載貨物に対応して、ほぼ等間隔の適宜のピッチで設ける。例えば、ベース体(1)の躯体寸法が、木口側面が105ミリの方形で長さが2,300ミリである場合、直径30ミリの差込み穴がピッチ100ミリで左右に5穴設けることにより積貨物の幅に合せ転倒防止ストッパー棒(3)を差し穴(2)に挿入嵌合されて積載貨物を係止し支持もし、その安定化に寄与するものであるので、差し穴(2)にあまり緩く挿入されるよりも嵌合状態となる程度が好ましくそのように両者の寸法を設計して製作する。もとよりベース体(1)と転倒防止ストッパー棒(3)は、繰り返し使用するものであるため、それに耐える材質の素材から選定される。また、積載貨物への疵防止のことも配慮して選定するが、堅木はいずれの場合においても有効であり、同等の強度、耐久性のあるものであれば他の素材でも使用可能である。また、ベース体(1)と転倒防止ストッパー棒(3)は、繰り返し使用するものである関係上、着脱の容易さも十分に配慮して両者の嵌合部分の相互の寸法を決定することも、本考案の有効性を高める上で肝要である。
図2は、上述した本考案の基本体を用いて、実際のトラック・トレーラーの荷台(4)における配設の構成を、一例として示した実施例を示すトラック・トレーラー荷台(4)の上面に、本考案に係るベース体(1)を2本一組として、載貨面(10)を上にしてトラック・トレーラーの荷台(4)の幅方向に並べて5組をトラック・トレーラーの荷台(4)長さ方向に配設した例を示したものである。図3はトラック・トレーラーの荷台(4)に円形貨物(6)を積載したイメージ図として図示している。
図4は、このように構成された本考案装置に円形貨物(6)を載せる場合の要領を示した側面図である。(6)は円形貨物を示している。 先頭の円形貨物(6)から後方までの円形貨物(6)を本考案装置に横積みする。横積みされた円形貨物(6)は、四方から積載貨物の間近の任意の差し穴(2)に転倒防止ストッパー棒(3)が差込まれ嵌合された転倒防止ストッパー棒(3)にて係止支持されてトラック・トレーラーの左右ローリングでの積載物の荷崩れを生じさせないよう固定される。円形貨物(6)は図示のように左側から右側の後方に向けて次ぎ次ぎに載貨させればよいから、積載作業は極めて速やかに行われる。所定の量を積載した後、通常の積載同様、積み荷の要所要所をスリング(7)、荷締め機(8)で固縛すればよい。図5は転倒防止ストッパー棒(3)と固縛箇所の拡大図である。
以上本考案についての上記説明は、何れもトラック・トレーラー(5)における実施対象として行ったが、トラック・トレーラー(5)以外の陸上輸送車両等における実施もトラック・トレーラー(5)同様に実施でき、同様の効果を発揮するもので本考案の実施に含まれる。また、円形貨物(6)は線材コイルを実施例として説明したが、これに限定されるものでなく、同様の積載貨物においても同様の効果を発揮するので、円形貨物(6)以外の積載貨物に適用した場合においても本考案の実施に含まれる。
1 ベース体
2 差し穴
3 転倒防止ストッパー棒
4 トラック・トレーラー荷台
5 トラック・トレーラー
6 円形貨物
7 スリング
8 荷締め機
9 アオリ
10 載貨面
11 底面
12 ビニールホース
2 差し穴
3 転倒防止ストッパー棒
4 トラック・トレーラー荷台
5 トラック・トレーラー
6 円形貨物
7 スリング
8 荷締め機
9 アオリ
10 載貨面
11 底面
12 ビニールホース
Claims (1)
- 載貨面を有するとともに長さ方向左右5箇所の差し穴が穿設されたベース体とし、差込み穴に挿入され積載貨物の転倒防止ストッパー棒とから構成したことを特徴とするトラック・トレーラー荷台における円形貨物安定装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000685U JP3237637U (ja) | 2022-02-03 | 2022-02-03 | トラック・トレーラー荷台における円形貨物安定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022000685U JP3237637U (ja) | 2022-02-03 | 2022-02-03 | トラック・トレーラー荷台における円形貨物安定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3237637U true JP3237637U (ja) | 2022-05-30 |
Family
ID=81756839
Family Applications (1)
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JP2022000685U Active JP3237637U (ja) | 2022-02-03 | 2022-02-03 | トラック・トレーラー荷台における円形貨物安定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3237637U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116279087A (zh) * | 2023-05-11 | 2023-06-23 | 山东信通铝业有限公司 | 一种铝卷运输的agv小车运输容器 |
-
2022
- 2022-02-03 JP JP2022000685U patent/JP3237637U/ja active Active
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