JP3237629B2 - 直接触式タッチパネル装置 - Google Patents

直接触式タッチパネル装置

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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
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    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/044Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by capacitive means
    • G06F3/0444Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by capacitive means using a single conductive element covering the whole sensing surface, e.g. by sensing the electrical current flowing at the corners

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指のパネルへのタ
ッチ状態を検出するタッチパネル装置に関し、特に指ま
たは導電物が、直に電気的にセンサーパネルの導電面に
接触する直接触式タッチパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二層の抵抗膜が押圧点で互いに導通する
構造のパネルを使用したもの、光によるアレイの一部を
指で遮断する構造のパネルを使用したもの、またはパネ
ル構造のシンプルな例として、一層の抵抗膜を基本構造
とするパネルを使用した、特許第1536723号に示
されたもの、及び詳細は不明瞭であるが、特許第260
3986号に開示されたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の特許
は、指とパネルの抵抗膜との間が、表面絶縁層による静
電容量結合である場合、及び直接触である場合を含めた
内容となっているが、以下の3点に関し開示されておら
ず、静電容量結合の場合以外は極めて実現困難であっ
た。
【0004】第1の点は、ノイズ(外乱)の問題であ
り、人体には広い周波数帯域のノイズが誘起しており、
例えばCRT表示装置及びパーソナルコンピュータの直
前にいる人体の受ける電圧ノイズは、通常、タッチパネ
ル装置の本来の信号レベルを優に越すレベルである。特
に商用電源からの50〜60Hzの成分は大きく20V
以上である例は珍しくない。静電容量結合式の場合は、
約10pFの結合容量が低周波ノイズを自動的に阻止し
てくれる特質を持つが、直接触式の場合は全周波数成分
のノイズが混入してくる。
【0005】第2の点は、指接触部分の絶縁性の問題で
ある。特に商用100〜200Vから電源供給されるタ
ッチパネル装置は、電源トランスを介し、電磁結合を介
し、または電源ノイズフィルタ(特にコンデンサを使用
したもの)を介して、多かれ少なかれ回路に電源成分
(特にコモンモード成分)が伝わっている。直接触式の
場合は、その回路の一部に指が直接に触れることにな
る。静電容量結合式の場合はパネル表面の絶縁層がある
のでこの問題はない。
【0006】第3の点は、表面抵抗膜の耐久性の問題で
ある。直接触式の場合は指その他で抵抗膜が直接こすら
れる為、耐久性に対して材料等の充分な検討が必要であ
る。
【0007】また、静電容量結合式の場合でも問題点が
あり、図5を参照して説明する。絶縁層で表面が覆われ
た均一な面抵抗体54の周囲に低抵抗電極55が配設さ
れている。引き出し線はA,B,C,D点に接続されて
いる。このパネル53は表面に絶縁層があるので静電容
量結合式のものであり、指7がパネル面にタッチした時
の状態を図5は示している。
【0008】操作者は指7でP1点にタッチしたつもり
であるが、実際には結合容量が、P1点と指7間以外に
も他の指とP2,P3間にもあり、また手の平とP4間
にも図示するように少しづつではあるが生成される。こ
れら余分な結合容量は実際はP2,P3,P4付近に分
布する。タッチパネル装置が認識する位置は、これらの
重み付け平均した一点であるPm点を算出する。従って
操作者の意識する入力点よりも、主に手の平の方向にシ
フトした点が入力されてしまう。このシフト現象を本出
願において[手の平効果]と表現する。この効果は、図
5に示す構造のパネルのみならず、均一な抵抗膜面を使
用する、総ての静電容量結合式のタッチパネル装置に対
しても同様である。
【0009】パネルの構造がシンプルな、一層の抵抗膜
を使用するタッチパネル装置に関するこれら総ての項目
が本発明の対象課題であるが、更に、人体の電気的接地
の理由が不確実であった為に、指タッチの検出が不確実
となる条件が潜在していたことも、本発明に係わる課題
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、手の平効
果を除去するために、指とパネルの抵抗膜が直に接触す
る直接触式とした。
【0011】第2の手段は、ノイズ(外乱)の悪影響を
なくすために、信号処理回路の入力部を、AC的にベー
スまたはゲート接地したエミッタまたはソース入力であ
り且つコレクタまたはドレイン負荷をコイルとコンデン
サによる共振回路としたトランジスタによる、電流/電
圧変換回路とした。また、検出信号のS/N比を更に向
上させるため、及びA/Dの高分解能化のために、信号
レベル計測手段を、AC/DC(AM検波)出力電圧レ
ベルにアナログ/デジタル変換器の2LSB以上の振幅
の階段状三角波を重畳させる手段と、この階段状三角波
の各段におけるアナログ/デジタル変換器の出力を加算
する手段とを備えたA/D手段とした。
【0012】第3の手段は、パネルの絶縁性を確保する
ために、電圧浮動系(回路ブロック)を作り、パネル部
及び信号処理回路をもこの電圧浮動系に配設し、電圧浮
動系と非浮動系との間をアイソレータを介してアナログ
またはデジタル電気情報を受け渡しし、電圧浮動系の基
準電位回路と非浮動系のグランド回路との間を、AC信
号発生器と5000pF以下のAC信号カップリングコ
ンデンサとの直列回路を介し接続した。
【0013】第4の手段は、パネルの抵抗膜の耐久性を
考慮し、酸化錫膜による抵抗膜とした。
【0014】第5の手段は、人体の接地効果を無条件に
得るために、指とパネル間に流れる微小AC信号電流の
周波数を200kHz以上とした。
【0015】
【作用】第1の作用として、指のパネルとの接触部の接
触抵抗は、手の平等の容量結合部の結合インピーダンス
の大きさより大幅に小さく、AC信号電流は略100%
が指の接触部を通じて流れる。従って本タッチパネル装
置は指先のタッチ位置を認識し、手の平効果による入力
位置シフト現象はない。
【0016】第2の作用はいくつかの作用内容を含んで
おり、先ず、ノイズ源のインピーダンス値は通常大変大
きいので、ノイズ電圧は大きくてもノイズ電流はさほど
大きくない。本装置のパネルからの信号検出を電流検出
方式とした理由の1つである。次に、バイポーラトラン
ジスタでも電界効果トランジスタでも、エミッタまたは
ソース入力電流の約99.5%(バイポーラトランジス
タ)または99.95%(電界効果トランジスタ)をコ
レクタまたはドレインへ伝達するので、リニアリティが
必要充分に良好であり、コレクタまたはドレイン瞬時電
流が零近くになるまで回路の線型性が保たれる。コレク
タまたはドレインの負荷をコイルとコンデンサによる共
振回路としたので、信号周波数に対する電流/電圧変換
効率が非常に大きいにもかかわらず、ノイズ成分に対す
るコレクタまたはドレイン電圧の変動はなく飽和しない
ため、極めて大きな耐ノイズ性がある。更に、n回(n
は正の整数)のサンプルを取りそれを平均化するとS/
N比は√n倍に改善される。抵抗膜を使用するパネルの
場合、パネルの数点から検出する信号レベルの比を使用
し、位置計算するので、平均化する必要はなく、アナロ
グ/デジタル変換器の各出力をn回加えるだけでS/N
比が自動的に改善された結果となる。と同時に階段状三
角波を被計測アナログ電圧に重畳してやると、A/Dの
リニアリティは向上しないが、A/Dの分解能をも等価
的に向上させる作用がある。
【0017】第3の作用は、コンデンサのインピーダン
スが周波数依存性であることに起因している。AC信号
周波数においてカップリングコンデンサとして充分に低
いインピーダンスであり、50〜60Hzの電源周波数
において絶縁物と見なせる値が存在する。
【0018】第4の作用として、セラミックスである酸
化錫膜はガラスによく似た機械的または化学的特質があ
り、耐久性の点で優れており、また潤滑性はガラスより
も多い。
【0019】第5の作用として、人体は数kΩ〜10k
Ω程度の抵抗分のある導電体であり、その人体が電圧振
動した場合は、人体(導電体)がアンテナとなり、電磁
波を多少なりとも放射する。このアンテナとしての放射
インピーダンスは振動周波数が高い程、一般的には低下
する。この放射インピーダンスが人体(導電体)の電圧
振動の負荷となるため、人体が絶縁性の椅子または台上
に居るときでも、振動周波数(AC信号周波数)が20
0kHz以上で、電圧振動抑制効果(接地効果)が有効
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】パネル上の一点を指または導電性
ペンで指示する、位置(座標)入力用の直接触式タッチ
パネル装置のみならず、タッチキーボードのようなパネ
ルの一区画を指または導電物で指示する、項目入力用の
直接触式タッチパネル装置、及び指または導電物の接触
のみを検出するスイッチ機能の直接触式タッチパネル装
置、またはこれらの機能を兼ね備えた装置としたもので
ある。
【0021】
【実施例】以下本発明の詳細を添付図を参照して説明す
る。図1は、指7または導電性ペン(図示せず)の、セ
ンサーパネル3の面上における接触位置(X,Y座標)
を検出する、直接触式タッチパネル装置の説明図であ
る。センサーパネル3は、均一な面抵抗体5の周辺に低
抵抗の周囲電極6を密着配設してある。その4隅(A,
B,C,D点)に各1本の引き出し線(シールド電線)
10が接続されている。均一な面抵抗体5の表面に絶縁
層は無く、指7または導電性ペンが面抵抗体5に直に電
気的に接触する。従って本装置は静電容量結合式のもの
ではない。センサーパネル3の詳細構造については後述
する。シールド板4は必ずしも必要ではないが、CRT
ディスプレイまたは液晶ディスプレイ装置等の表示面の
前に重ねて、センサーパネル3を配置する場合には、不
要電磁放射を受けなくするのに有効である。
【0022】本装置はセンサーパネル3を含む電圧浮動
系1を作り、非浮動系2に対し50〜60Hzの周波数
において絶縁性を有しており、人体の指7がセンサーパ
ネル3の導電面に直に触れても、ピリピリする電気感を
感じない構成としている(詳細は後述)。
【0023】信号処理部11の、センサーパネル3との
各接続端子は、電圧浮動系基準電位回路16に対し、低
インピーダンスであり、従ってセンサーパネル3(シー
ルド板4も含めて)全体が、電圧浮動系基準電位回路1
6に電位追従する。信号処理部11は、電圧浮動系1に
属する電池または非浮動系から供給されるアイソレーシ
ョン電源13により、電源供給される。電圧浮動系1と
非浮動系2との間のアナログまたはデジタル電気情報の
受け渡しは、アイソレータ12を介して行っている。信
号処理の一部を非浮動系2に属するインターフェイス1
8内で行なってもよい。
【0024】ここで商用電源(AC100〜200V、
50〜60Hz)に対するセンサーパネル3の絶縁性に
ついて説明する。これは電圧浮動系1の非浮動系2から
の絶縁性を得ることにより達成している。商用電源か
ら、本装置を含むシステムの非浮動系グランド回路17
に、各電源トランス(図示せず)を介し、電磁結合を介
し、または電源ノイズフィルタ(特にコンデンサを使用
するもの)を介して、図1に交流電源からの結合等価電
圧源19として示した電源成分が、多かれ少なかれ伝わ
って(誘起して)いる。参照符号20(Z2)は非浮動
系グランド回路17の接地インピーダンスである。以上
の説明のように、非浮動系グランド回路17は、通常、
接地21から見て電源周波数成分をある程度含んでい
る。
【0025】本装置は、非浮動系グランド回路17と電
圧浮動系基準電位回路16とを、AC信号カップリング
コンデンサ15を介し接続している。このコンデンサ1
5のみが電圧浮動系1と非浮動系2との絶縁性を決定し
ている。参照符号14は、指7のタッチ位置(X,Y座
標)を検出するためのAC信号発生器であり、本実施例
では460kHzを発生し、50〜60Hzに対するイ
ンピーダンスは零と見なしてよい。
【0026】AC100Vの、人体に対する安全性の目
安としては1MΩ以上のインピーダンスと言われてい
る。60Hzにおいて1MΩのインピーダンスは、コン
デンサの場合約2500pFである。多くの場合、電源
ノイズフィルタは電源電圧を1/2に分圧し、そのグラ
ンド回路に伝える。この場合は約500kΩのインピー
ダンスである5000pFでもよいことになる。本実施
例ではAC信号カップリングコンデンサ15(商用電源
に対する絶縁コンデンサ)の値を2200pFとしてい
る。
【0027】ここで、商用電源以外の電源から必要電力
を供給される場合について述べる。例えば電池または専
用発電装置等の接地21から独立した電源(図示せず)
を使用する場合、本装置の全回路が電源に関して接地2
1から断たれるため、指7へ印加される電源関係の電流
は原理的に無い。従って、AC信号カップリングコンデ
ンサ15(絶縁コンデンサ)は必要なく、直結すること
が出来る。この場合、電圧浮動系1の多くの部分は、A
C信号発生器14により電圧浮動の動作となるが、AC
信号発生器14の電圧レベルが0.4Vrmsという小
さな電圧振幅であり、アイソレータ12を必要とするほ
どではなく、そこを直結することは容易である。更に、
信号処理部11の電源13も非浮動系2から必ずしもア
イソレーションする必要はない。同様のことは、商用電
源から電力供給される場合でも、絶縁トランスを介した
場合に言えて、やはり接地21から電源関係において独
立した動作となる。
【0028】次に指7のセンサーパネル3上における位
置(X,Y座標)を検出する時の動作について説明す
る。AC信号発生器14が460kHz 0.4Vrm
sの正弦波を発生する。AC信号カップリングコンデン
サ15は2200pFであり、460kHzに対するイ
ンピーダンス値は160Ωとなり、AC信号カップリン
グ用として充分に低いインピーダンス値である。センサ
ーパネル3は前述のように電圧浮動系基準電位回路16
に電位追従する。センサーパネル3の均一な面抵抗体5
と指7は直接触するので、その接触点の接触抵抗は無い
ものと見なせる。しかし、人体は数kΩ〜10kΩ程度
の抵抗分のある導電体であり、参照符号8で等価抵抗と
して示した。
【0029】人体は、従来から説明されているような接
地容量、及び本出願の一要点である接地効果(詳細は後
述)による、合成されたインピーダンス9(Z1)を介
し接地21されている。非浮動系の接地インピーダンス
20(Z2)は、容量を介しまたは商用電源供給ライン
を介して接地21するインピーダンスであり、通常、人
体の接地効果インピーダンス9(Z1)よりも小さいイ
ンピーダンス値である。交流電源からの結合等価電圧源
19はAC信号周波数に対して零のインピーダンスと見
なしてよい。また、交流電源からの、60Hz以上の周
波数のノイズ成分も多少重畳される。
【0030】座標検出用のAC信号の電流ループは次の
通りである。AC信号発生器14,電圧浮動系基準電位
回路16,信号処理部11の低入力インピーダンス回
路,シールド電線10,低抵抗の周囲電極6,均一な面
抵抗体5,指7,人体の等価抵抗8,人体の接地効果イ
ンピーダンス9(Z1),接地21,非浮動系の接地イ
ンピーダンス20(Z2),交流電源からの結合等価電
圧源19,非浮動系グランド回路17,AC信号カップ
リングコンデンサ15,そして元のAC信号発生器1
4。
【0031】この内、インピーダンス値が1kΩ以上に
なるものは、人体の等価抵抗8と人体の接地効果インピ
ーダンス9(Z1)及び非浮動系の構成状態にもよるが
その接地インピーダンス20(Z2)である。これらの
3要素の内、人体の接地効果インピーダンス9(Z1)
は大きな変動幅があり、センサーパネル3に流れるAC
信号電流の大きさに大変影響する。本実施例において、
指7に流れるAC信号電流の最大値は80μArms程
度である。
【0032】面抵抗体5は均一な抵抗値分布をしてお
り、指7に流れるAC信号電流が、その直接触点により
近い接続点(A,B,C,D点)に、より多く流れる。
従って、信号処理部11の4つの各端子に流れるAC信
号電流値から、センサーパネル3上の指7の接触点
(X,Y座標)を算出する。
【0033】ここで、人体の接地効果インピーダンス9
(Z1)について説明する。人体が、普通に地上に靴を
履き立っている時、または容量接地された導電性の机の
直前に居る時、接地容量は実測(10kHzを使用)で
10pF以上であった。しかし、人体が地上20cmの
絶縁台上に立っている時の接地容量を実測すると(10
kHzを使用)、1pFにも満たなかった。ところが、
460kHzで接地インピーダンス値を実測してみると
7kΩ前後であった。1pFの460kHzにおけるイ
ンピーダンス値は350kΩであり、従って接地容量以
外の接地効果要因がある。この要因は、人体がアンテナ
となる時の、電磁波を放射する際の放射インピーダンス
が負荷となることによる、人体の電圧振動抑制効果(接
地効果)であることが、各実験の結果判明した。
【0034】因みに、人体が1mの高さの絶縁台上に居
る場合でも、460kHzにおいて接地インピーダンス
値は上記と大差ない。また大人が台上でしゃがむ時、ま
たは小学校低学年の子供がその台上に立った時は、実測
で15kΩ前後であった。また、周波数が200kHz
の時は、上記のいずれの場合も、接地効果が1/2〜1
/2.5に低下した。(人体の接地インピーダンス値が
増大した。)
【0035】以上をまとめると、電磁波の放射インピー
ダンスは、波長に比しサイズがはるかに小さな人体(導
電体)の場合、電気振動周波数と導電体(人体)のサイ
ズ(主に長さ)との積に略反比例する。200kHz〜
500kHzの電磁波の波長は1.5km〜600mな
ので、人体のサイズの場合、その放射インピーダンス値
は上記程度となることは理解されるであろう。200k
Hz以下のAC信号周波数では、人体の居る条件によ
り、図1のAC信号ループ電流の大きさが変動し過ぎる
ため、無条件安定の座標検出が非常に困難であった。本
実施例の、AC信号発生器14の周波数が460kHz
の場合に、人体の居る条件による、センサーパネル3に
流れるトータルのAC信号電流の変動幅は約3倍の範囲
内である。
【0036】以上の説明の通り、人体または導電物の接
地効果を利用し、センサーパネルにAC信号電流を直接
触により流通させる総てのタッチパネル装置は、図1に
示す装置に限らず、接地効果が有効である事に依存して
いるので、200kHz以上のAC信号周波数で高信頼
の検出ができる。またパルス信号を使用するものでも、
その信号の中に200kHz以上の周波数成分を計測可
能に含むものは、上記のメリットを持つ。更に、電池を
電源とする携帯用の機器に使用される直接触式タッチパ
ネル装置でも、その非浮動系グランド回路の接地効果
が、200kHz以上のAC信号周波数で向上すること
も確認している。
【0037】次に、信号処理部11の入力回路に使用した
電流/電圧変換回路について説明する。図2にその低入力
インピーダンスのAC電流/AC電圧変換回路例を示
す。基本部分はトランジスタ25とLC共振回路23及び24
である。トランジスタ25は、抵抗30を介してAC的にベ
ース接地され、エミッタへ入力するAC信号電流の9
9.5%程度をコレクタへ伝達する。トランジスタ25の
コレクタそのものの出力インピーダンス値は大きく、ア
ナログ・マルチプレクサ27で選択されている時、並列
共振回路23及び24のQ値をあまり低下させないので、A
C信号周波数において高インピーダンスとなり、トラン
ス・インピーダンス値が大きく、従ってAC信号発生器
14の周波数成分に対してAC電流/AC電圧変換効率が
高い。この信号電流/信号電圧変換効率が高いにもかか
わらず、ノイズを含めたダイナミックレンジを極めて大
きくし、耐ノイズ性を大幅に強化していることも特徴で
あり、その作用も含めて以下に述べる。
【0038】トランジスタ25は、そのエミッタ瞬時電
流が零近くになるまで、その電流値にほとんど関係な
く、DC成分をも含めてエミッタ瞬時電流の約99.5
%(ほぼ一定値)をそのコレクタに伝達するので、リニ
アリティが必要充分に良好であり、回路の線型性が保た
れる。また、AC信号と違う周波数のノイズ電流成分に
対して、コレクタ電圧の変化はなく、コレクタ側の回路
は飽和しない。回路の線型性が崩れるのは、エミッタ瞬
時電流が略零に到達した時からである。すなわち、本実
施例において、AC信号電流は、多くても80μArm
s程度であり、DCバイアス電流の約1.3mAが零近
くまでになるノイズ混入に対して、信号周波数成分に対
して歪みが発生せず、信号レベルの+21dBの違う周
波数成分のノイズが混入しても、検出位置がずれる程で
はない。つまり、電流/電圧変換効率が高くても、信号
周波数と違う周波数帯域のノイズが+21dBのレベル
で混入しても、本回路は飽和せず、ダイナミックレンジ
が極めて大きい。
【0039】エミッタDCバイアス電流をもっと大きく
設計すればノイズ余裕度を更に大きくすることは可能で
ある。商用電源の50〜60Hzのノイズ成分が人体に
誘起しても、AC信号カップリングコンデンサ15(図
1の絶縁コンデンサ)が低周波ノイズ電流を強力に阻止
してくれる。本回路は直接触式タッチパネル装置の大き
なノイズ混入性に対し、強力に対処したものであり、テ
レビ、パーソナルコンピュータ、CRTモニタ、液晶デ
ィスプレイ等と共に使用される環境下での安定動作を提
供する。因みに従来の指タッチ位置検出装置のノイズ余
裕度は、演算増幅器が飽和し易く、せいぜい0dB程度
である。
【0040】アナログ・マルチプレクサ27は4個の入
力回路の内の1回路を並列共振回路23及び24へ接続
し、時分割でA,B,C,D点のAC信号電流を計測で
きるようにしている。ダイオード22はアナログ・マル
チプレクサ27で選択されていない時にも、入力回路を
動作させておき、本回路の入力インピーダンスを常時一
定値に保持するための、クランプ作用のある代用負荷で
ある。アナログ・マルチプレクサ27は内部に浮遊容量
を持っているが、それは共振コンデンサ24の一部と見
なせるため、信号ロスの要因とはならない。更に本装置
は、従来の装置と異なり、電圧浮動系基準電位回路16
に対するシングルエンドの信号処理であるため、本回路
の総ての浮遊容量から、信号成分へ加わる有害なスプリ
アス成分はない。これも本装置の特徴の1つである。
【0041】トランジスタ25のエミッタ入力インピー
ダンス値は、これのみでは15Ω以上であり、本実施例
におけるセンサーパネル3の構造に対しては、もっと低
入力インピーダンス値が望まれるので、トランジスタ2
8による反転増幅回路を追加している。電流/電圧変換
トランジスタ25のエミッタ電圧が変動すると、ACカ
ップリングコンデンサ37を介してトランジスタ28の
ベースへ、電圧変動分として印加される。この電圧変動
分は、エミッタ接地トランジスタ28により位相反転増
幅され、トランジスタ25のベースへ印加され、このベ
ースDC電圧を変調する。この変調は、トランジスタ2
5のエミッタ電圧変動を少なくする方向に働く。すなわ
ち、トランジスタ25のエミッタ入力インピーダンスが
低下する。本実施例では460kHzにおいて、2.5
Ω±0.5Ωを得た。各回路定数は、参考例として符号
の説明の欄を参照されたい。
【0042】注意すべきことは、トランジスタ25のエ
ミッタに接続される浮遊容量が500〜1000pFと
大きいことである。従って回路の安定動作のためには、
抵抗33とコンデンサ34による位相補償が必要であ
る。それでも開ループ・ゲインは、本実施例での460
kHzにおいて、ほとんど低下しない。この回路は10
00pFの入力浮遊容量でも全く安定である。本回路の
代わりに演算増幅器を使用すると、サミング点にこの浮
遊容量が入るため、2.5Ωの入力インピーダンスを保
持しての安定動作は得難い。
【0043】図2に示す回路の入力インピーダンスが、
センサーパネル3の低抵抗の周囲電極6の各辺の両端間
抵抗値に比して充分に小さくないと、A,B,C,D点
への電流配分比が小さくなり、従って算出位置のエラー
要因となる。また、この入力インピーダンス値を小さく
したことは、シールド電線10,シールド板4等の大き
な浮遊容量による信号ロスを防止することでもある。本
実施例でのセンサーパネル3の各抵抗値は、均一な面抵
抗体5が1kΩ/□であり、低抵抗の周囲電極6の各辺
の両端間抵抗値が120Ωであって、実際の入力位置に
対する算出位置の湾曲性(直線性)は、補正無しでもほ
とんど直線と見なし得る程度であり、図2の回路の入力
インピーダンス値も含めて、各パラメータが理想に近い
値であることを確認している。
【0044】図2の回路はバイポーラトランジスタで説
明したが、電界効果トランジスタを使用しても同様の特
性に出来る。また、入力部のACカップリングコンデン
サ39の代わりにコイル結合による入力部にしてもよ
い。従来の、指から人体へAC信号電流を流通させる、
指タッチ位置検出装置は、シールド板、シールド電線、
装置筐体等との浮遊容量へもAC信号電流が流れ、本来
の指へのAC信号電流の正味分は5%にも満たないた
め、検出位置精度を確保することが困難だった。本実施
例では、シールド板4及びシールド電線10の浮遊容量
に流れるAC信号電流は略零であり、装置筐体に少し流
れるが、指7に流れる正味AC信号分が約95%を占め
るため、従来に比し非常に信号の信頼性が増し、より安
定に接触位置検出を得た。
【0045】ここまでに説明した本出願の各要点は、パ
ネル上の一点を指または導電性ペンで指示する、位置
(座標)入力用の直接触式タッチパネル装置のみなら
ず、タッチキーボードのようなパネルの一区画を指また
は導電物で指示する、項目入力用の直接触式タッチパネ
ル装置、及び指または導電物の接触のみを検出する、ス
イッチ機能の直接触式タッチパネル装置へも有効に利用
出来ることは理解されるであろう。
【0046】図2の回路は、従来に比し耐ノイズ性が優
れており、それを使用した図1に示す装置は普通の事務
所の環境で充分実用になる指接触位置及び導電性ペンの
接触位置の検出精度を得た。更にシビアなノイズ環境で
の座標検出精度の確保のため、以下に述べる改善も行っ
た。一般的に言ってn回(nは正の整数)のサンプルを
取りそれを平均化すると、S/N比は√n倍に改善され
る。本実施例の場合、センサーパネル3の4隅に流れる
各AC信号電流の比から座標を算出するため、平均化す
る必要はなく、アナログ/デジタル変換器の各出力をn
回加えた和の値で表わした、センサーパネル3の各点
(A,B,C,D点)のデジタル電流値から座標計算す
ると、その結果はノイズの影響が1/√nに減少したも
のになる。この効果と同時にA/Dの分解能の向上も得
た。
【0047】図3はS/N比を向上させると同時に高分
解能化したA/Dの回路構成図である。この回路は図1
に示す装置の信号処理部11内に入れても、またはイン
ターフェイス18内に入れてもよい。容易な理解のた
め、抵抗等の数値を入れた。AC/DCコンバータ42
(一種のAM検波器)の出力インピーダンス値は大変小
さいので零と見なしてよい。また、ここの10ビットA
DC51(アナログ/デジタル変換器)の入力インピー
ダンス値は大変大きいので、その入力電流は無視してよ
い。
【0048】抵抗45〜48とマイクロコンピュータ5
2の4ビットデジタル出力とで電流出力型の4ビットD
/Aを構成している。この目的のためにはマイクロコン
ピュータ52はCMOS型がよい。従って抵抗44の右
端へ16段階の電流(正及び負を含む)を印加する。故
に抵抗44は16段階(約20mV振幅)の電位差を生
じ、これがAC/DCコンバータ42の出力電圧に重畳
する。この電圧変化(10ビットADC51の入力)の
様子を図4に示す。始めの16段階は上昇のスロープで
あり、後の16段階は下降のスロープとし、上昇時と下
降時の微妙な特性差を吸収させている。
【0049】この階段状三角波の振幅は本実施例では1
0ビットADC51の約4LSB分に設定している。2
LSB分に設定しても可能であるがリニアリティが少し
劣るものとなる。その理由は一般にA/Dコンバータ素
子は最下位ビットはさほど信用できないためである(図
4では各1LSB分を理想的な等間隔で示した)。図4
に示す階段状三角波電圧の各段において10ビットのA
/D変換を行い計32回の10ビットのA/D変換し、
各デジタル出力を加算し、その15ビットデータを1サ
ンプルのデータとしている。しかし信頼できるのは、こ
の構成において、上位約13ビットである。座標計算は
15ビットデータのままで行い、最終的な座標値で0.
1mm以下を丸めて出力している。導電性ペンを使用す
る時でも、この分解能で充分である。
【0050】以上の説明の通り、使用しているのは10
ビットADC51であるが、約13ビットの分解能を得
ている。A3サイズ相当のセンサーパネル3の場合で
も、0.1mmの分解能は12.1ビットに相当するの
でこれでちょうどよい。コンデンサ50はマイクロコン
ピュータ52の4ビットデジタル出力が変化した時の電
圧ショックを吸収するためと、AC/DCコンバータ4
2の出力に含まれるノイズの除去効果を少し持たせてい
る。
【0051】参照符号43の枠で示した簡単なもので
(マイクロコンピュータ52も利用して)高分解能A/
Dとしている。と同時に前記のS/N比向上効果も15
dBを得た。この方式で総合的に150ポイント座標検
出/秒のスピードを得ている。
【0052】ここで1つ注意すべきことがある。S/N
比と分解能は向上しているが、リニアリティは10ビッ
トADC51のままである。従ってA3サイズ相当のセ
ンサーパネル3の場合、任意の位置で分解能0.1mm
を得ているが、位置により絶対確度は0.4mm程度ず
れる可能性がある。指またはペンで座標指示するタッチ
パネル装置において、これは許容される範囲である。従
って上記の高分解能化の方法は、一般的に何にでも応用
出来るわけではなく、しかし本実施例のようなセンサー
パネルの計測用引き出し線数の少ない座標検出用タッチ
パネル装置においては非常に有効な手段であることが判
った。
【0053】ここでセンサーパネル3の構造について説
明する。透明なガラスまたは不透明な絶縁基板の面上
に、2次元に(どの方向にも)均一に分布した抵抗体5
(膜状)を形成する。本実施例においては、酸化錫(S
nO2)膜をスプレー法によりガラス面上に成膜した。
面抵抗値は約1kΩ/□である。その外周部に、周囲電
極6をカーボン(または銀カーボン)を材料とし密着配
設した。周囲電極6の抵抗値は各辺の両端間で約120
Ωとした。この周囲電極6の形状は各種のものが提案さ
れており、本実施例では単純な直線状としたが、各抵抗
値のパラメータを吟味し、段落0043に述べた結果を
得ている。周囲電極6の各頂点に引き出し線10(シー
ルド電線)が接続されている。もっと多くの引き出し線
の接続点を備える方法もあるが、いずれにしても本出願
の各要点はメリットとなる。
【0054】面抵抗体5を酸化錫膜とした理由を述べ
る。センサーパネル3の、指7または導電性ペンが直接
触する導電膜は、先ず耐久性が必要である。酸化錫膜は
セラミックスの一種であり、ガラスによく似た性質を持
ち、ナイフで軽くこする程度では劣化しない。硬度はガ
ラス程度であり、引っ掻き強度もガラス同等もしくはそ
れ以上である。また耐候性も優れており化学的安定性も
良好である。電気的には、1kΩ/□の面抵抗値は容易
に作れて、原料は他の導電材料よりも安価である。更
に、ガラスよりも潤滑性があり、導電性ペン使用時の操
作性も良好である。因みに、現在のほとんどの飲料用瓶
の表面は、ガラスそのものよりも潤滑性を良くして破損
防止のための酸化錫膜による緩衝用コーティングが施さ
れている。
【0055】
【発明の効果】本発明は以上のような構成となしたの
で、センサーパネルの構造がシンプルであるにもかかわ
らず、手の平効果が無く、耐ノイズ性に優れ、且つ電気
的に安全度の高い、高耐久性の直接触式タッチパネル装
置を得た。また、A/D部分は低コスト化と同時にS/
N比の向上があり、タッチ状態検出の精度も向上した。
更に、人体の接地効果の要因を明確にしたことにより、
空中に浮いた人体でさえも、無条件安定にその指のパネ
ルへのタッチ状態を検出するので装置の確実性/信頼性
が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 均一な面抵抗体を有するセンサーパネルを使
用した、指または導電性ペンの接触位置を検出する直接
触式タッチパネル装置の説明図
【図2】 信号処理部11の入力回路例(低入力インピ
ーダンスの電流/電圧変換回路例)
【図3】 S/N比を向上させる高分解能化A/Dの回
路構成図
【図4】 10ビットADC(アナログ/デジタル変換
器)への入力波形
【図5】 指先の近接位置を検出する、静電容量結合式
タッチパネル装置における検出位置シフト(手の平効
果)に関する説明図
【符号の説明】
1 電圧浮動系 2 非浮動系 3 センサーパネル 4 シールド板 5 均一な面抵抗体 6 低抵抗の周囲電極 7 指 8 人体の等価抵抗 9 人体の接地効果インピーダンス 10 シールド電線 11 信号処理部 12 アイソレータ 13 電池または非浮動系から供給されるアイソレーシ
ョン電源 14 AC信号発生器 15 AC信号カップリングコンデンサ(交流電源成分
に対する絶縁コンデンサ) 16 電圧浮動系基準電位回路 17 非浮動系グランド回路 18 インターフェイス 19 交流電源からの結合等価電圧源 20 非浮動系の接地インピーダンス 21 接地 22 クランプダイオード(代用負荷) 23 バンドパス・コイル 24 バンドパス・コンデンサ 25 電流/電圧変換トランジスタ(例えば2SC41
16Y) 26 抵抗(例えば47Ω) 27 アナログ・マルチプレクサ 28 電圧変動反転増幅トランジスタ 29 抵抗(例えば10Ω) 30 トランジスタ28のAC及びDC負荷抵抗及びト
ランジスタ25のベース接地抵抗(例えば1kΩ) 31 トランジスタ28のDC負荷抵抗(例えば4.7
kΩ) 32 デカップリングコンデンサ(例えば1μF) 33 位相補償抵抗(例えば1kΩ) 34 位相補償コンデンサ(例えば7pF) 35 DC分圧抵抗(例えば68kΩ) 36 DC分圧抵抗(例えば22kΩ) 37 ACカップリングコンデンサ(例えば1000p
F) 38 抵抗(例えば1.0Ω) 39 ACカップリングコンデンサ(例えば0.47μ
F) 40 DC電流シンク抵抗(例えば1.5kΩ) 41 センサーパネルのDCバイアス抵抗(例えば2
2kΩ) 42 AC/DCコンバータ(AM検波器) 43 高分解能A/D部 44 抵抗(例えば4.7kΩ) 45 抵抗(例えば2.5MΩ) 46 抵抗(例えば5MΩ) 47 抵抗(例えば10MΩ) 48 抵抗(例えば20MΩ) 49 アナログ・グランド 50 コンデンサ(例えば1000pF) 51 10ビットADC(アナログ/デジタル変換
器) 52 マイクロコンピュータ 53 静電容量結合式パネル 54 絶縁層で表面が覆われた均一な面抵抗体 55 低抵抗電極

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサーパネルの導電面に、指または導
    電物が直に電気的に接触するタッチパネル装置であっ
    て、電圧浮動系と非浮動系とを有し、前記電圧浮動系
    は、前記導電面を配設した前記センサーパネルと、前記
    導電面に接続した信号処理部と、該信号処理部に接続し
    た電圧浮動系基準電位回路とからなり、前記非浮動系
    は、外部装置に接続するインターフェイスと、非浮動系
    グランド回路とからなり、前記信号処理部と前記インタ
    ーフェイスとの間でアイソレータを介してデジタルまた
    はアナログ電気情報を受け渡しし、前記電圧浮動系基準
    電位回路と前記非浮動系グランド回路との間を、AC信
    号発生器と5000pF以下のAC信号カップリングコ
    ンデンサとの直列回路を介し接続し、前記信号処理部の
    入力回路は、前記電圧浮動系基準電位回路に対しAC的
    にベースまたはゲート接地したエミッタまたはソース入
    力であり、且つコレクタまたはドレイン負荷をコイルと
    コンデンサによる共振回路としたトランジスタによる、
    電流/電圧変換回路であることを特徴とする直接触式タ
    ッチパネル装置。
  2. 【請求項2】 電池、絶縁トランス、または専用発電装
    置により電源供給されるシステムにおいて専ら使用さ
    れ、指または導電物がセンサーパネルの導電面に直に電
    気的に接触するタッチパネル装置であって、電圧浮動系
    と非浮動系とを有し、前記電圧浮動系は、前記導電面を
    配設した前記センサーパネルと、前記導電面に接続した
    信号処理部と、該信号処理部に接続した電圧浮動系基準
    電位回路とからなり、前記非浮動系は、外部装置に接続
    するインターフェイスと、非浮動系グランド回路とから
    なり、前記信号処理部と前記インターフェイスとの間で
    直接接続の信号線を介してデジタルまたはアナログ電気
    情報を受け渡しし、前記電圧浮動系基準電位回路と前記
    非浮動系グランド回路との間をAC信号発生器を介し接
    続し、前記信号処理部の入力回路は、前記電圧浮動系基
    準電位回路に対しAC的にベースまたはゲート接地した
    エミッタまたはソース入力であり、且つコレクタまたは
    ドレイン負荷をコイルとコンデンサによる共振回路とし
    たトランジスタによる、電流/電圧変換回路であること
    を特徴とする直接触式タッチパネル装置。
  3. 【請求項3】 前記導電面が均一な面抵抗体であり、前
    記導電物が導電性ペンであり、該導電性ペンまたは前記
    指の、前記センサーパネル面上における接触位置を検出
    することを特徴とする請求項1記載の直接触式タッチパ
    ネル装置。
  4. 【請求項4】 前記導電面が均一な面抵抗体であり、前
    記導電物が導電性ペンであり、該導電性ペンまたは前記
    指の、前記センサーパネル面上における接触位置を検出
    することを特徴とする請求項2記載の直接触式タッチパ
    ネル装置。
  5. 【請求項5】 前記面抵抗体が酸化錫膜であることを特
    徴とする請求項3記載の直接触式タッチパネル装置。
  6. 【請求項6】 前記面抵抗体が酸化錫膜であることを特
    徴とする請求項4記載の直接触式タッチパネル装置。
  7. 【請求項7】 センサーパネルの導電面に、指または導
    電物が直に電気的に接触するタッチパネル装置であっ
    て、200kHz以上の周波数のAC信号電流を、前記
    導電面を介し前記指または前記導電物に流通させること
    を特徴とする直接触式タッチパネル装置。
  8. 【請求項8】 前記接触位置を算出するための信号レベ
    ル計測手段が、AC/DC(AM検波)出力電圧レベル
    にアナログ/デジタル変換器の2LSB以上の振幅の階
    段状三角波を重畳させる手段と、前記階段状三角波の各
    段における前記アナログ/デジタル変換器の出力を加算
    する手段とを備えたA/D手段であることを特徴とする
    請求項3記載の直接触式タッチパネル装置。
  9. 【請求項9】 前記接触位置を算出するための信号レベ
    ル計測手段が、AC/DC(AM検波)出力電圧レベル
    にアナログ/デジタル変換器の2LSB以上の振幅の階
    段状三角波を重畳させる手段と、前記階段状三角波の各
    段における前記アナログ/デジタル変換器の出力を加算
    する手段とを備えたA/D手段であることを特徴とする
    請求項4記載の直接触式タッチパネル装置。
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