JP3237581B2 - 生体信号計測装置 - Google Patents

生体信号計測装置

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JP3237581B2 JP22798197A JP22798197A JP3237581B2 JP 3237581 B2 JP3237581 B2 JP 3237581B2 JP 22798197 A JP22798197 A JP 22798197A JP 22798197 A JP22798197 A JP 22798197A JP 3237581 B2 JP3237581 B2 JP 3237581B2
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検体に刺激を
付与することで、被検体の関心部位から発生する生体電
流等の生体信号を捉える生体信号計測装置に係り、特
に、被検体に付与する刺激の種類を指示するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体に刺激を付与することで、
被検体の関心部位である例えば頭部から発生する生体信
号として脳波や脳磁などを捉える脳波計装置や生体磁気
計測装置または磁気共鳴装置(MRI装置)などの生体
信号計測装置がある。以下、生体信号計測装置である例
えば生体磁気計測装置について説明する。
【0003】近年、生体から発生する微小な生体磁気を
計測する磁束計として、SQUID(Superconducing Q
uantum Interference Device:超電導量子干渉計)を用
いたマルチチャンネルSQUIDセンサが開発されてい
る。このマルチチャンネルSQUIDセンサは、デュア
ーと呼ばれる容器内に多数個の磁気センサを液体窒素な
どの冷媒に浸漬して収納している。このマルチチャンネ
ルSQUIDセンサ(以下、「磁束計」と呼ぶ)を被検
体の関心部位である例えば頭部の外側に置き、頭部内に
生じた生体活動電流源から発生する微小な生体磁気を磁
束計に収納された複数個の磁気センサで無侵襲に計測す
ることができる。
【0004】被検体の関心部位である例えば頭部内の生
体活動電流源から発生する生体磁気は脳磁と呼ばれ、被
検体に刺激を与えることにより発生する誘発脳磁や、α
波やてんかんのスパイク波のように頭部から自然に発生
する自発脳磁などがある。
【0005】被検体に与える刺激の種類として、映像や
光などを用いて視覚に対して刺激を付与する視覚刺激、
音などを用いて聴覚に対して刺激を付与する聴覚刺激、
電気などを用いて体に直接刺激を付与する体性感刺激な
どがある。
【0006】通常、被検体の頭部内から発生する生体磁
気を計測して得る生体磁気情報には、装置等から発生す
るノイズと、自発脳磁に基づく自発脳磁情報と、誘発脳
磁に基づく誘発脳磁情報とが含まれている。刺激付与に
基づく被検体の頭部内の生体活動電流源の状態を捉える
ためには、誘発脳磁情報だけに基づく生体活動電流源の
状態を捉える必要がある。
【0007】しかし、誘発脳磁情報は、自発脳磁情報や
ノイズに比べて非常に小さな情報である。この誘発脳磁
情報だけを取り出したくても、自発脳磁情報に埋もれて
いるので、容易に取り出すことができない。そこで、被
検体に同じ刺激を繰り返し与え、被検体の頭部から発生
する生体磁気を繰り返し計測することで、複数個の生体
磁気情報を得る。この複数個の生体磁気情報について加
算平均処理を施すことで、生体磁気情報に含まれている
ノイズや自発脳磁情報を圧縮し、誘発脳磁情報だけを取
り出している。この誘発脳磁情報に基づいて、最小ノル
ム法や格子点移動法などを利用して生体活動電流源の位
置、向き、大きさなどを推定する。この生体活動電流源
を被検体の頭部の断層画像に重ねることで、刺激に伴う
被検体の関心部位である頭部内の生体活動電流源の状態
を把握することができる。
【0008】上述した被検体の関心部位内に発生する生
体活動電流源は、視覚刺激、聴覚刺激、体性感刺激など
によって、被検体の関心部位内に現れる位置などが異な
る。また、同じ刺激でも、刺激の与えるパターンによっ
て、生体活動電流源の状態が変化する。例えば、被検体
に聴覚刺激である例えば2種類の音を不規則に付与した
場合にだけ発生する生体活動電流源が存在する。
【0009】従来、上記のような異なる刺激による生体
活動電流源の状態を知りたい場合、種類の異なる刺激を
付与するために、複数個の刺激装置を用意する。各刺激
装置と生体磁気計測装置内の刺激開始制御部とをケーブ
ルでそれぞれ接続する。この刺激開始制御部から順次個
別に刺激開始の指示を出す。各刺激装置は、この指示を
受け取ると、既知の刺激を被検体に付与する。したがっ
て、刺激開始制御部が刺激装置に指示する順番によっ
て、種類の異なる刺激が被検体に付与されることとな
る。これによって、被検体の関心部位内に目的の生体活
動電流源を発生させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。被検体に付与する刺激の種類が多くなるにつれ
て、複数の接続ケーブルや刺激装置が必要となるととも
に、これらを接続する作業も煩雑になるという問題があ
る。また、これらを設置するための設置面積も拡大する
という問題もある。また、従来、刺激開始制御部から刺
激装置に対して、刺激の開始の指示を一方的に送信する
だけだったので、刺激装置の故障や接続不良などによっ
て、被検体に刺激が付与されていない場合や目的の刺激
と異なる刺激が付与されている場合などの、実際に被検
体に付与されている刺激の状況が把握することができな
いという問題がある。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、装置間の接続にかかる作業性を向上
させるとともに、被検体に対する刺激の付与を効率よく
行うことができる生体信号計測装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、所定の刺激を被検体に付
与し、この刺激によって前記被検体の関心部位から発生
する生体信号を計測する生体信号計測装置であって、
(a)前記被検体に付与する刺激の種類を決める刺激種
類信号を送出する刺激種類制御手段と、(b)前記刺激
種類制御手段から刺激種類信号が送出された後に、前記
被検体に刺激付与の開始を指示する刺激開始信号を送出
する刺激開始制御手段と、(c)前記刺激開始信号を受
信すると、前記刺激種類信号に対応する種類の刺激を前
記被検体に付与する刺激付与手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の生体信号計測装置において、(a)前記刺激種
類制御手段は、一度に多数個の刺激種類信号を送信する
ものであることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、所定の刺
激を被検体に付与し、この刺激によって前記被検体の関
心部位から発生する生体信号を計測する生体信号計測装
置であって、(f)前記被検体に刺激付与の開始を指示
する刺激開始信号を送出する開始信号送信手段と、
(g)前記刺激開始信号を受信すると、所定の刺激を前
記被検体に付与する所定刺激付与手段と、(e)前記刺
激付与手段によって被検体に付与された刺激を検出する
付与刺激検出手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】〔作用〕請求項1に記載の発明の作用は次
のとおりである。被検体に付与する刺激の種類を決める
刺激種類信号を送出する。この刺激種類信号が送出され
た後に、刺激開始制御手段は、刺激開始信号を送出す
る。刺激付与手段は、刺激開始信号を受信すると、先に
受信している刺激種類信号の対応する刺激を被検体に付
与するを開始する。
【0016】請求項2に記載の発明の作用は次のとおり
である。刺激種類制御手段は、一度に多数個の刺激種類
信号を送出する。この多数個の刺激開始信号を受信した
刺激付与手段は、その後に受信する刺激開始信号によっ
て、被検体に多数個の刺激を付与する。
【0017】請求項3に記載の発明の作用は次のとおり
である。所定刺激付与手段は、開始信号送信手段から送
られた刺激開始信号を受信すると、被検体に対して所定
の刺激を付与する。付与刺激検出手段は、この被検体に
付与された刺激を検出する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
生体信号計測装置である例えば生体磁気計測装置の一実
施例を説明する。 <第1実施例>図1は第1実施例に係る生体磁気計測装
置の概略構成を示すブロック図である。本実施例では、
被検体の関心部位を例えば頭部として、この頭部内の生
体活動電流源を計測するものとする。
【0019】図中、符号1はマルチチャンネルSQUI
Dセンサを示す。このマルチチャンネルSQUIDセン
サ1は、被検体Mの頭部の外側に近接配備されている。
マルチチャンネルSQUIDセンサ1は、デュアー1a
内に複数個のベクトル型磁気センサS1 〜Sm が冷媒に
侵漬して収納した構成である。これらマルチチャンネル
SQUIDセンサ1や被検体Mは、磁気シールドルーム
14内に配置される
【0020】刺激種類制御部4は、オペレータによって
キーボード15から入力された刺激種類に基づく刺激種
類信号を、パラレルケーブル7を介して刺激装置制御部
9に転送する。このパラレルケーブル7は、複数種類の
刺激種類信号を同一回線で転送することができるもので
ある。この刺激種類制御部4で行われる処理は、この発
明の刺激種類制御手段の機能に相当する。
【0021】刺激開始制御部2は、刺激種類信号の転送
が終了した後、刺激装置制御9に刺激開始の指示である
刺激開始信号を送る。この刺激開始制御部2で行われる
処理は、この発明の刺激開始制御手段の機能に相当す
る。
【0022】刺激装置制御部9は、刺激開始信号を受信
すると、先に受信した刺激種類信号に基づく種類の刺激
を、予め記憶している刺激種類の中から選ぶ。この刺激
種類に基づいて、刺激装置3を制御することで、被検体
Mに刺激を付与するものである。刺激装置制御部9と刺
激装置3とで行われる処理は、この発明の刺激付与手段
の機能に相当する。また、この刺激装置3は、電流等に
より体感刺激を与える電流源3bや、音等により聴覚刺
激を与えるスピーカ3cや、映像や光等により視覚刺激
を与えるモニタ3aなどがある。この実施例での被検体
Mに対する刺激は、映像による視覚刺激を付与するもの
とする。
【0023】付与刺激検出部13は、刺激装置3によっ
て被検体Mに付与された刺激を検出するものである。本
実施例では、この付与刺激検出部13は、カラーモニタ
11に接続され、被検体Mに付与された刺激を検出する
度に、検出した刺激の種類を表示することで、刺激付与
の状況を知らせるものである。カラーモニタ11に表示
された刺激の種類を知ることで、被検体Mに対する刺激
の付与が正常に行われたか否かをオペレータは知ること
ができる。本発明はこの方法に限らず、例えば検出した
刺激の種類を記憶媒体に記憶してもよい。この場合、生
体磁気の計測結果に異常があると認められるときにだ
け、この記憶された刺激の種類を把握することで、刺激
に伴った異常の原因を知ることができる。この付与刺激
検出部13で行われる処理は、この発明の付与刺激検出
手段の機能に相当する。
【0024】データ収集部5は、刺激開始制御部2の刺
激付与の指示に同期して被検体Mの関心部位から発生す
る生体磁気を磁気センサS1 〜Sm で個別に計測し、こ
の計測された生体磁気データを収集するものである。デ
ータ処理部6は、データ収集部5の生体磁気データに対
して加算平均処理を施すことで、ノイズを圧縮した生体
磁気データすなわち誘発脳磁データを算出する。磁場解
析部8は、この誘発脳磁データに基づいて、磁気センサ
ごとの計測時間と磁界強度との関係を示す波形をカラー
モニタ11に表示したり、カラープリンタ12に印刷出
力したりする。また、この生体磁気データに基づき、最
小ノルム法や格子点移動法などを利用して、被検体Mの
頭部内に発生した生体活動電流源の位置、向き、大きさ
などを推定する。この推定された生体活動電流源は、光
磁気ディスク10に記憶されている被検体Mの頭部断層
画像に重ね合わせ、この断層画像をカラーモニタ11に
表示したり、カラープリンタ12に印刷出力したりす
る。この光磁気ディスク10は、予め被検体Mの関心部
位である頭部を、MRI装置などで撮像することで得ら
れる頭部の断層画像を光磁気ディスクに記憶したもので
ある。
【0025】以下、各部で行われる処理を図2に示すフ
ローチャートを参照しながら詳細に説明する。 ステップS1(刺激種類を選択) オペレータは、被検体Mに付与したい例えば視覚刺激で
ある複数種類の映像D 1 〜DN の中からキーボード15
によって映像Dn (n=1,2,…,N) を選択する。後述する
被検体Mは、視覚刺激として映像Dn を把握させられる
こととなる。
【0026】ステップS2(刺激種類信号を送出) 刺激種類制御部4は、キーボード15によって選択され
た映像Dn に対応する刺激種類信号dn をパラレルケー
ブル7を通じて刺激装置制御部9に送る。この刺激種類
信号dn の送出が終了すると、刺激種類信号の送出終了
を示す送出終了信号を刺激開始制御部2に送る。
【0027】このパラレルケーブル7は、例えば図3に
示すような4本の信号線W1 〜W4で構成されるパラレ
ルケーブルである。符号7は、パラレルケーブルを示
す。このパラレルケーブル7の一端は刺激種類制御部4
に、他端は刺激装置制御部9にそれぞれ接続されてい
る。このように構成されるケーブルは、4ビットデータ
すなわち最大16種類の刺激種類信号を扱うことができ
る。このとき、刺激種類信号dn は、4ビットのデータ
としておけばよい。この実施例では、刺激種類信号dn
を転送するためにパラレルケーブル7を用いたが、この
発明はこれに限定するものではなく、シリアルケーブル
を用いて、刺激種類信号を順次シリアル転送してもよ
い。
【0028】ステップS3(刺激開始信号を送出) 刺激開始制御部2は、刺激種類制御部4から送出終了信
号を受け取ると、刺激開始信号を刺激装置制御部9に送
る。一方、データ収集部5に生体磁気データの収集開始
の指示を出す。
【0029】ステップS4(被検体に刺激付与) 刺激装置制御部9は、パラレルケーブルを介して送られ
てきた刺激種類信号d n に基づいて、映像Dn を準備を
する。次に、刺激開始信号を受信すると、刺激装置制御
部9は刺激種類信号dn に対応する映像Dn をモニタ3
aに送る。モニタ3aは映像Dn を表示することで、被
検体Mに映像Dn を認識させる。
【0030】ステップS5(付与刺激を検出) 付与刺激検出部13は、モニタ3aに映像Dn が表示さ
れると、この映像Dnを検出するとともに、この映像D
n に対応する刺激種類信号dn を付与刺激検出部13内
に記憶されている複数の刺激種類信号d1 〜dN の中か
ら選ぶ。そして、この刺激種類信号dn をカラーモニタ
11に表示する。ここでは、映像Dn を表示させること
もできる。したがって、オペーレータは、このカラーモ
ニタ11に表示された刺激種類信号dn を確認すること
ができる。なお、表示された刺激種類信号dn が、指定
した信号と異なる場合には、オペレータの判断によっ
て、処理を停止したり、または、処理を継続してもよ
い。
【0031】ステップS6(生体磁気を計測) 映像Dn がモニタ3aに表示されると、この映像Dn
認識することで被検体Mの頭部内に現れる生体活動電流
源に伴って誘発脳磁が発生する。この誘発脳磁を磁気セ
ンサS1 〜Sm で計測することで、生体磁気データMdn
を得るとともに、生体磁気データMdnは、データ収集部
5に集められる。なお、この生体磁気データMdnは、誘
発脳磁の他にノイズである自発脳磁、装置ノイズのデー
タも含んでいる。
【0032】ステップS7(所定回数終了?) ステップS2〜S6を所定回数繰り返し行うことで、デ
ータ収集部5には、所定個数の生体磁気データMdnが集
まる。ここで、ステップS2〜S6の一連の処理を示す
タイミングチャートを図4に示す。
【0033】ステップS8(加算平均処理) データ処理部6は、データ収集部5に集められた所定個
数の生体磁気データM dnについて加算平均処理を行う。
この処理によって、目的のデータである誘発脳磁データ
dnのみを求めることができる。
【0034】この加算平均処理とは、生体磁気を計測す
る度に得られる生体磁気データを加算し平均すること
で、計測された生体磁気データに含まれるノイズ(誘発
脳磁以外の磁気成分)を圧縮する方法である。この生体
磁気データを加算し平均した場合、刺激によって発生す
る誘発脳磁に基づく誘発脳磁データは、計測する度に同
じ信号なので、加算し平均しても、もとの信号と変わら
ない。しかし、ノイズは毎回信号が異なるので、加算し
平均すると、ノイズの信号成分どうしが打ち消しあう。
このように、生体磁気データに加算平均処理を施すこと
で、ノイズが圧縮された生体磁気データすなわち誘発脳
磁データを得ることができる。
【0035】ステップS9(磁場解析) 磁場解析部8は、誘発脳磁データmdnについて、最小ノ
ルム法や格子点移動法を用いて生体活動電流源の位置、
向き、大きさ等を推定する。また、磁場解析部8は、光
磁気ディスク10に記憶されている被検体Mの頭部の断
層画像を呼出し、この断層画像上に推定した生体活動電
流源を重ね併せた画像を作成する。この画像をカラーモ
ニタ11やカラープリンタ12に出力する。
【0036】上述したように、オペレータによって指示
された刺激の種類を示す刺激種類信号に基づいて、被検
体に刺激を付与するので、任意の種類の刺激を被検体に
付与することができる。また、被検体に付与された刺激
を検出し、この刺激の種類をカラーモニタ11に表示さ
せているので、オペレータによって指示された刺激が、
被検体に付与されているか否かを知ることができる。さ
らに、複数種類の刺激種類信号を転送することができる
パラレルケーブルを使っているので、複数種類の刺激種
類信号を1つのケーブルで転送することができる。
【0037】この発明は、以下のように変形実施するこ
とも可能である。 (1)上記実施例では、刺激種類信号dn を送信した後
に刺激開始信号を送信する処理を所定回数繰り返し行う
ことで、被検体Mに単一種類の刺激を所定回数付与して
いた(ステップS2〜S7)。この発明は、次のように
することもできる。例えば、図5のタイミングチャート
に示すように、複数種類の刺激信号d1〜di を送信し
た後に刺激開始信号を送信する処理を所定回数繰り返す
ことで、複数種類の刺激を組合せて付与した場合にだけ
発生する生体信号を計測することができる。
【0038】(2)上記実施例では、刺激種類信号dn
を送信した後に刺激開始信号を送信する処理を所定回数
繰り返し行うことで、被検体Mに単一種類の刺激を所定
回数付与していた(ステップS2〜S7)。この発明
は、次のように変形実施することもできる。例えば、所
定個数の刺激種類信号dn を送信した後に、刺激開始信
号を送信することもできる。こうすれば、上記実施例の
ようにステップS2〜S7を所定回数の繰り返し処理す
る必要がなく、被検体Mに効率よく刺激を付与すること
ができる。
【0039】<第2実施例>図6は第2実施例に係る生
体磁気計測装置の概略構成を示すブロック図である。本
実施例では、第1実施例と同様に被検体の関心部位を例
えば頭部として、この頭部内の生体活動電流源を計測す
るものとする。
【0040】以下、第1実施例と異なる箇所のみ説明す
る。開始信号送信部62は、刺激装置60に対して刺激
開始の指示をするとともに、データ収集部5には計測開
始の指示をするものである。開始信号送信部62で行わ
れる処理は、この発明の開始信号送信手段の機能に相当
する。
【0041】刺激装置60は、刺激開始の指示があると
所定の刺激パターンを発生する刺激パターン発生部61
と、刺激パターンに基づく刺激を出力するための出力器
であるモニタ60aや電流源60bまたはスピーカ60
c等で構成されている。なお、この刺激装置60は、開
始信号送信部62以外の各部とは同期せずに、所定の種
類の刺激を被検体Mに付与するものである。
【0042】刺激装置60は、開始信号送信部62から
送られた刺激開始信号を受信すると、刺激パーン発生部
61から所定の刺激パターンを発生させ、この刺激パー
ンに基づく刺激を出力器から出力することで、被検体M
に対して刺激を与えるものである。具体的には、刺激装
置60が刺激開始信号を受信すると、刺激パターン発生
部61は、刺激パターンである例えば刺激種類信号
1 、d2 をモニタ60aに送る。モニタ60aは、刺
激種類信号d1 、d2 に対応する映像D1 、D2 を表示
する。同様にして、電流源60bまたはスピーカ60c
の場合にも所定の刺激を出力する。この刺激装置60で
行われる処理は、この発明の所定刺激付与手段の機能に
相当する。なお、刺激装置60は、被検体Mに対して種
類の異なる刺激をランダムに付与するようにしてもよ
い。
【0043】データ収集部5は、開始信号送信部62の
刺激付与の指示に同期して被検体Mの関心部位から発生
する生体磁気を磁気センサS1 〜Sm で個別に計測し、
この計測された生体磁気データを収集するものである。
データ処理部6は、データ収集部5の生体磁気データに
対して加算平均処理を施すことで、ノイズを圧縮した生
体磁気データすなわち誘発脳磁データを算出する。磁場
解析部8は、この誘発脳磁データに基づいて、磁気セン
サごとの計測時間と磁界強度との関係を示す波形をカラ
ーモニタ11に表示したり、カラープリンタ12に印刷
出力したりする。また、この生体磁気データに基づき、
最小ノルム法や格子点移動法などを利用して、被検体M
の頭部内に発生した生体活動電流源の位置、向き、大き
さなどを推定する。この推定された生体活動電流源は、
光磁気ディスク10に記憶されている被検体Mの頭部断
層画像に重ね合わせ、この断層画像をカラーモニタ11
に表示したり、カラープリンタ12に印刷出力したりす
る。この光磁気ディスク10は、予め被検体Mの関心部
位である頭部を、MRI装置などで撮像することで得ら
れる頭部の断層画像を光磁気ディスクに記憶したもので
ある。
【0044】以下、各部で行われる処理を図7に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。 ステップT1(刺激開始信号を送出) 開始信号送信部62は、刺激開始信号を刺激装置60に
送出するとともに、データ収集部5に生体磁気データの
収集開始の指示を出す。
【0045】ステップT2(被検体に刺激を付与) 刺激装置60は、刺激開始信号を受け取ると、被検体M
に対して所定の刺激付与を始める。例えば被検体Mに2
種類の視覚刺激である映像D1 、D2 をモニタ60aに
表示することで、この映像D1 、D2 を被検体Mに認識
させる。
【0046】ステップT3(付与刺激を検出) 付与刺激検出部13は、モニタ60aに映像D1 、D2
が表示されると、この映像D1 、D2 を検出するととも
に、この映像D1 、D2 に対応する刺激種類信号d1
2 を付与刺激検出部13内に記憶されている複数の刺
激種類信号d1〜dN の中から選ぶ。そして、この刺激
種類信号d1 、d2 をカラーモニタ11に表示する。こ
こでは、映像D1 、D2 を表示させることもできる。し
たがって、オペーレータは、このカラーモニタ11に表
示された刺激種類信号d1 、d2を確認することができ
る。なお、表示された刺激種類信号d1 、d2 が、所定
の刺激種類信号と異なる場合には、オペレータの判断に
よって、処理を停止したり、または、処理を停止せずに
続行してもよい。
【0047】ステップT4(生体磁気を計測) モニタ60aに映像D1 、D2 が表示され、被検体Mが
これらの映像D1 、D 2 を認識すると、被検体Mの頭部
内に生じる生体活動電流源に伴って誘発脳磁が発生す
る。この誘発脳磁を磁気センサS1 〜Sm で計測するこ
とで、生体磁気データMd12 を得る。この生体磁気デー
タMd12 は、データ収集部5に集められる。なお、生体
磁気データMd12 は、誘発脳磁の他に自発脳磁、装置ノ
イズのデータを含んでいる。
【0048】ステップT5(所定回数終了?) ステップT1〜T4を所定回数繰り返し行うことで、デ
ータ収集部5には、所定個数の生体磁気データMd12
集まる。ここで、ステップT1〜T4の一連の処理を示
すタイミングチャートを図8に示す。
【0049】ステップT6(加算平均処理) 以下、第1実施例のステップS8〜S9と同様の処理を
行うので説明を省略する。
【0050】上述したように、生体磁気計測装置は、刺
激の開始を指示された刺激装置60によって所定の刺激
を被検体Mに付与し、この付与された刺激を検出してカ
ラーモニタ11に表示させているので、刺激付与の状態
を逐次把握することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、刺激の種類を決める刺激種類
信号に基づき、被検体に刺激を付与するので、従来のよ
うに刺激種類ごとにケーブルや刺激装置を用意したり、
交換したり、接続したりする必要がなく、作業効率を向
上させることができるとともに、これらの設置面積を小
さくすることができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、刺
激種類制御手段は、1度に多数個の刺激種類信号を送信
しているので、刺激開始制御手段からの刺激開始信号を
1回送るだけで、被検体に多数回の刺激を付与したのと
同様の効果を得ることができる。したがって、被検体に
対する刺激の付与を効率よく行うことができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、所
定刺激付与手段は、刺激開始信号を受信すると、被検体
に対して所定の刺激を付与し、この刺激を付与刺激検出
手段によって検出しているので、実際に被検体に付与さ
れている刺激を把握することができ、効率よく生体信号
を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る生体信号計測装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係る生体信号計測装置で行われる
処理手順を示すフローチャートである。
【図3】実施例に係るパラレルケーブルの構成を示す図
である。
【図4】第1実施例のステップS2〜S6でのタイミン
グチャートである。
【図5】第1実施例に係る変形例のステップS2〜S6
でのタイミングチャートである。
【図6】第2実施例に係る生体信号計測装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】第2実施例に係る生体信号計測装置で行われる
処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第2実施例のステップT1〜T4でのタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 … マルチチャンネルSQUIDセンサ 2 … 刺激開始制御部 3 … 刺激装置 4 … 刺激種類制御部 5 … データ収集部 7 … パラレルケーブル 13 … 付与刺激検出部 15 … キーボード 61 … 刺激パターン発生部 62 … 開始信号送信部 M … 被検体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の刺激を被検体に付与し、この刺激
    によって前記被検体の関心部位から発生する生体信号を
    計測する生体信号計測装置であって、(a)前記被検体
    に付与する刺激の種類を決める刺激種類信号を送出する
    刺激種類制御手段と、(b)前記刺激種類制御手段から
    刺激種類信号が送出された後に、前記被検体に刺激付与
    の開始を指示する刺激開始信号を送出する刺激開始制御
    手段と、(c)前記刺激開始信号を受信すると、前記刺
    激種類信号に対応する種類の刺激を前記被検体に付与す
    る刺激付与手段とを備えたことを特徴とする生体信号計
    測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の生体信号計測装置にお
    いて、(a)前記刺激種類制御手段は、一度に多数個の
    刺激種類信号を送信するものであることを特徴とする生
    体磁気計測装置。
  3. 【請求項3】 所定の刺激を被検体に付与し、この刺激
    によって前記被検体の関心部位から発生する生体信号を
    計測する生体信号計測装置であって、(f)前記被検体
    に刺激付与の開始を指示する刺激開始信号を送出する開
    始信号送信手段と、(g)前記刺激開始信号を受信する
    と、所定の刺激を前記被検体に付与する所定刺激付与手
    段と、(e)前記刺激付与手段によって被検体に付与さ
    れた刺激を検出する付与刺激検出手段とを備えたことを
    特徴とする生体信号計測装置。
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