JP3237507U - 補助サンバイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の前方の視界を確保できながら、運転者がフロントガラス越しに差し込む光によって感じる眩しさを軽減できる、補助サンバイザを提供する。【解決手段】補助サンバイザ1には、前当接部21および後当接部22を有するクリップ11が設けられており、クリップ11が使用姿勢の標準サンバイザ2の上端を越えて跨がり、前当接部21および後当接部22が標準サンバイザ2を挟むことにより、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に取り付けられる。後当接部22には、金属板からなる吸着板12が固着されている。吸着板12は、後当接部22から標準サンバイザ2の下端に向けて延びている。また、補助サンバイザ1は、有色透明の樹脂材料を用いて板状に形成された減光板13を備えている。減光板13には、磁石14が固着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、自動車などの車両に設けられているサンバイザに着脱可能に装着されて、車外からフロントガラス越しに入る光を減光する補助サンバイザに関する。
たとえば、朝に東向きに走行する自動車や夕方に西向きに走行する自動車の車内には、太陽光がフロントガラス越しに差し込む。太陽の高さが運転者の目線の高さとほぼ同じである時間帯は、フロントガラス越しに差し込む太陽光が運転者の目に入り、運転者が前方を見にくい状態となる。
そのため、自動車には、運転席および助手席の前方に、全遮光式のサンバイザが設けられている。サンバイザは、略矩形板状をなし、厚さ方向の一方面が車内の天井面に対向する非使用姿勢と、その非使用姿勢から一方面が天井面から離間するように展開されて、天井面から下方に延びる使用姿勢とに変位可能とされている。サンバイザが全遮光式であるため、使用姿勢のサンバイザが運転者の目の高さの位置にあれば、太陽光が運転者の目に入ることを阻止できる。しかし、運転者の前方の視界がサンバイザによって妨げられてしまい、車両の運転に支障を来すおそれがある。
そこで、サンバイザの一方面(非使用姿勢で天井面に対向する面)に配置され、サンバイザの厚さ方向に互いに対向する1対の支持板と、1対の支持板間に挿入され、低透光率の樹脂からなる円形板状の遮光板とを備え、太陽光が運転者の目に入る場合に、1対の支持板間から遮光板を引き出して、遮光板により太陽光を遮る構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この構成では、遮光板により運転者の視界が妨げられる範囲が限定的であるから、運転上の快適性および安全性を従来よりも向上できるとされている。
特開2007-124024号公報
ところが、遮光板により運転者の視界が妨げられる範囲が限定的であったとしても、視界が妨げられる以上、運転上の快適性および安全性が多少は損なわれる。
本考案の目的は、運転者の前方の視界を確保できながら、運転者がフロントガラス越しに差し込む光によって感じる眩しさを軽減できる、補助サンバイザを提供することである。
前記の目的を達成するため、本考案の一の局面に係る補助サンバイザは、車両の車内の天井面の前端部に重なる非使用姿勢と、天井面に対して垂直または傾斜をなす使用姿勢とに変位可能に設けられた板状の標準サンバイザに着脱可能に装着される補助サンバイザであって、線状の金属材料を屈曲させた形状をなし、使用姿勢の標準サンバイザの前面と後面とに上端を越えて跨がり、標準サンバイザの前面に当接する前当接部と標準サンバイザの後面に当接する後当接部とで標準サンバイザを挟むクリップと、金属材料を用いて板状に形成され、後当接部に固着されており、前当接部および後当接部が標準サンバイザを挟んだ状態で、後当接部から標準サンバイザの上端と反対側の下端に向けて延びる吸着板と、有色透明の樹脂材料を用いて板状に形成された減光板と、減光板に固着され、吸着板に吸着する磁石とを含む。
車両には、標準装備として、板状の標準サンバイザが車内の天井面の前端部に重なる非使用姿勢と天井面に対して垂直または傾斜をなす使用姿勢とに変位可能に設けられている。補助サンバイザには、前当接部および後当接部を有するクリップが設けられており、クリップが使用姿勢の標準サンバイザの上端を越えて跨がり、前当接部および後当接部が標準サンバイザを挟むことにより、補助サンバイザが標準サンバイザに取り付けられる。後当接部には、金属板からなる吸着板が固着されている。吸着板は、後当接部から標準サンバイザの下端に向けて延びている。また、補助サンバイザは、有色透明の樹脂材料を用いて板状に形成された減光板を備えている。減光板には、磁石が固着されている。
フロントガラス越しに差し込む光が運転者の目に入るときには、運転者は、標準サンバイザを適当な使用姿勢とし、光が減光板を透過するように、減光板の位置を減光板が使用姿勢の標準サンバイザの下端から突出するように調整する。そして、磁石を吸着板に吸着させることにより、減光板の位置をその位置に固定する。減光板が有色透明であるので、フロントガラス越しに差し込む光は、減光板を透過することにより減光されて、運転者の目に入る。これにより、運転者が感じる眩しさを軽減することができる。一方、減光板が有色透明であるので、運転者の前方の視界が減光板により妨げられない。
よって、運転者の前方の視界を確保することができながら、運転者がフロントガラス越しに差し込む光によって感じる眩しさを軽減することができる。
吸着板は、クリップが標準サンバイザに取り付けられた状態で、標準サンバイザの下端および車幅方向の両端からはみ出ないサイズの矩形状に形成されていてもよい。
この構成により、吸着板が標準サンバイザの下端からはみ出ないので、標準サンバイザの使用姿勢において、吸着板が運転者の前方の視界を妨げることを防止できる。
また、吸着板は、クリップが標準サンバイザに取り付けられた状態で、標準サンバイザの車幅方向の両端からはみ出ないサイズの矩形状に形成されていてもよい。
この構成により、吸着板が標準サンバイザの車幅方向の両端からはみ出ないので、車内の天井面に非使用姿勢の標準サンバイザが入る凹部が形成されていても、吸着板がその凹部に標準サンバイザが入る妨げとなることを防止できる。
減光板は、その全体を標準サンバイザに重ねることが可能なサイズの矩形状に形成されていてもよい。
この構成により、減光板を使用しないときに、たとえば、減光板の全体を標準サンバイザに重ねて、標準サンバイザを非使用姿勢にすれば、減光板を標準サンバイザと車内の天井面との間に収納しておくことができる。
クリップの後当接部は、標準サンバイザの後面に配置されているバニティミラーを避けて後面に当接する形状に形成されていてもよい。
この構成により、クリップが標準サンバイザに取り付けられて、補助サンバイザが標準サンバイザに装着されていても、バニティミラーを使用することができる。
本考案によれば、運転者の前方の視界を確保できながら、運転者がフロントガラス越しに差し込む光によって感じる眩しさを軽減できる。
本考案の一実施形態に係る補助サンバイザの正面図であり、補助サンバイザが標準サンバイザに装着された状態を示す。 クリップおよび吸着板の正面図である。 減光板および磁石の背面図である。 補助サンバイザの使用状態の例を示す正面図である。 補助サンバイザの非使用状態を示す正面図である。 補助サンバイザの他の実施形態を示す正面図である。 補助サンバイザのさらに他の実施形態を示す正面図である。
以下では、本考案の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<標準サンバイザ>
図1は、本考案の一実施形態に係る補助サンバイザ1の正面図であり、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に装着された状態を示す。
補助サンバイザ1は、自動車に標準装備されている標準サンバイザ2に着脱可能に装着されるカーアクセサリである。
標準サンバイザ2は、運転席(D席)および助手席(P席)のそれぞれ前方で、車内の天井面の前端部に設けられている。標準サンバイザ2は、車幅方向に長い略矩形板状(略長方板形状)をなし、支持アーム3に支持されている。支持アーム3は、略L字状に形成されており、天井面から突出する軸部分と、軸部分に対して車幅方向の外側に屈曲して、天井面の前端縁に沿って延びるアーム部分とを一体に有している。支持アーム3のアーム部分は、標準サンバイザ2に挿入されて、標準サンバイザ2を車内の天井面の前端部に重なる非使用姿勢と、天井面に対して垂直または傾斜をなす使用姿勢とに回動変位可能に支持している。
なお、この実施形態の説明において、補助サンバイザ1が使用姿勢の標準サンバイザ2に装着された状態で、補助サンバイザ1の車内後側に向いた面を補助サンバイザ1の正面として、その反対側の面、つまりフロントガラス側に向いた面を補助サンバイザ1の背面とする。
<補助サンバイザ>
補助サンバイザ1は、クリップ11、吸着板12、減光板13および磁石14を備えている。
<クリップ>
図2は、クリップ11および吸着板12の正面図である。
クリップ11は、線状の金属材料を屈曲させた形状をなしており、たとえば、針金をワイヤフォーミング加工することにより形成されている。針金の素材は、ステンレス、アルミニウム、鉄または銅などの金属材料であり、耐久性(防錆)および強度の観点から、ステンレスであることが好ましい。針金の太さ(線径)は、加工性、加工後の形状維持性および弾性などを考慮して選択されるとよく、たとえば、直径4mmである。
クリップ11は、使用姿勢の標準サンバイザ2の前面に当接する前当接部21と、その標準サンバイザ2の後面に当接する後当接部22と、前当接部21と後当接部22とを連結する連結部23とを一体に有している。
前当接部21は、互いに車幅方向(左右方向)に間隔を空けて、2個の部分に分かれている。左側の前当接部21Lは、図1に破線で示されるように、標準サンバイザ2の前面の上端から右斜め下方に延びる傾斜部分31Lと、傾斜部分31Lの下端から右側に屈曲して延びる横部分32Lとを有する形状をなしている。右側の前当接部21Rは、標準サンバイザ2の前面の上端から左斜め下方に延びる傾斜部分31Rと、傾斜部分31Rの下端から左側に屈曲して延びる横部分32Rとを有する形状をなしている。左側の前当接部21Lと右側の前当接部21Rとは、左右対称であり、横部分32L,32Rの先端は、互いに車幅方向に間隔を空けて対向している。
横部分32L,32Rの各上端の高さ位置は、たとえば、傾斜部分31L,31Rの各上端の高さ位置から上下方向(高さ方向)に60mm隔てた位置である。
後当接部22は、図2に示されるように、凸形状を上下反転させて、上端を開放した形状をなしている。すなわち、後当接部22は、左右対称な形状に形成され、左側の前当接部21の上端に対して左側に間隔を空けた位置から下方に延びる第1左縦部分33Lと、第1左縦部分33Lの下端から右側に屈曲して延びる左横部分34Lと、左横部分34Lの右端から下側に屈曲して延びる第2左縦部分35Lと、右側の前当接部21の上端に対して右側に間隔を空けた位置から下方に延びる第1右縦部分33Rと、第1右縦部分33Rの下端から左側に屈曲して延びる右横部分34Rと、右横部分34Rの左端から下側に屈曲して延びる第2右縦部分35Rと、第2左縦部分35Lおよび第2右縦部分35Rの各下端間に架設され、それらの下端に接続される接続部36とを一体に有している。
第1左縦部分33Lおよび第1右縦部分33Rの長さは、たとえば、それぞれ70mmである。左横部分34Lおよび右横部分34Rの長さ(第1左縦部分33Lと第2左縦部分35Lとの間の左右方向の寸法および第1右縦部分33Rと第2右縦部分35Rとの間の左右方向の寸法)は、たとえば、それぞれ32mmである。第2左縦部分35Lおよび第2右縦部分35Rの長さは、たとえば、それぞれ54mmである。接続部36の長さ(第2左縦部分35Lと第2右縦部分35Rとの間の左右方向の寸法)は、たとえば、75mmである。
連結部23には、左側の前当接部21Lの上端と後当接部22の第1左縦部分33Lの上端とを連結する左連結部23Lと、右側の前当接部21Rの上端と後当接部22の第1右縦部分33Rの上端とを連結する左連結部23Lとが含まれる。
<吸着板>
吸着板12は、矩形状の金属板を用いて形成されている。金属板の素材は、鉄または電磁ステンレスなどの軟磁性体となる金属材料である。吸着板12の上端部は、クリップ11の後当接部22の接続部36に固着、たとえば、接着剤を用いて接着されて、吸着板12は、接続部36から下方に延びている。吸着板12の下端部37は、正面側(車内後側)に折り曲げられて、たとえば、吸着板12の正面(車内後側に向かう面)から3mm突出している。
また、吸着板12の左右方向の寸法は、たとえば、接続部36の長さと同じ寸法である。吸着板12の上下方向の寸法は、たとえば、80mmである。吸着板12の厚さは、たとえば、1.5mmである。
<減光板>
図3は、減光板13および磁石14の背面図である。
減光板13は、有色透明の樹脂材料を用いて矩形板状(長方形板状)に形成されている。減光板13は、その全体を標準サンバイザ2に重ねることが可能なサイズに設計されている。
減光板13の長手方向の寸法は、たとえば、300mmである。減光板13の長手方向と直交する方向(短手方向)の寸法は、たとえば、80mmである。
<磁石>
磁石14は、硬磁性体、つまり永久磁石からなり、たとえば、直径20mmの扁平な円柱状に形成されている。磁石14は、減光板13の長辺に沿った端部であって、その長手方向の中央部に両面テープまたは接着剤により固着されている。
<補助サンバイザの取り扱い>
図4は、補助サンバイザ1の使用状態の例を示す正面図である。
補助サンバイザ1は、標準サンバイザ2に装着して使用される。補助サンバイザ1を標準サンバイザ2に装着する際には、連結部23が標準サンバイザ2の上方を跨いて、連結部23が標準サンバイザ2の上端に当接して、クリップ11の前当接部21が標準サンバイザ2の前面に当接し、後当接部22が標準サンバイザ2の後面に当接するように、クリップ11が標準サンバイザ2に取り付けられる。この状態で、クリップ11は、前当接部21と後当接部22とが前後に開くことにより弾性変形しており、その弾性変形を元に戻そうとする復元力によって、前当接部21と後当接部22とが標準サンバイザ2を弾性的に挟む。これにより、クリップ11が標準サンバイザ2に取り付けられ、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に着脱可能に装着される。
図1および図4を参照して理解されるように、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に装着された状態(クリップ11が標準サンバイザ2に取り付けられた状態)において、吸着板12は、標準サンバイザ2の下端からはみ出ておらず、標準サンバイザ2の車幅方向の両端からもはみ出ていない。吸着板12のサイズは、車種に応じて(標準サンバイザ2のサイズに応じて)、その全体を標準サンバイザ2に重ねることが可能であり、かつ、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に装着された状態で、吸着板12が標準サンバイザ2の下端および車幅方向の両端からはみ出ないように設計されることが好ましい。
補助サンバイザ1は、たとえば、フロントガラス越しに差し込む太陽光や対向車のヘッドライト光などの光が運転者の目に入るときに使用される。補助サンバイザ1が使用されるときには、標準サンバイザ2が適当な使用姿勢にされる。その後、減光板13の磁石14が配置されている側を上側にして、フロントガラス越しに差し込む光が減光板13を透過するように、減光板13の位置が調整される。そして、減光板13の位置が定まると、減光板13の位置をそのままに、磁石14が吸着板12に吸着される。これにより、減光板13の位置がその位置で固定される。
図5は、補助サンバイザ1の非使用状態を示す正面図である。
補助サンバイザ1が使用されないときには、減光板13の磁石14が配置されている側を下側にして、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2の後面に重ね合わされる。補助サンバイザ1のサイズの設計により、補助サンバイザ1は、その全体が標準サンバイザ2に重なり、標準サンバイザ2の周囲にはみ出ない。
<作用効果>
以上のように、補助サンバイザ1には、前当接部21および後当接部22を有するクリップ11が設けられており、クリップ11が使用姿勢の標準サンバイザ2の上端を越えて跨がり、前当接部21および後当接部22が標準サンバイザ2を挟むことにより、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に取り付けられる。後当接部22には、金属板からなる吸着板12が固着されている。吸着板12は、後当接部22から標準サンバイザ2の下端に向けて延びている。また、補助サンバイザ1は、有色透明の樹脂材料を用いて板状に形成された減光板13を備えている。減光板13には、磁石14が固着されている。
フロントガラス越しに差し込む光が運転者の目に入るときには、運転者は、標準サンバイザ2を適当な使用姿勢とし、光が減光板13を透過するように、減光板13の位置を減光板13が使用姿勢の標準サンバイザ2の下端から突出するように調整する。そして、磁石14を吸着板12に吸着させることにより、減光板13の位置をその位置に固定する。減光板13が有色透明であるので、フロントガラス越しに差し込む光は、減光板13を透過することにより減光されて、運転者の目に入る。これにより、運転者が感じる眩しさを軽減することができる。一方、減光板13が有色透明であるので、運転者の前方の視界が減光板13により妨げられない。
よって、運転者の前方の視界を確保することができながら、運転者がフロントガラス越しに差し込む光によって感じる眩しさを軽減することができる。
減光板13の位置を磁石14によって固定する構成であるので、図1ならびに図4に実線および二点鎖線で示されるように、磁石14を減光板13に吸着させることができる範囲内で、減光板13の位置を自由に変更することができる。
また、吸着板12の下端部37が正面側に折り曲げられているので、下端部37により、磁石14の下方の位置を規制でき、磁石14が吸着板12から脱落することを防止できる。
吸着板12は、クリップ11が標準サンバイザ2に取り付けられた状態で、標準サンバイザ2の下端および車幅方向の両端からはみ出ないサイズの矩形状に形成されている。吸着板12が標準サンバイザ2の下端からはみ出ないので、標準サンバイザ2の使用姿勢において、吸着板12が運転者の前方の視界を妨げることを防止できる。
また、吸着板12は、クリップ11が標準サンバイザ2に取り付けられた状態で、標準サンバイザ2の車幅方向の両端からはみ出ないサイズの矩形状に形成されている。吸着板12が標準サンバイザ2の車幅方向の両端からはみ出ないので、車内の天井面に非使用姿勢の標準サンバイザ2が入る凹部が形成されていても、吸着板12がその凹部に標準サンバイザ2が入る妨げとなることを防止できる。
減光板13は、その全体を標準サンバイザ2に重ねることが可能なサイズの矩形状に形成されている。これにより、減光板13を使用しないときに、減光板13の全体を標準サンバイザ2に重ねて、標準サンバイザ2を非使用姿勢にすれば、減光板13を標準サンバイザ2と車内の天井面との間に収納しておくことができる。
<他の実施形態>
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、図6に示されるように、クリップ11の後当接部22の第2左縦部分35Lおよび第2右縦部分35Rの長さが図1に示される構成よりも短縮されて、吸着板12の上下方向の寸法が図1に示される構成よりも大きくされてもよい。これにより、減光板13(磁石14)の上下方向の可動域を拡大することができる。
また、図7に示されるように、標準サンバイザ2の後面にバニティミラー41が配置されている車種では、クリップ11の後当接部22がバニティミラー41を避けて標準サンバイザ2の後面に当接する形状に形成されてもよい。これにより、クリップ11が標準サンバイザ2に取り付けられて、補助サンバイザ1が標準サンバイザ2に装着されていても、運転者などがバニティミラー41を使用することができる。
クリップ11の後当接部22の左横部分34L、第2左縦部分35L、右横部分34Rおよび第2右縦部分35Rは、必ずしも必要ではなく、図7に示されるように、それらが省略されて、第1左縦部分33Lの下端と第1右縦部分33Rの下端とに接続部36が接続されてもよい。
また、吸着板12は、上下方向に長い矩形状ではなく、図7に示されるように、車幅方向(左右方向)に長い矩形状に形成されてもよい。
さらに、前当接部21は、2個の部分に分かれておらず、左側の傾斜部分31Lの下端と右側の傾斜部分31Rの下端とに架設されて、傾斜部分31L,31Rの下端に接続される横部分を有する形状に形成されてもよい。
なお、前述の実施形態に記載されている各部の寸法などの具体的な数値は、一例であり、車種(標準サンバイザ2のサイズ)に応じて適宜に変更されるとよい。
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:補助サンバイザ
2:標準サンバイザ
11:クリップ
12:吸着板
13:減光板
14:磁石
21,21L,21R:前当接部
22:後当接部
41:バニティミラー

Claims (5)

  1. 車両の車内の天井面の前端部に重なる非使用姿勢と、前記天井面に対して垂直または傾斜をなす使用姿勢とに変位可能に設けられた板状の標準サンバイザに着脱可能に装着される補助サンバイザであって、
    線状の金属材料を屈曲させた形状をなし、前記使用姿勢の前記標準サンバイザの前面と後面とに上端を越えて跨がり、前記標準サンバイザの前記前面に当接する前当接部と前記標準サンバイザの前記後面に当接する後当接部とで前記標準サンバイザを挟むクリップと、
    金属材料を用いて板状に形成され、前記後当接部に固着されており、前記前当接部および前記後当接部が前記標準サンバイザを挟んだ状態で、前記後当接部から前記標準サンバイザの前記上端と反対側の下端に向けて延びる吸着板と、
    有色透明の樹脂材料を用いて板状に形成された減光板と、
    前記減光板に固着され、前記吸着板に吸着する磁石と、を含む、補助サンバイザ。
  2. 前記吸着板は、前記クリップが前記標準サンバイザに取り付けられた状態で、前記標準サンバイザの下端からはみ出ないサイズの矩形状に形成されている、請求項1に記載の補助サンバイザ。
  3. 前記吸着板は、前記クリップが前記標準サンバイザに取り付けられた状態で、前記標準サンバイザの車幅方向の両端からはみ出ないサイズの矩形状に形成されている、請求項2に記載の補助サンバイザ。
  4. 前記減光板は、その全体を前記標準サンバイザに重ねることが可能なサイズの矩形状に形成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の補助サンバイザ。
  5. 前記クリップの前記後当接部は、前記標準サンバイザの前記後面に配置されているバニティミラーを避けて前記後面に当接する形状に形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の補助サンバイザ。
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