JP3237489U - マスク用プレート支持体及びそれを備えるマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクにおいて眼鏡の曇りを確実に防ぐ技術を提供する。【解決手段】着用時に内側でユーザの少なくとも口及び鼻孔を覆う本体部(10)を有するマスクに利用されるマスク用のプレート支持体は、可塑性を有する細長い板状の上部成形プレート(11)と、本体部の内側に配置され、上部成形プレートの長さ方向が本体部の横幅方向となるように上部成形プレートを支持するプレート支持部材(12)とを備えており、プレート支持部材は、本体部の上端部に沿って本体部に繋止される上辺部(12u)と本体部に繋止されない下辺部(12d)との間に上部成形プレートを支持しており、マスク着用時に上部成形プレートがユーザの鼻及び眼窩下部に配置され得るように、上部成形プレートと共に巻き上げ可能に柔軟性材料により形成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、衛生用マスク及びそのマスクに用いられるプレート支持体に関する。
感染症や花粉症、粉じんの対策等を目的として様々な形態のマスクやマウスシールドが利用されている。マスクやマウスシールドは、ユーザの口及び鼻を覆うことで飛沫感染や空気感染を防ぐ効果があることが知られている。一方で、眼鏡利用者にとってマスク着用時の眼鏡の曇りはやっかいな悩みである。
そこで、眼鏡の曇りを防ぐために、マスクの上下内部に突起物を縫い込んで呼吸の流れを制御するマスクが提案されている(下記特許文献1)。
実用新案登録第3227666号
しかしながら、上述のマスクは、上方の突起物が一定位置に固定されていることもあって鼻と頬の隙間を埋めるのには不十分であり、眼鏡を曇らせないことに関して課題を残す。
本考案は、マスクにおいて眼鏡の曇りを確実に防ぐ技術を提供する。
本考案は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
本考案は、着用時に内側でユーザの少なくとも口及び鼻孔を覆う本体部を有するマスクに利用されるマスク用プレート支持体に関するものであり、当該マスク用プレート支持体が、可塑性を有する細長い板状の上部成形プレートと、本体部の内側に配置され、上部成形プレートの長さ方向が本体部の横幅方向となるように上部成形プレートを支持するプレート支持部材と、を備えており、プレート支持部材は、本体部の上端部に沿って本体部に繋止される上辺部と本体部に繋止されない下辺部との間に上部成形プレートを支持しており、マスク着用時に上部成形プレートがユーザの鼻及び眼窩下部に配置され得るように、上部成形プレートと共に巻き上げ可能に柔軟性材料により形成されている。
また、本考案は、上述のマスク用プレート支持体と本体部とを備えており、当該マスク用プレート支持体は、本体部の内側に設けられており、プレート支持部材の上辺部は、本体部の上端部に沿って本体部に接合されており、プレート支持部材の下辺部は本体部に接合されていないマスクに関するものである。
本考案では、マスクにおいて上部成形プレートの上下方向の位置が可変となる。これにより、鼻や頬など顔の形状は人によって異なるところ、マスクを着用するユーザの顔の形状に合った位置に上部成形プレートを配置させることができ、上部成形プレートがユーザの鼻から頬にかけての形状にフィットするように形状保持することで呼気が眼鏡の方向に抜けるのを防ぐ。
更に、上部成形プレートの位置変更に伴い、プレート支持部材は巻き上げられて厚みが増すことになる。これにより、上部成形プレートとユーザの鼻や頬との間の隙間をプレート支持部材の当該厚みによりしっかりと埋めることができ、呼気の抜けをより確実に防ぐ。
本考案によれば、マスクにおいて眼鏡の曇りを確実に防ぐ技術を提供することができる。
本実施形態に係るマスクを外側から目視した図である。 本実施形態に係るマスクを内側から目視した図である。 本実施形態に係るマスクの着用時の状態を内側から目視した図である。
以下、本考案の実施の形態(以降、本実施形態と表記する)について説明する。なお、以下に挙げる実施形態は例示であり、本考案は以下の実施形態の構成に限定されない。
本実施形態に係るマスク1について図1、図2及び図3を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るマスク1を外側から目視した図であり、図2は、本実施形態に係るマスク1を内側から目視した図であり、図3は、本実施形態に係るマスク1の着用時の状態を内側から目視した図である。
本明細書では、マスク1をユーザに着用した際の状態に基づいて、各方向を指し示すこととする。具体的には、マスク1において、着用時にユーザの顔に対向する側を「内側」と表記し、その反対側を「外側」と表記し、着用時のユーザの右手側を「右」と表記し、着用時のユーザの左手側を「左」と表記し、着用時のユーザの頭側を「上」と表記し、着用時のユーザの足側を「下」と表記する。また、マスク1における左右の長さを横幅と表記し、マスク1の左右の方向を横幅方向と表記し、マスク1の上下方向を縦方向と表記する場合もある。
マスク1は、各図に示されるように、本体部10、二つの耳掛け部20、上部成形プレート11、プレート支持部材12、及び下部成形プレート13等を備えている。
本体部10は、着用時にユーザの少なくとも口及び鼻孔を覆うことができる形状を有している。本実施形態において本体部10は、上縁10u、下縁10d、左縁10s及び右縁10sの四辺を有しており、下縁10dは上縁10uよりも凸状に大きく湾曲している。但し、本体部10の形状はこのような形状に限定されない。
本明細書において、本体部10の「上端部」とは、本体部10の上縁10u及びその周辺を含む領域を指し示し、本体部10の「下端部」とは、本体部10の下縁10d及びその周辺を含む領域を指し示し、本体部10の「左右端部」とは、本体部10の左右縁10s及びその周辺を含む領域を指し示すものとする。
また、本体部10の上端部の中央部には中央タック部18が設けられており、中央タック部18は当該上端部から縦方向に本体部10の縦の長さの5分の1くらいの箇所まで延設されている。この中央タック部18によって、柔軟性を有する本体部10の上方をユーザの鼻周りの形状に合うよう立体化させることができる。
一方で、本体部10の下方にはタック部が設けられていない。これは、下部成形プレート13が右側及び左側の二つのプレート体で構成されており、各プレート体の耳側端部13Eではない側の端部で本体部10が折れ曲がるため、タック部がなくとも、本体部10の下縁10dの中央部周辺をユーザの下顎先の形状に沿って湾曲させることができるからである。結果、呼気を下方へスムーズに排出させることができる。
本体部10は、柔軟性及び通気性を有する多層構造シート材で形成される。本実施形態では、本体部10は、少なくとも内布と外布とを縫い合わせて形成されており、防菌性や防塵性を備えている。
但し、本実施形態では、一般的なマスクと同様に防菌性、防塵性等、必要な性能を実現することができれば、本体部10を形成する多層構造シート材の具体的構造や製法、素材は何ら制限されない。例えば、本体部10の多層構造シート材の素材としては、合成樹脂、フェルト、布、化学繊維、不織布、紙等が挙げられる。
二つの耳掛け部20は、本体部10の左右にそれぞれ設けられており、着用時にユーザの耳に掛けられる。
本実施形態では、これら耳掛け部20は、各図に示されるように、本体部10の左端部に縫い付けられた紐状の左耳紐部21L及び本体部10の右端部に縫い付けられた紐状の右耳紐部21Rから構成されている。
但し、耳掛け部20は、各図に示される紐状の左耳紐部21L及び右耳紐部21Rではなく、本体部10から一連に連なっているシート材にユーザの耳を挿入するために開けられた二つの穴として実現されてもよい。また、左耳紐部21L及び右耳紐部21Rの上方は、本体部10から一連に連なっており、左耳紐部21L及び右耳紐部21Rの下方が本体部10に縫い付けられるようにしてもよい。
上部成形プレート11及び下部成形プレート13は、可塑性を有する細長い板状のプレート体であり、それら長さ方向が概ね本体部10の横幅方向となるようにそれぞれ配置されている。
上部成形プレート11及び下部成形プレート13は、ユーザが顔の形状に合わせて変形させることができかつ変形後の形状を保持し得る性質を持つ素材で形成される。この素材には、例えば、鉄やアルミ等の金属やプラスチック等が利用可能であり、上部成形プレート11及び下部成形プレート13の具体的な素材は何ら限定されない。
以降の説明において、上部成形プレート11及び下部成形プレート13の幅とは、各プレートの主面における長さ方向と直行する方向(幅方向)の長さを意味する。
上部成形プレート11は、眼鏡方向への呼気の抜けを防ぐべく、ユーザの鼻から頬にかけての形状にしっかりとフィットするよう変形及び形状保持されることが望まれる一方で、下部成形プレート13は、前方に延びて本体部10の下方に隙間(呼気排出口)を形成することが望まれる。
このため、上部成形プレート11は、下部成形プレート13よりも変形後の形状保持力が強い金属材料又はプラスチック材料で形成されてもよい。下部成形プレート13は、上部成形プレート11と同様の金属材料又はプラスチック材料で形成されてもよいし、上部成形プレート11よりも変形後の形状保持力が弱い材料で形成されてもよい。
本実施形態における下部成形プレート13は二つのプレート体であり、各プレート体は、本体部10の下端部における中央部を除いた左右において下縁10dに概ね沿うように配置されている。一方で、上部成形プレート11は一つのプレート体で形成されている。
このような構成により、上部成形プレート11がユーザの鼻から頬にかけての形状に変形されかつ形状保持されることで、眼鏡方向への呼気の抜けを確実に防ぎながら、下部成形プレート13がユーザの左右の耳下腺咬筋部からフェイスラインに沿って前方に延びることで、下部成形プレート13が設けられていない本体部10の下縁10dの中央部に角度が付き、そこに呼気の排気口を形成することができ、下方への呼気の抜けをスムーズにすることができる。下方への呼気の抜けをスムーズにすることで、眼鏡方向へと向かう呼気を低減させることができるため、眼鏡の曇りを確実に防ぐと共に、呼吸のし易さも実現することができる。
また、下部成形プレート13は、本体部10の内布と外布との間に両者の縫い合わせにより形成された下部プレート収容部14に収容されている。本実施形態では、下部成形プレート13は二つのプレート体であるため、左側の下部プレート収容部14と右側の下部プレート収容部14が別々に設けられている。左側の下部プレート収容部14は、本体部10の左縁10sから下縁10dに概ね沿うように設けられており、右側の下部プレート収容部14は、本体部10の右縁10sから下縁10dに概ね沿うように設けられている。このような下部プレート収容部14の配設位置により下部成形プレート13の位置が決まることになる。
下部成形プレート13(下部プレート収容部14)は、本体部10の下縁10dから離間した位置に配置されている。これにより、本体部10の下縁10dに、下部成形プレート13が設けられていない余剰領域を設けることができる。この余剰領域がない場合には、着用時において本体部10の下縁10dがユーザの下顎先から耳にかけて鋭角に延びることになるため、マスク1着用時の容姿がつり上がった印象(キツネ顔)となり違和感を与えてしまうところ、この余剰領域を設けることで、マスク1着用時の容姿が丸みを帯びてその違和感を抑えることができる。
また、本実施形態では、右耳紐部21R及び左耳紐部21Lの一端部(下方端部)は、本体部10の左右端部における下部成形プレート13の耳側端部13Eが存在する位置に設けられている。これにより、右耳紐部21R及び左耳紐部21Lがユーザの耳に掛けられた状態において、下部成形プレート13の耳側端部13Eをユーザの耳下腺咬筋部にしっかりと押さえ付けることができ、下方への呼気の排気口を形成し易くすることができる。
このような作用効果を得るためには、右耳紐部21R及び左耳紐部21Lの一端部(下方端部)は、本体部10の左右端部における下部成形プレート13の耳側端部13Eが存在する位置又はその位置から下方の所定位置までの範囲内に設けられていればよい。この所定位置とは、下部成形プレート13の耳側端部13Eが存在する位置のほうが本体部10の下方の左右角部よりも近い位置である。
一方で、右耳紐部21R及び左耳紐部21Lの他端部(上方端部)は、本体部10の左右縁部の上端部(上方の左右角部)に設けられている。
プレート支持部材12は、本体部10の内側に設けられており、上部成形プレート11の長さ方向が本体部10の横幅方向となるように上部成形プレート11を支持する。
本実施形態において、プレート支持部材12は、上辺部12u、下辺部12d、左辺部12s、及び右辺部12sを持つ略長方形のシート形状を有している。但し、上述のように上部成形プレート11を支持可能であれば、プレート支持部材12の形状はこのような例に限定されない。例えば、プレート支持部材12は、上辺部12uと下辺部12dの長さが異なる台形状であってもよいし、左右辺部12sが直線ではなく折れ線或いは曲線で形成されていてもよい。
更に、プレート支持部材12は、柔軟性材料により形成されており、かつ、上辺部12uが本体部10の上端部に沿って接合されており、下辺部12dが本体部10に接合されていない。本実施形態においては左右辺部12sも本体部10に接合されていない。
このようにして、プレート支持部材12は、着用時に上部成形プレート11がユーザの鼻及び眼窩下部に配置され得るように、上部成形プレート11と共に巻き上げ可能とされている(図3参照)。
このように上部成形プレート11と共にプレート支持部材12を巻き上げ可能としていることで、鼻や口等の形状は人によって異なるところ、マスク1を着用するユーザの顔の形状に合わせて、上部成形プレート11を適切な位置(ユーザの鼻及び眼窩下部)に配置させることができる。結果、上部成形プレート11がユーザの鼻から頬にかけての形状にフィットするように形状保持することで呼気が眼鏡の方向に抜けるのを防ぎ、眼鏡の曇りを防ぐことができる。
更に言えば、プレート支持部材12は、巻き上げられることにより厚みが増し、結果として、上部成形プレート11とユーザの鼻や頬との間の隙間をプレート支持部材12の当該厚みによりしっかりと埋めることができる。これによって、呼気の抜けをより確実に防ぎ、眼鏡の曇りを確実に防ぐことができる。
但し、プレート支持部材12の素材や本体部10への接合形態等は上述の例に限定されない。
プレート支持部材12は、本体部10と同様の柔軟性材料で形成されてもよいし、本体部10とは異なる柔軟性材料で形成されてもよい。例えば、プレート支持部材12は、柔軟性を有する不織布又は織布から形成される。不織布又は織布は、紙、レーヨン、綿などの天然繊維から形成されてもよいし、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成繊維から形成されてもよい。
また、プレート支持部材12の各辺部は本体部10に縫合されていてもよいし、接着剤等により接着されていてもよい。また、プレート支持部材12において下辺部12dを上方に向けて巻き上げることができるのであれば、左右辺部12sの一部は本体部10に接合されていてもよい。
プレート支持部材12は、上部成形プレート11と共に巻き上げ可能となっていれば、上辺部12uと下辺部12dとの間のいずれかの位置(例えば、縦方向の中間地点等)に上部成形プレート11を支持していればよい。
本実施形態では、プレート支持部材12は、一枚の生地を折り返して周囲を縫合することで形成されており、その折り返された生地間(内部)に上部成形プレート11を収容し固定するためのプレート収容部を有している。プレート収容部は、プレート支持部材12の下端部に下辺部12dに沿うように横幅方向に延設されている。本実施形態では、プレート収容部は、折り返された生地間を下辺部12dと略平行に線状に縫合することで形成されている。結果、上部成形プレート11は、プレート支持部材12の内部に収容され、プレート支持部材12の下辺部12dに沿って固定される。
このような構成により、上部成形プレート11を軸にしてプレート支持部材12を巻き上げ易くなるため、マスク1の操作性を向上させることができる。
なお、このような効果を奏するのに、上部成形プレート11は、プレート支持部材12の内部に収容されていなくてもよく、プレート支持部材12の表面側で支持されていてもよい。この場合、上部成形プレート11は、プレート支持部材12に接着されていてもよいし、プレート支持部材12の表面に設けられた部材で繋止されていてもよい。
ここで、プレート支持部材12における上辺部12uと下辺部12dとの間の長さ(縦の長さ或いは高さと表記可能)は、上部成形プレート11の幅の2倍以上5倍以下であることが好ましい。プレート支持部材12の縦の長さを上部成形プレート11の幅の2倍とすれば、上部成形プレート11をその長さ方向を軸にして半回転させた分だけ、プレート支持部材12を巻き上げることができる。この程度の巻き上げであっても、プレート支持部材12に厚みを持たせることができ、顔と上部成形プレート11との間の隙間を埋めることができる。また、プレート支持部材12の縦の長さを上部成形プレート11の幅の5倍とすれば、上部成形プレート11を2回転させた分だけ、プレート支持部材12を巻き上げることができ、巻き上げに伴うプレート支持部材12の厚みをより大きくすることができる。但し、これ以上、厚みを持たせると、着用時の違和感をユーザに与える可能性がある。
また、プレート支持部材12は、上部成形プレート11の取り出し及び挿入を自在とするためのプレート収容口を有していてもよい。プレート収容口は、上述したプレート収容部の左端若しくは右端又はそれらの両方に設けられる。具体的には、プレート収容口は、プレート支持部材12の左辺部12s若しくは右辺部12s、又はそれら両方に設けられる。
このように上部成形プレート11の取り出し及び挿入を自在とすることで、マスク1の洗浄を容易に行うことができる。
上部成形プレート11の長さは、着用時にユーザの鼻及び眼窩下部に配置され得る程度であればよく、本体部10の上縁10uの長さと略同様の長さとされてもよいし、本実施形態のように上縁10uの長さよりも短くされていてもよい。
一方で、下部成形プレート13の各プレート体の長さは、本実施形態のように、上部成形プレート11の長さよりも短くされることが好ましい。このようにすることで、下部成形プレート13の二つのプレート体の間隔がユーザの顎の幅以上となり、本体部10の下縁10dの中央部周辺をユーザの下顎先の形状に沿って湾曲させ安くすることができる。これにより、本体部10の下方から呼気をスムーズに排気することが可能となる。
その他の構成として、各耳掛け部20には、調節ストッパ23R及び23Lがそれぞれ設けられている。調節ストッパ23R及び23Lによれば、ユーザに合わせて、右耳紐部21R及び左耳紐部21Lの長さを調節することができる。但し、右耳紐部21R及び左耳紐部21Lの素材や長さを適切に設定して、調節ストッパ23R及び23Lを設けない構成としてもよい。
[変形例]
本実施形態に係るマスク1は、上述のような構成に限定されず、適宜変形可能である。
例えば、下部成形プレート13は設けられていなくてもよい。また、下部成形プレート13は、本体部10の下端部の中央部を跨いで横幅方向に延びる一つのプレート体とされてもよい。
また、上述の構成では、本体部10の下縁10dにはタック部が設けられていなかったが、本体部10の下縁10dに、二つ以上の下部タック部が設けられてもよい。
また、上述の構成では、本体部10の下縁10dには下部成形プレート13が設けられていない余剰領域が設けられていたが、下部成形プレート13を本体部10の下縁10dの近傍に延設されるようにしてこの余剰領域をなくしてもよい。この構成によれば、マスク1着用時の容姿がつり上がった印象となるが、眼鏡の曇りを防ぐ効果については変わらず得ることができる。
また、上述の実施形態では、プレート支持部材12が本体部10の内側に脱着不可能に設けられているマスク1が例示されていたが、プレート支持部材12自体が、面ファスナやクリップ、係合部材等により本体部10に対して脱着可能となるように構成されていてもよい。
即ち、マスクとは別に個別に流通され得るマスク用プレート支持体を本考案の実施の形態とすることも可能である。この場合、マスク用プレート支持体は、上述の上部成形プレート11と、上述のプレート支持部材12とを備えればよく、本体部10にマスク用プレート支持体が装着された状態において、プレート支持部材12の上辺部12uは本体部10の上端部に沿って少なくとも一部で本体部10に繋止(連結)されており、下辺部12dは本体部10に繋止(連結)されていなければよい。
このような形態によれば、様々な種類のマスクに対してマスク用プレート支持体を装着可能となり、様々な種類のマスクに対して眼鏡の曇りを確実に防ぐ効果を付すことができる。
1 マスク,10 本体部,10c 下方左右角部,10d 本体部の下縁,10u 本体部の上縁,11 上部成形プレート,11E 上部成形プレートの耳側端部,12 上部プレート収容部,13 下部成形プレート,13E 下部成形プレートの耳側端部,14 下部プレート収容部,14k 収容口,16 折り返し部,16f 面ファスナ,18 中央タック部,20 耳掛け部,21R 右耳紐部,21L 左耳紐部,23R 調節ストッパ,23L 調節ストッパ

Claims (6)

  1. 着用時に内側でユーザの少なくとも口及び鼻孔を覆う本体部を有するマスクに利用されるマスク用プレート支持体であって、
    可塑性を有する細長い板状の上部成形プレートと、
    前記本体部の内側に配置され、前記上部成形プレートの長さ方向が前記本体部の横幅方向となるように前記上部成形プレートを支持するプレート支持部材と、
    を備え、
    前記プレート支持部材は、
    前記本体部の上端部に沿って前記本体部に繋止される上辺部と前記本体部に繋止されない下辺部との間に前記上部成形プレートを支持しており、
    前記マスクの着用時に前記上部成形プレートがユーザの鼻及び眼窩下部に配置され得るように、前記上部成形プレートと共に巻き上げ可能に柔軟性材料により形成されている、
    マスク用プレート支持体。
  2. 前記上部成形プレートは、前記プレート支持部材の内部に収容され、前記プレート支持部材の前記下辺部に沿って固定されている、
    請求項1に記載のマスク用プレート支持体。
  3. 前記プレート支持部材における前記上辺部と前記下辺部との間の長さは、前記上部成形プレートの幅の2倍以上5倍以下である、
    請求項1又は2に記載のマスク用プレート支持体。
  4. 前記プレート支持部材は、前記上部成形プレートの取り出し及び挿入を自在とするためのプレート収容口を含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のマスク用プレート支持体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のマスク用プレート支持体と、
    前記本体部と、
    を備え、
    前記マスク用プレート支持体は、前記本体部の内側に設けられており、
    前記プレート支持部材の前記上辺部は、前記本体部の上端部に沿って前記本体部に接合されており、前記プレート支持部材の前記下辺部は、前記本体部に接合されていない、
    マスク。
  6. 可塑性を有する細長い板状の下部成形プレートを更に備え、
    前記下部成形プレートは二つのプレート体であり、各プレート体が、前記本体部の下端部における中央部を除いた左右において、該プレート体の長さ方向が前記本体部の横幅方向となるように配置されている、
    請求項5に記載のマスク。
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