JP3237416B2 - 内層回路板及びその内層回路板を用いた多層プリント銅張積層板 - Google Patents

内層回路板及びその内層回路板を用いた多層プリント銅張積層板

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JP3237416B2 JP23192494A JP23192494A JP3237416B2 JP 3237416 B2 JP3237416 B2 JP 3237416B2 JP 23192494 A JP23192494 A JP 23192494A JP 23192494 A JP23192494 A JP 23192494A JP 3237416 B2 JP3237416 B2 JP 3237416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内層回路板及び多層プ
リント銅張積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多層プリント銅張積層板は、
表裏に回路パターンが形成された内層回路板の上下に、
たとえばガラス布などの基材にエポキシ樹脂などの樹脂
ワニスを含浸したプリプレグを所要枚数重ねるととも
に、銅箔などの金属箔をその両側に重ね、これを加熱加
圧成形することによって製造される。
【0003】図6に示す如く、多層プリント銅張積層板
の内層材として使用される内層回路板11は、表面に貼
着した35μm又は70μmの銅箔をエッチング等によ
り除去して表裏に回路パターンが形成されている。この
回路パターンは、一般に、一方の面に信号回路4、他方
の面に電源回路又は接地回路5が形成されている。
【0004】上記信号回路4は、ライン形状で回路幅や
回路間隔が狭く、回路形成を行うのが非常に難しい。そ
のため、エッチング処理を行うとき、エッチング液によ
る銅箔の除去能力を制限して、信号回路4をオーバーエ
ッチングしないように、この信号回路4が形成された表
面層3には、信号回路4を囲むように外周部に外周銅2
が形成されていた。同様に、電源回路や接地回路5が形
成された表面層6にも、電源回路又は接地回路5を囲む
ように外周部に外周銅2が形成されていた。
【0005】ところが、このような内層回路板11は、
信号回路4が形成された面では残銅率が10〜30%
で、電源回路や接地回路5が形成された面では残銅率が
75〜90%になっていて表裏の残銅率が大きく異なる
ために、エッチング処理を行うときに残留ストレスが発
生して上下方向に応力が働き、大きな反りが発生してい
た。
【0006】さらに、この内層回路板11を使用して形
成される多層プリント銅張積層板も、加熱加圧成形して
多層化するときに、この内層回路板11の表裏の残銅率
が異なるために、同様に残留ストレスが発生して上下方
向に応力が働き、得られた多層プリント銅張積層板に大
きな反りが発生していた。特に、薄物の多層プリント銅
張積層板になるとその傾向は著しく、ドリル穴明けや切
断する時に反りが発生しているため位置決めするのが困
難で、所定の位置を加工するのが難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、内層
回路板の電源回路や接地回路が形成された表面層の、電
源回路や接地回路の周囲の銅箔を除去して絶縁回路を形
成し、エッチッング処理等で発生する応力が軽減して反
りの少ない内層回路板を提供し、さらに、この内層回路
板を内層材として用いた、反りの少ない多層プリント銅
張積層板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
内層回路板は、信号回路4が形成された表面層3は、
号回路を囲むように外周部に外周銅2が形成され、電源
回路乃至接地回路5が形成された表面層6は、電源回路
又は接地回路5の周囲がエッチングされて、表裏に残さ
れた銅箔の残銅率の差が30%未満で絶縁回路13が形
成されていることを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の請求項2に係る多層プリ
ント銅張積層板は、上記で得られた内層回路板1に接着
用プリプレグ7を介して銅箔8を接着一体化してなるこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る内層回路板によると、
信号回路4が形成された表面層3は、外周部に外周銅2
が形成され、電源回路乃至接地回路5が形成された表面
層6は、電源回路又は接地回路5の周囲がエッチングさ
れて、絶縁回路13が形成されているので、内層回路板
1の表裏に残された銅箔の残銅率の差を軽減して応力の
発生を軽減することができる。
【0011】さらに、この内層回路板1を内層材として
使用することにより反りの少ない多層プリント銅張積層
板を得ることができる。
【0012】一般に、内層回路板において、内層回路板
の表裏に残された銅箔の残銅率の差が30%以上の場
合、この残銅率の差に起因して応力が生じて反りが著し
く発生し、30%未満であると、応力の発生が軽減され
て反りの発生も少なくなる。
【0013】以下、本発明を添付した図面に沿って一実
施例について詳細に説明する。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1及び図2は本発明の内層回路板の一実施例を示し、
図1(a)は内層回路板の信号回路が形成された面の上
面図で、図1(b)は内層回路板の電源回路や接地回路
が形成された面の上面図である。また、図2は、上記図
1のA−Aで破断した断面図である。
【0015】まず、厚さ100μmのガラス布の基材
(日東紡社製:WEA116E)にエポキシ樹脂を含浸
し、乾燥して樹脂が半硬化したプリプレグを得た。この
プリプレグ2枚の両側に70μmの銅箔を重ね合わせ、
温度180℃、圧力40kg/cm2 で90分加熱加圧
して、厚さ0.2mmの銅張積層板とし、さらに、エッ
チング処理を施し、内層回路パターンを形成し内層回路
板を形成した。
【0016】この内層回路板は、図1a、bに示す如
く、この内層回路板1の上面の表面層3には、信号回路
4とこの信号回路4を囲むように外周銅2が形成されて
いる。また、下面の表面層6には電源回路5が形成さ
れ、この電源回路5の周囲の銅箔は除去され、絶縁回路
13が形成されている。
【0017】したがって、得られた内層回路板1は、図
2の断面図に示すような構成となっており、上面には、
信号回路4とこの信号回路4の周囲を囲むように外周銅
2が形成され、下面には電源回路5が形成されて、上面
と下面の残銅率の差が30%以下になっている。
【0018】得られた内層回路板1を用いて300×5
00mmの試験片を作成し、定盤の上に置いて、試験片
の四隅で持ち上がり量のいちばん大きいところを反り量
として測定したところ、サンプル数24で反りの平均が
5mmの良好な結果を得た。その結果を最大値、最小
値、等と共に表1に示す。
【0019】次に、図3に示す如く、上記内層回路板1
を0.15mmの接着用プリプレグ7を介して銅箔8を
重ね合わせ、温度170℃、圧力40kg/cm2 で9
0分加熱加圧して接着一体化してなる4層の多層プリン
ト銅張積層板9を得た。さらに、図4に示す如く、上記
内層回路板1を2枚使用し、内層回路板間及び上下の位
置に0.10mmの接着用プリプレグ7を介して銅箔8
を重ね合わせ、温度170℃、圧力40kg/cm2
90分加熱加圧して接着一体化してなる6層の多層プリ
ント銅張積層板10を得た。得られたそれぞれの多層プ
リント銅張積層板9、10を用いて300×500mm
の試験片を作成し、定盤の上に置いて、試験片の四隅で
持ち上がり量のいちばん大きいところを反り量として測
定を行った。サンプル数24で反りの平均は4層板が
0.7mm、6層板が0.8mmの良好な結果を得た。
その結果を最大値、最小値、等と共に表1に示す。
【0020】上述のように得られた内層回路板1及び多
層プリント銅張積層板9、10はともに、反りが少ない
ものが得られた。
【0021】比較例1 実施例1と同様にして、厚さ0.2mmの銅張積層板を
形成し、さらに、エッチング処理を施し、信号回路及び
電源回路、接地回路を有する内層回路板を形成した。図
5の断面図に示す如く、得られた内層回路板11は、上
面には、信号回路4とこの信号回路4の周囲を囲むよう
に外周銅2が形成され、下面には電源回路5、この電源
回路5の周囲を囲むように外周銅2が形成されている。
【0022】得られた内層回路板11で300×500
mmの試験片を作成して、実施例1と同様にして、定盤
の上に置き反りの測定を行った。試験片の四隅で持ち上
がり量のいちばん大きいところを反り量として測定を行
った。サンプル数24で反りの平均が18mmであっ
た。その結果を表1に示す。
【0023】次に、上記内層回路板11を使用して実施
例1と同様に、4層の多層プリント銅張積層板と、6層
の多層プリント銅張積層板を得た。得られたそれぞれの
多層プリント銅張積層板を用いて300×500mmの
試験片を作成し、上記のようにして反りの測定を行っ
た。サンプル数24で反りの平均は4層板が1.9m
m、6層板が2.1mmであった。その結果を最大値、
最小値、等と共に表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1より、内層回路板の電源回路又は接地
回路の周囲をエッチングして、絶縁基板を露出すること
により、上下の面の残銅率の差を小さくすることによ
り、反りの発生を軽減できることがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明の内層回路板及びその内層回路板
を用いた多層プリント銅張積層板によると、内層回路を
形成する電源回路又は接地回路の周囲をエッチングし
て、絶縁回路を形成することにより、内層回路板に形成
された回路パターンの上面と下面との残銅率の差を小さ
くして、加工工程で発生する応力を軽減することがで
き、この応力による反りの発生を軽減することができ
る。その結果、反りが少ないので、加工精度を向上する
ことができ、高密度の実装を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例に係る内層回路板の信
号回路面の上面図である。 (b)本発明の一実施例に係る内層回路板の電源回路面
の上面図である。
【図2】図1で示された内層回路板のA−Aで破断した
断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る4層の多層プリント銅
張積層板の構成図である。
【図4】本発明の一実施例に係る6層の多層プリント銅
張積層板の構成図である。
【図5】本発明の比較例に係る内層回路板の断面図であ
る。
【図6】(a)従来の内層回路板の信号回路面の上面図
である。 (b)従来の内層回路板の電源回路面の上面図である。
【符号の説明】
1 内層回路板 2 外周銅 3 表面層 4 信号回路パターン 5 電源回路 6 表面層 7 プリプレグ 8 銅箔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号回路(4)が形成された表面層
    (3)は、信号回路を囲むように外周部に外周銅(2)
    が形成され、電源回路乃至接地回路(5)が形成された
    表面層(6)は、電源回路又は接地回路(5)の周囲が
    エッチングされて、表裏に残された銅箔の残銅率の差が
    30%未満で絶縁回路(13)が形成されていることを
    特徴とする内層回路板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内層回路板(1)に接着
    用プリプレグ(7)を介して銅箔(8)を接着一体化し
    てなることを特徴とする多層プリント銅張積層板。
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