JP3236996U - 手動式コンプレッサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高性能であり、小型且つ構成を簡易にできる手動式コンプレッサを提供する。【解決手段】手動式コンプレッサ1は、シリンダ内に収容されシリンダの内面と摺接する大径部とシリンダの内面から離間した小径部を備えたピストン29と、ピストンを往復動させる操作アーム5と、大径部の端面とシリンダとの間に形成された第1圧縮室31と、小径部の外側面とシリンダとの間に形成された第2圧縮室35と、第1圧縮室と第2圧縮室とを連通するピストン内流路41と、吸気口と排気口23とピストン内流路にそれぞれ設置された逆止弁21、45と、を具備し、ピストンが下死点にある状態から操作アームを操作して第1圧縮室内の空気を圧縮するとともにピストン内流路を介して第2圧縮室内に移動させ、操作アームを逆方向に操作することにより第2圧縮室内の空気を圧縮するとともに排気口から流出させ、同時に吸気口から第1圧縮室内に吸気するようにして圧縮空気を得る。【選択図】図2

Description

本考案は、例えば、緊急時に圧縮空気をディーゼルエンジンに供給する手動式コンプレッサに係り、特に、高性能であり、小型且つ構成を簡易にできるように工夫したものに関する。
従来の手動式コンプレッサ101は、例えば、図5(a)及び図5(b)に示すような構成である。
まず、フレーム102があり、例えば図5(a)に示すように上記フレーム102にはロッド103が図5(a)中左右方向に移動可能に設置されている。上記フレーム102にはアーム105が揺動可能に設置されている。図5(a)及び図5(b)に示すように、上記ロッド103の図5(a)中左右方向中央にはカム面104、104が形成されている。また、図5(b)に示すように、上記アーム105の図5(b)中下側の図5(b)中左右方向両側には軸106、106を介してカムフォロアー107、107が回転可能に設置されている。上記カムフォロアー107、107は上記カム面104、104に当接されていて、上記アーム105が揺動されると、上記カムフォロアー107、107が上記カム面104、104の間で転動され、上記ロッド103が図5(a)中左右に移動される。
上記フレーム102の図5(a)中左側には低圧側シリンダ109がある。上記低圧側シリンダ109の反フレーム102側(図5中左側)の開口部はキャップ111により閉塞される。上記キャップ111には吸入路113が形成されていて、上記吸入路113には上記低圧側シリンダ109内からの気体の流出を規制する逆止弁115が設置されている。また、上記キャップ111には排気路117が形成されていて、上記排気路117には上記低圧側シリンダ109外部から上記低圧側シリンダ109内部への気体の流入を規制する逆止弁119が設置されている。また、上記排気路117の外側の開口部にはジョイント121が設置されている。
上記低圧側シリンダ109内には低圧側ピストン123が軸方向(図5(a)中左右方向)に摺動可能に設置されている。上記低圧側ピストン123の下死点側(図5(a)中右側)には上記ロッド103の一端側(図5(a)中左側)が連結されている。
上記フレーム102の図5(a)中右側には高圧側シリンダ127がある。上記高圧側シリンダ127の反フレーム102側(図5中右側)の開口部はキャップ129により閉塞される。上記キャップ129には、上記吸入路131が形成されていて、上記吸入路131の外側の開口部側(図5(a)中上側)には、図示しないパイプを介して上記低圧シリンダ109のジョイント121と連結されるジョイント133が設置されている。上記吸入路131内には上記高圧側シリンダ127内からの気体の流出を規制する逆止弁135が設置されている。また、上記キャップ129には高圧側排気口137が設けられていて、上記高圧側排気口137の外側の開口部にはジョイント139が設置されている。上記高圧側排気口137内には上記高圧側シリンダ127内への気体の流入を規制する逆止弁141が設置されている。上記ジョイント139には別のジョイント142が取り付けられている。このジョイント142には図示しない逆止弁が取り付けられている。
上記高圧側シリンダ127内には高圧側ピストン143が軸方向(図5(a)中左右方向)に摺動可能に設置されている。上記高圧側ピストン143の下死点側(図5(a)中左端)には上記ロッド103の他端側(図5(a)中右側)が連結されている。
上記アーム105を使用者が手動で揺動させることで、上記低圧側シリンダ109で圧縮された空気がパイプを介して上記高圧側シリンダ127へと送られ、上記高圧側シリンダ127内の空気がさらに圧縮されて、高圧側排気口137から排出されるようになっている。
また、従来の手動式コンプレッサとして、特許文献1に記載されたようなものもある。また、従来のコンプレッサとして、特許文献2に記載されたようなものもある。
実開昭61-137889号公報 実開昭60-54786号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、低圧側シリンダ109と高圧側シリンダ127が設けられているため、構成が複雑である。また、性能を確保しようとするとサイズが大きくなってしまう。
本考案はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、高性能であり、小型且つ構成を簡易にできる手動式コンプレッサを提供することにある。
上記目的を達成すべく本願考案の請求項1による手動式コンプレッサは、吸気口と排気口を備えたシリンダと、上記シリンダ内に往復動可能に収容され上記シリンダの内面と摺接する大径部と上記シリンダの内面から離間した小径部を備えたピストンと、上記シリンダの外に設置され上記ピストンに連結され揺動操作されることにより上記ピストンを往復動させる操作アームと、上記ピストンの大径部の端面と上記シリンダとの間に形成された第1圧縮室と、上記ピストンの小径部の外側面と上記シリンダとの間に形成された第2圧縮室と、上記ピストンに設けられ上記第1圧縮室と上記第2圧縮室とを連通するピストン内流路と、上記吸気口と上記排気口と上記ピストン内流路にそれぞれ設置された逆止弁と、を具備し、上記ピストンが下死点にある状態から上記操作アームを操作して上記ピストンを往動させることにより上記第1圧縮室内の空気を圧縮するとともに上記ピストン内流路を介して上記第2圧縮室内に移動させ、上記操作アームを逆方向に操作して上記ピストンを復動させることにより上記第2圧縮室内の空気を圧縮するとともに上記排気口を介して流出させ、同時に上記吸気口を介して上記第1圧縮室内に新たな空気を吸気するようにし、以下、同様の操作を繰り返すことにより圧縮空気を得ることを特徴とするものである。
また、請求項2による手動式コンプレッサは、請求項1記載の手動式コンプレッサにおいて、上記シリンダには上記ピストンの小径部が摺接する小径部が設けられていて、上記排気口は上記シリンダの小径部に設けられていて、上記シリンダの小径部には上記第2圧縮室と上記排気口との間には排気側連絡流路が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3による手動式コンプレッサは、請求項2記載の手動式コンプレッサにおいて、上記排気側連絡通路は上記シリンダの小径部の内周面に設けられた半円形の横断面形状をなした溝であることを特徴とするものである。
また、請求項4による手動式コンプレッサは、請求項2又は請求項3記載の手動式コンプレッサにおいて、上記シリンダは上記第1圧縮室及び第2圧縮室が形成される側の第1シリンダ要素と上記小径部が形成される側の第2シリンダ要素を連結して構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5による手動式コンプレッサは、請求項4記載の手動式コンプレッサにおいて、上記第1シリンダ要素の上記第1圧縮室側の端面にはキャップが取り付けられていて、上記第2シリンダ要素の端部が上記第1シリンダ要素内に挿し込まれていて、上記キャップにより上記ピストンの上死点を規定し、上記第2シリンダ要素の挿込端面によって上記ピストンの下死点を規定することを特徴とするものである。
以上述べたように本願考案の請求項1による手動式コンプレッサによると、吸気口と排気口を備えたシリンダと、上記シリンダ内に往復動可能に収容され上記シリンダの内面と摺接する大径部と上記シリンダの内面から離間した小径部を備えたピストンと、上記シリンダの外に設置され上記ピストンに連結され揺動操作されることにより上記ピストンを往復動させる操作アームと、上記ピストンの大径部の端面と上記シリンダとの間に形成された第1圧縮室と、上記ピストンの小径部の外側面と上記シリンダとの間に形成された第2圧縮室と、上記ピストンに設けられ上記第1圧縮室と上記第2圧縮室とを連通するピストン内流路と、上記吸気口と上記排気口と上記ピストン内流路にそれぞれ設置された逆止弁と、を具備し、上記ピストンが下死点にある状態から上記操作アームを操作して上記ピストンを往動させることにより上記第1圧縮室内の空気を圧縮するとともに上記ピストン内流路を介して上記第2圧縮室内に移動させ、上記操作アームを逆方向に操作して上記ピストンを復動させることにより上記第2圧縮室内の空気を圧縮するとともに上記排気口を介して流出させ、同時に上記吸気口を介して上記第1圧縮室内に新たな空気を吸気するようにし、以下、同様の操作を繰り返すことにより圧縮空気を得るので、高性能であり、小型且つ構成を簡易にできる。
また、請求項2による手動式コンプレッサによると、請求項1記載の手動式コンプレッサにおいて、上記シリンダには上記ピストンの小径部が摺接する小径部が設けられていて、上記排気口は上記シリンダの小径部に設けられていて、上記シリンダの小径部には上記第2圧縮室と上記排気口との間には排気側連絡流路が設けられているので、更に効率を高めることができる。
また、請求項3による手動式コンプレッサによると、請求項2記載の手動式コンプレッサにおいて、上記排気側連絡通路は上記シリンダの小径部の内周面に設けられた半円形の横断面形状をなした溝であるので、更に簡易な構成により効率を高めることができる。
また、請求項4による手動式コンプレッサによると、請求項2又は請求項3記載の手動式コンプレッサにおいて、上記シリンダは上記第1圧縮室及び第2圧縮室が形成される側の第1シリンダ要素と上記小径部が形成される側の第2シリンダ要素を連結して構成されているので、簡易な構成で製造が容易なものとすることができる。
また、請求項5による手動式コンプレッサによると、請求項4記載の手動式コンプレッサにおいて、上記第1シリンダ要素の上記第1圧縮室側の端面にはキャップが取り付けられていて、上記第2シリンダ要素の端部が上記第1シリンダ要素内に挿し込まれていて、上記キャップにより上記ピストンの上死点を規定し、上記第2シリンダ要素の挿込端面によって上記ピストンの下死点を規定するので、更に簡易な構成で製造が容易なものとすることができる。
本考案の一実施の形態を示す図で、手動式コンプレッサの斜視図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、図2(a)は図1のIIa-IIa断面図、図2(b)は図2(a)のIIb-IIb断面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、手動式コンプレッサの断面図であり、串型ピストンをシリンダの上死点側から下死点側に移動させる場合を示す図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、手動式コンプレッサの断面図であり、串型ピストンをシリンダの下死点側から上死点側に移動させる場合を示す図である。 従来の構成を示す図で、図5(a)は手動式コンプレッサの縦断面図、図5(b)は図5(a)のVb-Vb断面図である。
以下、図1乃至図4を参照して本考案の一実施の形態を説明する。
例えば、図1に示すように、この一実施の形態による手動式コンプレッサ1にはベース3がある。上記ベース3には操作アーム5が揺動可能に設置されている。
例えば、図2(a)に示すように、上記ベース3の図2(a)中上側であって上記操作アーム5の左側にはシリンダ11が設置されている。上記シリンダ11は第1シリンダ要素13と第2シリンダ要素15から構成されている。上記第2シリンダ要素15は上記第1シリンダ要素13の下死点側(図2(a)中右側)に差し込まれ、上記第2シリンダ要素15の上死点側(図2(a)中左側)に第1シリンダ要素13が連結されている。上記第1シリンダ要素13の上死点側(図2(a)中左側)の開口部はキャップ17によって閉塞されている。上記キャップ17には吸入路19が形成されていて、上記吸入路19の入口側(図2(a)中左側)には上記第1シリンダ要素13内からの気体の流出を規制する逆止弁21が設置されている。上記第2シリンダ要素15の側周面には排気口23が設けられている。上記排気口23の出口側(図2(a)中上側)には上記第2シリンダ要素15内側への気体の流入を規制する逆止弁25が設置されている。
上記手動式コンプレッサ1には串型ピストン29が上記第2シリンダ要素15と上記第1シリンダ要素13に跨って軸方向(図2(a)中左右方向)に摺動可能に設置されている。例えば、図3に示すように、上記第1シリンダ要素13内の上記串型ピストン29より上死点側(図3中左側)の空間は、第1圧縮室31となっている。例えば、図2(a)に示すように、上記串型ピストン29の下死点側(図2(a)中右側)は上記操作アーム5とリンク34を介して連結されている。又、上記第1シリンダ要素13の内径よりも上記第2シリンダ要素15の内径の方が小さく設定されていて、上記第2シリンダ要素15は上記シリンダ11の小径部となっている。また、上記串型ピストン29の上死点側(図2(a)中左側)には上記第1シリンダ要素13の内周面と同じ径の大径部32が設けられているとともに、上記大径部32より下死点側(図2(a)中右側)には上記第2シリンダ要素15の内周面と同じ径に設定された小径部33が設けられている。
また、上記串型ピストン29の小径部33、上記第1シリンダ要素13の内周面、上記ピストン29の大径部32、及び、上記第2シリンダ要素15の上死点側(図2(a)中左側)の挿込端面36との間の空間が第2圧縮室35となっている。なお、上記キャップ17によって上記串型ピストン29の上死点が規定され、上記第2シリンダ要素15の挿込端面36によって上記串型ピストン29の下死点が規定される。
上記第2シリンダ要素15の内周面には上記第2圧縮室35と上記排気口23を連絡する排気側連絡流路37が図2(a)中左右方向に延長されて形成されている。図2(b)に示すように、上記排気側連絡流路37は上記第2シリンダ要素15の内周面に形成された半円形の横断面形状を成す溝である。
上記串型ピストン29には第1圧縮室31側(図2(a)中左側)と上記第2圧縮室35側(図2(a)中上側)に開口されたピストン内流路41が設けられている。上記ピストン内流路41の第1圧縮室31側(図2(a)中左側)の入口43側に逆止弁45が設置される。上記逆止弁45は上記ピストン内流路41内の上記第2圧縮室35側から上記第1圧縮室31側への空気の逆流を規制する。
なお、上記逆止弁21、25、45は同じものである。
上記串型ピストン29の上死点側(図2(a)中左側)の外周面にはOリング収容凹部51が形成されていて、上記Oリング収容凹部51内にはOリング53が設置されている。また、上記串型ピストン29の下死点側(図2(a)中右側)の外周面にはOリング収容凹部55が形成されていて、上記Oリング収容凹部55内にはOリング57が設置されている。
次に、この一実施の形態による作用について説明する。
操作アーム5を図2(a)中左右方向に揺動させると、串型ピストン29が図2(a)中左右方向に往復動される。
図3に示すように、上記串型ピストン29が上死点側(図3中左端)から下死点側(図3中右側)に移動されはじめると、逆止弁21内を通過して吸入路19から第1圧縮室31内に空気が流入される。また、このとき、第2圧縮室35の空気が圧縮され、排気口23から逆止弁25を通過して排出される。
図4に示すように、上記串型ピストン29が下死点側(図3中右端側)から上死点側(図3中左側)に移動されはじめると、上記第1圧縮室31内の空気が圧縮されるとともに、逆止弁45を通過してピストン内流路41により上記第2圧縮室35側に移動される。
上記操作アーム5を往復動させることで、上記第1圧縮室31及び上記第2圧縮室35に取り込んだ空気の圧縮動作と上記排気口23からの排出を繰り返し行う。
次に、この一実施の形態による効果を説明する。
シリンダ11内に第1圧縮室31が設けられているとともに、串型ピストン29の外周面に小径部33が設けられることにより上記串型ピストン29の外周面と上記シリンダ11を構成する第1シリンダ要素13の内周面との間には第2圧縮室35も設けられていて、上記第1圧縮室31と上記第2圧縮室35を連絡するピストン内流路41が設けられている。このような構成から、上記串型ピストン29の往復動に際し、上記第1圧縮室31内への空気の吸入と上記第2圧縮室35内の空気の圧縮と外部への排出を同時に行い、上記第1圧縮室31内の空気の圧縮と上記第2圧縮室35内への移動を同時に行うようになっているので、シリンダ及びピストンの数を減らし簡易な構成により性能を高めることができる。
また、シリンダ及びピストンの数を減らしたことにより逆止弁の数が少なくて済み、より簡易な構成とすることができる。この一実施の形態の場合は、逆止弁21、25、45の3つの逆止弁が設置されているのみである。
また、上記シリンダ11及び上記串型ピストン29が一つずつあればよいため、手動式コンプレッサ1の小型化を図ることができる。
また、上記第2シリンダ要素15の内周面には上記第2圧縮室35と上記排気口23を連絡する半円形の溝である排気側連絡流路37が形成されている。そのため、上記第2圧縮室35内で圧縮された空気が上記排気口23から排出される前に断面積の小さい流路を通過するので、簡易な構成により更に圧縮効率を高めることができる。
また、上記シリンダ11は上記第1シリンダ要素13に上記第2シリンダ要素15を差し込んで連結させたものであり、キャップ17によって上記串型ピストン29の上死点が規定され、上記第2シリンダ要素15の挿込端面36によって上記串型ピストン29の下死点が規定されるような構成になっているので、簡易な構成であり製造も容易である。
なお、本考案は前記一実施の形態に限定されない。
各構成要素の形状や寸法は様々な場合が考えられる。
図示した構成は、あくまで一例である。
本考案は、例えば、緊急時に空気をディーゼルエンジンに供給する手動式コンプレッサに係り、特に、性能を高めることができ且つ構成を簡易にできるように工夫したものに関し、例えば、船舶用のディーゼルエンジンに空気を供給する緊急用コンプレッサに好適である。
1 手動式コンプレッサ
5 アーム
13 第1シリンダ
15 第2シリンダ
21 逆止弁
23 排気口
25 逆止弁
29 串型ピストン
31 第1圧縮室
33 小径部
35 第2圧縮室
37 排気側連絡流路
41 ピストン内流路
45 逆止弁

Claims (5)

  1. 吸気口と排気口を備えたシリンダと、
    上記シリンダ内に往復動可能に収容され上記シリンダの内面と摺接する大径部と上記シリンダの内面から離間した小径部を備えたピストンと、
    上記シリンダの外に設置され上記ピストンに連結され揺動操作されることにより上記ピストンを往復動させる操作アームと、
    上記ピストンの大径部の端面と上記シリンダとの間に形成された第1圧縮室と、
    上記ピストンの小径部の外側面と上記シリンダとの間に形成された第2圧縮室と、
    上記ピストンに設けられ上記第1圧縮室と上記第2圧縮室とを連通するピストン内流路と、
    上記吸気口と上記排気口と上記ピストン内流路にそれぞれ設置された逆止弁と、
    を具備し、
    上記ピストンが下死点にある状態から上記操作アームを操作して上記ピストンを往動させることにより上記第1圧縮室内の空気を圧縮するとともに上記ピストン内流路を介して上記第2圧縮室内に移動させ、
    上記操作アームを逆方向に操作して上記ピストンを復動させることにより上記第2圧縮室内の空気を圧縮するとともに上記排気口を介して流出させ、同時に上記吸気口を介して上記第1圧縮室内に新たな空気を吸気するようにし、
    以下、同様の操作を繰り返すことにより圧縮空気を得ることを特徴とする手動式コンプレッサ。
  2. 請求項1記載の手動式コンプレッサにおいて、
    上記シリンダには上記ピストンの小径部が摺接する小径部が設けられていて、
    上記排気口は上記シリンダの小径部に設けられていて、
    上記シリンダの小径部には上記第2圧縮室と上記排気口との間には排気側連絡流路が設けられていることを特徴とする手動式コンプレッサ。
  3. 請求項2記載の手動式コンプレッサにおいて、
    上記排気側連絡通路は上記シリンダの小径部の内周面に設けられた半円形の横断面形状をなした溝であることを特徴とする手動式コンプレッサ。
  4. 請求項2又は請求項3記載の手動式コンプレッサにおいて、
    上記シリンダは上記第1圧縮室及び第2圧縮室が形成される側の第1シリンダ要素と上記小径部が形成される側の第2シリンダ要素を連結して構成されていることを特徴とする手動式コンプレッサ。
  5. 請求項4記載の手動式コンプレッサにおいて、
    上記第1シリンダ要素の上記第1圧縮室側の端面にはキャップが取り付けられていて、
    上記第2シリンダ要素の端部が上記第1シリンダ要素内に挿し込まれていて、
    上記キャップにより上記ピストンの上死点を規定し、
    上記第2シリンダ要素の挿込端面によって上記ピストンの下死点を規定することを特徴とする手動式コンプレッサ。
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