JP3236697U - 浸漬式抽出器 - Google Patents

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啓治 下村
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下村企販株式会社
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Abstract

【課題】抽出カス(出し殻)の排除並びに各部材の洗浄を容易にする浸漬式抽出器を提供する。【解決手段】浸漬式抽出器は、有底筒状の抽出容器と、操作ロッド先端に装着したフィルター機能を備えたプランジャ盤3を備え、抽出容器は筒状の容器本体1と容器下方部材(下方容器体)2で構成され、プランジャ盤3を容器本体1内に密嵌して上下動可能に組み込み、容器本体1の下方開口部が開閉自在となるように容器下方部材2を容器本体1に装着する。【選択図】図3

Description

本考案は、コーヒー調製用のフレンチプレス式抽出器や、紅茶調製用のティープレス式抽出器と称されている浸漬式抽出器に関するものである。
コーヒーや紅茶の調製器具は種々知られているが、フレンチプレス式抽出器やティープレス式抽出器と称されている器具(浸漬式抽出器)は、抽出容器と、抽出容器内周面で密嵌状態で上下動するフィルター機能を備えたプランジャ盤と、前記プランジャ盤を上下動操作する操作ロッドを備え、抽出容器内に粉砕コーヒー豆又は茶葉を入れ、熱湯や冷水を注いでコーヒーや茶を抽出し、プランジャ盤を抽出容器の上部開口より差し入れて下方に移動させて抽出カスを抽出容器下方に閉じ込め、抽出カスを含まない液体(抽出液)をカップなどの飲料容器に注ぎ入れて抽出液(コーヒーや紅茶等)を喫飲するものである(引用文献1)。
浸漬式抽出器では、抽出終了後にプランジャ盤の下側の抽出容器内に抽出カス(出し殻)が残存する。このため使用後には抽出カスを排出し、抽出容器の洗浄が必要であるが、抽出カスは抽出容器内の底に溜まってしまい排出が面倒である。そこで抽出容器の底部内方に抽出容器内に出し入れ自在とした殻受け容器を設ける構造の器具が提案されている(特許文献2)。
意匠登録第871985号公報。 特開2015-134023号公報。
浸漬式抽出器において、抽出カス(出し殻)の排出(抽出容器からの取り出し)を容易にする手段として、前記の殻受け容器を備える構造が提案されているが、殻受け容器を抽出容器の上方開口部から取り出すために、殻受け容器には取り出し構造を付加する必要があり構造が複雑になって、製品コストアップの要因となる。また殻受け容器は容器本体内に収納されることになり、プランジャ盤の下降位置が殻受け容器上縁までに制限される。また抽出容器は深型容器形状であり、洗浄が不便である。
そこで本考案は、抽出カス(出し殻)の排出を容易にする新規な浸漬式抽出器を提案したものである。
本考案の請求項1記載に係る浸漬式抽出器は、有底筒状の抽出容器と、操作ロッド先端に装着したフィルター機能を備えたプランジャ盤とを備え、プランジャ盤を容器本体内に密嵌して上下動可能に組み込んだ浸漬式抽出器において、抽出容器を筒状の容器本体と容器下方部材で形成すると共に、容器本体の下方開口部が開閉自在となるように容器下方部材を容器本体に装着してなることを特徴とするものである。
而して前記浸漬式抽出器は、従前の器具と同様に抽出容器内に粉砕コーヒー豆又は茶葉を入れ、熱湯や冷水を注いでコーヒーや茶を抽出し、プランジャ盤を抽出容器の上部開口より差し入れて下方に移動させて抽出カスを抽出容器下方に閉じ込め、抽出カスを含まない液体をカップなどの飲料容器に注ぎ入れて抽出液(コーヒーや紅茶等)を喫飲するものである。抽出液を抽出容器から排出した後、抽出カス(出し殻)はプランジャ盤で抽出容器下部に溜められているので、容器下方部材によって容器本体の下方開口部を開口すると、前記抽出カスは、抽出容器から容易に排出できる。
また本考案の請求項2記載の浸漬式抽出器は、上記抽出器において、容器下方部材を、容器本体と同一内径を備えた容器形状の下方容器体とし、前記下方容器体を容器本体に螺合装着して着脱自在としたものである。
従って飲料の抽出を終えた後に抽出容器内に残存する抽出カス(出し殻)は、下方容器体内に溜まっているので、下方容器体を容器本体から取り外すことで、抽出カス(出し殻)を容易に廃棄できる。
本考案の構成は上記のとおりで、有底筒状の抽出容器を、筒状の容器本体と容器下方部材(下方容器体)とで構成して、抽出容器の下方を開口自在とする簡単な構造で、プランジャ盤が制限を受けることなく上下動操作を可能とし、抽出カス(出し殻)の排出・廃棄を容易にし、また容器本体が下方開口の筒状となるので、その洗浄も容易である。
本考案の実施形態の全体斜視図。 同分解斜視図。 同断面図。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示した浸漬式抽出器は、抽出容器を構成する容器本体1と下方容器体(容器下方部材)2、プランジャ部材を構成するプランジャ盤3と、操作ロッド4と、蓋体5を備えるものである。
容器本体1は、適宜に容量を備えた筒状の本体部11に取っ手12を付設し、取っ手12の形成位置の反対側上縁に注ぎ口13を形成し、本体部11の下方開口箇所の内周面を拡径(拡径部14)して螺条15を設けたものである。
下方容器体2は、上方外周部21を本体部11の拡径部内14に螺合連結可能な形状で、且つ内周面は本体部11の内周面と同一内径に形成したもので、開口上端縁にリングパッキン22を装着して水封連結可能としたものである。更に下方外周部に抽出容器の安定起立を目的とする裾部23を周設したものである。
プランジャ盤3は、スポークを備えた車輪形状の上下枠板31でフィルター32を挟持し、上下枠板31外周にリングパッキン33を装着してなり、容器本体1の内周面に密着する大きさに形成したものである。また上下枠板31の中心部分に操作ロッド4を連結する。
蓋体5は、下面に嵌合輪部51を設けて容器本体1の上方開口箇所に密嵌装着可能とし、中心に操作ロッド4を上下動可能に組み込み、前記嵌合輪部51の適宜位置に注ぎ口13と対応する通水部52を設け、上面適宜位置に蒸気孔53を設けてなるものである。また操作ロッド4の上端には操作摘み41を設けている。
而して上記の浸漬式抽出器は、容器本体1に下方容器体2を螺合連結して抽出容器とし、従前の器具と同様にプランジャ部材(プランジャ盤3と、操作ロッド4と、蓋体5)を外した状態で、前記抽出容器に抽出対象物(粉砕コーヒーや茶葉等)を適宜量入れ、熱湯(又は必要に応じて冷水)を注ぎ入れ、抽出対象物(粉砕コーヒー等)からエキス抽出を行い、抽出飲料(コーヒー等)を調製する。
次にプランジャ部材(プランジャ盤3、操作ロッド4、蓋体5)を抽出容器に装着し、操作ロッド4を下圧して、プランジャ盤3を下方容器体2の位置まで下降させ、当該位置で抽出容器から抽出飲料(コーヒー等)を飲料容器に注ぎ出す。抽出カス(粉砕コーヒーの出し殻等)はプランジャ盤3よって容器外への流出が阻止されて下方容器体2内に留まる。
抽出飲料の注ぎ出しを終えて下方容器体2を容器本体1から分離すると、下方容器体2内に留まっている抽出カス(出し殻)は、下方容器体2から容易に廃棄することができる。
しかも容器本体1の下端から突出するプランジャ盤3はそのまま洗浄水で濯ぐことで付着する抽出カスを取り除くことができ、またプランジャ部材を容器本体1から取り外すと、容器本体1は筒状であるので、洗浄が容易である。また有底の下方容器体2は従前の抽出容器より格段に浅底形状であり、その洗浄も容易である。
以上のように本考案に係る抽出容器は、使用後の抽出カスの排除並びに各部材の洗浄が容易になるものである。
1 容器本体
11 本体部
12 取っ手
13 注ぎ口
14 拡径部
15 螺条
2 下方容器体
21 上方外周部
22 リングパッキン
23 裾部
3 プランジャ盤
31 上下枠板
32 フィルター
33 リングパッキン
4 操作ロッド
41 操作摘み
5 蓋体
51 嵌合輪部
52 通水部
53 蒸気孔

Claims (4)

  1. 有底筒状の抽出容器と、操作ロッド先端に装着したフィルター機能を備えたプランジャ盤とを備え、プランジャ盤を容器本体内に密嵌して上下動可能に組み込んだ浸漬式抽出器において、抽出容器を筒状の容器本体と容器下方部材で形成すると共に、容器本体の下方開口部が開閉自在となるように容器下方部材を容器本体に装着してなることを特徴とする浸漬式抽出器。
  2. 容器下方部材が、容器本体と同一内径を備えた容器形状の下方容器体とし、前記下方容器体を容器本体に螺合装着して着脱自在とした請求項1記載の浸漬式抽出器。
  3. プランジャ盤を、スポークを備えた車輪形状の上下枠板でフィルターを挟持し、上下枠板外周にリングパッキンを装着して形成した請求項2記載の浸漬式抽出器。
  4. 容器本体に取っ手を付設すると共に、取っ手形成位置の反対側上縁に注ぎ口を形成し、操作ロッドを中心に上下動自在に組み込んで容器本体の上方開口に装着する蓋体に、前記注ぎ口に対応する通水部を設けてなる請求項2又は3記載の浸漬式抽出器。
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