JP3236570B2 - 水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシステム - Google Patents
水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシステムInfo
- Publication number
- JP3236570B2 JP3236570B2 JP00648199A JP648199A JP3236570B2 JP 3236570 B2 JP3236570 B2 JP 3236570B2 JP 00648199 A JP00648199 A JP 00648199A JP 648199 A JP648199 A JP 648199A JP 3236570 B2 JP3236570 B2 JP 3236570B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical
- filtration
- flow path
- electrodes
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Description
エレメントを用いる濾過からMF濾過膜等を用いる超精
密濾過に至る広範囲な濾過領域に亘って好適に採用され
る濾過技術に関し、更に詳しくはアルカリ洗浄液、水溶
性油圧液、水溶性加工液、一般洗浄水等の水溶性液を浄
化して有効液分を回収する荷電凝集濾過方法並びにその
装置及びシステムに関する。
純物を除去する濾過技術としては、例えば特開昭62−
91214号公報記載の技術が知られている。この公報
には、本体容器を兼ねた外筒電極の内部空間の中心位
置に前記本体容器に対し電位差を有する内筒電極を配
し、これら両電極間に被処理液の流路を形成するととも
に該流路内における前記内筒電極から離間した位置に濾
過層を配設してなる荷電凝集濾過装置と、外筒電極の
内部空間の中心位置に外筒電極と同電位を為した内筒電
極を配し、これら外筒電極と内筒電極間には、これら両
電極に対して電位差を有する荷電極を配して、電界が作
用する内筒電極と荷電極との間に濾過層を配置してなる
荷電凝集濾過装置が開示されている。
外筒電極の内部空間の中心位置に外筒電極と同電位とな
した内筒電極を配して両電極間に被処理液の流路を形成
するとともに前記内筒電極の周囲に濾過層を配し、この
濾過層外表面に前記外筒電極及び内筒電極に対して電位
差を有し且つ被処理液の通過を許容する金属製多孔板又
は金属製網状体の荷電極を接触状態で配設してなる荷電
凝集濾過装置が開示されている。
筒電極の間の流路を流通する被処理液に対して液中不純
物微粒子の持つゼーター電位を低減又は消失し得る大き
さの電圧を印加し、前記微粒子間に働くクーロン力に基
づく反発力を低減又は消失させることで該不純物微粒子
を分子間力により凝集粗粒化させ、この凝集粗粒化した
不純物を濾過層で濾過するものである。
装置に用いる濾過層は、濾過膜の発達により1μm以下
の超精密濾過を行なうMF濾過膜やUF濾過膜からなる
ものが主流となっており、これら超精密濾過膜を上記荷
電凝集濾過装置に適用すれば、被処理液中の不純物が荷
電凝集作用で凝集粗粒化されて効率良く濾過膜に供給さ
れ、前記超精密濾過膜の目詰まりを抑えつつ高能率で処
理することが可能となる。本出願人はこの点に着目した
MF濾過膜又はUF濾過膜を用いた荷電凝集濾過装置を
提案しており、特開平10−118463号公報におい
てその詳細を開示した。
おいても、充分に凝集粗粒化されていない不純物微粒子
が超精密濾過膜に順次供給されることで該濾過膜が次第
に目詰まりを生じるとともに、特に中性の水、又はpH
値が9以下のアルカリ性の加工液や油圧液、洗浄液等を
被処理液として用いた場合、温度条件によっては該被処
理液中に大量のバクテリアが発生して、濾過後の処理液
が腐敗し、再利用が困難になるとともに、当該バクテリ
ア自体が超精密濾過膜に目詰まりを引き起こす原因とな
るといった問題が生じていた。従来、前記荷電凝集作用
を補助する凝集剤を適量添加する方法も採用されるが、
これら凝集剤を添加するには別途定量ポンプと複雑な制
御系を構成する必要があり、装置が複雑となりコストが
嵩むといった問題があった。
で、超精密濾過膜を用いた場合においても目詰まりが効
果的に防止でき、再利用可能なきれいな処理液が得られ
る水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシス
テムを提供せんとするものである。ここに前記システム
とは、前記装置と他の装置との組み合わせ、或いは前記
装置を構成する複数要素をそれぞれ複数の装置に分解独
立して構成したものをいう。
決のために、流入口及び排出口を有する円筒状の容器内
に、容器内空間を仕切って複数の筒電極及びこれら電極
のうち互いに反対極性が付与される電極間に位置して前
記流路を上流側と下流側に区分する円筒状の濾過層を設
け、更に前記上流側の流路に対面する筒状荷電極の表面
に、アルミニウム又は鉄製の筒体を被着するとともに、
前記電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの交流
電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、その荷電圧の
値をスライダックで調整することで、前記筒体から被処
理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当該溶
出した金属イオンによる電気化学的凝集作用と電極間に
おける荷電凝集の両凝集作用の複合作用である共凝集に
よって水溶性被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた
後、前記濾過層で濾過することを特徴とする水溶性液の
荷電凝集濾過方法を提供する。このような荷電凝集濾過
方法にあっては、被処理液中の不純物微粒子が前記共凝
集の作用によって効果的に粗粒化されるので、微小な不
純物も前記濾過層で確実に除去される。
容器内に、容器内空間を仕切って流路を形成する複数の
筒電極及びこれら電極のうち互いに反対極性が付与され
る電極間に位置して前記流路を上流側と下流側に区分す
る円筒状の濾過層を設け、更に前記上流側の流路に対面
する筒状荷電極の表面に、銅又は銀製の筒体を被着する
とともに、前記電極に間隔10mm当たり0.1〜15
0Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、そ
の荷電圧の値をスライダックで調整することで、前記筒
体から被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御
し、当該溶出した金属イオンによって水溶性被処理液中
のバクテリアの発生を抑えつつ電極間における荷電凝集
作用によって前記被処理液中の不純物を凝集粗粒化させ
た後、前記濾過層で濾過することを特徴とする水溶性液
の荷電凝集濾過方法にあっては、バクテリアによる濾過
層の目詰まり及び処理液の腐敗が未然に防止でき、該処
理液の再利用が容易になるとともに水溶性被処理液を効
率良く濾過処理できる。
容器内に容器内空間を仕切って複数の筒電極を設けると
ともに流路に対面する筒状荷電極の表面に、アルミニウ
ム又は鉄製の筒体を被着してなる荷電装置に、流入口及
び排出口を有する容器内に上流側と下流側に流路を区分
する濾過層を設けてなる濾過装置を直列に接続し、前記
荷電装置内の電極に間隔10mm当たり0.1〜150
Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、その
荷電圧の値をスライダックで調整することで、前記筒体
から被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御
し、当該溶出した金属イオンによる電気化学的凝集作用
と電極間における荷電凝集作用との複合作用である共凝
集によって水溶性被処理液中の不純物を凝集粗粒化させ
た後、前記濾過装置内の濾過層で濾過することを特徴と
する水溶性液の荷電凝集濾過方法にあっては、不純物に
対し共凝集作用を及ぼす機能と該共凝集作用により凝集
粗粒化した不純物を濾過する機能を、互いに直列に接続
される独立した装置構成と為したことで、各装置におけ
る設計の自由度が増大するとともに、前記荷電装置にお
いて比較的長い流路が確保され、電極間における荷電凝
集作用と電気化学的凝集作用の複合作用である共凝集作
用が増大する。
容器内に容器内空間を仕切って複数の筒電極を設けると
ともに流路に対面する筒状荷電極の表面に、銅又は銀製
の筒 体を被着してなる荷電装置に、流入口及び排出口を
有する容器内に上流側と下流側に流路を区分する濾過層
を設けてなる濾過装置を直列に接続し、前記荷電装置内
の電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの交流電
圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、その荷電圧の値
をスライダックで調整することで、前記筒体から被処理
液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当該溶出
した金属イオンによって水溶性被処理液中のバクテリア
の発生を抑えつつ電極間における荷電凝集作用によって
前記被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた後、前記濾
過装置内の濾過層で濾過することを特徴とする水溶性液
の荷電凝集濾過方法にあっても同様に、各装置における
設計の自由度が増大するとともに荷電装置内における殺
菌作用及び荷電凝集作用が増大する。
適な水溶性液の荷電凝集濾過装置若しくはシステムをも
提供する。
容器と、該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する
複数の筒電極と、これら電極のうち互いに反対極性が付
与される前記電極の間に位置して前記流路を上流側と下
流側に区分する円筒状の濾過層を備え、前記上流側の流
路に対面する筒状荷電極の表面に、アルミニウム若しく
は鉄製の筒体、又は銅若しくは銀製の筒体を接触状態に
嵌着するとともに、電極に間隔10mm当たり0.1〜
150Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧が印加さ
れ、その荷電圧の値をスライダックで調整して、前記筒
体から被処理液中に溶出する金属イオンの流出量が調節
される水溶性液の荷電凝集濾過装置を提供する。このよ
うな荷電凝集濾過装置にあっては、流入口から供給され
た被処理液中の不純物が電極間の荷電凝集作用により凝
集粗粒化するとともに、濾過層を境に上流側の流路に臨
む筒状荷電極表面から溶出する金属イオンにより電気化
学的凝集作用又は殺菌作用を受けて、更に凝集粗粒化す
るか又は液中のバクテリアの発生が抑制され、前記濾過
層の目詰まりを生じさせることなく効率良く濾過され
る。
容器並びに該容器内に内部空間を仕切って流路を形成す
る複数の筒電極を備え、前記流路に対面する筒状荷電極
の表面に、アルミニウム若しくは鉄製の筒体、又は銅若
しくは銀製の筒体を接触状態で嵌着するとともに、電極
に間隔10mm当たり0.1〜150Vの交流電圧又は
交流と直流の重畳電圧が印加され、その荷電圧の値をス
ライダックで調整して、前記筒体から被処理液中に溶出
する金属イオンの流出量が調節される荷電装置と、流入
口及び排出口を有する容器並びに該容器内の流路を上流
側と下流側に区分する濾過層を備えた濾過装置と、前記
荷電装置の排出口及び濾過装置の流入口を接続する接続
手段とからなる水溶性液の荷電凝集濾過システムをも提
供する。このような荷電凝集濾過システムにあっては、
設計の自由度が広がるために、被処理液中の不純物が濾
過装置と別途独立して設けられた比較的流路の長い荷電
装置内で荷電凝集作用と電気化学的凝集作用の複合作用
である共凝集作用、又は荷電凝集作用と殺菌作用の両作
用を充分に享受され得て、被処理液中の不純物の凝集粗
粒化及びバクテリアの発生防止を確実に行なうことが容
易となる。
口を有する容器、該容器内の内部空間を仕切って複数の
電極、並びにこれら電極のうち互いに反対極性が付与さ
れる電極の間に位置して前記流路を上流側と下流側に区
分する濾過層を備えた構成とした荷電凝集濾過システム
にあっては、荷電装置で充分に凝集粗粒化された被処理
液が、前記濾過装置の荷電凝集作用を受けてさらに凝集
粗粒化されて、濾過層における目詰まり防止及び不純物
の濾過がより確実となる。
対面する筒状荷電極の表面に、アルミニウム若しくは鉄
製の筒体、又は銅若しくは銀製の筒体を接触状態で嵌着
するとともに、電極に間隔10mm当たり0.1〜15
0Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧が印加され、
その荷電圧の値をスライダックで調整して、前記筒体か
ら被処理液中に溶出する金属イオンの流出量が調節され
るものでは、被処理液は上記荷電装置のみならず濾過装
置においても電気化学的凝集作用又は殺菌作用を受ける
こととなり、濾過能力がさらに向上する。
面に基づき詳細に説明する。本発明に係る荷電凝集濾過
方法並びにその装置及びシステムは、濾過層を通過する
以前の水溶性被処理液に対して、荷電凝集作用ととも
に、電気化学的凝集作用を及ぼし不純物微粒子を凝集
粗粒化し、又は殺菌作用を及ぼし被処理液中のバクテ
リアの発生を抑制し、結果として濾過層の目詰まりの発
生率を減少させて当該被処理液を効率良く濾過処理する
ことを要旨としている。ここで前記荷電凝集作用とは、
電界中の流路に被処理液を流通させることで、当該被処
理液中のゴミや油等の不純物微粒子が相互に保有してい
るゼーター電位に起因したクーロン力による反発力を失
わせしめ、これら不純物微粒子間に自然力として作用す
る分子間力等の粒子間引力を利用して、ゴミ、油等の不
純物微粒子を凝集粗大化させる作用をいい、この様にし
て被処理液中の不純物を凝集粗粒化した後、濾過層によ
って液中から除去することが荷電凝集濾過である。尚、
前記凝集粗粒化したゴミの凝集体層は数ミクロンの濾目
を有する濾過層の表面に堆積してケーク層を作り、この
ケーク層も濾過層としての機能を発揮するため極めて精
密な濾過が可能となっている。
第2実施形態、図3は第3実施形態、図4は第4実施形
態、図5は第5実施形態を示し、図中符号Aは荷電凝集
濾過装置、Sは複数装置を組み合わせて構成される荷電
凝集濾過システムをそれぞれ示している。
2に基づいて説明する。図1(a)は本実施形態の荷電
凝集濾過装置Aを示す縦断面図、図1(b)は同じく横
断面図をそれぞれ示している。荷電凝集濾過装置Aは、
被処理液中の不純物を凝集粗粒化する凝集粗粒化手段と
前記凝集粗粒化した不純物を除去する濾過手段とを単一
の容器内に構成してなるものであり、具体的には流入口
1a及び排出口1bを有する容器1と、該容器内空間を
同心状に区分した流路R1、R2、R3を形成する複数
の電極と、これら電極のうち互いに反対極性が付与され
る電極の間に位置して前記流路を上流側R1、R2と下
流側R3に区分する濾過層13とを備えている。そして
前記上流側の流路R1、R2のうち流路R1に対面する
電極の表面は、水溶性の被処理液に対して電気化学的凝
集作用を有する金属イオンが溶出する金属素材10で形
成されている。本発明が濾過対象とする水溶性の被処理
液は、多岐にわたる。前記濾過層13としては、通常の
炭素繊維その他の繊維状導電性素材からMF濾過膜又は
UF濾過膜の超精密濾過膜やRO濾過膜等に至る様々な
種類のものが使用でき、その形状もフィルム状や円筒状
等の任意な形状のものが使用でき、適宜目的とする処理
液のレベルに合わせて選択すれば良い。即ち、繊維状導
電性素材以外のものを使用することも勿論可能であり、
例えば孔部比率の比較的大きい焼結金属や多孔性導電性
セラミックス、更に活性炭を用いることも可能である。
また、被処理液中の水と不純物を効率よく分離する為
に、前記電極には間隔10mm当たり0.1〜150V
の交流電圧又は交流と直流の重畳電圧が印加され、その
荷電圧をスライダック47で調節し、溶出する金属イオ
ンの発生量が制御される。
更に詳細に説明する。図中11は、本体容器1を兼ねた
外筒アース電極である。この外筒アース電極11は上部
が開放した有底の筒体であり、側壁上部には被処理液の
流入口1aが形成され、他方底壁9には、必要に応じて
電磁弁3の開閉動作により容器1内に堆積したゴミや汚
泥等を排出するドレン2が形成されている。また、同じ
く底壁9の中心部9aからは、外筒アース電極11内部
の径方向中心位置に配置された中心筒電極12が貫通し
て下方に突設され、該中心筒電極12と外筒アース電極
11は前記中心部9aを介し結電されることで互いに同
電位を為している。この中心筒電極12は、上方に外筒
アース電極11内部空間に開口する集液口12aを備え
且つ下端は外筒アース電極11の容器外部に露出し、そ
の露出した下端開口部が処理液の排出口1bとなってい
る。前記排出口1bは、逆洗に必要となる量の処理液を
常時貯留している逆洗液溜タンク8に接続されている。
この逆洗液溜タンク8には、更に電磁弁45により開閉
される濾過済み液出口8b及び電磁弁46により開閉さ
れるエヤー供給部20がそれぞれ接続され、逆洗機構1
9を構成している。即ち逆洗の際には、電磁弁45が閉
鎖されるとともに電磁弁3、46が開放され、エヤー供
給部20からのエヤー圧によって逆洗液溜タンク8内の
処理液が逆洗液として容器1内部へ逆流され、濾過層1
3の目詰まりの原因となった不純物及び上記容器内に堆
積したゴミや汚泥等がドレン2を通じて外部に排出され
る。
が形成され、当該外筒アース電極11の上部開口に被蓋
する蓋体17が前記フランジ4を貫通するボルト5によ
って固定されている。また蓋体17の下面側には、中心
筒電極12、後述する濾過層13、多孔板電極14及び
筒状荷電極15を、それぞれ上方から押えるフィルター
押え絶縁物6が設けられている。
過膜からなる円筒状の濾過層13が、その内周面と中心
筒電極12との間に所定空間をおいて同心状に配置さ
れ、該濾過層13の外周面上には金属多孔板からなる多
孔板電極14が接触状態で配置されている。この濾過層
13は脱着可能であり、フィルター受け絶縁物7と前記
フィルター押え絶縁物6との間に挾持されることで容器
内所定位置に固定される。さらに前記外筒アース電極1
1と多孔板電極14との間には、外周面にアルミニウム
製の筒体16を接触状態で嵌着した筒状荷電極15が絶
縁支持硝子21に支持されて配置され、外筒アース電極
11、多孔板電極14との間に形成される空間により、
それぞれ被処理液の流路R1、R2が形成されている。
即ち、前記濾過層13は、前記流路R1、R2並びに中
心筒電極12との間の所定空間で形成される流路R3
を、上流側の流路R1、R2及び下流側の流路R3とし
て区分している。
く、下方に開放した溝部16aが形成され、装着の際に
後述の絶縁硝子18dを受け入れる案内溝を為してい
る。そして該筒体16の内径は、筒状荷電極15の外径
に基づいて決定される。
る荷電は、容器外部に設置された荷電源18から導出さ
れたアース線18aを外筒アース電極11に接続すると
ともに、外筒アース電極11及び筒状荷電極15を貫通
する絶縁硝子18dの内部に挿通させた荷電線18bを
前記筒状荷電極15及び多孔板電極14に接続すること
で行っている。そして荷電時の印加電圧には、液中不純
物微粒子が有するゼーター電位を低下若しくは消失し得
る電圧が適宜選択される。一般に水溶性液は絶縁性が低
いことから印加電圧は低めに設定され、且つその電圧の
種類も電蝕を避ける目的によりなるべく直流は避けら
れ、緩やかに電解が進行する交流電圧が使用される。
尚、被処理液の種類によっては交流と直流の重畳電圧を
印加することも好ましい。
筒アース電極11との間の流路R1では、電界の荷電凝
集作用により被処理液の凝集粗粒化現象が進行するとと
もに前記筒状荷電極15の外周面に設けたアルミニウム
製の筒体16から被処理液中にアルミニウムイオンが溶
出し、該被処理液に対し電気化学的凝集作用を及ぼす水
酸化アルミニウムが生成される。流路R1においては電
界による前記荷電凝集作用と水酸化アルミニウムによる
電気化学的凝集作用が同時に作用し、被処理液中の不純
物微粒子はこれら両作用の共凝集により激しく粗粒化さ
れ、濾過層13により確実に濾過される。従って、従来
荷電凝集作用を補助する目的で行なわれていた凝集剤の
添加には、定量ポンプを用いた複雑な制御を要していた
が、本発明によれば、例えば前記筒体16を筒状荷電極
15に嵌着しておくだけで、上記共凝集を実現して不純
物微粒子を効率良く濾過することが可能となるのであ
る。尚、本実施形態の荷電凝集濾過装置Aは、各電極素
材としてステンレスが用いられるとともに筒状荷電極1
5の外周面上にはアルミニウム製の筒体16が接触状態
で嵌着された構成であるが、その他の変形例として筒状
荷電極15の外周面上にアルミニウム皮膜を蒸着その他
のメッキ処理により施してなるものや、筒状荷電極15
全体をアルミニウムで形成してなるものも好ましい。ま
た、荷電の方法及びアルミニウムが形成される電極も、
本実施形態に何ら限定されるものではなく、外筒アース
電極11内周面の一部又は全体もアルミニウムで形成す
るものや、筒状荷電極15と多孔板電極14との間に電
位差を設ける場合にあっては、該筒状電極15内周面や
多孔板電極14外周面をアルミニウムで形成するものも
好ましい。また、本実施形態においては、水溶性の被処
理液に対し電気化学的凝集作用を有する金属イオンが溶
出する金属素材としてアルミニウムを用いているが、こ
のような金属素材10としては、その他に鉄も好適に用
いられる。
印で示すように、容器外部からポンプを用いて圧入した
被処理液を外筒アース電極11と筒体16に嵌着した筒
状荷電極15との間の流路R1を通じて下方へ流通させ
つつ被処理液中の不純物微粒子を共凝集により凝集粗粒
化させ、容器底部1Cで反転した前記被処理液は、荷電
凝集を繰り返しながら筒状荷電極15と濾過層13外周
面の多孔板電極14との間の流路R2を上方へ流通しつ
つ該多孔板電極14と中心筒電極12の間に印加された
電圧に基づくクーロン力により濾過層13を内方へ流通
濾過される。濾過層13を通過した処理液は、中心筒電
極12の上方に設けた集液口12aから該中心筒電極1
2の内部に流入させ、下方へ流通させた後、排出口1b
から容器1の外部に排出される。容器1外部に排出され
た処理液は、さらに排出口1bに接続される逆洗液溜タ
ンク8を通過して、濾過済み液出口8bより放出され
る。また、容器1に設置した図示しない圧力計からの電
気信号により濾過層13の目詰まりを感知した場合に
は、電磁弁45を閉じるとともに電磁弁3、46を開
き、上述の如くエヤー供給部20のエヤー圧により逆洗
して前記濾過層13の目詰まりを解消する。
円筒状の本体容器1の外周面に形成した流入口1aから
内方へ向かう流路を形成し、濾過層13に対して外方に
位置する筒状荷電極15の表面にアルミニウム製の筒体
16を被着して構成されているが、本発明に係る荷電凝
集濾過装置はこのような「円筒状」及び「内方へ向かう
流路」を有する装置構成に限定されるものではなく、濾
過層に対して上流側の流路に対面している電極表面にお
いてアルミニウムその他の被処理液に対して電気化学的
凝集作用を有する金属イオンが溶出する金属素材で形成
するものであれば、その他適宜な容器形状や流通方向が
採用できる。
過装置は、上記第1実施形態の荷電凝集濾過装置Aにお
ける筒状荷電極15の外周面上に接触状態で嵌着する筒
体16を、アルミニウム製の代わりに銅製としたもので
ある。本実施形態において銅は水溶性の被処理液に対し
て殺菌作用を有する金属イオンが溶出する金属素材の一
例として用いたものであり、このように濾過層13に対
し上流側の流路に対面している筒状荷電極15の表面
を、水溶性の被処理液に対し殺菌作用を有する金属イオ
ンが溶出する金属素材で形成することで、被処理液中の
バクテリアの発生を抑制しつつ電極間における荷電凝集
作用によって前記被処理液中の不純物を凝集粗粒化さ
せ、バクテリアによる濾過層13の目詰まり及び処理液
の腐敗が未然に防止され、該処理液の再利用が容易とな
るとともに水溶性被処理液を効率良く濾過処理するもの
である。
対し殺菌作用を有する金属イオンが溶出する金属素材と
して上記の如く銅を用いているが、このような金属素材
としては、その他に銀も好適に用いられる。
対し電気化学的凝集作用の代わりに殺菌作用が及ぶこと
以外、基本的に上記第1実施形態と同様であり、その変
形例もこれに准じて採用し得るが、被処理液中のバクテ
リアの発生を抑制する本実施形態の荷電凝集濾過装置
は、濾過層としてバクテリアによる目詰まりが生じ易い
MF濾過膜やUF濾過膜などの超精密濾過膜を使用する
場合に特に有効である。
ら当然に導かれる変形例として、例えば筒状荷電極15
の外周面上に接触状態で嵌着する筒体16をアルミニウ
ム製とし、且つ外筒アース電極11の内周面上に銅筒を
装着した荷電凝集濾過装置にあっては、装置内の被処理
液にアルミニウムイオンに基づく電気化学的凝集作用と
銅イオンに基づく殺菌作用の相乗効果が生じ、更に精度
の高い濾過が効率良く行われる。
いて説明する。本実施形態は、前述の凝集粗粒化手段と
濾過手段をそれぞれ別の装置で構成した荷電凝集濾過シ
ステムの一例であり、本実施形態の荷電凝集濾過システ
ムSは、流入口23及び排出口26を有する容器29及
び該容器29内に内部空間を仕切って複数の電極を備
え、前記流路に対面する電極表面が、水溶性の被処理液
に対して電気化学的凝集作用を有する金属イオンが溶出
する金属素材で形成されている荷電装置Bと、流入口3
3及び排出口36を有する容器40並びに該容器40内
の流路を上流側と下流側に区分する濾過層37を備えて
いる濾過装置C1を構成し、前記荷電装置Bの排出口2
6及び濾過装置Cの流入口33を接続する接続手段Dを
用いて両者を直列に接続してなることを要旨としてい
る。
た外筒アース電極をそれぞれ示している。外筒アース電
極22は上下両端部が閉塞した筒体であり、側壁上部に
は被処理液の流入口23が形成され、他方底壁24の中
心部24aからは、外筒アース電極22内部の径方向中
心位置に配置された中心筒電極25が貫通して下方に突
設され、該中心筒電極25と外筒アース電極22は前記
中心部24aを介し結電されることで互いに同電位を為
している。この中心筒電極25は、上端に外筒アース電
極22内部空間に開口する集液口25aを備え且つ下端
は外筒アース電極22の容器外部に露出し、その露出し
た下端開口部が処理液の排出口26となっている。
間には、外周面にアルミニウム製の筒体27を接触状態
で嵌着した筒状荷電極28が配置され、外筒アース電極
22、中心筒電極25との間に形成される空間により、
それぞれ被処理液の流路r1、r2が形成されている。
外部に設置された荷電源30から導出したアース線30
aを外筒アース電極22に接続するとともに、外筒アー
ス電極22を貫通する絶縁硝子30dの内部に挿通させ
た荷電線30bを筒状荷電極28に接続することで行な
っている。尚、印加電圧については上記第1実施形態の
場合と同様に、液中不純物微粒子が有するゼーター電位
を低く若しくは消失し得る電圧が適宜選択され、電蝕を
避ける目的からなるべく直流を避けることが好ましい。
接続される濾過装置、40は本体容器をそれぞれ示して
おり、該容器40は上部が開放した有底の筒状部材31
と該筒状部材31の上部開口に被蓋される蓋部材32と
から構成されている。筒状部材31の側壁下部には、被
処理液の流入口33が形成され、他方底壁34には、必
要に応じて電磁弁42の開閉動作により容器40内に堆
積したゴミや汚泥等を排出するドレン41が形成されて
いる。また、同じく底壁34の中心部34aからは、筒
状部材31内部の径方向中心位置に配置された中心筒部
材35が貫通して下方に突設され、該中心筒部材35の
上方には、本体容器40の内部空間に開口する集液口3
5aを備え且つ下端は本体容器40外部に露出し、その
露出した下端開口部が処理液の排出口36となってい
る。
成され、該筒状部材31の上部開口に被蓋する蓋体32
が前記フランジ43を貫通するボルト44によって固定
されている。また、蓋部材32の下面側には後述する濾
過層37をそれぞれ上方から押える濾過層押え金具38
が設けられている。
過膜からなる円筒状の濾過層37が、その内周面と中心
筒部材35の間に所定の間隔をおいて同心状に配置され
ている。この濾過層37は脱着可能であり、濾過層受け
金具39と前記濾過層押え金具38との間に挾持させる
ことで容器内所定位置に固定されている。
の動作は、基本的には上記第1実施形態の荷電凝集濾過
装置Aで使用したものと同じ機構が使用でき、同一箇所
には同一符号を付してその説明は省略する。
続ホース等の接続手段Dで直列に接続してなる本実施形
態の荷電凝集濾過システムSにおいては、被処理液中の
不純物の凝集粗粒化とその濾過をそれぞれ独立した別の
装置で行なう装置構成を採用しているので、各装置の設
計上の自由度が向上するとともに濾過層に至るまでの流
路を充分に維持することができ、被処理液中の不純物に
対する共凝集作用を充分に行なうことができる。
態に係る荷電凝集濾過システムを説明する。本実施形態
の荷電凝集濾過システムSに使用する濾過装置C2は、
上記第3実施形態の荷電凝集濾過システムSで使用した
濾過装置C1に、更に流路を形成する複数の筒状電極及
び荷電源を設けてなるものであり、即ち、第1実施形態
の荷電凝集濾過装置Aにおいて筒体16を除いたものと
同一の構成であるため,同一箇所には同一符号を付し、
各部の説明は省略する。このような荷電凝集濾過システ
ムSにあっては、荷電装置B内の荷電凝集作用で充分に
凝集粗粒化された被処理液が、前記濾過装置C2内の荷
電凝集作用で更に凝集粗粒化されるとともに、該濾過装
置C2内の不純物がろ過され、濾過層における目詰まり
の防止及び不純物の濾過がより確実となる。
態に係る荷電凝集濾過システムを説明する。本実施形態
の荷電凝集濾過システムSは、前述の第3実施形態又は
第4実施形態の荷電凝集濾過システムSにおける濾過装
置C1、C2の代わりに、濾過装置C3として第1実施
形態の荷電凝集濾過装置Aを用いたものである。このよ
うな荷電凝集濾過システムSにあっては、被処理液は上
記荷電装置Bのみならず濾過装置C3においても荷電凝
集作用と電気化学的凝集作用との複合作用である共凝集
作用を受けることとなり、即ち共凝集作用の相乗効果に
よって前記被処理液中の不純物微粒子の粒径が更に大き
くなることで、濾過能力が飛躍的に向上する。
荷電凝集濾システムSにおいては、荷電装置B又は濾過
装置C3で筒状荷電極に嵌着させる筒体をアルミニウム
製としているが、これをアルミニウムの代わりに、銅、
その他の水溶性の被処理液に対して殺菌作用を有する金
属イオンが溶出する金属素材で構成した場合には、各実
施形態の被処理液に電気化学的凝集作用の代わりに殺菌
作用が及され、バクテリアによる濾過層の目詰まり及び
処理液の腐敗が未然に防止され、該処理液の再利用が容
易となるとともに水溶性被処理液を効率良く濾過処理で
きる。これは前述の第1実施形態に対する第2実施形態
の関係と同様である。この様にしてアルミニウムの代わ
りに銅等を用いた場合でも、荷電装置と濾過装置を独立
して設けた上で直列に接続してなる各実施形態において
は、設計上の自由度が向上するとともに濾過層に至る流
路が充分に確保され、被処理液に対する荷電凝集作用及
び殺菌作用を充分に行なうことが可能となる。また、逆
洗機構も特に本発明の必須要件ではなく、比較的目詰ま
りの生じ易いMF濾過膜又はUF濾過膜等の超精密濾過
膜において好適に採用される。
内に、容器内空間を仕切って複数の筒電極及びこれら電
極のうち互いに反対極性が付与される電極間に位置して
前記流路を上流側と下流側に区分する円筒状の濾過層を
設け、更に前記上流側の流路に対面する筒状荷電極の表
面に、アルミニウム又は鉄製の筒体を被着するととも
に、前記電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの
交流電圧又は交流と直流の 重畳電圧を印加し、その荷電
圧の値をスライダックで調整することで、前記筒体から
被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当
該溶出した金属イオンによる電気化学的凝集作用と電極
間における荷電凝集作用の複合作用である共凝集によっ
て水溶性被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた後、前
記濾過層で濾過することを特徴とする水溶性液の荷電凝
集濾過方法によれば、被処理液中の不純物微粒子が前記
共凝集の作用によって効果的に粗粒化され、微小な不純
物でも前記濾過層において確実に除去できる。
に、容器内空間を仕切って流路を形成する複数の筒電極
及びこれら電極のうち互いに反対極性が付与される電極
間に位置して前記流路を上流側と下流側に区分する円筒
状の濾過層を設け、更に前記上流側の流路に対面する筒
状荷電極の表面に、銅又は銀製の筒体を被着するととも
に、前記電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの
交流電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、その荷電
圧の値をスライダックで調整することで、前記筒体から
被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当
該溶出した金属イオンにより水溶性被処理液中のバクテ
リアの発生を抑えつつ電極間における荷電凝集作用によ
って前記被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた後、前
記濾過層で濾過することを特徴とする水溶性液の荷電凝
集濾過方法によれば、バクテリアによる濾過層の目詰ま
り及び処理液の腐敗が未然に防止でき、該処理液の再利
用が容易になるとともに水溶性被処理液を効率良く濾過
処理できる。
に容器内空間を仕切って複数の電極を設けるとともに流
路に対面する筒状荷電極の表面に、アルミニウム又は鉄
製の筒体を被着してなる荷電装置に、流入口及び排出口
を有する容器内に上流側と下流側に流路を区分する濾過
層を設けてなる濾過装置を直列に接続し、前記荷電装置
内の電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの交流
電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、その荷電圧の
値をスライダックで調整することで、前記筒体から被処
理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当該溶
出した金属イオンによる電気化学的凝集作用と電極間に
おける荷電凝集作用との複合作用である 共凝集によって
水溶性被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた後、前記
濾過装置内の濾過層で濾過することを特徴とする水溶性
液の荷電凝集濾過方法によれば、各装置における設計の
自由度が増大するとともに、前記荷電装置において比較
的長い流路が確保され、電極間における被処理液に対す
る荷電凝集作用と電気化学的凝集作用の複合作用である
共凝集作用を増大できる。
に容器内空間を仕切って複数の筒電極を設けるとともに
流路に対面する筒状荷電極の表面に、銅又は銀製の筒体
を被着してなる荷電装置に、流入口及び排出口を有する
容器内に上流側と下流側に流路を区分する濾過層を設け
てなる濾過装置を直列に接続し、前記荷電装置内の電極
に間隔10mm当たり0.1〜150Vの交流電圧又は
交流と直流の重畳電圧を印加し、その荷電圧の値をスラ
イダックで調整することで、前記筒体から被処理液中に
溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当該溶出した金
属イオンによって水溶性被処理液中のバクテリアの発生
を抑えつつ電極間における荷電凝集作用によって前記被
処理液中の不純物を凝集粗粒化させた後、前記濾過装置
内の濾過層で濾過することを特徴とする水溶性液の荷電
凝集濾過方法によれば、各装置における設計の自由度が
増大するとともに、荷電装置内における被処理液に対す
る殺菌作用及び荷電凝集作用を増大できる。
と、該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する複数
の筒電極と、これら電極のうち互いに反対極性が付与さ
れる前記電極の間に位置して前記流路を上流側と下流側
に区分する円筒状の濾過層を備え、前記上流側の流路に
対面する筒状荷電極の表面に、アルミニウム若しくは鉄
製の筒体、又は銅若しくは銀製の筒体を接触状態に嵌着
するとともに、電極に間隔10mm当たり0.1〜15
0Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧が印加され、
その荷電圧の値をスライダックで調整して、前記筒体か
ら被処理液中に溶出する金属イオンの流出量が調節され
る水溶性液の荷電凝集濾過装置によれば、流入口から供
給された被処理液中の不純物が電極間の荷電凝集作用に
より凝集粗粒化するとともに電気化学的凝集作用又は殺
菌作用を受けて、更に凝集粗粒化するか又は液中のバク
テリアの発生が抑制され、前記濾過層の目詰まりを生じ
させることなく効率良く濾過できる。
びに該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する複数
の筒電極を備え、前記流路に対面する筒状荷電極の表面
に、アルミニウム若しくは鉄製の筒体、又は銅若しくは
銀製の筒体を接触状態で嵌着するとともに、電極に間隔
10mm当たり0.1〜150Vの交流電圧又は交流と
直流の重畳電圧が印加され、その荷電圧の値をスライダ
ックで調整して、前記筒体から被処理液中に溶出する金
属イオンの流出量が調節される荷電装置と、流入口及び
排出口を有する容器並びに該容器内の流路を上流側と下
流側に区分する濾過層を備えた濾過装置と、前記荷電装
置の排出口及び濾過装置の流入口を接続する接続手段と
からなる水溶性液の荷電凝集濾過システムによれば、設
計の自由度が広がるために、被処理液中の不純物が濾過
装置と別途独立して設けられた比較的流路の長い荷電装
置内で荷電凝集作用と電気化学的凝集作用の複合作用で
ある共凝集作用、又は荷電凝集作用と殺菌作用の両作用
を充分に享受され得て、被処理液中の不純物の凝集粗粒
化及びバクテリアの発生防止を確実に行なうことが容易
となる。
る容器、該容器内の内部空間を仕切って複数の電極、並
びにこれら電極のうち互いに反対極性が付与される電極
の間に位置して前記流路を上流側と下流側に区分する濾
過層を備えた構成とした荷電凝集濾過システムによれ
ば、荷電装置で充分に凝集粗粒化されている被処理液中
の不純物微粒子を前記濾過装置の荷電凝集作用により更
に大径化して、該濾過装置内の濾過層における目詰まり
防止及び不純物微粒子の除去がより確実となる。
筒状荷電極の表面に、アルミニウム若しくは鉄製の筒
体、又は銅若しくは銀製の筒体を接触状態で嵌着すると
ともに、電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの
交流電圧又は交流と直流の重畳電圧が印加され、その荷
電圧の値をスライダックで調整して、前記筒体から被処
理液中に溶出する金属イオンの流出量を調節してなる荷
電凝集濾過システムによれば、被処理液は上記荷電装置
のみならず濾過装置においても電気化学的凝集作用又は
殺菌作用を受けることとなり、被処理液の濾過能力を一
段と向上できる。
より構成される超精密濾過膜を用いれば、よりきれいな
水を得ることができる。
濾過装置を示す横断面説明図。 (b)は同じく第1実施形態に係る荷電凝集濾過装置を
示す縦断面説明図。
の筒体を示す斜視説明図。
テムを示す説明図。
テムを示す説明図。
テムを示す説明図。
Claims (11)
- 【請求項1】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
内に、容器内空間を仕切って流路を形成する複数の筒電
極と、これら電極のうち互いに反対極性が付与される電
極間に位置して前記流路を上流側と下流側に区分する円
筒状の濾過層とを設け、前記上流側の流路に対面する筒
状荷電極の表面に、アルミニウム又は鉄製の筒体を被着
するとともに、前記電極に間隔10mm当たり0.1〜
150Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加
し、その荷電圧の値をスライダックで調整することで、
前記筒体から被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量
を制御し、当該溶出した金属イオンによる電気化学的凝
集作用と電極間における荷電凝集作用との複合作用であ
る共凝集によって水溶性被処理液中の不純物を凝集粗粒
化させた後、この不純物を前記濾過層で濾過することを
特徴とする水溶性液の荷電凝集濾過方法。 - 【請求項2】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
内に、容器内空間を仕切って流路を形成する複数の筒電
極と、これら電極のうち互いに反対極性が付与される電
極間に位置して前記流路を上流側と下流側に区分する円
筒状の濾過層とを設け、前記上流側の流路に対面する筒
状荷電極の表面に、銅又は銀製の筒体を被着するととも
に、前記電極に間隔10mm当たり0.1〜150Vの
交流電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、その荷電
圧の値をスライダックで調整することで、前記筒体から
被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御し、当
該溶出した金属イオンによって水溶性被処理液中のバク
テリアの発生を抑えつつ電極間における荷電凝集作用に
よって前記被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた後、
この不純物を前記濾過層で濾過することを特徴とする水
溶性液の荷電凝集濾過方法。 - 【請求項3】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
内に容器内空間を仕切って流路を形成する複数の筒電極
を設けるとともに流路に対面する筒状荷電極の表面に、
アルミニウム又は鉄製の筒体を被着してなる荷電装置
と、流入口及び排出口を有する容器内に上流側と下流側
に流路を区分する濾過層を設けてなる濾過装置とを直列
に接続し、前記荷電装置内の電極に間隔10mm当たり
0.1〜150Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧
を印加し、その荷電圧の値をスライダックで調整するこ
とで、前記筒体から被処理液中に溶出する金属イオンの
溶出量を制御し、当該溶出した金属イオンによる電気化
学的凝集作用と電極間における荷電凝集作用との複合作
用である共凝集によって水溶性被処理液中の不純物を凝
集粗粒化させた後、この不純物を前記濾過装置内の濾過
層で濾過することを特徴とする水溶性液の荷電凝集濾過
方法。 - 【請求項4】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
内に容器内空間を仕切って流路を形成する複数の筒電極
を設けるとともに流路に対面する筒状荷電極の表面に、
銅又は銀製の筒体を被着してなる荷電装置と、流入口及
び排出口を有する容器内に上流側と下流側に流路を区分
する濾過層を設けてなる濾過装置とを直列に接続し、前
記荷電装置内の電極に間隔10mm当たり0.1〜15
0Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧を印加し、そ
の荷電圧の値をスライダックで調整することで、前記筒
体から被処理液中に溶出する金属イオンの溶出量を制御
し、当該溶出した金属イオンによって溶性被処理液中の
バクテリアの発生を抑えつつ電極間における荷電凝集作
用によって前記被処理液中の不純物を凝集粗粒化させた
後、この不純物を前記濾過装置内の濾過層で濾過するこ
とを特徴とする水溶性液の荷電凝集濾過方法。 - 【請求項5】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
と、該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する複数
の筒電極と、これら電極のうち互いに反対極性が付与さ
れる前記電極の間に位置して前記流路を上流側と下流側
に区分する円筒状の濾過層を備え、前記上流側の流路に
対面する筒状荷電極の表面に、アルミニウム又は鉄製の
筒体を接触状態に嵌着するとともに、電極に間隔10m
m当たり0.1〜150Vの交流電圧又は交流と直流の
重畳電圧が印加され、その荷電圧の値をスライダックで
調整して、前記筒体から被処理液中に溶出する金属イオ
ンの流出量が調節される水溶性液の荷電凝集濾過装置。 - 【請求項6】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
と、該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する複数
の筒電極と、これら電極のうち互いに反対極性が付与さ
れる前記電極の間に位置して前記流路を上流側と下流側
に区分する円筒状の濾過層を備え、前記上流側の流路に
対面する筒状荷電極の表面に、銅又は銀製の筒体を接触
状態に嵌着するとともに、電極に間隔10mm当たり
0.1〜150Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧
が印加され、その荷電圧の値をスライダックで調整し
て、前記筒体から被処理液中に溶出する金属イオンの流
出量が調節される水溶性液の荷電凝集濾過装置。 - 【請求項7】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
並びに該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する複
数の筒電極を備え、前記流路に対面する筒状荷電極の表
面に、アルミニウム若しくは鉄製の筒体、又は銅若しく
は銀製の筒体を接触状態で嵌着するとともに、電極に間
隔10mm当たり0.1〜150Vの交流電圧又は交流
と直流の重畳電圧が印加され、その荷電圧の値をスライ
ダックで調整して、前記筒体から被処理液中に溶出する
金属イオンの流出量が調節される荷電装置と、 流入口及び排出口を有する容器並びに該容器内の流路を
上流側と下流側に区分する濾過層を備えた濾過装置と、 前記荷電装置の排出口及び濾過装置の流入口を接続する
接続手段と、 からなる水溶性液の荷電凝集濾過システム。 - 【請求項8】 流入口及び排出口を有する円筒状の容器
並びに該容器内に内部空間を仕切って流路を形成する複
数の筒電極を備え、前記流路に対面する筒状荷電極の表
面に、アルミニウム若しくは鉄製の筒体、又は銅若しく
は銀製の筒体を接触状態で嵌着するとともに、電極に間
隔10mm当たり0.1〜150Vの交流電圧又は交流
と直流の重畳電圧が印加され、その荷電圧の値をスライ
ダックで調整して、前記筒体から被処理液中に溶出する
金属イオンの流出量が調節される荷電装置と、 流入口及び排出口を有する容器、該容器内に内部空間を
仕切って流路を形成する複数の電極、並びにこれら電極
のうち互いに反対極性が付与される電極の間に位置して
前記流路を上流側と下流側に区分する濾過層を備えた濾
過装置と、 前記荷電装置の排出口及び濾過装置の流入口を接続する
接続手段と、 からなる水溶性液の荷電凝集濾過システム。 - 【請求項9】 前記濾過装置において、上流側の流路に
対面する筒状荷電 極の表面に、アルミニウム若しくは鉄
製の筒体、又は銅若しくは銀製の筒体を接触状態で嵌着
するとともに、電極に間隔10mm当たり0.1〜15
0Vの交流電圧又は交流と直流の重畳電圧が印加され、
その荷電圧の値をスライダックで調整して、前記筒体か
ら被処理液中に溶出する金属イオンの流出量が調節され
る請求項8記載の水溶性液の荷電凝集濾過システム。 - 【請求項10】 前記濾過層が、MF濾過膜又はUF濾
過膜により構成されている請求項5又は6記載の水溶性
液の荷電凝集濾過装置。 - 【請求項11】 前記濾過層が、MF濾過膜又はUF濾
過膜により構成されている請求項7〜9の何れか1項に
記載の水溶性液の荷電凝集濾過システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00648199A JP3236570B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00648199A JP3236570B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202456A JP2000202456A (ja) | 2000-07-25 |
JP3236570B2 true JP3236570B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=11639677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00648199A Expired - Fee Related JP3236570B2 (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | 水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3236570B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006212560A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Sanetsu:Kk | 銀系廃棄物の分離方法と装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100919472B1 (ko) * | 2007-08-27 | 2009-09-28 | 바이오세인트(주) | 밸러스트 수 처리장치 |
KR101851008B1 (ko) * | 2017-11-28 | 2018-05-31 | 어업회사법인바이오트러스(주) | 전기응집을 이용한 냉각탑 살균장치 |
JP7360893B2 (ja) * | 2019-10-25 | 2023-10-13 | 住友化学株式会社 | 偏光フィルムの製造方法および製造装置 |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP00648199A patent/JP3236570B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006212560A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Sanetsu:Kk | 銀系廃棄物の分離方法と装置 |
JP4563203B2 (ja) * | 2005-02-04 | 2010-10-13 | 株式会社サンエツ | 銀系廃棄物の分離方法と装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000202456A (ja) | 2000-07-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5558755A (en) | Method for removing contaminants from an aqueous medium | |
JP4661583B2 (ja) | 浄水器および浄水方法 | |
JPH07106283B2 (ja) | 荷電コアレッサー型油水分離装置 | |
JP4286931B2 (ja) | 通液型コンデンサおよびそれを用いた液体の処理方法 | |
KR101488283B1 (ko) | 전해응집 및 관형여과방식을 이용한 수처리 장치 및 수처리 방법 | |
KR890005261B1 (ko) | 액체여과장치 | |
US5178773A (en) | High efficiency filter to remove suspended solids from aqueous media | |
JP3236570B2 (ja) | 水溶性液の荷電凝集濾過方法並びにその装置及びシステム | |
JP2591495B2 (ja) | 超精密濾過システム及び当該システムを用いた超精密濾過方法 | |
CN109987684A (zh) | 一种水中阴阳离子分离装置 | |
GB2530164A (en) | Method and apparatus for electrocoagulation | |
GB2177625A (en) | Fluid filtering apparatus | |
US20100224497A1 (en) | Device and method for the extraction of metals from liquids | |
TW452519B (en) | Multi-class filteration device | |
CN106186394B (zh) | 反渗透系统及其控制方法和具有其的净饮机 | |
CN210764736U (zh) | 一种电镀液过滤设备 | |
JP3238095B2 (ja) | 汚水の浄化方法及びその装置 | |
JPS61219533A (ja) | ワイヤ放電加工装置 | |
JP3155212B2 (ja) | 精密濾過膜又は限外濾過膜外圧循環濾過装置 | |
JP3500790B2 (ja) | 水浄化装置 | |
JP3766880B2 (ja) | 水浄化装置および運転方法 | |
JPH11216343A (ja) | 排液処理装置 | |
CN210620468U (zh) | 一种电镀漂洗水回用设备 | |
JP4324987B2 (ja) | 荷電コアレッサー型液体分離装置及び該荷電コアレッサー型液体分離装置を用いて処理する液体分離処理方法 | |
JPH11128945A (ja) | 水浄化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070928 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 9 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928 Year of fee payment: 12 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |