JP3236171B2 - 軟磁性多層膜 - Google Patents

軟磁性多層膜

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JP3236171B2 JP22851394A JP22851394A JP3236171B2 JP 3236171 B2 JP3236171 B2 JP 3236171B2 JP 22851394 A JP22851394 A JP 22851394A JP 22851394 A JP22851394 A JP 22851394A JP 3236171 B2 JP3236171 B2 JP 3236171B2
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    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた軟磁気特性と耐食
性を兼備した軟磁性多層膜に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、センダストやパーマロ
イなどの従来の磁性材料に比較し、格段に高い飽和磁束
密度と優れた透磁率を兼ね備えた磁性材料として、Fe
-M-C系(但しMは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,M
o,Wより選ばれる少なくとも1種以上の元素を示し、
Cは炭素を示す。)の微結晶合金を開発し、種々の特許
出願を行っている。ところでこの種の3元系の微結晶合
金は、16〜17kGの高飽和磁束密度を有する特徴を
有するが、この3元系合金では耐食性を付与することが
難しいために、この合金にAlなどの耐食性向上効果を
奏する添加元素を含有させた4元系合金を開発し、耐食
性を向上させることができるようになっている。また更
に、この4元系微結晶合金に、低磁歪を実現するために
Siなどの種々の磁歪調整元素を添加した5元系合金を
開発し、磁歪を調整することができるようになってい
る。
【0003】しかしながら、前記4元系あるいは5元系
の微結晶合金においては、耐食性や磁歪を調整する元素
を添加したがために、高飽和磁束密度を実現するための
Feの含有量が減少し、これによって飽和磁束密度が1
3kG程度に低下してしまう問題が生じている。また、
周知の如く磁気記録の分野においては、磁気記録媒体の
記録密度が向上し、より高保磁力の磁気記録媒体が登場
しているので、その磁気記録媒体に対して読み書きを行
うことができる磁気ヘッドの開発が進められ、このよう
な背景から更に高い飽和磁束密度を有する軟磁性材料の
登場が望まれている状況にある。
【0004】ところで従来、高い飽和磁束密度を実現で
きる構造であって、Feの薄膜と非晶質薄膜を交互に積
層した多層軟磁性膜として、Feの薄膜とCo-Nb-Z
r非晶質合金薄膜を用いた構造の多層膜が報告されてい
る。(F.W.A. Dirne 他:Applied physics Letter 誌、
第53巻、第24号(1988年)2386〜2388
頁参照) このような多層膜においては、Feの薄膜の粗大な柱状
結晶の成長を抑制できる利点があるものの、Co-Nb-
Zr非晶質合金膜の結晶化温度(高くとも450℃程
度)を超えた温度に加熱すると、Co-Nb-Zr非晶質
合金膜の軟磁気特性が著しく低下する問題がある。ま
た、高温で熱処理すると、Feの薄膜の結晶粒も膜の横
方向に大きく成長するために、多層膜としては耐熱性に
劣る欠点があった。従って例えば、ガラス溶着工程を経
て高温に加熱されて製造される磁気ヘッドなどに、この
種の多層膜を適用することはできない問題があった。
【0005】一方、本発明者らは特開平3ー26510
5号公報に示す明細書において、Fe-M-C(ただしM
は、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wのうち、少
なくとも1種を示す。)なる組成式で示される軟磁性合
金膜とFeの薄膜を交互に積層してなる構造の軟磁性積
層膜について特許出願を行っている。この特許出願に係
る軟磁性積層膜は、Fe-M-C合金膜中に分散した元素
Mの炭化物により、Fe-M-C合金膜中のbccFeの
みならず、Feの薄膜中の結晶粒界をもピン止めできる
効果を有し、Feの薄膜中の結晶粒の横方向への粗大化
も抑制できる効果を有し、これが故に高い耐熱性を有す
る特徴を有していた。また、従来のCo-Nb-Zr系な
どの非晶質膜の飽和磁束密度は10kG程度であったの
に対し、Fe-M-C系の単層膜は、結晶化後に約17k
Gの高い飽和磁束密度を示すので、多層膜全体として従
来より高い飽和磁束密度を示す特徴があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
軟磁性多層膜は、Feの薄膜とFeを主体とする合金膜
を用いているために、耐食性に劣る欠点があった。従っ
て磁気ヘッド用などとして用いるためには、耐熱性を有
するものの、耐食性の面で不足を生じる問題がある。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、高い透磁率と高い飽和磁束密度を有するとともに低
い保磁力を有し優れた軟磁気特性を示すとともに、この
ような優れた軟磁気特性を有した上で高耐熱性と耐食性
を兼ね備えさせた軟磁性多層膜を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、Fe
-Xなる組成(但しXは、Al,Si,Cr,Ru,Rh,P
d,Re,Auより選ばれる少なくとも1種以上の元素を
示す。)を有する第1の磁性層と、Fe-X-M-Cなる
組成(但しMは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
Wより選ばれる少なくとも1種以上の元素を示し、Cは
炭素を示す。)を有する第2の磁性層が交互に積層さ
れ、前記第1の磁性層が、平均結晶粒径40nm以下の
体心立方構造を有するFe-X合金固溶体の結晶を主体
として構成され、前記第2の磁性層が、平均結晶粒径4
0nm以下の体心立方構造を有するFe-X合金固溶体
の結晶と平均結晶粒径10nm以下の元素Mの炭化物の
粒子を主体として構成することで課題を解決した。
【0009】本発明の軟磁性多層膜において、第1の磁
性層と第2の磁性層のうち、少なくとも1つを1層あた
り5〜40nmの範囲の厚さに形成することが好まし
い。また、先に記載の第1の磁性層の組成をFe100-a
aとした場合に、その組成比aを原子%で1≦a≦2
5なる関係を満足するものとし、先に記載の第2の磁性
層の組成をFe100-a-b-c a b c とした場合に、
その組成比a,b,cを原子%で1<a≦25、2≦b≦
15、25≦c≦20なる関係を満足するものとするこ
とが好ましい。更に成膜条件に左右されず、確実に非晶
質相を生成させるためには、3≦b≦15、5≦c≦2
0とすることがより好ましい。
【0010】次に、本発明において、前記第2の磁性層
の成膜直後の構造が非晶質であり、第1の磁性層が結晶
質であって、前記第2の磁性層が、熱処理により、平均
結晶粒径40nm以下の体心立方構造を有するFe-X
合金固溶体の結晶と平均結晶粒径10nm以下の元素M
の炭化物の粒子を主体とする組織としたものであること
が好ましい。
【0011】
【作用】耐食性を向上させる元素XをFeに添加したF
e-Xなる組成の第1の磁性層と、耐食性を向上させる
元素XをFe-M-C系に添加した第2の磁性層を交互に
積層してなるので、耐食性を改善した飽和磁束密度の特
に高い第1の磁性層の優れた軟磁気特性と、耐食性が高
く透磁率や保磁力の優れた第2の磁性層の特性が兼備さ
れる。その場合、第1の磁性層の結晶粒径を平均結晶粒
径40nm以下の体心立方構造を有するFe-X合金固
溶体の結晶を主体として構成し、第2の磁性層を平均結
晶粒径40nm以下の体心立方構造を有するFe-X合
金固溶体の結晶と平均結晶粒径10nm以下の元素Mの
炭化物の粒子とから構成することで、第1の磁性層と第
2の磁性層の優れた面が充分に兼備される。
【0012】前記の構造において、第1の磁性層と第2
の磁性層の少なくとも一方を5〜40nmの範囲の厚さ
に形成することで、欠陥を生じさせることなく、粗大粒
子を生じさせることがないので、良好な軟磁気特性と耐
食性を兼ね備えさせることができる。また、組成比を特
定の範囲とすることでより良好な軟磁気特性と耐食性を
兼ね備えさせることができる。更に、成膜時において結
晶質状態の第1の磁性層と、成膜時に非晶質状態とした
磁性層を形成し、これらを熱処理することで非晶質の磁
性層に微細結晶粒を生じさせ第2の磁性層とすることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る軟磁性多層膜の一実施
例の断面構造を示すもので、この例の軟磁性多層膜A
は、基板K上に交互に積層された第1の磁性層1と第2
の磁性層2を具備して構成されている。この図に示す構
造は第1の磁性層1を3層、第2の磁性層2を2層、そ
れぞれ交互に積層させたものであり、最外層には第1の
磁性層1が配置されている。なお、本発明において第1
の磁性層1と第2の磁性層2の積層順序は任意で良く、
例えば、基材Kに対して第2の磁性層2を当接させても
良い。また、第1の磁性層1と第2の磁性層2の積層数
も適宜の数を選択して良いが、後述する各層の厚さ制限
範囲と、磁気ヘッド用などとして全体的に0.2〜数μ
mオーダーの厚さが必要になることなどから、実用的に
は10〜数100層の積層構造とすることが好ましい。
【0014】前記第1の磁性層1は、Fe-Xなる組成
(但しXは、Al,Si,Cr,Ru,Rh,Pd,Re,A
uより選ばれる少なくとも1種以上の元素)を有するも
のであり、その組成をFe100-aaと表記した場合に、
その組成比aを原子%で0<a≦25とすることが好ま
しい。前記第2の磁性層2は、Fe-X-M-Cなる組成
(但しMは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wよ
り選ばれる少なくとも1種以上の元素を示し、Cは炭素
を示す。)を有するものであり、その組成をFe
100-a-b-c a b c と表記した場合に、その組成比
a,b,cを原子%で0<a≦25、1≦b≦15、0.
5≦c≦20なる関係を満足するものとしたものであ
る。なお、第1の磁性層においてその組成比aを1≦a
≦25の範囲とし、第2の磁性層においてその組成比
a,b,cを1≦a≦25、2≦b≦15、2≦c≦20
とすることがより好ましく、特にb,cを3≦b≦1
5、5≦c≦20とするのが更に好ましい。
【0015】前記元素Xは、bcc-Feに固溶する元
素であり、bcc-Feに固溶してその耐食性を改善す
る元素である。この元素XをFe層およびFe-M-C層
の両方に含有させることが重要である。なお、これらの
元素の組み合わせの系の中でも、[Fe-Al/Fe-A
l-M-C]なる多層膜あるいは[Fe-Si-Al/Fe-
Si-Al-M-C]なる多層膜が耐食性と磁歪調整および
高飽和磁束密度を得る面から特に好ましい。
【0016】前記の組成式で示される第1の磁性層1と
第2の磁性層2において、元素Xの含有量を示すaが、
a<1原子%の関係であると耐食性改善の効果が顕著で
はない。また、a>25原子%の関係であると、飽和磁
束密度が低くなり過ぎる。次に、第2の磁性層2におい
て、元素Mの含有量を示すbが、b<2原子%の関係で
あると成膜時の非晶質形成能が十分ではなくなるおそれ
があるとともに、b>15原子%の関係であると、飽和
磁束密度が低くなり過ぎる。更に、第2の磁性層2にお
いて、Cの含有量を示すcが、c<2原子%の関係であ
ると後述する第1の磁性層1の柱状結晶を分断できなく
なるおそれがあり、c>20原子%の関係では飽和磁束
密度が低くなりすぎる問題がある。
【0017】次に前記第1の磁性層1において、図1に
示すFe-Xなる組成の結晶粒3・・・の平均結晶粒径は4
0nm以下とされ、その結晶粒3は柱状結晶とされてい
る。また、第2の磁性層2は、Fe-Xなる組成の結晶
粒4・・・の結晶粒界に元素Mの炭化物5・・・が析出された
構造になっていて、この第2の磁性層2においてもFe
-Xなる組成の結晶粒4・・・の平均結晶粒径は40nm以
下にされている。また、第2の磁性層2内の炭化物5の
粒径は10nm以下にされている。ここで、前記結晶粒
3・・・または結晶粒4・・・の平均結晶粒径が40nmを超
えるようであると、良好な軟磁気特性を得ることが難し
くなる。更に、元素Mの炭化物5の粒径が10nmを超
えると、図2に拡大して示すように、隣接する結晶粒
4、4が直接接触する面積(炭化物の介在していない部
分での結晶粒4、4どうしの接触面積)を充分に確保で
きなくなるので、10nm以下が好ましい。これは、結
晶粒4、4間の交換相互作用を充分に働かせて高い軟磁
気特性を得るためには、結晶粒4、4の直接接触する面
積を出来るだけ広くとることが有利になることに起因し
ている。
【0018】なお、第1の磁性層1の厚さは40nm以
下とされている。第1の磁性層1のFe-Xなる組成の
結晶粒3の大きさは、図1に示すようにその層自体の厚
さと同程度になる。従って、結晶粒3の粒径を40nm
以下とするためには、層厚を40nm以下とすることが
好ましい。
【0019】次に、第2の磁性層2が5nmより薄い
と、第1の磁性層1のFe-Xなる組成の結晶粒3の柱
状結晶を充分に分断することができなくなり、結晶粒3
が粗大化する。この理由は、第2の磁性層2をスパッタ
や真空蒸着などの成膜法で形成した場合、膜の素材物質
がアイランド状(島状)に点在して生成し、これが最後
につながって連続膜になるので、膜が薄すぎると第2の
薄膜磁性2が連続膜になる以前の厚さになるため穴が生
じやすく、この穴付きの第2の磁性層上に第1の磁性層
1を形成したのでは、穴を通して上下の第1の磁性層1
がつながって磁性層1の結晶が粗大な柱状結晶になって
しまうおそれが高いためである。次の理由は、第2の磁
性層2を第1の磁性層1上に成膜する場合、最初に堆積
したごく薄い部分は、bccのFeの結晶であり、厚さ
の増加とともに次第に非晶質が堆積するようになる。従
って厚さ5nm以下の第2の磁性層2では一部結晶層の
堆積となってしまい、非晶質層の堆積が充分ではなくな
るためである。
【0020】なお、仮に第1の磁性層1を5nm以下に
形成し、第2の磁性層2を40nm以上に形成し、第1
の磁性層1に穴等の欠陥がないとすれば、上記のような
問題を生じないが、第1の磁性層1の飽和磁束密度は第
2の磁性層2の飽和磁束密度よりも大きいので、第1の
磁性層1の厚さを第2の磁性層2の厚さよりも小さくす
ると多層膜全体としての飽和磁束密度を高くするために
は不利となる。
【0021】前記構造の軟磁性多層膜Aは、Al,Si,
Cr,Ru,Rh,Pd,Re,Auより選ばれる少なくと
も1種以上の元素Xを含む耐食性に優れ、極めて高い飽
和磁束密度を示すFe-Xなる組成の第1の磁性層1
と、元素Xに加えてTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,M
o,Wより選ばれる少なくとも1種以上の元素Mと炭素
Cを含む耐食性に優れ、飽和磁束密度が高く、低磁歪の
Fe-M-X-Cなる組成の第2の磁性層2を積層してい
るために、全体として飽和磁束密度が極めて高く、磁歪
が低く、かつ、耐食性に優れる特徴がある。
【0022】従って、製造過程のガラス溶着により高温
度に加熱され、耐食性の要求される磁気ヘッド用の軟磁
性多層膜として有用な特徴があり、磁気ヘッド用とした
場合に、耐食性と低磁歪と高飽和磁束密度の全てを兼ね
備えた優れた磁気ヘッドを提供することができる。な
お、Fe-M-C系の単層膜で耐食性を上げるためには、
耐食性を上げる効果のある元素を添加する必要があり、
その元素を添加すると飽和磁束密度は13〜14kG程
度に低下するが、上記構造の軟磁性多層膜を用いると、
16〜17kG程度の飽和磁束密度を容易に得ることが
できる。
【0023】次に前記構造の軟磁性多層膜Aを製造する
ための方法の一つの例について説明する。図3は軟磁性
多層膜Aを製造するために用いて好適な成膜装置の一例
を示すもので、この例の成膜装置は、支持軸10によっ
て水平に回転自在に支持された基板ホルダ12と、この
基板ホルダ12の上方に離間して左右に配置されたカソ
ード13、14を具備して構成され、装置全体が図示略
の真空容器に収納されて構成されている。また、カソー
ド13、14はそれぞれ整合器15を介して高周波電源
16に接続されている。
【0024】更に、基板ホルダ12の上面には、基板K
が設置され、カソード13の下面には第2の磁性層形成
用のターゲット18がカソード14の下面には第1の磁
性層形成用のターゲット19がそれぞれ装着されてい
る。前記ターゲット18は、純鉄、Fe-X合金、Fe-
X-M合金のいずれかからなるメインターゲット18a
と、このメインターゲット18aの下面に装着された炭
素Cあるいは元素Xあるいは元素Mからなるチップ状の
サブターゲット18bとから形成されるとともに、前記
ターゲット19は、Fe-X合金から形成されている。
なお、各ターゲットの組成や配置は製造しようとする多
層膜中に元素MやXを添加できれば良いので自由に選択
して良い。
【0025】前記成膜装置を用いて軟磁性多層膜Aを製
造するには、まず、成膜装置内部を不活性ガスを含む減
圧雰囲気とし、カソード13とカソード14に通電して
ターゲット18とターゲット19の構成原子をスパッタ
し、基板ホルダ12の回転により基板Kをカソード13
の下方かカソード14の下方に順次移動させて基板K上
にスパッタ粒子を堆積させることで行う。基板ホルダ1
2の回転によりカソード14の下方に基板Kを静止させ
た場合は、基板K上に第1の磁性層1の堆積を行うこと
ができ、カソード13の下方に基板Kを静止させた場合
は、第2の磁性層用のスパッタ粒子の堆積を行うことが
でき、第2の磁性層用の準備層(即ち、非晶質層)の堆
積を行うことができる。なお、これらの堆積を行う場
合、各層の厚さは先に述べたような厚さの範囲内に入る
ように成膜処理を行う。
【0026】図4に、第1の磁性層1を3層と第2の磁
性層用の準備層2’を2層、基板K上に交互に堆積した
状態を示す。この状態において、第1の磁性層1は、柱
状晶の配列した状態を呈しているが、第2の磁性層用の
準備層2’は成膜処理のままでは非晶質状態となってい
る。必要数の層の堆積が終了したならば、400〜70
0℃に加熱する熱処理を行って非晶質状態の第2の磁性
層用の準備層2’を結晶化し、微細結晶粒を析出させ
る。この熱処理により第2の磁性層用の準備層2’をF
e-Xなる組成の結晶粒4とその粒界に析出した元素M
の炭化物5からなる第2の磁性層2とすることができ、
図1に示す軟磁性多層膜Aを得ることができる。
【0027】なお、約550℃以上の温度で熱処理を行
うと、元素Xは第1の磁性層1と第2の磁性層2の間で
拡散を起こすので、元素Xの濃度が第1の磁性層1と第
2の磁性層2の間で平均化されてしまうことを本発明者
らのオージェ電子分光による多層膜の深さ方向の組成分
析により知見している。一方、元素MとCは強く結合し
て炭化物を形成するために、容易には拡散せず、大部分
は第2の磁性層2中に止まる。
【0028】ところで、基板K上に第1の磁性層1を成
膜する場合、40nm以上の厚さに形成すると、図5に
示すように膜の堆積をする間に結晶粒1”の成長が起こ
り、結晶粒が粗大化してしまう。即ち、膜の堆積初期段
階においては、微結晶粒であったものが、膜の成長とと
もに粒径が大きくなってしまい、大きな膜厚であると軟
磁気特性の面で劣るようになる。従って第1の磁性層1
の結晶粒を粗大化させないように第1の磁性層1の厚さ
を40nm以下にすることが好ましい。また、第1の磁
性層1の上下を非晶質の準備層2’で挟むことで第1の
磁性層1の柱状晶の成長を分断することができ、この準
備層2’上に再度第1の磁性層1を成膜すると、再度微
細結晶粒の堆積が始まることで第1の磁性層1・・・の全
てを微細結晶粒とすることができる。
【0029】次に、図6は本発明に係る軟磁性多層膜の
他の構造例を示すもので、この例の構造は、第1の磁性
層1を3層と第2の磁性層2を3層、基板K上に順次積
層してなるものである。この例のように第2の磁性層2
を最外層に配置しても先の例と同等の効果を得ることが
できる。
【0030】(製造例)以下、具体的な製造例を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。結晶化ガラス製の基板を
図2に示す構成の高周波2極スパッタ装置の基板ホルダ
ーに装着し、スパッタ装置内を0.67PaのArガス
雰囲気とし、高周波入力を2.4×104W/m2として
2つのカソードを同時放電し、基板ホルダを間欠的に回
転移動させて前記基板上に厚さ10nmの第1の磁性層
と、厚さ10nmの第2の磁性層用の準備層を交互に多
数回(90〜250回)積層し、全体で厚さ5μmの軟
磁性多層膜準備層を得た。なお、用いたターゲットは、
得ようとする軟磁性多層膜の組成に合わせて、Feター
ゲット、Fe-X合金ターゲット、Fe-X-M合金ター
ゲットを使い分けた。なおまた、各カソードの下に基板
を静止させている時間をタイマーで制御し、第1の磁性
層と第2の磁性層の厚さがほぼ同じになるように調整し
た。
【0031】この成膜後、550℃で20分間保持後徐
冷する熱処理を行い非晶質の準備層を結晶化して軟磁性
多層膜を得た。また、従来例として、純Fe層とFe-
Hf-C層とを交互に250周期(合計500層)積層
して形成した軟磁性多層膜を形成するとともに、比較例
として、各層の厚さを前述した好ましい範囲から外れた
厚さに形成した軟磁性多層膜を形成した。
【0032】得られた各軟磁性多層膜の膜組成と、膜の
堆積数と、第1の磁性層の粒径と、第2の磁性層のFe
-Xなる組成の結晶粒の粒径と、元素Mの炭化物の粒径
と、得られた各軟磁性多層膜の初透磁率(μ:1MH
z)と、保磁力(Hc)と、飽和磁束密度(Bs)を測
定した結果、および、耐食性試験の結果を表1に示す。
結晶粒径の測定は、透過型電子顕微鏡観察またはX線回
折ピークの半値幅から算出し、耐食性試験は、60゜
C、相対湿度90%の環境下に96時間放置した場合の
多層膜の外観を以下の基準で評価したものである。 ○・・・変色や腐食が全く見られないもの。 △・・・多層膜全体の10%未満が変色したもの。 ×・・・多層膜全体の10%以上が変色(腐食)したも
の。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示す結果から明らかなように、第1
の磁性層と第2の磁性層を前述した好ましい厚さ範囲内
とし、各元素の割合を前記の範囲内とした試料において
は、優れた透磁率と低い保磁力と高い飽和磁束密度を発
揮した。これに対し、第1の磁性層あるいは第2の磁性
層の厚さを規定の範囲の厚さから外して形成した比較例
の試料は、第1の磁性層の結晶粒径が大きくなってしま
うとともに、透磁率が低く、保磁力も大きくなってしま
い、軟磁気特性が低下している。なお、表1における比
較例の1つである第2の磁性層の厚みが3nmの試料に
おいては、第2の磁性層中のFe-X合金結晶粒径が2
〜4nmのもののほかに、第2の磁性層が第1の磁性層
とつながってしまい、50nm以上になってしまった結
晶粒も存在していた。表1に示す結果から明らかなよう
に、本発明に係る試料は、耐食性に優れ、高い透磁率と
低い保磁力および高い飽和磁束密度を兼ね備え、優れて
いることが明らかになった。
【0035】次に、第1の磁性層と第2の磁性層におい
て、元素Xの含有量を前記した最も好ましい範囲内に設
定した試料とその範囲外とした種々の試料を作成し、こ
れらの試料の初透磁率(μ:1MHz)と、保磁力(H
c)と、飽和磁束密度(Bs)を測定した結果、およ
び、耐食性試験の結果を表2に示す。表2において*印
を付した試料は元素Xの含有量を最も好ましい範囲から
外した試料を示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2に示す結果から、前記最も好ましい範
囲から外れた組成を有する軟磁性多層膜は、前記好まし
い組成範囲の試料に比べ、透磁率と保磁力と飽和磁束密
度と耐食性のいずれかが劣っていることが判明した。
【0038】次に、第1の磁性層と第2の磁性層におい
て、元素MかCの含有量を前記した最も好ましい範囲内
に設定した試料とその範囲外とした種々の試料を作成
し、これらの試料の初透磁率(μ:1MHz)と、保磁
力(Hc)と、飽和磁束密度(Bs)を測定した結果、
および、耐食性試験の結果を表3に示す。表3において
*印を付した試料は元素MあるいはCの含有量を最も好
ましい範囲から外した試料を示す。
【0039】
【表3】
【0040】表3に示す結果から、前記最も好ましい範
囲から外れた組成を有する軟磁性多層膜は、前記最も好
ましい組成範囲の試料に比べ、透磁率と保磁力と飽和磁
束密度のいずれかが劣っていることが判明した。なお、
表3の一番下の欄の試料において炭化物の粒径が10n
mを超えているものは、第2の磁性層内のFe-X結晶
粒間の磁気的交換結合が妨げられ、軟磁気特性が低下し
ている。また、表3の、下から3番目の欄の試料におい
ては、Hf、C濃度が低いために第2の磁性層の準備層
が非晶質にならず、第1の磁性層がつながって50nm
以上となったものもあった。
【0041】次に、第1の磁性層と第2の磁性層におい
て、元素Xを他の元素で置換した試料の測定結果を表4
に示す。
【0042】
【表4】
【0043】表4に示す結果から、いずれの試料も高い
透磁率と低い保磁力と高い飽和磁束密度を有し、充分な
耐食性も兼ね備えていることが明らかである。なお、表
1〜表4に示す試料においては、[Fe-Si-Al/F
e-Si-Al-Hf-C]系、[Fe-Al/Fe-Al-H
f-C]系、[Fe-Si/Fe-Si-Hf-C]系、[Fe-
Cr/Fe-Cr-Zr-C]系、[Fe-Al/Fe-Al-
Ta-C]系、[Fe-Al/Fe-Al-Nb-C]系、[F
e-Al/Fe-Al-Ti-C]系、[Fe-Al/Fe-A
l-V-C]系]、[Fe-Ru/Fe-Ru-Hf-C]系、
[Fe-Rh/Fe-Rh-Hf-C]系、[Fe-Pd/Fe
-Pd-Hf-C]系、[Fe-Re/Fe-Re-Hf-C]
系、[Fe-Au/Fe-Au-Hf-C]系の各試料におい
て、いずれも優れた特性が得られた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、耐
食性を向上させる元素XをFeに添加したFe-Xなる
組成の第1の磁性層と、耐食性を向上させる元素XをF
e-M-C系に添加した第2の磁性層を交互に積層してな
るので、耐食性が高く飽和磁束密度の特に高い第1の磁
性層の優れた特性と、耐食性が高く透磁率や保磁力の優
れた第2の磁性層の優れた特性を兼ね備えた軟磁性多層
膜を得ることができる。その場合、第1の磁性層の結晶
粒径を平均結晶粒径40nm以下の体心立方構造を有す
るFe-X合金固溶体の結晶を主体として構成し、第2
の磁性層を平均結晶粒径40nm以下の体心立方構造を
有するFe-X合金固溶体の結晶と平均結晶粒径10n
m以下の元素Mの炭化物の粒子とから構成することで、
第1の磁性層と第2の磁性層の優れた面を兼ね備えさせ
ることができる。
【0045】前記の構造において、第1の磁性層と第2
の磁性層のそれぞれを5〜40nmの範囲の厚さに形成
することで、良好な軟磁気特性と耐食性を兼ね備えさせ
ることができる。また、組成比を前述した範囲とするこ
とで、より良好な軟磁気特性と耐食性を兼ね備えさせた
軟磁性多層膜を得ることができる。
【0046】更に、成膜時において結晶質状態の第1の
磁性層と、成膜時に非晶質状態とした磁性層を形成し、
これらを熱処理することで非晶質の磁性層に微細結晶粒
を生じさせ第2の磁性層とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軟磁性多層膜の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1に示す構造における第2の磁性層の拡大図
である。
【図3】図1に示す軟磁性多層膜を製造する装置の一例
を示す構成図である。
【図4】基板上に軟磁性多層膜準備層を成膜した状態を
示す断面図である。
【図5】粗大化したFeの結晶粒を示す断面図である。
【図6】本発明に係る軟磁性多層膜の他の実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
A、A’・・・軟磁性多層膜 1・・・第1の磁性層 2・・・第2の磁性層 3・・・結晶粒 4・・・結晶粒 5・・・炭化物

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Fe-Xなる組成(但しXは、Al,S
    i,Cr,Ru,Rh,Pd,Re,Auより選ばれる少なく
    とも1種以上の元素を示す。)を有する第1の磁性層
    と、Fe-X-M-Cなる組成(但しMは、Ti,Zr,H
    f,V,Nb,Ta,Mo,Wより選ばれる少なくとも1種
    以上の元素を示し、Cは炭素を示す。)を有する第2の
    磁性層が交互に積層され、前記第1の磁性層が、平均結
    晶粒径40nm以下の体心立方構造を有するFe-X合
    金固溶体の結晶を主体として構成され、前記第2の磁性
    層が、平均結晶粒径40nm以下の体心立方構造を有す
    るFe-X合金固溶体の結晶と平均結晶粒径10nm以
    下の元素Mの炭化物の粒子を主体として構成されてなる
    ことを特徴とする軟磁性多層膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軟磁性多層膜において、
    第1の磁性層と第2の磁性層のうち、少なくとも1つが
    1層あたり5〜40nmの範囲の厚さに形成されてなる
    ことを特徴とする軟磁性多層膜。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の第1の磁性層の
    組成をFe100-aaとした場合に、その組成比aを原子
    %で1<a≦25なる関係を満足するものとし、 請求項1または2記載の第2の磁性層の組成をFe
    100-a-b-ca b c とした場合に、その組成比a,
    b,cを原子%で 1<a≦25 2≦b≦15 2≦c≦20 なる関係を満足するものとしたことを特徴とする軟磁性
    多層膜。
  4. 【請求項4】 前記第2の磁性層の成膜直後の構造が非
    晶質であり、第1の磁性層が結晶質であって、前記第2
    の磁性層が、熱処理により、平均結晶粒径40nm以下
    の体心立方構造を有するFe-X合金固溶体の結晶と平
    均結晶粒径10nm以下の元素Mの炭化物の粒子を主体
    とする組織とされたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の軟磁性多層膜。
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