JP3235822U - 杭打ち装置 - Google Patents

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笠井義光
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笠井 義光
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Abstract

Figure 0003235822000001
【課題】長い支柱を打ち込む際、支柱の上端をハンマーでたたくために脚立等が不要で簡単安価安全な、杭打ち装置を提供する。
【解決手段】杭打ち装置100は、杭の基端部を収容可能な筒状に形成されたケース1と、ケースの基端部側に取り付けられて基端部側を閉塞する閉塞部材としての天井3とを備え、ケースの周面には、杭を挿通させるスリット2がケースの長さ方向に沿って形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、長尺の杭を地面に打ち込むことを目的とした杭打ち装置に関するものである。
棚の杭打ち、農作業の園芸支柱や雪囲いなどの小規模作業では杭打ちハンマーでの打ち込みが行われる。打ち込むことができるのは人の身長から概ね1600ミリ程度の高さであり、それ以上の支柱を打ち込むときは脚立に乗る必要があるが、足場が不安定なため転倒しかねなかった。また支柱を一方の手で支え、もう一方の手でハンマーをにぎる必要があり、両手が脚立から離れざるを得ず、高いところでの作業は大変危険であった。
また打点と打ち込む地面との距離があるため、打ち込む時の角度がわずかずれただけでも支柱が曲がったりゆがんだりしてしまう欠点があった。そのため近年脚立に上らず平地での作業で長い支柱や杭を打ち付ける方法が研究されてきた。
特開2015-214798号公報に示すものは、支柱に固定枠を取り付けるのであるが、支柱に合わせてサイズを選定する必要がある。固定枠の上部に摺動可能に取り付けたハンマー部材も支柱にあわせたサイズが必要である。上下させて打ち込むものだが、取付け取り外しが複雑で大変であり、農作業の園芸支柱や雪囲いなどの小規模作業では不向きである。
また実登3095545号公報に示すものは、長尺バーの一部を支柱の頭部にあて作業のしやすい高さまで伸ばしそこにハンマーのたたき台を設けたものであるが、打ち込む方向に力が伝わりにくく支柱が曲がったりゆがんでしまう欠点がある。
ネット販売している株式会社シンセイの支柱ハンマーPD-60は支柱を筒状の容器に納め容器を上下にして打ち込む方法であるが、長い支柱を打ち込んだ後に支柱を傾けるわけにいかないので、容器を外すのに踏み台に乗らざるを得ず不安定で危険である。また乗らないで無理して外そうとすると支柱をまげてしまう欠点があった。
特開2015-214798号公報 実用新案登録第3095545号公報
"シンセイ 打ち込みハンマー"[令和3年10月25日検索]、インターネット〈URL:https://item.rakuten.co.jp/kaientai/pd-60/〉
本考案の杭打ち装置はこれらの欠点を解消するもので、長い杭や支柱を打つときに不安定な脚立に乗ることなく作業でき、また外す時にも簡単にでき、効率よく作業できるようにするものである。さらに簡単な構造で安価にできると共に作業が簡単にできる方法で、棚の杭打ち、農作業の園芸支柱や雪囲いなどを可能にするものである。
上記課題を解決すべく本考案に係る杭打ち装置は、地面に杭を打ち込むための杭打ち装置であって、前記杭の基端部を収容可能な筒状に形成されたケースと、当該ケースの基端部側に取り付けられて当該基端部側を閉塞する閉塞部材とを備え、前記ケースの周面には、前記杭を挿通させるスリットが当該ケースの長さ方向に沿って形成されている。
また、本考案に係る杭打ち装置は、前記閉塞部材が前記ケースの基端部側に着脱可能に構成されている。
本考案の杭打ち装置によれば、棚の杭打ち、農作業の園芸支柱や雪囲いなどの小規模作業において脚立に乗る必要がなく転倒することがなくなり安心して作業できると共に、杭や支柱が曲がったりゆがむことがなく、抜く時にも脚立に乗らなければ届かないほど高くケースを持ち上げることもなく、快適に作業することができる。また、この杭打ち装置は杭を包むようになしているので、杭打ち装置を上下させると杭をまっすぐ打ち込むことができる。また、この杭打ち装置ではスリットがあるので、杭打ち装置を杭から外す時に、杭の基端部よりも上方に持ち上げることなく杭の基端部をスリットを通過させることで杭打ち装置を杭から外すことができ、快適である。
杭打ち装置100を示す全体図である。 杭打ち装置100の使用方法を示す図である。 リブ付きのケース1に補強リング5と重石4を使った実施例図である。 重石4の取付状態を示す断面図である。 ケース1を分割した杭打ち装置100の実施例図である。
〔実施例1〕
図1,2を参照して実施例1の杭打ち装置100の構成を説明する。杭打ち装置100は、地面に杭11や支柱を打ち込むための装置であって、杭11の基端部(図2における上方の部分)を収容可能な筒状に形成されたケース1と、ケース1の基端部側(図1における上端部側)に取り付けられて基端部側を閉塞する閉塞部材としての天井3とを備えている。ケース1の周面には、杭11を挿通させるスリット2がケース1の長さ方向に沿って形成されている。本実施例では、図1に示すように、基端部よりもやや下から先端部(図1における下端部)にかけてスリット2が形成れている。また、ケース1は、杭11が中にすっぽり収まる径の円形に形成されている。また、スリット2は杭11の大きさ(太さ)より余裕を持たせた幅としている。
杭打ち装置100を使用して杭打ちを行うときは、図2に示すように、天井3が上側になるようにして、ケース1を杭11(支柱)にかぶせ、杭を打ち付ける位置にセットする。滑り止めにケース1の手に持つ位置ににぎり10を巻く。次いで、一方の手で杭11をまっすぐにして持ち、他方の手で杭打ち装置100を軽く上下して打ち付ける。これを仮打ち込みと称する。一般的には利き腕でない方の手で杭11を持ち、利き腕の方杭打ち装置100を操作する。杭打ち装置100を数回上下して打ち付け、ゆらゆら動かなくなったら本格的に杭打ちする。具体的には、杭打ち装置100を両手で持ち上げ、両手でまっすぐに引き下ろす。幾度か繰り返し所定の深さまで打ち付ける。打ち付け終わったら、杭11の上端がケース1のスリット2以下になるまでケース1を持ち上げる。ケース1は杭の高さまで全部を持ち上げることなく外すことができる。
〔実施例2〕
図3,4を参照して、実施例2の杭打ち装置100の構成を説明する。実施例2では、閉塞部材として、天井3に代えて重石4がケース1の基端部側(図3における上端部側)に取り付けられている。ケース1は天井3が取り付けられておらず、筒状になっている。重石4は強度があり必要な重量がある。図4に示すように、重石4には、ケース1に取り付けるときの支えにするビスを取り付けるためのタップを中央に立てる。外側から中央のビスに取手12を取付け、位置を合わせ重石4をケース1に取り付ける。重石4が打ち込んだ衝撃で抜けないような強度をもち且つ重さの異なる重石4を用意しておいて打ち込む土地の硬さに対応した重石4に取り換え使用することができる。重石4は、外周にタップを設けケース1の外からビスで取り付ける。
また、図4に示すように、ケース1の上端に、内側に曲がったリブ(折り曲げ部)を設け、重石4をそのリブに取り付け方法にすると強度が増すことができる。
また、図3に示すように、ケース1の下端には、ケース1がゆがまないように形状を維持し且つ重量増加を兼ねて補強リング5を取り付けて補強をする。補強リング5は、スリット2を除きケース1の外周に取り付ける。
〔実施例3〕
図5を参照して、実施例3の杭打ち装置100の構成を説明する。実施例3は、ケース1を分離した実施例である。スリット2のない部分を上ケース6とし、スリット2のある部分を下ケース7とする。上ケース6の下端にオスねじ8を設け、下ケース7の上側にメスねじ9を設け接合(着脱)することができる構造である。高さの低い杭11や支柱を扱うときには下ケース7を外し、上ケース6のみで使用し長さをコンパクトにして使用することができる。さらに上ケース6を多段にすることにより高さの調整ができる。
実施例3において、上記の分離したケース1におけるメスねじ9の代わりにソケットを設け、上ケース6とビスで取り付ける構造でもよい。
1 ケース
2 スリット
3 天井
4 重石
5 補強リング
6 上ケース
7 下ケース
8 オスねじ
9 メスねじ
10 にぎり
11 支柱
12 取手
100 杭打ち装置

Claims (2)

  1. 地面に杭を打ち込むための杭打ち装置であって、
    前記杭の基端部を収容可能な筒状に形成されたケースと、当該ケースの基端部側に取り付けられて当該基端部側を閉塞する閉塞部材とを備え、
    前記ケースの周面には、前記杭を挿通させるスリットが当該ケースの長さ方向に沿って形成されている杭打ち装置。
  2. 前記閉塞部材は、前記ケースの基端部側に着脱可能に構成されている請求項1記載の杭打ち装置。
JP2021004269U 2021-11-05 2021-11-05 杭打ち装置 Active JP3235822U (ja)

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