JP3235479U - 冊子 - Google Patents

Abstract

【課題】扇面型の紙をじゃばら状に繋げることによって、多用途に使える冊子を提供する。【解決手段】冊子は、扇面型の表表紙１と裏表紙２間に、中央に折り曲げ部を有する扇面型の複数の中紙３ａ、３ｂが蛇腹状に接着された展開紙の両端が固着され、扇面型の表表紙１と裏表紙２間に展開紙が折り畳み収納され、展開紙の蛇腹展開にて複数の中紙３ａ、３ｂが連結された円形状展開紙が配置される。表表紙１と裏表紙２をじゃばら状に繋げられた中紙３ａ、３ｂと貼り付けることにより扇面型の両面開きとなり、扇面型は末広型で吉祥を感じさせる形であり、広げると円くつながることから「円＝縁」を感じさせる。【選択図】図５

Description

本考案は、紙を蛇腹折して、御朱印帳・アルバム・芳名帳・スケッチブックなどに利用できる冊子に関する。

特許文献１、２（特許文献１に対応した文献）には、扇型の表紙・裏表紙の間に複数枚の扇型の紙を重ねて綴り合わせたノートブックが記載されている。このノートブックは展開状態で扇型にすることが可能であるが、展開形状は扇形のみであって展開の利用が限定されている。

実開昭５３−１３６２３０号（公開実用新案） 実公昭５９−１４２１７号（公告公報）

本考案は、御朱印帳・アルバム・スケッチブックなどの多くの記載面が連なったものにおいて、扇面型を活用し、装飾性・美観に優れた冊子を提供したものである。そして本考案は、扇面型の紙を扇子製作以外の用途に使用することに着目したものである。

本考案は、扇面型の表表紙と裏表紙間に、中央に折り曲げ部を有する扇面型の複数の中紙が蛇腹状に接着された展開紙の両端が固着され、前記扇面型の表表紙と裏表紙間に前記展開紙が折り畳み収納され、前記展開紙の蛇腹展開にて前記複数の中紙が連結された円形状展開紙が配置されてなる冊子を提供するものである。さらに本考案は、この冊子において、第１の中紙の折り曲げ部に隣接する第２の中紙の端部を合致させるとともに、前記第１の中紙の端部に前記第２の中紙の折り曲げ部を合致させて、前記第１と第２の中紙が接着された構造を提供する

本考案の冊子は、中央部で半分に折り曲げた扇面紙を蛇腹状につなげることによって、御朱印帳・アルバム・芳名帳・スケッチブックなどに使える冊子となる。冊子の中紙は表・裏の両面を使える仕様になり、蛇腹展開すると丸い円形につながる特徴が発揮される。本考案の冊子において扇面型は「末広型」としての吉祥を感じさせ、広げると丸い円形につながることから「円＝縁」を連想させ、使い手の所有感・満足感を高め、芸術性・和の装飾性を感じる冊子となり、様々なシーンでの繋がり・縁を感じられるものとなる。

本考案の一実施例の扇面型蛇腹折冊子の一部半開き状態の概略斜視図である。 同冊子の一部展開図である。 同冊子の中紙接着面説明斜視図である。 図１の同冊子の見開き展開図である 同冊子の円形状展開図である。

以下本考案の実施例について説明する。
図１に示す冊子は、厚さ３ｍｍほどの硬質紙よりなり図柄があらわされた扇面型の表表紙１と裏表紙２間に、扇面型の中紙が蛇腹状に連結された記帳用紙３が折り畳み収納されて両端の中紙が接着されている。この冊子は中央部を折り曲げた扇面型の中紙を１２枚使用し、これらの山を交互にして貼り付け、蛇腹状につなげたものを挟み接着し冊子としての形状にしている。図２は図１の冊子の中紙の一部を蛇腹展開した状態を示しており、以下図１の冊子の詳細構造・円形状展開について図２から図５とともに説明する。記帳用紙３を構成する中紙は扇面型を使用し、中央部に折り曲げ部４が設けられており、中紙３ａと隣接する中紙３ｂが図２に示すように連結されて表・裏表紙１・２間に展開される。中紙３ａと３ｂの連結は図３に示すように、中紙３ｂの端部６０ｂ近傍に形成された糊付領域よりなる接着部５０ｂと中紙３ｂ中央折り曲げ部４近傍に形成された糊付領域よりなる接着部５１ｂを貼り合わせ部として用いて中紙３ａと貼り合わされる。接着時の位置合わせは、中紙３ｂの端部６０ｂと中紙３ａの折り曲げ部４、中紙３ｂの中央折り曲げ部４と中紙３ａの端部６１ａを揃え合わせる。同様に中紙３ａの端部６０ａ近傍に形成された糊付領域よりなる接着部５１ａと中紙３ａの中央折り曲げ部４近傍に形成された糊付領域よりなる接着部５０ａを貼り合わせ部として用いて中紙３ｂと貼り合わされる。接着時の位置合わせは、中紙３ａの端部６０ａと中紙３ｂの折り曲げ部４、中紙３ａの中央折り曲げ部４と中紙３ｂの端部６１ｂを揃え合わせる。中紙３ａと３ｂの連結を繰り返すことにより蛇腹状の記帳用紙３を形成する。中紙１２枚は図３のように連結を繰り返し、蛇腹記帳用紙端部の扇面が表・裏表紙１・２の裏側に接着され図１の冊子が完成する。

図３に示す連結構造にて扇面型の中紙が蛇腹状に連結された記帳用紙３の図２の蛇腹展開をさらに進めて見開くと図４に示すように円弧状の見開き状態となり、扇面型の表・裏表紙の端部を合わせると図５の円形状展開が得られる。図５の円形状展開は、中紙３ａが４枚展開されて構成されたものであり、この中紙３ａの裏側には中紙３ｂが接着配置されている。本実施例では図１の１２枚の中紙の内４枚を用いて円形展開しているが、中紙の大きさ・形状に応じて円形展開に使用する中紙の数は４枚以上となることもある。

以上の説明は本考案の一実施形態について説明するものであり、本考案の技術思想を具体化するための例示であって、本考案は以上の実施形態に限定されるものではない。本考案は実用新案登録請求の範囲に示した技術思想に逸脱することなく変更を行ったものにも適用し得るものである。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法・材質・形状は特に指定した記載がない限りは単なる説明に過ぎず。本考案の範囲を限定する趣旨ではない。

１扇面型の表表紙
２扇面型の裏表紙
３記帳用紙
４中央折り曲げ部
５０ａ，５０ｂ，５１ａ，５１ｂ接着部
６０ａ，６０ｂ，６１ａ，６１ｂ端部

Claims (2)

1. 扇面型の表表紙と裏表紙の間に、中央に折り曲げ部を有する扇面型の複数の中紙が蛇腹状に接着された展開紙の両端が固着され、前記扇面型の表表紙と裏表紙に前記展開紙が折り畳み収納され、前記展開紙の蛇腹展開にて前記複数の中紙が連結された円形状展開紙が配置されてなる冊子。
2. 第１の中紙の折り曲げ部に隣接する第２の中紙の端部を合致させるとともに、前記第１の中紙の端部に前記第２の中紙の折り曲げ部を合致させて、前記第１と第２の中紙が接着されたことを特徴とする請求項１記載の冊子。

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