JP3235410U - 不織布の引き裂き分離構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不織布によって形成される使い捨ての防護服において、脱衣を容易にして感染防止対策を可能とすることができる不織布の引き裂き分離構造を提供する。【解決手段】 不織布の引き裂き分離構造は、熱可塑性樹脂繊維からなる2枚の不織布1を分離するための構造であって、不織布1を分離する分離線3は、2枚の不織布1の端部が超音波により線状に溶着されて硬化することにより形成され、分離線3の両側を不織布1の面に対して互いに上下方向に引き裂くことにより分離するように構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、不織布を互いに分離することができる分離構造に関し、特に、不織布によって形成される使い捨ての防護服に好適な不織布の引き裂き分離構造に関する。
従来から、一般に、医療分野、介護分野においては、新型コロナウイルス等の感染症疾患の患者に対応するときには、感染を防止するために、使い捨ての医療用ガウンが使用されている。この医療用ガウンとしては、実開昭61−133514号公報(特許文献1)に開示されているように、不織布を着衣の各部分の形状に裁断し、それらをヒートシールによって接合することにより形成している。また、実用新案登録第3228389号公報(特許文献2)に開示されたガウンは、1枚のシートによって、腕被覆部、肩被覆部、胴被覆部、及び頭部挿入部を形成し、腕被覆部の両側部にシール部を装着している。さらに、実開平6−54719号公報(特許文献3)に開示された使い捨て手術用ガウンは、前身頃と左右後身頃とからなる主体を一枚の不織布からなる通気性主体シートによってつくられている。
実開昭61−133514号公報 実用新案登録第3228389号公報 実開平6−54719号公報
上記特許文献1乃至特許文献3に開示されたガウンは、着用することによって、新型コロナウイルス等からの感染防止に寄与している。このガウンは、治療や介護が終了した後に脱衣し、所定の容器等に廃棄処分する必要がある。ところが、ガウンの表面は、ウイルス等が付着した汚染面となっていることから、感染防止のためには、表面の汚染物が露出しない、すなわち汚染面が内側となる状態にしてから廃棄処分する必要がある。また、感染防止のためには、ガウンを着用した医療従事者、或いは介護従事者が自ら汚染面に触らず容易・短時間に脱衣しなければならない。
しかしながら、上記特許文献1乃至特許文献3に開示されたガウンは、医療従事者や介護従事者が着衣することによって感染防止を行うことが開示されているが、他人への感染防止にための廃棄処分については考慮されていない。このため、ウイルス等が付着した汚染面が露出した状態で脱衣し、容器等に廃棄することから、再感染の危険を伴う問題があった。また、医療従事者や介護従事者が、汚染面を内側にするようにガウンを脱衣ことは困難を伴う問題もあった。
本考案の課題は、特に、不織布によって形成される使い捨ての防護服において、脱衣を容易にして感染防止対策を可能とすることができる不織布の引き裂き分離構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案による不織布の引き裂き分離構造は、熱可塑性樹脂繊維からなる2枚の不織布を分離するための構造であって、前記不織布を分離する分離線は、2枚の前記不織布の端部が超音波により線状に溶着されて硬化することにより形成され、前記分離線の両側を前記不織布の面に対して互いに上下方向に引き裂くことにより分離するように構成したことを要旨としている。
また、前記分離線は、重合した2枚の前記不織布を前記超音波の溶着により線状に硬化され、この硬化部分の左右を開拡した2枚の前記不織布の間に前記分離線が形成されるようにしている。
さらに、複数枚の前記不織布を前記超音波の溶融により接合して形成される衣服は、接合された個所に硬化された前記分離線が形成され、前記分離線を引き裂くことにより前記不織布を分離して前記衣服を脱衣するように構成される。
さらにまた、前記衣服は、防護服のズボンであり、前記不織布により前身頃と後見頃が重ね合わせられ、少なくとも左右両側に前記超音波により線状に硬化させた前記分離線が形成される。
本考案の不織布の引き裂き分離構造によれば、超音波による溶着によって2枚の不織布の接合部には分離線が形成される。この分離線は、不織布の繊維が溶解した後、冷却して硬化するが、2枚の不織布が強固に溶着されているので、分離線における面方向の引っ張り強度は高い。一方、分離線は溶解後に硬化していることから、不織布の面に対して互いに上下の逆方向に引っ張ったときには、分離線に破断が生じて分離する。このように、不織布の繊維を溶解させた後に硬化させた分離線は、面方向には高い引っ張り強度を有し、上下の引き裂き方向には容易に分離することができる。
また、分離線は、重合した2枚の不織布を超音波の溶着により線状に硬化し、この硬化部分の左右を開拡することにより形成されているので、1枚の平坦な不織布の形成することができる。
さらに、複数枚の不織布を超音波の溶融により接合して形成される衣服は、分離することが必要な部位に分離線を形成することにより、衣服を脱衣するときに、分離線を引き裂くだけの簡易な手段によって不織布を分離することができるので、分離した部分が開放されて容易に脱衣することが可能となる。
さらにまた、衣服としての防護服のズボンに適用し、不織布により前身頃と後見頃が重ね合わせられた少なくとも左右両側に分離線を形成すると、ズボンを脱衣するとき、分離線の一端を上下の引き裂き方向に引っ張ることにより容易に分離することできる。このように分離することにより、ズボンの左右が開放されるので、容易に脱衣することが可能となる。また、ズボンを脱衣するとき、裾部分から上方に持ち上げる又は腰部分から裾方向に引き下げると、汚染された表面が内方に移行し、表面同士が対面して隠蔽されるので、有効な感染防止対策とすることができる。
本考案による不織布の引き裂き分離構造を示す斜視図である。 不織布の分離線を示す断面図である。 2枚の不織布を超音波の溶融により接合する状態を示す説明図である。 超音波により接合された2枚の不織布を平坦に拡開する状態を示す断面図である。 不織布の引き裂き分離構造を適用したズボンを示す平面図である。 図5のA−A断面図である。 図5に示すズボンの変形例を示す平面図である。 図5に示すズボンの脱衣状態を示す説明図である。
本考案による不織布の引き裂き分離構造は、熱可塑性樹脂繊維からなる2枚の不織布を分離するための構造であって、前記不織布を分離する分離線は、2枚の前記不織布の端部が超音波により線状に溶着されて硬化することにより形成され、前記分離線の両側を前記不織布の面に対して互いに上下方向に引き裂くことにより分離するように構成している。
以下、図面に基づいて本考案の実施例について説明する。図1は、本考案による不織布の引き裂き分離構造の実施例を示している。不織布1は、熱可塑性樹脂繊維を織らずに絡み合わせたシートであり、ポリプロピレン、ポリエステル等の繊維を使用している。特に医療用に用いられるアイソレーションガウン等の使い捨て防護服としては、ポリプロピレンSB不織布が好適である。
不織布を使用した防護服は、一般に超音波溶着器により熱可塑性樹脂繊維を溶融して溶着又は切断することにより製作される。図3は、2枚の不織布1を切断するための超音波溶着器2を示している。切断用の超音波溶着器2は、上面が平坦な超音波振動体2aと、先端を所定の角度に形成した切断刃2bから構成され、重ね合わせた2枚の不織布1を超音波振動体2aの上面に載置し、上方から切断刃2bを不織布1に押圧することにより、不織布1を溶融して切断される。また、切断刃2bをローラ状に構成し、不織布1を超音波振動体2aで移動することにより、不織布1は線状に切断される。そして、切断された端材1aは点線で示すように除去される。
不織布1を超音波溶着器2によって切断するとき、不織布1は超音波振動体2aに近い切断刃2bの先端側の繊維が溶融することによって切断されるが、切断刃2bの側面に面した2枚の不織布1の端部の繊維も溶融される。その後、溶融した繊維が冷却することにより硬化することによって、2枚の不織布1の端面が結合される。不織布1が線状に切断されることにより、不織布1の繊維が線状に硬化した分離線3が形成される。そして、図4に示すように、分離線3が形成された2枚の不織布1の一方を拡開することにより、分離線3によって連結した状態で、図2に示すように平坦になる。
このように、2枚の不織布1の間に形成された分離線3は、熱可塑性樹脂繊維が硬化している。そして、図1に示すように、2枚の不織布1の一方の不織布1を矢示の上方に、他方の不織布1を矢示の下方に、不織布1の面に対して互いに上下の逆方向に引裂く力が加わると、分離線3の線方向端部に応力が集中し硬化部が比較的弱い力で破断し、その破断が分離線3に沿って連続的に伝搬することにより、2枚の不織布1が一気に破断して分離する。このような破断は、当初、不織布1の端部を引き裂くことにより、容易に分離することができる。
一方、分離線3によって連結した2枚の不織布1を面と
平行に引っ張った場合(着衣時に荷重が加わる方向)は、荷重を分離線全体で分散保持するので充分な強度を保持するので、簡単に破断分離することはない。このため、着衣したときは十分な強度を保持している。そして、上下方向に引裂く事で簡単に脱ぐことが可能となる。
図5は、医療用に用いられるアイソレーションガウンとともに使用される防護服等の衣服としての使い捨てのズボン4に、本考案による不織布の引き裂き分離構造を適用した例を示している。ズボン4は、前述した不織布と同様に、ポリプロピレン、ポリエステル等の繊維からなるシート状の不織布5によって形成されていて、図示前方の前身頃4aと背面側の後見頃4bから構成されている。そして、前身頃4aと後見頃4bの両側は、不織布の引き裂き分離構造の分離線6が形成されている。また、前身頃4aと後見頃4bの中心側の股下は、超音波溶着器による溶着又はミシンにより縫合されている。また、上方のウエスト部4cは開放されている。また、分離線6の外方には、ベルト部7が形成されている。
ベルト部7は、分離線6の外方に前身頃4aと後見頃からなる2枚の不織布5が重合されていて、図5に示す円内、及び、図6のA−A断面図に示すように、所定幅かつ所定間隔のスポット溶着部7aが帯状に形成されている、このベルト部7、及び、分離線6は、ウエスト部4cの近傍まで施され、ウエスト部4cの上端との間は、溶着しない。このため、ウエスト部4cの上端の部分から分離線6に沿って引き裂くことにより、ズボン4の上部から脱衣することが可能となる。
ズボン4は、通常のズボンと同様に、ウエスト部4cを開口して着用者の足を挿入することにより着用するが、着用する前に、予めベルト部7を分離する。ベルト部7は前述したように、ズボン4との間に分離線6が形成されている。まず、ズボン4の裾部から、不織布5の面に対して互いに上下の逆方向に引き裂くと、分離線6に破断が生じてベルト部7が分離する。その後、引き続き引き裂くことにより、図7に示すように、ベルト部7が分離線6従って分離される。このように、ベルト部7を分離しても、前身頃4aと後見頃4bは、平行に引っ張られることになるので、前述したように、硬化した分離線6には破断が生じないので、不織布5の本来の引っ張り強度を保持し、分離することはない。その後、通常のズボンと同様に着用したとき、前身頃4aと後見頃4bの不織布5は、ズボン4を着用した後、分離されたベルト部7を腰に回し、ウエスト部4cの周囲を二点鎖線で示すように結ぶことにより、ズボン4の脱衣が阻止される。
ズボン4を脱衣するときは、図8の右方に示すように、まず、ズボン4の裾部の前身頃4aと後見頃4bの不織布5を、図1に示したように、面に対して互いに上下の逆方向に引き裂くと、分離線6に破断が生じて前身頃4aと後見頃4bの不織布5が分離する。その後、引き続き引き裂くことにより、図7の左方に示すように、分離線6に従ってウエスト部4cの近傍まで分離され、左右が開放される。この状態から、ズボン4の裾部を持ちながらウエスト部4cの方向に引き上げると、汚染されたズボン4の表面が内方に移行するので、表面が内面に隠蔽される。そして、通常のように、ズボン4を脱衣したのち、所定の容器に収納することにより、汚染した表面を隠蔽した状態で廃棄処分することができる。また、上述したように、ウエスト部4cの上端の部分から分離線6に沿って引き裂いたズボン4の上部から脱衣する場合には、ウエスト部4cから外側に丸め込み、足元方向に引き裂きながら脱衣することにより、汚染した表面を隠蔽した状態で廃棄処分することができる。
以上、本考案を実施例に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。例えば、衣服として、使い捨てのズボンを例示したが、医療用に用いられるアイソレーションガウン等の使い捨て防護服、或いは、介護用下着や衣服、使い捨て手袋、その他、容易に中身が取り出せる包装用の袋や物入れに、引き裂き分離構造を適用しても良い。
1 不織布
2 超音波溶着器
3 分離線
4 ズボン
6 分離線

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂繊維からなる2枚の不織布を分離するための構造であって、
    前記不織布を分離する分離線は、2枚の前記不織布の端部が超音波により線状に溶着されて硬化することにより形成され、
    前記分離線の両側を前記不織布の面に対して互いに上下方向に引き裂くことにより分離する不織布の引き裂き分離構造。
  2. 前記分離線は、重合した2枚の前記不織布を前記超音波の溶着により線状に硬化され、この硬化部分の左右を開拡した2枚の前記不織布の間に前記分離線が形成されている請求項1に記載の不織布の引き裂き分離構造。
  3. 複数枚の前記不織布を前記超音波の溶融により接合して形成される衣服は、接合された個所に硬化された前記分離線が形成され、前記分離線を引き裂くことにより前記不織布を分離して前記衣服を脱衣するように構成した請求項1に記載の不織布の引き裂き分離構造。
  4. 前記衣服は、防護服のズボンであり、前記不織布により前身頃と後見頃が重ね合わせられ、少なくとも左右両側に前記超音波により線状に硬化させた前記分離線が形成された請求項3に記載の不織布の引き裂き分離構造。
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