JP3235397B2 - 画像入力システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷用の画像を画像入
力し、色調を修正可能な画像入力システムに係わり、特
に一旦、ラフな倍率にて画像入力を実行し、画像の色調
修正の際に、画面上にて変倍及び回転処理を行うことに
より、画像撮像前の倍率測定及び角度出しの労力と時間
とを低減しつつ、稼働性を向上し得る画像入力システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、印刷用の原稿を作成する際に、画
像を撮像して記憶し、且つ色調等の修正が可能な画像入
力システムが広く用いられている。

【０００３】この種の画像入力システムは、投影機を用
いて写真等の画像の倍率及び角度が測定可能な倍率角度
出し機と、この倍率角度出し機にて測定された倍率及び
角度に基づいて画像を撮像するスキャナと、このスキャ
ナから撮像された画像を記憶部を介して色調修正可能な
画像処理装置とを備えている。

【０００４】ここで、倍率角度出し機では、操作者によ
る投影機の操作により、写真等の画像の倍率及び角度の
条件が求められている。これら倍率及び角度の条件は、
操作者により、スキャナに指示される。また、倍率及び
角度の条件の他に、ハイライト／シャドーポイントやト
ーンカーブ等の色分解条件が、操作者により、スキャナ
に指示される。

【０００５】スキャナは、これらの指示に基づいて、写
真等の画像をＹ，Ｍ，Ｃ，Ｋの４色の各色毎に撮像して
Ａ／Ｄ変換して記憶装置に取込んでいる。

【０００６】一方、最近のスキャナとしては、画像を予
め走査（プレスキャン）して色の特性を測定し、この測
定結果に基づいて、最適な色分解条件を設定するオート
セットアップ機能を有するものが開発されている。

【０００７】いずれのスキャナであっても、基本的に分
解条件の設定が難しいため、最終的には撮像した画像が
モニタ等に表示される。この表示された画像は、操作者
により、問題がないか否かが確認され、問題のあるとき
には色調が修正されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上のよ
うな画像入力システムでは、スキャナにて画像を撮像す
る前に、投影機を用いて倍率角度出し機にて倍率及び角
度を測定するので、作業負荷が高いという問題がある。

【０００９】また、これに加え、撮像完了後、画像の色
調が視認され、視認結果によっては色調が修正されるた
め、オートセットアップ機能を有するスキャナであって
も、操作者の作業負荷が多大なものとなっている。

【００１０】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、一旦、ラフな倍率にて画像入力を実行し、画像の色
調修正の際に、画面上にて変倍及び回転処理を行うこと
により、画像入力前の倍率測定及び角度出しの労力と時
間とを低減しつつ、稼働性を向上し得る画像入力システ
ムを提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】請求項１に対応する発明
は、画像の倍率が入力される倍率入力手段と、この倍率
入力手段から入力された倍率に基づいて、前記画像が撮
像される画像撮像手段と、前記画像を割付するための割
付指示書が撮像される割付撮像手段と、前記画像撮像手
段に撮像された画像と前記割付撮像手段から撮像された
割付指示書とが表示されるとき、前記画像と前記割付指
示書との対応位置が指定可能な対応位置指定手段と、こ
の対応位置指定手段に指定された対応位置に基づいて、
前記画像の修正倍率及び回転角度を算出する修正倍率算
出手段と、前記対応位置指定手段に指定された対応位置
に基づいて、該対応位置を重ねるように前記画像と前記
割付指示書とを互いに透かし合成表示する透かし合成表
示手段と、この透かし合成表示手段に透かし合成表示さ
れた前記画像と前記割付指示書とのうち、前記画像の色
調情報であるハイライトポイントの位置、シャドウポイ
ントの位置及びグラデーションカーブの曲がり具合が指
定可能な色調指定手段と、前記修正倍率算出手段にて算
出された修正倍率及び回転角度に基づいて前記画像に変
倍処理及び回転処理を実行し、前記色調指定手段に指定
された色調情報に基づいて前記画像に色調修正処理を実
行する画像処理手段と、この画像処理手段により処理さ
れた画像を出力する画像出力手段とを備えた画像入力シ
ステムである。

【００１２】また、請求項２に対応する発明は、請求項
１に対応する画像入力システムにおいて、前記透かし合
成表示手段に透かし合成表示された前記画像と前記割付
指示書とのうち、前記画像の修正倍率及び回転角度を指
定可能な修正倍率指定手段と、この修正倍率指定手段に
前記画像の修正倍率及び回転角度が指定されたとき、前
記修正倍率算出手段にて算出された修正倍率及び回転角
度を前記指定された修正倍率及び回転角度に補正する算
出結果補正手段と、この算出結果補正手段にて補正され
た修正倍率及び回転角度に基づいて、前記画像を前記割
付指示書に透かし合成表示する合成表示補正手段とを備
え、前記画像処理手段としては、算出結果補正手段によ
る補正があったとき、前記算出結果補正手段にて補正さ
れた修正倍率及び回転角度に基づいて前記画像に変倍処
理及び回転処理を実行する画像入力システムである。

【００１３】さらに、請求項３に対応する発明は、請求
項１に対応する画像入力システムにおいて、前記画像撮
像手段に撮像された画像に基づいて、当該画像の間引き
画像を作成する間引き画像作成手段を設け、前記対応位
置指定手段、前記透かし合成表示手段及び前記色調指定
手段としては、前記画像撮像手段に撮像された画像に代
えて、前記間引き画像作成手段により作成される間引き
画像を用いた画像入力システムである。

【００１４】また、請求項４に対応する発明は、請求項
２に対応する画像入力システムにおいて、前記画像撮像
手段に撮像された画像に基づいて、当該画像の間引き画
像を作成する間引き画像作成手段を設け、前記対応位置
指定手段、前記透かし合成表示手段、前記色調指定手
段、前記修正倍率指定手段及び前記算出結果補正手段と
しては、前記画像撮像手段に撮像された画像に代えて、
前記間引き画像作成手段により作成される間引き画像を
用いた画像入力システムである。

【００１５】さらに、請求項５に対応する発明は、請求
項１乃至請求項４のいずれか１項に対応する画像入力シ
ステムにおいて、前記画像撮像手段としては、前記画像
を予め走査してこの画像の撮像条件を決定し、この決定
内容に基づいて前記画像を撮像する画像入力システムで
ある。

【００１６】また、請求項６に対応する発明は、請求項
１又は請求項２に対応する画像入力システムにおいて、
前記対応位置指定手段としては、前記対応位置として、
前記表示された画像と前記割付指示書とにおける複数の
特徴点が指定可能な画像入力システムである。

【００１７】さらに、請求項７に対応する発明は、請求
項３又は請求項４に対応する画像入力システムにおい
て、前記対応位置指定手段としては、前記対応位置とし
て、前記表示された間引き画像と前記割付指示書とにお
ける複数の特徴点が指定可能な画像入力システムであ
る。

【００１８】また、請求項８に対応する発明は、請求項
１乃至請求項７のいずれか１項に対応する画像入力シス
テムにおいて、少なくとも前記画像の識別情報と前記割
付指示書の識別情報とが与えられたとき、これら両識別
情報を互いに対応させて登録する識別情報登録手段を備
えた画像入力システムである。

【００１９】さらに、請求項９に対応する発明は、請求
項２又は請求項４に対応する画像入力システムにおい
て、前記倍率入力装置にて入力される倍率と前記修正倍
率指定手段にて指定される修正倍率とは、前記画像撮像
手段の撮像対象の画像に対する共通の倍率である画像入
力システムである。

【００２０】

【作用】従って、請求項１に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、倍率入力手段では画像の倍
率が入力され、画像撮像手段では、この倍率入力手段か
ら入力された倍率に基づいて、画像が撮像され、割付撮
像手段では画像を割付するための割付指示書が撮像さ
れ、対応位置指定手段では、画像撮像手段に撮像された
画像と割付撮像手段から撮像された割付指示書とが表示
されるとき、画像と割付指示書との対応位置が指定さ
れ、修正倍率算出手段では、この対応位置指定手段に指
定された対応位置に基づいて、画像の修正倍率及び回転
角度が算出され、透かし合成表示手段では、対応位置指
定手段に指定された対応位置に基づいて、画像と割付指
示書とが互いに透かし合成表示され、色調指定手段で
は、この透かし合成表示手段に透かし合成表示された画
像と割付指示書とのうち、画像の色調情報が指定され、
画像処理手段では、修正倍率算出手段にて算出された修
正倍率及び回転角度に基づいて画像に変倍処理及び回転
処理が実行され、色調指定手段に指定された色調情報に
基づいて画像に色調修正処理が実行され、画像出力手段
では、この画像処理手段により処理された画像が出力さ
れるので、一旦、ラフな倍率にて画像入力を実行し、画
像の色調修正の際に、画面上にて変倍及び回転処理を行
うことにより、画像入力前の倍率測定及び角度出しの労
力と時間とを低減しつつ、稼働性を向上させることがで
きる。

【００２１】また、請求項２に対応する発明は、修正倍
率指定手段では、請求項１に対応する透かし合成表示手
段に透かし合成表示された画像と割付指示書とのうち、
画像の修正倍率及び回転角度が指定され、算出結果補正
手段では、この修正倍率指定手段に画像の修正倍率及び
回転角度が指定されたとき、修正倍率算出手段にて算出
された修正倍率及び回転角度が、指定された修正倍率及
び回転角度に補正され、合成表示補正手段では、この算
出結果補正手段にて補正された修正倍率及び回転角度に
基づいて、画像が割付指示書に透かし合成表示され、画
像処理手段では、算出結果補正手段による補正があった
とき、算出結果補正手段にて補正された修正倍率及び回
転角度に基づいて画像に変倍処理及び回転処理が実行さ
れるので、請求項１に対応する作用と同様の作用に加
え、透かし合成表示された画像の修正倍率及び回転角度
を補正できることにより、位置合せの困難な画像の処理
にも使用でき、もって、汎用性を向上させることができ
る。

【００２２】さらに、請求項３に対応する発明は、請求
項１に対応する画像撮像手段に撮像された画像に基づい
て、この画像の間引き画像を作成する間引き画像作成手
段を設け、対応位置指定手段、透かし合成表示手段及び
色調指定手段では、上記画像撮像手段に撮像された画像
に代えて、この間引き画像作成手段により作成される間
引き画像を用いたので、請求項１に対応する作用に加
え、修正倍率、回転角度及び色調情報を指定する際の表
示処理等の負荷と時間を軽減させることができる。

【００２３】また、請求項４に対応する発明は、請求項
２に対応する画像撮像手段に撮像された画像に基づい
て、この画像の間引き画像を作成する間引き画像作成手
段を設け、対応位置指定手段、透かし合成表示手段、色
調指定手段、修正倍率指定手段及び算出結果補正手段で
は、上記画像撮像手段に撮像された画像に代えて、この
間引き画像作成手段により作成される間引き画像を用い
たので、請求項２に対応する作用に加え、修正倍率、回
転角度及び色調情報を指定する際の表示処理等の負荷と
時間を軽減させることができる。

【００２４】同様に、請求項５に対応する発明は、請求
項１乃至請求項４のいずれか１項に対応する画像撮像手
段では、画像を予め走査してこの画像の撮像条件を決定
し、この決定内容に基づいて画像を撮像するので、請求
項１乃至請求項４のいずれか１項に対応する作用に加
え、画像入力の前の色調情報の設定に要する労力を低減
させることができる。

【００２５】また、請求項６に対応する発明は、請求項
１又は請求項２に対応する対応位置指定手段では、対応
位置として、表示された画像と割付指示書とにおける複
数の特徴点が指定されるので、請求項１又は請求項２に
対応する作用に加え、容易に対応位置を指定でき、もっ
て、操作性を向上させることができる。

【００２６】同様に、請求項７に対応する発明は、請求
項３又は請求項４に対応する対応位置指定手段では、対
応位置として、表示された間引き画像と割付指示書とに
おける複数の特徴点が指定されるので、請求項３又は請
求項４に対応する作用に加え、容易に対応位置を指定で
き、もって、操作性を向上させることができる。

【００２７】また、請求項８に対応する発明は、識別情
報登録手段では、少なくとも前記画像の識別情報と割付
指示書の識別情報とが与えられたとき、これら両識別情
報を互いに対応させて登録するので、請求項１乃至請求
項７のいずれかに対応する作用に加え、複数の画像と複
数の割付指示書とを対応させて撮像する際に、容易且つ
確実に動作を実行でき、さらに、撮像された画像の管理
性の向上を期待することができる。

【００２８】さらに、請求項９に対応する発明は、倍率
入力装置にて入力される倍率と画像割付手段にて指定さ
れる修正倍率とは、画像撮像手段の撮像対象の画像に対
する倍率であるので、請求項２又は請求項４に対応する
作用に加え、画像を基準とした共通の倍率を用いること
から、操作者の操作を容易化し、もって、操作性を向上
させることができる。

【００２９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。

【００３０】図１は本発明の一実施例に係る画像入力シ
ステムの構成図である。この画像入力システムは、倍率
入力装置１、割付入力装置２、画像入力装置（スキャ
ナ）３、画像処理装置４、ハードディスク装置（以下、
ＨＤ装置という）５、画像演算出力装置６がネットワー
ク７を介して接続されている。また、画像演算出力装置
６は光磁気ディスク装置（以下、ＭＯ装置という）８に
接続されている。

【００３１】ここで、倍率入力装置１は、画像の倍率を
入力するための装置であり、操作者の入力操作に基づい
て、少なくとも、割付指定紙に対応するジョブ名、原稿
の画像に対応するファイル名、画像の倍率、画像の角
度、画像の原稿を保持するカセット番号の項目を含むデ
ータ項目の内容が原稿１点毎に登録され、これら登録内
容をネットワーク７を介して画像入力装置３に転送する
ものである。なお、他のデータ項目としては、例えばカ
セット種別、原稿サイズ、カセット内の原稿位置等が適
宜使用可能となっている。

【００３２】割付入力装置２は、倍率入力装置１から登
録されたジョブ名に対応して割付指定紙が撮像されるも
のであり、この撮像内容及びジョブ名の組をネットワー
ク７を介して画像処理装置４に転送する機能をもってい
る。

【００３３】画像入力装置３は、画像の原稿を個別に保
持するための複数のカセットを装着可能なオートチェン
ジャを有し、このオートチェンジャに装着された各カセ
ット内の画像のうち、倍率入力装置１から登録されたカ
セット番号に対応するカセット内の画像が撮像されるも
のであり、この撮像内容及びそのファイル名の組をネッ
トワーク７を介してＨＤ装置５に転送する一方、この撮
像内容から間引き画像（低解像度画像）を作成して該間
引き画像及びファイル名の組をネットワークを７介して
画像処理装置４に転送する機能をもっている。なお、撮
像工程としては、カセット内の画像を予め走査してこの
画像の撮像条件を決定し、この決定内容に基づいて画像
を撮像するようにしている。また、カセットとしては、
例えば“１”“０”の組合せを設定可能なディップスイ
ッチを有し、このディップスイッチの設定に基づいてオ
ートチェンジャから個々に識別可能とされている。

【００３４】画像処理装置４は、割付入力装置２にて撮
像された割付指定紙と画像入力装置１から転送された間
引き画像とを表示し、表示された割付指定紙における２
つの特徴点とこれら各特徴点に対応する間引き画像の２
つの特徴点とが指定されると、これら各特徴点を重ねる
ように間引き画像の倍率の修正倍率及び間引き画像の回
転角度を算出する機能と、この算出結果に基づいて各特
徴点を重ねるように割付指定紙と間引き画像とを透かし
合成表示する機能とをもっている。

【００３５】また、画像処理装置４は、透かし合成表示
された間引き画像と割付指示書とのうち、間引き画像の
倍率の修正倍率、回転角度及び色調情報が指定により補
正可能なものであり、指定された修正倍率に基づいて画
像を変倍表示し、指定された回転角度に基づいて画像を
回転表示し、指定された色調情報に基づいて画像を色調
修正表示する機能を有し、各指定された修正倍率、回転
角度及び色調情報をネットワーク７を介して画像演算出
力装置６に転送する機能をもっている。なお、画像処理
装置４にて算出又は指定される修正倍率は、倍率入力装
置１にて入力される倍率と同じく、画像入力装置３の撮
像対象の画像に対する倍率となっている。また、画像処
理装置４は、算出された修正倍率及び回転角度につい
て、指定による補正のない場合、この算出された修正倍
率及び回転角度をネットワーク７を介して画像演算出力
装置６に転送する機能をもっている。

【００３６】さらに、画像処理装置４は、操作者の操作
により、シャープネスを修正表示する機能をもってい
る。

【００３７】画像演算出力装置６は、画像処理装置４か
ら転送された修正倍率、回転角度及び色調情報に基づい
て、画像入力装置３からＨＤ装置５に転送された画像を
変倍処理、回転処理、色調修正処理を実行し、処理済の
画像をＭＯ装置８に出力するものである。また、画像演
算出力装置６は、前述同様に、画像処理装置４にてシャ
ープネスが修正表示された場合、画像処理装置４からシ
ャープネス修正情報が転送されると、このシャープネス
修正情報に基づいてシャープネスの修正処理を実行する
機能をもっている。

【００３８】ＭＯ装置８は、ディジタルデータを記憶可
能な光磁気ディスクを着脱自在に保持し、画像演算出力
装置６から受ける処理済の画像を光磁気ディスクに記憶
させるものである。

【００３９】次に、以上のように構成された画像入力シ
ステムの動作を図２のフローチャートを用いて説明す
る。

【００４０】いま、倍率入力装置１では、操作者の操作
により、例えば図３に示す画面にて、ジョブ名、ファイ
ル名、およその倍率、角度、カセット番号などの項目の
内容が原稿１点毎に登録されると（ＳＴ１：倍率入力手
段、識別情報登録手段）、これら登録内容をネットワー
クを介して画像入力装置３に転送する。

【００４１】割付入力装置２では、このジョブ名に対応
して割付指定紙が撮像され（ＳＴ２：割付撮像手段）、
この撮像内容及びジョブ名の組をネットワークを介して
画像処理装置４に転送する。

【００４２】画像入力装置３においては、操作者の操作
により、倍率入力装置１にて登録された原稿がカセット
に保持され、しかる後、該カセットがオートチェンジャ
に装着されると（ＳＴ３）、実行指令の入力により、画
像の撮像が開始される。

【００４３】画像入力装置３は、カセット内の画像を予
め走査してこの画像の撮像条件を決定し、この決定内容
に基づいて画像を撮像すると（ＳＴ４）、この撮像内容
及びそのファイル名の組をネットワーク７を介してＨＤ
装置５に転送する一方、この撮像内容から間引き画像を
作成して（ＳＴ５）該間引き画像及びファイル名の組を
ネットワークを介して画像処理装置４に転送する。

【００４４】画像処理装置４は、割付指定紙及び間引き
画像を受けると、図４に破線で示すように割付指定紙を
表示し、図４に実線で示すように間引き画像を表示する
（ＳＴ６）。

【００４５】続いて、画像処理装置４は、操作者の操作
により、図５に示すように、割付指定紙における２つの
特徴点Ｐ１，Ｐ２とこれら各特徴点Ｐ１，Ｐ２に対応す
る間引き画像の２つの特徴点Ｐ１ａ，Ｐ２ａとが指定さ
れると（ＳＴ７：対応位置指定手段）、これら各特徴点
Ｐ１とＰ１ａ、Ｐ２とＰ２ａを重ねるように間引き画像
の倍率の修正倍率及び間引き画像の回転角度を算出し
（ＳＴ８：修正倍率算出手段）、この算出結果に基づい
て、図６に示すように、これら各特徴点Ｐ１とＰ１ａ、
Ｐ２とＰ２ａを重ねるように割付指定紙と間引き画像と
を透かし合成表示する（ＳＴ９：透かし合成表示手
段）。

【００４６】なお、画像処理装置４は、図６に示すよう
に、透かし合成表示された間引き画像と割付指示書との
うち、間引き画像の倍率の修正倍率、回転角度及び色調
情報が指定により補正可能となっている。補正有りの場
合（ＳＴ１０）、操作者による修正倍率、回転角度又は
色調情報の指定操作に対応して（ＳＴ１１：修正倍率指
定手段、色調指定手段）、種々の入力モードが選択され
る。

【００４７】ここで、例えば修正倍率を補正する場合を
説明する。修正倍率の入力モードとしては、図７に示す
ように、直接入力モード、２点間倍率出しモード及び枠
だし倍率出しモードのいずれかが選択的に使用される。

【００４８】直接入力モードは、操作者のキーボード操
作によるキー入力により、修正倍率を直接入力するもの
である。

【００４９】２点間倍率出しモードは、操作者によるマ
ウスのクリック操作により、間引き画像における任意の
２点を指定し、しかる後、この２点間の距離を何ｍｍと
するかが操作者によってキー入力されることにより、修
正倍率が入力されるものである。

【００５０】枠だし倍率出しモードは、操作者によるマ
ウスのクリック操作により、間引き画像を枠で囲んで指
定し、しかる後、この枠の縦長を何ｍｍとし、枠の横長
を何ｍｍとするかが操作者によってキー入力されること
により、修正倍率が入力されるものである。

【００５１】続いて、回転角度を補正する場合を説明す
る。回転角度の入力モードとしては、図８に示すよう
に、直接入力モード又は角度出しモードが選択的に使用
される。

【００５２】直接入力モードは、前述同様に、操作者の
キー入力により、回転角度を直接入力するものである。

【００５３】角度出しモードは、前述同様に、操作者に
よるマウスのクリック操作により、間引き画像における
任意の２点を指定し、しかる後、操作者の操作により、
この２点間を水平とする回転角度、垂直とする回転角度
又はキー入力された回転角度を選択的に入力するもので
ある。例えば２点間を水平とする回転角度を入力する場
合、図９（ａ）に示すように、間引き画像における２点
Ｐ１ｍ，Ｐ２ｍが指定されたとき、図８に示す水平アイ
コン９が選択されると、図９（ｂ）に示すように、この
２点を水平とする回転角度が入力されてこの回転角度に
対応して回転表示が実行される。

【００５４】さらに、色調を修正する場合を説明する。
色調の修正モードとしては、図１０に示す如き、ハイラ
イト及びシャドウを両端とするグラデーションカーブを
画面に透かし合成表示させ、操作者の操作により、ハイ
ライトポイントの位置、シャドウポイントの位置及びグ
ラデーションカーブの曲り具合からなる色調情報を変化
させて色調を修正すると共に、色調修正済の間引き画像
を表示させている。以下、この色調修正表示は、所望の
色調が得られるまで前述同様に実行される。

【００５５】次に、画像処理装置は、算出又は指定され
た修正倍率に基づいて間引き画像を変倍表示し、算出又
は指定された回転角度に基づいて間引き画像を回転表示
し、撮像又は指定された色調情報に基づいて間引き画像
を色調表示する（ＳＴ１２：算出結果補正手段、合成表
示補正手段）。また、画像処理装置は、操作者の操作に
より、適宜、シャープネス変換表示を実行する。

【００５６】ここで、以上のような変倍表示、回転表示
及び色調表示は、間引き画像に対して画面上にて実行さ
れるものであり、（始めの高解像度）画像の修正倍率、
回転角度及び色調情報を得るための一時的な処理であ
る。

【００５７】すなわち、画像処理装置４では、画像の変
倍処理、回転処理及び色調修正処理を実行せず、間引き
画像の変倍表示、回転表示及び色調表示のときに指定さ
れた修正倍率、回転角度及び色調情報を画像演算出力装
置６に転送する。また、画像処理装置４は、シャープネ
スが修正表示された場合、シャープネス修正情報を画像
演算出力装置６に転送する。

【００５８】画像演算出力装置６は、画像処理装置４か
ら転送された修正倍率、回転角度及び色調情報に基づい
て、画像入力装置３からＨＤ装置５に転送された画像に
ついて変倍処理、回転処理及び色調修正処理を実行する
と共に（ＳＴ１３：画像処理手段）、シャープネス修正
処理及びフォーマット変換処理を実行し、処理済の画像
をＭＯ装置８に出力する（ＳＴ１４：画像出力手段）。

【００５９】ＭＯ装置８は、処理済の画像を光磁気ディ
スクに記憶させる。

【００６０】上述したように本実施例によれば、倍率入
力装置１では画像の倍率が入力され、画像入力装置３で
はこの倍率入力装置１から入力された倍率に基づいて画
像が撮像されると共に、この撮像結果から間引き画像が
作成され、割付入力装置２では画像を割付するための割
付指示書が撮像され、画像処理装置４では、画像入力装
置３にて作成された間引き画像と割付入力装置２から撮
像された割付指示書とが表示されるとき、間引き画像と
割付指示書との対応位置が指定され、この指定された対
応位置に基づいて、間引き画像の修正倍率及び回転角度
が算出されて間引き画像と割付指示書とが互いに透かし
合成表示され、さらに、間引き画像の倍率の修正倍率、
回転角度及び色調情報が指定されて間引き画像が変倍表
示、回転表示及び色調修正表示され、画像演算出力装置
６では、この画像処理装置４にて指定された修正倍率、
回転角度及び色調情報に基づいて、間引き画像ではない
元の高解像度画像に変倍処理、回転処理及び色調修正処
理を実行し、実行完了後の処理済の画像を出力するの
で、一旦、ラフな倍率にて画像入力を実行し、画像の色
調修正の際に、画面上にて変倍及び回転処理を行うこと
により、画像入力前の倍率測定及び角度出しの労力と時
間とを低減しつつ、稼働性を向上させることができる。

【００６１】すなわち、本実施例によれば、従来とは異
なり、投影機を用いた倍率角度出し工程を省略している
ので、画像入力前の倍率角度出しに関して熟練した操作
者を不要とすることができる。また、これに伴い、倍率
角度出しと色調修正とを画像処理装置４にて同時的に実
行させるようにしたので、倍率角度出し作業と色調確認
・修正作業とを場所的にも時間的にも一元化させて操作
者の作業負荷を著しく低減させることができる。

【００６２】また、本実施例によれば、画像処理装置４
にて表示する画像として間引き画像を用いたので、修正
倍率、回転角度及び色調情報を指定する際の表示処理等
の負荷と時間を軽減させることができる。

【００６３】また、本実施例によれば、透かし合成表示
された画像の修正倍率及び回転角度を補正できることに
より、位置合せの困難な画像の処理にも使用でき、もっ
て、汎用性を向上させることができる。

【００６４】さらに、本実施例によれば、画像入力装置
３では、画像を予め走査してこの画像の撮像条件を決定
し、この決定内容に基づいて画像を撮像するので、画像
入力の前の色調情報の設定に要する労力を低減させるこ
とができる。

【００６５】また、本実施例によれば、画像処理装置３
では、表示された画像と割付指示書とにおける複数の特
徴点Ｐ１とＰ１ａ、Ｐ２とＰ２ａが指定されるので、容
易に対応位置を指定でき、もって、操作性を向上させる
ことができる。

【００６６】また、本実施例によれば、倍率入力装置１
では、少なくとも画像の識別情報としてのファイル名と
割付指示書の識別情報としてのジョブ名とが与えられた
とき、これらジョブ名とファイル名とを互いに対応させ
て登録するので、複数の画像と複数の割付指示書とを対
応させて撮像する際に、容易且つ確実に動作を実行で
き、さらに、撮像された画像の管理性の向上を期待する
ことができる。

【００６７】さらに、本実施例によれば、倍率入力装置
１にて入力される倍率と画像処理装置４にて指定される
修正倍率とは、画像入力装置３の撮像対象の画像に対す
る倍率であるので、この画像を基準とした共通の倍率を
用いることから、操作者の操作を容易化し、もって、操
作性を向上させることができる。

【００６８】なお、上記実施例では、画像処理装置４に
て表示する画像として間引き画像を用いた場合について
説明したが、これに限らず、この間引き画像に代えて、
ステップＳＴ４にて撮像された高解像度の画像を表示す
る構成としても、本発明を同様に実施して同様の効果を
得ることができる。

【００６９】また、上記実施例では、間引き画像と割付
指示書とを透かし合成表示させる際に、画面上にて割付
指定紙における２つの特徴点と間引き画像における２つ
の特徴点とを指定する場合について説明したが、これに
限らず、間引き画像と割付指示書とを透かし合成表示さ
せる際に、図１１（ａ）に一点鎖線で示すように、割付
指定紙における画像の対応領域を枠１０を用いて指定す
ることにより、図１１（ｂ）に示すように、枠指定され
た画像の対応領域を拡大して間引き画像に重ねるように
透かし合成表示させる構成としても、本発明を同様に実
施して同様の効果を得ることができる。

【００７０】さらに、上記実施例では、ステップＳＴ１
〜ＳＴ１４を連続して実行する場合について説明した
が、これに限らず、夕方にステップＳＴ３に続いて実行
指令を入力した後に操作者が帰宅し、夜間にステップＳ
Ｔ４〜ＳＴ５を画像入力装置が実行し、翌朝に操作者が
出社して表示指令の入力によりステップＳＴ６以降の工
程を実行させるようにしても、本発明を同様に実施して
同様の効果を得ると共に、夜間に撮像工程等を実行させ
ることにより、一層稼働率を向上させることができる。

【００７１】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。

【００７２】

【発明の効果】以上説明したように請求項１の発明によ
れば、倍率入力手段では画像の倍率が入力され、画像撮
像手段では、この倍率入力手段から入力された倍率に基
づいて、画像が撮像され、割付撮像手段では画像を割付
するための割付指示書が撮像され、対応位置指定手段で
は、画像撮像手段に撮像された画像と割付撮像手段から
撮像された割付指示書とが表示されるとき、画像と割付
指示書との対応位置が指定され、修正倍率算出手段で
は、この対応位置指定手段に指定された対応位置に基づ
いて、画像の修正倍率及び回転角度が算出され、透かし
合成表示手段では、対応位置指定手段に指定された対応
位置に基づいて、画像と割付指示書とが互いに透かし合
成表示され、色調指定手段では、この透かし合成表示手
段に透かし合成表示された画像と割付指示書とのうち、
画像の色調情報が指定され、画像処理手段では、修正倍
率算出手段にて算出された修正倍率及び回転角度に基づ
いて画像に変倍処理及び回転処理が実行され、色調指定
手段に指定された色調情報に基づいて画像に色調修正処
理が実行され、画像出力手段では、この画像処理手段に
より処理された画像が出力されるので、一旦、ラフな倍
率にて画像入力を実行し、画像の色調修正の際に、画面
上にて変倍及び回転処理を行うことにより、画像入力前
の倍率測定及び角度出しの労力と時間とを低減しつつ、
稼働性を向上できる画像入力システムを提供できる。

【００７３】また、請求項２の発明によれば、修正倍率
指定手段では、請求項１の透かし合成表示手段に透かし
合成表示された画像と割付指示書とのうち、画像の修正
倍率及び回転角度が指定され、算出結果補正手段では、
この修正倍率指定手段に画像の修正倍率及び回転角度が
指定されたとき、修正倍率算出手段にて算出された修正
倍率及び回転角度が、指定された修正倍率及び回転角度
に補正され、合成表示補正手段では、この算出結果補正
手段にて補正された修正倍率及び回転角度に基づいて、
画像が割付指示書に透かし合成表示され、画像処理手段
では、算出結果補正手段による補正があったとき、算出
結果補正手段にて補正された修正倍率及び回転角度に基
づいて画像に変倍処理及び回転処理が実行されるので、
請求項１の効果に加え、透かし合成表示された画像の修
正倍率及び回転角度を補正できることにより、位置合せ
の困難な画像の処理にも使用でき、もって、汎用性を向
上できる画像入力システムを提供できる。

【００７４】さらに、請求項３の発明によれば、請求項
１の画像撮像手段に撮像された画像に基づいて、この画
像の間引き画像を作成する間引き画像作成手段を設け、
対応位置指定手段、透かし合成表示手段及び色調指定手
段では、上記画像撮像手段に撮像された画像に代えて、
この間引き画像作成手段により作成される間引き画像を
用いたので、請求項１の効果に加え、修正倍率、回転角
度及び色調情報を指定する際の表示処理等の負荷と時間
を軽減できる画像入力システムを提供できる。

【００７５】また、請求項４の発明によれば、請求項２
の画像撮像手段に撮像された画像に基づいて、この画像
の間引き画像を作成する間引き画像作成手段を設け、対
応位置指定手段、透かし合成表示手段、色調指定手段、
修正倍率指定手段及び算出結果補正手段では、上記画像
撮像手段に撮像された画像に代えて、この間引き画像作
成手段により作成される間引き画像を用いたので、請求
項２の効果に加え、修正倍率、回転角度及び色調情報を
指定する際の表示処理等の負荷と時間を軽減できる画像
入力システムを提供できる。

【００７６】同様に、請求項５の発明によれば、請求項
１乃至請求項４のいずれか１項の画像撮像手段では、画
像を予め走査してこの画像の撮像条件を決定し、この決
定内容に基づいて画像を撮像するので、請求項１乃至請
求項４のいずれか１項の効果に加え、画像入力の前の色
調情報の設定に要する労力を低減できる画像入力システ
ムを提供できる。

【００７７】また、請求項６の発明によれば、請求項１
又は請求項２の対応位置指定手段では、対応位置とし
て、表示された画像と割付指示書とにおける複数の特徴
点が指定されるので、請求項１又は請求項２の効果に加
え、容易に対応位置を指定でき、もって、操作性を向上
できる画像入力システムを提供できる。

【００７８】同様に、請求項７の発明によれば、請求項
３又は請求項４の対応位置指定手段では、対応位置とし
て、表示された間引き画像と割付指示書とにおける複数
の特徴点が指定されるので、請求項３又は請求項４の効
果に加え、容易に対応位置を指定でき、もって、操作性
を向上できる画像入力システムを提供できる。

【００７９】また、請求項８の発明によれば、識別情報
登録手段では、少なくとも前記画像の識別情報と割付指
示書の識別情報とが与えられたとき、これら両識別情報
を互いに対応させて登録するので、請求項１乃至請求項
７のいずれかの効果に加え、複数の画像と複数の割付指
示書とを対応させて撮像する際に、容易且つ確実に動作
を実行でき、さらに、撮像された画像の管理性の向上を
期待できる画像入力システムを提供できる。

【００８０】さらに、請求項９の発明によれば、倍率入
力装置にて入力される倍率と画像割付手段にて指定され
る修正倍率とは、画像撮像手段の撮像対象の画像に対す
る倍率であるので、請求項２又は請求項４の効果に加
え、画像を基準とした共通の倍率を用いることから、操
作者の操作を容易化し、もって、操作性を向上できる画
像入力システムを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る画像入力システムの構
成図、

【図２】同実施例における動作を説明するためのフロー
チャート、

【図３】同実施例における登録画面の模式図、

【図４】同実施例における割付指定紙と間引き画像との
表示画面を示す模式図、

【図５】同実施例における特徴点の指定操作を説明する
ための模式図、

【図６】同実施例における透かし合成表示を説明するた
めの模式図、

【図７】同実施例における修正倍率の入力モードを説明
するための模式図、

【図８】同実施例における回転角度の入力モードを説明
するための模式図、

【図９】同実施例における回転角度の入力操作とその結
果を説明するための模式図、

【図１０】同実施例における色調修正のためのグラデー
ションカーブを示す図、

【図１１】同実施例の変形例を説明するための模式図。

【符号の説明】

１…倍率入力装置、２…割付入力装置、３…画像入力装
置、４…画像処理装置、５…ＨＤ装置、６…画像演算出
力装置、７…ネットワーク、８…ＭＯ装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−18810（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−208465（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−76364（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−182781（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−188575（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−236769（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−213842（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−102968（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−203179（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−95382（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−127359（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−123653（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 1/38- 1/393 G03F 1/00 G06T 1/00 440 G06T 11/60 120 G06T 11/80

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像の倍率が入力される倍率入力手段
   と、 この倍率入力手段から入力された倍率に基づいて、前記
   画像が撮像される画像撮像手段と、 前記画像を割付するための割付指示書が撮像される割付
   撮像手段と、 前記画像撮像手段に撮像された画像と前記割付撮像手段
   から撮像された割付指示書とが表示されるとき、前記画
   像と前記割付指示書との対応位置が指定可能な対応位置
   指定手段と、 この対応位置指定手段に指定された対応位置に基づい
   て、前記画像の修正倍率及び回転角度を算出する修正倍
   率算出手段と、 前記対応位置指定手段に指定された対応位置に基づい
   て、該対応位置を重ねるように前記画像と前記割付指示
   書とを互いに透かし合成表示する透かし合成表示手段
   と、 この透かし合成表示手段に透かし合成表示された前記画
   像と前記割付指示書とのうち、前記画像の色調情報であ
   るハイライトポイントの位置、シャドウポイントの位置
   及びグラデーションカーブの曲がり具合が指定可能な色
   調指定手段と、 前記修正倍率算出手段にて算出された修正倍率及び回転
   角度に基づいて前記画像に変倍処理及び回転処理を実行
   し、前記色調指定手段に指定された色調情報に基づいて
   前記画像に色調修正処理を実行する画像処理手段と、 この画像処理手段により処理された画像を出力する画像
   出力手段とを備えたことを特徴とする画像入力システ
   ム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の画像入力システムにお
   いて、 前記透かし合成表示手段に透かし合成表示された前記画
   像と前記割付指示書とのうち、前記画像の修正倍率及び
   回転角度を指定可能な修正倍率指定手段と、 この修正倍率指定手段に前記画像の修正倍率及び回転角
   度が指定されたとき、前記修正倍率算出手段にて算出さ
   れた修正倍率及び回転角度を前記指定された修正倍率及
   び回転角度に補正する算出結果補正手段と、 この算出結果補正手段にて補正された修正倍率及び回転
   角度に基づいて、前記画像を前記割付指示書に透かし合
   成表示する合成表示補正手段とを備え、 前記画像処理手段は、算出結果補正手段による補正があ
   ったとき、前記算出結果補正手段にて補正された修正倍
   率及び回転角度に基づいて前記画像に変倍処理及び回転
   処理を実行することを特徴とする画像入力システム。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の画像入力システムにお
   いて、 前記画像撮像手段に撮像された画像に基づいて、当該画
   像の間引き画像を作成する間引き画像作成手段を設け、 前記対応位置指定手段、前記透かし合成表示手段及び前
   記色調指定手段としては、前記画像撮像手段に撮像され
   た画像に代えて、前記間引き画像作成手段により作成さ
   れる間引き画像を用いたことを特徴とする画像入力シス
   テム。
4. 【請求項４】 請求項２に記載の画像入力システムにお
   いて、 前記画像撮像手段に撮像された画像に基づいて、当該画
   像の間引き画像を作成する間引き画像作成手段を設け、 前記対応位置指定手段、前記透かし合成表示手段、前記
   色調指定手段、前記修正倍率指定手段及び前記算出結果
   補正手段としては、前記画像撮像手段に撮像された画像
   に代えて、前記間引き画像作成手段により作成される間
   引き画像を用いたことを特徴とする画像入力システム。
5. 【請求項５】 請求項１乃至請求項４のいずれか１項に
   記載の画像入力システムにおいて、 前記画像撮像手段は、前記画像を予め走査してこの画像
   の撮像条件を決定し、この決定内容に基づいて前記画像
   を撮像することを特徴とする画像入力システム。
6. 【請求項６】 請求項１又は請求項２に記載の画像入力
   システムにおいて、 前記対応位置指定手段は、前記対応位置として、前記表
   示された画像と前記割付指示書とにおける複数の特徴点
   が指定可能なことを特徴とする画像入力システム。
7. 【請求項７】 請求項３又は請求項４に記載の画像入力
   システムにおいて、 前記対応位置指定手段は、前記対応位置として、前記表
   示された間引き画像と前記割付指示書とにおける複数の
   特徴点が指定可能なことを特徴とする画像入力システ
   ム。
8. 【請求項８】 請求項１乃至請求項７のいずれか１項に
   記載の画像入力システムにおいて、 少なくとも前記画像の識別情報と前記割付指示書の識別
   情報とが与えられたとき、これら両識別情報を互いに対
   応させて登録する識別情報登録手段を備えたことを特徴
   とする画像入力システム。
9. 【請求項９】 請求項２又は請求項４に記載の画像入力
   システムにおいて、 前記倍率入力装置にて入力される倍率と前記修正倍率指
   定手段にて指定される修正倍率とは、前記画像撮像手段
   の撮像対象の画像に対する共通の倍率であることを特徴
   とする画像入力システム。