JP3235351U - 布団篭及び擁壁 - Google Patents

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茂 坂本
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小岩金網株式会社
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Abstract

【課題】施工性が高く材料コストが低廉な布団篭及び擁壁を提供する。【解決手段】布団篭1は、全ての側面材が溶接金網からなり、蓋面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなる。擁壁Aは、斜面の前面に複数の布団篭1を階段状に連結配置し、布団篭1内に中詰材A1を充填してなり、最上段の布団篭1は、全ての側面材が溶接金網からなり、側面材の上部全面を上蓋面材21が被覆し、最上段の布団篭1以外の布団篭1は、全ての側面材が溶接金網からなり、側面材の上部の内、少なくとも段面上を中蓋面材22が被覆し、上蓋面材21及び中蓋面材22が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなる。【選択図】図1

Description

本考案は布団篭及び擁壁に関し、特に施工性が高く材料コストが低廉な布団篭及びこれを用いてなる擁壁に関する。
布団篭は、斜面の土留めや海岸や河川の護岸などに用いる函状の土木資材であって、内部に砕石などの中詰材を充填して使用する。
特許文献1には、全面を溶接金網で構成した布団篭と、これを階段状に積層してなる擁壁が開示されている。
特開2020−60029号公報
従来技術には、以下のような問題点がある。
<1>側面網(本体網)には中詰材の側圧に抵抗する剛性が求められる反面、中詰材の上部を被覆するだけの蓋網には剛性は求められていない。にもかかわらず、蓋網が中詰材の粒径に合わせて側面網と同一の網目寸法となり、必要な剛性を超えた鉄量となるため、材料コストが嵩む。
<2>斜面の曲線部等の施工では、布団篭同士を、角度をつけて接続するため、蓋網の一部が重合する(図5)。しかし蓋網が線径の大きい溶接金網からなるため、重合部が厚みを持ち、各段の厚みが累積することで擁壁全体に歪みが生じるおそれがある。
<3>重合部の厚みを解消するために蓋網を切除する場合、クリッパーで線材を1本ずつ切断する必要があり、作業に大きな力が要るため、作業員の肉体的負担が大きい。
<4>蓋網の重量が大きいため、取り回しが困難で、階段状の擁壁において、最終工程で蓋網を荷上げする際、蓋網が落下すると地上に被害を及ぼすおそれがある。
<5>溶接金網は重ねると滑りやすいため、蓋網を現場に積み上げると、僅かな衝撃で崩れるおそれがある。また、擁壁の段上で作業する際、蓋網の上で足を滑らしやすく作業性が悪い。
本考案の目的は、以上のような問題点を解決するための布団篭及び擁壁を提供することにある。
本考案の布団篭は、全ての側面材が溶接金網からなり、蓋面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなることを特徴とする。
本考案の布団篭は、蓋面材の格子寸法が、側面材の溶接金網の網目寸法より小さくてもよい。
本考案の布団篭は、コイル状の金属線からなる連結材を備え、連結材を、蓋面材の格子及び側面材の網目に連通することで、蓋面材を側面材と連結してもよい。
本考案の布団篭は、底面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなっていてもよい。
本考案の擁壁は、斜面の前面に複数の布団篭を階段状に連結配置し、布団篭内に中詰材を充填してなり、最上段の布団篭は、全ての側面材が溶接金網からなり、側面材の上部全面を上蓋面材が被覆し、最上段の布団篭以外の布団篭は、全ての側面材が溶接金網からなり、側面材の上部の内、少なくとも段面上を中蓋面材が被覆し、上蓋面材及び中蓋面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなることを特徴とする。
本考案の擁壁は、各段の布団篭が底面に開口を有し、上下の布団篭内の中詰材が連続していてもよい。
本考案の擁壁は、上蓋面材及び中蓋面材の格子寸法が、側面材の溶接金網の網目寸法より小さくてもよい。
本考案の擁壁は、最下段の布団篭が底面材を有し、底面材が格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなっていてもよい。
本考案の布団篭及び擁壁は、次の効果の内少なくとも1つを備える。
<1>高い剛性が求められる側面網を溶接金網、蓋面材を比較的安価なジオグリッドとする合理的構造によって、過剰設計を排し、材料コストを低減することができる。
<2>蓋面材が平坦なジオグリッドからなるため、曲線部の施工において、蓋面材の重合部が厚くならない。よって、擁壁に歪みが生じにくい。
<3>ジオグリッドはカッターで容易に切断できるため、現場で蓋面材の寸法を調整したり、蓋面材の重合部を切除することができる(図4)。
<4>ジオグリッドは薄くて軽量なので、蓋面材の取り扱いが容易で作業性がよい。
<5>ジオグリッドは格子状で表面に微細な凹凸があるため、滑りにくく、蓋面材上での作業が容易である。
<6>ロール状に巻いた状態で運送/保管することができるため、運送や保管に広い面積を必要としない。
本考案の擁壁の説明図。 本考案の布団篭の説明図。 蓋面材の説明図。 曲線部の施工の説明図。 従来技術の説明図。
以下、図面を参照しながら本考案の布団篭及び擁壁について詳細に説明する。
なお、本願考案において、「斜面」とは、法面と自然斜面を含んだ面を意味する。
[擁壁]
<1>全体の構成(図1)
擁壁Aは、斜面の土圧に抗して斜面の崩壊を防ぐための土木構造物である。
擁壁Aは、斜面の前面に階段状に設置した複数の布団篭1と、布団篭1内に充填した中詰材A1と、を少なくとも備える。
本例では、斜面と布団篭1の背面の間に排水用の裏込材A2を充填する。裏込材A2は例えば砕石である。
本考案の擁壁Aは、布団篭1の蓋面材20が、ジオグリッドからなる。布団篭1の具体的構造については後述する。
本例では、各段の布団篭1が底面に開口を有し、布団篭1内の中詰材A1が上下に連続する。
これによって、中詰材A1が地盤から最上段まで連続して噛み合うことで、強固な一体構造を構成する。また、中詰材A1の転圧作業において、上下段の中詰材A1が底面材によって縁切りされないため、締固め力を下段に有効に伝達することができる。
本例では、最下段の布団篭1が底面材30を有し、底面材30が底面の開口を塞ぐ。
<2>布団篭(図2)
布団篭1は、函状の篭体である。
布団篭1は、溶接金網からなる複数の側面材10と、ジオグリッドからなる蓋面材20と、を少なくとも備える。
本例では、側面材10として、断面略L字形の本体網11と、端部網12と、の組み合わせを採用し、2枚の本体網11を、底面部11bを内側に向けて対向配置して1スパンとし、この本体網11を適宜のスパン延長して、布団篭1の幅方向の両面を構成し、長手方向の両端を端部網12で接続する。
対向する本体網11の底面部11bの間には、開口が構成される。
隣り合う本体網11同士、及び本体網11と端部網12は、連結材40によって連結する。
本例では更に、対向する2枚の本体網11間に配置する複数の中枠50と、端部網12と中枠50を連結する複数の補強線材(不図示)と、を備える。
なお、本例では布団篭1を擁壁Aに用いるが、用途は擁壁Aに限らず、護岸や構造物の根固め等にも使用することができる。
<3>側面材
側面材10は、布団篭1の側面を構成する部材である。
本例では側面材10として、本体網11と、端部網12と、の組み合わせを採用する。
本体網11は、布団篭1の前面及び背面を構成する金網である。
本体網11は、面状の側面部11aの下辺と面状の底面部11bの側辺とが結合した断面略L字形状を呈する。
端部網12は、布団篭1の端面を構成する金網である。
端部網12は、矩形の面状を呈する。
本例では、本体網11及び端部網12の素材として、亜鉛アルミ合金めっき鉄線を採用する。ただしこれに限らず、亜鉛めっき鉄線、亜鉛アルミマグネシウム合金めっき鉄線、又はステンレス鉄線等であってもよい。
<4>蓋面材(図3)
蓋面材20は、布団篭1の蓋面を構成する部材である。
蓋面材20は、最上段の布団篭1の上部を覆う上蓋面材21と、布団篭1の段面上を覆う中蓋面材22からなる。
上蓋面材21及び中蓋面材22は、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなる。
本例では、上蓋面材21及び中蓋面材22として、高強度ポリエステル繊維を収束して芯材とし、格子状に組んだ芯材をポリプロピレン樹脂で被覆して成型したジオグリッドを採用する。
ただしジオグリッドの素材はこれに限らず、例えば芯材として高強度ナイロン繊維、高強度ポリエステル繊維、アラミド繊維等を採用してもよい。また、被覆樹脂としてアクリル系樹脂等を採用してもよい。
本例では、ジオグリッドの格子寸法が、側面材10の溶接金網の網目寸法より小さい。ここで「格子寸法」「網目寸法」とは、隣り合う格子又は鉄線の中心から中心までの距離(ピッチ)を意味する。
ジオグリッドは、高強度で高い耐衝撃性と耐候性を備えながら、溶接金網に比べて薄く軽量なので、取り扱いが容易である。
また、カッターで容易に切断できるため、ロール状に巻いた状態で運送して、現場で切り分けて施工することができる。このため、運送が容易で、保管に広い面積を必要としない。
更に、現場で切断できるため、寸法調整が容易である。
<5>底面材
底面材30は、布団篭1の底面を構成する部材である。
本例では、底面材30として、格子状の合成樹脂製ジオグリッドを採用する。
ジオグリッドの素材や構造は、蓋面材20と同様なので再述しない。
底面材30は、対向する本体網11の底面部11bの間に配置して連結材40で連結し、開口を塞ぐ。
底面材30によって、特に布団篭1を護岸等に用いる場合、洗堀による中詰材A1の吸出しを防ぐことができる。
<6>連結材
連結材40は、本体網11、端部網12、蓋面材20、及び中枠50等を相互に連結するための部材である。
本例では連結材40として、金属製のコイル材を採用する。これを各部材の線材に巻き付けることで、確実に連結する。
ただし、連結材40は連結コイルに限られず、番線、結束帯、ピン、クリップなどの他の公知の手段を採用することができる
<7>中枠
中枠50は、側面材10を補強して変形を防止するための部材である。
中枠50は、鉄線を布団篭1の断面形状に対応した枠状に組んでなる。
中枠50は、対向する2枚の本体網11の側面部11aの間に配置し、連結材40によって、中枠50の両側を本体網11の側面部11aに連結する。
中枠50によって、対向する本体網11を連結することで、中詰材A1の側圧による側面部11aの孕み出しや変形を防止することができる。
<8>曲線部の施工(図4)
本考案の擁壁Aは、蓋面材20がジオグリッドからなるため、斜面の曲線部における施工が容易である。
すなわち、斜面の曲線部では、2つの布団篭1に角度をつけて連結するが、この際、蓋面材20が重なる重合部Lが生じる。
従来技術の布団篭は、蓋面材が線径の太い溶接金網からなるため、重合部が厚みを持ち、特に擁壁の施工では、各段の重合部の厚みが蓄積することで全体として大きな歪みが生じるおそれがある。
これを解消するために、重合部を切断することが考えられるが、擁壁は電源の確保が難しい山間部での施工が多く、サンダー等の電動工具を使用できることが少ない。この場合、クリッパーで線材を1本ずつ切断してゆくが、切断には大きな力が必要であり、作業員の肉体的負担が非常に大きい。また、線材の切断面が鋭利で、軍手をしていても怪我をするおそれがある。
これに対し、本考案の布団篭1は、蓋面材20が平坦なジオグリッドからなるため、蓋面材20の重合部Lが厚くならず、擁壁Aに歪みが生じにくい。
また、ジオグリッドはカッターで切断できるため、重合部Lを切断して除去することも容易である。
1 布団篭
10 側面材
11 本体網
11a 側面部
11b 底面部
12 端部網
20 蓋面材
21 上蓋面材
22 中蓋面材
30 底面材
40 連結材
50 中枠
A 擁壁
A1 中詰材
A2 裏込材
L 重合部

Claims (8)

  1. 全ての側面材が溶接金網からなる布団篭において、
    蓋面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなることを特徴とする、
    布団篭。
  2. 前記蓋面材の格子寸法が、前記側面材の溶接金網の網目寸法より小さいことを特徴とする、請求項1に記載の布団篭。
  3. コイル状の金属線からなる連結材を備え、前記連結材を、前記蓋面材の格子及び前記側面材の網目に連通することで、前記蓋面材を前記側面材と連結したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の布団篭。
  4. 底面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の布団篭。
  5. 斜面の前面に複数の布団篭を階段状に連結配置し、前記布団篭内に中詰材を充填してなる擁壁であって、
    最上段の布団篭は、全ての側面材が溶接金網からなり、前記側面材の上部全面を上蓋面材が被覆し、
    前記最上段の布団篭以外の布団篭は、全ての側面材が溶接金網からなり、前記側面材の上部の内、少なくとも段面上を中蓋面材が被覆し、
    前記上蓋面材及び前記中蓋面材が、格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなることを特徴とする、
    擁壁。
  6. 各段の布団篭が底面に開口を有し、上下の前記布団篭内の前記中詰材が連続することを特徴とする、請求項5に記載の擁壁。
  7. 前記上蓋面材及び前記中蓋面材の格子寸法が、前記側面材の溶接金網の網目寸法より小さいことを特徴とする、請求項5又は6に記載の擁壁。
  8. 最下段の布団篭が底面材を有し、前記底面材が格子状の合成樹脂製ジオグリッドからなることを特徴とする、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の擁壁。
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