JP3235303U - インナーマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】装着時の不快感を低減し、薄型でマスクへの脱着が容易なインナーマスクを提供する。【解決手段】家庭用マスク内の鼻に沿った方向に用い、家庭用マスクと接触する側が凸となるよう湾曲されたフレーム部2と、上記フレーム部の上部に設けられ、マスク装着者の鼻を覆うよう曲面状に形成された外鼻接触部3と、上記フレーム部の下部に設けられた顎接触部4と、上記フレーム部の上端及び下端に設けられた一対のマスク固定部5A、5Bとを有し、上記フレーム部は長さ調整部6とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、家庭用マスクの顔に接する面に接続するインナーマスクに関する。
特許文献1には、インナースペーサは、マスクを装着する装着者の顔面におけるマスク装着部分とマスクの内面との間に介装されるインナースペーサであって、長板状をなしており、長手方向が装着者の左右方向にほぼ沿うように配置され、かつ、装着者の鼻の形状に合わせて弾性変形させて装着者の鼻に対して接触配置される鼻当て部と、鼻当て部の長手方向の両端にそれぞれ設けられた一対の支持部と、一対の支持部のそれぞれから、左右方向に沿って外側へ長板状に延び、装着者の鼻から頬に至る曲面に合わせて弾性変形させて接触配置される一対の保持部と、一対の支持部のそれぞれからマスクの内面側へ延び、弾性変形可能な、少なくとも一対の空間形成腕部とを備えるインナースペーサが開示されている。
かかる構成によれば、装着者が吐き出す空気を外へ拡散することを適切に防ぎながら、マスクと肌(装着者における装着部分)との間の熱の鬱積を抑えることができるように、マスクと肌との間に介装されるインナースペーサを提供することが可能である。
実用新案登録第3227752号公報
しかし従来考案は、インナースペーサと肌との接触面が広く、長時間装着すると不快であるという問題があった。また、従来の考案は機構が複雑で、マスクへの脱着に手間がかかるという問題があった。さらに、従来の考案はかさばり、マスクとは別に保管する必要があるという問題があった。
本考案者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ね、装着時の不快感を低減し、薄型でマスクへの脱着が容易なインナーマスクを開発した。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、以下の[1]から[3]を提供する。
[1]家庭用マスクの顔に接する面に接続するインナーマスクであって、上記インナーマスクは上記家庭用マスク内の鼻に沿った方向に用い、上記家庭用マスクと接触する側が凸となるよう湾曲されたフレーム部と、上記フレーム部の上部に設けられ、マスク装着者の鼻を覆うよう曲面状に形成された外鼻接触部と、上記フレーム部の下部に設けられた顎接触部と、上記フレーム部の上端及び下端に設けられた一対のマスク固定部とを有し、上記フレーム部は長さ調整部を有することを特徴とするインナーマスク。
[2]上記フレーム部の横幅が7.0mm以上11.0mm以下である[1]に記載のインナーマスク。
[3]上記マスクが、家庭用ガーゼタイプマスクである[1]または[2]に記載のインナーマスク。
本考案によれば、装着時の不快感を低減し、薄型でマスクへの脱着が容易なインナーマスクを提供することができる。
図1は、本考案の一の実施形態に係るインナーマスクの側面図である。 図2は、図1のインナーマスクのA−A線断面図である。 図3は、図1のインナーマスクの正面図である。 図4は、図1のインナーマスクの使用状態を示す模式図である。 図5は、図4のインナーマスクを異なる方向から示した模式図である。 図6は、図1のインナーマスクの他の使用状態を示す模式図である。
以下、本考案のインナーマスクについて、必要に応じて図面を参照しつつ説明する。
図1から図3に示すように、インナーマスク1は、家庭用マスクの顔に接する面に接続し、上記インナーマスク1は上記家庭用マスク内の鼻に沿った方向に用い、上記家庭用マスクと接触する側が凸となるよう湾曲されたフレーム部2と、上記フレーム部2の上部に設けられ、マスク装着者の鼻を覆うよう曲面状に形成された外鼻接触部3と、上記フレーム部の下部に設けられた顎接触部4と、上記フレーム部の上端及び下端に設けられた一対のマスク固定部4とを有し、上記フレーム部は長さ調整部6を有することを特徴とする。
上記インナーマスク1は、上記家庭用マスクの顔に接する面に接続し、上記家庭用マスク内の鼻に沿った方向に用いる。上記インナーマスク1は、予め上記家庭用マスクに接続した上で、上記家庭用マスクと一緒に顔に装着する。
上記インナーマスク1を上記家庭用マスクの鼻筋に沿った方向に用いることで、上記家庭用マスクの形状を一定に保ち、呼吸による上記家庭用マスクの形状変化を低減することができる。これにより、上記家庭用マスク装着時の不快感を低減することができる。また、上記家庭用マスクと顔の間の空間を保つことが可能となることより、保湿、保温効果も効率的に発揮することができる。
(フレーム部)
上記インナーマスク1は、上記家庭用マスクと接触する側が凸となるよう湾曲された上記フレーム部2を有する。図2に示すように、上記フレーム部2が上記家庭用マスクと接触する側が凸となるよう湾曲されていることで、上記家庭用マスクと顔の間の空間を確保し、呼吸による上記家庭用マスクの形状変化を低減することができる。
上記フレーム部2の湾曲は、顔の上下方向で非対称とすることができる。上記フレーム部2の湾曲は、例えば顔の上方に対応する部分を顔に沿って形成し、顔の下方に対応する部分を顔から離れるよう湾曲させることができる。これにより、口及び鼻の周りの空間を十分に確保し、口の周りに上記家庭用マスクがまとわりつくのを防ぐことができる。よって、上記家庭用マスク装着時の不快感を低減することができる。また、目及び鼻の根元の周辺は、上記インナーマスク1装着に関わらず隙間が生じないため、上記家庭用マスクからの空気の漏れを防ぐことができる。
上記フレーム部2は、必要な強度を保つ範囲で細型に加工することが好ましい。上記フレーム部2の横幅が6.0mm以上12.0mm以下であることが好ましく、7.0mm以上11.0mm以下であることがより好ましい。上記範囲であれば、上記インナーマスク1を装着した上記家庭用マスクを、上記インナーマスク1を中心に二つ折り等により折り畳むことができ、マスク非装着時の携帯が容易となる。
上記フレーム部2の素材は、樹脂製、金属製、木製、セラミック等いずれでもよい。加工の容易性から、樹脂製が好ましい。
樹脂としては、例えば塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、EVA樹脂、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、アイオノマー樹脂、セルロース系プラスチック、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、塩化ビニリデン樹脂、AS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、四フッ化エチレン、熱可塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂;
例えばフェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド、ポリアミノビスマレイミド、カゼイン樹脂、フラン樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性プラスチック等の熱硬化性樹脂;
等を用いることができる。
上記フレーム部2は、上述した樹脂を射出成形、押出成形等により成形することがより好ましい。また、上記フレーム部2の表面は、上記家庭用マスクの摩耗及び顔への刺激を避けるため、摩擦係数が低くなるよう表面加工することもできる。
(外鼻接触部)
上記インナーマスク1は、上記フレーム部2の上部に設けられ、マスク装着者の鼻を覆うよう曲面状に形成された外鼻接触部3を有する。図2に示すように、上記インナーマスク1の長さ方向に垂直な断面において、マスク装着に接する部分は曲面である。外鼻接触部3は、かかる形状とすることにより、マスク装着者との接触部分を最小限としつつ、上記インナーマスク1の左右のズレを防ぐことができる。
上記外鼻接触部3は、上記フレーム部2と同一の素材を用いてもよいし、別の素材としてもよい。また、チタン、セラミック、シリコン等、アレルギー反応を低減する素材を用いてもよい。また、上記外鼻接触部3は、取り替え可能な部材とすることで、長期間の使用が可能となる。
(顎接触部)
上記インナーマスク1は、上記フレーム部2の下部に設けられた上記顎接触部4を有する。上記顎接触部4は、上記インナーマスク1が体と接触する部分である。図3に示すように、上記フレーム部2より横幅を幅広とすることで、上記インナーマスク1の使用時の安定性を保つことができる。上記顎接触部4の横幅は、10.0mm以上40.0mm以下であることが好ましく、15.0mm以上25.0mm以下であることがより好ましい。
上記インナーマスク1は、上記フレーム部2の上端及び下端に設けられた一対の上記マスク固定部5を有する。図4に示すように、上記インナーマスク1は、上記マスク固定部5を用いて上記家庭用マスクの上下方向に固定する。これにより、上記家庭用マスクの種類及び大きさによらず、上記インナーマスク1を確実に固定することができる。
上記マスク固定部5としては、例えばクリップ式、フック式、マグネット式、ボタン式、金具式等の固定部材を用いることができる。
図1に示すように、上記フレーム部2は上記長さ調整部6を有する。図4及び図5に示すように、上記インナーマスク1の長さ方向の長さは、上記家庭用マスクの大きさと略同一であることが好ましい。上記長さ調整部6により、上記インナーマスク1を、用いる上記家庭用マスクの種類及び大きさに適した長さとすることができる。
上記長さ調整部6としては、例えばホック式アジャスター、スライド式アジャスター、クリップ式アジャスター、ゴム式アジャスター等を用いることができる。
本考案は、家庭用マスクであれば広く用いることができ、例えば平型マスク、プリーツ型マスク、立体型マスク等に用いることができる。またマスクのフィルター部分は、不織布、ガーゼ等のいずれでもよい。
上記インナーマスク1は、平形マスク又はプリーツ型マスクに用いることで、立体マスクのように顔の形にあった形状で使用することができる。それゆえ、安価な平形マスク又はプリーツ型マスクであっても、立体成形を行った高価なマスクに匹敵する装着感で使用することが出来る。
(マスクへの接続)
上記インナーマスク1の上記家庭用マスクへの接続は、上記マスク固定部5のみで行うことができる。すなわち、上記家庭用マスクへの脱着が容易であり、取り扱いが簡易である。
また、上述したとおり、上記インナーマスク1を装着したまま上記家庭用マスクを折りたたむことができる。外出中など、マスク装着者が一時的に家庭用マスクを外す際、上記インナーマスク1は、家庭用マスクに接続したまま通常のマスクケースに保管することができる。また、自宅などで長時間家庭用マスクを外す際も、上記インナーマスク1は、マスクに接続した状態で又はマスクから外した状態で、通常のマスクケースに収納することができる。
図4及び図5に示すように、上記インナーマスク1を用いることで、上記家庭用マスクと顔の間の空間を確保することができ、マスク装着時の不快感を低減することができる。また図6に示すように、上記インナーマスク1は、眼鏡着用時にも用いることができる。上記インナーマスク1は鼻に沿う形状であって、かつ薄型に形成されているため、眼鏡と干渉することがないからである。
インナーマスク1は、家庭用ガーゼマスクに用いることが好ましく、マスクの縦方向を縫製した家庭用ガーゼマスクに用いることがより好ましい。インナーマスク1が保持し伸張する方向と、上記ガーゼマスクの引張強度の高い方向が同じであるため、マスクの消耗を防ぐことが出来るからである。
本考案のインナーマスクは、マスク装着時の不快感を低減し、マスクへの脱着が容易であるため、マスク製造者及びマスク使用者に広く求められるものであるゆえ、産業上利用可能性を有する。
1 インナーマスク
2 フレーム部
3 外鼻接触部
4 顎接触部
5A マスク固定部
5B マスク固定部
6 長さ調整部


Claims (3)

  1. 家庭用マスクの顔に接する面に接続するインナーマスクであって、
    上記インナーマスクは上記家庭用マスク内の鼻に沿った方向に用い、
    上記家庭用マスクと接触する側が凸となるよう湾曲されたフレーム部と、
    上記フレーム部の上部に設けられ、マスク装着者の鼻を覆うよう曲面状に形成された外鼻接触部と、
    上記フレーム部の下部に設けられた顎接触部と、
    上記フレーム部の上端及び下端に設けられた一対のマスク固定部とを有し、
    上記フレーム部は長さ調整部を有することを特徴とするインナーマスク。
  2. 上記フレーム部の横幅が7.0mm以上11.0mm以下である請求項1に記載のインナーマスク。
  3. 上記マスクが、家庭用ガーゼタイプマスクである請求項1または2に記載のインナーマスク。



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