JP3235073U - 服薬補助袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】服薬において嚥下を補助するゼリー状物質の類を使用する際に、手間を減らし、衛生面等も改善することができる服薬補助袋を提供する。【解決手段】嚥下を補助するゼリー状物質を使用する際に、袋1の投入口2から直接ゼリー状物質を流し入れ、その中に内服用薬剤等を潜り込ませる、もしくは袋に流し入れたゼリー状物質の上に内服用薬剤等を載置し、再びゼリー状物質を流し入れることにより、ゼリー状物質で内服用薬剤等を包み込んだ状態にすることを可能とし、投入口にある密閉ジッパー3を閉めた後、袋の外側から押さえたり揉んだりすることにより薬とゼリー状物質とを混ぜることや、服薬者の嚥下機能に合わせて流動性やかたさの調整を容易にする機能を有し、袋の先端を使用したいサイズに合わせてカットして口内に絞り出す。【選択図】図1
Description
本考案は服薬、サプリメントなどの薬剤等において嚥下を補助するゼリー状物質を使用する際に手軽にかつ衛生的に服薬することが可能になる服薬補助袋に関するものである。
内服用薬剤等を服用する際に、嚥下を補助するゼリー状物質に包むことで、特に小児においては飲用時の抵抗感をやわらげ、また嚥下機能が低下している人にとっても嚥下しやすくなるのだが、今よりさらに手軽に服用できるよう、食品用の使い捨て絞り袋を医療用に発展させて小型化し改良を加えたものである。それを使い捨て可能にすることで、災害時等でも容易にかつ衛生的に服用することができるようにする。
実用新案登録第3213615号(U3213615)
一般的に、内服用薬剤等は、水や白湯とともに服用するが、嚥下機能が十分ではない高齢者や子供、さらに嚥下機能等になんらかの障害をかかえている者などは、水や白湯とともに内服用薬剤等を嚥下することが困難な場合がある。
内服用薬剤等の嚥下を容易にするために、特許文献1に示す嚥下を補助するゼリー状物質があるが、その使用にはゼリー状物質と内服用薬剤等を入れる容器が必要となり、さらに、スプーン等でゼリー状物質と内服用薬剤等をよく混ぜる手間や、スプーン等でそれらを口に運ぶ手間が必要となる。
容器内で混ぜる際には、ゼリー状物質及び内服用薬剤等を誤ってこぼす可能性も考えられる。容器やスプーン等を使用すれば、その洗浄の手間が発生する。さらに災害時や病室内での自己洗浄では、衛生面での懸念も加わることになる。つまり、服薬において嚥下を補助するゼリー状物質の類を使用する際に、手間を減らし、衛生面等も改善することができる服薬補助袋を提供することが目的である。
服薬補助袋は、服薬において嚥下を補助するゼリー状物質と内服用薬剤等を収容可能な袋である。
実用新案文献1の使い捨て絞り袋は食品関係の厨房、工場でクリームやペースト状の材料を商品に注入するのに使用されている。使用する際には、先端を使用したいサイズにハサミ等でカットしてから使用し、その構造は、通常は全面透明か色付きのシート状の材料を丸めて、溶着させた構造で、その素材として主にポリエチレン材が使われている。この使い捨て絞り袋に改良を加えて考案するのが服薬補助袋である。服薬補助袋に特許文献1のゼリー状物質など、服薬において嚥下を補助するゼリーと内服用薬剤等を入れ、それを口内等に絞り出すことで、手を汚さず簡単に服薬でき、さらに使用後には使い捨てにすることで衛生的、かつ効率的で、食中毒や二次感染等の予防にもなると考えられる。さらに容器やスプーン等を使わずに服薬できることにより外出先や災害による避難時等、シーンを選ばず手軽に服用することが可能となる。
この服薬補助袋に、直接ゼリー状物質を流し入れ、その中に内服用薬剤等を潜り込ませる、もしくは服薬補助袋に流し入れたゼリー状物質の上に内服用薬剤等を載置し、再びゼリー状物質を流し入れることにより、ゼリー状物質で内服用薬剤等を包み込んだ状態にすることが可能となる。さらに、服薬補助袋の外側から押さえたり、揉んだりすることにより、ゼリー状物質と内服用薬剤等とを混ぜることを容易にするものである。そして服薬できる状態になったゼリー状物質と内服用薬剤等の混合物が入った服薬補助袋の先端部分をハサミ等でカットして、服薬補助袋にあいた穴から直接ゼリー状物質及び内服用薬剤等の混合物を口内等に流し入れて嚥下させることが可能となる。
ゼリー状物質の流動性によって、服薬補助袋内でゼリー状物質を、服薬者もしくは介助者等、使用者の指などを用いて、服薬補助袋の外側から押さえる、または揉む、もしくは服薬補助袋を振動させることにより、このゼリー状物質のかたさや流動性を自由に調節したり、内服用薬剤等をゼリー状物質に包み込ませたり、または、内服用薬剤等をゼリー状物質と混ぜることができる。
服薬補助袋に収容されたゼリー状物質や内服用薬剤等において、ゼリー状物質や内服用薬剤等の投入口にある、互いに対向する位置に設けられたジッパー、ベルクロまたはジップロックを含む密封用ジッパー、もしくはそれに相当する機能を有している物等で封をすることで、袋の中身の一部が露出してしまうことを防ぎ、外部へゼリー状物質及び内服用薬剤等がこぼれることのみならず、外部からの異物や汚染物質の混入を防止することが可能となる。また服薬補助袋の本体内でゼリー状物質と内服用薬剤等を投入し終えた後で密閉状態にすることで、服薬補助袋本体を指等で押さえたり、揉んだり、より確実にゼリー状物質と内服用薬剤等を混ぜたりすることが、手を汚すことなく手軽にできるようになる。
ゼリー状物質や内服用薬剤等を服用する際には、ゼリー状物質や内服用薬剤等を投入口側に寄せた上で、その先端を口内に入れることが可能なサイズに、もしくは薬がスムーズに飲めるサイズに合ったカットラインを、ハサミなどの道具、もしくは手指等を用いてカットし、手などで絞り出して口内に流し込んで服薬する。つまり、服薬補助袋の本体内でゼリー状物質が内服用薬剤等を覆った状態のまま、服薬補助袋の服薬口から、指等を用いて中身を口内に絞り出すことによって、ゼリー状物質とともに内服用薬剤等を容易に飲み込むことができる。
カットされた先端からゼリー状物質や内服用薬剤等を絞り出すのは口内に限らず、スプーン等に絞り出してそれを服薬することももちろん可能である。さらに、服薬補助袋の先端を切断する前であれば、中身を絞り出さずに、投入口よりスプーン等を使ってすくって服薬することも可能であり、使い捨て容器の代用にもなる。
特許文献1に示すゼリー状物質、またその類の商品のパッケージ形状からして、手を汚すことなく、直接、服薬補助袋内にゼリー状物質を流し入れることができるので、その状態での使用を想定しているが、場合によってはスプーン等器具を用いて服薬補助袋に入れても差し支えはない。
本考案は、食品関係で使用されている使い捨て絞り袋を、服薬の用途に合わせて小型化し改良を加えたものである。この服薬補助袋は、可撓性と、逆円錐状の側面形状を有し先端をカットして使用するものであり、異物混入を防止し、視認性を高め、作業効率を上げるために、透明材料、もしくは半透明材料で形成されているのが望ましいが、必ずしもその限りではない。また服薬補助袋本体1は無地であっても、なんらかの文字、絵柄、文様等が入っていても構わない。
服薬補助袋に収容されたゼリー状物質や内服用薬剤等の一部が露出してしまうことがないように、投入口2には、その密封性を高めるために、互いに対向する位置に設けられた密閉用ジッパー3を設けており、これはベルクロまたはジップロックを含む密封ユニット、もしくは何等かの形で封をする機能を有していることを特徴としているが、コスト削減等の目的ではその限りではない。
ゼリー状物質や内服用薬剤等を経口する際、先端を使用したいサイズに合わせてハサミ等でカットするカットライン4を設けているが、これは切り込み線やガイドラインがある形状、切れ込み目安線等を複数設けた形状、さらに手などで切断することが可能なようにミシン目等で細工されたような形状などが考えられる。
上記実施形態では、服薬補助袋1は、使い捨て食品用絞り袋の形状を模しているがこれに限定されることはない。服薬補助袋本体は、横断面の形状が円以外の多角形等の筒体であってもよく、有底・無底は問わず、本体に取り付けられた状態で突出する凸部や凹部を有してもよい。突出する凸部は、有底の多角形の筒体、円錐、円錐台、角錐、角錐台等であってもよい。
上記実施形態では、服薬補助袋1にゼリー状物質とともに内服用薬剤等が誘導される注ぎ口や吸い口状のものが形成されていてもよく、その注ぎ口や吸い口状のものに向かってゼリー状物質と内服用薬剤が流れるように誘導される形状となっていてもよい。また、注ぎ口や吸い口にストロー等を差し込む、もしくは注ぎ口や吸い口にストロー状の筒等を付着させた形状にして吸引する形をとってもよい。
この服薬補助袋は医療用を目的としているが、薬用のみならず食品用等、幅広い分野での活用も考慮される。
1 服薬補助袋
2 投入口
3 密閉用ジッパー
4 カットライン
5 服薬口
6 先端
2 投入口
3 密閉用ジッパー
4 カットライン
5 服薬口
6 先端
Claims (1)
- 可撓性と、逆円錐状の側面形状を有し先端をカットして使用する所定の素材による服薬補助袋は、嚥下を補助するゼリー状物質を使用する際に服薬補助袋の投入口から直接、ゼリー状物質を流し入れ、その中に内服用薬剤等を潜り込ませる、もしくは服薬補助袋に流し入れたゼリー状物質の上に内服用薬剤等を載置し、再びゼリー状物質を流し入れることにより、ゼリー状物質で内服用薬剤等を包み込んだ状態にすることを可能とする形状である。さらに、投入口にある密閉ジッパーを閉めた後、服薬補助袋の外側から押さえたり、揉んだりすることにより、薬とゼリー状物質とを混ぜることや、服薬者の嚥下機能に合わせて、流動性やかたさの調整も容易になる機能を有する。本服薬補助袋は、先端のカットラインを使用したいサイズに合わせてカットして口内に絞り出すタイプであり手軽にかつ衛生的に服薬することが可能になる形状である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002575U JP3235073U (ja) | 2021-05-23 | 2021-05-23 | 服薬補助袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002575U JP3235073U (ja) | 2021-05-23 | 2021-05-23 | 服薬補助袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3235073U true JP3235073U (ja) | 2021-11-25 |
Family
ID=78604329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021002575U Active JP3235073U (ja) | 2021-05-23 | 2021-05-23 | 服薬補助袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3235073U (ja) |
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2021
- 2021-05-23 JP JP2021002575U patent/JP3235073U/ja active Active
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