JP3235056U - スロープ台 - Google Patents
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Abstract
【課題】開き戸の扉の開閉に影響なく据え付け可能なスロープ台を提供する。【解決手段】スロープ台1は、スロープ板10と、スロープ板10の傾斜角度を変える傾斜角可変装置20とを備える。傾斜角可変装置20は、スロープ板10の長手方向に直行して配置される回転軸21と、回転軸21を回転させる駆動装置24と、スロープ板10を支持する支持部材26とを有する。支持部材26は、回転軸21の軸方向に対して垂直方向に離間して回転軸21に固定されるとともに、スロープ板10の昇降側を下方から支持しており、回転軸21の回転により、支持部材26が付随して回転することにより、スロープ板10の昇降側が昇降して、スロープ板10の傾斜角度が変化する。【選択図】図1
Description
本考案は、スロープ台に関する。
種々の分野で、台車に対象物を載せて所定場所へ運搬、搬入することが行われている。例えば、食品工場では、対象物を台車に載せて、加熱室へと運搬、搬入して加工対象物を加熱することや、冷凍室等へ運搬、搬入することが行われている。通常、加熱室等はフロアに設置されており、加熱室等の内部の床面には断熱材が内設されていることから、フロアと加熱室等の内部の床面との間に段差ができてしまう。段差があると台車を加熱室等の内部まで搬入することができないので、台車を加熱室等の前まで運び、作業者が台車の対象物を加熱室等へ搬入する必要があり、作業者に重労働を強いるものであった。
段差がある場合でも、対象物を載せたまま台車等を移動させ得るスロープ台が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
一般的に、加熱室等には搬入、搬出用の開き戸の扉があり、扉の下端は加熱室等の内部の床面よりも下方まで延びている。扉の下端を内部の床面に合わせると、密着性が損なわれ、熱気や冷気が漏れるためである。特許文献1〜3のようなスロープ台において、スロープ台の高い側が加熱室等の内部の床面に合うように設定されている場合、スロープ台が配置されると扉の開閉ができなくなるので、スロープ台を据え付けることができない。したがって、扉を開いてからスロープ台を設置して台車を搬入、搬出し、そして、スロープ台を除去してから扉を閉じる必要があり、扉の開閉の度にスロープ台の設置、除去をしなければならないという課題がある。
本考案は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、開き戸の扉の開閉に影響なく据え付け可能なスロープ台を提供することにある。
本考案に係るスロープ台は、
スロープ板と、
前記スロープ板の傾斜角度を変える傾斜角可変装置と、を備え、
前記傾斜角可変装置は、前記スロープ板の長手方向に直行して配置される回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動装置と、前記スロープ板を支持する支持部材と、を有し、
前記支持部材は、前記回転軸の軸方向に対して垂直方向に離間して前記回転軸に固定されるとともに、前記スロープ板の昇降側を下方から支持しており、
前記回転軸の回転により、前記支持部材が付随して回転することにより、前記スロープ板の昇降側が昇降して、前記スロープ板の傾斜角度が変化する、
ことを特徴とする。
スロープ板と、
前記スロープ板の傾斜角度を変える傾斜角可変装置と、を備え、
前記傾斜角可変装置は、前記スロープ板の長手方向に直行して配置される回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動装置と、前記スロープ板を支持する支持部材と、を有し、
前記支持部材は、前記回転軸の軸方向に対して垂直方向に離間して前記回転軸に固定されるとともに、前記スロープ板の昇降側を下方から支持しており、
前記回転軸の回転により、前記支持部材が付随して回転することにより、前記スロープ板の昇降側が昇降して、前記スロープ板の傾斜角度が変化する、
ことを特徴とする。
また、前記駆動装置は、伸縮可能なアームを有し、
前記回転軸から垂直方向に延びる接続桿と前記アームの先端部とが回転可能に接続されており、
前記アームの伸縮によって前記回転軸が回転する形態でもよい。
前記回転軸から垂直方向に延びる接続桿と前記アームの先端部とが回転可能に接続されており、
前記アームの伸縮によって前記回転軸が回転する形態でもよい。
本考案によれば、扉の開閉に影響なく据え付け可能なスロープ台を提供することができる。
図を参照しつつ、本実施の形態に係るスロープ台について説明する。スロープ台1は、図1、図2に示すように、スロープ板10、傾斜角可変装置20を備える。
スロープ板10は、板状体であり、台車が通過するためのスロープとして機能する。スロープ板10の長手方向の一端は、フロアに接しており、他端は支持部材26によって下方から支持されている。本明細書においては、スロープ板10の支持部材26によって支持されている側を昇降側と記す。スロープ板10は、長手方向の両端がフロア、支持部材26によって支持されて傾斜した状態であるので、鉄板等、スロープ板10に所定の重量物が載っても撓みが抑制される程度の機械的強度を有する素材から構成される。
傾斜角可変装置20は、回転軸21、軸受22、接続桿23、駆動装置24、接続部材25、支持部材26を備える。
駆動装置24は、伸縮可能なアーム24cを有する。駆動装置24は、例えば、エアシリンダーや油圧シリンダーである。駆動装置24は、固定部24aを介してフロアや壁に固定されている。また、駆動装置24は、固定部24aに回転可能に取り付けられている。アーム24cの先端には接続部24bが固定されている。
回転軸21は一対の軸受21に回転可能に軸支されている。回転軸21は、スロープ板10の長手方向に対して垂直に配置されている。回転軸21の一方の端部には接続桿23が固定されている。接続桿23の桿部分は、回転軸21に対して垂直方向に延びている。接続桿23の桿部分の先端は、駆動装置24の接続部24bに回転可能に接続されている。
回転軸21には、接続部材25を介し、支持部材26が間接的に固定されている。支持部材26は、円柱状体であり、回転軸21に対して平行に配置されている。支持部材26はスロープ板10の下面に当接し、摺動することから、支持部材26の表面は摩擦抵抗が小さいことが好ましい。
上述した構成により、駆動装置24のアーム24cが伸縮すると、アーム24cの先端の接続部24bが接続桿23を押し引きするので、接続桿23が回転し、接続桿23に固定されている回転軸21が回転することになる。そして、接続部材25の両端がそれぞれ回転軸21、支持部材26に固定されているので、回転軸21が回転すると、支持部材26も付随して回転する。即ち、支持部材26は、所定間隔を空けて回転軸21と平行に配置されているので、回転軸21を中心にして公転する仕組みである。図1の場合、アーム24cが縮むと支持部材26が回転軸21を支点にして時計回りに回転し、支持部材26がスロープ板10を上方に押し上げるので、スロープ板10の昇降側が上昇する。また、その状態からアーム24cが伸びると支持部材26が反時計回りに回転し、スロープ板10の昇降側は下降する。
続いて、加熱室にスロープ台1を据え付けた例を参照し、スロープ台1の動作について説明する。図3、図4に示すように、スロープ台1、2は、加熱室Cの扉C1の前に据え付けて使用される。扉C1は、観音開きの扉であり、それぞれの扉C1の前に、2つのスロープ台1、2が並べて据え付けられている。スロープ台1、2は、対象な構造をしており、2つの扉C1それぞれの開閉に応じて、それぞれ独立に稼働させることができる。
図3、4に示すように、スロープ板10の昇降側が低い位置にあるときに、加熱室Cの扉C1を開く。扉C1の下端はスロープ板10の昇降側よりも低い状態であるので、扉C1を開く際に、扉C1がスロープ板10に引っかかることはない。
そして、駆動装置24を駆動させ、図5、6に示すように、スロープ板10の昇降側が加熱室Cの内部の床面C2と同じ高さになるよう、スロープ板10の昇降側を上昇させる。
この状態で、図5に示すように、対象物を載せた台車Dをスロープ板10の上を移動させて、加熱室Cの中へ搬入する。加熱室Cの中まで台車Dを入れ、対象物を台車Dから降ろした後、台車Dをスロープ板10の上を移動させて、加熱室Cの外へ搬出する。
その後、図3、図4に示す元の状態、即ち、スロープ板10の加熱室C側が扉C1の下端よりも低い位置までスロープ板10の昇降側を下降させ、加熱室Cの扉C1を閉める。
このように、スロープ台1、2は、加熱室Cの開き戸の扉C1の開閉に影響を与えないので、加熱室Cの扉C1の前であっても据え付けたまま使用することができる。したがって、台車Dの搬入、搬出の度に、スロープ台1、2を設置、撤去する必要はない。
上記では、スロープ台1、2を食品工場の加熱室Cの前に据え付ける例について説明したが、スロープ台1、2の使用形態はこれに限定されない。スロープ台1、2は、段差を埋めて台車を移動させ得る場所であれば、どのような場所に据え付けて使用されてもよい。
また、駆動装置24としてエアシリンダー等を用いて回転軸21を回転させる形態について説明したが、回転軸21を回転させる形態はこれに限られない。例えば、図7に示すスロープ台3ように、駆動装置24としてモーターを用い、その回転力をチェーンやベルト等の回転伝達部材27によって回転軸21を回転させる形態であってもよい。そのほか、モーターの回転力を傘歯車やシャフト等を組み合わせた回転力伝達機構によって回転軸21を回転させる形態など、種々の形態で許容される。
1〜3 スロープ台
10 スロープ板
20 傾斜角可変装置
21 回転軸
22 軸受
23 接続桿
24 駆動装置
24a 固定部
24b 接続部
24c アーム
25 接続部材
26 支持部材
27 回転伝達部材
C 加熱室
C1 扉
C2 床面
D 台車
10 スロープ板
20 傾斜角可変装置
21 回転軸
22 軸受
23 接続桿
24 駆動装置
24a 固定部
24b 接続部
24c アーム
25 接続部材
26 支持部材
27 回転伝達部材
C 加熱室
C1 扉
C2 床面
D 台車
Claims (2)
- スロープ板と、
前記スロープ板の傾斜角度を変える傾斜角可変装置と、を備え、
前記傾斜角可変装置は、前記スロープ板の長手方向に直行して配置される回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動装置と、前記スロープ板を支持する支持部材と、を有し、
前記支持部材は、前記回転軸の軸方向に対して垂直方向に離間して前記回転軸に固定されるとともに、前記スロープ板の昇降側を下方から支持しており、
前記回転軸の回転により、前記支持部材が付随して回転することにより、前記スロープ板の昇降側が昇降して、前記スロープ板の傾斜角度が変化する、
ことを特徴とするスロープ台。 - 前記駆動装置は、伸縮可能なアームを有し、
前記回転軸から垂直方向に延びる接続桿と前記アームの先端部とが回転可能に接続されており、
前記アームの伸縮によって前記回転軸が回転する、
ことを特徴とするスロープ台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003223U JP3235056U (ja) | 2021-08-19 | 2021-08-19 | スロープ台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003223U JP3235056U (ja) | 2021-08-19 | 2021-08-19 | スロープ台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3235056U true JP3235056U (ja) | 2021-11-25 |
Family
ID=78604305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021003223U Active JP3235056U (ja) | 2021-08-19 | 2021-08-19 | スロープ台 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3235056U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114526921A (zh) * | 2022-01-04 | 2022-05-24 | 重庆阿泰可科技股份有限公司 | 用于进出环境模拟试验箱的升降斜坡装置 |
-
2021
- 2021-08-19 JP JP2021003223U patent/JP3235056U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114526921A (zh) * | 2022-01-04 | 2022-05-24 | 重庆阿泰可科技股份有限公司 | 用于进出环境模拟试验箱的升降斜坡装置 |
CN114526921B (zh) * | 2022-01-04 | 2023-03-10 | 重庆阿泰可科技股份有限公司 | 用于进出环境模拟试验箱的升降斜坡装置 |
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