JP3234918U - アシンメトリートイレット - Google Patents

Abstract

【課題】小便器利用時に発生する尿跳ねを、様々な身長の方の利用時においても著しく低減させる小便器を提供する。【解決手段】小便器を水平方向の断面で見た際に、便器中心線Ｃすなわち利用者の正中線上にあたるボウル部分に３０〜６０°の範囲で左右いずれかに傾斜を有し、これにより放出された尿が壁面へ接触する際の角度が浅くなる為尿跳ねを低減し、微細な尿の粒子も便器奥に向かって跳ねる為、小便器の外への尿跳ねを著しく低減させることができる。【選択図】図１

Description

本考案は、尿跳ねを低減させる男性用小便器に関するものである。

放出された尿が小便器のボウル面に接触する際の角度が浅いほうが尿跳ねは少ない為、ボウル面にターゲットシールやレーザーポインターなどで利用者の尿の着地点を誘導し、角度が浅くなるように対策している商品もあるが、利用者の身長差の影響や利用者の実行意思に依存する為問題の解決には至っておらず、便器内だけでなく付近の床面や壁面、利用者本人の衣服や肌への付着が起きており長年公衆衛生上の課題にもなっている。

また、尿は放出されてから数センチメートル以内は層流状態であり、この状態で小便器のボウル面に接触すると尿跳ねは比較的少ない。しかし距離が長くなると乱流に遷移し、この状態で便器に接触すると激しく尿跳ねが発生する為、現状は一歩小便器に近づくように誘導する案内表示があるなどするが、これも十分に機能しておらず問題の解決には至っていない。

特開2020-045703

本考案の目的は、小便器を利用する際の尿跳ねを著しく低減し、公衆衛生の向上に貢献する小便器を提供することにある。

小便器の内側ボウル面を水平方向の断面で見た際に、中心部分に30〜60°の範囲で左右いずれかに傾斜を有す、左右非対称な設計をすることにより、従来通りに小便器の中心線Cに対して利用者が正中線を向けて立つだけで、必然的に放出される尿に対して便器のボウル面に角度が付く。

本考案の小便器を利用する際、従来通りに小便器の中心線Cに対して利用者の正中線を向けて立つだけで、必然的に放出される尿に対して便器のボウル面に角度が付き、これは放出された尿がボウル面に接触する高さには影響されない為、身長の違いによる影響を受けず、従来の小便器より広範囲に尿跳ねを低減する効果を発揮する。また、その為ボウル面にターゲットシールやレーザーポインターなどの目標物を設ける必要がなくコスト削減につながり、利用者の実行意思にも左右されない。
さらに、便器の中心線Cに位置するボウル面は従来の小便器より少し手前に来る為、尿放出地点と小便器ボウル面の着地点の距離が若干短くなりさらなる尿跳ね低減効果が期待できる。

上部（一般的な大人の腰の高さ）の小便器水平断面を示した説明図である。 下部（小児あるいは低身長者の利用を想定した高さ）の小便器水平断面を示した説明図である。

Claims (1)

1. 小便器であって、小便器のボウル面を水平方向の断面で見た際に、中心部分に30〜60°の範囲で左右いずれかに傾斜を有しており左右非対称な外観を特徴とする小便器。

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