JP2502074Y2 - トイレの使用位置チェック装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はトイレの使用位置チェック装置に関するもの
である。

（従来の技術及び考案が解決しようとする課題） 公衆トイレ等では使用時に誤まって大小便を便器外に
出してしまい便器まわりの床面等を汚してしまうことが
ある。これは公衆トイレを使用する人達が不特定多数で
あり、便器を使用する時の位置が適切でないことがその
大きな原因であると考えられている。

前述のようにして便器まわりの床面を汚してしまった
場合、悪臭を放ち、又視覚的にも不快感をもよおすこと
は必定である。

本考案はこのような従来の事情に鑑み成されたもので
あり、その目的とする処は不特定多数の人がトイレを使
用しても便器まわりを汚すことのないトイレの使用位置
チェック装置を提供するものである。

（課題を解決するための手段） 前記課題を解決するため本考案は、便器の使用を検出
する使用センサーを備えたトイレにおいて、床面表示に
よって便器使用時の適正足位置を表示するとともに、前
記使用センサが便器の使用を検出した際に適正位置に居
る便器使用者を検知する重量センサーと、便器もしくは
この近傍に設けられ、前記重量センサーの信号に基づい
て使用者の位置が適正でない場合に適正位置に移動する
ように指示を行なうとともに適正位置に移動した際にこ
れを使用者に知らせる指示手段とからなるトイレの使用
位置チェック装置を構成した。

（作用） 便器使用時の適正足位置を床面に表示するとともに、
使用者が適正位置にいるか否かの検出を行なう重量セン
サーを設けたことから、適正位置の認識を容易にする一
方、使用センサーが便器使用を検出した時に、重量セン
サーの信号に基づいて指示手段が使用者の位置に応じた
指示を行ない、この指示手段による指示内容と床面上の
適正位置の表示とにより、使用者は、適正位置までの差
の程度を直接的に認識できるので、位置調節のための対
応が容易となり、結果的に便器まわりの汚れが抑えら
れ、衛生状態を確保することができる。

（実施例） 以下に本考案の好適な実施例を添付図面に基づいて説
明する。

第１図は本考案の実施例に係る大便器の平面図であ
り、本考案を大便器に適用した実施例について説明す
る。

第１図中10はトイレルーム、11は大便器、12は床面、
13は壁面で、壁面13は前壁13a、左右側壁13b,13b、後壁
13cから成り、後壁13cに形成した開口13dにはドア14を
開閉自在に設ける。

前記開口13dの縁部には使用センサーとしてのドアス
イッチ15を設け、前記前壁13aには前実施例同様のスピ
ーカ16を取付ける。又床面12の大便器11の左右には重量
センサー17,17を設ける。

以上において、使用者がトイレルーム10内に入るとド
アスイッチ15がこれを確認し、スピーカ16から「適正位
置に進んで下さい」等の指示が発せられる。使用者が適
正位置Ｄへ進むと重量センサー17,17がこれを検知し、
スピーカ16から「どうぞ、用便を始めて下さい」の指示
が発せられる。もし使用者が不適当な位置、例えばＤ位
置よりも前方、或いは後方に進んだ場合にはひき続きス
ピーカ16から「適正位置へお進み下さい」の指定が発せ
られ、使用者を適正位置Ｄへ進むように促す。尚、重量
センサー17,17の配置部分を足の形状とするとともに床
面12とは別の色にする等の区別をつけた適正足位置と
し、使用者が容易に適正位置Ｄを見つけられるようにす
ることが好ましい。

尚、本実施例では指示手段をスピーカとしたが、むろ
ん指示手段はこれに限定されるものではなく、例えばラ
ンプ或は文字表示（「前へ進んでください。」といった
言葉を点滅させる）等、視覚に訴えるものでも良く、適
切な手段を用意することで視聴覚の不自由な人にも容易
に対応することができる。

（考案の効果） 以上述べたように本考案によれば、便器使用時の適正
足位置を床面に表示するとともに、使用者が適正位置に
いるか否かの検出を行なう重量センサーを設けたことか
ら、適正位置の認識を容易にする一方、使用センサーが
便器使用を検出した時に、重量センサーの信号に基づい
て指示手段が使用者の位置に応じた指示を行ない、この
指示手段による指示内容と床面上の適正位置の表示とに
より、使用者は、適正位置までの差の程度を直接的に認
識できるので、位置調節のための対応が容易となり、結
果的に便器まわりの汚れが抑えられ、衛生状態を確保す
ることができる。

したがって、本考案に係るトイレの使用位置チェック
装置は、表示機能付きの重量センサーにより、床面表示
等の付帯的手段を新たに要することなく、簡易な構成に
よって衛生状態を確保することができるという顕著な作
用効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る大便器の平面図である。 10……トイレルーム、11……大便器、12……床面、13…
…壁面、13a……前壁、13c……後壁、13d……開口、14
……ドア、15……ドアスイッチ（使用センサー）、16…
…スピーカ、17……重量センサー（適正足位置）。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】便器の使用を検出する使用センサーを備え
   たトイレにおいて、床面表示によって便器使用時の適正
   足位置を表示するとともに、前記使用センサが便器の使
   用を検出した際に適正位置に居る便器使用者を検知する
   重量センサーと、便器もしくはこの近傍に設けられ、前
   記重量センサーの信号に基づいて使用者の位置が適正で
   ない場合に適正位置に移動するように指示を行なうとと
   もに適正位置に移動した際にこれを使用者に知らせる指
   示手段とからなるトイレの使用位置チェック装置。