JP3234807U - 繊維製品の品質表示用ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】品質表示ラベル用の基材自体もシースルーとして、シースルーの衣服類に取りつけても目立ちにくさの効果のある品質表示ラベルを、ラベル用基布の防皺性、形状安定性、印刷適性を改善し、必要水準の印刷を行って、提供する。【解決手段】繊維製品の品質表示用ラベル2は、衣服、帽子、その他繊維製品に直接取り付ける品質表示ラベルであって、経緯糸は10デニール以上、30デニール以下の低ヤング率で柔軟、且つ水中軟化点の高い、ポリアミド繊維、66ナイロン、白色顔料無添加のブライトモノフィラメント、無撚糸を用いて、透明性の高い基布4を作成し、基布4に必要な印刷5を施して、基布4の印刷5部分以外をシースルーとするものである。【選択図】図1

Description

この考案は、透明性の高い衣服、帽子、ハンドバック、その他の繊維製品に直接取り付けて用いる繊維製品の品質表示用縫い付けラベルに関するものである。
衣服や帽子、ハンドバック、その他の繊維製品には品質表示が義務付けられており、そのために使用される表示ラベルの基材としては、布または布の表面を樹脂コーティングしたフィルム状物がある。そして、品質表示ラベルは、狭く限られた面積中に小さな文字や記号を印刷表示しなければならないため、基材が布の場合は、表面が平滑となる朱子織物(サテン)や、織密度の高い平織物(タフタ)の白色布が多用されている。また、布に樹脂コーティングしたフィルム状物の場合は、肌触り、通気性、透湿性、の面で布製より劣るため、比較的、肌に触れることの少ないアウターウエア及び衣料品以外の繊維雑貨品等に白色のフィルム状ラベルの形態で多用されている。
品質表示ラベルは、1995年3月1日のJIS規格改正までは、「基布は白、記号は黒または紺、禁止を示す×印は赤」で表示するように規定されていたため、現状でも品質表示ラベル基材は白色が多用されている。
実用新案登録第3193235号公報
同一考案者による先願、即ち実用新案登録第3193235号公報に於いて、基布の繊維素材はブライトのポリエステル繊維、及び同じくブライトのポリアミド繊維、6ナイロンの20〜25デニール糸を用いていた。然し、これらの繊維は撚糸加工を施さずに用いた場合には、皺や、カールが起こりやすく、特にポリエステル繊維にはその傾向が強いことが分かってきた。 また、ポリアミド繊維のナイロンは、わが国で一般的な6ナイロンを用いていたため、柔軟性があり、常温ではポリエステル繊維より皺やカールが起こりにくいものの、水中軟化点が100℃と低く、洗濯堅牢度試験50℃、30分、の攪拌状況下では影響を受けて形が崩れやすく、形状安定性の面で不安があることが判明してきた。従って、この問題を、基布の透明性を損なわずに解決することが求められていた。
即ち、この考案は、前記の状況に鑑み創案されたもので、品質表示ラベル用の基材自体もシースルーとして、基布仕様の改良により高温水中での型崩れを防ぎ、基布の防皺性や、印刷性適正を改善し、シースルーの衣服に取り付けても目立ちにくさでは従来のものよりも効果のある品質表示ラベルを提供することを目的とするものである。
解決の方法としては三つの対策を考えることが出来た。その第一は、無撚糸では繊度が細くても皺や、カールが起こりやすい傾向のポリエステル繊維と、水中軟化点の低い6ナイロンに代わって、ヤング率が低いため皺になりにくく、且つ熱水中でも軟化しにくい66ナイロンを選択することである。該繊維は、同じくポリアミド繊維ではあるが、我が国で一般的な6ナイロンと比べると、軟化点はそれぞれ170〜180℃、230〜240℃、と66ナイロンが高く、6ナイロンの水中軟化点100℃に対して66ナイロンは水中では軟化しない。これは50℃、30分の高温下で攪拌して行われる洗濯堅牢度試験でも皺や基布の変形で顕著な差となって現れる。66ナイロンは熱水中でも変形しにくく、しかもヤング率が120〜400kg/mmとポリエステル繊維の800kg/mmに比べて低いため、皺やカールが起こりにくい性質があり、実験的にも成果を確認することが出来た。
第二の対策としては、使用繊維の繊度(太さ)を小さくすることである。一般的に無撚糸による平織り基布の場合、経緯糸が細くなればなる程、繊維の柔軟性が増して、曲げに対する抵抗性が減少するため、カールや皺が起こりにくくなる。然しながら一定面積の基布を製織する上ではそれだけ手数がかかり、コストアップに繋がり、質感も低下してくる。従ってこの対策はあくまでも一定範囲内での変更に限られた。具体的には従来の20〜25デニール糸から10〜20デニール糸への変更を試みた。この対策も明らかに有効であった。
第三の対策は、メッシュクロスの空間率の検討である。空間率は大きい程、光線透過率が大となり、透明度も向上するが、当然ながらホツレや印刷性の面ではマイナスの要因ともなる。そこで基布の空間率を最適にすることを考え、具体的には50%以上、60%以下にすることとした。この対策は、インクジェット印刷との関係でも重要で、空間率を適正水準に設定することは明らかに効果的であった。
以上三つの対策によって問題点を解決することが可能となった。
図1に示すように本考案の繊維製品の品質表示ラベル2は、衣服、帽子、その他繊維製品に直接取り付けるラベルであって、10デニール以上、30デニール以下の経緯糸同繊度のポリアミド66ナイロン、無撚糸、ブライト、モノフィラメント糸、を用いて全光線透過率80%以上、平行光線40%以上、白色度35以下の平織ラベル基布を作成し、該基布に必要な印刷5を施して、基布の印刷5部分以外をシースルーとしたものである。
<全光線透過率・平行光線透過率>
ここで、「全光線透過率」とは、何も無い状態の時の可視光線の透過量を100としたとき、その物体を透過した光線の割合のことを言い、また、「平行光線透過率」とは、真っ直ぐに通る光線の透過率を測定したものを言い、何れもJIS K7015:1981「プラスチックの光学的試験法」に準拠して測定する。
基布作成に用いるフィラメント糸としては、断面円形のブライト糸、としたが「ブライト」とは、白色顔料において二酸化チタン含有量ゼロのものを指称している。即ち、合成繊維製造の際に添加される白色顔料、二酸化チタン含有量の割合をグレード毎に三段階に分けて示すテクニカルタームとして、一般的にフルダル、セミダル、ブライトを用いて、二酸化チタン含有量5〜6%をセミダル、それ以上をフルダルとしているものが多く、含有量ゼロのものをブライトと称している。この分類は古くからあって国際規格もないままに各国のメーカーに広がってしまい、いまだに明確な数値的国際規格は無い。
<白色度>
白は全ての色の可視光線が乱反射された時に、その物体の表面を見た人間が知覚するところの色である。100%の反射率を有する理想的な白色の物体は実在しないが、現在ほぼ理想的な白色物質として、可視光線の、ほぼ全領域に渡って99%以上の反射率を示す良好な白色素材として、工業的に多用されているのが二酸化チタンである。
以上の説明から最も有効な着色剤としての白色顔料が二酸化チタンであり、合成繊維に加えられている理由も明らかであるが、このものを出来るだけ少なくした繊維で基布を構成することが視認度の低いものを作る上で極めて重要であり、それを正確に把握するためには透過光線に由来する透明度だけでなく、もう一つの指標として反射光線に由来する「白色度」を用いることが有意義であると考え、基布を測定し利用することとした。前記においてラベル基布4の物性を表す指標としては、少ないほど良い白色顔料の含有量のほかに、多い程見えにくくなる基布4の全光線透過率や、平行光線透過率を測定して好ましい範囲の指標とした。しかし、この「見えにくさ」に加えて、反対側の「見えやすさ」からもこれを捕らえて、どのような条件の場合に見え易くなるのか、の指標として「白色度」を測定し、出来るだけ見えやすくならないようにするには如何にすべきか、をもう一つの視点からも把握することとした。そこで「白色度」を視認度の目安として加え、シースルー効果を判定する新たな基準として設けたものである。「白色度」は紙製品の製紙業界では物性の指標として用いられていたが、布製品の繊維業界では初めてのことであり、撚糸加工や基布の組織、密度による光線の乱反射の影響によっても「白っぽく見える」性質があり、これを抑える指標として極めて有効であった。 そこで本案では白色度35以下を新たな適正基準として設けることとした。
<空間率>
メッシュクロスの空間率(オープニングエリア)は基布の光線透過率に影響するだけでなくホツレや印刷性にまで影響を及ぼすが、その数値は次の式で計算出来る。オープニングエリア(%)=オープニング/(オープニング+糸径)この場合オープニングは、糸と糸との間の距離で、メッシュ数と製織前の線径(糸径)により次の式で算出される。オープニング=(μ25400/メッシュ数(インチ)−線径
前記のようであって、この考案により規定条件のフィラメント糸を用いて、ラベル基布を作成すれば、先願のポリエステル繊維と6ナイロン繊維仕様の基布よりも明らかに形状安定性や印刷性が高まり、好結果が得られた。従って透明性の高い衣服に取り付けた場合、ラベル本体は従来、現行市場に於いて主流のポリエステルサテン基布のものに比べて遥かに目立ちにくく、シースルー衣服の透明な美感を品質表示ラベルで低下させることが無い。しかも光線透過率だけでは把握しきれなかった基布の視認性(見え易さ、見えにくさ)や形状安定性、及び印刷適正を、白色度や、空間率、等を調整することによって、基布の最適条件を把握しやすくなる効果が期待できる。
この考案の実施の形態における実施例を示し、(A)はブラウスの全体外観図であり(B)は品質表示ラベルの平面図である。 (A)は、同上のラベル基布の部分拡大平面図であり、(B)はラベル基布を構成するフィラメント糸の説明図である。 図2(A)と対応するラベル基布の部分拡大図である。
この考案の実施の形態を、添付図面に示す実施例を参照して説明する。尚、この実施の形態では衣服としてブラウスに適用した例で説明する。
1は衣服(ブラウス)、2は品質表示ラベルで、該品質表示ラベルはその短手方向の一端部の縫い付け部3を介してブラウス1に直接縫い付けられている。品質表示ラベル2は、ラベル基布4を有し、該基布には品質表示のための必要な印刷5が施されている。基布4は、例えば横3.5cm程度の長方形状を呈し、そのほぼ全面にわたり製品番号、サイズ、生地の素材の種類とその割合、等々の文字が品質表示として例えば黒色で印刷されている。そして印刷5部分以外はシースルーとされている。図1(B)で基布4の右隅に細い縦横線で示したのを拡大したのが図2(A)であり、この図から明らかなように基布4は、次のようにして作成される。
経緯糸、共に断面円形でブライトのモノフィラメント、66ナイロン無撚糸の15デニール糸で、織密度経152本/インチ、緯160本/インチの平織布を織製した。この平織布からなる基布4のオープニング(糸と糸との間の距離)は、経123μ緯115μで、線径は43.2μなので、オープニングエリア(空間率)は、(糸と糸との間の距離)/(糸と糸との間の距離+線径)の計算式で計算すると、空間率は54%であった。
次いで該平織の基布4へ、従来通りに凸版印刷、フレキソ印刷、顔料インクによるインクジェット印刷を試みた後。(一般財団法人)カケンテストセンター東京事業所目黒ラボに依頼し、JIS規格に準拠(JIS L0844A−2号)して洗濯堅牢度試験を行った結果、変色については4−5級、汚染については5級で、実用的に十分な水準であることが確認できた。この品質表示ラベル2を、従来現行の朱子織及びナイロンタフタのケアラベルと共に、本案の試作品をシースルー衣服に取り付けて比較観察したところ、従来のケアラベルは、シースルー衣服に不透明なラベルの存在が際立ったが本案の品質表示ラベル2は従来のケアラベルより遥かに目立ち難くて、シースルー衣裳の美感に何ら障害とならない結果が得られた。
1.ブラウス
2.品質表示ラベル
3.縫い付け部
4.ラベル基布
5.印刷
6.経糸
7.緯糸
8.オープニング(空隙)
9.オープニングエリア(空間率)
10.フィラメント
11.線径
12.断面
13.縫い付け部側端部
14.両サイド
15.両サイド

Claims (1)

  1. 衣服、帽子、その他繊維製品に直接取り付ける品質表示ラベルに於いて、断面円形でブライト、繊度10デニール以上、30デニール以下の66ナイロンモノフィラメント無撚糸を用いて、全光線透過率80%以上、平行光線透過率40%以上、白色度35以下、の空間形状均一な平織メッシュクロスを作成し、該基布に必要水準の印刷を施して、基布の印刷部分以外をシースルーとしたことを特徴とする繊維製品の品質表示ラベル。
JP2021003436U 2021-08-02 2021-08-02 繊維製品の品質表示用ラベル Active JP3234807U (ja)

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