JP3234786U - 衣類開口部の編立て構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類の型成編生地の最終端縁部を縫製工程を経ることなく「ほつれ」を防止し被着者の皮膚への刺激を無くして着用感を向上させる衣類開口部の編立て構造を提供する。【解決手段】衣類開口部の編立て構造は、下部及び上部のアンカーとして形成される上下の袋編部を有する膝サポータの型成編生地1から連続し、型成編生地1を構成する型成編糸1aと異なるルーズ編糸2aで編成されるルーズコース部2と、ルーズコース部2に連続し、弾性力を有する熱融着性糸を含むエンド編糸3aで編成されるエンドコース部3とを備え、ルーズコース部2を編成するコース数がエンドコース部3を編成するコース数より多く編成され、エンドコース部3の熱融着性糸相互の交点を加熱により融着させて形成される。【選択図】図1

Description

本考案は、編地により編成される衣類の開口部における編み立て構造に関し、特に衣類の型成編生地の最終端縁部を編成する衣類開口部の編立て構造に関する。
従来、この種の衣類開口部の編立て構造として開示される特許文献1ないし3等が多数存在する。これらの各特許文献1ないし3等に記載の衣類開口部の編立て構造は、いずれも最終端縁部の編立てを熱融着性の繊維若しくは弾性糸を用いた編成とされる構成である。
前記特許文献1に記載の衣類開口部の編立て構造は、開口部を有する衣類とする靴下が、丸編機により穿孔開口部から踵部ポケット及び爪先部ポケットを介して足底開口部を編成し、この足底開口部の最終端縁部に熱融着性繊維を用いたほつれ止め組織が編成される構成である。
このほつれ止め組織は、特に伸縮性に優れた素材を使用し、ほつれ編み目のランを防止しており、最終コースを含む数コース、数ウエールに熱融着性繊維糸を添え編みしプレスオフされている。この熱融着性繊維糸は、編み上げ後セット時に周囲の糸に融着することで編地端末糸のほつれを防止している。
前記特許文献2に記載の衣類開口部の編立て構造は、丸編機によって1枚毎に編み立てられる開口部を有する衣類において編成され、開口部の編み終わり部が袋編によって構成され、且つ同袋編の編み終わり端縁編成部に熱融着性弾性糸を平編みコースに編込むと共に、更に非熱融着性のカバーリング弾性糸を1〜3コース追加して編み込み、更に湿熱または乾熱による熱処理により、同熱融着性弾性糸同士を編ループの交差点で熱融着させる構成である。
このように平編みコースに編み込まれた熱融着性弾性糸の各編ループを相互に対面接触させて熱融着させることにより、平編目特有のカールによる凸状を平らにして編み終わり端縁編成部の厚みを薄くできるため、肌触りが良くなると共に、着用時の引っかかりが少なくなるためほつれ難くなる。さらに、編み終わり端縁編成部の度目が増えていることで密になり、また最もほつれ易い最終端がその伸縮性によりカールして内側に入り込むことで、さらにほつれ難くすることができる。
前記特許文献3に記載の衣類開口部の編立て構造は、編地端に超低湿熱融着性繊維を使用することが開示されている。
前記衣類開口部の編立て構造は、いずれも衣類本体となる靴下・下着等の成型編生地における編み終わり側の最終端縁部に連続して熱融着性弾性糸(繊維)を編成することにより、成型編生地の最終端縁部における最終コースからの「ほつれ」を防止してランを防止している。このように熱融着性弾性糸(繊維)を成型編生地の最終端縁部に使用して加熱処理により編成相互を一体化できることから、最終端縁部を編成工程とは別途に縫製工程を実行する必要がなくなる。また、この縫製で最終端縁部を加工せず「ほつれ」を防止できることから、縫製による突起がなくなる。
特開2002−317303号(特許3546413号) 特開2009−24276号(特許第5096820号) 特開2008−248465号(特許第5511146号)
前記各従来の背景技術に係る衣類開口部の編立て構造は、成型編生地の最終端縁部となる袋編若しくは疑似リブ編の編成後の最終コースから直接に熱融着性弾性糸(繊維)を複数コース編成し、これらの複数コースの熱融着性弾性糸(繊維)に熱処理して各糸(繊維)相互間を固着して「ほつれ」を防止していることから、熱処理による熱融着性弾性糸(繊維)の各相互間若しくは隣接する各編成糸とが各々融着して固化することとなり、この固化した編成糸が衣類としての着用感を悪化させるという課題を有していた。
特に、この衣類が靴下・下着等の被着者の皮膚に接触する場合には、被着者の皮膚を直接に刺激することとなり、被着者の皮膚に炎症を発症させるという課題を有していた。
本考案は前記背景技術の各課題を解消するためになされたもので、衣類の型成編生地の最終端縁部を縫製工程を経ることなく「ほつれ」を防止し被着者の皮膚への刺激を無くして着用感を向上させる衣類開口部の編立て構造を提供することを目的とする。
本考案に係る衣類開口部の編立て構造は、開口部を有する衣類の型成編生地における編成最終端縁部を編成する衣類開口部の編立て構造において、前記衣類の型成編生地から連続し、当該型成編生地を構成する編糸の全部若しくは一部を共通する編糸又は別途の編糸で編成されるルーズコース部と、前記ルーズコース部に連続し、熱融着性糸を含む編糸で複数コースが編成されるエンドコース部とを備え、前記ルーズコース部を編成するコース数がエンドコース部を編成するコース数より多く編成され、前記エンドコース部の熱融着性糸相互の交点を加熱により融着させて形成するものである。
このように本考案においては、開口部を有する衣類の型成編生地から連続し、この型成編生地を構成する編糸の全部若しくは一部を共通する編糸又は別途の編糸でルーズコース部を編成し、このルーズコース部に連続し、熱融着性糸を含む編糸でエンドコース部を複数コース編成し、このルーズコース部を編成するコース数がエンドコース部を編成するコース数より多く編成され、前記エンドコース部の熱融着性糸相互の交点を加熱により融着させて形成することから、衣類開口部の型成編成生地と熱融着性糸のエンドコース部との間にこのエンドコース部のコース数より多いコース数で編成されるルーズコース部を介在させ、この熱融着性糸が加熱処理により融着・固化したエンドコース部をより多くのコース数で編成されたルーズコース部が巻き込んで被覆できることとなり、編み工程のみの簡易な製造工程で「ほつれ」のない編成最終端縁部を被着者の着用感を向上させると共に、被着者の皮膚への刺激を無くして皮膚炎等の発症を未然に防止できるという効果を奏する。
特に、最終端末部分として編成されるエンドコース部が熱融着性糸の加熱処理により融着・固化の過程でコース方向に変形し、このエンドコース部の変形に伴って生じる応力でルーズコース部がエンドコース部を強力に巻き込むことができることとなり、より確実に被覆状態を形成して被着者の着用感を向上できる。
また、この衣類を丸編機で型成編みする場合は、筒状編地からなる型成編生地自体が筒状編地の外側へカールする編み応力が生じることから、ルーズコース部がエンドコース部をより円滑に巻き込むことができる。
また、本考案に係る衣類開口部の編立て構造は必要に応じて、ルーズコース部が、エンドコース部のニットループより大きくする度甘の度目で編成されるものである。
このように本考案においては、衣類の型成編生地から連続するルーズコース部が、エンドコース部のニットループより大きくする度甘の度目で編成されることから、ルーズコース部がコース方向及びウエール方向へ柔軟に伸縮してより確実に融着・固化した熱融着性糸のエンドコース部をルーズコース部で巻き込んで被覆できる効果を有する。
また、本考案に係る衣類開口部の編立て構造は必要に応じて、前記衣類の型成編生地における編成最終端縁部が、袋編をメークアップ編成して当該メークアップに連続して前記ルーズコース部を編成するものである。
このように本考案においては、衣類の型成編生地における編成最終端縁部が、袋編をメークアップ編成してこのメークアップに連続して前記ルーズコース部を編成することから、型成編生地の最終端縁部が内側の被着者側へ位置することとなり、丸編みで型成した場合に衣類の開口部先端側へ向かってルーズコース部がエンドコース部を巻き込むことにより着用時の被着者の着用感を向上させることができる。
また、本考案に係る衣類開口部の編立て構造は必要に応じて、前記ルーズコース部が、平編で編成され、且つ当該平編の中間及び/又は端部において複数のコースにフロート編及び/又はタック編を介在させて編成されるものである。
このように本考案においては、エンドコース部に連続して編成されるルーズコース部が、フロート編及び/又はタック編を含む平編で編成されることから、エンドコース部自体の加熱処理によるルーズコース部の巻き込み動作を、フロート編及び/又はタック編により編立てのウェール方向への収縮力が生じることとなり、さらに強力且つ確実にエンドコース部をルーズコース部が巻き込んで編成最終端縁部の被着者への着用感をより一層向上させることができることとなる。
また、本考案に係る衣類開口部の編立て構造は必要に応じて、エンドコース部の熱融着性糸を含む編糸が、熱融着性の2本のポリウレタン弾性繊維を芯糸とし、当該芯糸をナイロン繊維のカバーリング糸でカバーリングしているものである。
このように本考案においては、エンドコース部の熱融着性糸を含む編糸が、熱融着性の2本のポリウレタン弾性繊維を芯糸とし、この芯糸をナイロン繊維のカバーリング糸でカバーリングして形成されることから、エンドコース部の編成時において編糸をより柔軟な糸として編成動作が実行できると共に、加熱処理時において熱融着性の相互間若しくは隣接する糸との間でより確実に融着・固着が可能となり、衣類の生産性の向上と共に、着用感も向上させることができる。
また、本考案に係る衣類開口部の編立て構造は必要に応じて、サポータ(例えば、肘部用、足部用、脚部用等のサポータ)、下着、ガードル、靴下等を対象として編成する構成とすることができる。
本考案の第1の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造の編構成部分の平面図である。 図1に記載される衣類開口部の編立て構造により編成された膝サポータの平面外観図及び内外を反転した平面図である。 図2に記載される衣類開口部の編立て構造のA−A線における加熱処理前の部分断面図である。 図2に記載される衣類開口部の編立て構造のA−A線における加熱処理後の部分断面図である。 図1に記載される型成編生地の型成編糸、ルーズコース部のルーズ編糸及びエンドコース部のエンド編糸の各拡大図である。 本考案の第2の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造の編構成部分の平面図である。 本考案の第3の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造の編構成部分の平面図である。 本考案の第4の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造の編構成部分の平面図である。 図8に記載される衣類開口部の編立て構造を模式的に表した部分断面図である。
(本考案の第1の実施形態)
以下、本考案の第1の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造を図1ないし図5に基づいて衣類の膝サポータを例として説明する。
前記各図において本実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、下部及び上部のアンカーとして形成される上下の袋編部11,13を有する膝サポータの型成編生地1から連続し、この型成編生地1を構成する型成編糸1aと異なるルーズ編糸2aで編成されるルーズコース部2と、このルーズコース部2に連続し、弾性力を有する熱融着性糸31aを含むエンド編糸3aで3コースが編成されるエンドコース部3とを備え、このルーズコース部2を編成するコース数がエンドコース部3を編成する3コースより多い7コースで編成され、このエンドコース部3の熱融着性糸21a相互の交点を加熱により融着させて形成される構成である。編成されるルーズコースの数は好ましくは5コース以上、特に好ましくは7コース以上である。
前記膝サポータの型成編生地1は、上下の袋編部11,13との間に膝部の膝蓋骨を中心として支持するU字状の支持部12を備え、全体を表糸10a及び裏糸10bからなる型成編糸1aにより編成され、前記支持部12を他の袋編部11,13を含む編成領域よりも強い収縮力となるカットボス等により編成される構成である。
前記ルーズコース部2は、芯糸を20ディニールのナイロン繊維に140ディニールのナイロン繊維をカバーリングしたルーズ編糸2aで平編にて編成される。前記ルーズ糸2aは、ナイロン繊維以外にポリエステル繊維、綿繊維、及びウール繊維を用いることもできる。
前記エンドコース部3は、100ディニールのウレタン系の合成繊維が2本組合され、熱融着性糸31aを芯糸とし、この2本のウレタン繊維からなる熱融着性糸31aを20ディニールのナイロン繊維のカバーリング糸31bでカバーリングしたエンド編糸3aで平編にて編成される。このエンド編糸3aは、熱融着性糸31aを1m当りで600ターンの巻き回数でカバーリング糸31bをカバーリングして形成される。このようにエンドコース部3は、熱融着性糸31aを極力大きな太さの繊維を用い、この太いウレタン繊維の熱融着性糸31aを細いナイロン繊維のカバーリング糸31bで極めて疎状態でカバーリングすることにより、エンド編糸3aのニッティングループ毎に熱融着を確実に実行されることとなる。
次に、前記実施形態に係る衣類開口部の編立て構造を有する膝サポータを丸編機で製作する場合の編成及び形成の各動作について説明する。
まず、丸編機による編成動作は、膝サポータの型成編生地1のうち上部アンカーの上袋編部11を型成編糸1a(表糸10a、裏糸10b)により編成し、この上袋編部11に連続して支持部12を除く型成編生地1の生地領域部10を表糸10a及び裏糸10bで編成すると共に、この表糸10aをより強い伸縮率を有する他の表糸10c及び裏糸10bによりカットボスで支持部12を編成する。この型成編生地1の支持部12及び生地領域部10の編成に連続して表糸10a、裏糸10bからなる型成編糸1aで下部アンカーの下袋編部13を編成する。
前記下袋編部13の最終端コースが目差しで縫合、リンキング等による結合部4で結合され、この結合部4の最終端コースに一部が重複するように、下袋編部13の型成編糸1a(表糸10a、裏糸10b)と異なるルーズ編糸2aで平編によりルーズコース部2が編成される。
この平編のルーズコース部2における最終端コースに一部が重複するようにエンド編糸3aで平編によるエンドコース部3が編成される。
前記のように上袋編部11、支持部12、下袋編部13の型成編生地1が丸編機により編成され、この袋編部13に連続してルーズコース部2及びエンドコース部3が編成されて膝サポータが製作されると、この膝サポータに型紙等を挿入した状態で加熱処理により整形加工が実行される。この加熱処理は、整形加工と共に、前記エンドコース部3のエンド編糸3aを構成する熱融着性糸31aのニッティングループにおける交点を融着させ固化させることとなる。
このエンド編糸3aの熱融着性糸31aが融着・固化することにより、型成編生地1の編成最終端縁部となるエンドコース部3の「ほつれ」を防止すると共に、融着・固化に伴ってエンドコース部3のコース方向に生じる応力でエンドコース部3をルーズコース部2内に巻き込み、ルーズコース部2でエンドコース部3を被覆できることとなる。
このようにルーズコース部2でエンドコース部3を被覆することにより、融着・固化したエンドコース部3が被着者の皮膚に直接接触することを防止し、平編により柔軟に編成されたルーズコース部2で被着者の着用感を向上させることができることとなる。
(本考案の第2の実施形態)
本考案の第2の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造を図6に基づいて説明する。
この図6において本実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、前記第1の実施形態の衣類開口部の編立て構造と同様に、型成編生地1、ルーズコース部2、エンドコース部3及び結合部4を備えて構成され、このルーズコース部2の各ニットループの大きさ(度目)をエンドコース部3の各ニットループの大きさ(度目)より粗く度甘に編成される構成である。
前記型成編生地1の下袋編部13から連続して編成されるルーズコース部2は、エンドコース部3の度目おりニットループをより大きくした度目で編成されていることから、エンドコース部3自体の加熱処理による衣類開口部の周方向への収縮力に基づいて生じる巻き込み作用を阻害することなく、エンドコース部3の外周を被覆することができることとなる。
(本考案の第3の実施形態)
本考案の第3の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造を図7に基づいて説明する。
この図7において本実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、前記第1の実施形態の衣類開口部の編立て構造と同様に、型成編生地1、ルーズコース部2及びエンドコース部3を共通して備え、前記型成編生地1の下袋編部13が編成されず、型成編生地1の生地領域部10における最終端縁部に連続してルーズコース部2、エンドコース部3が編成される構成である。
このように、本実施形態においては、型成編生地1とエンドコース部3との間に加熱処理によって融着・固化しないルーズ編糸2aで編成されるルーズコース部2を介在させたことから、膝サポータの加熱処理によりエンドコース部3における熱融着性糸31aの融着・固化に伴って生じるコース方向の応力を度甘に編成されたルーズコース部2で柔軟かつ確実に巻き込んで被覆できることとなる。
(本考案の第4の実施形態)
本考案の第4の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造を図8及び図9に基づいて衣類の膝サポータを例として説明する。
前記各図において本実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、前記第1の実施形態の衣類開口部の編立て構造と同様に、型成編生地1、ルーズコース部2、エンドコース部3及び結合部4を備えて構成され、このルーズコース部2が平編で編成される平編部21,23にフロート編で編成されるフロート編部22,24を介在させて形成される構成である。
また、このルーズコース部2は、前記型成編生地1の下袋編部13から連続して2コースを平編で編成される平編部21と、この平編部21に連続して5コースをフロート編で編成されるフロート編部22と、このフロート編部22に連続して5コースを平編で編成される平編部23と、この平編部23に連続して3コースをフロート編で編成されるフロート編部24と、このフロート編部24に連続して1コースを平編で編成される接続コース部25とを備える構成である。これら平編部21、フロート編部22、平編部23、フロート編部24及び接続コース部25は、前記第1の実施形態におけるルーズコース部2と同様に、20ディニールのナイロン繊維を芯糸とし、この芯糸に140ディニールのナイロン繊維をカバーリングしたルーズ編糸2aでいずれも編成される。
この接続コース部25に連続して共編コース部32が編成され、この共編コース部32は1コースを平編で前記接続コース部25と同じルーズ編糸2aと共に、新たに給糸される熱融着性糸31aを含んだエンド糸3aで編成される。このエンド糸3aは、前記第1の実施形態におけるエンドコース部3と同様に100ディニールの2本のウレタン糸の合成繊維からなる熱融着性糸31aを、20ディニールのナイロン繊維のカバーリング糸31bでカバーリングして形成される。
以上のように構成された本実施形態においては、ルーズコース部2が、結合部4(エンドコース部3の端末コース)から連続して平編部21、フロート編部22、平編部23、フロート編部24及び接続コース部25でルーズ編糸2aにより編成されることから、フロート編で編成されるフロート編部22及びフロート編部24で鋭角に屈曲(図9中のP点及びQ点を参照)することで断面箱形形状内にエンドコース部3を収納するように作用する。このようにルーズコース部2がエンドコース部3を箱形に囲い込んで編成最終端縁を構成することから、衣類がサポータである場合にも被着者への着用感をより一層向上させることができる。前記フロート編部は、必要に応じて、タック編などにより編成することができる。
(本考案の他の実施形態)
本考案の他の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、前記各実施形態においてはエンドコース部3を型成編生地1の型成編糸1aと異なるルーズ編糸2aで編成する構成としたが、型成編生地1の型成編糸1aにおける表糸又は裏糸のいずれかを型成編生地1の編成最終端縁部から連続して編成することもできる。
また、本考案の他の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、前記各実施形態が対象とする膝サポータの他に、開口部を有する衣類として他の部位のサポータ(例えば、肘部用、足部用、脚部用等のサポータ)、下着、ガードル、靴下等を対象として編成する構成とすることもできる。
また、本考案の他の実施形態に係る衣類開口部の編立て構造は、各実施形態の編成に用いられる丸編機とは異なる型成編が可能な横編等で編成することもできる。
1 型成編生地
1a 型成編糸
2 ルーズコース部
2a ルーズ編糸
3 エンドコース部
3a エンド編糸
4 結合部
10 生地領域部
10a,10c 表糸
10b 裏糸
11 上袋編部
12 支持部
13 下袋編部
21,23 平編部
22,24 フロート編部
25 接続コース部
31a 熱融着性糸
31b カバーリング糸
32 共編コース部

Claims (6)

  1. 開口部を有する衣類の型成編生地における編成最終端縁部を編成する衣類開口部の編立て構造において、
    前記衣類の型成編生地から連続し、当該型成編生地を構成する編糸の全部若しくは一部を共通する編糸又は別途の編糸で編成されるルーズコース部と、
    前記ルーズコース部に連続し、熱融着性糸を含む編糸で複数コースが編成されるエンドコース部とを備え、
    前記ルーズコース部を編成するコース数がエンドコース部を編成するコース数より多く編成され、前記エンドコース部の熱融着性糸相互の交点を加熱により融着させて形成されることを
    特徴とする衣類開口部の編立て構造。
  2. 前記請求項1に記載の衣類開口部の編立て構造において、
    前記ルーズコース部が、エンドコース部のニットループより大きくする度甘の度目で編成されることを
    特徴とする衣類開口部の編立て構造。
  3. 前記請求項1又は2に記載の衣類開口部の編立て構造において、
    前記衣類の型成編生地における編成最終端縁部が、袋編をメークアップ編成して当該メークアップに連続して前記ルーズコース部を編成することを
    特徴とする衣類開口部の編立て構造。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の衣類開口部の編立て構造において、
    前記ルーズコース部が、平編で編成され、且つ当該平編の中間及び/又は端部において複数のコースにフロート編及び/又はタック編を介在させて編成されることを
    特徴とする衣類開口部の編立て構造。
  5. 前記請求項1ないし4のいずれかに記載の衣類開口部の編立て構造において、
    前記エンドコース部の熱融着性糸を含む編糸が、熱融着性の2本のポリウレタン弾性繊維を芯糸とし、当該芯糸をナイロン繊維のカバーリング糸でカバーリングして形成されることを
    特徴とする衣類開口部の編立て構造。
  6. 前記請求項1ないし5のいずれかに記載の衣類開口部の編立て構造を有するサポータ。
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