JP3234698U - 繰り返し水洗い可能な防護マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】繰り返し水洗い可能な防護マスクを提供する。
【解決手段】マスク本体と、マスク本体の対向する両側に固設された耳かけバンドとを含む防護マスクであって、マスク本体は、表層1、内層2、及び、表層と内層との間に設けられた中間層3を含み、中間層3には、順に積層して設けられるとともに超音波複合によって溶接された第一中間層31、第二中間層32及び第三中間層33が含まれ、第一中間層及び第三中間層は、何れもポリプロピレンスパンボンド不織布層であり、第二中間層は、水流絡合エレクトレット処理されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6〜7wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層である。
【選択図】図1
【解決手段】マスク本体と、マスク本体の対向する両側に固設された耳かけバンドとを含む防護マスクであって、マスク本体は、表層1、内層2、及び、表層と内層との間に設けられた中間層3を含み、中間層3には、順に積層して設けられるとともに超音波複合によって溶接された第一中間層31、第二中間層32及び第三中間層33が含まれ、第一中間層及び第三中間層は、何れもポリプロピレンスパンボンド不織布層であり、第二中間層は、水流絡合エレクトレット処理されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6〜7wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層である。
【選択図】図1
Description
本考案は、防護マスクに関し、特に、繰り返し水洗い可能な防護マスクに関するものであり、個人用呼吸防護器具の技術分野に属する。
マスクは、一種の衛生用品であり、一般に、口鼻に入る空気を濾過して有害な気体、におい、飛沫が着用者の口鼻に出入りするのを防ぐために口鼻部位に着用する器具を指し、医療衛生分野で非常に重要な意義を持っており、特に、呼吸器感染症を予防及びブロックする防疫工学において、重要な役割を果たしている。従来技術における防護マスクの殆どは、物理的な遮断及び濾過の原理を利用して、即ち一定の孔径の濾過材を利用して、当該孔径よりも大きい粉塵及び粒子を濾過遮断することで、それに付着した細菌やウイルス等が人体に接触して呼吸器に入るのを回避し、ひいては、人体への感染や危害のリスクを大幅に低減している。
現在、市場でよく見られる防護マスクのマスク本体部分は、内層、中間層、外層の3層に分けられることが多く、中間層として、超微細ポリプロピレン繊維のメルトブローン材料層が用いられることが多いが、このような防護マスクは、水洗いできず、3〜4時間の使用で交換する必要があり、交換頻度が速すぎて、普通の個人ユーザーにとって、大きな無駄を招いてしまう。従って、繰り返し水洗いできるとともに、水洗い後でも優れた濾過効果を有する防護マスクを提供する必要がある。
上記の背景技術で挙げられた各技術的問題を解決するために、本考案は、繰り返し水洗い可能な防護マスクを提供しており、当該マスクは、濾過効率が高いという特徴を持ち、20回の水洗い後でも、高い濾過効率を有することができる。
本考案の技術的解決策は、以下の通りである。
マスク本体と、当該マスク本体の対向する両側に固設された耳かけバンドとを含む繰り返し水洗い可能な防護マスクであって、前記マスク本体は、表層、内層、及び、前記表層と前記内層との間に設けられた中間層を含み、前記中間層には、順に積層して設けられるとともに超音波複合によって溶接された第一中間層、第二中間層及び第三中間層が含まれ、
前記第一中間層及び第三中間層は、何れもポリプロピレンスパンボンド不織布層であり、
前記第二中間層は、水流絡合エレクトレット処理されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6〜7wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層である。
マスク本体と、当該マスク本体の対向する両側に固設された耳かけバンドとを含む繰り返し水洗い可能な防護マスクであって、前記マスク本体は、表層、内層、及び、前記表層と前記内層との間に設けられた中間層を含み、前記中間層には、順に積層して設けられるとともに超音波複合によって溶接された第一中間層、第二中間層及び第三中間層が含まれ、
前記第一中間層及び第三中間層は、何れもポリプロピレンスパンボンド不織布層であり、
前記第二中間層は、水流絡合エレクトレット処理されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6〜7wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層である。
その更なる技術的解決策として、
前記第一中間層及び第三中間層に使用されるポリプロピレンスパンボンド不織布層は、坪量25〜30g/cm2の単層ダブルSスパンボンド不織布層である。
前記第一中間層及び第三中間層に使用されるポリプロピレンスパンボンド不織布層は、坪量25〜30g/cm2の単層ダブルSスパンボンド不織布層である。
その更なる技術的解決策として、
前記第二中間層に使用されるポリプロピレンメルトブローン布層は、坪量40〜45g/cm2の単層ポリプロピレンメルトブローン布層である。
前記第二中間層に使用されるポリプロピレンメルトブローン布層は、坪量40〜45g/cm2の単層ポリプロピレンメルトブローン布層である。
その更なる技術的解決策として、
前記ポリプロピレンメルトブローン布層における繊維径は、0.5〜0.8ミクロンである。
前記ポリプロピレンメルトブローン布層における繊維径は、0.5〜0.8ミクロンである。
その更なる技術的解決策として、
前記ポリプロピレンメルトブローン布層の繊維には、無機エレクトレット粉体粒子及び有機エレクトレット粉体粒子が分散して設けられている。
前記ポリプロピレンメルトブローン布層の繊維には、無機エレクトレット粉体粒子及び有機エレクトレット粉体粒子が分散して設けられている。
その更なる技術的解決策として、
前記無機エレクトレット粉体粒子の粒子径D90は、50〜100nmであり、且つ前記有機エレクトレット粉体粒子の平均粒子径は、50〜200nmである。
前記無機エレクトレット粉体粒子の粒子径D90は、50〜100nmであり、且つ前記有機エレクトレット粉体粒子の平均粒子径は、50〜200nmである。
その更なる技術的解決策として、
前記表層及び内層の何れにも、ナイロン繊維によってウェブ化された生地層が用いられており、且つ当該生地層の坪量は、100〜130g/cm2である。
前記表層及び内層の何れにも、ナイロン繊維によってウェブ化された生地層が用いられており、且つ当該生地層の坪量は、100〜130g/cm2である。
その更なる技術的解決策として、
前記表層及び内層は、それぞれポリウレタン粘着剤層を介して前記中間層の両側に貼り合わされている。
前記表層及び内層は、それぞれポリウレタン粘着剤層を介して前記中間層の両側に貼り合わされている。
本考案の有益な技術的効果は、以下の通りである。
1、本考案に係るマスクの中間層としては、2層のポリプロピレンスパンボンド不織布の間に1層のポリプロピレンメルトブローン布を挟み、超音波溶接の方式でこれらの3層を複合したものが用いられている。ここで、両側のポリプロピレンスパンボンド不織布層は、延伸性及び撥水性の効果があり、中間のポリプロピレンメルトブローン布は、粒子と、病原菌やウイルスを持ち運ぶ飛沫とを濾過する効果があり、このような3層構造の設置により、中間にあるメルトブローン布の水洗い耐性を大幅に向上させることができると同時に、使用される超音波接着複合の方式により、繰り返し水洗いによる衝撃に耐えることができ、当該マスクの水洗い耐性を大幅に向上させることもできる。
2、本考案におけるポリプロピレンメルトブローン布層の繊維には、特定粒子径を持つ無機エレクトレット粉体粒子及び有機エレクトレット粉体粒子が分散されており、上記特定粒子径のエレクトレット粉体粒子を有するポリプロピレンメルトブローン布層は、水流絡合エレクトレットによって生成されるエレクトレット体が大幅に増加し、使用後の水洗い中に摩擦して静電気を発生させることができるため、当該マスクが水洗い後でも高い濾過効果を有するのを確保することができる。
3、本考案に係るマスクのポリプロピレンメルトブローン布層は、従来の電気エレクトレットの代わりに水流絡合エレクトレットを用いることで、より多くのエレクトレット体を生成できるため、水流絡合エレクトレット中に失った電極が補われ、処理後のメルトブローン布の静電気量の飽和及び濾過効率の大幅な向上を保証できるだけではなく、不織布のより良好な透過性、安定したエレクトレット体、長い保持時間、強い吸着性、低抵抗、並びに、使用して水洗いした後の濾過効率の低下が少ないことを実現できる。
4、本考案に係るマスクは、PFE≧99%且つBEF≧99%であり、水洗い回数が20回に達することが可能であり、しかも、当該マスクは、水洗い後でも、濾過効率がPFE≧95%且つBEF≧95%に達することができる。
本考案の技術的手段をより明確に理解し、明細書の内容に従って実施できるようにするために、以下、図面及び実施例を参照して、本考案の具体的な実施形態を更に詳しく説明するが、以下の実施例は、本考案を説明するためのものであり、本考案の範囲を制限するためのものではない。
この特定の実施例は、繰り返し水洗い可能な防護マスクを詳述しており、当該防護マスクは、マスク本体と、当該マスク本体の対向する両側に固設された耳かけバンドとを含むが、その中の耳かけバンドの設置方式は、本分野の従来の技術的解決策であり、この特定の実施例では、繰り返して述べない。
マスク本体は、表層1、内層2、及び、表層と内層との間に設けられた中間層3を含み、表層1及び内層2は、それぞれポリウレタン粘着剤層を介して中間層3の両側に貼り合わされているが、この具体的な貼り合わせ方式及び使用されるポリウレタン粘着剤層は、何れも本分野の従来の技術的解決策であり、この特定の実施例では、繰り返して述べない。
上記の表層1は、着用者が当該マスクを着用した後、人体の顔から離れた側であり、内層2は、着用者が当該マスクを着用した後、人体の顔に面する側である。当該表層1及び内層2の材質は同じであり、何れもナイロン繊維によってウェブ化された生地層を用いており、且つ当該生地層の坪量は、100〜130g/cm2である。
上記の中間層3には、順に積層して複合されるように設けられた第一中間層31、第二中間層32及び第三中間層33が含まれ、且つ当該第一中間層31、第二中間層32及び第三中間層33は、積層して設けられてから超音波複合溶接によって中間層3を形成する。
当該中間層3における第一中間層31及び第三中間層33は、何れもポリプロピレンスパンボンド不織布層であり、且つ当該ポリプロピレンスパンボンド不織布層は、坪量25〜30g/cm2の単層ダブルSスパンボンド不織布層であることが好ましい。
当該中間層3における第二中間層32は、水流絡合エレクトレット処理されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6〜7wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、且つ当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、坪量40〜45g/cm2の単層ポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層における繊維径は、0.5〜0.8ミクロンである。
上記ポリプロピレンメルトブローン材料中のエレクトレット母粒子には、当該エレクトレット母粒子の総質量百分率で、下記の各成分、即ち無機エレクトレット粉体2〜3wt.%、有機エレクトレット粉体5〜6wt.%、相溶化剤3〜8wt.%、加工助剤2〜8wt.%、残りのポリプロピレン樹脂が含まれる。その中の無機エレクトレット粉体は、ナノトルマリン粉末とナノシリカとを質量比(5〜6):1で混合して形成された粉体混合物であり、且つその中のナノトルマリン粉末の粒子径D90は、50〜100nmであり、ナノシリカの粒子径D90は、80〜100nmである。その中の有機エレクトレット粉体は、フッ素系ポリマー粉体であり、且つ当該フッ素系ポリマー粉体の平均粒子径は、50〜200nmであり、好ましいフッ素系ポリマー粉体としては、ポリテトラフルオロエチレン粉体、パーフルオロポリエチレン粉体、及びテトラフルオロエチレン−パーフルオロエチレン共重合体粉体のうち、少なくとも1つである。その中の相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリプロピレン及びグリシジルメタクリレートグラフトポリプロピレンのうち、少なくとも1つである。その中の加工助剤には、ポリプロピレンワックス、ステアリン酸又はステアリン酸塩のうち、少なくとも1つと、シランカップリング剤とが含まれる。その中のポリプロピレンとしては、230℃/2.16kgでのメルトインデックスが1500〜2000g/10minとなるホモポリプロピレン及び共重合ポリプロピレンのうち、少なくとも1つが用いられている。
この特定の実施例に係る防護マスクの製造プロセスは、
エレクトレット母粒子を含むポリプロピレンメルトブローン材料を、メルトブローン機器で溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強して、ポリプロピレンメルトブローン布層を形成してから、水流絡合エレクトレット機器を用いて、水流絡合エレクトレットの方式で当該ポリプロピレンメルトブローン布層にエレクトレット処理を行うステップS1と、
5層構成のマスク本体の原反ロールを原反ロール搬送用の搬送装置に順番に載せて、まず、水流絡合エレクトレット処理された1層のポリプロピレンメルトブローン布層と、2層のポリプロピレンスパンボンド不織布層とを同期して送り出し、ポリプロピレンメルトブローン布層を2層のポリプロピレンスパンボンド不織布層の間に挟み、次に、複合装置に入れて、超音波複合の方式でこれらの3層を複合して中間層を形成するステップS2と、
2層のナイロン繊維生地層を同期して送り出し、当該2層のナイロン繊維生地層の対向する両側の面にポリウレタン粘着剤をスプレーしてから、貼り合わせの方式で中間層を当該2層のナイロン繊維生地層の間に挟んで、5層のマスク本体生地を形成するステップS3と、
当該5層のマスク本体生地をマスク成形装置に搬送して成形させると、前記防護マスクを形成するステップS4とを主に包含する。
エレクトレット母粒子を含むポリプロピレンメルトブローン材料を、メルトブローン機器で溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強して、ポリプロピレンメルトブローン布層を形成してから、水流絡合エレクトレット機器を用いて、水流絡合エレクトレットの方式で当該ポリプロピレンメルトブローン布層にエレクトレット処理を行うステップS1と、
5層構成のマスク本体の原反ロールを原反ロール搬送用の搬送装置に順番に載せて、まず、水流絡合エレクトレット処理された1層のポリプロピレンメルトブローン布層と、2層のポリプロピレンスパンボンド不織布層とを同期して送り出し、ポリプロピレンメルトブローン布層を2層のポリプロピレンスパンボンド不織布層の間に挟み、次に、複合装置に入れて、超音波複合の方式でこれらの3層を複合して中間層を形成するステップS2と、
2層のナイロン繊維生地層を同期して送り出し、当該2層のナイロン繊維生地層の対向する両側の面にポリウレタン粘着剤をスプレーしてから、貼り合わせの方式で中間層を当該2層のナイロン繊維生地層の間に挟んで、5層のマスク本体生地を形成するステップS3と、
当該5層のマスク本体生地をマスク成形装置に搬送して成形させると、前記防護マスクを形成するステップS4とを主に包含する。
具体的な実施例
表層1:ナイロン繊維によってウェブ化された生地層、坪量は100g/cm2であり、
内層2:ナイロン繊維によってウェブ化された生地層、坪量は120g/cm2であり、
第一中間層31:単層ダブルSスパンボンド不織布層、坪量は25g/cm2であり、
第二中間層32:ポリプロピレンメルトブローン布層、坪量は45g/cm2、繊維径は0.6ミクロンであり、
第三中間層33:単層ダブルSポリプロピレンスパンボンド不織布層、坪量は25g/cm2である。
表層1:ナイロン繊維によってウェブ化された生地層、坪量は100g/cm2であり、
内層2:ナイロン繊維によってウェブ化された生地層、坪量は120g/cm2であり、
第一中間層31:単層ダブルSスパンボンド不織布層、坪量は25g/cm2であり、
第二中間層32:ポリプロピレンメルトブローン布層、坪量は45g/cm2、繊維径は0.6ミクロンであり、
第三中間層33:単層ダブルSポリプロピレンスパンボンド不織布層、坪量は25g/cm2である。
ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、ウェブ化補強後に水流絡合エレクトレット処理される。
上記ポリプロピレンメルトブローン材料中のエレクトレット母粒子には、当該エレクトレット母粒子の総質量百分率で、下記の各成分が含まれる。
ナノトルマリン粉末(D90は80nm)とナノシリカ(D90は90nm)とを質量比5:1で混合して形成された無機エレクトレット粉体3wt.%、
ポリテトラフルオロエチレン粉体(平均粒子径は90nm)とパーフルオロポリエチレン粉体(平均粒子径は95nm)とを質量比3:1で混合して形成された有機エレクトレット粉体6wt.%、
無水マレイン酸グラフトポリプロピレン6wt.%、その中の無水マレイン酸のグラフト率が8%、
加工助剤として、ポリプロピレンワックス3wt.%、ステアリン酸0.5wt.%、シランカップリング剤1.0wt.%、
ポリプロピレン樹脂として、230℃/2.16kgでのメルトインデックスが1500g/10minとなるホモポリプロピレン。
ナノトルマリン粉末(D90は80nm)とナノシリカ(D90は90nm)とを質量比5:1で混合して形成された無機エレクトレット粉体3wt.%、
ポリテトラフルオロエチレン粉体(平均粒子径は90nm)とパーフルオロポリエチレン粉体(平均粒子径は95nm)とを質量比3:1で混合して形成された有機エレクトレット粉体6wt.%、
無水マレイン酸グラフトポリプロピレン6wt.%、その中の無水マレイン酸のグラフト率が8%、
加工助剤として、ポリプロピレンワックス3wt.%、ステアリン酸0.5wt.%、シランカップリング剤1.0wt.%、
ポリプロピレン樹脂として、230℃/2.16kgでのメルトインデックスが1500g/10minとなるホモポリプロピレン。
上記繰り返し水洗い可能な防護マスクを性能試験した結果は、以下の通りである。
水洗い前:濾過効率はPFE≧99%且つBEF≧99%、通気抵抗は32Pa/cm2であり、
20回の水洗い後:濾過効率はPFE≧95%且つBEF≧95%、通気抵抗は34Pa/cm2であった。
水洗い前:濾過効率はPFE≧99%且つBEF≧99%、通気抵抗は32Pa/cm2であり、
20回の水洗い後:濾過効率はPFE≧95%且つBEF≧95%、通気抵抗は34Pa/cm2であった。
本考案に係る防護マスクの中間層としては、2層のポリプロピレンスパンボンド不織布の間に1層のポリプロピレンメルトブローン布を挟み、超音波溶接の方式でこれらの3層を複合したものが用いられている。ここで、両側のポリプロピレンスパンボンド不織布層は、延伸性及び撥水性の効果があり、中間のポリプロピレンメルトブローン布は、粒子と、病原菌やウイルスを持ち運ぶ飛沫とを濾過する効果があり、このような3層構造の設置により、中間にあるメルトブローン布の水洗い耐性を大幅に向上させることができると同時に、使用される超音波接着複合の方式により、繰り返し水洗いによる衝撃に耐えることができ、当該マスクの水洗い耐性を大幅に向上させることもできる。そして、本考案に係るマスクのポリプロピレンメルトブローン布層のポリプロピレンメルトブローン材料中のエレクトレット母粒子の添加量が6〜7wt.%に増加され、当該エレクトレット母粒子中のエレクトレット粉体の総量が7〜9wt.%とされると同時に、使用されるエレクトレット粉体としては、無機エレクトレット粉体と有機エレクトレット粉体とを配合したものが用いられており、上記技術要旨により、形成されたメルトブローン布については、水流絡合エレクトレットによって生成されるエレクトレット体を大幅に増加することができるとともに、使用後の水洗い中に摩擦して静電気を発生させることができるため、当該マスクが水洗い後でも高い濾過効果を有するのを確保することができる。また、マスク中ポリプロピレンメルトブローン布層は、従来の電気エレクトレットの代わりに水流絡合エレクトレットを用いることで、より多くのエレクトレット体を生成できるため、水流絡合エレクトレット中に失った電極が補われ、処理後のメルトブローン布の静電気量の飽和及び濾過効率の大幅な向上を保証できるだけではなく、不織布のより良好な透過性、安定したエレクトレット体、長い保持時間、強い吸着性、低抵抗、並びに、使用して水洗いした後の濾過効率の低下が少ないことを実現できる。本考案に係るマスクは、PFE≧99%且つBEF≧99%であり、水洗い回数が20回に達することが可能であり、しかも、当該マスクは、水洗い後でも、濾過効率がPFE≧95%且つBEF≧95%に達することができる。
上記は、本考案の好ましい実施形態に過ぎず、本考案を制限するためのものではない。なお、当業者にとって、本考案の技術的原理から逸脱することなく、いくつかの改善及び変形を行えるが、これらの改善及び変形も、本考案の保護範囲内と見なされるべきである。
1、表層;2、内層;3、中間層;31、第一中間層;32、第二中間層;33、第三中間層。
Claims (8)
- マスク本体と、当該マスク本体の対向する両側に固設された耳かけバンドとを含む繰り返し水洗い可能な防護マスクであって、前記マスク本体は、表層(1)、内層(2)、及び、前記表層と前記内層との間に設けられた中間層(3)を含み、前記中間層(3)には、順に積層して設けられるとともに超音波複合によって溶接された第一中間層(31)、第二中間層(32)及び第三中間層(33)が含まれ、
前記第一中間層(31)及び第三中間層(33)は、何れもポリプロピレンスパンボンド不織布層であり、
前記第二中間層(32)は、水流絡合エレクトレット処理されたポリプロピレンメルトブローン布層であり、当該ポリプロピレンメルトブローン布層は、エレクトレット母粒子を6〜7wt.%含むポリプロピレンメルトブローン材料から、順に溶融押出、射出延伸及びウェブ化補強を経て形成されたポリプロピレンメルトブローン布層である
ことを特徴とする繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記第一中間層(31)及び第三中間層(33)に使用されるポリプロピレンスパンボンド不織布層は、坪量25〜30g/cm2の単層ダブルSスパンボンド不織布層である
ことを特徴とする請求項1に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記第二中間層(32)に使用されるポリプロピレンメルトブローン布層は、坪量40〜45g/cm2の単層ポリプロピレンメルトブローン布層である
ことを特徴とする請求項1に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記ポリプロピレンメルトブローン布層における繊維径は、0.5〜0.8ミクロンである
ことを特徴とする請求項3に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記ポリプロピレンメルトブローン布層の繊維には、無機エレクトレット粉体粒子及び有機エレクトレット粉体粒子が分散して設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記無機エレクトレット粉体粒子の粒子径D90は、50〜100nmであり、且つ前記有機エレクトレット粉体粒子の平均粒子径は、50〜200nmである
ことを特徴とする請求項5に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記表層(1)及び内層(2)の何れにも、ナイロン繊維によってウェブ化された生地層が用いられており、且つ当該生地層の坪量は、100〜130g/cm2である
ことを特徴とする請求項1に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。 - 前記表層(1)及び内層(2)は、それぞれポリウレタン粘着剤層を介して前記中間層(3)の両側に貼り合わされている
ことを特徴とする請求項1に記載の繰り返し水洗い可能な防護マスク。
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Country | Link |
---|---|
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- 2021-08-19 JP JP2021003227U patent/JP3234698U/ja active Active
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